『CLANNAD』第22話 「影二つ」
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文化祭当日が訪れました。待ちに待った晴れの舞台となるはずだったのに、渚は昨夜に自分のせいで両親が夢を諦めていたことを知ってずっと気分を沈ませたままでした。天気もまた渚の気持ちに呼応するかのように陽気なイベント日に相応しからぬ曇り空でした。
朋也と肩を並べての登校中も渚は落ち込んだままです。写真の中の両親は本当に幸せそうに笑っていました。その幸せはずっと続くはずでした。自分さえいなければ……。
渚が両親に負い目を感じている理由の一つには彼女の優しさがあるのでしょう。自分のことよりもまず他人のことを考えてしまう性格だからこそ、誰かの迷惑になることが耐え難く苦痛に感じるのです。それが自分の愛する家族であればなおさらのことです。しかし家族の絆という巨視的な観点から見た場合、渚の自責の念ははたして正しい感情なのでしょうか。
部室でも渚はみんなから離れた場所で俯き加減に一人で座っていました。部員との対応にも心ここに在らずといったふう。そこで春原は朋也に頼まれて普段通りに渚に接するのでした。
「渚ちゃん、いいおまじない教えてあげるよ。手に字を三回書いて呑み込むんだ。
ひと、ひと、ひと……」
「それ人じゃなくて入るなの」
「気持ちが大事なの気持ちが!」
普段通りにギャグキャラやってくれる春原は場の空気と視聴者の願いが読める、やれば出来る子です。
そして本番は午後からということで朋也は渚を励元気づけるために二人で露店を見回ることにしました。朋也に激励もされ、各教室の出し物に興じもしましたが、渚の心は完全には晴れません。そのうち渚はうっかり朋也とはぐれてしまい、校舎の中を捜し回っているうちに資料室の前を通り掛かりました。そこで高校生の頃の秋生の演劇のビデオを観てしまうことに。
演目はギリシャ悲劇の傑作「オイディプス王」でしょう。テーバイを治める英主オイディプス。スフィンクスとの問いに答えた知恵者オイディプス。予言を回避するために努力し、結果として予言を成就させてしまった呪われたオイディプス。母親を独占しようと望み、父親を排斥しようと憎むエディプス・コンプレックスの由来となった人物です。
オイディプス王に扮する秋生はコンクールで優勝し、インタビューで芝居への愛と情熱を叫びました。その声は二十年を経て最悪のタイミングで娘に届きました。
死んだ目の渚。演劇の本番で感情が極まって泣き出してしまいました。そんな渚を救ったのは朋也ではなく秋生でした。
自分の夢よりも娘の幸福を願う父親からの熱いエール。
朋也たちの応援を受け、渚は立ち直りました。そして彼女の口から紡がれるのは幻想世界の物語。少女はたった一人で世界に残され、友達がほしくてブリキの人形を造ります。少女はがらくたを組み合わせて新しいものを生み、人形はそんな彼女のそばにずっといると決心するのでした。
そして劇は聴衆の万雷の拍手を以て大団円を迎えました。学校の中庭で寛ぐ朋也に渚は芝居の続きを語ります。人形は少女に、寂しい世界に別れを告げて暖かくにぎやかな世界へ旅立つことを勧めます。そして長い旅路の果て、最後に歌を唄うのでした。そんな二人の前に朋也の父が現れます。親子の間のやりとりはまだまだぎこちなくはありましたが、それでも和解の可能性を秘めたものでした。
夜も更け、文化祭は打ち上げパーティーに移ります。
翌日は振り替え休日ということで朋也は渚とデートします。楽しいひとときを過ごしたあと、二人が向かった先は全てが始まった場所、学校の演劇部の部室でした。
そしていよいよ、男の子が勇気を振り絞らなければならない瞬間がやって来ます。夕映えの教室で朋也は渚にようやく愛の告白。
「俺と付き合ってくれ、渚。
お前のことが好きだ。だから、これからもずっと俺と一緒にいてほしい」
「ぁ……」
「……」
「……!」
「やだ☆」
こうして最後の最後でどんでん返しを喰らわされた岡崎朋也は正ヒロイン攻略に必要な好感度を満たし切れなかったことを素直に認め、杏と椋と智代とことみとあとたまに風子が構成するハーレムの中心で愛を叫ぶケダモノに堕落するのでした。個人的願望120%のデマなのに勝手に朋也に殺意を抱いてしまうとはなんたるぞやわんや?
これで終わったら半分サギだね☆
そんな感想を抱きました。来週は番外編として春原ガチホモルートをやるそうですがCLANNAD世界の本筋とは関係のない話でしょう。
ます古河家の家族の絆はお腹いっぱいになるまで堪能しましたが、対照的に岡崎家は崩壊したままで脳内補完するしか手段がないという、えらく片手落ちのラストです。少女と人形の幻想世界も存在意義がつかめません。
聞くところによれば、原作だとこの後のAfter storyこそがメインで、こちらもプレイしてようやくストーリーが完結するとか。アニメでも第二期をやるとかいう噂がまことしやかに囁かれているのでそちらに希望を託すしかないのが現状です。
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- [2008/03/21 23:51]
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