今週のジャンプ一コマレビュー 2017年07号
・『鬼滅の刃』
巻頭カラーの見開きで鬼殺隊の柱がそろいぶみ。この人らは外見がアレだけと中身はもっとアレでした。そのなかでも特にスゴイ何人かのうち音柱はハデか地味かが判断基準のすべてらしくて実力のあるスーパースターマンみたいだし、恋柱はいつも頬をそめて何かというと胸をキュンキュンさせていて「それ恋じゃなくて欲情だよね」とツッコまざるをえない女だし、しのぶさんがまともに見えてくるレベルです。
ところで鬼殺隊の柱は炎、音、恋、岩、霞、蛇、水、蟲、風の九つです。善逸が雷の呼吸の使い手なのでその師匠は雷柱だったのでしょう。鬼殺隊の流派はすくなくとも十より多くて、そのなかの最強の九人が柱となるようです。まえに回想シーンで善逸に桃をぶつけてたやつは雷柱の復活をめざして孤軍奮闘中かな。
ところでこの蛇柱の人、蛇であることといい、微妙にセリフをくりかえしていることといい、じっと見ていると、脳裏にうかびあがってくるのは、蛇博士……やめろめろめろイタチめろ……うっ、頭が……
鬼殺隊の頭領の顔を見て驚愕する炭治郎! その理由とはいったい……?
① 鬼舞辻無惨にそっくりだから。
② 父親にそっくりだから。
③ いまのジャンプで指折りにいい子の炭治郎でさえドン引きするほどのブサイクだから。
③だったら面白いのになあ。
・『左門くんはサモナー』
一クールぶりにアンリの登場です。しばらく出番がなかったのはちかごろみんなと遊びすぎたせいでぼっちキャパシティをオーバーしたのが理由だそうだけれど内実をいえばアンリにかかればマステマでさえかるくひねられてしまうからでしょう。コイツがでてきたら全部解決、というジョーカーじみたキャラは案外あつかいがむつかしい。
で、アンリのいない間にカス虫と天使河原さんとの仲が急接近したと誤解したアンリはおおいにあせってキャラににあわぬスキー旅行などを企劃するのでした。もういいじゃん、カス虫はアンリとくっついちまえばいいじゃん。恋愛感情ではないにしろアンリが特別な存在であるのにかわりはないんだから。
……いやまてよ、カス虫の貧弱さでは悪神アンリ・マユと粘膜が結合したら二秒で病原菌が全身にまわって死ぬな。距離をおいてのつきあいがふたりにとっていちばんのようです。アンリは泣いていい。
入浴シーン……だと……? この漫画でもやるんですねえ。しかしこれはもしやいつぞやの天使河原さんのシャワーシーンを全カットしたことへの読者の怒濤のような抗議に沼先生が屈したものではなかろうか。よしみんな、沼先生にもっとエロシーンを描くよう手紙をおくるんだ!(迷惑行為だからやめい)
・『約束のネバーランド』
なんということでしょう。この漫画の真のヒロインが解雇通知をうけてしまいました。どんな判断だ。
この漫画の登場人物といえばそこはかとなくゴン風味をただよわせるエマをはじめとして年齢不相応な、いってみれば非人間的な連中ばかりです。それは作者の力量不足によるものではなくむしろ逆で、人間牧場とその管理者という異常な世界に生きる者たちの精神構造としてはにつかわしいといえます。しかしだからといってキャラに感情移入しにくいことにかわりはありません。
そこへゆくとシスタークローネは見かけこそメイド服のメスゴリラだけれど、とにかく感情表現がゆたかですごく人間くさい。うれしいときは笑顔をかくさないし、今回なんかガサ入れに必死になるあまりアシュラマン化していました。
作画の人がノリノリで描いているのがつたわってきます。こんなナイスキャラを排除するなんて、ホントにどんな判断だ。
・『ゆらぎ荘の幽奈さん』
( ゚∀゚)o彡゜しまぱん! しまぱん!
話のほうは幽奈さんがコガラシへの恋心を自覚するさまがとてもかわいかったです(小学生なみの感想)
・『食戟のソーマ』
まわりから天才とみとめられ勝利と成功を期待されつづけたためにプレッシャーにたえられずドロップアウトしてしまいました。ううむ、なんといったらいいものか……
リアルっちゃあリアルです。しかし主人公の父親で作中最強クラスの実力者の過去としては格落ちもはなはだしい。たとえばラオウがむかし山のフドウにビビったことはしばしばネタにされるけれど、あれはラオウが年少のときだしフドウのキャラづけの流れでの回想シーンだったからさほど不自然さは感じませんでした。もしラオウが成長したあとで、べつに強敵にボロ負けしたわけでもないのに北斗神拳の伝承者の座も天をめざすこともあきらめてしまっていたら目もあてられなかったところです。
つーかこの過去回想の終着点はどこなんだ。
・『火ノ丸相撲』
それはまるで相手の輝きを塗りつぶす黒――
修羅戦黒の相――
これまで王者の余裕でさわやかな笑みをうかべるのが印象的だった天王寺がえらいかわりようです。このまえのページでは火ノ丸がであえず久世がめざめさせた本当の天王寺だと説明されました。
そこで思いだしたのが沙田と天王寺との試合の回想シーンです。
これ天王寺の修羅戦黒の相ひきだしてね?
いまではすっかり過去の人の沙田だけれど、たとえ一瞬でも本当の天王寺をひきだせていたらキャラの格があがっていいのですが。
・『デモンズプラン』
ヤロウ、第七話にして実質ドベ三の掲載順という絶望的なこの状況で回想シーンに突入しやがった……しかも次回につづくときたもんだ。回想シーンがクソ長いことで有名なワンピでさえ話がはじまったばかりのゾロのときは七ページですませたというのに、岡本先生の無謀さは五大陸にひびきわたるでぇ。
約束のネバーランド 1 (ジャンプコミックス) | |
![]() | 出水 ぽすか 白井 カイウ 集英社 2016-12-02 売り上げランキング : 3288 Amazonで詳しく見るby G-Tools |










- [2017/01/20 23:25]
- 今週のジャンプ一コマレビュー |
- トラックバック(0) |
- コメント(7)
- この記事のURL |
- TOP ▲
コメント
別件で申し訳ありませんのですが、ジョジョの方はまだでしょうか?
>これ天王寺の修羅戦黒の相ひきだしてね?
沙田は一瞬だけ引き出したって作中で書かれてた筈
すごいぞまるで蛇博士だ
レッドスプライトはどこ・・・?
相変わらずワートリ復帰の目処が立たず
葦原先生の容態は想像以上に深刻なようです
そして痛み止めを射ってまで酷使していた担当とジャンプ編集部が鬼畜すぎる
まだシスタークローネが死んだと決まったわけではないから(震え声)
ボク・・・蛇博士じゃあないよ!
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://samuraimoon.blog67.fc2.com/tb.php/2607-daea9de6
- | HOME |
コメントの投稿