保険 アリコ Moon of Samurai 今週のジャンプ一コマレビュー 2014年47号

今週のジャンプ一コマレビュー 2014年47号 

・『火ノ丸相撲』

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 小兵というハンデをせおったふたりの対決がつづきます。まずは狩谷。かつての自分のスタイルをすてて小兵なりの相撲をとると決心したのは横綱の息子で同期の久世草介に追いつき追いこすためでした。試合に出たら若い芽をつんでしまうと元横綱に言わせるほどの実力者の久世といっしょにいて、しかも中学からはまるで身長がのびなくなったのに、相撲をやめるどころか久世に勝つために今までずっと努力しつづけてきた狩谷はスゴイ。

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 狩谷もスゴイけど火ノ丸もスゴイ。狩谷とおなじく中学から背がのびなくなったのに、言いわけをしない、泣きごとを言わない、ひとのせいにしない。ただの意地だとすべてを己に帰して中学三年間を稽古にあけくれました。
 そして何よりスゴイのが、結果のともなわない努力をつづけたことです。作中でも言っているとおり、努力すればかならずむくわれるとはかぎりません。さらにはそれが努力のための努力となり「自分はあきらめていないのだ」という御題目となってダラダラと実のない練習へと堕すおそれすらあります。『拳闘暗黒伝セスタス』でザファル先生が言ったように、練習はあくまでも手段であり、それが目的へとすりかわってはならないのです。


・『暗殺教室』

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 えるしっているか、マッカーサー元帥は子どものころ母親に女装させられていた。ほかにはリルケも。


・『僕のヒーローアカデミア』

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 カエルは異物を飲み込むと、胃袋ごと吐き出す。94へぇ。

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 汎用性はたかいものの戦闘にはむいていない個性、なのはいいのだけれどコレでどうやって雄英の入学試験をパスしたのでしょうか。救助ポイントでかせいだ? そもそも自分の個性の有効なつかいかたも知らず、ヴィランとの戦いになるとテンパってまともな判断もできなくなるようなヤツが三百倍以上の倍率というヒーロー科の定員三十六名のうちのひとりってのが納得しかねます。
 志願者の総計を一万人としましょう。そのうち不合格者はおよそ9970人で、9970の人生があり、9970の個性があり、9970の思いがあるはずなのに、うえのチビをみているととてもそうとは思えなくなります。ホントなぜこんなやつが受かったのか。たとえば『HUNTER×HUNTER』ならそんなことは……そんなことは……そういえばポックルなんてのがいましたね。どんな難関でもひとりくらいはまちがって合格してしまうヤツがいるということでしょうか。

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 正体不明の個性を警戒してヴィランはちかづきません。きちんと能力バトルしているのはいい。しかしこのヴィラン、かるがると船を割るだけの力があるのに船がしずむまでのんびりまちかまえているのがマヌケです。相手の個性は警戒するのに自分の個性は見せつけるというのも中途半端。もしかしてワープつかいのようなひとにぎりのヴィランをのぞけば敵は数あわせのザコがほとんどなのでしょうか。


・『ハイファイクラスタ』

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 十組二十本のグローブを同時に起動できるけれど三分が活動限界……いやソレのべ時間で常人の三十分とおなじってことですよね。同時起動がスゴイんだというのならすなおに十人そろえろよ。レアなHi-Fi適合者をさがすよりは苦労がすくないはずです。
 あと三分をすぎたらこのマッチョ白髪は寝入ってしまいます。それが一匹狼だった過去にぴったりの才能? むしろだれかにたよらないと活動限界のあとがあぶなっかしすぎてぜんぜんつかえない才能ではありませんか。この漫画の作者はもうちょっと頭をつかってキャラの性格とか能力とかを考えたほうがいいと思います。


・『ワールドトリガー』

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 ヴィザ翁がやぶれたとのしらせに動揺するハイレイン。ミラは冷や汗も流しています。こういうリアクション好きですね、敵サイドの仲間への信頼とかむきだしの感情が見られるので。
 この手のシーンで思い出されるのが『魔人探偵脳噛ネウロ』で葛西がヴァイジャヤの敗北を知ったときの「……まさか、しくじったのか! 人間相手に!」というセリフです。これまでつねに皮肉な笑みを顔にはりつかせ、ほかの仲間がネウロに負けても平然としていたのに、このときほんとうに意想外の事態にでくわしたことがわかって、なかなか印象深い場面になっていました。

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 ミラの黒トリガーによってピン留めされた虫の標本みたいにされたオサムの最後の手段はトリガーを解除して生身で本部の建物まで走りぬくことでした。トリオンにしかきかないハイレインの黒トリガーの特質を見越したうえでの奇策です。まことに葦原先生は情報の価値のたかさを念頭においた作劇がうまい。
 そしてまたオサムの覚悟も賞讃されるべきです。いくら敵の攻撃がきかなくなるとはいえ、トリガーを解除するのは残機ゼロのスペランカー状態になることです。もちろん身体能力も生身のものにもどりますし、なによりハイレインの黒トリガー以外の攻撃には完全に無力になります。そのことを知ったうえでなお丸裸になるなんで、なかなかできることじゃないよ。
 ……いかん、本気でほめているのになかできでは遠回しに馬鹿にしているように聞えてしまいます。罪深きかなお兄様。

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 ここで風刃起動! おまえがもっていたのかよ三輪! 途中までオサムを見すてる気マンマンだったのに! それはさておきマフラーと学ランと人相のわるさとがあいまって三輪がダークヒーロー然としていて実にカッコいい。かつてはシスコンとベイルアウトしかセールスポイントのなかった三輪がまさかこれほどの男になろうとは。
 今回の『ワールドトリガー』は見せ場につぐ見せ場、連載史上最高潮の盛りあがりを見せました。なのになんで掲載順がこんなにひくいんだよチクショウ。


・『ROOM303』『実力派エリート迅』

 このたびめでたいことに『ジャンプ+』で葦原先生の過去の読切り『ROOM303』『実力派エリート迅』のふたつが再録されました。特に前者は俺が葦原先生ファンになるきっかけとなった思い出深い傑作です。未読のかたも既読のかたもぜひごらんください。



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コメント

ハイファイ

ただ10人分が同時にってだけでなく、同一人物の脳が同時に10人分というのがミソで、10人が完璧なコンビネーションで同時に働けば足し算ではなくかけ算のように発揮できるということではないですかね?

>汎用性はたかいものの戦闘にはむいていない個性、なのはいいのだけれどコレでどうやって雄英の入学試験をパスしたのでしょうか。

個人的にソコよりも最初の体力テストをどうやって乗り越えたのか気になる
デクより身体能力低そうだし、テストに個性を活用できそうな気がしない……
なんか活用してる描写あったっけ?


>しかしこのヴィラン、かるがると船を割るだけの力があるのに船がしずむまでのんびりまちかまえているのがマヌケです。

アレは単に舟を派手に壊して相手を見失うのを避けるためでは?

梅雨ちゃんが水中型なのは既にばれてますし、下手に残骸とかで煙幕作ると
そのドサクサに紛れて突破されるのを恐れたんじゃないかと

あと異形型は大体見た目通りの力自慢が多いらしいんで、
あの程度なら隠す意味はあんまり無いんじゃないでしょうか?

くっつく弾くを上手く使えば試験は突破できそう
ただメンタルが初期のデク以上にクズ過ぎる

なんでや!
ポックルは将来性とか見込まれて
逆トーナメントで結構良い位置に居たけど
成長する前に蟻とかいうイレギュラーが当たっただけで
ハンター協会本部のプロハンター見れば
中堅くらいには入れそうだったやろ!

新世界編まで生き延びれば
活躍もできただろうに

>なんで掲載順がこんなに低いんだよ
多分バトル重視している割に血の匂いが薄いと見られているんじゃね(現実感強めにしているフィクションなのに
真面目に描こうとし過ぎていて時々優等生の説教臭い瞬間を覚える。

入稿が遅れると掲載順が後ろの方になると聞いたことがあります。

>>峰田の個性と試験
地面に設置しておけば後は仮想敵が勝手に踏んづけて終いですね。
あの試験では仮想敵を「破壊」せずとも「行動不能」にすればポイントになりますから。
体力測定では6話でボール?同士をくっつけた塊を両脇に設置してその反動を利用して反復横跳びしてましたよ。
他の種目でも自身にはくっつかず弾むという性質を利用したのではないでしょうか?

今回のワートリ燃えましたね。ベイルアウトがあるのに死の予測がされてたオサムの理由がわかったし、風刃も出てきたし。まささにアフトラクル侵略編のクライマックスです。

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