保険 アリコ Moon of Samurai 今週のジャンプ一コマレビュー 2017年42号

今週のジャンプ一コマレビュー 2017年42号 

・『ONE PIECE』

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 三十六計逃げるにしかず。ペドロが命をかけて(?)作ってくれた一瞬の隙をムダにしないためにルフィはペドロのなきがら(??)を回収することも断念して退却の判断をくだしました。しかしルフィは少年漫画の主人公にはめずらしいくらいに強敵に対しては逃げの一手をうってばかりです。ひところのゴンよりもよく逃げる。兄貴のエースとはおおちがいです。
 ところでエースは無駄死にだとかなんだとかいう意見をよく耳にします。俺としてはエースの死亡シーンではべつに感動もしなかったけれど批判する気もおきません。どうせ世間のはみ出しものの海賊なんだから自分の好きなように生きて好きなように死んだわけであって、そいつの人生についてあれこれ言うのは野暮だと思っています。わざわざ助けに来てくれた白ひげ海賊団のみんなに申し訳ないとは思わないのかって声があるだろうけれど、あいつらだってエースに恩を着せたくて来たわけじゃないんだから。
 『ONE PIECE』は涙と鼻水にまみれたウェットな浪花節シーンの目白押し漫画のくせして一面ではずいぶんドライなところがあって、そういうところが好きです。

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 麦わら海賊団のみんなを逃がすため、自分はしんがりとなって格上の敵のまえに立ちはだかる。文句なしにカッコいい。ゾロがいたら船長失格だとか言うかもしれないけれど、こういうムチャをやるところがルフィの魅力であり、少年漫画の醍醐味です。


・『約束のネバーランド』

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 エマたちがおっさんを拘束してシェルターをのっとったあと一ピコグラムのやましさもおぼえることなく食って寝て風呂にはいっての快適生活をおくるさまが『魔少年ビーティー』を彷彿とさせました。あとビーティーの元ネタとなった『魔太郎がくる!!』の話とか、ほかにも『寄生獣』と『アゴなしゲンとオレ物語』のクロスオーバーギャグ読切りとか。
 しかし正味の話エマたちがこのさきずっとシェルターにいすわるつもりというのはいったいどういう神経をしているのでしょう。約束のネバーランドはおっさんのシェルターだったといわんばかりの我が物顔です。人肉牧場という異常な空間でそだてられたために現代人のわれわれとは常識がちがうといいたいのかと首をひねったけれどキャラのセリフからも演出からもそういうふうではぜんぜんなかったし。そりゃ初登場時のおっさんは態度がわるかったし子どもに拳銃をつきつけるような男だったけれど、せっかくの居場所をここまで見ず知らずの集団に罪悪感ゼロで荒されるところを見ると、おっさんのほうに同情してしまいます。
 次回以降、おっさんが『漂流教室』の関谷さまみたいにはっちゃけた大活躍をしてくれることを期待します。おっさんさまと言ってみろ!


・『Dr.STONE』

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 結婚相手をきめる武術大会で女が優勝したので結婚はお流れになりました……ドラクエⅣかな?
 ところで優勝者がお姫様と結婚できるエンドールの武術大会に出ていた連中のうちビビアンはプレステ版で実はニューハーフという衝撃の事実が判明したのでまあいいとしてベロリンマンが現在にいたるまで何の説明もフォローもされていないのが気になります。あのモンスターもモニカ姫ねらいだったのでしょうか。だとすればアリーナが負けたばあいにふたりのあいだ……もとい一匹とひとりのあいだに生れた子どもがどんななのか見てみたかった(外道か)


・『ROBOT×LASERBEAM』

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 サービスサービスぅ! ただし喜ぶのは腐女子だがな!

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 つづいてサービスサービスぅ! それでも喜ぶのは腐女子だがな!

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 これまたサービスサービスぅ! やっぱり喜ぶのは腐女子だがな!


・『こちら葛飾区亀有公園前派出所』

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 こち亀が一年ぶりに読切りでジャンプ本誌に復活です。センターカラーだったのにカラーの扉絵のほかにも白黒の扉絵がふたつあったのは秋本先生が連載中に描きためたものの再利用でした。しかもまだまだたくさんあるそうです。週間連載そのものが激務で、それを四十年間一度たりとも休まずにつづけただけでもふつうではないのに、ストックがあまっているって、これまで想像していた以上に秋本先生は鉄人です。
 ストーリーは両さんが部長への逆恨みから復讐したところすぐにバレておしおきを食らうという黄金のマンネリでした。ただし両さんが部長の姿をしているのにそれを放置したせいで最後のオチに両さんがやりたいほうだいやったことについては部長も中川もそれくらい見ぬけよと言ってやりたい。連載末期は部長をはじめとしたキャラの頭がのきなみ悪くなっていたけれど、それは秋本先生の一年間のお休みでも恢復できないものでした。
 や、秋本先生は他誌で山ほど描いているから休みになっていないか。


・『鬼滅の刃』

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 空気供給管にーッ!!
 ああ、あんなスキ間に! ほんの4センチ×20センチの細いスキ間に自分の肉体を……おりたたんで入っていったーッ!

 この漫画はちかごろジョジョへのオマージュを隠そうともしなくなってベネ(良し)

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 なにがムムムだ!
 しかし実をいうと上のコマをはじめて見たときは猪頭の妖怪みたいなヤツが首をひねるシュールさとか擬音の感じとかのせいで横山光輝漫画よりも水木しげる風味を感じたのでした。

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 このミミズ、キモッ!
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   ,;:””:::: ・゙゙゙・、   |// ,;・゙゙゙・ ||_∧
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   しー し─J    |   し─J. ||⊂ )
              ̄ ̄ ̄ ̄ ( ̄(_⊃

・『ぼくたちは勉強ができない』

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 素の状態だとツンツンしながらもバイト先でメイドに化けたらはっちゃけるという、『ハヤテのごとく!』のハルさんみたいな新キャラが出てきました。もっともハルさんはこんなちんちくり……もといドチビじゃなかったけどな!


・『レイブンブライ』

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 金未来杯第三弾……すいません今年の金未来杯、これまでのみっつがみっつとも目がすべって読むのが苦痛だったんですけど、これなんて罰ゲーム?
 主人公のキャラは常識にとらわれない破天荒な性格として作者は造形したつもりなのだろうけれど、他人に迷惑をかけておき、かつそのことにいささかも罪悪感をおぼえていないところが実に不愉快でした。コイツが活躍しても特にうれしくありません。敵キャラも気色悪いし、ムリヤリいい話にまとめようとしたのも読後感にモヤモヤがのこりました。『BØY』や『Ultra Battle Satellite』に雰囲気がにている漫画だけれど、あれらの主人公くらいにつきぬけた性格だったら読んでてもうちょっとスッキリできたことでしょう。


・『火ノ丸相撲』

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 三年半もたてば、来るものもいれば去るものもいます。大典太の兄の大景勝は膝を故障してしまい、とうとう念願の綱を巻けずに引退することになりました。火ノ丸のめざす頂は、かくも遠い。

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 誰? と上の画像のキャラをパッと見て疑問に思って、話の流れと顔の下の説明を読んでようやく大典太だと知れました。第一部ではモジャモジャ髪で目がかくれていたキャラデザだったからわかりませんでしたよ。
 漫画のキャラクターというのは記号のよせあつめだから角界入りしてマゲを結うとかいうような特別な理由がないかぎり髪型はかえないほうがいいのです。頻繁にやったら読者が混乱します。俺が子どものころは『ドラゴンボール』のシリーズが新しくなるとブルマがいちいち髪型をかえるのにとまどったものです。

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 火ノ丸の兄弟子のひとりは火ノ丸がうらやましがるほどに体重をふやしていました。まあ増やしすぎて体のキレがなくなったわけですが。
 なお火ノ丸が柴木山部屋に体験入門したときの先輩らは最年長の薫富士をはじめとして何人も角界から去っていました。薫富士なんか柴木山親方の四股名薫山の一字をもらうくらいだから期待されていただろうに、結果が出せなければ引退するしかありません。きびしい世界です。

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 大河内くん、角界入りしたのか。しかも柴木山部屋に。将来はプロになろうと考えながらズルズル先のばしにして大学進学、卒業、そして就職するようなキャラだと勝手に思いこんでいてゴメン。

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 大河内くん以上に意外なキャラが柴木山部屋にいました。いやバトがプロになるのは当然の流れだけれどまさか火ノ丸とおなじ部屋の力士になるとは思いもよらなかったのです。柴木山部屋、金の卵を手に入れたなあ。バトがそこまで薫山のファンだったのか、それとも外国人枠のあいている部屋が柴木山のところにしかなかったのか。
 ところでバトが火ノ丸とおない年の国宝格なのに三段目というのは番付がひくいのではないかと思ってちょっと外国人力士の成績をしらべてみたところ、二年目の七月場所では曙、武蔵丸、朝青龍が幕下、白鵬が三段目というところでした。ただし白鵬はデビュー当時まだ体ができあがっていず、序ノ口で負けこすという後年からは信じられないような結果をだしたので、プロになってからちょっとだけ足踏みしていたというべきでしょう。
 してみるとバトは幕下になっていてもよかったわけで、この番付はきっとヤムチャユーマに負けてケチがついてしまったからにちがいありません。なんてやつだユーマ、第一部ではダチ高相撲部の不安要素だったのが第二部では柴木山部屋の不安要素になりやがった……!

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 大学生の堀ちゃん、相撲部時代に写真をとっていたのを例の記者コンビにみとめられてカメラアシスタントをつとめるようになりました。うまくゆけば将来はカメラマンか。そして文字どおり火ノ丸の尻を追いかけるようになるのか。

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 初登場は天王寺のファンで、つぎに出てきたときはダチ高へ出稽古にやってきた小学生が、中学卒業とともに柴木山部屋に入門していました。最近では高校どころか大学を卒業してからプロ入りするのが多くなっているのに、思いきったものです。なかなかできることではありません。

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 そして真打ち火ノ丸登場。あ、やっぱり先週号のキャラの年齢まちがいは火ノ丸だったんですね。

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 柴木山部屋の出世頭、冴ノ山は西関脇に昇格していました。師匠の薫山の最高位にならんだわけです。しかし大関までにはまだ遠く、しかもうしろからは才能のあるやつらが追いかけてくるわけで、なかなか平常心というわけにはまいりません。
 久世や天王寺はおそらく小結、ヘタをすれば関脇というところでしょうか。数珠丸は……火ノ丸に重傷を負わせたことがトラウマになって引退したとかいわんでくださいよ。


・『ゆらぎ荘の幽奈さん』

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  _  ∩
( ゚∀゚)彡 ぱふぱふ!ぱふぱふ!
 ⊂彡

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  _  ∩
( ゚∀゚)彡 ぱふぱふデュオ!ぱふぱふデュオ!
 ⊂彡

  _  ∩
( ゚∀゚)彡 ……
 ⊂彡


( ゚∀゚) ……


( ゚∀゚) (かたっぽは胸骨がゴリゴリあたって痛そうだとは口にするまい……)


・『CHIN PIECE』

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 なんか始まったー!

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 と思ったら終ったー! つーか始まってすらいなかったー!



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コメント

なんてことはない入浴シーンなのに何でこんなにも腐女子臭がプンプン匂ってくるのか

そりゃあ信頼の経験と実績の賜物でしょう

今週は珍ピースに全部持ってかれたw

ハルさん…あの頃は面白かったよなあ…

久世は大関と予想

>>約束ネバ
おっさんがただ先に住み着いてただけのミネルバさんのシェルターだから、おっさんの所有物な訳ではないと一応フォローさせてもらう

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