ジャイアントロボ 〜地球の燃え尽きる日〜 第8話
さて、ご存知の通りジャイアントロボは女性キャラがろくに登場しない横山光輝作品の中からさらに男臭いオヤジばかりを厳選抽出した娯楽大作です。あまりに女っ気が少ないものだから梁山泊壱百八星の好漢を性転換さえして体裁を整えたものの、どうにか出来上がった青面獣の楊志がこれまた姐さんと呼ぶしかないほどに漢気に溢れていたものだから当初の目的は割と台無しになってしまっていたりします。
そんな漢どものパラダイスにあって、心の潤いを求めていた読者の期待に応えてくれた女性が二人います。一人は地球静止作戦編のヒロインとも言うべき銀鈴です。OVA第七話での余りにも余りなラストは海外のファンの間に
「このイマガワって監督はヤローばっかり出しておきながらギンレイの最期はこれだ。実はゲイなんじゃね?」
とほんのちょっぴり説得力のあるデマを流させたそうな。
閑話休題。もう一人が今回初登場となる、大きなお友達が待ち望んでいた幼女サニー・ザ・マジシャンです! 顔が出たのはラストの見開きですがこの際この場で紹介してしまいましょう!
「そしてお前もおいで!!
『サリー』!!!」
「はい!! お父さま!!!」
父親のアルベルトの声に従ってサニー改めサリーちゃんの登場です。親娘の縁は切っているはずですがこの短い遣り取りだけを見れば情愛までは断絶していないようです。
それではとくとご覧あれ!!
( ゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ
_, ._
(;゚ Д゚)
まあ、その、とりあえず、サリーちゃんは中の人だと受け取っておいていいのでしょう。さすがにアレが本体ということは……今川監督ならやりかねんから恐ろしい。
というわけで妄想開始。娘サニーの親権を別居している一丈青扈三娘に奪われ、アルベルトは初めて孤独を知った。彼は急に広く感じるようになったマイホームでの日々に耐えかね、ブラック博士に依頼して娘の知能と人格をそのままコピーした巨大ロボットを製作してもらうことに。そしてその名はサリー。何だそりゃ。
あ、アレがサリーちゃんの本体か巨大ロボットかはさておくとして、ここで第三の六神体(名前なし)が登場したのは『マーズ』での中の人がアルベルトだからでしょう。
ジャイアントロボのレビューは往々にして前置きが長くなりやすいのですが、ここからスタートラインに戻ります。前回のラストで今後のキーマンとして位置づけられた豹子頭・林冲。中条長官の説明によれば、彼はかつて九大天王として国際警察連合の本山・梁山泊の時期頭目と見做されていたほどの人物だそうです。うーむ、水滸伝での白面秀士・王倫の刺殺に鑑みて、こっちでは黄帝ライセに無血クーデターでもやらかす気だったのでしょうか。下克上等!
しかし、その迸る正義感が禍して仇になってしまったのです。後に「断崖門の決闘」と語り継がれることになる夜――十傑集の空席を巡ってBF団の三人の候補者が争うとの情報が国際警察連合にリークされました。それはBF団による罠だったのですが、当時はまだ九大天王の予備員だった史進が単騎で仕掛けて逆に追い詰められてしまいます。その窮地を救ったのが林冲でしたが衆寡敵せず。しかしタダでは死なず、十傑集候補の三人を巻き添えにしてその命を絶ったのでした。
その十傑集候補ですが、たぶん三人のうち一人が残月なのでしょう。包帯マスクと左腕の喪失は断崖門の決闘が原因と思われます。
結局のところ諸悪の根源って史進じゃんとは言ってはいけないのでしょう。さらに根性を悪くして考えを進めていくと、九大天王の予備員だった彼が現在の地位に就いていられるのは先輩の林冲が亡くなってくれたおかげです。というわけで推理小説の方法論を用いれば、史進こそ林冲の死によって最も利益を被った男=真犯人という図式が書けてしまいます。
その辺は渾身の力を以てスルーするとして、死んだものとばかり考えられていた林冲が実は生き延びていたということが先日判明したのでした。彼が幽閉されていたのはカナーリの牢獄。元ネタは『地球ナンバーV7』の同名の刑務所です。今川監督の構想にも「大作暗殺計画〜カナーリの牢獄編」というエピソードが存在する、重要度の高い施設です。
どういう経緯で囚われていたのかは不明ですが、とにかく林冲は脱獄して古巣の国際警察連合に渡りをつけてきます。BF団の作戦の根幹に関わるという重要な情報を携えて。そして中条長官と韓信元帥は例の悪人スマイルを浮かべながら大作に取引を持ちかけます。大作は不満を押し殺しながら首肯。
だからそのむやみに高いテンションとフォント変えはムカつき加減3倍増だというに。特に中条長官はOVAとは人変わりしたかのようにやたらとハイテンションかつ多弁です。“静かなる”の二つ名を返上してしまえ。
一方、香港では土方のアンちゃん竜作がチェーンソー片手に六神体と対峙します。
よし! それでいいっ! それがBEST!
やはりチェーンソーこそは最強無比の神殺しの兵器です。かみはバラバラになった!
そんなこんなで大作たち三人はジャイアントロボで崋山に向かいます。しかし林冲を狙うのはBF団も同じ考えでした。追っ手はあの衝撃のアルベルトと、前回登場したコ=エンシャク。ミスター鉄仮面のサイズはちゃんと人間大になってました。道中に立ち寄った宿屋では見開き一発で林冲の仲間を殲滅してしまいます。原理はやっぱり意味不明ですがとにかくインパクトは強烈なので何も言えません。
アルベルトたちが去った後、灰の中から復活したのは村雨一家の一人、不死身の村雨健二でした。
これほどの再生能力から考えれば、大怪球で消し炭になった後もやっぱり蘇ったのでしょう。原理的には無敵のはずですが実際には十傑集に手も足も出せないのが悲しいところです。今回も背中にアルベルトの葉巻の灰が付着していることにも気付かずに駆け出してしまいます。諜報員としても無能なのがさらに悲しいところです。
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- [2007/05/07 23:52]
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コメント
どうもそらです、Gロボレビュー毎回楽しませて貰ってます。
あのサニーはインパクト大でした。今月は親子揃ってホントにビックリさせてくれました。そして妄想面白いです(笑)
ところでもしご迷惑でなければ、士月様の「Moon of Samurai」を自分のブログにリンクさせていただきたいのですが…宜しいでしょうか?
そらさん、コメントありがとうございます。うちのブログはリンクフリーなので、どうぞ御自由にリンクを貼ってください。
ありがとうございます(^^)
本日リンク貼らせていただきました。
今後ともヨロシクお願いします。
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