皇国の守護者 第27話
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新城は降伏の印である青旗を猪口に用意させる。激戦の果てにバルクホルンは新城の勇武と信条に触れ、敬意を抱く。それは新城も同様であった。
「新城大尉。わたしは貴官のごとき敵手と見えられたことを身に余る光栄とする」
「僕も同意見だ。〈帝国〉騎士大尉フォン・バルクホルン。
貴官のおかげで僕の大隊は降伏せざるを得なくなったのだから」
そして新城は投降する。帝国兵は青旗を無視して射殺しようにもバルクホルンが捕虜として随伴しているために手出しはできない。周囲から憎悪と殺意を受けながら新城はその場の帝国軍の最高指揮官、カミンスキィ大佐の前に進む。新城は大協約に基づいた降伏を望み、カミンスキィはそれを受諾する。型どおりのやりとりが終わったあと、新城はカミンスキィの自分への敵意を知る。華やかな武勲とはかけ離れた世界で生き、その延長で現在の地位を得たカミンスキィにとって、新城やバルクホルンのように純粋な武人と映る男は憎悪の対象であった。その端整な顔を喜悦に歪ませながら、カミンスキィは皇国軍の全兵力が昨日のうちに北領を脱出していたことを告げる。
「つまり、この二日間に貴官がおこなった勇戦はまったく無益なものだったのだ」
- [2006/09/21 18:30]
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