保険 アリコ Moon of Samurai 今週のジャンプ一コマレビュー 2015年41号

今週のジャンプ一コマレビュー 2015年41号 

・『ONE PIECE』

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 藤虎の目がみえないので殴る蹴るのさいにいちいち宣言するルフィさんステキ! 抱いて! ……とでも言うと思ったか、バカめ! 当の藤虎でなくても吹きだします。こういうくだらぬ情けは気色のわるい自己満足にすぎません。ルフィが藤虎のことをきらいじゃないというのはわからんでもないけれど戦いの場ではそれとこれとは別だろうに。ものごとをドライにわりきれる昔のルフィはもう死んだんですなあ。

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 藤虎の能力によるガレキの雨から身を呈してルフィらをかばうドレスローザ国民ステキ! 抱いて! ……とでも言うと思ったか、バカめ! これまでさんざんドレスローザ国民の脊髄反射的言動を見せつけられてきたので、いまさら感動的な話に舵をきられたところで「ああまた手のひらがえし? ごくろうなことだな鳥頭ども」とあきれるばかりです。
 俺にとってドレスローザ篇は「ムダに長いだけの支離滅裂な茶番劇」でした。……さすがにもうこれ以上は長引きませんよね?


・『火ノ丸相撲』

   ↓ 主人公
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   ↓ ライバル
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 あいかわらず主人公がいちばんまがまがしく見える漫画です。
 ところで沙田がこの場でなお笑ってのけるというのがいい。かつて火ノ丸との試合中に戦いを楽しんだのをほとんど全否定されたうえで負けて、全国でまた負けて、大河内くんとの取組では笑えなくなって、さまざまなものを背負ったうえで、この表情です。これならもし火ノ丸に「何を笑っていやがる」と言われても「相撲を楽しんで何が悪い」と胸をはって返答することでしょう。完全にひと皮むけました。
 相撲に対して真剣そのものの火ノ丸は最高にカッコいいし、それに影響をうけるのも自然な流れです。しかし沙田は火ノ丸の後輩でも弟子でもないライバルなのですから、敬意をはらいつつも我が道をすすんでこそ国宝と呼ばれるにたる男です。


・『ブラッククローバー』

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 魔法騎士団の団長とか幹部とかがご活躍あそばしたかと思ったらユノ以外どいつもこいつもワープ魔法をくらって遠方へとばされてしまいました。絵に描いたような失態です。しかしコイツら正面火力だけは高いから問題なのは力ではなく頭ですな。魔法騎士団の平均知能指数のひくさもさることながら、まともな司令塔がいないのがまずい。そして天の寵愛を一身にあつめるアスタさまが未来の魔法帝になることはコーラを飲んだらゲップが出るっていうくらい確実なことなので次世代の魔法騎士団は脳筋ぶりにますますみがきがかかることになります。クローバー王国の目下の緊急課題はシカマルみたいな頭脳キャラの育成です。

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「魔法騎士団ともあろう者が揃いも揃ってあんなトラップに引っかかるなんてバッカなんじゃな~~~い」

 何を言っているんだ! 魔法騎士団だからこそ揃いも揃ってあんなトラップに引っかかるんじゃないか!


・『カーボネーター』

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 金未来杯のどんじりをつとめるのでどうせ編集部からも半分みすてられた大駄作なのだろうなと期待していなかったら、けっこう、いやだいぶおもしろかった。テンプレ気味のストーリーとか主人公の正体が炭素サイボーグだとか、そういうところはわりかしどうでもよくて、ではどこがよかったのかというと、たとえば主人公が顔ににあわず筋肉質なのがアンバランスでちょっと気色悪いのがよかった。あとヒロインの巨乳婦警が主人公となれあいすぎないところとか、主人公が結果的にとはいえギャングのボスを容赦なくブッ殺したうえにボスの死にざまがそれほどしめっぽくなかったところとか、要するに全体的にドライで読者をつきはなしたような感じが俺の好みでした。
 とはいえ残念なところもたくさんあって、ヒロインはもうちょっとかわいく描いてほしかったし、セリフはもっとすくないほうがよかったし、読者の印象にのこるようなセリフ回しをやっているつもりなのだろうけれどスベっている感じがつよかったし、あとヒロインはもうちょっとかわいく描いてほしかった。しかしそういうのは枝葉の部分なのでこれからも漫画を描きつづけて画力やセンスをみがいてゆけばやがては解消されるであろう問題点です。作者ののびしろに期待しています。
 今回の金未来杯を採点するなら、トップは最初に掲載された『少女復旧リカバリーQ』で、次点は今週号の『カーボネーター』、あとはどんぐりのせいくらべです。おもしろいかどうかというよりも好ききらい、感じのよさわるさできめました。


・『MAKEBONO教室』

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 MAKEBONO! 2003年の大みそかの試合でボブ・サップにやぶれたMAKEBONOではありませぬか! 十二年もむかしの惨敗をネタにする松井先生(・∀・)カコワルイ!!


・『食戟のソーマ』

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「“真の美食”それはちょうど優れた絵画や彫刻・音楽に似ている。
 あらゆる一流芸術の真の価値は、品格とセンスを備え正しく教育された人間にしか理解できない。その他の大衆は上流で決定された価値を有難がり、訳も分からず群がっているだけだ」


 薙切パパの言いぶんにも一理あります。テレビでたまにやる、千円のワインと十万円のワインとの飲みくらべを見ていると、それだけ値段に差があっても区別のつかない人がけっこういることがわかります。ほかにも『源氏物語』や『リア王』を前情報も註釈もなしに読んで大傑作だと感動するような人がそうそういるとも思えません。さらにいえば藝術にかぎらず、一定のレベルを超えたものごとはすべて、味到するためにはそれ相応の知識やセンスが必要とされるものなのです。
 薙切パパの言いぶんは、すくなくとも“子どもの汚れなき感性はものごとの本質をあやまたず見ぬく”みたいなエセ平等主義よりはずっと説得力があります。ちなみにうえのエセ平等主義が最高にイヤなかたちで発現された最近の例が『学糾法廷』の幼稚園児裁判官でした。中途はんぱに年端がいっているとかたよった判決をくだしかねないという理由にはいま思いだしても胸クソが悪くなります。
 しかし薙切パパの言うことを全肯定するのかときかれたらそんなことはぜんぜんありません。つーか料理がどうあるべきかとかいう以前に、たとえ娘の店とはいえ完全予約制の店に予約なしでやってきて手前勝手な理論をぶちあげ、まわりの空気をよまずに雰囲気をぶちこわしにしている時点で、そんな男の言うことの値うちはだいぶさがっています。とりあえず薙切パパは口よりさきに手をうごかしてください。あなたの性格とセリフとでは、実力をしめしたところでようやく海原雄山レベルに達するくらいですので。

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 えりな嬢のピンチにソーマがタイミングよくあらわれたのを知って笑顔になる秘書子かわいい。かわいい。かわいい。


・『ワールドトリガー』

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 四チーム五人の攻撃手がいりみだれての攻防戦。遊真はグラスホッパーつかいなので雪の影響はうけにくいものの、それだけに雪原迷彩の東さんに可能性があるため東隊にねらいうちにされます。そしてもちろん影浦や辻が見のがしてくれるわけでもなく、手足をポンポンもがれてゆきます。この漫画でトリオン体のキャラが四肢をうしなってゆく描写は見あきるほどに見てきたのに、今回の遊真のばあいはハラハラしました。オサムも千佳ちゃんもベイルアウトして戦場には遊真ひとりしかいないので、戦力の弱体化がそのまま三雲隊の敗北に直結するからです。緊張感を出すにもいろいろなやりかたがありますな。

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 かんちがいしないでよね、私の目的はあんたの点だけなんだから!
 ……というツンデレのテンプレみたいなセリフのにあう二宮の言動だけれどつぎのページできっかりゾエさんをハチの巣にしました。デレがひとかけらもないぜ! あと自分が墜されるのをすんなり覚悟してイサミ・アルディーニみたいな顔になって最後の仕事に適当メテオラを撃ちつづけるゾエさんに萌えます。

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 俺たちの戦いはこれからだ! なんかちかごろ打切りじみた引きでおわるジャンプ漫画が多いような気がします。
 それはさておき現状のポイントを確認すると三雲隊は一ポイント、ほかのみっつのチームはそれぞれなかよく二ポイントづつです。これで遊真に勝ち筋があるとすれば、グラスホッパーで逃げまわって交戦をさけ、ほかのチームがつぶしあってポイントがきれいに分散し、遊真が最後に生きのこっての生存点ゲットによる同点一位というところでしょうか。ずいぶん虫のいい計算なのでこんなにうまくゆくかどうかはわかりませんが。


・『レディ・ジャスティス』

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 この漫画の打切りに際して思うのは矢吹先生の偉大さです。おなじようにエロスがウリの漫画を描いたというのに荻野先生は十六話打切りで、矢吹先生の『To LOVEる -とらぶる-』は四年ちかくつづいたうえにスクエアでいまも連載中です。
 そしてこの漫画といれかわりに新連載がきまった池沢春人先生のことで思いだすのもまた矢吹先生の偉大さです。かつて『BLACK CAT』で酷評の嵐をくらい、知欠先生の蔑称すらたてまつられたというのに『To LOVEる』で一転して矢吹神へと昇格しました。池沢先生も『クロガネ』で悪評紛々だったのが新作の『ものの歩』で絶賛をうける漫画家へと成長する……といいね。



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コメント

>ONE PIECE
むしろ今回のラストが最大の見所かも。
まぁルフィのことだから「やだ」(どーん)って感じで断るか、「面白そうだ」とか言い出してあっさり承諾するかなんだろうけど

>ワンピース
前半か後半だけならともかく、そんなに言うとさすがに大人げないですよしかもいきなりそれって
…とか一瞬思ったけど、よく考えたら前からこんなんだったんでスンマセン、やっぱ今の撤回させてください
それに自分もそんな感じの感想だったし

>ワールドトリガー
たしかにうまいこと揃わんかなみたいなことは言われてるし、それもいいかも一つの手だ
でもそれだとグラスホッパーだけじゃなくバッグワームも使うべきだし、
グラスホッパー使ってもまずカゲパイから逃げないとだけど機動力落ちた今だと何やっても厳しいかも

だから全力で逃げながら討たせるか
東さんなんか本気出さない気がするからNino-sanにカゲパイかとうさんのどっちか討たせて
そのうちに隠れるくらいがいいかも。
と、言ってみよう。
そもそも隠れて逃げ勝ちするならむしろ東さんかNino-sanの方がやりやすい…


て、ムリじゃん、逃げ勝ちとか
長文すみません

>>“子どもの汚れなき感性はものごとの本質をあやまたず見ぬく”みたいなエセ平等主義

某ジブリ監督に喧嘩売ってるとしかw

レディジャスティスのこと語ってあげてください

流石にユーマが勝ったらあかん。あかんぞ。
修が死ぬ

薙切パパが飛飯綱の頭目と被る所為か3流に見える…

>俺にとってドレスローザ篇は「ムダに長いだけの支離滅裂な茶番劇」でした。

ほんとだよ。アラバスタ編の超絶劣化焼き直しでチンタラやりすぎ

えりなパパの問題点は
自分の行為自体に品がないってのに気付けてないところ
あと所詮第三席でソーマの親父以下ってのも格落ち

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