保険 アリコ Moon of Samurai 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第23話 「最後の嘘」

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第23話 「最後の嘘」 

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 セブンスターズ第一席のひとり娘という最も高貴な生れでありながら人格はあさっての方向へ舵をきり、能力はお粗末至極であるためにまわりから腫物あつかいされてきた麻呂女が、このところ失態つづきなのにやっぱり親の七光でひきつづき鉄華団追撃の任をさずけられました。もっともそれにはマクギリスの口ききがあったわけですが。
 で、その麻呂女は子どものころから自分が顔のよさを認めた相手には高潔かつフェアにふるまう女でした。それはいい。それはいいんだけれど、それだけで許されるのは子どものときまでです。大人になっても誇り高さに能力がおいつかないと、ただの口だけ番長です。

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「きみも、はじめて出あったときから変らない。セブンスターズの第一席、イシュー家の美しき誇り高きひとり娘」(化粧も髪形も残念きわまりないけれど)
「カルタ。きみは私にとって、手のとどかない、あこがれのような存在だった」(手にとるつもりは始めからないけどな)
「きみは、憐れみでも情けでもなく、私を平等にあつかってくれた。私の目にうつるきみは、いつでも高潔だった。きみに屈辱はにあわない」(だから死に場所をさがしてやったよ)
「そのためにも、私にできることがあればさせてほしいんだ。カルタ」(それがきみの冥土の土産だ)


 これまでさんざんマクギリスの腹黒描写を見せられてきたせいで、歯の浮くようなことをならべられても、かえってその内心の声のほうがよく聞えてきます。しかし麻呂女は気づかない。恋は盲目。
 それはさておき鉄華団は蒔苗のじじいをつれて北アメリカを鉄道で移動中。そこで蒔苗はシンパとの話の最中に鉄華団の子どもから聞いた弔合戦ということばについてなかなかうがったことを言いました。

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「人はな、言いわけがほしいものなのだ。あの子らがのぞんでいるのは、ただの破壊よ」

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 しかしそれよりも俺はクーデリアが前回はふとももを出していたのに今回はストッキングをはいているのがゆるせねえ! 北国なんて大っキライだ!

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 この先モビルスーツをつかえない事態にそなえてオルガは二十台ものモビルワーカーを調達しました。しかし阿頼耶識を搭載していないので鉄華団にはつかいづらいシロモノとのことです。このアニメの放送は三月二十七日までなので、次回と次々回とでこれが大量の鉄のカンオケになるんですね、わかります。
 オルガとステープルトンさんとのあいだの意識のズレがいい。

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 オルガの、というよりも鉄華団全体とステープルトンさんとのあいだの意識のズレ、つづく。ビスケットの死でおかしくなっているというステープルトンさんのことばに、オルガは自覚しているのでまったく動じません。せめて小さな子どもらはまきこむなと言うと、その当事者らにウザがられる始末です。まあ実際タカキやライドにしてみればよそものの小さな親切大きなお世話でしかないわけでして。
 ステープルトンさんの言いぶんはただしい、ステープルトンさんの立場では。そしてまたタカキらの言いぶんもただしい、タカキらの立場では。万人にとってただしい選択なんてありはしないのです。
 そしてカメラはギャラルホルンにうつり、アインの意識がもどったとの吉報をガエリオがうけとりました。

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「ガエリオ特務三佐!」
「アイン! いまの声は、おまえなのか?」
「はい!」


 うわぁ……わざわざモビルスーツのなかにいれた状態でガエリオがよばれたってことは、モビルスーツのなかにいないとアインは生きてゆけないってことではありませんか。きついなあ。実をいうとガエリオがアインを化物にしたくないといって復活をためらっていたのを見て「どうせ阿頼耶識とか人造臓器をいくつかうめこむくらいのもんだろ、くだらんことになやんでないでさっさとアインをすくってやれよ」と思っていたのだけれど、そんなレベルではありませんでした。ガエリオが葛藤したのも当然です。ごめんよガエリオ。

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 ゲゲェーッ! 両腕と腰から下とがなくなっとる! キツイってレベルじゃねーよもう! それなのにアインはこれでクランク二尉の仇討ができるとか、心から尊敬できる人に人生でふたりも出会えたとか無邪気によろこんでいるのが哀れをさそいます。これもうひとりではメシも食えずシモの世話もできんでしょう。『天外魔境Ⅱ』のデューク・ペペを思い出しました。
 デューク・ペペというのはポジションだけならRPGによくある中ボスキャラで、主人公パーティとの初顔合せでは妻のマダム・バーバラというのとひと組になって戦ってやぶれます。で、妻を殺された恨みで主人公をつけねらい、憎さ余ってかわいさ百倍、主人公への愛を公言するようなヤンデレキャラへと変貌し、かつ主人公パーティに勝つために自分の体を戦闘機械に改造するという、クセモノぞろいの当ゲームのキャラのなかでもひときわ異彩をはなつ強烈なオッサンです。そう、オッサンです。主人公への愛を公言するけれどアインやOOの乙女座の人とはちがって若くも二枚目でもなくて小汚いチビのオッサンです。

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「彼がのぞんだことだ。おまえは上官として、彼ののぞむ最高の選択をあたえることができたんだ。あとは、雪辱をはらすための最高の舞台へと彼をいざなってやるだけ」

 い、いかん……麻呂女のときはどうでもよかったのに、今度はマクギリスの顔を本気でブン殴りたくなった……知ったふうな口をきくなと言いたい。

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(ガエリオ……カルタ……きみたちはよき友だった。そのことばに嘘はない。
 きみたちこそが、ギャラルホルンを変える)


 過去形でかたってんじゃねーよペド! ガエリオを犠牲にする気まんまんじゃねーか! あ、麻呂女は好きにしていいよ。

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 そのどうでもいい麻呂女が部下ふたりをひきつれて鉄華団のゆくてをとおせんぼしました。そうです、三機だけでです。この期におよんでなお安いプライドを優先して作戦の成功性をないがしろにしやがりました。ホントもう死んでいいよ。俺はクーたんのコート姿を見てささくれた心をいやすから麻呂女はもう死んでいいよ。

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 麻呂女の馬鹿さ加減はとどまるところを知りません。自分らの戦力が不利であることもかえりみずにアホ丸出しで生身をさらして鉄華団にモビルスーツ三機どうしの決闘を申しこみ、あれやこれやの条件を言いおわらないうちにいつものように三日月の情無用の先制攻撃をうけて部下のひとりをむざむざ殺させてしまい、雪原に血の花を咲かせました。せっかくギャラルホルンはパイロットが姿をさらしているのだからモビルスーツでつっこむよりも遠距離からの射撃のほうが効率はよさそうだけれど三日月は白兵戦主義なのでこれもやむなしというべきでしょう。
 しかしホントに麻呂女がひどい。生身の敵をモビルスーツで全力攻撃したので今回ばかりは仲間の何人かをドン引きさせた三日月の容赦のなさも麻呂女の頭のわるさのおかげでずいぶんマイルドなものに見えました。いくら当人が誇り高くて正正堂堂であっても、そのせいで部下を危険にさらし、かつ命をおとさせたのでは本末転倒です。実力の裏づけのないプライドなぞ、ただの虚栄心にすぎません。高潔で部下に慕われるけれど作戦は失敗つづきで部下を殺してばかりの上官と、卑怯ド外道ハレンチ野郎で部下から殺したいほど憎まれていても戦上手で部下を戦死させない上官とでは、どう考えても後者のほうがのぞましい。

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 バルバトスかっこいい! クーデリアかわいい! おいオルガその位置ちょっと俺によこせ。
 というわけで麻呂女は三日月のバルバトスに一方的にボコられ、その命も風前のともし火となりました。

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「たす……けて……」
「ダメだ!!
 だったらこのまっぷたつのビスケットくっつけてくれよ」


        lヽ ノ l        l l l ヽ   ヽ
  )'ーーノ(  | |  | 、      / l| l ハヽ   |ー‐''"l
 / ビ  | | |/| ハ  / / ,/ /|ノ /l / l l l|  l  ビ ヽ
 l   ・  i´ | ヽ、| |r|| | //--‐'"   `'メ、_lノ| /  ・  /
 |  ス   l  トー-トヽ| |ノ  麻 呂 女 /// |  ス |
 |  ・   |/     | l ||、 ''"""  j ""''/ | |ヽl  ・ |
 |  ケット       | l | ヽ,   ―   / | | l  ケット
 |   !!  |     / | | |   ` ー-‐ ' ´|| ,ノ|  ||  !! |
ノー‐---、,|    / │l、l         |レ' ,ノノ ノハ、_ノヽ
 /        / ノ⌒ヾ、  ヽ    ノハ,      |
,/      ,イーf'´ /´  \ | ,/´ |ヽl      |
     /-ト、| ┼―- 、_ヽメr' , -=l''"ハ    |  l
   ,/   | ヽ  \  _,ノーf' ´  ノノ  ヽ   | |
、_    _ ‐''l  `ー‐―''" ⌒'ー--‐'´`ヽ、_   _,ノ ノ
   ̄ ̄   |           /       ̄


 「D・V・D!!」ネタなんてもう知らない人のほうが多いんでしょうね。なにせ元ネタは十三年まえのエロ漫画です。なお麻呂女の名誉のために言っておくと、たすけてと言ったのは三日月に命乞いしたのではなくマクギリスにたすけをもとめたのです。

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 しかしたすけにやってきたのは意中のマクギリスではなくガエリオのキマリスでした。四本足のケンタウロス形状が雪のうえをすべるように飛んでなかなかカッコイイ。
 なお麻呂女は救助のかいもなく死んだけれど、それよりもガエリオのほうがかわいそうに見えました。感情移入の差です。



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コメント

アインが乗っている(?)グレイズの名前がグレイズ・アインってのはどんな皮肉なんだよ。

カルタ様が超絶美少女だったら世間の評価は違ったんだろうか

敵が弱い、弱すぎる。23話までやって相変わらずギャラルホルンは騎士道馬鹿で同じ展開だったので、三日さんの容赦ない戦闘を繰り広げても冷めた目でしか見れなかった。
あとガエリオお前ちゃんとカルタと作戦立てなかったのか、元ネタのガルマの方が優秀だったぞ。 そして、敵がバルバトスだけだったのに一人も助けれなかった役立たずのキマリストルーパーがネットでは好評だったのはさすがに笑った。

ガエリオもカルタも悪くない
勿論ミカも
悪いのは自分達の可笑しな展開の為にキャラを不自然に無能に描いたり残虐にしたりする製作者陣だ

アインって今までガエリオのことボードウィン特務三佐と呼んでいたのに
施術が終わった今週になってガエリオ特務三佐って言い出してキナ臭いものを感じる
ガエリオをガエリオって呼んでたのマクギリスだけだし…

今、一番好感度が高い男・ガエリオさん

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機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ 第23話 『最後の嘘』感想

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  • [2016/03/15 00:56]
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  • 新・00をひとりごつ |
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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第23話 『最後の嘘』 ガエリオの役回りがキツ過ぎてストレスがマッハ

そしてメリビット。まともな人ほど胃が痛くなっちゃう様な回でしたね。マクギリス、カルタの汚名返上を口添え。口では文句たらたらですが顔が赤い、隠し切れないツンデレぶりを発揮するカルタ。全部マクギリスが裏で画策していると思うと哀れです。艦隊司令官だったのに今や部下は2人、そしてMSが3機だけ…落ちぶれたものです。 ビスケットの仇討だ!とイケイケ状態の鉄華団。やっぱブレーキ役が居ないと...

  • [2016/03/15 14:00]
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