保険 アリコ Moon of Samurai ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第17話 「恋人(ラバーズ)その2」

ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第17話 「恋人(ラバーズ)その2」 

 特に戦術というわけでもなく、ただ単にいやがらせをしたいから承太郎にいやがらせをするだけという、ジョジョ史上もっともおろかな男鋼入りのダンがこんどは承太郎に背中をかかせました。

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 このシーンだけを切りとって見てみると仲がよさげですが実際にはもちろんそんなことはありません。承太郎の頭のなかはダンをオラオララッシュで再起不能にする予行演習でいっぱいです、たぶん。
 いっぽうジョセフはダンが背中をかかれた影響でくすぐったく感じてヘンな声をあげ、おかげで花京院とポルナレフとはまわりから同情されて小銭をほどこされてしまいます。旅の老婆(エンヤ婆のことです)がだしぬけに顔面から血をながして息をひきとった、と見えたことにはノーリアクションだったのに、ボケ老人とおぼしき男の奇声には人垣ができるほどにむらがってくるって、パキスタン人の感性がわかりません。
 ところでダンは自分のスタンドの能力を「同じ場所を数倍の痛みにしてお返しする」と説明していたので、ダンが背中をかかれた痛みの数倍ということはジョセフにひっかき傷ができるくらいの強さのはずです。それが逆にくすぐったさを感じるとは、むしろ痛みはよわまっていると言えましょう。どうやらラバーズが寄生主に数倍にしてあたえるものは単純な痛みではなく、肉体的にであれ精神的にであれダメージになるものだと考えたほうがよさそうです。まことに器用な嫌がらせ。犬は飼主に似るといいますが、スタンドも使い手に似るようです。

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 さてハイエロファントとチャリオッツとはちいさくなってジョセフの脳幹へとたどりつき、そこで脳細胞をこまぎれのドロドロにして肉の芽のエサにしているラバーズを発見します。そしてチャリオッツはラバーズをきりきざむとかすりけずるとか宣言しました。

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 そのわりにはショッパい戦果で、たいしたダメージをあたえられません。しかもこのたびのポルナレフの見せ場はこれで終りです。近距離戦闘タイプなのに近距離戦闘でほとんど活躍できないって、ポルナレフはホントにスタンドつかいの達人なのかうたがわしくなってきました。

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「やったッ!」

 おいこらフラグをたてるんじゃない花京院。おまえホントはやっぱりポルナレフのことキライだろ。

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 そのポルナレフはジョセフのドロドロの脳細胞を身にまとってハイエロファントに変装していたラバーズと知らずに近づき、まんまとだまされて腹に一撃をくらいました(あれ、さっきのやってないフラグをたてたのはもしかしてニセモノのほう?)。いやいや脳細胞をもちいての変装はまだいい。しかしポルナレフが斬りつけたのは細胞を変形させたダミーって、ちょっとまて。それはもはやカモフラージュとかいうレベルではなくて完全にべつの能力だろう、遠隔操作能力とかのたぐいの。

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 いっぽうダンは承太郎に最高にハイ! って気分で承太郎に靴みがきをさせたうえでそのあごを蹴りあげ、やがて承太郎にしはらうべきツケを順調にためこんでいました。ほんとうに愚かな男です。俺ならこの時点で地球の裏側にまで逃げだしていますよ。それで逃げきれるかどうかははなはだ疑問ですが。
 そしてジョセフの頭のなかではハイエロファントらが苦戦中。攻撃すればするほどラバーズのダミーがスモールグールのようにワラワラと増殖してゆくうえに本物と偽物との区別がつきません。

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「フッフッフッ。史上最弱が…………
 最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も恐ろしいマギィ――――――――ッ!!」


 くどいわッ。

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 そして最後の締めはライトアップ。おいコラその照明器具どっからもってきた。……と思ったけれどよく見たらラバーズのダミーでした。おいコラ脳細胞のダミーでどうやって目からライトが出せるんだ。あいかわらず理不尽なことばかりやるスタンドです。
 そのスタンドの使い手は何枚目になるか知れない自分の死刑執行書にまたもやサインしていました。

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 貴金属店で金の腕かざりを承太郎にスタンドでぬすませ、その現場をわざわざ店員につげるという限度を超えた嫌がらせ。そのヒールっぷりには一種の爽快感さえ感じます。
 さて店の奥からは承太郎を制裁するためにむくつけき男どもが出てきました。

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 ちなみに原作でのそのシーンはこちらです。「え? マジで俺これから殴られるの?」って感じの茫然とした表情が年相応で承太郎にはめずらしい。

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 店の男どもが承太郎をリンチにする隙を見はからってダンは承太郎にぬすませたのよりももっと値打のある腕かざりをかっぱらいました。もちろんそれがはじめからの目当だったらいちいちまわりくどいことをせず承太郎にストレートにぬすませておけばよかったので、やはりダンのいちばんの目的は承太郎への嫌がらせだったことがわかります。たとえるなら、動物園で檻にカギがかかっていないのを知らずに檻のむこうのライオンをさんざんバカにするマヌケですな。
 そして承太郎はそろそろ牙をむくころあいです。

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「フッフッフッフッ。いや……楽しみの笑いさ。
 これですごーく楽しみが倍増したってワクワクした笑いさ。テメーへのお仕置きターイムがやってくる楽しみがな」


 あれだけコケにされ痛めつけられたのに、内心はどうあれ表向きは冷静さをうしなわず相手に精神的に屈服することをよしとしません。タフです。ジョースターの血統の精神はほんとうにタフです。
 そして承太郎は仲間への全幅の信頼を見せます。ジョセフはあと数十秒で死ぬ状況にあると言うダンに対し。

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「フフフ。いいや、きさまはおれたちのことをよく知らねえ。
 花京院のやつのことを知らねえ」


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「えッ!? おれのことは無視かよ承太郎ッ!?」

 ポルナレフの心のさけびを勝手に代辯してみました。でもしかたないよね、ポルナレフここんとこずっといいとこなしだもん。直近の活躍は便器をなめたことで、そのまえは墜落寸前のランクルから運転手のくせにまっさきに逃げだそうとしたこと。さらにそのまえは女スタンドつかいにすんでのところでだまされそうになったことです。あらためてふりかえってみるとホントここんとこいいとこなしだなポルナレフ!

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 ハイエロファントが足もとに触手をのばして本物と偽物とをみわけ(なぜ触手が本物にふれたら光るのかは原理が不明ですが)すかさずエメラルドスプラッシュ、ラバーズの頭に直撃して本体のダンの額から血がほとばしり出ました。いつもより多めに流しております! いやマジで多い、どころか多すぎます。額の皮下五ミリのところに血袋がつまっていたのかってレベルです。チャリオッツがラバーズの攻撃を腹にくらったときにポルナレフが吐血した量も尋常ではなかったし、ジョジョキャラはもうすこし血を大切にしましょう。荒木先生はもうちょっとダメージ描写とリアリティについて考えましょう。原作だともうちょっと量はひかえめだったけれど、大出血にはかわりありませんでしたし。

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 ダミーをつかっての撹乱戦法が通じないと見るやラバーズはジョセフの頭から一目散に逃げだしました。それと知ったジョセフはすかさず波紋疾走で肉の芽を蒸発させます。このシーンは原作になかったので追加されたのがよかった。あと第四部でジョセフがボケていたのが肉の芽の影響でないとわかったのもよかった。

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「しかしこれで、ジョースターさんも“にくめない”ヤツになったわけだ」
「ポルナレフおまえなあ」


 あ、自分の肉の芽をひっこぬかれたときのことをおぼえていたのか。しかしこのアニメオリジナルのセリフが今回のポルナレフのいちばんインパクトのあるシーンってどういうことやねん。ジョセフでなくともつっこみたくなります。
 それはさておき、形勢逆転されたダンはスタンドを自分のところへもどしつつ、ひとまずその場をのがれようとします。しかしもちろんそんな虫のいいことを承太郎がゆるすはずもありません。そこでダンはあきれるのを通りこして感心するほどにみごとな手のひらがえしをします。

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「ゆるしてくださあぁーいッ承太郎様――ッわたしの負けですッ!
 改心します、ひれ伏します、靴もなめます、悪い事しました。
 いくら殴ってもいいッ! ブッてください! 蹴ってください! でも!
 命だけは助けてくださいイイイイイイィいいいい~ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ」


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(もうすぐだ! もうすぐで、わたしの「恋人(ラバーズ)」がもどってくる! この承太郎のアホタレは今そのことを知らない。
 今度はてめーの耳から脳に潜入してやるッ! 花京院は数百メートルも遠くにいる。見てろ~~死ぬほどの苦しみを味わわせてやるぜ~~)


 腹の中はこれだよ!
 ところで『岸辺露伴は動かない』シリーズの第一作で露伴は、使用人に怨霊からの恨みを肩がわりさせてまで生きのびようとした男に対し、あきらめずに人生を前向きに生きる点は尊敬できると言っていましたが、ダンのこの姿をみてもあるいはおなじように思うかもしれません。実際ダンのどれほど不様をさらしてもいっこうにあきらめようとしない姿勢だけはたいしたものです。

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 もっとも承太郎の判断力およびスタープラチナの正確さと目のよさとのまえには何の効果も発揮しませんでしたが。そもそもケンカをふっかけた相手がわるかった。まったく勉強不足にもほどがあります。
 さて承太郎はラバーズをスタープラチナの指の腹でおしつぶしてダンの腕と脚とを折ったことでこれまでのツケをしはらったことにすると言いました。実はこれウソです。このあと「ゆるしはてめーが殺したエンヤ婆にこいな……おれたちははじめっからてめーをゆるす気はないのさ」と言っているように、手足を折ったくらいではゆるすつもりはないのです。イエローテンパランス戦でも言っていたように、承太郎はコケにされるとけっこう、いやいやものすごく根に持つタイプです。
 そしてダンがこれまた視聴者にひとかけらの同情心もおこさせないほどのカスっぷりを見せつけます。

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 承太郎が背をむけるやいなや、『北斗の拳』のリン似の女の子の耳からラバーズを侵入させ、そのことを承太郎に告げて再起不能にしようとたくらみます。すがすがしいまでの外道ですな。しかし俺はフィクションにおけるクズはヘドが出るほどキライだけれど、ダンのことは底の底までキライというわけではありません。ものすごくテンションが高くて感情表現がはげしくて、とにかく生きていて楽しそうなのがいい。「ぐはははははは――っ」とか「うぬあははははははーッ」とか笑ってますし。モヒカンザコに通ずるものがあります。こういう美点をそなえたクズなら出てきてもいっこうに問題はありません。
 あと卑劣きわまる悪だくみが主人公によってあっさりうちくだかれるのもいい。

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 ラバーズにはハイエロファントの触手がまきつけられていて、女の子の耳のなかにはいったところで身うごきがとれなくなりました。ハイエロファントの射程距離はそこまで長くはなかったと思っていたけれど、パワーを度外視して触手をのばすだけならこれくらいは可能なのでしょう。ラバーズを拘束するのにパワーはほとんどいりませんし。
 そして万策つきたダンはふたたび命乞いをはじめ、承太郎ににべもなく拒否されると、今度はDIOからもらった前金をやると言いだしました。ゴキブリよりも生きぎたなく、あきらめの悪い男です。こういうところはちょっとだけ尊敬しますね。
 そしておまちかね、視聴者の溜飲を下げるお仕置きタイムのはじまりです。

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「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」

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「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラーッ」

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「オラアアアアアアアアァァァァァ」

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「オラオラオラオラオラオラオオラオラオラオラオラオラオラオラオラーッ!!」

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「うげっぐあっ~~!!」

 現状最長のオラオララッシュ、その間およそ二十秒。一分くらいやってもよかったんだぜ?

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「つけの領収証だぜ」



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