ハヤテのごとく! 第155話
風林火山とか蝮の道三とかは関係ない第155話「サキさんのヤボ用(武将風雲録)」
今回のサブタイトルの元ネタは株式会社コーエーが贈る歴史シミュレーションゲームの金字塔・信長の野望シリーズの第四作『武将風雲録』から。前作の『戦国群雄伝』でオミットされた東北と九州のエリアが復活し、『全国版』以来の全国プレイ(蝦夷地は除く)が可能になりました。
個人的な思い出としては本願寺光佐でプレイしていたときにルイス・フロイスが布教活動に訪れ、「これだから毛唐は……」と独語してしまったことが懐かしい。一向宗のお膝元でキリスト教を流行らせようとする蛮勇だけは評価しますが。
この何気ない呟きが今回の騒動の発端でした。ワタルとしては他意のない感想だったのですがサキさんとしては穏やかではいられない発言です。一見したところ、ワタルとサキさんはそろそろ倦怠期に差し掛かろうかという夫婦のような安定感を醸し出していますが実際にはなかなかに微妙な関係なのです。
愛沢家と付き合いのある副会長ですからワタルやサキさんとも面識はありましたがそれほど密な間柄でもなく、久しぶりに再会したらすごい美人になっていたというのがワタルの気持ちでした。もう恋人とかいるのかな、とサキさんに訊いてみて自分から地雷を踏んでしまいました。
この漫画だと、絵に描いたようなジェラシーを魅せてくれるのはナギを除けばサキさんくらいしかいないので彼女の出番が増えることを切望中。ヒナギクは自分のプライドとの葛藤があるし、西沢さんはむしろ対抗心としてナギに向けられているし、咲夜はまだ恋を意識する段階までには至っていないし、伊澄は何を考えているかよくわからないし、マリアさんはマリアさんだし。最後の一文は訳が解らないかも知れませんが考えるな。感じるんだ。
あ、やっぱりサキさんもワタルが年上キラーだってことは知っていたんだ。しかしワタルの生温い女性遍歴でイの一番に陥落(おと)されたのが自分だということに気付いているかどうかは怪しいものです。
しかしハヤテほど多彩で全方位型ではないものの、ワタルの戦績も大したものです。サキさんに始まってシスターソニア、そして高尾山編でフラグを立てた副会長。あと咲夜。次に咲夜。それから咲夜。加えて咲夜。とにかく咲夜。何が何でも咲夜。
同い年ですが早生まれなのでお姉ちゃんキャラなのです。攻略キャラに含まれるかどうかは現状では不明確ですが、もし咲夜とカップルになるとしたらハヤテよりもワタルの方がお似合いでしょう。相性というか性格的に。
ともあれワタルはサキさんのことを家族のようにしか思っていませんが、サキさんの方はずっと複雑です。ふと将来について思いを馳せ、成長したワタルにはきっと自分の知らない恋人もできているというところまで考えが進んでしまうと泣いてしまいました。
ワタルに涙を見られるのを嫌ったサキさんは店外にエスケープ。残されたワタルは何がなにやらさっぱり理解できないので藁をも掴む思いで知人にアドバイスを請います。
こういうときの人選が藁より役に立たないのはギャグ漫画のお約束です。ところで何でもかんでも恋愛沙汰に結びつけるのは欲求不満の証拠だと仄聞したのですが西沢さんも色々溜まっているのでしょうか。出番がないことに対する鬱憤とか。
ある意味では真実を突いていますがベクトルが逆方向なので答えが全然間違ってしまう悲しきハムスター。
一方、サキさんは川縁までやって来て気分を落ち着けます。少し情緒不安定で自信を喪失している彼女に、あのナイスミドルが久方ぶりに登場して手を差し伸べます。
こんな時に相談に乗れるのは小動物ではなく、やはり酸いも甘いも噛み分けてきた年長者なのです。今までの不在が長かったからこそ的確で信頼の置けるサポートが期待できるというもの。読者からも忘れられていたサプライズ人事、その名は!
倉臼征四郎……って、あれ? 雪路ファミレス事件に出て来た刑事さん? なんでクラウスじゃないの? アニメじゃあれほど斜め上の意味で活躍してるのに? 原作では畑先生の記憶というかアカシックレコードそのものから抹消されたの?
真相はと言えば、クラウスだと微妙に下心がありそうなのでコンバートされたとのことです。日頃の行いって大切ですよね。特に出番の少ないキャラ。名誉挽回のチャンスさえろくに与えられないんですから。
さておき刑事さんに慰められるサキさんの姿を目撃、因果も定めも突破できずに誤解したワタルはすっかり燃え尽きてしまいます。たまたまレンタルビデオタチバナを訪れていた西沢弟に年上の恋人がどうのと口走るワタル。
犯罪者予備軍であることを自白する西沢弟。でもワタルと同年代なのにナギを年下のちっちゃい子と認識しているのでしょうか。クラウスと存在と同様に西沢弟のナギへの恋心もなかったことにされている可能性が浮上してきた悪寒。結局、西沢弟はワタルに女性には優しくするものだと偉そうに訓戒を垂れて帰宅します。
そういうわけでワタルはサキさんを夜の食事に誘います。ワタルの不自然な優しさと、そこはかとなく漂うデート気分にうろたえてしまったサキさんは携帯電話で助言を求めます。マリアさんよりも若々しく見えますが二十歳のサキさんが頼りにした相手とは。
ところで何でもかんでも恋愛沙汰に結びつけるのは欲求不満の証拠だと(ry
役に立たない助言にとまどうサキさんにワタルは食事が終わったので海を見に行こうと提案します。意識すればするほどラブ時空に呑み込まれてしまうサキさんはワタルに迫られて。
カモンベイベーどんな恥ずかしい要求にも二つ返事で了承する覚悟ムンムンですよマイダーリンという心の声を発していそうな赤面サキさん。
乙女の純情を無残にも踏み躙る年上キラー。
というわけで結局は元の鞘に納まる二人なのでした。
お互いが自分の恋について相談すれば、その自信が取るに足らぬ幻想だったと速やかに悟ることでしょう。
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- [2007/12/05 12:16]
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