バカ漫画レビュー『斬』三太刀「貫木刃 参上!!」
今日も素敵に絶不調、大人気バカ漫画『斬』のレビューを始めます。
先週、月島さんとの真剣勝負を経て、明日から本格的に剣の稽古を始めてみようかと決心した主人公の斬。
「今までやってなかったのかよ!」というツッコミは控えておきます。中越戦争の謝罪を求めたヴェトナムに対する中華人民共和国の返答のように、我々はもっと未来志向にならなくてはならないのですから。そういうわけで支那事変についてももっと未来志向になってください中国サマ。
さておき斬は昼休み、『剣術・基本編』と斬新すぎるほどにストレートなタイトルの本を机の上に投げ出します。
コイツ、昨日一日まるで練習していない。たぶんこの本は昨日の放課後、家に帰る途中に購入したのでしょうが、刀を振るには庭ででも道路ででもできるだろうに。それとも斬の家はカプセルホテルか?
本日の格言:明日できることは今日するな@トルコのことわざ
だいたい本格的に剣の稽古を始めたいのなら剣道場に入門するのが一番手っ取り早いし確実な手段でしょうに。誰でも刀を佩けるし真剣勝負と宣言すれば罪に問われることもない狂った世界なのですから剣道場なんてそこら中で繁盛していることでしょう。はじめの一歩から選択を間違える主人公、まったく斬新です。
さて斬はクラスを見渡して自分に友達がいないと溜め息をつきます。そこを教室に入ってきた不良っぽい男に「何で俺の席に座ってんだ? のけ」と至極真っ当な要求をされます。
それに対して斬は。
スタンドを出してビビります。え? これは斬の内面描写に過ぎないですって? はっはっは、あなたは冗談がうまい。背後のスタンドが斬の内面だなんて、これほどまでに外見の斬と区別が付かないわけがあるはずないじゃないですか。いくらすぎたんが2+5=7歳児だからといって、そこまで画力が足りないと本気で考えていらっしゃるのですか? この漫画を掲載しているジャンプそのものに対する冒涜ですよ。
斬は主人公なのでスタンド使いでもない相手にスタンド攻撃を仕掛けたりはしません。転向してきたときにこの席に座るようにと先生に指示されたことを素直に白状します。すると「たった一週間サボっただけでどういう事だよこれは!」と怒鳴られます。
うん。その先生が全面的に悪い。何かにつけて刀を抜きたがるこの世界では、無用のトラブルを避けるのが一番重要なことでしょうに。それを期限の定められて停学でも退学でもなく単にサボっただけの生徒の席を勝手に転校生に座らせるなんて、刃傷沙汰のタネを自分から提供しているようなものです。狂った世界には狂った人間しかいないのか。
さてその男の後頭部を月島さんが鞘ぐるみでブン殴ります。
↓犯行の決定的瞬間
さすが常時バーサーカーモードの月島さん、背後からの不意打ちはお手の物ですね。ドン引きする斬の表情が素晴らしい。しかしあまり力を入れていないような女の子の攻撃で前屈みになるなんて、ガラスの腰ですか?
その月島さんは男を貫木と呼びます。クラスメイトなのである程度の面識はあるのでしょう。礼儀は最低限すらないっぽいですが。
ここまで罵詈雑言を並べ立てる月島さんも凄いですが、これほどの屈辱に耐える貫木の忍耐力もまた瞠目に値します。真っ先に刀を抜きそうなキャラなのに。彼の精神構造は斬や月島さんよりもよっぽど我々に近いようです。頑張れ貫木君、狂った世界に飲み込まれるな!
その貫木は教室を後にしますが、彼が去ったことを確認した女生徒二人はひたすら陰口を叩きます。この漫画特有の不必要に長いネームで。
「あの貫木(クズ)また来てるよ。ウザくねぇ」
「たぶんあいつ目が合った奴、片っ端から斬ってるよ。
っていうか犯罪という犯罪は一通り全部やってるって」
「あいつ将来、絶対に辻斬りになるよ。
ホントあいつが教室に来ると雰囲気悪くなるしサボったまま学校辞めれば良かったのに」
本気で容赦がねぇ! 彼に何か深刻な恨みでもあるのでしょうか? コイツら相手なら真剣勝負を申し込んで斬り殺しても許せる気がします。
その1ページ前で同じように貫木を罵倒していた月島さん、彼女たちの輪に入って悪口に花を咲かせると思いきや。
自分はいいんですか月島さん!?
月島さんの斬新な精神構造は留まるところを知りません。根はなんとなく悪いヤツじゃない気がするそうです。なんとなくって……。確かに人生にフィーリングは大切ですけどね、少しは頭を使わないと脳ミソのシワがなくなっちゃいますよ。
しかも月島さん、自分の主観を一方的に信じた挙句、貫木の問題を斬に押し付けます。
自分の“なんとなく”を他人に押し付けるヒロイン! 斬新すぎて立ちくらみがします。
所変わって屋上。三人組の男に追いかけられていた女生徒を貫木が素手で助けます。
あくまでイメージ画像です。正直なところ画力は天地の開きがありますが、弱い相手には刀を抜かない貫木君の心意気に免じて目を瞑っておきましょう。
さて貫木に助けられた女生徒です……が……。
スゲェ不細工。おまけに助けてくれた貫木への対応も読者に不快感しか呼び起こしません。画像は貼れなくもないのですが、そんなことをしたらページが汚れるので止めておきます。どんな顔なのか確認したい方は書店へGO! あ、この後は予定調和のように屋上に到着した斬が誤解して貫木と真剣勝負することになって終わりました。
それはさておき、下の画像をご覧ください。
見ての通り、貫木にノされた三人組は女生徒の顔をはっきり見ています。それでなおちょっかいをかけたのですから、彼らは三人とも極めて特殊な美的感覚の持ち主と言えるでしょう。いやはやまったく、斬新斬新。この漫画を読むようになってから俺はようやく諦観という言葉を本当の意味で理解しました。
結論。貫木君は今まで登場したキャラの中で一番まともです。
- [2006/08/07 18:22]
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コメント
今週も「斬」は絶好調でしたね。
これからの成長が楽しみです。
コメントありがとうございます。
『斬』の成長は俺も楽しみにしていますが、大輪の花を咲かせるまで編集部が猶予を与えてくれないだろうことが残念です。今からでも遅くないから、サンデーかマガジンに移籍できませんかね?
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