保険 アリコ Moon of Samurai 今週のジャンプ一コマレビュー 2017年11号

今週のジャンプ一コマレビュー 2017年11号 

・佐伯俊先生描き下ろし「ヒロイン大集合」SPポスター!!

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 三年半くらいまえに佐伯先生の描いたジャンプヒロイン水着グラビアポスターとにたような企劃です。ヒロインらが服を着ているからか、あのときよりもキャラの判別がラクでした。そのなかでいちばん分りやすかったのが『火ノ丸相撲』のレイナです。絵も表情もポーズも完璧。ナミや照橋さんはあまりにていないけれど、まえのポスターでも描かれたのをおぼえているのでまちがえることはありませんでした。あとワートリは長期休載中なのに千佳ちゃんが参加していたのはうれしかった。おなじく長期休載中のハンタとのあつかいのちがいが気になるところですが。
 いちばん分りにくかったのが中央奥の青髪の子で、どれだけ首をひねってもさっぱり見当がつかず、巻末のもくじを見てようやく『デモンズプラン』の情報屋のヒロインだと分りました。そこのあんた情報屋か!? ええそうよ私が情報屋。


・『U19』

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 六連続新連載の第二段は、超管理社会の大人らに反抗する学生らの活劇もの……これだけだと七十年代のノリですね。いまどきの漫画らしく能力バトルものになりそうですが。主人公はどうやら糸使いらしい。能力バトル漫画の主人公にしてはショボイ印象だけれど、そこは作者の腕と見せかたしだいでしょう。
 さて作品世界の大人どもは主人公の敵になることが決定しているので主人公やヒロインの身内のほかはことごとくクズというわかりやすく、かつ不愉快な設定になっています。しかしたとえばこのあと主人公にブチのめされる未来しか想像できなさそうな体罰教師も仔細にみれば、反抗的な態度の主人公に対してもホメるべきところはちゃんとホメる、ヒロインがてつだってくれたら廊下から教室まで聞えるような大声でホメるし相手が下心アリと知ってもなおホメる、冒頭で女生徒を丸刈りにするけれどそれは再三注意したあとでのことと、必ずしも最低最悪の教師というわけではありません。

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 特にヒロインとのやりとりのところだけ切りとって見たら、ちょっとデリカシーがないだけのいい先生です。
 もしこういうところを作者が意図的に描いたのだとしたら、体罰教師が暴力的なのは社会の悪影響をうけたためだとかいう展開になるかもしれませんし、さらにおしすすめれば大人といってもいろんな人間がいるような複雑で重層的な世界になるのかもしれないけれど、作品世界にただよう不快で不健全な雰囲気から察するに、そういうのはあまり期待できません。


・『ブラッククローバー』

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 ラドロスのレーザービームみたいな魔法攻撃をまるで熱したナイフでバターを両断するように切りさきながらつきすすむアスタでした。ラストの見開きで黒い片翼とともにラドロスをブッタ斬るアスタもカッコよかったけれど俺としてはうえの絵のほうが好みです。
 なに? 魔法をまっぷたつにしただけではアスタにあたるだろう? 大丈夫だ、問題ない。斬鉄剣でまっぷたつにされた銃弾が五右衛門には絶対にあたらないのとおなじ理窟です。


・『鬼滅の刃』

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 異常聴覚の善逸をもってしても内面が読めないしのぶさん。読者もこの人の性格をイマイチつかみかねています。サイコさん入っているかと思えばお館さまや柱たちのまえでは炭治郎にやさしくしてくれたし。なかなか一筋縄ではゆかない人です。つーかこの漫画の登場人物はどいつもこいつも一癖ありすぎ。

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 機能恢復訓練のたびに炭治郎と伊之助が憔悴してもどってきて返事もろくにしてくれないので不安MAXモードで訓練場へ行ってみたら女の子とのキャッキャウフフ要素のあるリハビリ訓練だと知って激昂赫怒する善逸でした。しかし善逸はあいかわらず亢奮すると日野日出志キャラみたいな目玉になるなあ。
 で、その訓練の成績はモチベーションの高さもあいまって善逸がいちばん出来がよく、二番目は伊之助でした。炭治郎はいいとこなし。これまでの炭治郎の活躍とくらべたら意外の念に打たれるものの、そもそも生れもった才能でいえば炭治郎は鼻のよさをのぞけば特段すぐれたところはありません。いっぽう善逸は性格こそアレだけれど元柱がわざわざ借金の肩がわりをしてまで弟子にしたほどの逸材だし、伊之助は我流で鬼殺隊の隊員をブチのめしたあと最終選別にも生きのこって鬼殺隊に入ったという化物スペックの持主です。炭治郎の強さはフルメタの宗介みたいに意志の力によるところが大きい。そもそも炭治郎はかつて鬼に対してもやさしさを捨てきれないことで鱗滝さんに鬼を斬るのは無理だと内心で見かぎられたことがあるように、もともと殺しあいの場に身を投じるような男ではないのです。

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 そんな凸凹トリオもカナヲを前にしてはひとしなみに手も足も出ず、まっさきに伊之助がガックリきて、つぎに善逸があきらめました。訓練場にやってくるのは真面目デコの炭治郎ばかりなり。伊之助はともかくとして善逸よ、女の子に対してあれほどムダに情熱を燃やしていたくせに手がとどかないとなると早々にあきらめるんだな! ひさしぶりに善逸をブン殴りたくなりました。

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 で、そのカナヲは目がいいようです。主人公とその仲間たちがそれぞれ五感のひとつにすぐれているというのは『トリコ』を思い出します。
 というわけで対応リストをつくってみました。

嗅覚……炭治郎、トリコ
聴覚……善逸、ゼブラ
触覚……伊之助、サニー
視覚……カナヲ、ココ

 こうしてみると共通点がぜんぜんねーな! かろうじて炭治郎とトリコがともに主人公であるのと、カナヲが毒使いの可能性がのこっていることくらいだぜ! 善逸なんかゼブラのまえに出たら確実に腰をぬかすよ!

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 一秒間に10回の呼吸ができるようになれ!!
 つぎは10分間息をすいつづけて、10分間はきつづけろッ

 というわけで強くなるための呼吸法と聞いてジョジョを思い出したしだいです。それができるかできないかで天と地ほどの差がでるというのに鱗滝さんが炭治郎に指示しなかったのは、たぶんよほどつらい修行であるうえに炭治郎の身体がまだできあがっていないと判断したからでしょう。でも鬼殺隊のブラックぶりを考えると、もしリサリサ先生がジョセフにつけた呼吸法矯正マスクみたいなのが開発されたら問答無用でヒヨッコどもにつけさせると思います。鬼殺隊の隊員になれば炭治郎が蝶屋敷に入院できたようにそれなりのフォローはうけられるようだけれど、それまでは見こみのないヤツは死んであたりまえという雰囲気だからなあ。


・『火ノ丸相撲』

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 仲間と掴んだ大金星!!
☆VS鳥取白楼戦決着!!新展開突入Cカラー!!

 前回ラストの“新章突入”とは文言がちょっとちがっています。しかしアオリを見るかぎり新展開にちがいはないようで、いったいこのあと『火ノ丸相撲』はどのようなストーリーになるのでしょうか。

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 われらがダチ高が高校最強の白楼相手に勝ったと小関部長らが大喜びしていました。その気持はスゲーよくわかる。しかしあまりにも和気あいあいとした幸せムードなものだから、このままの浮れた思いで決勝にすすんだらダチ高がウソのようにボロ負けする結果しか想像できない……

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 と思ったらレイナがみんなの気持をひきしめてくれました。おお、ちゃんと仕事をしてくれたぞ。

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 そして火ノ丸もくわわってダチ高はふたたび一丸となって高校相撲団体日本一をめざす……ってこれのどこが新章突入なんだよ! フツーに団体決勝にすすむってだけじゃねーか! 新展開突入っていうのすらはばかられるレベルだよ! あやまれ! この一週間不安で不安で昼寝もできずに夜に寝るばかりだった俺にあやまれ!

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 好きなシーン。前回ラストでガッツポーズをとった火ノ丸が我にかえって頭をさげるところです。まわりのだれもとがめないだろうし、読者も気にしないようなところなのに、火ノ丸はちゃんと己を恥じる。そういう自分を律するところが火ノ丸の数あるいいところのひとつです。


・『背すじをピン!と ~鹿高競技ダンス部へようこそ~』

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 最終回です。見ようによっては打切りと取れなくもないけれどこれまでの掲載順をかんがみるに円満終了とみるべきでしょう。個人的な感触にすぎないもののアンケートはとれていたと思いますよ。
 さてこの漫画をひとことでいうと、インフレバトルについてこれなかったキャラが主人公の作品という感じです。そりゃ経験も才能もナシ、熱意といっても常人のレベルを超えるものでないのだから、小学生にはいるかはいらないかのころからダンスを続けていて一生の仕事にするときめている天才どもに伍しうるはずがありません。そういう点では誠実だといえましょう。しかしそれだけに競技ダンスの競技の面がクローズアップされるようになってしまっては主人公やヒロインの出る幕がなくなってしまうのも必然でした。作者がどういうつもりなのかは存じませんが、もしこの設定で長期連載をねらっていたのだとしたら、主人公とヒロインのラブコメや日常生活の描写をメインにすべきであって競技ダンスのほうは添物くらいの位置にまつりあげておくべきだったはずです。
 ともあれ横田先生おつかれさまでした。おつぎはスポーツ漫画かバトル漫画家はわからないけれど王道の主人公がわきめもふらずにトップをめざすような作品を期待します。


・『左門くんはサモナー』

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 左門くんが転校するとか、漫画的に絶対にありえないセリフを耳にしてしまった九頭竜はベヒモス先輩の手をかりて自分のできる最高の贈物、とびきりのごちそうで送別会をひらくことにきめました。というわけで今回の左門くんは『トリコ』のパロが目白押しです。トリコの友だちの船みたいなのがベヒモス先輩の私有船として出て来たし、そのあとは捕獲レベルとかトリコとかのことばがモロにでてきました。

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 指パッチンで葉巻に火をつけたり五連釘パンチをうったりとやりたいほうだいの沼先生とベヒモス先輩です。

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「スゲェ!! 説明フワフワすぎて全然味のイメージ湧かねえ」

 『トリコ』で話がすすむにつれて食材の味の説明がどんどんテキトーになっていったことへの当てこすりに聞えてしまった人は贖罪の意味で正座しましょう。なので俺はすでに足がしびれて身動きがとれません。

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 『トリコ』で話がすすむにつれて食運さえあればどんな御都合主義でもまかりとおることへの当てこすりに聞えてしまった人は以下略。

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 お前はトリコ?


・『斉木楠雄のψ難』

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 中の人ネタです。


・『デモンズプラン』

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ヨシミチ「ボロをも圧倒出来る能力をロブリオンは秘めてるんだよ」
デモンジ「流石敵ボスですね。どんな凄い能力なんですか?」
ヨシミチ「腕が四本になるんだ」
デモンジ「なん・・・だと・・・?」

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ヨシミチ「そんなロブリオンが更なる新能力を発揮して読者を絶望の淵に叩き落とすんだ」
デモンジ「四本腕に殴られて終わりじゃ寂しいですもんね。どんな新能力です?」
ヨシミチ「腕が八本になるんだ」
デモンジ「なん・・・だと・・・?」

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ヨシミチ「その絶望的状況を覆すべくボロが一世一代の覚醒を繰り出すんだ」
デモンジ「ボロが覚醒を!これは意外な展開ですね。どんな覚醒を?」
ヨシミチ「籠手が全身鎧になるんだよ」
デモンジ「なん・・・だと・・・?」

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ヨシミチ「それでもロブリオンはボロに強烈な一撃をお見舞するんだ」
デモンジ「ボロは全身鎧に守られているのに!いったいどうやって?」
ヨシミチ「無防備な顔を殴るんだよ」
デモンジ「なん・・・だと・・・?」

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デモンジ「てーかロブリオンの腕、六本に減ってません?」
ヨシミチ「ライブ感ライブ感」



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コメント

背すじの作者がどういうつもりなのかは数週前の巻末コメントが全てでしょう
「1、2、3年生、なんならこの漫画の登場人物全てが主人公だとおもっています。」
要は群像劇みたいなのがやりたかったんだと思います
ともあれ自分は好きだったので終わってしまって残念です

アスタは本人にも反魔法を帯びるようになっているから、レーザーはアスタに当たっていて、それが消えている描写だと思います。

ダンスは綺麗に終わったけど毎週あの空気感を楽しみにしてたから来週から寂しい。最終回も良かったと思う

ダンス
面白かったけど、これじゃ
アフロ部長が主人公、リオ先輩がヒロインだな

筋ピンがもし打ち切りでない円満とするならば、作者自ら幕を引いたんだと思います。
ここから学園モノにシフトするくらい簡単でしょうし。
まあブラックなジャンプのことなので6本新連載の犠牲になった可能性もありますが。

正直、相撲の今の展開に不安しかないし、安心できるのが不思議で仕方がない
今の展開的に試合が始まるまで安心できないと思ってる。

ビームを切り裂きながら突き進むとは...

こういう、有りそうでなかった表現を実際にやってくれるからブラクロは嫌いになれない

・U19
サッカー漫画の「TOKYO WONDER BOYS」や「LIGHT WING」がそうだったのですが、
新連載一話目から、読者に不快感を抱かせるような表現が出るのは大きなマイナス要因です
様子見な感じの始まりでしたが、相当上手くやらないとあっさり打ち切りになるかもしれません

・ブラッククローバー
作中しばしば突っ込みたくなるようなことがありますが、そういった声を黙らせるような
迫力ある表現ができるのがこの漫画の強みだと、再認識できる回でしたね

・鬼滅の刃
人気上がってきて、カラーの仕事が増えたり忙しくなってきたからか、作画が若干荒れてきた気がします
善逸がキレキレ…というか炭次郎と伊之助と善逸のトリオがそろうとすごくバランスがいいですね

・背すじ
部活系の漫画の主人公は最終的にプロになったり国の代表になることがしばしばですが、
本作は“そうならない”パターンを描いた作品でした
そもそも部活動をやった人でプロになるなんて人はまずいないわけですが、
「では部活動はどのような場所なのか、何のためにやるのか」ということ、
部活に勤しむ普通の学生を(若干誇張気味だが)等身大に描かれていました
最後まで“部活動”に焦点が置かれていたところは、良い意味でジャンプらしくなくてそこが良かったかなと思います
競技ダンスにテーマを寄せても月刊少年マガジンで連載が復活した「ボールルームへようこそ」のような強敵がいるので厳しいです
個人的には、打ち切りというより、円満終了の部類に入る気がします

・デモンズプラン
腕が増えてるのに、増えた腕を活かしたアクションがないとか突っ込みどころがたくさんありますが…とりあえず次号ですね

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