保険 アリコ Moon of Samurai クロムクロ 第26話 「侍は振り返らず」

クロムクロ 第26話 「侍は振り返らず」 

 終りよければすべてよし。二クール目あたりからだんだんと中だるみしてきたけれど最終回ではほぼすべてのキャラクターがそれぞれにふさわしい活躍の場をあたえられ、ストーリーのほうもこちらの予想をところどころ裏切りつつ期待は裏切らずに希望のあるエンディングをむかえました。実に満足感のある最終回でした。このアニメを最終回まで見つづけてほんとうによかったと思います。

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 エフィドルグと戦うために地球には帰ってこないと腹をきめた剣之介はバンダナに頭をさげて由希奈のことをたのみました。当の由希奈は由希奈で剣之介が去ってしまうためにこの世の終りが来たような顔で登校してきます。バンダナはそんな由希奈にハッパをかけて剣之介を追うように背中をおしました。成長したなあバンダナ。意中の由希奈は剣之介のものだけれど、そうひきずることもないさ。女なんて星の数ほどいるからな。星には手はとどかないけどな!
 そして由希奈のために美夏とソフィーと三バカがひと肌ぬぎました。ソバカスは研究所にはいるときに機材を没収されたのでカメラを調達に家族のもとをおとずれます。

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「やっほー」
「おおージュン! 元気だったかい」
「元気元気」
「それはよかった。ママも元気でやっているかね」
「元気すぎてほとんどうちにいないよ。いま四人目のダンナと旅行中」
「彼女が幸せならボクは身をひいたかいがあるというもの」


 !?
 クロムクロも二百二十四光年のかなたにブッ飛ぶこの衝撃……おまえら親子だったんかい。しかし言われてみれば納得のできる関係です。ソバカスのあまりにもあまりな性格をみて家庭環境が荒廃しているのだろうとまえに書いたのが半分あたったことになります。まさかDNAのほうまで問題アリだったとは思いもよらなんだわい。

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 ソフィーが研究所のコンピュータをハッキングし、美夏とモジャメガネはマスコミを煽動して司令室の注意をひきつけます。美夏は大人びているしモジャは老けているからマスコミに化けても不自然な感じがないのでしょう。
 なに? 美夏とモジャとであつかいがちがう? 女尊男卑? あ~聞えんな~!

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 研究所を去るにあたってゼルはムエッタと自分の首輪を素手で破壊します。その気になれば自由になるのはかんたんだったけれどかれなりの誠意だったのでした。ゼルがはやいうちに仲間になっていたらさぞかし剣之介と気があったことでしょう。

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 クロムクロのもとへむかう剣之介ら三人のゆくてにたちはだかるのは例の国連ババアでした。こいつ最初から最後まで好感度がマイナスのままだな! しかしこういう嫌われ者もエンターテイメント作品をもりあげるためになくてはならない役者であり泣いても笑っても最終回なのでここで別れのことばをのべることにいたします。もうコイツの顔を見られなくなると思うとさすがに……さすがに……やっぱりせいせいするぜ!

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 バンダナの煙幕やセバスチャンのニセ情報やソフィーのガウスの活躍の隙に由希奈はムエッタの機体をあやつってクロムクロを外にもちだしました。しかしこれでセバスチャンは確実に自衛隊をクビですな。しかしソフィーに執事として雇ってもらうことになるだろうから当人としては願ったり叶ったりなのでしょうが。

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 ムエッタ機のダガーで研究所の壁に穴があき、そこをつかって剣之介らはクロムクロに乗りこみます。このときソフィーはゼルに自分をつれていってくれとたのむものの言下にことわられました。ゼルの性格なら当然の返事です。しかしゼルが押しに弱いのは由希奈パパの件で証明ずみなのでソフィーもとことんまでねばったらゼルも根負けしていた可能性があります。剣之介と由希奈みたいに第一話から絆をふかめてきていればそんな展開もあったかもしれません。種族の差など愛のまえには無力です!

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 ポーラの消極的協力のおかげもあってゼルは枢石の起動に成功します。しかしジローは最後までいいとこなしだったな。それがジローらしいといえばらしいけれど。
 そしてながれだすのは第一期OP「デストピア」。かっこいい演出です。ここぞという場面で主題歌がBGMになるので俺が思い出すのはニンテンドーDSのゲーム『無限航路』ですね。マイナーすぎる?

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「さすがは俺の嫁……」
「まだあんたの嫁じゃないし!」
「いいだろう、つれていってやる! 来い、由希奈!」
「はい!」


 『マクロスΔ』といいコレといい、最終回で全世界に配信中のはずかしい告白をするのがはやっているのでしょうか。とにかく二人とも末永く爆発しろ。
 このあと由希奈が母親からもオーケーをもらって心おきなく旅立てると思ったら最後の関門としてトムとシェンミイの大人コンビがたちはだかりました。蛇腹触手の一撃で由希奈の期待は地にたたきおとされます。そして最後の戦場は宇宙へ。

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 スペックでは相手のほうが圧倒しているのだろうけれど経験の差で剣之介が勝利したのち、枢の開放のタイムリミットのこともあって剣之介は由希奈をのこしてゼルの故郷へとむかいました。
 そして時はながれ。

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 ゼルののこしたデータのおかげとはいえ人類は超光速航行すら可能になっていました。そして宇宙船にのりこんでゼルの故郷の星へむかうのは当然のことながら由希奈と、そしてソフィーでした。火星を中継するとのことなので第一話での由希奈の希望進路の火星ゆきが実現したことになります。美夏は最終回でマスコミに化けたのが気にいったのかリポーターになっていました。セバスチャンは五年まえとおなじようにソフィーのとなりを歩いていたけれどきっと念願の執事になったのでしょう。
 見た目の変化では成長期の小春とソフィーの成長がいちじるしい。由希奈のほうは、胸があんまりそだたなかったね。

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 エフィドルグの洗脳機械の使用期限がきれたのか、メガネのオペ子がようやくしゃべれるようになりました。
 三バカのうちバンダナはホントに自衛官になっていました。モジャメガネはよくわからないけれどまわりの雰囲気から察するにマスコミ関聯の仕事についているようです。これがもし美夏と職場がおなじでいい仲になっているとしたら、モジャのくせに生意気だ。ソバカスは南極調査員か何かっぽい。

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 大人組だと先生ふたりは五年まえとたいしてかわりばえがしません。ただしおっぱい保険医のほうは生徒からカウンセリングの相談をうけているようで、すこしは成長したようです。グラハム隊長とトムとシェンミイはそれぞれの国を守る軍人にもどったのでしょう。ペットのオコジョは家族をこしらえていました。

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 オコジョの見あげたさきの宇宙船は由希奈をのせて軌道ステーションへ――

 名作に一歩たりない良作。俺にとっての『クロムクロ』はそんなアニメでした。
 まず主人公とヒロインがよかった。剣之介は戦国時代の侍が現代によみがえったという割にベタな設定だけれどおさえるべき点はおさえつつ非常に好感度の高いキャラとして終始しました。由希奈もとりたてて長所のない女子高生の成長がていねいに描かれていてこれまたよし。巨大ロボットがチャンバラをしたり全力で走りまわったりするのも好きでした。
 このアニメの残念なところは、作りこみが浅いことでした。キャラクターは剣之介と由希奈をのぞけばちょっと薄い。たとえばソフィーについていうと、侍にあこがれながら両親の束縛から逃れたがっている天才少女という設定をもうちょっと深く掘りさげていたらもっと印象の強いキャラになっていたことでしょう。トムもシェンミイも、もう一声ほしかった。三バカみたいなモブに毛のはえた連中だとあれくらいでちょうどいいのですけれど。あとエフィドルグの幹部連中も中途半端な感じでした。もうすこし人間くさくするか、あるいは極悪非道の宇宙人らしく人類とは決して相いれないアイデンティティーの持主であるかのほうが好ましかった。
 ストーリーのほうも少女の成長物語としてはうまくできていたけれど宇宙からの侵略者を撃退するSF作品としては残念ながらイマイチでした。国連とか諸外国とかがほとんど出てこず、やることといえば傍観か主人公の足をひっぱるだけ。エフィドルグはエフィドルグであまり真剣に地球侵略している感じがなくて作中の緊張感が中だるみする原因のひとつになっていました。もうちょっと世界観をしぼって黒部研究所とその周辺だけで完結するようなフィールドだったら作品の完成度はぐっと上がっていたと思います。
 最後にいろいろダメ出しをしたけれど好きなアニメには変りがなく、最後まで見つづけてほんとうによかったと思っています。P.A.WORKSのみなさま、おつかれさまでした。



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コメント

同時期に始まったバカネリと比べて、かなり面白かった。

管理人が前回ソードマスターヤマト使った時、まさか最終回が

「5年前に剣之助が死んだような気がしたが、別にそんなことはなかったぜ」
「由希奈の勇気が世界を救うと信じて・・・!ご愛読ありがとうございました!」

ENDになるとは思わなかった。

改めてここの管理人さん凄え。

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  • [2016/10/04 05:01]
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