今週のジャンプ一コマレビュー 2007年15号
ネットでは高評価が目立つ『サムライうさぎ』に続く新連載第二弾『バレーボール使い 郷田豪』。何というか、ページの端々から「アッシはうすた京介先生の元アシスタントでございますんで今後とも夜露死苦!」と主張しているような流れのギャグ漫画でした。しかし全体的に中途半端で読みづらい出来栄え。とにかくテンポが悪いのです。
試みに師匠(たぶん)の初連載作品の『マサルさん』と比較してみます。主人公が体得し、漫画の背骨にもなった格闘技セクシーコマンドーは存在自体がギャグだったので登場人物がシリアスやってもギャグ漫画としての軸はブレずに済んだのですが、『郷田豪』の場合はバレーボール使いです。普通のバレーボール選手との違いをギャグに絡めようとする意図は理解できるのですが、現時点ではとても成功しているとは言えません。しかも一部だけ切り取ってみればそれなりに説得力のある演説とかやらかすものだからバリバリに異物感を覚えてしまいます。そういうわけでギャグとシリアスの相性が目も当てられないほどにひどい。この辺は『サムライうさぎ』にも当てはまる話ですが(ほとんど笑い話のような理由で父と兄を切腹させるのはいかがなものか)。両者のブレンドの匙加減が神レベルに上達するか、それとも妙な色気を出さずに一点突破型にシフトするかでなければ十週打ち切りは鉄板でしょう。
新連載の二作を読んで改めて空知先生のバランス感覚は稀有のものだと知った今日この頃。
で、その『銀魂』ですが。
脊髄反射的に『斬』ネタと認識してしまった俺の脳は未だにすぎたん菌が抜けきっていないのでしょうか?
さて『To LOVEる』が、我らの祭神の矢吹大明神が始まって速攻で終わって諦め切れないバンテスおじさんが多重世界を経巡ってみたら新しい次元で始まってました。そんなノリ。
話の枕で主人公は「犬になりたい」と色々イジれそうな呟きをもらし、ララに野良犬と身体を交換するハメに陥ります。で、人間の身体を手に入れた犬はケダモノの本性を遺憾なく発揮するのでした。
「次のおまえのセリフは
『いやぁ犬はいいな〜』
という!」
「いやぁ犬はいいな〜
はッ!」
「次のおまえのセリフは(ry
「次(ry
(ry
『テニスの王子様』では青学ベンチから割と自分たちの所業をあんまり理解していないっぽいセリフが飛び出しました。
「アイツ何てデタラメなテニスをするんだ!?」
それはひょっとしてギャグで言っているのか?
あ、予想通り一球勝負のラリーが今週ずっと続きました。この勢いだと本当に一晩中やりかねん……。というわけでさすがの許斐先生も想像はしてもコレをやったら漫画家失格だろと自粛するような展開を考えてみました。
リョーマと金太郎のラリーは一晩どころか三日三晩ぶっ続けて貫徹された! 全国大会決勝戦は主人公抜きで、というかコート一つ占拠されているわけだからリョーマたちを横目に見ながら行われた! もちろん優勝は青学! その後、金太郎との決着を終えたリョーマは手塚主将にかつての雪辱を果たすためのリベンジマッチを挑み、ついに第三の扉「天衣無縫の極み」をこじ開ける!
しかし斜め上のさらに斜め上を見せてくれるのが許斐先生の許斐先生たる所以だったりするわけで。
さて、今週の個人的ベスト一コマは『P2!』から。
卓球の素人が見せた、原石の輝き。
これまでヒロムの才能や相馬との相性やアキラたんとの二人だけの秘め事を丁寧に描いてきた積み重ねがこの一コマを輝かせています。この活躍は回想シーンなので試合に負けたことは明白なのですが、それでもインパクトのある主人公の活躍は気分がいい。
読者に期待を抱かせるに足る才能を持った主人公の成長と勝利こそが少年漫画の王道です。このまま蹉跌がなければアイシルくらいには化けそうな好感触なので編集部はもう少し長い目で育ててください。
- [2007/03/12 23:34]
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コメント
こんばんわ♪kyousoです(≧◇≦)ノ♪
>現時点ではとても成功しているとは言えません
ん〜新連載の明と暗ですね、、、
でも、なんでしょう?フォロー以前に読む気にならない、、、
はぁ〜寝る前に読んで見ます!
でも、よく寝れそう(汗)
>ついに第三の扉「天衣無縫の極み」をこじ開ける!
もう、扉云々言うこと自体が許斐先生の掌で踊ってる気がしてきました(汗)
でも、楽しんでいる自分が怖いΣ( ̄□ ̄;)
kyousoさん、いつもコメントありがとうございます。
>でも、なんでしょう?フォロー以前に読む気にならない、、、
世の中には「読むだけ時間の無駄」というレベルの作品もあるわけでして。十週くらい経ってジャンプの最後尾あたりにまだ残っていたら読んでみるか的スタンスでいいのではないかと思います。
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