保険 アリコ Moon of Samurai 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第06話 「彼等について」

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第06話 「彼等について」 

 前々回とおなじく戦闘パートなしの作画班休憩回でした。しぜん今回は鉄血世界の解説とかキャラ描写とかに力がそそがれることになります。そのうち阿頼耶識システムやら火星の現況やらの説明は屋下に屋を架す感があって、いままでとたいしてかわらない内容だったくせに新知識はほとんどなし、公式ホームページでは既出の情報ばかりという残念なものでした(テレビだけを観ている子どもらには必要なことなのでしょうが)。しかし三日月やオルガらのキャラクターのほりさげはしっかりなされていたので、そちらのほうは申し分なし。でもガンプラ売らんかなのスポンサーにはウケがわるいんでしょう、たぶん。

g-tekketsu_06_01.jpg

「あ、あああ……やめろ、俺の、俺の船が、あああ、やめてくれえええぇぇぇああああ!」

 うえのセリフをさけんでるの誰? という疑問はラストであかされます。

g-tekketsu_06_02.jpg

 ギャラルホルンの金髪と、鉄華団の整備士のオッサンとが交互にガンダムバルバトスや厄災戦について説明してくれます。こういう語りを聞いているぶんには自然に感ぜられるけれど、冷静に考えたらロボット戦でパイロット同士が会話する以上に不自然なシーンなんですよね。なぜこんなにタイミングよく話がつながるのか。

g-tekketsu_06_03.jpg

「そんな大むかしのモビルスーツに苦戦させられたとはな」
「機体性能というよりは、乗手の問題かもしれん」
「!」
「気にするな」


 金髪、言いにくいことをはっきり言うなあ。へっぽこはへっぽこで不満をかくそうともしません。おたがい気のおけない、いい間柄です。しかもこのさきふたりはへっぽこの妹を介して義理の兄弟になるわけでして、こういう関係が敵サイドにあるのは作品の幅をひろげることになって、けっこうなことです。でも最終回までにはふたりとも戦死してしまうのでしょう。このアニメのキャラが、特に男連中がハッピーエンドをむかえる光景がさっぱり想像できません。

g-tekketsu_06_04.jpg

 前回の戦いの件で、このさき三日月が戦死するかも知れないという不安をおぼえるアトラに、三日月はアトラにもらったミサンガをみせて元気づけました。ほんとうに三日月は気配りがうまい。キャラ設定をみたときの第一印象とはだいぶちがいます。

g-tekketsu_06_05.jpg

 さて鉄華団の幹部連中はオルクスにたよるのが無理となった以上べつの案内役の必要性を感じ、オルガは強力なうしろ盾をもとめてテイワズという木星のマフィアみたいな会社をたよろうといいだし、コネもツテもないのに見切り発車で木星へとむかうことになりました。急がば回れとはいうけれど火星から木星までの距離は地球ゆきのばあいの四倍ちかいんだぜオルガ。
 あとクーデリアのこのたびの地球ゆきはアーヴラウ代表との会談が目的なので期日的な問題ももちあがってきます。のんびりしているひまはありません。それともクーデリアが地球に来てくれさえすれば会談はいつでもオーケーというような破格の条件を先方がすでに提示しているんでしょうか。
 で、クーデリアのおつきのフミタン(何度みてもインパクトのある名まえだこと)が有能なところをみせて鉄華団の通信オペレーターの仕事をまかされました。能力といい立場といい、100%鉄華団の情報を外部へもらすパターンじゃねーか! まことにけっこうな展開です(ぉ
 トドが前回ギャラルホルンおくりになって、鉄華団を内側からひっかきまわしてくれるキャラがいなくなったと残念に思っていたけれど、そういえば獅子身中の虫はまだひとりのこっていたんですね。

g-tekketsu_06_06.jpg

「いやべつに。俺むづかしいこと苦手だし、きいてもよくわからないから」

 さきほどの幹部会議に出席しなかったことをクーデリアにたずねられての三日月のこたえです。三日月は頭脳労働を自分の任ではないとはじめからさけているのだけれど、まわりへの気くばりひとつとっても三日月がアホだとはとうてい信ぜられません。三日月は頭をつかう仕事はすべてオルガにまかせきりにして命令どおりにはたらけばいいと自分を規定してしまっているのでしょう。自分のすべてをだれかにまかせてしまえば、これほど楽なことはありません。『巨大で絶対的な者』が出す『命令』に従っている時は、何もかも忘れ安心して行動できる……(兵隊は何も考えない)

g-tekketsu_06_07.jpg

 『アニトレ!EX』番外篇! ただし腹筋するのはガチムチです。
 ところでガチムチのトレーニングシーンを見たときは「無重力の宇宙空間で腹筋してなんになるんだよ」と画面にツッコんだけれど、今回の描写をよくよく観察してみると、どうやらイサリビでは重力のオンオフができているようなので、ちゃんとGのかかった状況でガチムチは腹筋しているのだろうことがわかりました。
 ところで重力発生装置みたいな二十一世紀視点では夢のメカニズムも鉄血世界ではすでに枯れた技術なのでしょう。イサリビみたいなオンボロ船にまで搭載されているのですから。

g-tekketsu_06_09.jpg

 クーデリアは三日月が文盲であることを知って読み書きの勉強をしないかと提案し、それを聞きつけた年少組もあわせての先生となりました。やったねクーちゃん、ポンコツよばわりされなくなるよ!
 そしてつぎのコミケではガキんちょどもがクーデリア先生にエロいことを質問して実践して十八禁シーンへとなだれこむ同人誌が濫発されることでしょう。いけないクーデリア先生! しかしわれながらよごれたおとなに成長したなあ。汚れっちまった悲しみになすところもなく日は暮れる……
 そして実習シーンへとうつります。

g-tekketsu_06_10.jpg

 荒事にかけては鉄華団随一の三日月もデスクワークのお勉強となるとミミズののたくったような字しかかけないのでした。かわいげがあっていいと思いますよ。ただでさえインチキじみた能力の持主なのに、ここでクーデリアの課題を完璧にこなしてしまったのでは救いようがありません。うたわれのハクとは逆です。あっちは短所が多すぎて読み書きくらいできないと主人公の資格を剥奪されるレベルです。
 ところで三日月が字を勉強するシーンを見ていて、これはポケ戦のバーニィのビデオレターみたいな感じに、三日月が遺したたどたどしい字の手紙をクーデリアとアトラとが読んでむせび泣くシーンでエンディングをむかえるフラグなのだろうなとイヤな想像をしてしまいました。このアニメが鉄華団の全滅エンドしか締めかたが思いつかん世界観なのがいかんのや!
 それはさておき、オルガがノープランでテイワズと交渉することについてデブとあれこれ話しました。あえて危険な道をすすもうとしている気がする、というデブに対してオルガは半分同意します。

g-tekketsu_06_11.jpg

「どうしてさ。どうしてそんなに前にすすむことにこだわるんだ」
「見られてるからだ」
「え?」
「ふりかえるとそこに、いつもあいつの目があるんだ」
「あいつ……?」


g-tekketsu_06_12.jpg

「すげぇよ、ミカは。強くて、クールで度胸もある。はじめてのモビルスーツも乗りこなすし、こんどは読み書きまで。
 そのミカの目が俺にきいてくるんだ。オルガ、つぎはどうする。つぎはなにをやればいい。つぎはどんなわくわくすることを見せてくれるんだ、ってな。
 あの目は裏切れねぇ。あの目にうつる俺は、いつだって最高にイキがって、カッコいいオルガ・イツカでなきゃいけねぇんだ。
 正直、強がりだった。みんな弱音をはいて、穴を掘るのをやめた。俺にはそれ以上どうすることもできなかった。でも、シモンは黙々と掘りつづけた。俺の強がりをささえてくれた。最後の大岩を砕いたのはたまたまだ。運がよかったんだ。でも俺は、その運と、その運をみちびきだしてくれたシモンを信じる。弱気になりそうになったとき、自信がなくなりそうになったとき、あの日コツコツと掘っていたシモンの背中を思い出す。あの背中に笑われねぇ男になる。そう思ってる」


g-tekketsu_06_13.jpg

「とちゅうからカミナがまざってるよオルガ」

 うえのセリフは冗談だとしても、やはりオルガと三日月との間柄は『天元突破グレンラガン』のカミナとシモンとの関係を髣髴とさせます。べつにパクリだとは申しません。ただ、カミナとシモンとの関係は、兄弟分コンビのひとつの理想像を構築してしまったために、後発の作家はどうしても影響をうけてしまって苦労するんだろうなとは思っています。
 ところでオルガが三日月を意識してこそリーダーとしてふるまえるというのは、当人と三日月とにとってはいいのかもしれないけれど、鉄華団のほかのメンバーからすればそうとばかりはいえません。いくら考えに考えぬいたすえでの作戦だとしても、その根柢に見栄とかカッコよさを意識したものがあるとしたら、ユージンでなくても文句をいいたくなることでしょう。
 これがカミナだったらなんの問題もありません。グレン団とは結局のところカミナの八方やぶれの行動力とカリスマとにひかれてあつまったアホタレどもで、たとえ戦いのなかで死んだとしても、そのことでカミナに苦情を申したてるような連中ではありません。そんなカッコ悪いことは連中の矜恃がゆるさないのです。
 しかしオルガの立場は、おのれの意志とは無関係にあつめられた連中の長という役どころです。ここがカミナとはちがうところで、カッコいいとかカッコ悪いという価値観とはまるで縁のない、ただ生きるためだけに鉄華団ではたらく者たちの命をオルガは背負っているのです。鉄華団はオルガと三日月ふたりのオモチャではありません。
 そういう微妙な、できればさけてとおりたい問題を直視したストーリーはこびになれば、いち視聴者としてこれにまさるよろこびはありません。

g-tekketsu_06_14.jpg

 三日月とオルガとの腐女子歓喜シーンをブチこわしにしたのは、いまはなきCGSの社長、オルガらのかつての上司マルバ・アーケイでした。今回のアバンでわめいていたのもこの人です。ギャラルホルンの最初の襲撃のときに生死不明になったので、いずれ再登場するだろうとは思っていたけれど、ずいぶんはやいお出ましです。



機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ガンダムバルバトス 1/100スケール 色分け済みプラモデル
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ガンダムバルバトス 1/100スケール 色分け済みプラモデル
バンダイ 2015-11-28
売り上げランキング : 38

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ  シュヴァルベグレイズ (マクギリス機) 1/100スケール 色分け済みプラモデル 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ グレイズ (一般機/指揮官機) 1/100スケール 色分け済みプラモデル HG 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ガンダムキマリス 1/144スケール 色分け済みプラモデル RG 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz XXXG-01W ウイングガンダム EW 1/144スケール 色分け済みプラモデル HG 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ガンダムバルバトス 1/144スケール 色分け済みプラモデル




コメント

あまりのMS戦の少なさにスポンサーも厳しい顔になりそうですが、
子供も付いてきてくれるんですかね・・・
字が書けないという設定は、子供へのアピールでしょうかね。

まあBPOに訴えられるような作品なんだから、最初から子供向けに
作ってないのかもしれませんがw。

BPOに訴えの声が視聴者からくる、が正しい表現ですね

オルガとカミナやっぱ似てるよなぁw
その分三日月とシモンは全然違うが

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://samuraimoon.blog67.fc2.com/tb.php/2285-3a53c09f

機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ 第6話 『彼等について』感想

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 1 (特装限定版) [Blu-ray]posted with amazlet at 15.10.11バンダイビジュえアル (2015-12-24)売り上げランキング: 55Amazon.co.jpで詳細を見る  今週は戦闘がなく、主に三日月を初めとするキャラクターの内面を掘り下げた回になりました。  “静”のイメージが強い30分でしたが、  4...

  • [2015/11/09 19:32]
  • URL |
  • 新・00をひとりごつ |
  • TOP ▲

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ #6「彼等について」

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズの第6話を見ました。 #6 彼等について 「ガンダムフレームだと?」 「あぁ、厄災戦末期に活躍したガンダムの名を冠された72体のうちの1つだ。個体名はバルバトス」 「ガンダム…聞き覚えはあるが間違いないのか?」 「リアクターのパターンを確認している。あれは専用設計のエイハブ・リアクター2基を搭載しているのがその特徴だからな」 「...

  • [2015/11/09 21:07]
  • URL |
  • MAGI☆の日記 |
  • TOP ▲

【機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ】 第6話『彼等について』 キャプ付感想

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第6話『彼等について』 感想(画像付) 地球に行く案内人のつてを失い、木星圏を拠点とするテイワズとの接触を考えるオルガ。 三日月の期待に対して行動してしまうというオルガ。 オルガを信じ任せてる三日月という関係が描かれます。 二人で一つといったコンビですが、この先も上手く切り抜けてけるのかな?  

  • [2015/11/09 22:01]
  • URL |
  • 空 と 夏 の 間 ... |
  • TOP ▲

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第6話 『彼等について』 三日月の夢は...百姓!

俺ら地球さ行ぐだ。吉幾三の歌が聞こえてきそう。火星で畑するだ~♪。  クーデリア先生の読み書き教室。フミタンが通信士を買って出た事にショックを受けるクーデリア。役に立ってないのは私だけ。客なんだからそんな事考えなくても良いんですがね。子供達を前にして居ても立ってもいられなかったと。三日月が文盲だと知ったクーデリアが講師を申し出る。僕も僕もと子どもたちが集まる。ようやく彼女も自分の役...

  • [2015/11/10 14:54]
  • URL |
  • こいさんの放送中アニメの感想 |
  • TOP ▲

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ #6 彼等について

三日月君、文字を習い始める!

  • [2015/11/11 15:44]
  • URL |
  • ゴマーズ GOMARZ |
  • TOP ▲

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ♯6「彼等について」

評価 ★★★★ その憧憬は重圧              

  • [2015/11/14 23:24]
  • URL |
  • パンがなければイナゴを食べればいいじゃない |
  • TOP ▲
少年ジャンプ ワールドトリガー 斉木楠雄のψ難 ハヤテのごとく! 銀の匙
  • seo
Wizardry Ring
[ Back ][ Random ][ List ][ Next ]
ブログパーツ