保険 アリコ Moon of Samurai マクロスΔ 第26話 「永遠のワルキューレ」

マクロスΔ 第26話 「永遠のワルキューレ」 

 ストーリー展開がトロトロしすぎたせいで未消化の伏線が山積みだから雰囲気だけでも大団円の感じをだすために変態メガネにすべてのドロをかぶせて死んでもらっちゃいました、てへっ☆ というスタッフの声がきこえてきそうな最終回でした。そりゃまあ変態メガネはだいぶまえから不穏な印象がアピールされつづけていたからラスボスにされたのも納得の流れではあるものの完璧な独断のうえにハインツきゅんやキースや空中騎士団にまで敵と認定されてひとりだけワルモノにされたのはいくらなんでも不憫きわまりない。あまりにやっつけ感のひどい最終回だったのでスタッフ間での連携がこれまでちゃんととれていたのか心配になります。
 と毎度のように好き勝手なことを書いてから『マクロスΔ』最後のレビューとまいります。冒頭ハヤテとフレイアは大決戦の直前だというのに友達以上恋人五センチ手前という雰囲気をかもしだしておりました。もちろんミラージュの霊圧は消えたまま。
 で、ウィンダミアの変態メガネはなんとかのひとつおぼえで美雲をつかいます。

MACROSS_DELTA_26_01.jpg

 七年目の浮気ッ!
 これだけではわからんという人もおおいだろうから説明すると『七年目の浮気』というのはマリリン・モンロー主演の映画で、地下鉄の通気口からの風でモンローのスカートがうきあがるシーンが有名な作品です。つまりふともも万歳。
 で、いつものようにワルキューレが歌ってΔ小隊が戦って美雲の巨大ビジョンがあらわれて空中騎士団が裸になって、そしてここから変態メガネの暴走がはじまりました。全人類の意識をシンクロさせて一つの知性体へと進化し、ウィンダミア人がその核となって銀河を永遠に支配する……『マクロスFRONTIER』の二番煎じじゃねーか! なにもかもが残念なラスボスだな!

MACROSS_DELTA_26_02.jpg

「フレイア、俺は……
 俺はおまえが好きだ! 俺がぜったい守る!」


MACROSS_DELTA_26_03.jpg

「ハヤテ! 私は、私は……
 あなたが好きです!」


MACROSS_DELTA_26_04.jpg

「好き……好き、好き、好き、
 好き――っ!」


 なにこのすっぽんぽんでの告白合戦……悪いといいたいわけではないけれどこれって最低でも球状星団規模での人類の意識がつながっている状態なんですよね。ということは当然このフルヌードでの好き好き三連発は何百億とも知れぬ人々に聞えわたっているわけで、いわゆる世界三大恥ずかしい告白シーンをはるかにしのぐ規模とはずかしさです。

MACROSS_DELTA_26_05.jpg

「しずまれ!」

MACROSS_DELTA_26_06.jpg

「惑わされるな。ルダンジャール・ロム・マヤン。ルダンジャール・ロム・マヤン。ルダンジャール・ロム・マヤン!」

MACROSS_DELTA_26_07.jpg

「惑わされるなと言っておる――っ!!」

 うっかり超人閻魔サンを貼ってしまうほどに必死な変態メガネであるけれど愛と歌のまえにラスボスの野望はもろくもくずれさってゆくのでした。いかにもマクロスって感じのノリですね。そんなわけでワルキューレやΔ小隊や空中騎士団らメインキャラは変態メガネの支配から解放され、美雲も自由になり、あわれなラスボスを倒すための共同戦線をはるのでした。

MACROSS_DELTA_26_08.jpg

 ワルキューレのレズカップルがいよいよ非生産的な愛情をかくさなくなったりボーグがデレたりマクロス・エリシオンが伝統の戦法ダイダロスアタックをかましたりキースが変態メガネにとどめをさしたりといろいろ見どころがあったすえに戦いはひとまず決着しました。といっても決着したのは変態メガネとの戦いであって新統合軍とウィンダミアとの戦争のほうはぜんぜん解決していないんですよね。
 主戦派のメガネが死んだおかげでハインツきゅんの和平への道をはばむものはウィンダミアにいなくなったけれど新統合軍がその提案をうけいれるかどうかは別問題です。つーかプロトカルチャーの遺跡の力を身をもって知らされた今となってはなまなかな条件ではウィンダミアを存続させることすら危険視するんじゃないでしょうか。

MACROSS_DELTA_26_09.jpg

「ずっといっしょだ」
「覚悟するんよ」


 というわけでハヤテとむすばれたのはフレイアでした。テレビのマクロスシリーズで年増ヒロインが負けたのはこれがはじめてではないでしょうか。しかしそれもしかたがありません。ミラージュのヒロイン力はどうひいきめに見ても残念きわまりないものだったのですから。フレイアが勝ったのは順当な線です。これでミラージュが逆転勝利をおさめていたら、そりゃビックリしただろうけれど絶対に不自然さだっただろうから、この結末は可もなく不可もなしという感じです。

 さてこのアニメの総評にうつります。及第点をこえるものがあまりない凡作。それが俺のいつわりない印象です。マクロスシリーズだから戦闘はいい。歌もいい。ドラケンはカッコいい。作画もそれなりに安定している。しかしこのアニメならではというものが見あたりませんでした。
 前作の『マクロスFRONTIER』とくらべていちばん残念だったのがキャラの印象の弱さです。前作は敵が物言わぬエイリアンだったおかげで敵サイドに尺をさく必要がほとんどなく、おかげで主人公とダブルヒロインの三角関係を中心とした人間模様をぞんぶんに描写することができました。いっぽう今作では敵がウィンダミアという人類タイプの宇宙人だったために空中騎士団をはじめとした敵キャラも活躍させざるをえず、しかしキャラの数が多いものだから結果として全体的に散漫になった感じです。
 キャラクター造形で個人的にいちばん不満だったのがミラージュです。はっきりいって三角関係の一角としてぜんぜん機能していませんでした。マックスとミリアの孫娘という設定もほとんど意味がなく、ただの軍人一家の出身であったとしてもいっこうに問題はなかったのも痛かった。
 ストーリーのほうは敵対勢力が人間タイプであるために彼我の戦力の逆転もおこって前作よりはメリハリがありました。ただしはじめに書いたとおりにストーリー展開がトロトロしていて、おかげで風呂敷をムリヤリたたむときに荷物がポロポロこぼれおちてしまいました。戦争の結末のほかにも、例のあやしげな商人とかレディMの正体とかウィンダミア人とフレイアの寿命問題とか、回収できないならはじめからやるなと言いたい。
 そんなわけで序盤の期待度が話の進行にしたがってうすれてゆき、最終回でとどめをさされた感じです。駄作とまではいいません。しかしこのアニメを見かえすことはたぶんないでしょう。




コメント

いや普通に駄作でしょ、レディMの件は未回収とかほんと許せん
ミラージュを三角関係に据えるなら、美雲を入れた方がマシだったレベルの扱いだし

正直Fの後にこのレベルのマクロスはほんとキツイ、しかも河森自身の作品なのが余計に残念
スパロボで旨い事料理してほしいわ

あ、でもキャラデザはほんとよかったわ
フレイアは普通に可愛かった

このところの河森作品は2クール目に入るとダメになる印象があります。
アクエリオンEVOLの印象が強すぎるせいなのかもしれませんが。
マクロスシリーズって初代とF以外はもともとなんなに恋愛描写が多くないんだから、ミラージュは無理して出さなくてもよかったような気がする。

あのペースでいくんならいっそ分割3クールくらいにしてもう少しキャラを掘り下げてほしかった

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://samuraimoon.blog67.fc2.com/tb.php/2521-dc8a5d3c

マクロスΔ TokyoMX(9/25)#26終

最終回 MISSION 26 永遠のワルキューレ 新統合軍が次元兵器の誘爆で全滅したらしい。異常な生体フォールド波を観測、星の歌か。全軍ラグナに向かって出動、オペレーション・ラグナロク。 星の神殿を知る美雲、ロイドが玉座に就く。ハインツは星の歌を今一度披露して和平交渉を開始する。星の歌が始まるとフォールド波によるニューロネットが形成される。全銀河の人々が1つに繋がり、ヴァジュラとは比べ物にな...

  • [2016/10/02 07:05]
  • URL |
  • ぬる~くまったりと |
  • TOP ▲
少年ジャンプ ワールドトリガー 斉木楠雄のψ難 ハヤテのごとく! 銀の匙
  • seo
Wizardry Ring
[ Back ][ Random ][ List ][ Next ]
ブログパーツ