機神咆吼デモンベイン 第7話
今回は1クールの折り返し地点。
アルの独白で幕は開けます。舞台は燃え盛る固有結界“無限の剣製”(違う)。
今回のサブタイトルはBIG“C”。元ネタはまんまですがブライアン・ラムレイの短編「BIG“C”」です。ちなみにこの人、大十字九郎の元ネタ「タイタス・クロウの事件簿」の著者でもあります。Cとはアニメでも説明されていたように旧支配者クトゥルーの頭文字。
マスターテリオンとアンチクロスがC計画について云々しますが、アウグストゥスの顔の濃さに全ては吹き飛びました。こやつのどこが青ビョータンなんですか西博士?
ひたすらにテンションの低い九郎。前回の作画崩壊を引き摺っているのかと思いましたが実際はエンネアを助けられなかったのがトラウマに。アルはアルで前回に入手した拳銃や弾丸について解説してくれます。や、拳銃弾の解説よりも労力を割かなきゃならないシーンが山ほどあるだろうに。
「今こそ世界に知らしめよう、暗黒を従えた我らの存在を。我らが居城たるこの移動要塞”夢幻心母”で。今ここに、C計画を発動する!」
ものスゲェやる気のなさそうな表情ですが、ナイアさんに言わせればずいぶんと演出が巧くなったものだそうです。
アンチクロスが不穏な会話を交わしますが、とりあえずC計画が発動。ルルイエに幽閉されていた旧支配者クトゥルーが召喚されます。その露払いとばかりに大量の破壊ロボが飛来。治安警察の装甲車が(かませ犬として)登場します。あ、それとストーンとネスにもようやく声が付きました。
(ネス警部の声で)あーストーン君ストーン君、装甲車の前で指揮するなんて君には自殺願望でもあるのかい?
「さあ、さあ、さあ!
魅せておくれよ惨劇を!
マスターテリオンが邪悪で喜劇を綴る者ならば、大十字九郎は正義で悲劇を紡ぐ者!
君たちは表裏一体、この地球狂想曲を奏でる二つの音色!
さあ、さあ、さあ!
いざ、いざ、いざ!
道化芝居の開幕を!!」
くるくる回りながらナイアさんがゴッデスボイスで語り倒します。別に目新しくはありませんが、やはり語りに回転演出は欠かせません。テキストと声は神域ですし。
アルのキス一つでやる気を出すロリペドの星、大十字九郎。かなり単純です。尺の短さをマトモに喰らっています。
クトゥグアが自動追尾弾になってます。イタクァの面目丸つぶれ。
それはともかく、ドクターウェストは御気に召さない大量生産された破壊ロボを一掃。以前にボロ負けしたマスターテリオンと対峙します。それなりにいい勝負をしていましたが、アンチクロスの造反でマスターテリオンは瞬殺されます。ラスボスとしての圧倒的な強さがまるで出ていません。
おかげでデモンベインの相手は鬼械神六体、一対六という絶望すらも枯れ果てそうな状況なのに、ピンチという気がまるでしません。とにかく負けはしましたけど。
今回は演出がかなり頑張っています。アイオーン!
ちょっと駆け足ですが、アルの心情の変化はわりかし丁寧に描かれていました。とりあえずヒロインとしての面目躍如。
今週のポイント。
「陰陽弾クトゥグアとイタクァを喰らえっ!」
- [2006/07/14 19:47]
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機神咆吼デモンベイン 第6話
泣けぬことは……哭くより悲しい……
オオオオオオオオオッ!!!!
ぴたっ
そんな出来でした。まさしく最悪・ザ・最悪としか評価できない作画。正直なところ、「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ」と心の中で百回リフレインしながらどうにか苦行というか拷問を耐え抜いた気分です。思い入れの強い作品が汚されていくのを見せ付けられる苦痛は筆舌に尽くしがたいものがあります。『特攻天女』の清宮正和クンに激しく同情。紙一重というか完全に向こう岸に到達している我らがドクターウェストのセリフもエクスカリパー並みの切れ味しかありません。もしくは魔界のマグマで腐食した真魔剛竜剣。
というか、アニメスタッフはアレですか? 前回で少しばかり取り戻した信用を力の限り放擲するのがそんなに楽しいんですか? デモンベインに何か深刻な恨みでも抱いているんですか? ポストMUSASHIでも狙っていやがるんですか?
どうせなら「アニより優れた原作など存在しねぇ!!」という気概でも見せて欲しいものです。
というわけで、今回はまともなレビューを放棄。
スク水のエンネアとブルマのアルに萌え。

改造モーゼルのクトゥグアと改造マテバのイタクァに燃え。

それだけ。
- [2006/07/07 17:24]
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機神咆吼デモンベイン 第5話
ことあるごとに画面から目を背けてしまった前回や前々回とは違い、今回は括目して見よ的な出来栄えでした。
満月の下の鬼械神サイクラノーシュ、そして遙か下方の怪しげな地下神殿の暗がりから舞台は始まります。デザインはマヤ文明のティカル遺跡のピラミッドに激似。その頂上で見知らぬ金髪ねーちゃんが魚介類に食われます。や、言葉通りの意味で。メソアメリカ文化の遺跡での出来事らしく生贄にされたらしい。
ブラックアウト後に表示されたサブタイトルは原作と同じ「THE SHADOW OVER INNSMOUTH」。出典はH.P.ラヴクラフトの著作「インスマスを覆う影(THE SHDOW OVER INNSMOUTH)」でしょう。こちらもデモンベインと同様に港町インスマウスの怪事件を主軸に据えた短編です。なお斬魔大聖だと「THE SHDOW OVER INSMOUTH」と、Nが一つ抜けていました。PS2版では訂正されていましたから、深い意味はなく、ただの誤植だったのでしょう。
デモンベイン世界のインスマウスは国内でも有数のリゾート地なので水着乱舞。
そりゃ九郎の鼻の下も伸びるってモンですよ。勃起したロボ?
ドクターウェストの出番が思いっきり端折られていたのは残念でしたが。あとアル、すでにダンセイニ召喚済み。
しかしそれはそれとして、覇道家の依頼で調査に訪れたというのに九郎はまるで仕事しようとしない。そんな姿勢だから本業が探偵だったことを忘れられるんだよ。姫さんにヘッポコホームズ呼ばわりされるのも仕方がない。あ、そういやアニメだと姫さんの酒乱による落花狼藉は省略されてたな。
宴会場でもテンションは下がりません。ゲームよりもサービスが効いています。
右下のは別の意味でのサービスカットですが。これはこれで似合っていますが、PS2版みたくもっと突き抜けた絵でよかったのでは?
お約束の混浴イベント。ベッタベタすぎるぜハラショー。だがそれがいい。
今までのアルの所有者たち(アズラッドとか)は、あくまでも術者と魔道書というドライな関係を築いていました。しかし九郎だけは単なる武器・道具としてアルを扱ったりはしません。原作だと戦友という言葉に思い当たってアルは無邪気に喜ぶのですが、アニメだと段階を一つ素っ飛ばしてなにやらいい雰囲気に。そして予定調和のごとく姫さん+ライカさんの乱入。ゲームの姫さんルートでの女の戦いも勃発しそうです。
今回は本気で作画のレベルが高い。
翌日、本来の目的である怪事件の調査を始めます。九郎と違ってちゃんと仕事をしていた執事さんの調査によれば、沖合いの孤島が怪しいそうです。そこで蒸気船で航海に乗り出すのですが、姫さんは二日酔いだしライカさんは着いてくるしで緊張感が無さ過ぎます。銀河鉄道999の車掌さんのコスプレをした敵が船を爆破させますが、ノリはほとんどギャグです。シリアスへの移行が死ぬほどヘボ。ちょっと褒めたと思ったらすぐこれだ。
一行と離れ離れになり、アルと二人きりになった九郎は冒頭の遺跡に入ります。そこで赤紫の霧を吸った九郎は心の底に封印されていたペドフィリア魂を解き放ちます。



アルを押し倒し/唇を奪い/胸を揉みしだき/脚を触り倒します。
さすが深夜枠。ここまでやりますか。仕舞いには水着越しでは飽き足らず、生乳へと指を這わせます。
アルはアルで、キスされた時点で目を瞑ってしまいます。受け入れ態勢万全カモンベイビーマイダーリン状態だったのですが、さすがに身体をまさぐられると我に返って九郎の股間を蹴り上げます。使い物にならなくなったらアルも困るのでは? これを教訓に九郎は愚地独歩に弟子入りしてコツカケを伝授されます。嘘です。
しかし今週のハヤテといい、貧乳に触るのが流行っているのか? いいぞもっとやれ。
その後、縛られていた姫さんたちを九郎と執事さんが救出します。バルザイの偃月刀の投擲一発で深きものどもは九郎たちに尻込みします。例によって動きが少なく退屈ですが、作画は崩壊していないのでデッドラインはギリギリ踏みとどまっています。そして今回の事件の黒幕にしてアンチクロスの一員が登場します。鬱陶しいセリフ廻しを好む、見るからにエセ紳士な男の名前はウェスパシ、アヌス。
え? 途中で区切るな? だって名前が長くて息継ぎが必要だし、なんかホモ臭いし。もー(前略)アヌスでいーじゃん。
さて(前略)アヌスはオッドアイのロリ魔道書、ルルイエ異本に命じて水神ダゴンを召喚させます。九郎とアルはデモンベインを操縦して戦いますが形勢は不利。アクションは……とりあえずこれまでと較べたら少しはマシなレベルでしょう。
そこにエンネアが手助けしてアルの断片、クトゥグアとイタクァの力を取り戻します。話のテンポが駆け足なのであんまり有り難味が感じられない。いっそのこと、ページの回収はバッサリ省略したほうが良かったのでは。
さておき、デモンベインは右手から炎の魔力を、左手から氷の魔力を開放。極大消滅呪文メドローアでダゴンを粉砕します。
アーカムシティへの帰りの船にて。私服姿のアルに狂おしく萌え。
「昨日は悪かった……。変な霧にやられて、お前に……」
「言うなっ! 妾はもう忘れたっ!」
「でもさ、こういう事はハッキリさせとかないとな……。
お前も……一応、女の子だし……」
アルは女の子扱いされて思わず顔を綻ばせますが、表情を引き締めて
「……そ、そうか……。よし! ならば、謝罪の言葉を聞いてやろう」
とあくまで傲岸不遜。しかし頬は紅潮したままです。ツンデレ万歳。
九郎はそんなアルの乙女心に気づかず、
「悪かった……。あれは事故だ。俺がしたくてしたわけじゃない。させてくれると言ってもしない。する気もない! 全くない!
これっぽっちもない!!」
と爽やかな笑顔で自爆。アルの魔力を喰らって海に放り出されます。これぞ王道。
バトルシーンの動きの少なさに目を瞑れば、原作ファンも充分に満足できるレベルでした。ぜひ以後も今回のレベルを維持・発展させていってほしいものです。
- [2006/06/30 17:38]
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機神咆吼デモンベイン 第四話
「敵は最強ブラックロッジ!」
「だが我々二人が命を懸けて挑めば死中に活あり!」
「おおさ、悪漢どもに目にもの見せてくれるわ!」
サブタイトルは“THE INVADERS”。元ネタはヘンリィ・カットナーの小説「侵入者 The Invaders」です。青心社のクトゥルー短編集の八巻に収録されています。「オーメン」や「われはロボット」は回避したのに今回はゲーム版のタイトルをそのまま使用しています。クトゥルー物に版権はないのか!?
デモンベインの格納庫で自己中な物言いをするアルを姫さんが平手打ち。
「な、殴ったね! 親父(アブドゥル=アルハザード)にもぶたれたことないのに!」
「殴って何故悪いかっ! 貴様はいい! そしてわめいていれば、気分も晴れるのだからなぁ!」
それはさておき。
暴言を吐きまくるアルではなく戦いに巻き込まれた九郎がなぜビンタをもらうのか、ゲームだと不条理を感じていたので。珍しく納得のできる変更でした。もっとも後半で姫さんがピンチに陥ったとき、血達磨になりながらも謝ったのはやっぱり九郎でしたけど。アルがノーアクションなのは変更が生かされていないし、詰めが甘い。
さて格納庫と市街地を結ぶ地下鉄で、ウィンフィールドは九郎たちに自分の主人の過去を説明します。ブラックロッジに対抗していた覇道財閥への報復行為によって、彼女の両親は殺されていたと。素直にテロって表現しろよ。報復行為って言ったら、ブラックロッジがアメリカみたいだ。
そのせいで姫さんの肉親は祖父の覇道鋼造の一人きりになってしまい、その彼が遺した形見がデモンベインだったのです。
そんな九郎たちの不在を見透かしたかのように、覇道邸が襲撃を受けます。
「ブ、ブラックロッジが!」
「一度に二人も!」
ジャイアントロボはともかくとして。衝撃のアルベルトティベリウス、思いのほか背丈があります。カリグラよりも図体がデカいんじゃないだろうか。
姫さんの救出に急ぐ九郎とアルの前にコ・エンシャクティトゥスが立ちはだかります。
悲しいほどに劣悪な作画で。特に日本刀がひどい。日本の魂が汚された気分です。涙がとめどなく溢れてしまいますが、音だけになるので却って良かったりして。
そんなミスターブシドーに挑戦するのはウィンフィールド。本来、執事である彼こそ主人を救出に行き、彼よりも姫さんと繋がりの薄い九郎とアルがティトゥスと戦うべきでは? おいしい所を持って行くのが主人公の特権とはいえ。
で、間一髪のところで九郎は間に合って姫さんを開放します。
「この変態野郎がっ! いまどき触手プレイなんて流行んねえんだよっ!」
まあ江戸時代からありますし、触手プレイ。貴様のいる場所は、葛飾北斎はすでに200年前に通過しているっ!
バトルの内容についてコメントしようとすれば、どう足掻いても悪口にしかならないので割愛しておきます。ティベリウスの中の人の演技は文句の付けようがないほどに素晴らしかったんですけど。
それと姫さんの露出度が意外と低かった。
↓本来あるべき正しい姿
それとネタ画像も。
牙突!? いやいやテニプリの演武テニスか。マスターテリオンに下克上やらかす伏線ですか?
あとスタッフは本気でメタトロンを登場させないつもりらしい。エンディングにリューガを出しているくせに。
ともあれ若者! 今回のデモンベインは目を閉じて耳だけで楽しむのがモアベターな選択と言えよう!
- [2006/06/23 18:24]
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機神咆吼デモンベイン 第三話
機神飛翔デモンベインのエンディングとその攻略について書いてから半月、アニメの第二話から数えると実に三週間。ようやくデモベ分が補給できました。
全体的に作画がヘンでした。特に目に付いたのが姫さん。顔とかスタイルとか、ずっと違和感を覚えたままでした。
いや、注目するところは白と水色のしまぱんじゃなくて。
第3話のサブタイトルは“Reanimator”。元ネタはH.P.ラヴクラフトの短編“死体蘇生者ハーバート・ウェスト”です。このハーバート君こそ我らがマッドサイエンティスト・ドクターウェストのモデルです。なおゲーム版だと“I,ROBOT”。SF小説の大家、アイザック・アシモフの傑作短編“われはロボット”が元ネタです。しばらく前に映画化されたのでご存知の方も多いでしょう。いわゆるロボット三原則はこの作品が初出です。エルザには当然のように未搭載ですが。
その辺から想像できるように、ドクターウェストの研究室から始まります。で、タイトルが表示されるとすぐに九郎の緊縛プレイに移ります。アトラック=ナチャとの戦闘なのですが、三十秒でケリがつきました。短っ。おまけに九郎も蜘蛛も顔が怖すぎましたし。ちびアルの可愛さが健在だったのが唯一の救いでしょう。
デモンベインのパイロットとして九郎が雇われたことやページモンスター(アルの断章)の回収について覇道邸で説明されますが、どうにも不親切すぎです。
余談ですが『phantom』の脇役の稲田さんも登場しました(一番左のメイドさん)。
なぜ日本刀を引っ提げているのか? ……絵師さんの趣味なんだろうな。あの人、ヴェドゴニアのリァノーンにも太刀を佩かせていたし。
ニトクリスの鏡に至っては回想シーンで処理する始末です。この場合アリスンを登場させる必要があったのでしょうか? ゲームをプレイしていない視聴者にとっては今後の伏線かと誤解させてしまうでしょう。原作そのままも説明不足だとかえって害悪になります。
アルのページを探している最中にドクターウェストと遭遇し、エルザと初顔合わせ。
アニメのスタッフ、おぱんつについてだけは気前がいいです。万歳。
しかし原作でのやりとりは省略されていました。畜生。
ちなみにこんなの。
外見からでは、普通の人間とまったく区別がつかないんだが……。
「大十字九郎――お前を倒すロボ」
「うわあああ! すっっっっげぇ人造人間っぽい!」
語尾が。
アトラック=ナチャによるバルザイの偃月刀の捕獲、Dig Me No Grave(我、埋葬にあたわず)の発射、戦場に芽生える恋(ただし一方通行)、九郎の白刃取りと駆け足ですが原作通り進行します。そしてデモンベインとそのバッタモン、デモンペイン(カラーリングは金ピカなのに顔だけ破壊ロボ)とのバトルに移行するのですが。デモンベイン、真偽どちらも腰細すぎ。見栄えというのも考慮に入れてください。
アニメだとドクターウェスト・エルザ組にかなり苦戦し、レムリア・インパクトの発動が承認されます。一見シャイニングフィンガーとヘル・アンド・ヘブンを足してゴルディオンハンマーで割ったような必殺技ですが、実際の元ネタは『覚悟のススメ』の「螺旋」だそうです。グロさ200%、食らった相手の臓物が口から螺旋状にせり上がって吐き出されるという必殺技です。ちなみにこの漫画には昇華もあります。なお『覚悟のススメ』の作者は『シグルイ』の中の人です。

なおレムリアとは、イギリスの動物学者フィリップ・L・スクレーターによって提唱された幻の大陸です。西はマダガスカル島から東はインドネシアにまで生息しているレムール(キツネザルの総称)の分布を説明するには、その生息地が連結している必要がありました。というわけでインド洋のド真ん中にデッチ上げられたのがレムリア、つまり“キツネザルの大陸”だったのです。つまるところ、レムリアとは大陸移動説が誕生・発展する以前に産み落とされたヒルコであり、そのまま忘れ去られるはずだったのです。
しかしドイツの動物学者エルンスト・H・ヘッケルに人類発祥の地であると大ボラを吹かれたり、神智学の創設者ブラヴァツキー夫人(エレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツカヤ)にインド洋から太平洋へと移動させられたり、人智学の創始者ルドルフ・シュタイナーに人類が両性具有から男女に別れて輪廻転生が開始した宇宙進化期に位置付けられたりと、どんどん特定の人々に大受けするような方向に突っ走っていきました。デモベのその延長線上にあるわけです。俺は大好きですけど。
あと疑問なのですが、レムールとは正確に言えばマダガスカルにしか生息していないサルであり、東南アジアに生息しているロリス下目まで含めると一段階上の源猿亜目になってしまうんですよ。スクレーター時代の分類方法とは違うんでしょうか。
アニメだとレムリア・インパクトが披露されるタイミングが原作と違いますが、はっきり言って改悪以外の何物でもありません。たぶん窮地に陥ったデモンベインに初めて発動を承認することで視聴者にレムリア・インパクトを強く印象付けようとしたのでしょう。でも俺としては破壊ロボとの最初の戦闘で使用し、デモンベインの圧倒的なパワーを見せ付ける場面をカットしてまで変更する必要はないと考えます。そして、その強いデモンベインがマスターテリオンに手も足も出せずに敗北することで、最終的な勝利への期待と不安が増幅されるのですが。
で、俺が改悪だというのは、ここで超必殺技を使ってしまうとアルの断章の存在意義が著しく低下してしまうからです。前回でラスボスに惨敗を喫し、次は勝たなければならないわけなのですが、それを成功させるには(視聴者が納得できるだけの)理由が必要です。で、そのギミックの一つがページの回収によるデモンベインの強化なのです。原作だとアトラック=ナチャやニトクリスの鏡を効果的に使用して勝利し、九郎たちが成長していることをアピールする展開だったのですが、アニメだとご覧の通りです。実はデモンベインにはパイロットにも教えていない必殺技を隠していました、という悪い意味でのデウス・エクス・マキナ(御都合主義)です。そう言えば成長のファクターの一つ、九郎の特訓シーンも省略されていましたし。
ページモンスターとの戦闘の苦労はなんだったんですか? いや、そもそも意味があるんですか? 九郎たちの総合的な能力はほとんど上がっていないんじゃないですか? それならそれでマスターテリオンにボロ負けする場面くらい少しはヒネったらどうですか?
極言すればアニメスタッフは山場と谷場をわざわざ平坦にしてしまい、作品のメリハリを自分から消してしまったようなものです。キャラやロボがあまり動かないのは百歩譲って仕方がないとしておくにしても、構成やアイデアで勝負すべきところを劣化させてどうするんですか。
今回もダメ出しが多かった。これだから原作厨は度し難い(自分のことだろ)。悪口ばかり並べるのもなんですので、エンディングの映像が追加されたことを褒めておきましょう。
やりましたね。すごいですね。これでようやく普通のアニメですね。……をや?
さて来週はアンチクロスが覇道邸を襲撃する回です。どこまで変態マッドピエロのグロさ加減が再現できるかが最大の注目ポイントでしょう。
最後に。今日はアルの中の人、神田理江さんの誕生日でした。めでたい。
- [2006/06/16 18:11]
- デモンベイン |
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