シグルイ 第40景「土雷」
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藤木がマウントポジションを取ったままで始まります。まさに必勝の体勢であり、逆転の要素などどこにも見当たりません。門弟の大坪に加え、達人の牛股師範も藤木の勝利を確信しました。これで虎眼先生の仇討は目前。この勝利を最も喜んで然るべき女性へと牛股師範は視線を送ります。
呆けてました。
眼は虚ろ、口元には涎を垂らし、「今何刻じゃ?」と現状を認識することさえ放棄していました。三重の伊良子への愛憎は表裏一体、難儀なものです。藤木も大変だ。
牛股師範も自分の手に負える領域ではないので見なかったことにして決闘を再び観戦することにします。すると戦況は激変していた!
無理!!
伊良子は今回の仇討の準備として石壷のネスコンスに弟子入りでもしていたのか!? もしくはゴムゴムの実を食ったとか。
雪千代君の気持はよくわかる……。スゲーよくわかる。雪千代君はツッコミ要員だからな……。だが次ページの牛股師範のセリフはどういう事だああ〜っ!?
誰がうまいこと言えと(ry
意外と余裕ありますね牛股師範。藤木は口と鼻を塞がれて窒息しそうだってのに。なお藤木は“水鎧”の訓練時よりも焦っています。三界に身寄りの無かった当時と違い、今は虎眼流の若先生。もはや自分一人の身体ではなくなっているのです。その一念のおかげか、失神するよりも早く白刃が伊良子の頚動脈に達しました。
その刹那!
顔面の経穴を肉撃されて源之助の鍔迫りが緩む!
だからどういう身体の構造してるんだ伊良子。
閑話休題。すかさず伊良子は膝を捻じ込んで回転し、さっきまでとは逆に藤木に馬乗りになりました。(死ね、貝殻……)と未だにフラれたことを根に持っている粘着質をアピールしながら断頭の刃をそっと下ろす。
しかし虎眼流はまさしく最強だった!
なぜかフンドシ一丁で柄頭を鳩尾に叩き込まれました。さすがは伊良子、命をやり取りしながらもサービスカットは忘れていません。こういう細やかな心配りが彼の人気を支えているのでしょう(そうか?)。
なお藤木が見せた技は虎眼流「土雷」。全身のバネを使って反り返り、圧し掛かってきた相手の内臓に拳をお見舞いする秘技です。近代格闘技よりも四百年早くマウントポジションへの対応策を組み入れていた虎眼流って、何?
とにかく伊良子を後方数メートルに吹っ飛ばした藤木は相手に体勢を整える暇も与えずに「流れ」を閃かせようとし、刀を止めます。藤木にとっては不運なことに、伊良子が着地した場所は家老孕石備前守の目の前でした。
ここは一先ず仕切り直そうと藤木は伊良子の名前を呼ばわり、仇討場の中央に戻ります。もちろん伊良子を孕石から距離を取らせるのが目的なのでしょうが、正々堂々と戦って勝利しようとする気持も大きいのでしょう。藤木はこういう点が実に不器用。いざとなったらどこまでも足掻く伊良子とは対照的です。
その伊良子はようやく藤木の実力を認め、自らも秘技を見せる決心を付けます。
虎眼流・流れ星!
伊良子はとことんまで無明逆流れを封印しておくつもりのようです。流れ星こそは自分が編み出した秘剣よりも上だと評価しているのか、それとも藤木をまだ見下しているのか。どちらにせよ、牛股師範を除いては門弟の目にさえ触れさせまいとしていた虎眼流の努力が台無しにされたことだけは確かです。虎眼流の秘剣を知るためにやって来た武芸者たちは超ラッキー。しかし虎眼先生にトラウマを負わされた舟木一伝斎は発作が激しくなりました。
舟木一伝斎つながりなのか、「がま剣法」の一方の剣士・屈木頑之助が初めて登場しました。原作どおりの素敵な不細工顔です。それこそここにキャプ画像を貼るのが躊躇われるくらいの醜悪さ。しかも失禁した虎眼先生に対抗してか、木の上で脱糞しやがりました。ちなみに曖昧状態ではなく素面です。
「無明逆流れ」編が終わってもシグルイ世界はちっともパワーダウンしそうにありません。実に実に素晴らしい。
| シグルイ 7 (7) | |
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- [2006/11/26 18:56]
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