保険 アリコ Moon of Samurai 甲鉄城のカバネリ 第01話 「脅える屍」

甲鉄城のカバネリ 第01話 「脅える屍」 

 春の新アニメ『甲鉄城のカバネリ』がはじまりました。圧倒的に強力な異種族のために人類は滅亡の危機に瀕し、壁をきずいてそのなかにひきこもっているという閉塞的かつ絶望的な世界設定です。監督は荒木哲郎氏。圧倒的に強力な異種族のために人類は滅亡の危機に瀕し、壁をきずいてそのなかにひきこもっているという閉塞的かつ絶望的な世界設定の漫画『進撃の巨人』のアニメ版を監督した人です。
 はいそこ、パクリ言わない。おもしろければ何でもいいんです。

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 和風スチームパンクの世界を装甲列車(駿城というそうです)がゆくなか、カバネとよばれるゾンビどもにへばりつかれます。そして外のようすを見ようと女兵士がおっかなびっくり覗き窓に顔をちかづけたらカバネに髪をつかまれて力まかせにひっぱられました。せまいところをのぞきこんだらおそわれるのはホラーものの常道です。しかし髪を引っぱられて頭皮がはがされてゆくシーンが見ていて痛い痛い。

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 そしてこちらが主人公のエレン・イェーガーもとい生駒です。屍のカバネにたちむかうのが生の字をもつというのはもちろんスタッフが自覚的にやったことでしょう。
 で、その生駒は奴らにはいまの武器では勝てないとヤマトの沖田艦長みたいな考えでもって自作の新兵器ツラヌキ筒を開発中です。このあとお姫さまの短筒の修理をおとなから指名されるあたり腕はたしかなのでしょう。しかし人類の頽勢をひっくりかえすような新兵器の開発はさすがにそうそううまくゆかないようで。

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 カバネに傷つけられた者はカバネの仲間入りをするので人の意識がのこっているうちに自決袋をつかってみずからの心臓をふっとばさねばなりません。カバネの毒素がまわりきらないうちに手首ごと切りおとすという発想がないのはそれなりの理由があります。
 ところで手をごっそり食いちぎられたのに他人に言われるまで気づかないということがありうるのかと疑問に思うかも知れないけれど実際そんなものらしい。『風雲児たち』の桜田門外の変のシーンで、井伊直弼襲撃隊が本懐をとげたあとにようやく自分の指がなくなったり傷だらけになったりしていたことに気づくというくだりがありました。極度の緊張状態では痛みを感じないようです。

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 ダブルヒロインの無名と菖蒲です。前者はあにさまあにさまと連呼するからうたわれのネコネを思い出さざるをえません。後者は絵に描いたような武家の箱入娘という感じです。ところでこのアニメの絵ってデザインが古くさいし肌がテカテカしているし色づかいがあざやかだし線がはっきりしているしでPC98末期のエロゲみたいですね。今のご時世ではむしろ珍しくて好印象です。

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 生駒はエレンの遺伝子をつぐ者なので人間の尊厳とかなんとかいって社会の理不尽に公然とたちむかって侍に袋だたきにされたあと牢にいれられました。エレンはもうすこしだけ自制心はあったな。でもぜんぜんへこたれない反骨心はどっこいどっこいです。

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 生駒はエレンなのに、そのまわりにはミカサもアルミンもいません。同僚の女の子は侍に口答えした生駒の無茶をかばうような口ぶりだったけれど女給さんポジションらしくて人類最強クラスの戦闘能力の持主では絶対にありません。下ぶくれの友だちは憎まれ口をたたきつつも内心では生駒のことを案ずるのが関の山で特別に頭が切れるということはなさそうです。作品世界のハードさにもよるだろうけれど生駒は苦労しそうだなあ。ダブルヒロインの好感度も今のところはせいぜい顔と名前を知っているよりはちょっと上くらいのものですし。

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 本日二城めの駿城の到着です。見ていてなにか不吉な感じがするなと思ったら悪いカンばかりがあたるもので扶桑城はカバネどもに占領されていました。駿城を入れさせまいとするも時すでに遅し。生駒らのいる町(この世界では駅といいます)は地獄と化しました。チンタラせずにジェットコースターで絶望がやってくるのは世界観にふさわしい。

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 生駒はみずからの血をながしてカバネをおびきよせました。カバネは血に反応するのだと生駒が説明口調でおしえてくれました。それでうまく一匹を生駒の掘立小屋に誘引できたのだけれど、二十匹くらいの団体さんにおしよせられなくてよかったね。
 そして屋根からふってこられて不意をつかれたけれどなんとか新・ツラヌキ筒でカバネの心臓をブチぬきましたやったー!

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 と喜んだのもつかのまカバネリに肘のあたりを喰われてたうわあああ!

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 でもウィルスが脳にまわらなければ大丈夫なので首をしめていたらウィルスがからだからきれいさっぱり退散してくれたぜ!

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 生駒はさんざん苦労したってのに無名はハイキックいっちょでカバネを首チョンパしたけどな!
 主人公とヒロインとのあつかいの差に愕然としながらも雑感をはじめます。まず作画は文句なし。テレビシリーズであることを考えあわせれば、百点満点中百三十点です。同期のアニメがみんな引立て役に見えるレベルです。演出もいい。和風スチームパンクという世界観も珍しくていい。絵の雰囲気も好みです。
 そして問題点はというと、支配階層の侍がおそろしくアホだということです。おえらいさんが無能というのはフィクションではよくあることだとしてもカバネリの侍の頭のわるさは度がすぎています。たとえば『進撃の巨人』だと上層部や憲兵団が無能なのは人類の生存域の最奥部でふんぞり返っているからという点が大きい。逆に調査兵団は人類圏の外の巨人が跳梁跋扈する世界に遠征するわけだから実力のない者から死んでゆき、精鋭だけが生きのこるという寸法です。で、カバネリ世界の人類圏は駅というのが各地にあって駿城がゆきかい、駅がしだいにカバネに占領されてゆくものなので、おえらいさんの安全圏なんて基本的に存在しません。さらに侍はカバネと戦うのがお仕事なので、それらを考えれば侍は否応なく有能にならざるを得ないはずなのに、実際はあのザマです。
 それにくわえて、これは上でいった侍の無能とも関係するのだけれど、カバネの毒素がわりあい簡単に除去できるのもどうかと思います。しかも生駒みたいに頭脳労働特化でもない一般人がウィルスみたいなことばを知っているのに非効率的な検疫がおこなわれたりカバネの毒がタタリだと恐れられたりと、のちのち生駒を活躍させるための踏台として侍をアホのあつまりにしているのだとしても限度があります。
 第一話を見終わっての全体的な印象は、外から見れば絢爛豪華、息をのむほどの美しさだけれど中に入ってみると柱とか土台とかがちょっと心配になる豪邸という感じです。それでも総合点では百点にちかいのだから不安はのこりながらも次回以降も楽しみではあります。
 ところでサブタイトルの「脅える屍」って、屍がカバネのことだとすれば、いったいカバネがなににおびえているというんでしょう。伏線でしょうか。



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コメント

最近アニメのレビューも増えてきましたね・・・

進撃になるなら別にいい
ギルティクラウンになったら問題だ

おそらく今季のアニメでも期待値がかなり高い部類に入る「甲鉄城のカバネリ」ですが、監督・脚本・音楽・OP・ED曲が同様のアニメに「ギルティクラウン」があります。

「ギルクラ」もPV発表当時のクオリティの高さから「覇権アニメ最有力」と言われてましたが、ストーリー・脚本が批判され、大成功とはいえない結果に終わりました(それでもBD・DVD平均7~8000売れた)。

「作画は良かった。キャラデザは良かった。音楽は良かった。OP・EDは良かった。素材は良いのにポテンシャルを活かしきれてない」という批判が多いです。(個人的にも、もうちょっとなんとかならないものかと残念に思ったものです)

「カバネリ」はそんな”不遇(監督曰く)”に終わった「ギルクラ」のリベンジとして作られた作品らしいので、再度メンツが集まったなんて話も聞きますが、今度は成功を収められるか注目です。

そして「ギルクラ」のBDBOXが今月発売。それで完全に作品として完結すると思うとちょっと寂しいですね。

扶桑城という名前からしてもう不幸を呼び込むようにしか聞こえませんでした。

>>「ギルティクラウン」があります。
 大丈夫。主犯の吉野が今回参加してないから・・・たぶんw
まあ吉野もヘビーオブジェクト最終回で盛り返してましたが。

おびえるしかばねとは恐怖に必要以上におびえている無様な人間側の方を指すのかなとも思ったり

これ、春アニメの中でも最上位に近いくらい面白いね。
個人的にはマクロスよりもずっと面白かった。
いまのところ今期はジョジョ、RE:ゼロから始める異世界生活、鋼鉄城カバネリがトップ3かなぁ。

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甲鉄城のカバネリ 第1話 脅える屍

カバネリ始まったぞぉおおお!!!

  • [2016/04/09 02:30]
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甲鉄城のカバネリ 第1話 『脅える屍』 進撃のゾンビ...主人公の覚悟半端ねぇ!!

美樹本キャラが21世紀の作画でアニメ化!美しい。いやホントビックリしましたよ。そしてそれ以上に主人公のド根性振りに圧倒された。優男キャラに見えて彼には男塾魂が宿っている模様です。  敵がゾンビって厄介ですよね。襲われた人もまたゾンビになる。都合2人分戦力差が出来ちゃう訳ですから。 駅が要塞!往来は装甲列車!守るは武士!!カバネと呼ばれるゾンビが跋扈する日ノ本で人々は駅を城塞都市化し...

  • [2016/04/09 14:32]
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