空から女の子が降ってきた 第四作「利子」
【降臨賞】空から女の子が降ってくるオリジナルの創作小説・漫画を募集します。 条件は「空から女の子が降ってくること」です。要約すると「空から女の子が降ってくる」としか言いようのない話であれば、それ以外の点は自由です。 http://q.hatena.ne.jp/1231366704 |
面白そうな企画だったので参加することにしました。一晩考えて五つばかり話が思い浮かびました。投稿制限ってありましたっけ。
しつこく第四作「利子」です。
ぼくたちはドレイのほしにすんでいる。おじいさんのおじいさんのそのまたおじいさんがこのほしについほうされてやってきた。おじいさんのおじいさんのそのまたおじいさんははんざいしゃだった。だからぼくたちにじんけんはない。ぼくたちはおなかいっぱいたべられることはない。ぼくたちはいっしょうけんめいはたらいてしんでいく。
何年かにいちど、おとなたちは空のごしゅじんさまに“借金”をする。すると空からおんなのこが銀色のカプセルにいれられて降ってくる。おんなのこもドレイだ。ぼくたちの星にはおとこしかいない。おとことおんなは結婚してこどもをつくる。何年かするとごしゅじんさまはおんなのこを連れもどす。そのときはおんなのこが産んだこどももいっしょだ。“借金”に“利子”はつきものということだった。連れていかれるこどもは必ずおんなのこだった。だからぼくはこの星でそだった。
たべものが少ないうえに仕事がきついせいで、ぼくと同い年のともだちはどんどん死んでいった。ぼくが生きてこられたのはたんじゅんに運がよかったからだった。ぼくのせたけはぐんぐん伸びた。そのうちまた空から女の子が降ってくる年がめぐってきた。そのうちの一人がぼくに割り当てられた。
そして。
僕は右手に銃をとる。左手に抱く妻を奴らに奪われないために。かたわらに眠る娘を誰にも利子などと呼ばせないために。
- [2009/01/10 18:18]
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