『CLANNAD』第13話 「思い出の庭を」
岡崎朋也は庭師の道を目指すようです。
春原陽平がシリアス一辺倒の劇画キャラの道を目指すくらいありえません。
とりあえずギャグの一つもかましておかなければやってられないほどにヘビーな回想で前半は占められます。夕焼けに燃える部屋の中で、ことみは朋也の方を向かずにぽつりぽつりと語り始めます。朋也と再会したそのときから、彼が幼い頃に一緒に遊んだ男の子だと判ったこと。しかし朋也は自分のことを忘れていて、それでも自分を改めて友達として遇してくれたこと。自分のことを朋也に思い出してほしいのか、それとも忘れたままでいてほしいのか、判らなくなったこと。子供には少し難しいことを言う父親と、もっと判りやすく娘への愛を語ってくれる両親のこと。
今でこそジャイアンリサイタルに匹敵する騒音公害を発しているけど子供の頃はちゃんとした音色を奏でていたこと(言ってません)
そこへ現れる闖入者岡崎朋也。現在の斜に構えた態度からは想像ができないような可愛げがあります。
優しい両親と仲のいい男友達。満ち足りた世界の中にいたことみに急転直下の運命が降りかかります。
自分の誕生日に急な仕事で家を空けることになった両親にことみは大嫌いと言ってしまいます。誕生日には誰も来てくれません。そして何日か過ぎ、父の友人を名乗る男から両親の乗った飛行機が墜落したことを聞かされたのでした。ことみは父の論文が二人を死に追いやったと考えて書斎に遺してあった論文のコピーを焼き捨てます。
常識的にはあり得ないような不幸に見舞われるのは鍵ヒロインの宿命です。慰めの言葉一つかけられはしませんが、それでもことみには悲しみに押しつぶされないように強くなってほしいものです。でも朋也には幼年時代に見知っていた女の子のことを忘れるのが鍵主人公の宿命だと言って慰めてやりはしないもんねー!
お前が誕生日の時、両親の死を告げられたときにことみのそばにいてやれていたら少しは悲しみも紛れていたかも知れないんだ! でも論文のコピーを焼いたときに火事になりそうだったときには駆けつけていたっぽいので死一等は免じてやる。思う様に悪し様に言ってばかりで何様なんでしょ俺様。
けろぴーが描かれた団扇など、両生動物のクソをかき集めた値打ちしかない! という訳で価値ある女性として名雪を出してくださいアニメスタッフの皆々様。
団扇のある職員室で朋也は教師にことみがアメリカの大学に海外留学する話が持ち上がっていることを教えられます。飛び級? ことみは昨日までは乗り気ではなかったのですが今朝、話を進めてくれるように教師に頼んだのでした。本人は引きこもったままで登校していません。
朋也は不良の面目躍如と授業をエスケープして一ノ瀬邸を訪れ、カーテンを閉め切って部屋に閉じこもっていることみにはあえて声を掛けずに庭師の道を目指しってもうそれはいい。
いつか見た光景を取り戻すために朋也はガーデニングの知識を詰め込み始めます。そこへ好感度が既にリーチ状態の美少女トリオがやって来ました。彼女たちはことみのために超音波発生装置バイオリンを届けようとしますがスタンピートした単車のせいでネックが真っ二つになってしまいます。
「こらーっ!!」
大声で怒鳴ったのはもちろん杏です。同族嫌悪みたいなものなので腹立たしさもひとしおだったのでしょう。
そして四人は楽器屋を梯子して二日で修復できる店を探しますが、現実には期限を定めずに預かってくれるだけで良しとしなければなりませんでした。その後は夜も更けたというのに四人仲良く一ノ瀬邸に不法侵入して草刈りを続けます。かつて失ったものがそこに埋まっていて、それを取り戻せると信じて。
| CLANNAD 1 (初回限定版) | |
![]() | 神田朱未 広橋涼 中原麻衣 ポニーキャニオン 2007-12-19 売り上げランキング : 7 Amazonで詳しく見るby G-Tools |
- [2008/01/11 23:10]
- CLANNAD |
- トラックバック(33) |
- コメント(0)
- この記事のURL |
- TOP ▲
『CLANNAD』第12話 「かくされた世界」
「復ッ活ッ」
「伊吹風子復活ッッ」
「伊吹風子復活ッッ」
「伊吹風子復活ッッ」
「伊吹風子復活ッッ」
「伊吹風子復活ッッ」
「伊吹風子復活ッッ」
クレーンゲームでヒトデのぬいぐるみをゲットしたら去っていきました。
「なんでやねん!」
何のために再登場したんだヒトデ娘。なお去り際に「いずれまた参上したいと思います」と言い残しているのでこれからもちょくちょく顔を出してくるものと思われます。
本編はことみルートが大きな山場に差し掛かって参りました。ことみの暗い過去や家庭の事情が明かされ、朋也は子供の頃の記憶を断片的に思い出しますってまた主人公がヒロインと幼少期にフラグを立てていたパターンかい。
昼休みに朋也が部室に足を運ぶと、いつものメンバーはすでに揃っていて杏がことみにダメ出ししていました。渚や椋の位置だとたぶん見えます。
ちなみに話題に上っていたのはことみのボケについてでした。杏は漫才について熱く熱く熱く熱く語り倒し、ことみはお笑いに関しては究極レベルに才能が枯渇していると切って捨てます。ことみも黙ってはいずにこの前テレビで覚えたばかりというギャグを披露することにします。
「ここまがる〜」
旧支配者のお膝元でしか通用しそうにない異次元ギャグは我々凡人には難しすぎます。
さて五段重ねの重箱に入った豪勢な弁当をつまみながら朋也たちは余暇の過ごし方について語り合います。話は弾んで仕切り屋の杏が翌日の予定を一方的に決定。
「みんな! 明日9時に駅前に集合よ。
集団デート。グループ交際。これこそ清く正しい若者の姿じゃないの!」
男一人に女四人というバランスの狂いまくった男女比! これは集団デートではない! ハーレムデートである! 不特定多数の女性との不純異性交際! こんなものが清く正しい若者の姿であってたまるものかぁぁぁぁ!!
この程度の叫びでは俺の心に燃えたぎるパッションの万分の一も表現できてはいませんが今日はこの辺で勘弁しといてやらぁ。覚えてけつかれ! 誰に向かって捨て台詞を吐いているのかは本人にもよくわかっていません。
ことみの誕生日が近いと聞いて杏はUFOキャッチャーで大物を狙います。まんま『Kanon』の舞ルートのオオアリクイのぬいぐるみを手に入れようと朋也の金で頑張ります。ザマミロ色男。で、三十四回目のチャレンジで出て来たのが風子でした。結局プレゼントは決まらず仕舞。
で、翌日。昔の思い出を夢に見てから朋也は目を覚まし、夢見が悪いと心にぼやきながら登校します。そんな彼を不意に襲った衝撃の正体とは!?
「お前の胸が俺の背中に思いっきり当たってるの!」
「あててんのよなの」
それは胸と言うにはあまりにも大きすぎた。大きく柔らかく重くそして豊満すぎた。それはまさに巨乳だった。ドラゴンころしでもって朋也の身体を肉塊に変えてやりたい今日この頃。
しかしこんな殺意混じりのほのぼのとした世界は次第に揺らいでいきます。何も知らずに朋也たちとお喋りしていた杏のもとに渚が息せき切って駆けつけてきます。椋が通学するときにいつも乗るバスが交差点で事故を起こしたと聞いて杏たちは現場に急ぎ、横転したバスを目撃することに。幸い椋は次のバスに乗っていたので掠り傷一つ負わずに済みました。しかしことみは朋也たちの声も耳に入らず、正体を失ってその場に泣き崩れます。
そしてことみは一時間目の途中に早退しました。朋也たちは見舞いのために担任教師からことみの住所を聞き出し、放課後に訪れます。呼び鈴を鳴らしても誰も出て来なかったので退きますが、朋也は帰路の途中で引き返して再訪。一ノ瀬家の前で朋也はいつぞやの不審人物でした顔を合わせます。
彼の正体はことみの両親の知人でした。彼の説明によれば、ことみの両親はえいえんのせかいを発見した学者たちらしい。
黒い蝶に導かれるようにして朋也は生け垣の隙間から庭へ回り込みます。そして蘇る過去の記憶。
家の中に入り、ことみの部屋の扉を開けると、朋也の視界に飛び込んできたのは壁一面に貼られた新聞の切り抜きと打ち沈んだことみの姿でした。
彼女の両親はすでに不帰の客に。
| CLANNAD 1 (初回限定版) | |
![]() | 神田朱未 広橋涼 中原麻衣 ポニーキャニオン 2007-12-19 売り上げランキング : 7 Amazonで詳しく見るby G-Tools |
- [2007/12/21 23:10]
- CLANNAD |
- トラックバック(35) |
- コメント(0)
- この記事のURL |
- TOP ▲
『CLANNAD』第11話 「放課後の狂想曲」
一ノ瀬ことみは世を忍ぶ仮の名前。彼女の魂の名前はフグ田マスオです。
「むうう……あれこそは世に伝えるものが三人と居ないと聞く罵威於麟……! まさかこの眼で見られる日が来ようとは……」
「なにーっ、知っておるのか雷電!?」
民明書房刊の怪しげなスポーツ解説書の説明文は割愛しておきますがとにかくそういうレベルの破壊力を秘めています。
今回はマスオさん(仮)ルートの序盤〜中盤なので、シナリオ全体やエンディングにまで影響しそうな大事件はラストにしか起こらず、だいたい好感度を上げることに終始した内容でした。
演劇部の部室で魔法のステッキを掲げ、すらすらとクトゥルー召喚の呪文を唱え始めます。もし成功していたら地球は崩壊していましたが幸いにも何も起こらずに済みました。でもまぁ部室に集まったキャラ全員が詠唱者を筆頭にSAN値が最初からゼロというかマイナス状態なので、旧支配者が降臨しても蔵等世界はあまり変わらないのではないかと思ってしまったりもします。
負けずに杏も(朋也の脳内で)ステッキを使って魔法少女に変身します。
このアニメいつ始まるんでつか?
さて朋也は本人の断りもなしに杏の痴態を妄想した挙句に爆笑。杏は失礼な悪友に対してジョジョネタで応えます。
「君がッ! 泣くまで! 殴るのをやめないッ!泣くまで殴っていい!?」
「すみません……」
そんなバイオレンス込みのツーショットに水を注した、というか超音波攻撃を仕掛けたのはやはりマスオさん(仮)でした。
どうせ何話か後にはヒロインとしての戦力外通知を出されてフェードアウトするのが決まっているのだから私がメインを張っている間くらい自重しとけやコラという意志がひしひしと伝わってきます。
しかし杏もひるみません。マスオさん(仮)が大勢の前でバイオリンを弾いてみたいという希望を口にしたのを幸い、辣腕の委員長属性を発動して二日後の月曜日にジャイアンリサイタルを開催することに決めます。そしてそれまで部室でバイオリンを弾くことを禁止し、自発的に外へ追放させ、渚と椋も後を追って出て行ったので。
「というわけで、私たち二人きりになっちゃったけどー、何して遊ぶ?」
げぇっ孔明! おのれ人か魔か!
「ねぇ。アンタ今、付き合ってる女の子いないんでしょ?
もしもどこかに、アンタのことが好きで好きでしょうがない女の子がいたら、付き合う気、ある?」
今がマスオさん(仮)ルートであることを一顧だにせず、自分と妹のシナリオのためにフラグ立てを怠らない杏はしっかり者です。だからこそ恋心が抑えきれずに溢れ出てしまったときのカタストロフィは凄まじく、ラストは一人の男を取り合って最愛の妹と刃傷沙汰に及ぶのであった……ら面白いのですが原作未プレイの身なので確実なことは何も言えません。
翌日、朋也はギャルゲー主人公としての責務を果たすために日曜日だというのにマメに図書館を訪れます。そんな彼を出迎えたのは大音量による音波攻撃とお手製のアップルパイでした。
おっパイでかいね!(最低だ)
そして前半は終了。Bパートではさらにカオスの度合いを深めていきます。
朋也の夢の中でマスオさん(仮)は二頭身で大量生産され、渚はだんご大家族をドロヌーバに溶解し、椋はかがぶー化し、看護婦コスプレの杏は俺の家にお持ち帰りされました。最後だけ客観的な事実ではなく主観的な願望が混じっていますがそれは俯仰天地に愧じざる想いなので公言しても差し障りはなかろうと存じます。
なんだかんだで運命の月曜日。図書委員に軽犯罪者連中にギャグキャラ春原に美佐枝さんに智代に古河夫妻と、未来の受難者は続々と詰め掛けてきます。
そして崩壊が始まった。
死亡確認。
こうして多数の犠牲者を出してリサイタルは終了し、朋也たちは屍山血河を踏み越えて帰宅します。そんな彼らを襲ったのは変質者でした。
もとい『ハヤテのごとく!』のクラウスでした。いや、それだとガチで変質者か。
| CLANNAD 1 (初回限定版) | |
![]() | 神田朱未 広橋涼 中原麻衣 ポニーキャニオン 2007-12-19 売り上げランキング : 7 Amazonで詳しく見るby G-Tools |
- [2007/12/14 23:52]
- CLANNAD |
- トラックバック(43) |
- コメント(3)
- この記事のURL |
- TOP ▲
『CLANNAD』第10話 「天才少女の挑戦」
いきなり余談から始めるわけですが、京アニの絶対領域についてはマニアの間に広く知れ渡っています。どれほど短いスカートを穿こうとも、そしてどれほど過激なアクションを見せようとも、決してチラリズムが描写されることはありません。安易なお色気路線に走ることなく、動物化したファンに媚びることなく、ストーリーや演出といったアニメとしての王道の面白さだけで勝負しようという京アニの矜持がはっきりと看取できます。え、フルメタOVA? アレはあーいう作品だからいーんです。チラというかモロだし。
しかし諸君! ついに『CLANNAD』でチラリズムを拝める日が来たのだ! その路線転換に愛想を尽かした硬派は去るがいい。自らの欲望に忠実なオタは快哉を叫ぶがいい。何にせよ厳然たる事実なのだ。
シチュエーションについても抜かりはないぞ。その気前のよさに驚くなかれ、何と早朝の眼も覚めやらぬ状態だ。大きめの枕に顔をうずめ、表情には何の不安もない。パジャマの下からのぞく生肌にはきっと興奮を抑えきれないだろう。下着の派手な色には意外の念に打たれるかも知れない。
諸君! 長く苦しかった忍耐の時は過ぎ去った。今はただ、内なる獣性の猛り狂うに任せて存分に歓喜するだけでいい!
刮目して見よ! 京アニの本気を!
- [2007/12/07 23:47]
- CLANNAD |
- トラックバック(44) |
- コメント(2)
- この記事のURL |
- TOP ▲
『CLANNAD』第09話 「夢の最後まで」
無理な願いだと思っていました。結局はぬか喜びに終わるのではないかと心の片隅では諦めていました。果たすべき役割はすでに果たしたのだから後は惜しまれつつ退場するだけ……そんな悟り済ました空疎なニヒリズムとともに視聴していました。
しかし、儚い期待は報われたのです。
まさかと思って何度も目を擦りました。その次には自分の目が、さらに頭がおかしくなってしまったのかと疑いました。それでも、狂気の世界に生きるのなら。自分の中だけだとしても確実に存在するのだから、捨てたものではないとさえ考えられるのでした。
今いる世界を投げ打ってでも、抱きしめて離したくない……
その名は。
- [2007/11/30 23:58]
- CLANNAD |
- トラックバック(32) |
- コメント(2)
- この記事のURL |
- TOP ▲









