今週のジャンプ一コマレビュー 2008年28号
新連載第一弾『トリコ』は相変わらず安定した面白さ。“食”を中心に世界が回りスギているという微妙に狂った世界観を堂々と貫いているのが気持ちいい。冒険やバトルのインターバル期間でも面白さが損なわれないのは、作者が連載に向けて設定をしっかりと練り込んでいたからでしょう。食材やら何やらの説明を聞いているだけで楽しいのです。
さて今回気になったのはターゲットの虹の実でも邪魔者のトロルコングでもなくて『世紀末リーダー伝たけし!』の校長が顔を出していたこと。
まぁ読み切り版だとたけしやゴン蔵がモブとして登場していたんですけどね。しまぶーが調子に乗って前作みたいに本人が作中にしゃしゃり出て来て偉そうな御高説を垂れ始めたらやだなぁ。
新連載第二弾『どがしかでん』は「冨樫が出ん!(ジャンプ本誌に)」と読んではいけません。第二話に入ってヒロインのインパクトが少し薄れ、アイシル風味と思っていたのがタカヤ化するのではないかと心配になってきました。
あと主人公のキャラクター大門春吉そのものにも黄信号が点滅してきました。補欠とはいえ三年間バスケやっていて普通のパスも取れないというのは致命的を通り越して半ば犯罪です。スポーツ漫画的な意味で。はっきり言ってズブの素人よりもずっとタチが悪いし、常識的に考えれば成長も期待できません。アイシルのセナやスラダンの花道はスポーツに関しては完全に素人だったからこそ無限大の可能性を秘めていしダイヤの原石であるのです。春吉とは全く違います。
さて第二話に入って柴くんというキャラが登場しました。彼はバスケで全国制覇を目指していて、そのために進学してきました。なのに貧乏籤を引いて練習で春吉とペアを組まされ、しかもパス練習ごときで足を引っ張られ、とうとう逆上して出て行けと叫んだら開き直られました。
柴くんはコヤツを殴っていいと思います。というか殴れ。俺が許す。下手とか言う以前の問題です。無能な働き者は銃殺刑に処すべし。
スポーツ漫画の主人公が経験者で、しかもヘタクソといって思い出すのは、ちばあきお『キャプテン』でしょう。主人公の谷口は名門野球部では二軍の補欠だったのに、転校先の中学ではレギュラーだったと周囲に勘違いさてしまいます。谷口は気が弱いので正直に打ち明けられず、後ろめたさを抱えたまま、嘘を真実に変えるために影で猛烈に努力して自分を鍛え上げていくのです。ちなみにWAWAWA忘れ物〜と歌うわけがありません。
春吉に谷口ほどの根性があるか? ……すごく疑わしいです。都合が悪くなったら天賦の素質とか(中学時代になぜ開花しなかった?)バスケに掛ける情熱とか(芝くん以下の部員には無いというのか?)驚異的な瞬発力とか(いっそ短距離走に転向したら?)でお茶を濁されそうで激しく鬱。主人公のオリジナリティを打ち出せず、カンに触るキャラのまま打ち切りロードを進んでしまいそうな可能性が大です。
- [2008/06/09 23:53]
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コメント
作者や集英社にとって世紀末リーダー伝たけしが黒歴史というわけでもないのが分かったのが、微妙に嬉しかったです
しかしその反面、前作のキャラがゲスト出演すると打ち切りという自分の脳内経験がどうしても不安を掻き立てる
杞憂だといいんですけど…
前回、競りの場面で小さくたけしが出ていたと思いましたが。
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