保険 アリコ Moon of Samurai 今週のジャンプ一コマレビュー

今週のジャンプ一コマレビュー 2018年06号 

・『Dr.STONE』

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 万能薬サルファ剤のおかげでルリは完治しました。とはいえ実は万能薬といっても限界があり、ルリの病気が肺結核だったらききめはなかったということがかたられました。なので運が悪ければこれまでの千空らの努力にもかかわらずルリの病気はなおらずそのまま死んでいたかもしれないし、そうなっていれば少年漫画にあるまじきリアルな展開だったともいえます。
 もちろんそんなリアルは犬に食わせればいい。

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 コハクの村の名前、そして千空の苗字がともに石神であることがあきらかになりました。両者が一致するのは、単純に考えれば千空の父あたりがなんらかの方法で自分の息子の名前と現代知識をのこしたのがうけつがれたものなのだろうけれど、人類総石化による断絶をどうやってクリアできたのか。
 ところで村人の名が鉱物関係で統一されているのもおそらくは村の名前にちなむものなのでしょう。


・『ブラッククローバー』

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 不幸な過去を背負い、人づきあいがにがてな性格なのに、はじめてできた自分の居場所をまもるため奮起する。非常に少年漫画らしい熱い展開のハズなのにこれまでがこれまでのせいでクローバー王国の民度の低さがまたしてもうきぼりになったことがいちばん印象ぶかいものになってしまいました。当人らに責任がないとはいえないけれど自分から歩みよるということを知らんのか。ホントろくなやつがいねーなクローバー王国! でも俺もゴードンとは距離をおきたい


・『鬼滅の刃』

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 伊之助は胸を串刺しにされ、善逸は家の下敷になり、頼みの綱の宇随は腕一本もがれて毒に倒れました。伊之助のばあい心臓をひと突きというのは鬼が言っていることであって炭治郎が目撃したわけではないからかろうじて生存の可能性はのこっているし、善逸は致命傷とさえいわれていないし女装のまま死ぬってことはなさそうだからふたりはそこまで危機的状況ではないかもしれないけれど、たぶん宇随はアウトなのでしょう。最後の力をふりしぼって鬼に一太刀おみまいする展開はあったとしてもそれはそれでホントに最期になりかねません。
 でも炭治郎は無事なんだろうなあと思ってしまうあたり、いいかげん吉原篇はよ終れとねがっていることが自分で理解できます。


・『ぼくたちは勉強ができない』

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 桐須先生の妹が登場しました。パッと見は姉をいろいろ細っこくした感じです。桐須先生をみなれているせいか、頭がデカくて体とのバランスの悪さが見ていて不安になってしまう……
 ところで四字熟語を口にするのがクセのようだけれど、このキャラのセリフを書くとき作者がいちいち字引をもちださねばならんことを想像したらご苦労なことだと大きなお世話の心配をしてしまいます。それとも文乃の毒舌設定みたいになかったことにされるのかな。

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 シスコンで、人の話を聞かず、姉と主人公とのあいだにたちふさがろうとする……『ニセコイ』の妹寺さんみたいだ。あっちは古味先生が楽との対立関係を強調しようとするあまりクズ寺さんよばわりされるくらいに自己中心的なキャラになってしまっていたけれど、こっちの妹はどうなることやら。
 しかしそれはそれとして妄想ビジョンの桐須先生の入浴姿ありがとうございます。


・『食戟のソーマ』

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「避けられないよぉ~~!!!」

 もも先輩のお菓子を食ったときのリアクションがセルフパロディで実にバカバカしくてサイコーです。


・『eの原点』

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 男幡場は永久に不滅です。ゴラッソゴラッソ。
 と主人公の髪型を見て思いついた一発ネタはこのへんにしておいて、『ニセコイ』の古味直志先生の新作読切りです。ゲームしか取柄のない主人公が、自分よりもゲームがうまくて努力家のヒロインとであい、あれこれあってプロゲーマーをめざすようになるというのがおおまかなあらすじです。起承転結がきっちりしていて実によくまとまっている作品で、さすがはベテランとうならせられる内容でした。
 しかし細かいところをみてゆくと、ゲームにすべてをささげたはずの主人公がeスポーツという名前もプロゲーマーの存在も知らないこととか、ラストで結果を出したのが気合によるものだとか、「そもそもこの読切りって題材がゲームじゃなくても成立する話だよね」というツッコミが可能であることとか、脇まわりがすっごいガバガバ。古味先生てば小学生のころから構想をあたためていたという『ダブルアーツ』が短期で打切られ、見切り発車感のあるテキトー設定の『ニセコイ』でヒットをとばしたものだから、世界観を練ったり設定を詰めたりするのに頭をつかうことがバカらしくなっちゃってるんでしょうか。あと個人的趣味をいわせてもらうなら主人公を活躍させるためにヒロインを交通事故にあわせて一生ものの障碍を負わせる展開がスゲー嫌い。
 ところではじめに男幡場のことを書いたけれど、『オレゴラッソ』の作者の馬上鷹将先生がいまどんな漫画を描いているのか気になってジャンプGIGAの最新号をちょっと読んでみました(電子版ジャンプを定期購読しているとジャンプGIGAがオマケについてくるのです)。

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 なん……だと……?
 馬上先生の連載漫画『霧の都のK・K』の絵とか演出とか雰囲気とかそのほかもろものがあまりにも『bleach』っぽくてもービックリです。


・『斉木楠雄のψ難』

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 登場キャラがみんなデレる回でした。この漫画でもたまにはこういう話があっていい。だんだん最終回がちかづいてくる雰囲気はちょっとかんべんしてほしいけど。


・『なかまんが地獄変』

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 なんか見覚えのある絵だなと思って作者名でしらべてみたら去年の金未来杯で俺が注目していた『魔法少年X』の漫画家でした。お早い再掲載はめでたいことしきりだけれど、かんじんの内容については高い評価をくだすことが不可能です。この人ギャグも四コマもむいてないな。


・『ゆらぎ荘の幽奈さん』

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 うわようじょかわいい。


・『火ノ丸相撲』

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 第一部TVアニメ化決定! 川田先生おめでとうございます。
 心の底ではねがいつづけながらも単行本の売上げのことが頭からはなれなくて過度の期待は禁物だと自分をいましめてきたのがとうとう夢が現実になりました。長生きはするものです。高校篇で終らず第二部に突入したのはアニメ化が内定していたからでしょうか。現実の相撲界の不祥事の数々をおもえばタイミングが悪いといわざるをえませんが。
 放送局は題材が相撲なのでぜひともNHKにやってもらいたい。DVDの売上で制作費を回収できるような作品ではないから時間帯は深夜枠ではなく夕方ですね。放映期間は二クール、慾をいえば四クールというところでしょうか。

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 高校時代は携帯電話すら買うのをひかえるほどの機械オンチだった火ノ丸がレイナとLINEで通信するまでになりました。愛はかくまで人を成長させるものか。

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 天王寺にさそわれて岐阜の夏合宿にやってきてみれば参加者の布陣は豪勢きわまりないものでした。まずはなつかしの三日月宗近こと石神高校の佐田です。石神という名が『Dr.STONE』にも出てきて、タイムリーというかなんというか。

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 そういえば歴史好きだった大典太。兄貴とのあれこれが解消したせいか、チンピラじみたところはぬけきらないもののだいぶ丸くなったようです。初登場時には火ノ丸を岐阜城にさそうなんて思いもよらなかったものなあ。

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 そして火ノ丸に大ケガをおわせた数珠丸は、べつに闇堕ちすることもなく火ノ丸への闘志をたぎらせるという健全な力士でした。この漫画のキャラは、特に強者であればあるほどメンタルも強い。

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 打倒刃皇に燃える天下五剣と草薙、そして天下三名槍のひとり。そして当然のようにハブられるからあげ関! いやからあげ関がいないのは刃皇と同部屋なのだからあたりまえなのだけれどそういうあつかいがすっかり板についてしまったというか、なんというか。


・『青春兵器ナンバーワン』

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 すっかり恒例となったナンバーズとの意味不明対決。このたびはゴローとNo.6のアザラシによる健康診断対決です。あとゴローは武士にあやまろうな、いやマジで。

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「うわああああああ右の奴誰だああああああああ!!!!」

 エージのツッコミはわりとあたりはずれがあるけれど今回のは大あたり。ホントだれだよ右の奴! インパクトだけなら今週号のジャンプでダントツ一位だよ!


・『シューダン!』

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 ごらんのとおり最終回です。横田先生おつかれさまでした。
 全二十八話。『オレゴラッソ』の全十二話よりは倍以上も健闘したわけだけれど短期打切りにかわりはありません。この漫画の敗因は何だったのかと考えてみて、結局のところ作者がなにをメインに描きたいのかよくわからなかったという点に思いあたりました。サッカーが題材なのに主人公はプロを目指してもいなければ特に才能や熱意があるわけでもなく、サッカーの試合も練習試合とか地方大会レベルの地味なもの。かといってヒロインのナナセみたいな魅力的なキャラのかけあいを主軸にするわけでもなく、なんというかスポーツものと日常もののそれっぽいシーンを描いていたらダイジェストにつぐダイジェスト、ぶつぎりの連続のはてに時間飛ばしを連発して終ったという印象がのこりました。小学生時代の天才キャラなんて先週号ラストのケツで終って最終回にでてこなかったのはさすがにどうかと思います。
 主人公に才能がないという点では横田先生の前作の『背すじをピンと!』もおなじだけれど、あちらは主人公が漫画の題材の競技ダンスに関して完全なシロウトで、いちから学んでゆくというスタイルが成長物語のフォーマットにうまく適合していたおかげでストーリー漫画としてちゃんと成立していました。しかし当作では主人公がサッカー経験者で、それなりにうまいというのがネックでした。それなりにうまいというのがネックでした。大事なことなので二回いいました。初心者として読者とともにスポーツをまなび成長してゆくという王道展開がつかえず、読者の胸のすくような大活躍もムリ。主人公のこのどっちつかずのポジションが漫画そのものの中途はんぱさを象徴しているようでした。
 横田先生は『キャプテン翼』ばりの主人公が大活躍するスポーツ漫画を描きたくないというのならいっそのこと『行け!稲中卓球部』や『いでじゅう!』みたいにスポーツをそえものにしてキャラのかけあいをメインにすえるくらいにわりきったらいかがでしょうか。ナナセは好きだったのでそういう方向性の漫画を読みたかった。ただし小学生にかぎる


・『ゴーレムハーツ』

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 主人公とそのほかふたりが念願かなって連盟所属の魔導学師になれたけれど初ミッションでいきなり連盟八位と十七位がぶっ殺されてました。衝撃の展開を描こうとして実力者を唐突に殺す……打切り漫画によくあることです。今週号が最終回の『シューダン!』よりも掲載順がさらに下であるあたり、ケツに火がつくどころかすでに下半身が炎上中なのでしょう。


・『フルドライブ』

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 先輩との試合がやっとこさ終りました。体感的には『鬼滅の刃』の対上弦戦よりも長くやっている気がするあたりスゲーどうでもよくなっていることが自分でもよくわかります。漫画がヘタってわけではないけれど、主人公にもその相手にも感情移入できず、試合に負けてもたいしたペナルティもなく、卓球という題材も好きではないときたのでは、興味がもてなくなるのも当然です。第十話にして掲載順が実質ドベというさんざんな結果もそのあたりが理由なのでしょう。こりゃ『ゴーレムハーツ』と同時の二十週打切り不可避ですな。



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今週のジャンプ一コマレビュー 2018年04・05合併号 

・『Dr.STONE』

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 千空が炭酸水をつくったとゲンが知って自分との約束のコーラをつくってくれるのかとあわい期待をしていたら当然のようにスルーされて、しかし肝心かなめのサルファ剤を完成させたあとひとり工房へもどってみたらちゃんとコーラがおかれていました。しかもわざわざコーラの例の独特なビンまで再現するという手のこみよう。かくしてゲンは三千七百年ぶりのコーラにありつけました。千空も実にイキなことをやるものです。

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 ルリに万能薬のサルファ剤をのませるシーン……唆るじゃねえか、性的な意味で。べつにルリがひとりでのめないわけじゃないから、うえのポーズは読者サービス以外のなにものでもありません。作者も実にイキなことをやるものです。


・『ONE PIECE』

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 『アラビアンナイト』のアラジンがランプの精をよびだすかのように、ビッグマム海賊団の豆大臣ダイフクが自分のからだをこすって魔神を出現させました。ただしこすっている部分が股間にちかいせいでダイフク兄さんが精を出すのに精を出しているように見えてしまいます。お下品!


・『ぼくたちは勉強ができない』

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 理珠の胸のカップがGにサイズアップして、Gというのをきいた成幸が全国模試の判定結果と勘違いし、すったもんだのすえに理珠のチョロイン属性がふたたびアピールされました。コレ親父がこなくて成幸がその気になったら一瞬どころかじっくりたっぷりねっとりやられても流されるままだっただろ! おお、エロいエロい。


・『ゴーストプリンセス ペローナちゃん』

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 ほかの作者による『ONE PIECE』のスピンオフギャグ漫画のひとつです。ひとりきりのおるすばんと油断してこれまでのキャラづくりを抛棄してすっぴんジャージになったペローナちゃんかわいい。
 なおこの短篇の作者はキルコさんとか、ジャンプ+でスマホゲームのコミカライズとかやってた平方昌宏先生です。このふたつの漫画はおぼえているけど、そのあいだに連載していた水泳ものはどんな内容だったかさっぱり思いだせません。平方先生はかわいいヒロインを描いてこその漫画家です。


・『火ノ丸相撲』

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 うおおおががが、口からサッカリンがあふれ出てとまらぬ……!


・『ROBOT×LASERBEAM』

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 黒子のゴルヌ、ついに開幕! 限界突破の集中をしたらホールインワンできるようになりました。どうすんだよコレ……『黒子のバスケ』の緑間もコートのどこからでも3Pシュートをきめられるというイカレ能力の持主だったけれど、あちらはバスケというチームスポーツのうえシュートを邪魔するという攻略法があったので、どうにか試合は成立しました。しかしゴルフは個人競技で、おまけにショットのときには納得のゆくまで時間がかけられる(もちろん常識の範囲内でだけれど)わけだから、気候や数の制限はあるものの条件次第でホールインワンを確実に量産できるのです。
 こんなぶっこわれ能力を主人公に搭載して、おもしろい試合が描けるのか……?


・『ゴーレムハーツ』

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 高いカネをはらって連盟に国宝をとりもどすよう依頼したら盗賊からうばいかえしたまではいいものの受験生に国宝をブッ壊されたでござるの巻。
 主人公が国宝を破壊したのは世界魔導学師連盟の試験をパスできるのは国宝をとりもどした受験生ただひとりという条件だったので自分と知りあいふたりが合格するためにみっつに分割する必要があったからでした。主人公が人間ではなくゴーレムだからという点をさしひいても、非常識にもほどがあります。なぜ師匠はコイツに人としての常識をおしえこまなかったのか……またオレ何かやっちゃいました?

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 試験官が主人公のムチャクチャを全面的にうけいれて三人が合格しちゃったでござるの巻。
 いやいやいや。主人公が国宝をブッ壊したのは七兆歩ゆずって少年漫画の主人公らしい破天荒さだといえなくもありません。しかしそれを大の大人がこんなにあっさりみとめてはいかんでしょう。子どもの素朴な善良さが大人の一見無慈悲な、しかしスジのとおった正論にぶつかり、なやみながらも進むことをやめないからこそ成長するのです。この漫画の百流さんみたいに主人公のことを最初から高く評価するばかりでは主人公がこのさき成長することなどありえません。それよりまえに漫画が打切られそうだけれど




今週のジャンプ一コマレビュー 2018年02・03合併号 

・『Dr.STONE』

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 長にしたらダメなヤツだと村の総意でダメ出しされる銀狼。マグマよりも評価がひくいというのはちと納得しかねるし、小規模な組織の長は智慧や交渉力のほうが必要ではないかと思ったけれど、考えてみればコハクの村人は千空がはじめて見る村人以外の人間だったわけで、内にとじこもることのできる少人数グループだとマグマの腕っぷしと並以上の慾望はあれはあれでひとつのカリスマと見なせるのかも知れません。

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 千空は銀狼を相手に機転をめぐらして勝利しました。あとはクロムに勝ちをゆずるばかり、だったのにクロムは対マグマ戦で力を使いはたして気を失い、決勝戦に参加できず、優勝者は千空に。かくして主人公は村長の座と結婚相手を手に入れました。めでたくもありめでたくもなし。
 主人公一味が勝利してワルモノが負けたのはスカッとする。しかし思いも寄らない事態が出来して次回がまちどおしい。まさしく予想を裏切り期待を裏切らない展開です。稲垣先生はストーリーテリングの巧者です。


・『ぼくたちは勉強ができない』

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「好き。大好きだよ。成幸」

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「もう一度やってみようか」

 キムチったのではありません。うるかの力になるよう成幸が頭をしぼり、自分を練習台にして告白しろと言った結果なので成幸は悪くありません。うるかの言動からその真意を察してやれよという気分はあるけれど、ホントに察したら最終回一直線だからなあ。ハーレムラブコメでいちばんワリを食うのは主人公に片想いするヒロインです。


・『ブラッククローバー』

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 ずっとアネゴレオンのターン!
 前回ライアさんの変身魔法をやぶってブン殴って燃やし、今回はライアさんの攻撃魔法をかたはしからブン殴って燃やし、回想ブーストをかましたライアさんの反魔法の剣もブン殴ってたたき折り、最後にライアさんをブン殴って燃やしました。やってることはワンパターンのハズなのに見ていてあきないし非常に痛快です。
 アネゴレオンに手も足も出ず、悲惨な過去がありそうなライアさんにはいっそ同情するし、両者の戦いを冷静に分析するゾラや、アネゴレオンの戦いからなにか盗めるところはないかと目を皿のようにするアスタもいいキャラしているけれど、アネゴレオンの無体なまでの勢いと強さのまえには色あせて見えます。
 しかし話がすすむにつれてアネゴレオンのアゴがどんどん鋭角にトンガってゆくのはどうしたものか。このままでは来年あたりにはカイジやアゴ帝よりもスンゴイことになっていそうでいまから戦々兢々としております。


・『火ノ丸相撲』

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 横綱刃皇は酔ったいきおいであれこれりっぱなことをいったあげくに寝てしまいました。ギャグ調の雰囲気でかたり、オチもつけたので、説教くさくなりがちだったのがうまく中和されています。

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 べつのことを言っているはずなのにハタからすれば意中の相手を熱く語っているようにしか聞えない……『かぐや様は告らせたい』でもにたようなシーンがあったぞう。

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 しかしアニメむきの漫画とおもわれる『かぐや様は告らせたい』よりもさきに『ゴールデンカムイ』がアニメ化されるとは……
 時代はラブコメではなくホモなのか(錯乱)

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 これはこれはなつかしのからあげ関ではありませぬか。たしか本名がからあげクンで、二つ名が大からあげだったっけ? 自信はありませんが“か”ではじまるのはおぼえているのでからあげでまちがいないはずです。

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 火ノ丸、夜の横綱への扉を開く――!?


・『火ノ丸相撲』番外編

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 人の夢と書いて儚(はかない)……何か物悲しいわね……。


・『ブラッククローバー』番外編

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 若き日のフエゴレオンさんとその姉と弟。しかし三歳児の弟を文字どおり千尋の谷底へ突き落とそうとする姉か……『北斗の拳』で亡き知人のわすれがたみの兄弟をなんの説明もなく谷底へ落し、おまけにはいあがってきたひとりだけしか養子にしないと言いだしたリュウケンとどちらが外道度が高いのやら。
 ところでフエさんはゴーシュのとこのシスター婆さんから訓練をうけ、レオはアネゴレオンの殺人的指導をまぬかれてフエさんにきたえられたようです。画一的な教育機関が存在しないところは中世ヨーロッパっぽい。


・『ゴーレムハーツ』

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  -t/. ' ^=^:::/二二ヽ::^=^  .tj,- < 殺人上等―――(コロシジョートー)!    >
 ( al⌒l ̄ ̄ ̄ ̄l二l ̄ ̄ ̄ ̄l⌒l6 ).<                         >
.  tl.  t_____j二t_____j  .|/ .< オレらは無敵の“世界魔導学師連盟”様だぜ!!  >
   |    ,__`--´ `--´__、  |  .<                         >
.   t  八:l.l_l__l   l__l_l.ll:八  /    VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV
    l \ tlTlTTTTTTTlTlj /l
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 打切り漫画でありながら熱狂的なファンがいるという点では『LIGHT WING』とタメをはる『SWORD BREAKER』の一キャラのAAをセリフだけ改変してみたら五分刈りメガネの百流さんと案外にているので勝手に笑ってしまいました。
 しかし試験内容がひどいひどい。魔導学師の秘蔵っ子を犯罪者集団のアジトにろくな説明もなしにつっこませ、結果はほぼ皆殺し。しかも魔導学師が捕まったか殺されたかを知りながらだまっているというムチャクチャさ。『HUNTER×HUNTER』でたとえるなら、ハンター試験でサトツさんが受験者(しかもみんなズシくらいに前途有望)に幻影旅団のアジトにつっこむよう命令するようなものです。五分刈りメガネは受験者を殺したいのだとしか思えません。
 とここまで書いて、序盤がハンター試験っぽい漫画に『メタリカメタルカ』があったのを思い出しました。アレも受験者を空高くからつきおとすとか、試験内容がひどかったなあ。このままだとこの漫画は『メタリカメタルカ』とおなじメタメタな末路をたどることでしょう。


・『クロスアカウント』

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 この漫画は見苦しい要素が目に入るのがイヤでとばし読みするのがつねなのだけれど今回たまたま目についたラストの見開きのヒロインだけは非常にすばらしかったのでこのたびばかりは取りあげざるをえませんでした。
 なお見苦しい要素にはモザイク処理をほどこしておいたのでご安心ください。



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今週のジャンプ一コマレビュー 2018年01号 

・ゆらぎ荘では勉強ができないポスター!!

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 『ゆらぎ荘の幽奈さん』のミウラタダヒロ先生と『ぼくたちは勉強ができない』の筒井大志先生がおたがいの作品をとりかえて描いたポスターです。湯気をのぞけばどちらのキャラも肌色率100%であるのがふたつの漫画の親和性を如実にしめしています。すなわち両方エロコメということでまことにすばらしい(ぉ


・『Dr.STONE』

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 クロムがマグマに勝利したきめ手となったのが汗ということで『庖丁人味平』を思い出しました。こちらは塩だけでこしらえた潮汁の味勝負で、主人公の味平の汗が鍋のなかにはいったために潮汁の塩加減がちょうどよくなったから勝てたというものです。不衛生なこった。

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 で、クロム勝利。ほんとうならフィジカルで圧倒的に不利なところをクロムの執念と千空の科学、ついでに復活したあさぎりゲンのこざかしさのおかげでマグマをやぶったというものです。
 よくいえば理づめ、悪くいえばノリと勢いだけで読者をひっぱることができないのが稲垣先生の作劇で、王道ファンタジーをめざした読切り『KIBA&KIBA』が忘却のかなたに葬りさりたい黒歴史であることを思い出せば、稲垣先生ほどの実力者でもふむきな題材があるということがわかります。


・『斉木楠雄のψ難』

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「なんなんだこのクソみたいな展開は!?
 前回までのシリアス展開から何故シリ出す展開に!?」


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 麻生先生! きさま! 『青春兵器ナンバーワン』を見ているなッ!


・『ブラッククローバー』

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 読者もビックリだよ! べつの意味で!
 この漫画ではしばしば見られる冨樫病が再発しました。アニメが放映されはじめたしゲーム化も決定したしで仕事が山積みだったからでしょう。田畠先生ご自愛ください。
 ちなみにダブルアスタの下絵はコピー反転だけれどニセモノのアスタはコピー能力による変身なので田畠先生のズボラではなくコピー能力にふさわしい表現方法だということができます。


・『ゴーレムハーツ』

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 ハンター試験の内容は、主人公の受験する武力分野だと犯罪者集団ソドムのアジトから盗品を奪還することでした。ソドムといえばごぞんじ旧約聖書に登場する悖徳の町で、この手の無国籍ファンタジーものではしばしばみかける名前です。ところでソドムのどこが悖徳なのかというと性的にアレなところで、ソドムが語源の英語のソドミーもそういう意味です。ソドムの男衆はアブラハムの甥ロトのところへ天の御使いがおとずれたと知ると大挙しておしかけて、ロトが「わたしのふたりの娘は処女で、あなたがたにさしあげます」といっても耳をかさず、あまつさえロトにさえ迫ったというから筋金入りです。そりゃラピュタも天の火で滅ぼすわ。
 というわけでこの漫画のソドムのメンバーは被害者を男限定でウコチャヌプコロしたあと殺す連中かもしれないよ! 次回がまちどおしいね!


・第十二回金未来杯結果発表!

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 俺は『魔法少年X』を応援していたけれど願い叶わず『除冷師煉太郎の約束』が受賞しました。作者のお礼はハダカです。男の。
 読切りを読んで絵がホモくさくて主人公もホモくさくて漫画全体がホモくさいと書いたけれどやっぱりホモくさい。


・『ぼくたちは勉強ができない』

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 話はうるかがメインなのに、カラーの扉絵でいちばん大きく描かれたのは桐須先生……だがそれがいい。


・『火ノ丸相撲』

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 白楼に相撲留学したてのころ刃皇は細かった。白皇もにたような過去があり、初土俵をふんだころはまだ体ができあがっていなかったために序の口で負けこすという、いまから見れば信じられないような経歴があります。
 やっぱり刃皇のモデルは朝青龍と白鵬なのでしょう。

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 刃皇の奥さんはもと銀座のホステスでした。相撲とはなんの関係もないな!

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 火ノ丸が柴木山部屋に体験入門しに来たときは部屋の最年長で、冴ノ山の給仕をしていた薫富士は引退後ちゃんこ屋をひらいていました。そういう縁で火ノ丸はここの常連で、おりにつけて新しい客をつれてやってくるのでした。ホントよくできた男だよな火ノ丸。しかもぜんぜんイヤミがない。ジャンプの歴代主人公のなかでも火ノ丸ほど人格の陶冶されたキャラはどれだけいることやら。

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「ふぅ……ここの料理は最高だね。
 でもウチのちゃんこだって負けてないぞ! 特に鳥の唐揚げは絶品だよ。
 下ごしらえにまず俺が彰平を三番稽古でがいにして……」


 刃皇のセリフが意味不明だという単行本未読者に説明すると、彰平つまり大包平こと加納彰平はイヤなことがあると黙々と唐揚をこしらえまくってストレス発散するという奇癖の持主なのです。単行本にはほかにもいろんな情報や裏設定が書かれているのでみんな買おう!

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 いまの相撲界のていたらくについて刃皇が失望しているのを見て火ノ丸はいまここで自分とやりあわないかと殺気を飛ばしました。火ノ丸にもにぬチンピラじみたふるまいです。とはいえ相撲に関してはわりとムチャをする男だし、レイナとデートしたり駿海親方が余命いくばくもないことを知らされたりといろいろふりまわされる一日だったので心がちょっと不安定になっているのでしょうか。次回は火ノ丸には刃皇とか相撲とか薫富士とかもろもろに対してテーブルに手をついてあやまってほしい。

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 ひとえに、愛だよ。



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今週のジャンプ一コマレビュー 2017年52号 

・『ONE PIECE』

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 ルフィはカタクリに勝ちたいと闘志を燃やします。海賊王をめざす男が海賊王よりも格下の四皇の部下に歯が立たないようでは夢の実現もおぼつかないので実際そろそろルフィは一対一でカタクリに勝つくらいにならねばなりません。
 しかし王が皇よりも格上って、『ブラッククローバー』で国王の部下に魔法帝がいるのもそうだけど、どうもおさまりが悪い。編集者は作者の漢字のつかいかたについてひとこと忠告できなかったんですかね。


・『鬼滅の刃』

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 堕姫が柱を七人、妓夫太郎は十五人殺した……? 宇随は堕姫が上弦にしては弱すぎるって言ってたのに。妓夫太郎がメインで上弦と戦って弱らせたところをごっつぁんゴール風味に首をとってきた結果でしょうか。でもそれだと堕姫の回想シーンの鬼舞辻のセリフとはずいぶんくいちがいがでてきます。あの回想シーンまるごと堕姫の妄想じゃなかったのかってレベルです。単に鬼舞辻が堕姫を意のままにコントロールするためにおべんちゃらをならべただけという可能性も否定できませんが。

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 善逸おまえもう半分起きてるだろ。あきらかに意識があるような語り口で堕姫を責めました。登場したてのころは無敵の自分という夢のなかにとじこもって敵の攻撃に反射的に対応していただけだったのが、経験をつむにしたがって意識と無意識のさかいがあいまいになってきているのでしょう。そのうち成長イベントとともに善逸もしっかり現実のなかで切った張ったをできるようになるはずです。


・『ブラッククローバー』

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 いまだ復活のきざしがみえないのにキャラの株はあがるいっぽうのフエゴレオンさんです。ここまでもちあげると第一線に復帰したときにもてあます可能性もなきにしもあらずだけれど、いまの田畠先生のキャラ立てのうまさを考えればおそらくその不安ははずれることでしょう。この漫画もはじめのころはテンプレの上澄みをそのまま原稿に描いた感じの展開のめじろおしで薄っぺらさが否めなかったのに、主人公のアスタがどんどん成長してゆくように田畠先生の腕前もあがってゆき、いまでは安定したおもしろさの中堅漫画になっています。
 ところでやくたいもないことをいうと、愚弟というのはもともと「愚かな弟」ではなく「“愚かな私”の弟」という意味で、愚というのは自称です。愚案ずるに、の愚。賢兄愚弟というように単純に「愚かな弟」とみるばあいもあるけれどフツーは“愚かな私”のほうです。
 ほかにも豚児ということばがあって、これも「ブタのような子ども」ではなく「“ブタのような私”の子」という謙譲語です。こういう基本的なことをしらずに字面だけを見るようになると当人がへりくだっているのではなく弟や子どものほうがダメなのだとかんちがいするようになり、しかもそれが正しいことにされてしまうのでした。とはいえことばの歴史は誤用の歴史、声のデカいほうが正義になるのがことばの世界です。


・『ぼくたちは勉強ができない』

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 外に着てゆかれるようなのが高校時代の制服しかのこっていなかったためにおまわりさんからみれば職質対象になってしまうカッコでおでかけしなければならなくなった桐須先生でした。そのかわいさはたしかに犯罪ですけどね!

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 まことにすばらしけしからんポーズにござります。
 ところで桐須先生のスカートのみじかさと尻肉の面積から察するに先生はぱんつをはいてないかもしれません。もちろんスカートにかくれているだけでしっかりはいている可能性も否定できません。桐須先生のぱんつは存在するかもしれないし存在しないかもしれない。
 シュレディンガーの猫、桐須先生のぱんつ。


・『ゴーレムハーツ』

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 ……まるでキング・クリムゾンのバーゲンセールだな……
 高校篇から大相撲篇へと移行した『火ノ丸相撲』、部活動からプロへと舞台をうつした『ROBOT×LASERBEAM』、小学生から高校二年生へと急成長した『シューダン!』につづいてこの漫画もまた大はばに時間をすっとばしました。
 『鬼滅の刃』は主人公が戦闘にはズブのシロウト状態から成長してゆくさまをていねいに描いたためにはじめのころは鳴かず飛ばずで打切りのおそれさえあったからこの漫画でたいくつな修行シーンをばっさりカットしたのは英断といえなくもないけれどそれならそれで五話もついやさずに『ONE PIECE』みたいにぜんぶ第一話ですませたほうがよかったと思います。おなじようにプロローグに五話かけた和月伸宏先生の『GUN BLAZE WEST』は負け犬マーカスというユニークなキャラとの出会いと別れがあったから印象にのこっているけれど、あちらは打切り漫画ですし。


・『火ノ丸相撲』

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 火ノ丸は駿海師匠がたおれたと聞いて矢も楯もたまらず病室へとびこむと当の師匠はピンピンしていて、かつがれたと思った火ノ丸はつねにもにず激昂して大声をあげました。度量はひろくても許せないことは絶対に許せないのが火ノ丸のいいところのひとつです。なお駿海師匠の調子がいいのはみかけだけで中身はボロボロ、つぎの場所までもつかどうかという瀬戸際でした。余命の短さをうけいれる駿海師匠に対して火ノ丸はタバコをうばい涙ながらに自分が九月場所で優勝するところをみとどけてくれとさけびます。

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 で、その駿海師匠の容態のことで涙する刃皇関と、それとは対蹠的にクールな刃皇の奥さんです。奥さんが火ノ丸のことを知っているということは、スポーツ新聞の記者かテレビキャスター出身というところでしょうか。


・『機甲少年イージス』

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 『斉木楠雄のψ難』の麻生先生が体調不良で休載しました。五年以上の連載でたぶんはじめてのことです。実写映画やアニメの仕事がかさなったのが原因のひとつでしょう。麻生先生、ご自愛ください。
 で、斉木の代原です。作者は宮島京平先生。『恋愛銀河区石川荘』を読んだときからずっと応援しているのだけれど残念ながらイマイチぱっとしない人です。今回も代原に起用されるあたり、ジャンプ編集部から見捨てられているわけではないのだろうけれど、どうもチャンスをものにできない感じが否めません。セリフが多すぎたり一コマ一コマがゴチャゴチャしすぎたりで読みづらいというこの人の短所がいまだに改善されていないのが成功できない一因なのでしょう。

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 でもやっぱりヒロインはかわいい。褐色、白長髪、巨乳、巨大ロボットのパイロットと萌えポイントをツンツン刺戟してきやがります。ジャンプGIGAで連載していた漫画のヒロインのチャイナ娘も俺の嗜好にドストライクだったし、かわいい女の子を描けるというのは宮島先生の大きな武器のひとつです。でもそれひとつだと連載にまでこぎつけられないのもまた事実。


・『ゆらぎ荘の幽奈さん』

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 呑子さんのアイドルコスプレ……なにか見てはいけないものを見てしまった気がする……
 妙齢の女が年がいもなく若々しい服を着たというのは『ぼくたちは勉強ができない』の先生となんらかわるところがないはずなのに印象が大ちがいなのは体つきがスレンダーかしまりがないかの差なのか……?


・『シューダン!』

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某和月伸宏先生「チッ高二か。俺のストライクゾーンからはずれやがった」



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