マクロスFRONTIER 第10話 「レジェンド・オブ・ゼロ」
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君は誰とキスをする? 私、それともあの娘?
両方とです。
↓個人的な心の叫び
「殺すぞ!?」
というわけでマクロス名物、三角関係が熾烈に開幕しました。どちらもアルトは受け身で、シェリルとランカが積極的に行動した結果です。かくしてシェリルとランカのアプローチは回を重ねるにつれて過激さを増し、深夜枠なのをいいことに行き着くところまで行き着いてしまうのでしょう。流れに身を委せていたらいつの間にか初穂が摘み取られているであろうアルトにマクロスキャノンの鉄槌が下らんことを。
それはさておき、二人のキスのきっかけとなったのは一つの映画の撮影でした。タイトルはマクロスゼロ。ご存じマクロスシリーズ生誕20周年記念作品がマクロスFの世界において作成されるという話なのでした。この手の劇中劇はマクロス7でもやってましたっけ。マクロスシリーズそのものが“かつて起きた事件を題材にした映像作品”という位置付けなので、こういうお遊びも可能なのです。個人的には筒井康隆とか好きなので、劇中劇のそのまた劇中劇の加えて劇中劇のという感じの入れ子構造によるメタフィクション作品も製作して欲しかったりします。
で、せっかくなので原典とマクロスF版とのキャスティングの比較をしてみることにします。年下の方のヒロイン、マオ・ノームと主人公の工藤シン。
御覧の通り、マオはランカが演じています。演ずべきキャラクターの年齢は十三歳だというのに全く違和感がないほどのハマリ役です。それだけランカが幼児体型ということでしょう。シンは野郎なのでスルーします。
そしてメインヒロインでマオの姉のサラ・ノーム。
彼女はマオの姉で、呪術師の家系に生まれたシャーマン的女性です。物静かで神秘的で飾り気がなくて、物質文明の悪しき要素ゼロの清新な美少女の典型といったところ。
そんなサラを演じるのは第四話でレオン杉田の策謀の結果ミスマクロスを射止めた……名前忘れました。ナントカって女性です。
完全無欠にミスキャストだよ監督!
ケバいよケバすぎるよ物質文明の悪しき要素てんこもりの面構えだよ!
最初はランカはマクロスゼロの映画には全く関係なくて、ミスマクロスがヒロインとして出演すると某番組で知って、それを傍観している立場でしかありませんでした。半世紀が経過しても『徹○の部屋』は健在の模様です。きっと『世界ふ○ぎ発見』でも黒いスライムを頭に被ったアノ人がレギュラーの座を維持し続けているのでしょう。
しかし捨てる神(=レオン杉田)あれば拾う神(=監督)あり。前回の地道な活動が実を結び、プロモーションビデオに目を留めた監督のおかげで端役としての仕事が舞い込んできたのでした。ランカは早速アルトに報告します。アルトはほとんど無意識にジゴロテクニックを発揮し、落としてアドバイスしてまた落とすという高等戦術でランカの好感度を上げるのでした。ヒロイン二人という誓約のため、今回はサブに回らなければならないシェリルはさすがに愉快にはなれません。
で、ランカは撮影現場に向かいます。島一つ使って撮影するのだから金のあることで。マクロスF市民は移民船の中で生活しているため、閉塞感を払拭するために娯楽産業に気前よく金を落としている可能性が高いです。
そのおこぼれを与る形となったランカの前に例のケバ女がやってきました。
「私の映画を台無しにしないよう、せいぜい頑張ってちょうだい」
なんというテンプレ的イヤミ先輩アイドルであることよ……!
しかしこのケバ女、役には適っていないし性格は悪いしで、今年度ミスマクロス優勝を考慮に入れても映画のヒロインに選ばれる理由が理解できません。スポンサーあたりに不正規な営業でもやったんじゃないかと邪推してしまいます。でも(たぶん不純な動機で)近づいたシェリルに実に自然にスルーされたのでちょっとだけ溜飲が下がりました。
「驚いた。アルト君が歌舞伎のお家の跡取りだったなんて」
「そぅお? あたしは知ってたけど」
「! ……」
アルトのいないところでヒロイン二人が静かに火花を散らせていました。よく平然としていられるなルカ。アルトは三年前の公演を見込まれて監督たちに出演を依頼されますが、女装などは真っ平と撥ね付けます。しかし自分が演ればランカの出番も増えると聞いて、スタントならと首を縦に振りました。
しかしランカは自力でチャンスをその手に掴んでいたのでした。
誰もいない岬の上で思い出の歌を唄っていたらタイミング良く監督の目に留まりました。かつてシェリルが行ったとおり、実力のある娘は放っておいても出てくるものなのです。決して、断じて、神に誓って、御都合主義ではありません。
一方、レオン杉田はキノコ頭にアロハシャツという斬新すぎるセンスでスーツ姿の謎の人物と密会していました。あまりにアンバランスな組み合わせなので逆に衆目と惹き付けてしまうと考えてしまうのはレオン杉田の公然猥褻カットを気にしすぎなのでしょうか。
謎の人物のイニシャルはGで、中の人は永遠の十七歳の人です。というわけで彼、というか彼女の正体がグレイスである可能性が大です。シェリルの側にいなかったのでアリバイは成立しません。だったらあの長髪はカツラか?
この後ランカはヒュドラという名前の合成生物に襲われ、アルトが助けに入るもののいつものように全く頼りにならなくて結局ブレラが美味しいところを全部持って行きました。
この戦闘シーン、頑張りは解りますが、頑張りすぎたのが仇になって浮いていました。線を単純化させてでもアクションを増やすのがアニメーションのあるべき姿、と喝采を送るべきなのに、セル絵ではこれまで静的な動きしかしてこなかったので違和感ありまくり。あとヒュドラの攻撃を受けたアルトとランカ、ちょっと吹っ飛びすぎでした。アルトやランカみたいな生身の人間があれだけの運動エネルギーをまともに喰らったのでは全身複雑骨折くらいでは済みそうにありません。別のバトル作品でやってほしかったところ。
で、重傷を負わずに済んだ二人がロケの現場に戻ってきたところでランカが監督の鶴の一声でマオ役に抜擢されたことを知らされます。で、必然的にアルトがランカとキスすることも判って。
もっとも過剰に反応しているのがシェリルでもランカでもなく男のアルトというのはいかがなものか。萌えてしまうではないか。
そんなこんなでシェリルはアルトに不意打ち気味に先制攻撃し、アルトのファーストキスを奪いました。その光景を目の当たりにしたランカも踏ん切りが付いて芝居の役ではありますがアルトとキスしました。アルトの意思が完全に置いてけぼりにされているのがいかにもアルトらしいヘタレっぷりなのでベネ(良し)。
かくして映画は無事に撮影終了し、ラストシーンからエンディングへと繋がりました。そこから試写会へと移る流れはお美事 お美事にござりまする
ランカのキスシーンを観てもオズマが怒らなかったのはマクロスF七不思議の一つ。これに較べたらランカとマオの因縁なんて些細なことです。マクロスゼロのヒロイン二人のファミリーネームがノームであって、シェリルとの関係の方が深そうに思えたのも。
ともあれランカはスターダムへの第一歩を踏み出しました。それにつけても監督、目立ちすぎです。主に眉毛が。
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- [2008/06/06 02:31]
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