保険 アリコ Moon of Samurai 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第05話 「赤い空の向こう」

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第05話 「赤い空の向こう」 

 ガンダム名物、宇宙戦。これまでみたいに地べたをはいずりまわる泥くさい戦いのほうが好みなので、ちと残念ではあります。
 ところで話はかわるのだけれど、太陽系をとびだして天の川銀河をまたにかけて大あばれするようなスケールのデカいガンダムものをたまには見てみたい。せいぜい木星あたりまでがガンダムの行動範囲の限界ってのはなにかのしばりがあるんでしょうか。いや、設定とか外伝とかでならあるってことは知っているけれど、ちゃんと映像で、正統なシリーズものとして見たいんです。

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 冒頭では前回トドのセリフにでてきたオルクス商会のボスがやってきて鉄華団との契約をむすびました。本人がやってきたことをオルガにきかれて「商売ってのは信用が売りものだ」などと顔ににあわぬことを言っていて、ああこりゃオルガらをだます気マンマンだなとパツイチで丸わかり。まあ前回ラストでトドと通じている時点でオルクスが鉄華団をまるごと罠にはめるつもりでいることは確定しているんですけどね。

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 あしたのいまごろは空のうえ、と感傷にひたるクーデリアが監視塔に三日月がいるのを見つけてそこまであがってゆくと、三日月はその身にはおった毛布をだまってクーデリアにさしだしました。こういう気づかいをさりげなく、かつおしつけがましくなくやれるのが男前というものです。
 ところで三日月はいつも交替で見張をしているとクーデリアに言ったけれど、それはいかがなものでしょう。三日月はまちがいなく仲間うちのエースで、おそらく現状でただひとりガンダムをあやつれる、鉄華団の生命線です。そういう重要人物は見張みたいにかえのきく仕事をさせることなくパイロットに専念させ、時間があまれば休養につとめさせるべきでしょう。たとえ三日月本人が不服に感じたとしても。ベストコンディションを維持するのも仕事のうちです。このへんのプロ意識のなさは鉄華団が子どものあつまりだから……いや種でも種死でもOOでもプロ意識なんてどこにもなくて貴重なパイロットによけいな任務をあたえてばかりだったな。この手のいいかげんさはガンダムシリーズの通弊か。

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 三日月は毛布につづき、いつも食ってる火星ヤシの実をクーデリアに手わたすものの、たまのハズレをひいてしまってクーデリアは吐きもどしました。うん、シリアス作品の萌えシーンはこれくらいでいい。『偽りの仮面』くらいになると過剰でかえってないほうがいいと思えてしまいます。

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 アトラが三日月の押しかけ女房、もとい鉄華団の押しかけ料理人となりました。いままでのつとめさきをやめて不退転の覚悟をきめたうえでのことです。劇中の登場人物でこの子だけ脳味噌の糖分がムダに高い。

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 ろくでもない大人どもがせいぞろい。ギャラルホルンの支部の司令はいつぞやの自分の失敗を糊塗するために監査官らをうごかし、オルクスはトドを切りすてて鉄華団ごとクーデリアを売りとばし、あてがはずれて孤立無援のトドはぶざまにわめくばかり。うん、クズとかゲスとかはこれくらいふりきれてくれると、ジメッとしたところがなくて見ているほうも痛快になれます。

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 それはさておき添乗員みたいなカッコのクーデリアかわいい。なんだか有能っぽく見えます(ぉ
 そして三日月の名を言ってアトラとハモって顔を見あわせて微妙な雰囲気になるのもいい。こりゃホンマに三角関係に発展するでぇ。

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 こんなこともあろうかとガンダムを船にのせて三日月をスタンバイさせておいたのさ!
 こんなこともあろうかとイサリビにガチムチを派遣しておいたのさ。
 こんなこともあろうかと! こんなこともあろうかと!

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 ギャラルホルンの支部の司令が三日月の手でお亡くなりになりました。司令なのになぜのこのこ前線にやってきたのかというと、監査官の参加する作戦でクーデリアを抹殺してごまかす必要があったからです。その行動原理は最後まで私利私欲によるものでした。このアニメに出てくる大人はろくでもないやつばかりということをはっきり教えてくれるナイスキャラの冥福をここに祈ります。

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 ちなみに三日月の掩護をしたのはクランク機をあやつるガチムチでした。この機体にまだなれておらず、しかも阿頼耶識システムの恩恵なしにやってのけたというのだから、もしかしてガチムチは単純なパイロットとしての腕前は天才的なのではないでしょうか。

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 そしてここで監査官のへっぽこのほうが登場し、ネームドキャラなのでそれなりにねばるものの、モブに毛のはえたくらいの活躍しかできませんでした。ちなみにこのあと金髪のほうも出撃して、こちらは阿頼耶識システムの盲点をついて戦いを優位にすすめます。あらゆる方面で金髪以下のへっぽこの存在意義ってナニ?

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「その名を冠する機体は、幾度となく歴史の節目に姿をあらわし、人類史に多大な影響をあたえてきた。火星の独立をうたうクーデリア・藍那・バーンスタインが、それをしたがえているのだ」

 金髪のバルバトス評です。その名を冠するってのはもちろんガンダムをさしています。前回の世界地図ではオーストラリアに大穴があいていたことだし、宇宙世紀もひっくるめたガンダムシリーズのことも劇中でふれられるのかもしれません。黒歴史にまで首をつっこむか、鉄血のオルフェンズ!

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 いっぽうオルガらの船はうしろをギャラルホルンとオルクス商会とにつかれ、しかもスピードでもおとるため、いいマトにされていました。そこでオルガの策発動! タイミングよくあらわれた小惑星にワイヤーをうちこんでの急速回頭だ! もちろん失敗なんてせずにみんな無事だったぜ!
 味方の作戦はかならず図にあたり、マヌケな敵は裏をかかれつづける。味方の戦力がショボい以上、奇策を弄して的中させつづけないかぎり勝てないとはわかるのだけれど、こうもうまくいってばかりだと作品そのものが薄っぺらく感ぜられます。
 あと今回の作戦の立役者のユージンが戦死しなかったのもモヤモヤがのこりました。いやなにも作戦ごとに味方キャラを殺せとはいいません。ただ、キャラの切りすてをおしんで話をすすめてしまうと、OO第一期のラストみたいに死のバーゲンセールをやってしまうのではないかという不安がでてくるのです。

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 有線で声がつながったので、おたがいの正体が知れました。三日月にとってギャラルホルンの監査官ふたりは、チョコレートの人と、チョコレートのとなりの人でした。

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 そしてトドはボコボコにされて身ぐるみはがれたあげくギャラルホルンおくりとなったとさ。三日月に射殺されるだろうという俺の予想ははずれました。今回のトドの裏切りでは鉄華団のメンバーにひとりも死者がでなかったのでボコボコにされるくらいがちょうどいいし、これくらいの制裁なら視聴者としても後ろめたい気分なしに溜飲がさがります。こういうギャグ方面に片足をつっこんでいるキャラを殺してしまったらさすがに後味がわるくなるというか、もうちょっと情状酌量してもいいのではという気持もわきあがってくるので。
 ともあれトドは命びろいしたことだし、なかなかの良キャラでもあるので、このさきギャラルホルンにうまいこといってとりいって、鉄華団に復讐しにくることを期待します。これを最後にフェードアウトさせるにはおしいキャラでしょう。



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コメント

トドが死ななかったのはメタ的に言えば後々に敵として現れるフラグとして

作中の状況的には手を汚す役割の三日月が
戦闘で不在だったのもあるんじゃないですかね
オルガは自分の手を汚す事をためらってる節があるし

>ろくでもない大人どもがせいぞろい
AGEは良い大人ばかりだったなあ

今回も前回も脚本家が男だったから
ネチついた雰囲気がなかったんだと思う

基本的にガンダムって、局地戦やってる短編か、
撤退戦で移動している長編かのどちらかが
テンプレなので、あまりに遠い箇所とつなげよう
とすると「ワープ」を使わなければならなく
なるからなぁ。

ワープを話の中で使ってしまうと、地球に
行くのもワープすればいいじゃん、ハイ着いた。
オルフェンズ完 みたいになって、戦闘もなく
しごく平和的な話になってしまいそうだ。

別に富野と比較したいわけじゃないけど、
せっかくの宇宙戦のコンテがイマイチだと思った。
まあ地味な回避運動だけで視聴者に凄いと思わせるコンテなんて、簡単には描けないだろうけどね。
派手さで誤魔化せるビーム兵器が無い世界なら尚更。
しかもリアリティ(?)のためか、実体弾に曳光弾機能も付いてないし。

  • [2015/11/03 06:59]
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