信長の忍び 第17話 「引きこもり終了のお知らせ」
- 信長の忍び
- | トラックバック(0)
- | コメント(2)
――永禄十年、美濃三人衆の寝返りを聞くや否や、信長は美濃稲葉山に攻めよせる――
「そなたらが美濃三人衆か。鉄の団結をほこると聞いたが……」
「ははっ!
われら美濃三人衆、常に三人でひとりにございます!」
「なら俸禄もひとりぶんでいいのだな」
出費がへるよ! やったねのぶちゃん!
根回しを完璧にすませておいたので稲場山城は二分たらずで陥落しました。城主の斎藤龍興は信長に説教をくらって追放されます。
龍興をはじめとして戦国時代に国主の座をおわれながらも命をとられなかった者はそれなりにいて、なかには意外に長生きした人もいます。たとえばこれまでアニメにちょこちょこ出てきた今川氏真は大名としての今川家をパーにするものの当人は平気の平左で七十七の長寿をたもちました。また宇喜多秀家は関ヶ原で西軍に味方したために五十七万石をフイにして八丈島に流されたけれど八十四の天命をまっとうし、関ヶ原で名をあげたどの大名よりも長生きしました。
あと意外なところで武田信玄の父親の竹田信虎がいます。暴戻無惨を口実に甲斐の国から追放されてからもしぶとく生きのびて天正二年に沒しました。享年八十一。信玄が死んだのが元亀四年だから、信虎は自分を追放した息子の信玄よりも長生きしたんですね。
ところかわって伊賀の国では百地丹波が信長の美濃制圧の報に接して眉をくもらせました。
「信長が、わが伊賀にとって脅威とならねばよいが……」
残念! その不安は十五年後に的中する。つーか脅威どころのさわぎじゃないけど。
――信長は、稲場山城とその城下町を岐阜とあらため、ここを拠点として天下布武にのりだすのである――
「岐阜ですか、よき名ですね。将来めだたなくなりそうな気もしますけど」
「ふっ、なにを馬鹿な」
――約四百年後、的中する――
ちがうな、まちがっているぞナレーション! 岐阜は江戸時代にはすでに地味だった!
- [2017/01/30 17:28]
- 信長の忍び |
- トラックバック(0) |
- コメント(2)
- この記事のURL |
- TOP ▲
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://samuraimoon.blog67.fc2.com/tb.php/2615-3d09ce53
- | HOME |
コメントの投稿