保険 アリコ Moon of Samurai ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第15話 「正義(ジャスティス)その2」

ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第15話 「正義(ジャスティス)その2」 

 息子のカタキの片割れ(と当人は思いこんでいる)ホル・ホースをしとめたとエンヤ婆がよろこんだのもつかのま、好事魔多しで今度はポルナレフがひとりでロビーにおりてきました。本来なら飛んで火に入る夏の虫なのですが、このばあいホル・ホースが見つかって二階の承太郎たちをよばれるとやっかいなので、ここはぐっとガマンの子でどうにかしてポルナレフをおいかえそうとします。しかしこんなときにかぎってポルナレフはウザさ満開、おまえソレ何もかも知ったうえでわざとやってんじゃないのかってレベルでエンヤ婆をかまいつけるのでした。

JOJO_the_Third_15_01.jpg

「なんでもありましぇんじゃ。ちょいところんで腰をうっただけですじゃ」
「ころんだあ~~~~?
 危ねえなあ~~~~左手はヤケドするし、本当そそっかしいんだなァ~~~~」


JOJO_the_Third_15_02.jpg

「ありがとう! すみましぇん、大丈夫! へっちゃらですじゃ」

JOJO_the_Third_15_03.jpg

(出てけーっ、だれが部屋に入っていいと言った――――チクショー)

JOJO_the_Third_15_04.jpg

「でも、女手ひとつでこのホテルをきりもりしてるのかい? 他に家族はいねーのかい……?
 息子さんとかよォ!」


JOJO_the_Third_15_05.jpg

「ググッ! グ~~~~~っ」

JOJO_the_Third_15_06.jpg

「ン、今なんていったんだい」
「い……いや、もうひとりぐらしになれましたよってのォ~」
「フ~~~ン、そうか……でも心細いだろう?
 たとえば息子さんと嫁がいてよ。あんたの孫なんかがあのロビーなんかでキャッキャッとさわぎまくるんだ……」


JOJO_the_Third_15_07.jpg

「ちょいとうるせえけど、家族っていいよな~~~~」

JOJO_the_Third_15_08.jpg

「グッ、グググッ」

JOJO_the_Third_15_09.jpg

「子供がいるとしたらおれより年上かなあ……どうしたんだい? 大都会にでも出てっちまったのかい?」

JOJO_the_Third_15_10.jpg

「い……いえ……死にましたのじゃ……」
「え、す……すまねえ。そいつは悪いこと聞いちまったかなあ」


JOJO_the_Third_15_11.jpg

(てめーに殺されたんだよォ、クキィーチクショ――ッブチ殺すッブチ殺すッ)

JOJO_the_Third_15_12.jpg

「なあ、すわんなよ。肩もんでやろうか?
 おれもひとりぼっちの身でよ、小さい時母親を失くしたんだ……思いだすなぁ、かあさんをよ……ひとつ、今夜は…………へへへ」


JOJO_the_Third_15_13.jpg

「このおれを息子のかわりと思って、あまえていいぜ~~」

JOJO_the_Third_15_14.jpg

(このクサレガキャア~~ッやっぱり今ブチ殺さでおくべきかァ~~っ)

 いやあ笑った笑った。エンヤ婆の顔も声もすごいため、力めば力むほどおかしさが増してゆきます。およそジョジョの笑えるシーンはシュールなのが多いのに対し、こちらはシリアスな笑いになっていますな。

JOJO_the_Third_15_15.jpg

 エンペラーの弾丸を口にくらった瞬間にスタンドを解除したためにすんでのところで命をとりとめたホル・ホースがポルナレフにエンヤ婆の正体をあかそうとして長椅子の影からはって出てきました。敵であるポルナレフにくみしようとするのだから、ホル・ホースがどれだけエンヤ婆のことをヤバイと思っているのかがわかります。実際ヤバイし。しかしホル・ホースはエンヤ婆にとっては息子のJ・ガイルのカタキで、ポルナレフにとっては友人のアヴドゥルのカタキなのだから、どっちにしろ詰んでいます。これでよく生きのびたもんだ。
 で、ホル・ホースのおかげでポルナレフはエンヤ婆のうしろからのハサミの一撃をあぶないところでふせぎ、チャリオッツで応戦します。生身の婆さん相手に得意の接近戦で勝ちきれないポルナレフって……気が動顛してもともとの実力をだせなかったのだとしておきましょう。スタンドの強さは精神の力によるものですから。

JOJO_the_Third_15_16.jpg

 血色のわるい町の住人たち、そしてインドからの旅人はエンヤ婆のスタンド・ジャスティスによってあやつられていました。しかしちょっとでも傷つければあやつり人形にでき、しかも何百人でも何千人でもあやつれるって、まことに無体な能力です。このあとホル・ホースが最強最大のスタンドだと評するのも決して言いすぎではありません。エンヤ婆はホテルをきりもりするような役を演ずるよりも、姿をかくして地味に戦っていたほうが勝算は高かったでしょうに。
 そもそも第三部のスタンドは使い手が考えなしに承太郎たちのまえに姿をあらわすことなく秘密裡に攻撃していたら苦労せずに勝っていたはずのケースが多い。これはおそらく荒木先生がまだスタンドバトルという概念に不なれで、ジャンプにありふれたバトル漫画の文法で描いていたためのことなのでしょうが、おかげで第四部以降のジョジョを知っている読者が見ると残念ながら敵がアホぞろいに思えてしまうのです。

JOJO_the_Third_15_17.jpg

 あとこのマヌケ面の犬は原作だとここだけに出てきていました。アニメでしょっぱなに殺されていたのはこのシーンとの整合性をとるためだったんだねプロシュート兄貴ィ!

JOJO_the_Third_15_18.jpg

 ポルナレフは衆寡敵せずで一目散に逃げだします。助けをもとめるホル・ホースに対しては「そこで死ねッてめーわ!」と主人公サイドのキャラにあるまじき暴言をはいて見すてるのですが、まあしかたありませんね。ともあれジョイナー以上の脚力をほこるエンヤ婆からタッチの差で奥のへやへと逃げこみました。しかしポルナレフのことなので逃げこんださきは我々の期待を裏切ることなくトイレでした。

JOJO_the_Third_15_19.jpg

(よく見たらこの部屋、便所かよォ……なんかおれ、いつも便所みたいな所で襲われるな。
 ちくしょう、きたねー便器だぜ!!)


 そのきたねー便器をこのすぐあとにあんなふうに掃除することになろうとは、神ならぬ身のポルナレフの知るよしもないことでした。

JOJO_the_Third_15_20.jpg

 チャリオッツで一呼吸のうちに四人はブッタ斬ってやると無言で闘志をあらわにするポルナレフでしたが、そのうち物音ひとつしなくなります。気になって鍵穴からそとをのぞいてみると、むこうからものぞいていました。そして屍体とのベロチューによって舌を傷つけられてしまいます。で、エンヤ婆はポルナレフをしばらく肉体的に痛めつけたあと、こんどは精神的なダメージをあたえようとたくらむのでした。

JOJO_the_Third_15_21.jpg

「ど~おおれ! 便所そうじでもしてもらおうかのオ………ポルナレフゥ――ッ。
 なめるように便器をきれいにするんじゃ、なめるように!
 ぬアアアめるよォオオオオにィィィィ、だよん。レロレロレロレロ」


JOJO_the_Third_15_22.jpg

(そ、それだけは、それだけは!!!!
 だずげで―――ッ)


JOJO_the_Third_15_23.jpg

 いいところで、もといあぶないところで承太郎がジャジャーンと登場したのでエンヤ婆はポルナレフへのおしおきはたなあげにして承太郎にうけこたえします。ポルナレフとちがって承太郎は抜目のないやつだからとエンヤ婆はかんがえ、ここはとぼけるよりもほんとうのことを言って承太郎が背をむけたところを襲う算段をつけ、ポルナレフはドアのむこうのトイレにいると正直に答えました。ポルナレフがトイレにいるといえば説得力は満点なので承太郎はドアにむかい、その無防備な背中をエンヤ婆はハサミでひと突きしようとする、のですが。

JOJO_the_Third_15_24.jpg

 あきらかにねらったタイミングでふりかえった承太郎の足にエンヤ婆はけつまづいてすっころんでハサミの先が目につきささりそうになります。

JOJO_the_Third_15_25.jpg

「あっあっ……危ねえッ!」

 さいわいエンヤ婆はケガせずにすみました。しかし見ているこっちもホッとしました。今回はエンヤ婆の視点で話がすすむため、すっかりエンヤ婆に感情移入してしまっています。
 しかしエンヤ婆の馬脚があらわれるのはこのすぐあとのことでした。

JOJO_the_Third_15_26.jpg

 エンヤ婆がジョセフのことをジョースターとよんだときから承太郎はあやしいとにらみ、自分の名をよばないよう仲間に言いふくめたうえで宿帳に偽名を書いていたのでした。それなのにエンヤ婆が承太郎の名をよんだので、スタンド使いの追手だということを知ったのです。承太郎たよりになりすぎ。ホントに十七歳かってうたがわしくなるレベルで、抜目がなさすぎてかわいげがないほどです。こんな男と家庭生活をおくったら息がつまるでしょうな。
 で、バトル開始。

JOJO_the_Third_15_27.jpg

 ドアのむこうからいっせいにあらわれた敵どもを承太郎はオラオララッシュでホテルのそとまでブッとばしたものの、赤ん坊の死骸の攻撃で左足をつらぬかれました。いやこれジャスティスの能力がなくてもフツーに重傷ですよね。それなのにこの傷はこのさき承太郎になんの影響もおよぼしていません。まったくジョジョキャラは『男たちの挽歌 II』の最終戦のジョン・ウーたちよりもさらダメージを意に介さない連中です。あの映画の味方キャラたちも、いくら撃たれようがゾンビみたいにしぶとく戦いつづけましたが。

JOJO_the_Third_15_28.jpg

「拳で霧がはったおせるかッ!
 剣で霧が切れるかッ!
 銃で霧を破壊できるかッ!
 無駄じゃ無駄じゃきゃきゃケケーッ」


 物理攻撃完全無効! 承太郎らのスタンドではジャスティスには相性が悪すぎます。文字どおり手も足も出せません。そこで問題だ! このスタープラチナでどうやってあの霧のスタンドをたおすか?

答え①ハンサムの承太郎は突如反撃のアイデアがひらめく
答え②仲間がきて助けてくれる
答え③たおせない。現実は非情である。

JOJO_the_Third_15_29.jpg

 答えは①で、スタープラチナがジャスティスをすいこんで頭をおさえつけ、エンヤ婆を窒息させて勝利しました。いやそれどうよとはたしかに思います。スタープラチナがそんなことをできるなんてことはまったく知らされていなかったので、御都合主義だという感じは否めません。しかしエンヤ婆の話は文句のつけようがないほどにおもしろかったし、トイレのポルナレフはいかにもポルナレフって感じでしたし、絶体絶命のピンチからの大逆転は非常にスカッとしたし、霧のスタンドをすいこんで使い手を窒息させるという奇想天外なたおしかたに感心したのもたしかなので、マイナスの部分よりもプラスのほうがずっと大きいことをかんがえれば、故障を申したてるのは筋ちがいだと思うことにしています。

JOJO_the_Third_15_30.jpg

 ポルナレフがどうやって便器をきれいにしたのかを承太郎から聞いて知っているジョセフは哀れな被害者をさんざんにからかいます。このあたりは第二部からちーともかわっていません。他人をからかうことについては、きっと死ぬまで老成しないんでしょうなあ、ジョセフは。
 さてジョセフは承太郎と相談してエンヤ婆をいっしょにつれてゆくときめました。DIOらの情報を聞きだすためです。

JOJO_the_Third_15_31.jpg

「そう簡単に口をわるとは思えませんが」
「わしのハーミットパープルでTVにこのバアさんの考えを映し出せばいい」
「なるほど! 墓場にゃTVはねーから次の町でか~~」


 あ、花京院のセリフにつづくポルナレフの「ご……拷問でもするのかあ。ババァだから楽しそうじゃねーが!」というのがアニメでははぶかれていました。しかしそれが正解です。原作のままだとポルナレフが若い美女を拷問するのがたのしみの変態野郎になってしまいますから。ポルナレフが変態なのはスカトロ方面だけでじゅうぶんです(ぉ

JOJO_the_Third_15_32.jpg

 そしてホル・ホースは承太郎一行の車をぬすんでDIOのもとへと逃げもどります。再登場したうえにポルナレフにエンヤ婆の正体をおしえようとしたので仲間になるのかと思ったけれどそんなことはなかったぜ!



一番くじ ジョジョの奇妙な冒険 第三部 スターダストクルセイダース~BLACK SIDE~ B賞 ザ・ワールドスタンドフィギュア
一番くじ ジョジョの奇妙な冒険 第三部 スターダストクルセイダース~BLACK SIDE~ B賞 ザ・ワールドスタンドフィギュア
バンプレスト
売り上げランキング : 29905


Amazonで詳しく見る
by G-Tools




コメント

地味に花京院も有識読みで宿帳に書いてるのよね

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://samuraimoon.blog67.fc2.com/tb.php/2077-b3f1ed75

少年ジャンプ ワールドトリガー 斉木楠雄のψ難 ハヤテのごとく! 銀の匙
  • seo
Wizardry Ring
[ Back ][ Random ][ List ][ Next ]
ブログパーツ