保険 アリコ Moon of Samurai 今週のジャンプ一コマレビュー 2014年49号

今週のジャンプ一コマレビュー 2014年49号 

・『NARUTO』

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 ナルトvsサスケ、決着。傷口からながれでた血がまざりあっているのはふたりが擬似的な兄弟になったという暗喩であり、おたがい片腕をうしなったのはこのさきふたりがささえあって生きてゆくという無言のホモ宣言です。ジャンプの看板漫画における長年のライバル関係の決着にしてはグロくもありホモくさくもあって正直どうかなとは思うものの、ふたりが隻腕になったのは想像もできない結末だったので、全体としてはぜんぜん悪くない。
 そうそう、今回からジャンプは電子版で買うことにしました。ほんのちょっと割高だしカットされているページもあるけれどいろいろ便利ではかどります。しかしその記念すべき第一号をつかってのキャプ画像がこんなホモグロ画像のカラーなのはどういう因果なのか。


・『暗殺教室』

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 渚の母親が『進撃の巨人』のミカサがヤンでるようなツラしております。この女、自分の息子に校舎へ放火するよう強制しました。絵に描いたようなクズです。これまでの息子への虐待も訴えたら確実に勝てるレベルです。
 さてこのババアは最後にはどうなってしまうのか!?

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 フツーに渚と和解しました。
 ……いや。いやいや。いやいやいや。何コレ。何ですかコレ。何そこらのママさんが息子のダダに根負けしたみたいな終りかたしてるんですか。こんなんでこれまでのこのババアのやってきたことがチャラになるんですか。近年まれにみる不愉快なラストです。
 この漫画は起承転まではいいのに結が全部台なしにするとまえに書いたけれど今回はまさにそのとおりの展開でした。殺し屋がタイミングよく出てきたのも御都合主義まる出し。こんな納得のゆかない話にするくらいならはじめから家庭内問題のような現実的でむつかしいテーマをあつかわないでもらいたかった。あーハラ立つ。


・『僕のヒーローアカデミア』

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 学園のピンチにオールマイト、豪快に参上!
 死亡フラグ臭がすごい。『天元突破グレンラガン』のカミナや『魔法少女まどか☆マギカ』のデブさんみたいにはやばやとものがたりから退場しそうです。しかし現時点でのオールマイトの死にどれほどの意味があるのかときかれると、ちと首をかしげます。
 この手のビルドゥングスロマンにおいて主人公の導き手は技術的なことよりもむしろ精神的な影響のほうをつよくおよぼすものです。前述のカミナもデブさんも、『ONE PIECE』のシャンクスや『HUNTER×HUNTER』のカイトなどもそうでした。ヒロアカと親和性の高いアメコミの例をあげるなら(といっても映画しかみてないけど)『スーパーマン』のジョナサン・ケントや『スパイダーマン』のベンおじさんあたりでしょうか。
 いっぽうオールマイトはというと、主人公のあこがれのヒーローという設定ではあるものの、第一話では主人公の勇気に発憤させられるという引立て役を演じていました。第二話では技術的な指導者で、それからあとは雄英の教師たちのひとりというポジションです。これじゃあオールマイトが死んだところで主人公のひとりだちの契機になるのかねという疑問が払拭できません。そもそもこの漫画ではトップヒーローの心構えである「考えるより先に体が動く」というのがすでに主人公にそなわっている以上、オールマイトはしょせん主人公の導き手ではなくものがたりの舞台装置でしかないという印象がつよい。
 つけくわえるなら主人公はいまや雄英の生徒で教師はおおぜいいるのだからオールマイトが退場しても致命的な影響はないでしょう。たとえるなら『NARUTO』でナルトがカカシ班になったあとではイルカ先生が死んだところでナルトのその後にどれほどの意味があるかってところです。
 オールマイトは作中随一のナイスキャラではあるものの、その存在意義は意外とそんなに重くはないので、死んだら死んだでこの漫画のファンは大騒ぎするだろうし、俺もおおいに残念に思うだろうけれど、実はそこまで意味がなさそうなのがネックです。


・『トリコ』

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 俺はトリコが好きでした。プロフェッショナルの狩人であるからこそすべての命に敬意をはらい、野生の世界のルールを尊重して説教がましいことを言わないトリコが好きでした。
 それが今回、何様のつもりなのか、よその生きものの社会のありようにケチをつけ、自由がどうの美しい野生がどうのとご高説をのたまい、あげくのはてにはその地のルールをブッこわしてやるよと自分の趣味のおしつけを堂々と宣言しました。思い上がりにもほどがあります。
 俺の好きだったトリコは死にました。ずいぶんまえから瀕死だったけれど今回のことで完全にとどめをさされました。どうしてこうなった。


・『火ノ丸相撲』

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 チヒロがヤムっチャうのは次回へともちこされました。実際に立ちあってみてはじめてわかる実力差。しかしだからこそチヒロの闘志は燃えあがり、そういう場面でこそチヒロは勝ちあがってきたのです。なんという主人公属性。どうして鬼丸殺しのモヒカンデブはチヒロみたいになれなかったのか。


・『娘入り箱』

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 西尾維新先生が原作の読切りです。なんでも短期間に九本の読切りを集英社の漫画雑誌に発表する企劃の第一弾だそうな。そういう情報を勘定にいれたうえでの感想はというと、下の四字熟語しか頭にうかびません。
 粗製濫造。


・『ハイファイクラスタ』

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 右から来るぞ、気をつけろよぉ!

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 左からきました。主人公から見ても、オッサンから見ても、左からきました。この漫画の主人公がどうしようもないダメ人間であることはこれまでさんざん描写されてきたけれど今回にいたってとうとう右と左との区別もつかないボンクラであることがあきらかになりました。
 ちなみにSSKKZRのオッサンは前回「ランクのひくいラベルでも使いかたしだいだ」とかいう意味のことを言っていたのに、さてどんな戦いかたを見せてくれるのかと思ったら主人公の手をかりることで勝利しました。いいのかよソレで。この漫画の登場人物はたよりにならん連中ばかりです。


・『ワールドトリガー』

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 アフトクラトル人らは去り、三門市の戦闘は残敵掃討へと移行しました。そこでようやっと登場したA級六位の加古隊です。通称女子(ガールズ)チーム。
 そのメンツと名前はこちら。

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 加古望(20)に、黒江双葉(13)ですか……加古望(20)……(20)……
 ……女子?

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 ハイレインらが自分をほっぽってさっさと撤退したとしってうそーんってツラのヒュースくん(16)。表情固定キャラのおおいアフトクラトル勢のなかではエネドラさんにつぐ表情ゆたかなキャラです。人間味があってよい。

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 ハイレインいわく、エネドラさんの死とヒュースのおきざりともふくめて当初の目的は達成したとのことです。しかし金の雛鳥こと千佳ちゃんを手にいれていればヒュースはハイレインらの敵にはならなかったそうです。まえにハイレインが千佳ちゃんのことで「新しい神が拾えるかもしれない」と言っていたので、古い神とやらとヒュースとのあいだに何か関係があるのでしょうか。
 そもそも今回のアフトクラトルによる侵攻そのものが意図不明で、新型のラービットをふくめたトリオン兵のコストをかんがえれば、C級隊員を何十人か連れ去ったところでペイするとは思えません。さらに本国の守りを手薄にしての同時複数侵攻なのだから、リスクとリターンとがぜんぜんつりあっていないのです。ハイレインの、そしてアフトクラトルの意図は奈辺にありや。


・『三ツ首コンドル』

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 第一話のツッコミどころの豊富さにすわ『斬』の再来かと心のなかで大いに期待したものの、ストーリーが尻上がりによくなってゆき、最後にはちゃんと伏線も回収してひとつの作品としてまとまったものにしあがりました。あの序盤のいとおしさすら感ずるほどのダメっぷりはいったいなんだったのかと首をひねるほどです。
 ともあれ石山先生おつかれさまでした。チープな感じの絵とキャラ設定とを改善し、かつスタートダッシュの重要性を認識しての話づくりができるようになれば、このたびのような短期打切りはきっと回避できるでしょう。おはやい復活を期待します。



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コメント

デブさんのことマミって言うのやめろよ

ひな鳥確保はアレじゃないですかね?
トリオン機関は基本上限はあるけど
使った分は暫くすれば回復するみたいなので

今のストックを全部出してでも
将来的なトリオン発生装置が欲しいみたいな?

西尾維新の単発読み切りはSQに載った方もひどい出来だったな。

トリコはさしずめ無為徒食だな。
>結が全部台なしにする
ぬ~べ~とかと一緒で作者でなく編集が狂った規制を働かせているじゃないか?
集英社は何を考えたか今更の韓流()押ししているしな。

>フツーに渚と和解しました。
>何そこらのママさんが息子のダダに根負けしたみたいな終りかたしてるんですか。
>こんなんでこれまでのこのババアのやってきたことがチャラになるんですか。
>近年まれにみる不愉快なラストです。


つっても、あのおかんに罰加えるとか叩きのめすとか
そういう方向にしても意味ないと思いますよ?


だって、渚があのおかんに求めてるのって「普通の親子になること」ですし


これ、ネウロの篚口とまんま同じ願望なのでアレ思い出せば判りやすいですが
「狂った親」を「まともな親」に改善させることこそ
両者のハッピーエンドなんすよ

だから苦しめたり悲しませたりしても子供の方はちっとも嬉しくない
(篚口に至っては自殺させたせいでどえらい心の傷おいましたし)

んでコレが一番肝心なことですが、この最大の問題自体は
まだ別に解決していないです

今回のラストはただ単に「渚がE組に留まる事をおかんが許容した」ってだけで
まだこういう渚の成長を褒めるような「普通の親」にはなって無いです

改心させて「普通の親」にして漸く問題解決なんですから
改心させてない今はまだ「やってきたことがチャラになった」どころか
「物凄い時間かけて問題を解決させる過程」の始まりに過ぎないと思いますよ


要するにあのオチは
「まだ和解も問題解決もしてないけど、おかんが話聞く程度には精神改善した」
ってのが正しい所かと


あの暗殺者はまあ、流石にちょっと強引だと思いますが
あの話数でこういった難しい問題に落としどころつけるなら
寧ろかなり妥当な結末じゃないですかね

デビルマンハッピーエンドバージョンってとこですか>ナルト

オールマイトは死ぬ事よりも髪の毛一本でも取られて敵に力を利用される方がマズイ

オールマイトとは
・デクの憧れ
・平和の象徴(ヴィランへの抑止力?)
・おそらく現時点で最強の味方

つまりオールマイトの死は平和の終焉であり、与える影響も軽いものではないでしょう。
そもそも憧れが目の前で死んで、デクに何もないと思いますか?

ヒロアカの世界において、オールマイトの存在意義はとてつもなく大きいと思いますが・・・?

それらも含めて致命的な影響はない(影響がないとはいってない)
って見解なんじゃないのかと。

論点としては「主人公にどんな影響があるのか?」だよね

デクはフィジカルはともかく、メンタ面は既に必要な要素をしっかり抑えてるから
オールマイトの死で何がどう変わるのか……


個人的に今回の話は「この世界のヴィランってどんな連中?」ってのが
テーマだと思ってるんで、もしオールマイトが本当に死ぬとしたら
その辺のトラウマ仕込んでヴィランと戦う理由を強化するんじゃないかな?

暗殺教室でこれなら
ハヤテのクズ両親に何の罰もなくどうしようもないお涙頂戴で
到底納得出来ない形の和解したら管理人さんどうなるんだろう

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