保険 アリコ Moon of Samurai 今週のジャンプ一コマレビュー 2017年33号

今週のジャンプ一コマレビュー 2017年33号 

・『ONE PIECE』

hitokoma_2017_33_01.jpg

 連載二十周年記念ということでさまざまな企劃が進行しています。ジャンプで連載がはじまってすぐに看板にのぼりつめ、ひとりの作家による単行本発行数でギネスに登録された、客観的にみて漫画界の生ける伝説であることはうたがいのない作品なので、これくらいの特別あつかいは至極当然のことといえましょう。
 話の中身のほうもちかごろはなかなかおもしろい。ベッジによるビッグ・マム暗殺計画があたりまえのように失敗して段ちがいに格上の相手においつめられ、玉手箱のイレギュラーのおかげでその場はどうにか切りぬけたものの、ビッグ・マム一味の追及の手はいっさいゆるまず、おまけにカポネ一家やシーザーといった協力者らが去ってしまったため、状況はそれほど好転したわけでもなく、緊張感をたもったままでいます。
 これはやはり四皇のひとりビッグ・マムの圧倒的な強さによるものでしょう。「現状どうやっても勝てそうにない」相手とコトをかまえざるをえない状況なのだから緊張感が出るはずです。「結局どうせ勝てるんだろ」というイメージを払拭しきれなかったドフラミンゴがラスボスのドレスローザ篇がどうにも盛りあがらなかったのと好対照をなしています。スペック的な強さはたいしたものだったのに最後まで小物感がぬぐえなかったからなあ。


・『祝!ONE PIECE20周年!! 尾田さんとの思い出漫画!』

hitokoma_2017_33_02.jpg

 しまぶーこと島袋光年先生による尾田先生との思い出漫画です。『たけし』ってワンピと同時期連載だったんですね。ということはつまりしまぶーは尾田先生とおなじでジャンプ連載経験作家のキャリアは今年で二十年ということになります。ワンピやナルトの影にかくれて印象がうすいけれどしまぶーもジャンプの大物作家のひとりなんですねえ。


・『鬼滅の刃』

hitokoma_2017_33_03.jpg

 おまわりさんこいつです! 見かけだけですでに通報案件なのに、嫌がる女の子らをひっさらってゆこうとしている時点でもはや言いのがれはかないません。鬼殺隊のことを知らない人がうえの場面を目撃したら音柱はこのさき死ぬまでおたずねものの一生をおくることでしょう。見た目や中身がアレでも柱なのでそれくらい自力でどうにでもするでしょうが。

hitokoma_2017_33_04.jpg

 音柱はアオイらをつれてゆこうとするところを炭治郎にはばまれて大人げなくも逆上するのでした。とはいえ人さらいみたいな所業は任務でやっていることだと説明したり、このあとかまぼこ隊トリオにかこまれたときはあっさりひきさがったりと、見た目ほど中身は常軌を逸してはいない音柱でした。
 つーか音柱はちゃんと理窟が通ずる人間なのだから今回みたいにろくな説明もなしに蝶屋敷の女の子らをひっぱってゆくのではなくしのぶさんに話を通すなりアオイに任務の件を事前に説明するなりしておけばことはすんなりはこんだかもしれないし無意味なトラブルを炭治郎らとひきおこすこともなかったでしょう……
「話を通す? 事前に説明する? そんな地味なことはまっぴらだぜ!」
 ……ああうん、音柱のふるまいは非合理的ではあってもキャラの性格にもとづいたものだったとはいえますね。めんどくさいヤツだけれど強いからだれも文句がいえないのでしょう。

hitokoma_2017_33_05.jpg

 その音柱はもと忍だそうです。その界隈では派手に名を馳せたって、忍が有名になったらいかんでしょう。『HUNTER×HUNTER』のハンゾーをはるかにしのぐ自己主張の強い忍もいたものです。
 むかしからこの性格だったから忍仲間から追放されて鬼狩りに鞍替えしたのか、それとももともとはまともな性格だったのが忍稼業の闇働きで自分の名が表にでないことがイヤになって鬼殺隊に入った結果はっちゃけてああなったのか。そもそも忍というのが世間一般で通ずる忍者なのか、あるいは鬼殺隊の組織に忍という部隊があるのかどうかも今はまだわかっていません。

hitokoma_2017_33_06.jpg

 つぎの仕事場は遊郭……かまぼこ隊トリオが潜入のため女装するはめになって伊之助が大暴れするところまで見えました。


・「週刊少年ジャンプ」創刊50周年記念企画レジェンド作家SPインタビュー!

hitokoma_2017_33_07.jpg

 第七回はゆでたまご先生のインタビューです。まあ『キン肉マン』の続篇をレビューしているのと、おふたりが『火ノ丸相撲』を好きだとおっしゃっていたからとりあげただけなのですが。
 あ、インタビュー自体は毎週おもしろいものです。


・『火ノ丸相撲』

hitokoma_2017_33_08.jpg

 すべてが終り、泥のように眠りこける大太刀高校相撲部のメンバーでした。『SLAM DUNK』の一シーンを彷彿とさせる場面です。『黒子のバスケ』にもにたようなシーンがありましたね。
 ところでラストのアオリ“次号より新展開――!!”というのが文字どおりの意味なのか、『背すじをピン!と』のときみたいに数年後にとんで数話かけてのエピローグをやるのか、さてどちらでしょう。

hitokoma_2017_33_09.jpg

 劇中にインターハイで一勝をあげるところは描かれたものの、あとは二敗だったらしく予選敗退していた大河内くんでした。忘れたころに出てくるなあコイツ。はじめは引立て役だったのがだんだんと発展途上の努力家に成長していったキャラです。作者に愛されているのでしょう。


・『青春兵器ナンバーワン』

hitokoma_2017_33_10.jpg

 まんま悪魔の実じゃねーか! サブタイトルもワンピの読切りバージョンのタイトル&第一話のサブタイトルだし!
 ワンピ二十周年記念企劃だということにそれまで気づかず読みすすめていたのではじめて見たときには長谷川先生のネタ切れを本気で心配してしまいました。漫画の中身のほうもまるまるワンピのパロディです。エージのテンションの高さがミスマッチで、あんまり笑えないというか直視できないものがありました。長谷川先生、こういうパロディは不得手なのかな。

hitokoma_2017_33_11.jpg

 でもアオリや次回予告はキレッキレのキレッキレでした。
“来週載ってなかったらゴメン!!”
“次号、今回の暴挙で編集長に呼び出された長谷川先生が!?”

 斎藤編集こそはこの漫画の最終兵器やでぇ。



青春兵器ナンバーワン 3 (ジャンプコミックス)
青春兵器ナンバーワン 3 (ジャンプコミックス)長谷川 智広

集英社 2017-07-04
売り上げランキング : 11563

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
青春兵器ナンバーワン 2 (ジャンプコミックス) 青春兵器ナンバーワン 1 (ジャンプコミックス) Dr.STONE 1 (ジャンプコミックス) 斉木楠雄のサイ難 22 (ジャンプコミックス) 左門くんはサモナー 10 (ジャンプコミックス) 鬼滅の刃 7 (ジャンプコミックス) 磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~ 14 (ジャンプコミックス) 腹ペコのマリー 1 (ジャンプコミックス) 約束のネバーランド 4 (ジャンプコミックス) ROBOT×LASERBEAM 1 (ジャンプコミックス)




コメント

思い出漫画で例の事件について触れるのか触れないのか気になって仕方なかった

ゆでは火ノ丸の単行本推薦帯描いてたことあるから割と今更感

仲間内で誰も命の危機がないワンピースで緊張感があるってのもなあ。そういう作風だけれど

>長谷川先生、こういうパロディは不得手なのかな。

あまりにも受け取り方が違うことに愕然として書き込み
万人に受ける漫画を作ることのなんと難しいことか

青春はめちゃくちゃ面白かったんだよなぁ

青春のパロディは思い切りの良さと原作へのリスペクトを感じさせる内容だったと思う

ギャグは感性の差がモロに出るからなぁ
青春のカンチョー回も賛否両論だった希ガス

>状況はそれほど好転したわけでもなく、緊張感をたもったままでいます。
マムが食い患いを、それも調達する宛てのないウェディングケーキで発症したのは
状況の好転どころかビッグ・マム海賊団壊滅の危機レベルの追い風な気がします……

勿論だからと言って格落ちしてる感じはないし、ある意味緊張感も最高潮ですが

自分は今週の青春兵器は腹が捩れるほど笑いましたが、管理人さんの印象は真逆なんですね
他のコメントにもある通り、万人にウケるというのは難しい…

今週で1番笑ったのは青春兵器だなぁ

太臓なんてほぼ毎週こんなだった

ひょっとしたら伊之助の過去とかがわかるかも知れませんね。あんだけ整った容姿なら母親は遊郭にいたかもしれませんから。

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://samuraimoon.blog67.fc2.com/tb.php/2726-e86a3338

少年ジャンプ ワールドトリガー 斉木楠雄のψ難 ハヤテのごとく! 銀の匙
  • seo
Wizardry Ring
[ Back ][ Random ][ List ][ Next ]
ブログパーツ