空から女の子が降ってきた 第三作「一枚上手」
【降臨賞】空から女の子が降ってくるオリジナルの創作小説・漫画を募集します。 条件は「空から女の子が降ってくること」です。要約すると「空から女の子が降ってくる」としか言いようのない話であれば、それ以外の点は自由です。 http://q.hatena.ne.jp/1231366704 |
面白そうな企画だったので参加することにしました。一晩考えて五つばかり話が思い浮かびました。投稿制限ってありましたっけ。
懲りずに第三作「一枚上手」です。
ジー氏が仕事帰りに夜の公園で一服していると空から女の子が降ってきた。唖然としているジー氏の目の前で少女は首にかけた機械の目盛りを調節しながら、自分は宇宙人であり翻訳機を使ってあなたに語りかけている、宇宙船は不可視モードに設定して上空に待機させてある、実は宇宙船の燃料が底を突いた、燃料はこの星でも採取できるが非常に高価である、自分には大金が必要だ、ついては一芝居うってもらいたい、人が大勢いるところで“空から女の子が降ってくるかどうか”という賭けを始めるのだ、この星の住人なら誰も降ってくる方には賭けないだろう、儲けは折半でいい、と、そう説明した。ジー氏は半信半疑ながらも少女が空から降ってくる様子を目撃したわけだし彼女が金に困っていることも確からしかったので彼女の提案に乗ることにした。
翌日、ジー氏は言われた通りに人の大勢いるところで賭け話を持ち出した。賭けに応じる人たちが列をなした。全員が降ってこない方に賭けた。ジー氏は心に快哉を叫びながら降ってくる方に賭けた。しかし少女はいつまで経っても空から降ってこなかった。ジー氏は大損をした。
ジー氏が自宅に帰って頭を抱えていると呼び鈴が鳴った。ドアを開けるとあの少女が立っていた。ジー氏が口角泡を飛ばして罵倒するのを聞き流してから少女は親指を立てた。
「これで下準備は完璧ね。来週また同じ賭けを持ち出しなさい。今度こそ大もうけできるわよ」
- [2009/01/10 18:16]
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