保険 アリコ Moon of Samurai バカ漫画レビュー『DAWN』第80話・前編

バカ漫画レビュー『DAWN』第80話・前編 

 はいどーも、現実と妄想の乖離のあまりの甚だしさにとうとう編集部が打ち切りを断行したと推測される電波漫画、どーんの最終レビューです。

 これまでに広げに広げた大風呂敷をどう畳むか注目される最終回。中国の外交官が口火を開きます。
「“ネオ・シルクロード・プロジェクト”実施における、国際協調融資の主幹事銀行は……
 これまでの手土産で誠意を見せてくださったアメリカの銀行に変更いたします!!」

矢作「な、なんだってー!!」
 ……という超展開を心の片隅では期待してたんですけどね。実際は予想通り、新世紀銀行が主幹事のままでした。“な、なんだってー!!”顔を並べたのはアメリカ人の方。期待は裏切り、予想は裏切らない。それがどーんクオリティ。
 それは最終決定なのかと問い詰めるキャサリンに中国側は
「最終決定です……
 と、いうより、初めから新世紀銀行に決まっているのです……」

と木で鼻をくくったような返答。だったら最初から言っといてやれよ。そうすればキャサリンたちも無駄な努力をせずにすんだのに。根性が悪いな、どーん世界の中国人。
 それとロシア、カザフスタン、ウズベキスタンなど中央アジアに建設するパイプラインのために、矢作はすでにアラブ産油国とアジア諸国の了解を取り付けていたそうです。もちろん漫画では片言隻句も語られていません。伏線という言葉を知らない漫画原作者……絶望した!!
 最悪の主人公無敵化現象。矢作サマの意思は全てに優先しますか? 当然のことながらバーン様の一億分の一も貫禄がありませんが。
「それともう一つ!
 あなた方は我々、中国人を侮辱した!!」

「ぶ……侮辱……!?」
「我が国は現在、襟を正し……
 近代民主主義国家への道を歩もうとしている」

 さすが最終回。我々の想像もし得なかった高密度の電波を発信してくれました。毒電波を受信しすぎて脳が壊れそうです。
 まだまだいくよぉ〜!
「……なのに、民主主義の代表を標榜するアメリカが……
 非民主主義的なやり方で介入しようとした――!!
 前近代的な賄賂攻撃で我々をなびかせようとしたことは……
 我々を相変わらずの後進国とみなしているという証であり、侮辱以外の何ものでもない!!」

 独裁政権の代表選手である中国共産党の高官がアメリカに対して非民主主義的だと難詰する……。
 ごめんなさい、こんな時どんな顔をしたらいいのかわからないの。
 笑えばいいと思うよ。
 ( ゚∀゚)ブハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
 
 さておき、中国人には二通りの人種がいます。賄賂をもらえる階級と、もらえない階級です。もらえる側は社会的地位、権限、階級などを備えている人間、つまり支配者階級です。賄賂とは支配者が受け取る貢物であり、被支配者からの誠意です。つまり賄賂をもらうことによって中国人は他人に誇れるし、面子も立つわけです。
 賄賂の是非については語らないことにしておきます。これはこれで一つの文化ですし、理解できないからといって全否定するものでもないでしょう。しかし欧米流の考えが世界のルールになっている現在、中国人の感覚を貫くのはいろいろと面倒があるだろうことは想像に難くありません。中国が国際社会で活躍するには賄賂についても意識改革が必要でしょう。どーん世界みたいに何の伏線も無しにいきなり清廉に目覚めるようなことは300%ありえませんが。
 問題は左巻きの自称知識人たちでしょう。連中は自分たちの妄想の中にしか存在しない事象をあたかも実在するように語るからタチが悪い。
 中国サマはきれいで善良で清廉で偉大である。
 賄賂は汚くてずるくて資本主義的である。
 よって中国サマはいつの日にか賄賂が悪であることに目覚めて本来の清廉な思想に回帰する。

 ……こういう三段論法を本気で信じているフシがあります。

 せっかくの最終回なので、今回も前後編に分けておきます。

  




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