今週のジャンプ一コマレビュー 2015年53号
・『ニセコイ』
二年ぶりのキャラクター人気投票をやるそうです。前回ついに掲載順が実質ドベにまで落ちこむほどの不人気シリーズであったマリー篇の直後にやろうとは、いったいなにをお考えなのか……これはもしや、マリー篇をあえて駄作中の駄作にすることで人気投票でのマリーの得票数をさげさせて千棘を人気一位にしようという古味先生の四ヶ月ごしの自殺行為深謀遠慮なのか……!?
というざれごとはさておくとして、ヘボにヘボをかさねたシナリオでようやく退場させたヒロイン候補があっさり人気投票で一位になったらしまらないし古味先生も頭をかかえることでしょう。だからみんな、マリーに投票するんだ!
・『察しがよすぎる教室』
むかし『エリートヤンキー三郎』という漫画があって、それに出てくるカスのなかのカスがなにかというと主人公のセリフを自分の得になるようにムリヤリに解釈していたのを思い出しました。
いやもちろん渚が曲解しているはずもないので烏間先生の真意をあやまたず察しているのだろうけれど実際そんなにピタリと的中させられるものなのですかね。禅問答じゃあるまいし。しょせん漫画だろといえばそのとおりなのだけれど、漫画だからこそ読者をうならせるようなもっともらしいウソをついてもらいたい。
・『食戟のソーマ』
叡山先輩、渾身の料理をもってしても竜胆先輩を脱がすことあたわざりき。役たたずめ! もうソーマが竜胆先輩を脱がして勝利するのがきまったようなものです。審査員の買収についてはあれでそれな感じでどうにかなるのでしょう。
チョロいな叡山先輩。ちょっとあおられただけですぐムキになってソーマの料理を食うことにしました。いやほんとうにチョロい。叡山先輩が女キャラだったら主人公と出会って五分で恋におちるようなチョロインになっていたことでしょう。チョロイン叡山。
・『始末屋K』
えるしってるか、ギリシャ文字のKはカッパとよむ。
『恋のキューピッド 焼野原塵』の打切り作家長谷川智広先生の新作読切りです。カラーの扉絵のアーカードみたいな始末屋の正体がカッパだという設定のみでおしきったギャグ漫画でした。そのあたりは恋のキューピッドが魔王だった前作とかわりばえがしません。画力をはじめとして全体的にはだいぶレベルアップしたけれど、これをそのまま連載に昇格させたところで長続きする未来がまったく想像できません。この人の漫画、嫌いじゃないんですけどね。
・『斉木楠雄のψ難』
風邪で弱っている照橋さんにどうにかして座薬をいれようとする性犯罪者一歩手前の兄でした。ギャグ漫画でもゆるされるかどうかあやしいレベルじゃないかなコレ。照橋さんと性別がちがうのが犯罪臭をなおさら強烈なものにしています。だからここはいっそのこと斉木の超能力で照橋兄を照橋姉にしてしまったらいいんじゃないかな。たとえばほらあの妹への愛がシャレですまされるレベルを軽く突破しているせいで大人の事情から兄から姉へと性転換させられた赤座あか……おっとだれか来たようだ。
・『火ノ丸相撲』
石高相撲部がほこるヤクザ高校生の双璧の片割れの間宮をやぶり、大河内君が堂々の個人戦三位入賞をはたしました。大河内君が全国個人戦第一回戦でどこかのだれかのかませ犬になること必定です。かませ犬になるために生れてきた男、大河内学!
レイナがなかなか相撲部のマネージャーにならないものだから新キャラの女の子が投入されました。もっともこのあとすぐにレイナもマネージャー入りしますが。
ところで新キャラの女の子、おさげでメガネで地味な顔立ちで、私は腐女子でございますみたいな雰囲気をだしていると思えるのは俺の取越し苦労でしょうか。『うたわれるもの 偽りの仮面』といい『鉄血のオルフェンズ』といい、あきらかに制作陣が悪ノリしてBL臭さを前面におしだすアニメを見ているところなのでどうしても心配になります。
・『ワールドトリガー』
ツンデレ木虎。
加古さんは高校生の眼にはババアとうつるのか……ファントムのほうはいまのところ謎だけれど、この一ページまえにA級はトリガーを自分ごのみに改造できるという特典があると明かされているので、あるいは加古さんオリジナルのトリガーの名ではないかと推測されます。
しかし柿崎さんってセリフにかんがみるに、影浦は相手が相手ならちゃんと敬意をはらえる奴なんですね。
オサムらのつぎのランク戦の相手の香取隊の隊長がおっぱいさんなのは、木虎のときとおなじような事情によるものでしょう。第一印象がキツめの女キャラはとりあえず巨乳にして読者の反感をやわらげようという葦原先生の安直な魂胆……嫌いじゃないぜ。
太刀川さんがぶった斬られる……!? 迅のサイドエフェクトはいくつかの未来を並列で見るものであって確定したものではないにせよ、そんなことがありえるのでしょうか。いや今回のランク戦の解説は出水が担当するので、唯我の負担が太刀川さんひとりにのしかかるとすれば可能性もなくはないわけか。すごいぜ唯我、ネイバー最強の戦士だぜ! スターリンがドイツ軍最高の将軍とよばれるのとおなじ意味で。
・『ワールドトリガー』読者ランク戦
「気持ちの強さは関係ないでしょ」
精神論を一刀両断する太刀川さんの名ゼリフ。これが読者投票一位になるあたり、いかにも『ワールドトリガー』らしい結果です。
「自分が「そうするべき」と思ったことから一度でも迯げたら、きっと本当に戦わなきゃいけない時にも逃げるようになる」
「じゃあ勝手に突っ込んで死ね」
なんという天の配剤。それはさておき風間さんのうえのセリフって、バトル漫画の熱血ノータリン主人公のきめゼリフのあとにはたいていくっつけられますね。近年知能指数の低下いちじるしいルフィのとか、ちょっとまえまでのアスタのとか、ナルトのとか。
・『左門くんはサモナー』
天使河原さんマジ救世主。だがこの漫画の救世主にはなりえないのか……実質ドベからの脱却は不可能なのか……ッ!
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- [2015/12/02 18:25]
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コメント
カッパは確かに、読み切りとしては良い作品だけど、連載にしたら数週間でネタに詰まりそう。
左門は…何とか生き残って欲しいわ。
代わりに花京院の命とニセコイの連載を持っていっていいから。
ニセコイ人気投票か……。Yさん息してんのかな……。
左門君はマジ生き残ってほしいけど長続きするとダメな漫画になりそう。
中堅どころのギャグ漫画として単行本6~8冊分くらいできれいに完結してほしい。
マリー貶めたところで小野寺がいるから意味ないな
てかマジで左門打ち切り?勘弁してくれよオイ
ニセコイはもう取り上げないって言ってなかったっけ
あと暗殺教室のは流石にイチャモンが過ぎるというか
こんなこと言い出したら創作物の暗示表現は大体アウトでしょ
取り上げることが少なくなるって言ってただけで、別にもうレビューしないとかは言ってなかったハズ
仏と救世主はどっちが格上なのだろう。某お兄さんのせいでボケと突っ込みのイメージしか持てなくて。
暗殺教室の暗示が拙いと言っただけで全ての暗示表現を否定したことになるのか(困惑)
殺先生にもワルトリの修みたいに、色々な評価をするキャラが周りに置かれてれば良かったな
生徒が一人一人色々な反応を見せるかと思ってたら、全員殺先生バンザイだからもう・・・(w
でも今回の暗殺教室がダメだというなら、最近のジャンプで好例と呼べるのは何かあったっけ
今のE組に文句言う奴らは多分これまで恩師と呼べるような人に出会ったことがないんだろうな
恩師がいて楽しい学校生活を送ったからこそ大嫌いだけどね暗殺
先生や学校を馬鹿にされてる気分になるから
だからここで書かれてることには毎回すっとしてる
きも
こうやって賛否両論でるあたりが暗殺教室と言う作品の持ち味なんじゃないかと思えてきた
あとサモナー打ち切りはもったいないぞジャンプ
今回はマリー1位狙えるかもな
今のニセコイにわざわざ投票するような奇特な人なんて
「楽様は男らしくてカッコいい」
「マリーは健気で可愛い」
「マリー編は毎週キムチの神マンガ」
くらい訓練されてる危ない人達だろうしw
まあ総投票数は減ってるでしょうが
はたしてYさんはマリー処刑編に感動してるのか、怒り狂ってるのか、冷めた目で見てるのか
左門はきっと、やればできる子。
噂によると来週の掲載順は悪くないらしい左門くん
↑むしろ上がりすぎてて逆にびびった
左門くんUPは嬉しいけど、すじピンが下がってる…
今のジャンプは何気に中堅層が厚いな
ニセコイと鰤が虫の息になってる
新人育成が壊滅的なサンデーに比べて、
ホームラン、長打はないけど、
コツコツ当ててくるジャンプ。
まるでサンデーに長打があるかのような言い方だな
楽、千棘、春あたりがイカれた行動をすると存在否定するレベルでアンチするのに、マリーがイカれた行動してもまだファンでいるのか。不公平では?
一挙一動に手のひらくるっくるする訳にはいかないだろう
好きも嫌いも積み重ね
散々煽っておいて自分は煽り耐性ゼロとか雑魚すぎだろ眼鏡
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