保険 アリコ Moon of Samurai 今週のジャンプ一コマレビュー 2014年37・38号

今週のジャンプ一コマレビュー 2014年37・38号 

・『火ノ丸相撲』

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 火ノ丸vs 沙田戦の偵察としてやってきた関東一位の高校の凸凹コンビの片割れのチビって、『魍魎戦記MADARA』の聖神邪みたいなツラしてますね。古いか。
 いずれ強敵としてぶつかるであろうポジションのキャラとしてはありがちなことにダチ校を見くだすわ火ノ丸の勝ちにダメ出しするわとイヤミなことをならべたてるものの、今回しょっぱなの登場シーンで見知らぬ場所にひとりおきざりにされたためにオロオロしていたり、実は火ノ丸の戦いぶりに感動していたことをあっさり曝露されたり、友だちとふたりまとめてホケツあつかいされたときには自分のことはさておいて友だちのフォローにまわろうとしたりと、こまかいところでかわいげのある描写がなされているために、どうにもにくめないキャラになっています。火ノ丸がその名に聞きおぼえがあることからも、ただの口だけ小僧ということはありえませんし。
 ホントこの漫画のネームドキャラは気持のいい連中がそろっていますな。安心して読んでいられます。

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 凸凹コンビののっぽのほうは、作中最後の日本人横綱の息子にして草薙剣の二つ名をもつ男でした。こりゃまたスゴイ設定のキャラをもってきたものです。血統の面だけでも現時点で最強であろうことは確実なのに、二つ名が草薙剣ですか。天津日嗣高御座の御しるしのひとつですか。天下五剣がたばになってもかなわないほどの格の高さです。はやくもラスボスが出てきたといえましょう。
 このまえ中学横綱をくだしたばかりだというのに、話のテンションはいっこうにさがりません。川田先生フルスロットル。


・『ヨアケモノ』

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 新撰組に入隊するためにはまず隊一番の剣客の沖田総司と木刀をもちいて素面素小手で試合をする必要があります。しかも沖田は謎のパワーアップアイテムで人間を超えた力の持主です。しかも一本とみとめられるにはカスリ傷をあたえるくらいではダメです。真剣だったら死んでいるほどの一撃をあびせなくてはなりません。さらにここまでやっても合格はかりそめのもので、実戦をこなしてはじめて新撰組の隊員とみとめられます。ただし最初の任務でたいてい死ぬそうです。
 ブラックってレベルじゃねーぞ! ブラックってレベルじゃねーぞ!
 だいたいこれまでの説明からすると、新撰組の連中はヒラ隊員でさえ沖田から一本とれるうえに死亡率激甚の修羅場をくぐりぬけた強者ってことになるんですけど、そんなことがありうるんでしょうかね。芝田先生はもうちょっと頭をつかって漫画をかいてください。

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 長州は外道! 現政権をほろぼして自分を中心とした時代をつくろうとする私利私欲のテロリスト集団! 邪魔者の血はいくらながれても歯牙にもかけない狂犬ども! 血にうえた獣! そんな連中は野放しにしてはならない! よーし、主人公は正義の新撰組の一員となって悪い悪い長州と戦うぞー!
 なんだかなあ。歴史を題材にするなら、敵味方のどちらにも言いぶんがあるように描くのが最低限の仁義だと思っているので、長州を一方的な悪役にするのはなんだかなあって気分です。
 もっともこれが実は武装テロ組織が少年兵を育成するのとおなじやりくちで、新撰組が佐幕派にひたすらつごうのいい理窟でもって新隊員を洗脳する描写だというのなら全然オッケーなのだけれど、作者はそんなこと考えていないんでしょうね。
 あと沖田、あいかわらず油断しすぎ。『無限の住人』の万次さんや『ドロヘドロ』の能井みたいに不死身の能力もちであるために敵の攻撃をよけなくなったというのならまだわかるものの、ネコ野郎なんだからもうちょっと危険に対して敏感になってほしい。


・『NARUTO』

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「……そもそも他国にまで轟かせた自分の勇名を忘れちゃいないだろ?
 “写輪眼のカカシ”って名を!」


 いやオビト、そのよび名はちょっとちがうな。ただしくは“写輪眼におんぶにだっこのカカシ”って名だ!


・『トリコ』

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 悪霊がひっこんでいく……
 呼吸が苦しくなればおまえの悪霊はよわまっていく。
 正体をいおう! それは『悪霊』であって『悪霊』ではない
以下略。

 トリコの体内からあらわれてヘラクレスをじかにブンなぐったところからスタンドっぽいと思っていたら引っこみかたまでスタンドっぽかった。しかし自信満々で登場したのに息ができなくなってトンズラこくって、青鬼ショッパいな。
 というかそもそもトリコはフグ鯨篇のときでさえ五分は海にもぐっていられて、それもフグ鯨をつかまえるために体力がけずられていたからで、本来なら何十分息つぎせずにいられるかわからないほどの肺活量でした。そのあとトリコはさんざんうまいものを食ってグルメ細胞も成長したから、もちろん肺活量もケタ外れにふえたはずです。それなのに、あたりが真空になったくらいのことですぐにスタンドがひっこむって、どういうことでしょうか。


・『ワールドトリガー』

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 黒トリガー初黒星! エ、エネドラさーん!
 今回の戦いはまことに見ごたえがありました。忍田本部長がエネドラさんの急所のダミーをことごとく斬ってすてた実力もさることながら、自分の活躍よりもボーダーの勝利を優先させたのがベテランの風格でよかった。エネドラさんもやぶれたりとはいえやられっぱなしではなく冷静でアタマも切れて最後までボーダー隊員をくるしめたのがよかった。諏訪さん&細目もエネドラさんの急所にマーキングするという仕事をきっちりこなしたのがよかった。諏訪隊のそばかすくんも後にひかえた真打のための捨駒として仕事をしたのがよかった。そしてエネドラさんにトドメをさしたのが、かつて隊長をやられコケにされて雪辱の念にもえる風間隊のふたりだったのが実によかった。ぜんぜん空気をよまない菊地原がらしすぎるほどにらしくてよかった。そして風間さんがかつてきついことを言ったそばかすくんの陽動をほめたのもよかった。なにより敵も味方も勝つための最善手をうちつづけたのがよかった。ほめるところは五指にあまります。
 それでは文句なしのできばえなのかというと残念ながらそんなことはなくて期待はずれでした。俺は! ノーマルトリガー最強の男のド派手な活躍が見たかったんだよ! 今までさんざん強者アピールしていやがうえにも読み手の期待をあおっていたんだから当然エネドラさんを圧倒するか、でなくても最後の締めは忍田さんが豪快にきめてくれるのをのぞんでいたんだよ!
 たしかにエネドラさんのトドメをさすのが風間隊だったのはみごとでした。エネドラさんとなんの因縁もない忍田さんがポッと出でたおすよりもはるかに構成的にすぐれています。しかしそれはあくまでも理窟のうえでのことであり、最強クラスの味方キャラの見せ場をうばうほどの価値があったかどうかについてははなはだ疑問です。
 この漫画のいいところのひとつはキャラがみな理づめで戦っているところです。しかし光あれば影あり、理におちているという巨大な短所もまたかかえています。そして一の短所が百の長所をおしつぶすこともままあるのです。葦原先生にはゴンさんがピトーをボコボコにしたような、とまでは要求しないけれど、理窟にたよらずインパクトでおしきるおうな超展開を描けるようになることをのぞみます。


・『BLEACH』

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 なん……だと……? 日番谷きゅんが活躍している……?
 相手は席官ふたりと従属官ひとりなので、護廷十三隊隊長の戦果としてはべつだんふしぎはないのだけれど、ヤムチャはサイバイマンにすら勝ってはならないのとおなじように、日番谷きゅんはだれが相手でも苦戦しなければならないという先入観があるため、どうにも違和感があります。
 しかし、敵にまわすと恐ろしいが味方にすると頼りない……VIPPERみたいな男です日番谷きゅん。



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コメント

カカシは写輪眼を手に入れる前から天才扱いだったから、写輪眼を失った今、昔の戦い方に戻るみたいな展開だと思ったんだけどなぁ。

今回はアカデミア擁護長文ニキの出番はなさそうやね(ニッコリ)

管理人さんもめんどくさくなったんかな

ワートリは連携、努力、勝利 だからこれで良いと思う。

まー確かに忍田さん無双は見たかったですが

今回はあくまでボーダーという組織の強さを見せたかったんじゃないですかね
忍田さんも『我々』とかことあるごとに言ってますし
一人で倒させることより全員で倒させることが良いだろうと思ったんでしょう
エネドラさんにもボーダーの強さを示せますしね

無双見たかったですがw

>魍魎戦記MADARA

ならば、草介はさしずめ沙門でしょうか

自分は草介の初登場シーンで「THE八犬伝」の犬川荘助を思い出しました
そして今回で髪の房が長いのを知るや、この論をそっと撤回いたしました

>あたりが真空になったくらいのことですぐにスタンドがひっこむって、どういうことでしょうか。

確かに一見不思議ですが……

そもそもヘラクレスは「単に空気吸っただけ」だから
モーションとか一切無く、息を止めるどころか
口閉じる間もなかったはずな訳で……


要するに肺の中の空気も一瞬で吸われたのでは?
少なくとも水潜るのと同じようには行かなさそう

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