ハヤテのごとく! 第187話
第187話 「THE END OF THE WORLD? いつか、雨が上がったら」
ハヤテはアーたんに絶縁されました。かつては何よりも強固だと信じられた二人の絆は些細な行き違いと邪神の悪意のためにもろくも崩れ去りました。ハヤテはロイヤル・ガーデンから下界へと戻り、雨の降りしきる中を一人とぼとぼと歩いて行きます。ハヤテに思い出されるのはアーたんと送っためくるめく愛欲の日々。
思い出とは常に捏造される危険性を孕んでいるものなのです。ギャグをかましていい空気じゃねぇだろTPOをわきまえろという至極まっとうな意見は俺がまっとうな人間でないので聞こえません。
ともあれ価値のあるもの全てを失ったと思われたハヤテにもただ一つの希望が残されていました。ハヤテ以上にあの両親から生まれたとは思えない人格者の兄がハヤテにはいたのです。ハヤテ兄は初登場の時点で生来のヒーロー振りを発揮して迷える子猫を助けていました。
ストールの柄を見れば彼女の正体がナギの母ゆっきゅんであることは丸分かりです。なお過去編は十年前が舞台なのでこの時のゆっきゅんはすでにナギを産んで一児の母になっています。子猫と表現するにはトウが立ちすぎていたか
学ラン姿の高校生。エロゲの主人公よろしく前髪の影で顔はよく見えませんが美形であろうことはほぼ確実です。ハヤテの兄なので身体能力も人並み外れているのでしょう。強く優しく格好良く、でも番長みたいな男臭さは全く漂っていないという、90年代の頼れる年長者キャラを地で行っているのがハヤテ兄なのです。
そんな頼りになるヒーロー的な兄に向ってハヤテはこれまで小さな胸に溜めに溜め込んできた想いを泣きながらぶつけます。友達とケンカしたこと、その友達は本当に大事な子だったこと、それなのにひどいことを言ってしまったこと、自分が悪かったと謝りたいこと。
そしてハヤテ兄は弟が雨に濡れないように傘を差し、弟の頭の上に手を置いて優しく語りかけました。
ハヤテ兄はアニキの鑑のようなキャラクターです。
さてハヤテは兄の薦めもあって後でロイヤル・ガーデンを再訪したのですが、その時には既に城への道は閉ざされていました。アーたんへの謝罪が果たされず、何もしないままでは悔恨が心の奥底に澱のように溜まっていったことでしょう。幼いハヤテは働き、体を動かし、自分を鍛えることで辛さを克服し、あるいは逃れようとしました。あ、それともう一つ。
ハヤテが通報されかねないレベルに鈍いのは訓練の賜物だったのでした。西沢さんも自分の責任でないのにえらい災難です。
そして舞台は現代へ。
太陽のようなナギの笑顔に、過去編で積もり積もってきた鬱な気分がいくらか融け去る気がしました。癒されました。
ナギもかなり数奇な星の下に生まれましたが、それでもハヤテのように愛する人間から裏切られた経験はありません。父に関しては不明ではあるものの、早世した母からは十分に愛されて育てられたのです。ハヤテが背負ってきた種類の苦しみや悲しみをひっくるめてハヤテを抱き留められるのは、あるいはナギのように肉親の愛を知っている女性だけなのかも知れません。
一方、ギリシアはアテネのパルテノン神殿の前には十年後の姿のアーたんが立っていました。歌月十夜のレンが成長したような外見です。
さて突然ですが、ヒナギクとアーたんとは正義の味方と悪の女王に喩えられる関係にあります。アーたん十六歳バージョンを一目見て、ヒナギクとは決して相容れない存在であることがはっきりしました。まさしく正反対、太陽と月、雪と墨、烏と鷺、水と油、ジョースターの血統とDIO、そして虚と巨。
主に胸が。
ところで相撲取りの中には自分の腹の脂肪が邪魔で、直立した状態で下を向いても股間のチョンマゲが見られない人がいるそうです。きっとアーたん十六歳の場合も胸に遮られて上半身から下は見られないことでしょう。見られるのは胸の谷間ばかり。ということでアーたんとは正反対の存在であるところのヒナギクは、邪魔な要素が皆無なのだから足下まできっかりくっきり明哲瞭明に見えてしまうことでしょう。はっきり見えないことがあるとすればそれは悔し涙で視界がぼやけているからです。
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- [2008/08/06 21:18]
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コメント
実話でしょう
>直立した状態で下を向いても股間のチョンマゲが見られない人がいるそうです。
相撲取りではないけれど、オレも見えません。orz
>アニキの鑑
阿部さんのことですね、分かります
>なのでこの時のゆっきゅんはすでにナギを産んで一児の母になっています。
>子猫と表現するにはトウが立ちすぎていたか
だが一向に構わん!お亡くなりになったのが残念ですが
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