空から女の子が降ってきた 第二作「お似合い」
【降臨賞】空から女の子が降ってくるオリジナルの創作小説・漫画を募集します。 条件は「空から女の子が降ってくること」です。要約すると「空から女の子が降ってくる」としか言いようのない話であれば、それ以外の点は自由です。 http://q.hatena.ne.jp/1231366704 |
面白そうな企画だったので参加することにしました。一晩考えて五つばかり話が思い浮かびました。投稿制限ってありましたっけ。
続いて第二作「お似合い」です。
ピー子は少し夢見がちな女だった。器量は十人並み以下だった。だからしばしば自分の中にこもって空想にふけった。成長するにつれ、空想する頭とは別の部分で冷静にソロバンをはじくようになった。
ピー子は大学を卒業して会社に就職してやがて同僚の異性と仲良くなった。彼は善良ではあったが顔がまずい上に現実と虚構との区別があまりつかない男だった。二人はお似合いのカップルだと仕事仲間たちみんなが言った。ピー子は色々と計算した末に妥協した。つまり結婚した。
ハネムーン先は南の島だった。夜にピー子が一人で海辺を散歩していると空から女の子が降ってきた。ピー子は目を擦った。少女は消えなかった。次に頬をつねった。痛かった。最後にピー子は目の前の少女を夫と出会わせてはならないと考えた。ピー子は言葉巧みに少女を島の中央の密林へと連れて行った。
少女の注意を他にそらしているうちにピー子は殺害用の武器を探し始めた。後ろで物音がしたので慌てて振り返った。ピー子の夫が驚いた顔をして立っていた。彼の隣には、猿ぐつわを噛まされて縄で縛られた白馬の王子様がいた。
- [2009/01/10 18:14]
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