ハヤテのごとく! 第164話
第164話「MAGICAL:LABYRINTH」技術も発達すると魔法と区別がつかないそうです。
今回のサブタイトルの元ネタは『ハーメルンのバイオリン弾き』のOPから。アニメでは原作のハイテンションなギャグの一切を排したシリアス一辺倒の仕上がりだそうです(未見)。あとジャイアントロボの今川監督がシリーズ構成を担当していました。「技術も〜」はSF作家アーサー・C・クラークの言葉です。
ハヤテ、三千院家の執事の本気モード発動。そこはかとなく前回・前々回のヒナギクを思い出させる営業スマイルですが流石に幼い頃から大人の中に立ち混じって糊口を凌いできたキャリアがあるのでヒナの不自然な笑顔よりは堂に入っています。これがナギや西沢さんだったら確実に「この女、陥落(おち)たっ!」状態に追い込まれているところでしょう。しかしヒナギクの反応は決してデレではありませんでした。
これまでとは正反対のハヤテのきらめきフェイスに呆然としてしまいました。ヒナギクのハヤテへの想いは外面ではなく、性格とか過去とかの内面に起因するものなのでハヤテが光魔法カッコいいポーズを使用しても効果は薄いのです。そういう意味ではヒナギクはナギよりもラブコメのヒロインに相応しかったりします。
さてハヤテはヒナギクに海へ行こうと言っておきながら実際は舞浜に向かって日本一有名な遊園地ダズニーアイランド@こち亀に到着したのでした。寂しい懐をさらに寒々しくしてヒナギクにおごります。
ヒナギクは家庭の事情で遊園地の類に来たことはなかったのでした。現在の養父母なら強引に連れて行きそうですがヒナギクは遠慮したでしょうし、自分からはなおさら言い出せなかったと思われます。雪路は家庭サービスに気が回る性格ではないし。
しかしハヤテは西沢さんに誘われて一回だけ来たことがありました。そのことを不用意に漏らして踏まなくてもいい地雷を踏んでしまいます。
嫉妬の炎を内に隠して氷点下の表情でジト目を向けるヒナギクに萌え死ね。
デートの一言にガードを突破されて赤面するヒナギクに悶え死ね。
アトラクションで無邪気に瞳を輝かせるヒナギクに思い死ね。
すっかり御満悦で頬を緩ませるヒナギクに焦れ死ね。ヒナ道は死ぬことと見つけたり。ついでにハヤテを殺すことと見つけたり。
心の底から満足を覚えるヒナギクを見て、彼女を憎からず想っているハヤテも嬉しいのでした。「なんだか今日……初めてヒナギクさんに会った気がします」と割と穿った感想を述べ、ヒナギクは自分の裸の心を知られてしまって反射的に照れ隠しの罵言を自分に向けます。
ヒナギクのツンデレの魅力はツンにこそ真髄があります。デレの方がいいと言っている奴の気が知れません。
しかしヒナは考え直して自分の気持ちを素直に打ち明けます。
ヒナギクのツンデレの魅力はデレにこそ真髄があります。ツンの方がいいと言っている奴の気が知れません。……あれ?
帰り道、ヒナギクはなぜ自分を遊園地に誘ってくれたのかを訊いてきます。
屈託無く上目遣いで覗き込んでくるヒナギクの可愛さに前後の見境を失って奇声を発しながら御町内を三周して我に返って自殺してネットに漂う残留思念になった人は手を挙げるように。はーい。
ハヤテは真相を告げました。ヒナギクと一緒に映画を見に行くように花菱嬢たちに頼まれたことを素直に白状したのでした。時には相手のために泥を被って嘘を吐くことも男の甲斐性の一つですが、ハヤテには不可能な芸当です。それが良くも悪くも綾崎ハヤテという男なのです。
ヒナギクは目に見えて気落ちし、ハヤテの顔を見られずに背を向けます。そのまま落胆の想いを胸に返ろうとしますが、ハヤテが手を握って引き留めます。最初はヒナギクに嫌われていると思い込んでいて、誘いに応じてくれないと諦めていて、だから。
「今日は僕も……ヒナギクさんと一緒で嬉しかったです」
よろしい。ヒナギクと一緒で嬉しくないはずはないから満点ではないが、とりあえず及第点だ。これで以前のように励ます手段が豆知識だったら今度こそ次元の壁を突破して血祭りに上げるところだったわい。命拾いした喃、ハヤテ!
「私はね……観たい映画に誘われたからって……そんなの……
好きな人とじゃなきゃ観に来ないわよ!!」
やってくれた喃、ハヤテ!
こうしてハヤテは昆嶽神社に呼び出されて虎眼流にフルボッコを喰らい、あ〜かいまがくしさかせて放逐されたのであった。めでたしめでたし。
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- [2008/02/20 23:47]
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