保険 アリコ Moon of Samurai 2018年11月

ワールドトリガー 第169話 「玉狛第2㉒」 

 ジャンプ掲載最終話となる今回は鈴鳴第一の回想シーンではじまりました。来馬隊長いわく新しい作戦が必要とのことで、それは前回の試合で新陣形を使用したのに勝てなかったのがきいていました。なおその試合のメンツは鈴鳴第一のほかは、二宮隊と影浦隊と東隊です。まえに玉狛第二をコテンパンにのした連中じゃないですかやだー!
 それはさておき新しい作戦ときいて別役太一が提案した策はといえば。

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 よそのオペレーターを暗殺することでした。こ、このくされ外道~!
 しかしヒカリちゃん、キミも女の子なんだからマンモスマンが蛍石を食うときみたいなことは言わないほうがいいよ。ウメーウメー。

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 影浦隊のふたりは戦いの場をファミレスにうつしました。この障害物の多い場所なら影浦の変幻自在のマンティスがいかせるし、来馬隊長の二丁銃攻撃を封じられるという計算で、実際に影浦隊のペースになりました。
 そこへ来馬隊長の指示とともに太一がモールの電源をオフにしました。

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 まわりが暗闇につつまれ、影浦はほんの一瞬油断したけれどサイドエフェクトのおかげで村上先輩の攻撃を察知し、難をのがれられました。ちなみに鈴鳴第一の三人には暗視の視覚支援が入っているのでふだんとおなじ戦いが可能です。なので影浦隊もすぐさま対応して自分らにも視覚支援をほどこし、これで戦局はイーブンにもどったかにみえたものの、本物の悪の第二の魔の手が影浦隊をおそいます。

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 今度は太一がモール内の電源をオンにし、視覚支援をいれたままの影浦は目がくらみ、そこを村上先輩につかれて深傷を負いました。特殊部隊とかとの戦闘で暗闇のなか相手が暗視ゴーグルをつかって優位に戦いをすすめていたところ味方が閃光弾を使用して相手の目をつぶしたというパターンですねコレ。
 なお鈴鳴第一は電源オンと同時に視覚支援を解除されたのでふだんどおりの動きができたのです。影浦隊もおくれて暗視を消したものの、電源のスイッチは太一がにぎっているわけで影浦隊は後手後手にまわることを余儀なくされます。ユズルが分電盤を破壊しようと狙撃したけれど太一のエスクードにはばまれます。
 かくして戦いの主導権を鈴鳴第一がにぎったかに見えましたが。

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 ゾエさんがファミレスの照明を破壊してまわりを闇にしました。これなら電源をオンにしようがオフにしようが暗いままです。デブ男総身に知恵が回りかねということばはゾエさんにはあてはまりません。
 さて影浦とゾエさんとしてはいったんひいて体勢をたてなおしたいところだけれど、モール内の戦闘では鈴鳴第一が有利であり、といってモールのそとへとびだせば他チームの狙撃手がこわい。
 しかし実は東隊の隊長の東さんはすでにユズルとおなじくモール内に侵入していました。そこでなにをしていたかというと。

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 東さんはリンゴを万引きしていました(ぉ
 いやホントはじめて今回のワートリを読んだときにはリンゴと勘違いしたんですよ。間のぬけた話はこのへんにしておいてマジメにやります。
 東さんはポケモンボールで遊んでいました(ぉ

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 ユズルは前回ラストで「次で仕留める」とかスカしたことを考えていたのにオサムは生きのびていました。仕掛けのおかげで逃げられた、というのから察するに、ユズルが影浦とおなじタイミングで目がくらんだためにオサムが逃げる隙ができたのでしょう。そこらへんの描写がキングクリムゾンのスタンド攻撃よろしくすっとばされたのは残念です。ページ数がたりなかったのかな。
 それと忘れてはならないのが栞ちゃんのすばやいサポート。このあいだはうっかりでオサムが窮地にたたされたけれどこれで名誉恢復です。それにオサムが窮地にたたされるのはいつものことだし。

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 太一はオペレーターからの指示でその場をにげだそうとしたところをエスクードにはさまれて身動きがとれなくなりました。エスクードの使い手はヒュースです。クローニンにエスクードのトリガーをつかえるようにたのんだときはとりまる先輩をひきあいにだしていたけれど、このたびの使用方法をみるかぎりでは迅にエスクードでとじこめられたことを根にもってもいそうです。来るべき迅との再戦のおりにはエスクード拘束がえしをおみまいしてやろうと考えているのではないかしらん。

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 太一のケツ、そして玉狛第二のダブルエースが出てくる場面が今回の、そしてジャンプ掲載最終話のラストシーンでした。というわけでスクエア移籍第一話は太一がケツの穴に遊真のスコーピオンでブッさされてベイルアウトするシーンからはじまるんだなアッー! いやだよそんな移籍第一話。







キン肉マン 第267話 怒濤の関節地獄!!の巻 

 キン肉マンの関節技シャットダウンクラッチをきめられながらパイレートマンは喜びをかくそうともしません。マゾに目ざめたからではなくてキン肉マンの火事場のクソ力を見るためにはるばる宇宙のはてからやってきて、とうとうその力を身をもって味わったからです。

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 クラッチをはずそうと渾身の力をこめるパイレートマンと、そうはさせまいとおさえこむキン肉マン。ハデな動きはないものの手に汗にぎる攻防です。そしていったんは脱出したかにみえたパイレートマンをキン肉マンはふたたびとらえて52の関節技からまたもや新技を披露します。

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 骨破筋交い絡みでしめあげられたパイレートマンは力づくでキン肉マンからのがれます。いつも力まかせでかたくなに技をつかおうとしないのは火事場のクソ力の真価を見きわめようとの考えからでしょう。しかしその代償はおおきく、骨破筋交い絡みから脱出したまではいいものの片足がおれたようです。そこへキン肉マンが追撃をかけました。

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「これも52の関節技のひとつ……グローバルプレーンスピンだぁ―――っ!」

 52の関節技といえばやはりコレです。オメガマンの体をかりて一時的によみがえったカメハメをキン肉マンが超えた記念すべき技、というか52の関節技って旧作だとコレ以外は印象がうすいんですよね。対オメガマン、対フェニックスのフィニッシュホールドはどちらもマッスル・スパークで、52の関節技はあくまでつなぎとしか使用されなかったせいで。
 それはともかくパイレートマンはリングにあおむけにたおれ、キン肉マンはスピンの勢いをかりて空中高く大ジャンプし、48の殺人技のなかでも知名度の低さでは一二を争う技でカナディアンマンの仇をとろうとします。

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 フライングパンチ! 旧作ではただ一度ブラックホール戦でだけ使用され、しかもブラックホールの顔の穴のせいで不発に終った不遇の技をここでもってきたか、キン肉マン! どんな判断だ

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 で、パイレートマンもここが正念場と全力でキン肉マンの攻撃をうけとめたら防禦できてしまいました。いくら火事場のクソ力でパワーが増幅されているとはいえブラックホールに通用しなかった技ではムリだったか……?

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「まさか……そんな」
「受け止めきれぬ力であって……ほしかった。
 しかし、これが現実……
 お前の全力のその力……吾輩は……受け止めきれてしまった!
 ムマハァ~~ッ」

「グハァ……」
「火事場のクソ力でさえそんなものか……
 じゃあ我らは一体……なんのためにここまでやって来たというのか?」

「パイレート……マン……」


 だがちょっと待ってほしい。もしパイレートマンがたおしたのがキン肉マンをうすのろ呼ばわりしたカナディアンマンではなくテリーマンやロビンマスクだったとしたらキン肉マンもフライングパンチみたいなショボ技ではなく最高の必殺技マッスル・スパークを使用していただろうしパイレートマンも満足して敗北していたのではなかろうか。
 半分冗談はさておき、パイレートマンがキン肉マンの渾身の一撃をふせぎきれたのは、キン肉マンの右腕をつかんでいるシーンで両腕が光っていることから、パイレートマンが火事場のクソ力を未熟ながらも使用できたからかと思われます。ルナイトだってオメガの使命をアリステラの発破で再認識したことからウルフマンのクソ力を吸収できたわけだし、オメガの民を救うためなら自らが捨石になる覚悟さえ秘めているパイレートマンが火事場のクソ力の本家本元のキン肉マンと長いこと戦って、自分でもしらずしらずのうちに火事場のクソ力をつかえるようになっていたとしてもふしぎではありません。



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トニカクカワイイ 第40話 

 第40話「いい夫婦の日。ベスト・パートナー・オブ・イヤーに選ばれたい。秋……」

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 今週号のサンデーの発売日の翌日が11月22日、夫婦の日なのでいつもより愛情表現多めだそうです。俺にはいつもどおりのイチャコラ全開話にしか見えなかったけどな!







今週のジャンプ一コマレビュー 2018年51号 

・『忘レ者探偵』

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 『アイアンナイト』『レッドスプライト』の屋宜知宏先生の新作読切りです。さすがは連続短期打切りとはいえ二度の連載経験をもつ作家の手によるものでソツなくしあがっていました。しかし逆にいえばこの作者ならではのインパクトというヤツがとぼしいし、もしこの読切りが連載に昇格しても長続きする未来が想像できません。屋宜先生このまま一部の漫画好きに支持されるだけでバイバイジャンプするか、もしくは漫画家そのものをやめてしまうのかなあ。


・『鬼滅の刃』

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 岩柱こと悲鳴嶼行冥はかつて寺で身寄りのない子どもたちを育てていたところ、悲劇におそわれました。これだけだとるろ剣の安慈みたいだけれどある意味では安慈よりもずっと悲惨で、子どもたちのうちのひとりが鬼とでくわし、その子は自分がたすかるために悲鳴嶼たちを鬼に喰わせると取引をもちかけ、そのために子どもたちはほとんど鬼に殺され、最後のひとりの幼女を守るため悲鳴嶼ははじめて命をかけて戦ったというのに、幼女は恐怖と混乱のあまり悲鳴嶼がみんなを殺したと証言したのでした。子どもだからしかたのないことと頭では理解しているけれど悲鳴嶼はこのことがきっかけで子どもは我欲の塊であり人はふだんどれだけ善良であっても土壇場で本性がでるという人間不信におちいったのです。
 つまりこのエピソードのいわんとするところは「幼女に裏切られたら絶望するよね!」ということです(ぉ


・『火ノ丸相撲』

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(全国放送で何言ってんの、ワシ……
 やっちまった……――)


 金鎧山相手に銀星をあげ、アナウンサーからインタビューをうけたときに結婚宣言をぶちかまし、湯船につかってクールダウンしてようやく自分のやらかしに気がつく火ノ丸でした。わかるよ火ノ丸、俺も結婚宣言のシーンは直視できなくてキャプ画像にはるのもためらわれるくらいだから。
 つーかコレ川田先生ご本人も前回のハートマーク火ノ丸とか今回のとかを読みかえして
「天下のジャンプで何描いてんの、ワシ……
 やっちまった……――」

とかいって頭をかかえるレベルですよ!

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 で、そんな火ノ丸を素で祝福する草薙でした。こんな性格なのに一般の相撲ファンからは声をかけることもはばかられるほどに恐がられています。たぶん大和国ジュニアとしてのストイックな面ばかりが報道されて根が天然であることはごく一部の人間にしか知られていないせいでしょう。草薙ももうちょっと肩の荷を棚上げしてはっちゃけたらひいきもふえるはずです。
 なに? やりすぎが心配? なーに草薙がどれだけやらかそうとも天下無敵の天然横綱刃皇が相撲界のトップに君臨するかぎり大丈夫ですよ。


・『ゆらぎ荘の幽奈さん』

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 狭霧の婚約者は父親ぐるみでワルモノでした。うーむ、安直というか悪い意味でこども向けというか……俺が期待していたアンサーではありません。でも『ニセコイ』みたいに問題の婚約者がワルモノでもなく主人公が責任をとるつもりもないのに結婚式のブチこわしをやらかしたのにくらべたらベストとはいえないけれどベターではあるのかな……?

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 あとラストの見開きで狭霧がようやくコガラシへの恋心を自覚したところが非常に爽快感があったのでベネ(良し)


・『アリスと太陽』

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 他界しろが口ぐせのキャラが出てきてしばらくしたら漫画そのものが他界しました。ネットでは先週号のジャンプで打切られた田中と同時期連載開始でもあり次期打切り候補の双璧でもあったためにアリスと田中などとよばれていたのがこれで名実ともにアリスと田中になったわけです。
 まあ田中よりはマシだったと思いますよ、作画カロリーとか。




ワールドトリガー 第168話 「鈴鳴第一③」 

 村上先輩、黒い刀身の孤月のおひろめです。さあこれが鈴鳴第一の新戦法にどのような関係があるというのか!?

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「いや。あれは知らない」
「初めて見ますね」


 関係ねーのかよ! あのヒキで関係ねーのかよ! 葦原先生もひでーフェイントかましてくれるぜ!
 鈴鳴の新戦法はひとまずおあずけで、鈴鳴と影浦隊が激突しました。鈴鳴のエース村上先輩と影浦隊の隊長影浦はともにボーダー屈指の攻撃手です。このふたりにくわえて遊真をふくめた三者の勝率はこちら。

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 これだけみると影浦がいちばん強いのだけれどこれはあくまでも個人戦のアベレージでありチーム戦の一発勝負ではうえの数字だけでは判断しきれないものがあります。
 ところで興味深いのが遊真の勝率が村上先輩に対してよりも影浦に対してのほうが高いのに村上先輩は影浦に六対四で負けているところです。相手の感情をパッシブにうけとる影浦のサイドエフェクトは遊真の計算づくの機械的な戦いかたには効果がうすいからでしょう。いっぽう遊真が村上先輩に分が悪いのは、ふたりの強さが経験をつみあげてきたものであり、その点では村上先輩の睡眠学習サイドエフェクトが有利にはたらくからかと思われます。

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 エースの実力差が勝敗の決定的な要因でないとすれば、カギとなってくるのはチームメイトです。鈴鳴第一の来馬隊長は個人ポイント八千弱、対する影浦隊のゾエさんは一万弱。八千ポイントでマスタークラスなのでゾエさん実はかなり強い。

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 とここで鈴鳴の新戦法、来馬隊長の両手攻撃がはじまりました。守りをすてて攻撃にトリオンを全振りするので、素のトリオン量では格上のゾエさんにも有利に戦えるのです。もちろんシールドをはれないので攻撃をくらったらアウトだけれど、そこは防禦が優秀な村上先輩が支援にまわります。かくして村上先輩という一枚看板だのみだった鈴鳴第一が中距離でも戦えるようになり、エース以外でも点が取れるようになったのでした。
 さてここで支援だけでなく自分でも点が取れるようになった来馬隊長から、いつまでたっても単独では点が取れそうにないメガネへと視点がうつります。せまい階段にワイヤーをしかけて奥寺の足をとめたと思ったらこんどは奥寺とおなじ東隊の小荒井におそいかかられます。オサムはレイガストによる高速起動で相手のおしもどしたものの、一難去ってまた一難で、こんどはムッツリスケベのユズルに自分と小荒井ふたりまとめて狙撃されそうになりました。

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オサム「俺のポイントだ」

 オサムはそんなこと言わない。もし言うならウチのポイントだくらいか。とにかくA級入りして遠征部隊に参加するのがオサムらの当面の大目標なのでほかのチーム、特に玉狛第二よりも順位の高い影浦隊がポイントをかせぐのはできるだけさけたいわけで、そのために小荒井がユズルに撃たれるのをふせいだのです。しかし理窟はそうであっても自分を倒しにきている相手を、自分がピンチのときに助けるとは、けっこうヨユーありますね。集中してねらわれているのにしぶとく生きのびているし、なんだかんだでオサムも成長しているわけか。
 しかし本物の悪の魔の手がオサムを襲う――!

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 別役太一の奇策とはショッピングモールの電源をおとすことでした。シンプルだけれど相手の意表をつくには効果的です。ところでまえにまとめサイトとかを見たら別役の策を予想していた人がけっこういました。すごいな、ネットには別役と同レベルの頭脳の持主がおおぜいいるんだ! なんだかひどい侮辱に聞えるのは気のせいです。

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 で、その奇策にまんまとひっかかったのが持たざるメガネで、武器の光をねらったユズルの狙撃で右腕をふきとばされました。ユズルもすごいけれど、すぐさま孤月を鞘におさめて光をかくした東隊の攻撃手ふたりもたいしたものです。オサムとの暗闇への対応速度のちがいは実戦経験の差によるものでしょう。
 ところで村上先輩の孤月の刃が黒いのは暗闇のなかで戦うのにめだたなくしようという考えなのでしょう。忍者みてーなことするな、武士系男子のくせに。







キン肉マン 第266話 日本代表の友情!!の巻 

 掟破りのバスター返し!!

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 いやむしろキン肉バスターは相手に返されるのがこの漫画の掟になっているのではなかろうか。

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「その程度じゃお前も……
あのカナディアンマンとかいう木偶の坊と変わらぬわ――――っ!」

「木偶の坊?」
「そうだ! 図体だけでかくてなにもできないヤツを木偶の坊と呼ばずになんと呼ぶ!?」


 木偶の坊と呼ばずに国辱とよぶべきだ(ぉ
 なんか唐突にパイレートマンがまえの試合で戦ったカナディアンマンをディスりはじめました。これまでの武人ぶりとはかけはなれた悪口雑言の数々なのでおそらくキン肉マンの本気の友情パワーをひきだすためにあえてヒールを演じているのでしょう。
 ところであの試合のカナディアンマンを木偶の坊と見る読者はあまりいないはずです。カナディが弱かったワケじゃなくてパイレートマンが強すぎたのですから。あれだけねばれたらりっぱな善戦です。

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「何をやってやがるキン肉マン――――ッ!」
「ウ……ウルフマン……!」
「言っとくがなぁ、カナディアンマンだけじゃねぇぞ!
 ティーパックマンだって……お前が過去に直接闘ったカレクックやベンキマンだって、み~~んなソイツらにやられちまったんだ!」

「……」
「そのうえお前までやられちまうっていうのかよ!?
 お前それでも超人オリンピックV2チャンピオンか!
 オレたちが命を懸けて闘ったあの大会のチャンピオンがそのザマじゃあ……お前に希望を託して死んだ仲間が浮かばれねぇだろうが、このクサレ木偶の坊が―――っ!」


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「クサレ……木偶の坊?
 フフフ……パイレートマンよりお前の暴言のほうが……ひどいじゃないかウルフマン……」


 ド低能クサレ脳ミソといいかえた感じで、パイレートマンよりもさらにひどい言いぐさになったウルフマンの叱咤激励に、キン肉マンはこの戦いで散っていった正義超人たちのことを思い出してふたたび友情パワー発動。

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 死んだ仲間がささえてくれるというシーンが対ヘル・ミッショネルズ戦を思わせます。ベタながら、やはり熱い。

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 そしてまさかのキン肉マンによるリビルト・カナディアンバックブリーカー。無惨にやぶれた仲間の技をつかってのリベンジというのはカッコいい。あまりにカッコいいので、これまでの描写的にキン肉マンはカナディアンマンの試合をみてなさそうなのにとツッコむ気もなくなります。ツッコんでんじゃねーか

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 熱い展開がつづきます。実戦初公開、プリンス・カメハメから伝授された52の関節技のひとつでパイレートマンを苦しめます。股をおっぴろげられて恥辱のダメージも甚大だ!(ぉ
 そういえばキン肉マンがカメハメから52の関節技をさずかったのは、対オメガマン戦でオメガマンがカメハメに変身したことによるものなので、六鎗客にとっても意外と因縁のある技だといえます。

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 アオリ文にもあるように、キン肉マンの関節技をくらいながらもパイレートマンは不自然なほどにおちついています。ありふれた展開だとルナイトがウルフマンにやったようにパイレートマンがキン肉マンの火事場のクソ力を吸収するのでしょう。しかしバッファローマンもおなじことをやろうとして吸収しきれずキン肉マンに返したわけで、パイレートマンも本家本元の火事場のクソ力をすべて自分のものにするのは大いに骨を折るはずです。
 なに? スニゲーターはキン肉マンにやぶれて死ぬ際にキン肉マンの超人パワーをすいつくして道連れにした? “都合の悪いことは忘れよ!” 肉ファンには記憶力の欠如が必要なんだよ。



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トニカクカワイイ 第39話 

 第39話「3文は約90円。90円くらいで早起きしていられるか。」

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      r ‐、
      | ○ |         r‐‐、
     _,;ト - イ、      ∧l☆│∧  良い子の諸君!
    (⌒`    ⌒ヽ   /,、,,ト.-イ/,、 l  早起きは三文の得というが、
    |ヽ  ~~⌒γ⌒) r'⌒ `!´ `⌒)  今のお金にすると60円くらいだ。
   │ ヽー―'^ー-' ( ⌒γ⌒~~ /|  寝てたほうがマシだな。
   │  〉    |│  |`ー^ー― r' |
   │ /───| |  |/ |  l  ト、 |
   |  irー-、 ー ,} |    /     i
   | /   `X´ ヽ    /   入  |


 このたびのサブタイトルを見てうえの四次元殺法コンビのAAを思い出したかたはおおぜいいらっしゃることでしょう。
 ところで90円と60円では数字だけ見ればたいしたちがいです。しかしむかしのお金をいまの価値にするばあい、比較対象に食費やら賃金やらをえらぶのだけれど、なにをえらぶかによってずいぶん結果に差がでてくるし、時代によってもたとえば江戸時代の初期と末期ではおおいに物価がかわってくるので、90円と60円といっても誤差の範囲内というべきです。
 閑話休題。今回はナサと司の居候先の銭湯の看板娘の要ちゃんがメインの話です。

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(この人は由崎司さん、私がこの世で一番尊敬している人のお嫁さん)

 いつもからかっているわりに要ちゃんの司への評価は高いとまえにも書いたけれど、この世で一番尊敬しているとまでは思いませんでした。心のなかの声だからここまであけっぴろげなことがいえたのでしょう。当人のまえではさすがにムリのはずです。
 で、要ちゃんは司にナサが自分ちの銭湯を再建するためにこしらえたマシーンの数々を紹介しました。

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「私の予想ではあの人、トニー・ス●ークの生まれ変わりっス」

 アイアンマンの中の人を殺しちゃ駄目だよ要ちゃん。
 それはさておき要ちゃんは銭湯の掃除を買って出た司とあれこれ話しておたがいをすこし理解しあいました。

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 そして起きるのがおそかったせいで最後のページにしか登場できなかった綾さんはいろいろ危機感をおぼえるのでした。いや実際このままでは残念美人まっしぐらなのでもうちょっとがんばりましょう。



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今週のジャンプ一コマレビュー 2018年50号 

・『ONE PIECE』

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 前回ルフィは全力全開でカイドウをボコ殴りになぐったのに、それがぜんぜん通用せず、逆に一撃でダウンさせられ、このたびキッドとおなじ牢に放りこまれてワノ国第一幕完とあいなりました。いまのルフィでは四皇にはまだまだ歯が立たないというのはいいのだけれど、尾田先生はまえに物語は80%くらいまで来たと発表して、それなのにこのスローペースはどうかと思うのですよ。
 もっとも80%というのは単純なページの分量をさすわけではないのかもしれません。あと四五年でワンピが最終回をむかえられるとはとうてい信じられないので。


・『鬼滅の刃』

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 鬼殺隊でもっとも得体の知れない男、岩柱。伊之助や炭治郎のみたところでは鬼殺隊最強の男でもあるようです。この手の図体のでかいオッサンキャラはバトル漫画だと見かけだおしのウドの大木であるケースが多いので意外。

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 岩柱が鬼殺隊の隊員に課する修業はみっつ、滝にうたれること、丸太三本をかつぐこと、そして大岩をおしてはこぶこと。最後のを見たら亀仙人のもとで修業して大岩をおせるようになった悟空やクリリンを思い出さざるをえないぜッ!

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 初対面での険悪なムードはどこへやら、すっかり仲よくなった炭治郎と玄弥でした。玄弥がもともと根はいいやつだったことにくわえ、兄の風柱から邪険にあつかわれて兄の愛に飢えていたから炭治郎の長男菌にコロリとやられた可能性なきにしもあらず。
 しかし主人公の菌がどうのというと『ペナントレース やまだたいちの奇蹟』を思い出すのう。

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 半天狗なきあと琵琶の君こと鳴女が上弦の肆の地位をさずけられました。無惨は配下の鬼をふやしたいわけでもないのに鳴女を使役し、おまけに似合わぬホメことばまでさずけるのは、ただ単にその特殊能力が有用だからというだけで、さんざん使いたおしてボロ雑巾のように捨ててやる気マンマンなのだろうし、ルルーシュみたいに情にほだされる可能性もゼロなのでしょう。いやあ無惨さまはステキだなあ。


・『火ノ丸相撲』

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 一年まえの自分にいっても信じてもらえそうにないこと、ジャンプ篇。
 第三位、『銀魂』がおわった(というか移籍した)。
 第二位、『ワールドトリガー』が復活した。
 第一位、火ノ丸が大関との試合中に瞳にハートマークを出した。
 つーか第一位は一年まえどころか先週の俺にいっても信じてもらえなかっただろうよ!


・『呪術廻戦』

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 京都の藤堂はおなじガッコの高田ちゃんに告白すると決心し、そのことを虎杖にうちあけたらやめとけと忠告され、それでも告白したら虎杖のいったとおりに玉砕し、おちこんでいるところをラーメンおごってやるとなぐさめられました。コレぜんぶ藤堂の脳内劇場だけどな!
 藤堂が例の質問、女のタイプをたずねて虎杖にケツとタッパのデカい女の子とこたえられ、自分の好みとピッタリ一致したため一瞬にして虎杖との偽りの過去の記憶が爆誕したのです。そして勝手に親友認定。やりたいほうだいだな藤堂!

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 しかし一方的な親友でも手加減せずに全力で戦うつもりの藤堂でした。いろいろヒドイ。でも京都との対抗戦がはじまるまえの順平や真人との戦いは読むのがツラくなるほどに陰惨きわまりない展開がつづいたので、たとえアホだろうとハタ迷惑だろうと、藤堂みたいなフリーダムなキャラが活躍してくれるのは見ていてホッとします。


・『ゆらぎ荘の幽奈さん』

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 雲雀、覚悟の扉を開く――!!
 いやああのときの楽はいま思い出しても最低のクズでしたね。しかしサブヒロインが意に染まない結婚を強いられているのはあのときとおなじであるわけで、さてコガラシはどう動くのか。


・『田中』

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 最終回です。このばあいふだんなら何か書くところなのだけれど俺この漫画ずっと読みとばしつづけてきたから何も書けません。



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ワールドトリガー 第167話 「鈴鳴第一②」 

 なんという実家のような安心感……!

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 ランク戦の開始とともに各隊員がランダムに転送され、全体マップが表示されました。これぞワートリ。あとこの漫画がアクションシーンになるとコマの横線がナナメになるのもむかしどおりです。
 なおこの試合のマップは中央の大型ショッピングモールが主戦場になると考えられ、そこへ近距離・中距離タイプの隊員を配し、狙撃手はモールのそとで仕事をするのがベストの戦法です。なのでモールのなかに狙撃手が転送され、ほかの隊員がみんなモールのそとにバラけた位置でスタートするという玉狛第二はかなり不利です。特に遊真とヒュースの位置がモールからみて正反対で合流に時間がかかるのが痛い。
 さてオサムはチームの合流を最優先し、千佳ちゃんは逆にモールから避難するよう指示しました。千佳ちゃんはおいこまれれば人を撃てるときいたけれどそれは時期尚早と判断してのことです。東隊も攻撃手ふたりはモールの入口での合流を予定し、リーダーの東さんもモールにはいることにしました。

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 影浦隊のゾエさんはモール内部に転送され、おなじモール内の敵チームの隊員に距離をつめられています。一対一で戦って勝てる自信があるからこその行動であり、ゾエさん口ではドキドキなどと言っていますが。

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 相手が視界にはいるやいなや顔色ひとつかえずに見敵必殺をこころみます。まえのランク戦でも二宮にちかづかれてベイルアウト確実という状況で、得意の適当メテオラで味方のサポートにまわったし、ゾエさん仕事人だよゾエさん。
 なおゾエさんの銃弾の雨は当然のように村上先輩には回避されました。それくらいのことはおたがい想定の範囲内で、ゾエさんは上階にひっぱって影浦といっしょにたたこうとし、村上先輩は来馬隊長とふたりでしかけることに。

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 東隊の奥寺はタイミングずれのバッグワーム発動という一見無意味な行動にでました。これはオペレーターへのいやがらせだろうと元東隊の実況担当オペレーターに推測されます。前回の「人数が多い部隊と戦うときにはオペレーターの処理能力に圧力をかける」という地味にしてなかなかにウザい戦法をさっそく使用してきました。この一手が意外にもこのすぐあとにきいてきます。

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 バッグワームを使用していたためにマップに表示されなかったオサムと奥寺が目視でおたがいに気づき、奥寺はノータイムで攻撃にうつりました。奥寺ははじめ味方との合流を優先していたのになんのためらいもなくしかけていったのはもちろんオサムがゲキ弱だから一点ゲットできるチャンスだと見たからでしょう。なんという冷静で適確な判断力なんだ!!(ぉ

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 オサムと奥寺のはちあわせはバッグワーム使用中の相手の警戒をおこたった栞ちゃんのめずらしいミスもてつだってのことでした。これは奥寺のイヤらしい行動にくわえ、玉狛第二が四人編成という隊員数の多いチームであること、そしておそらく栞ちゃんが四人チームのオペレーターを担当するのがはじめてであることが原因かと思われます。
 栞ちゃんの古巣の風間隊はご存じのとおり三人編成だし、玉狛第一こと木崎隊も三人です。風刃争奪戦で迅が黒トリガー持ちになったのと、とりまる先輩がボーダーにはいったのがどちらも三年まえのことなので、おそらくふたりはいれちがいになり、玉狛第一が四人編成になったことはないはずです。
 というわけでオサムよ、おまえは栞ちゃんの負担をへらすために可及的すみやかに自発ベイルアウトするべきだ(ここまで近づかれたらムリです)
 オサムはこのまま東隊を遊真らのところへひっぱってゆくつもりだけれど、東隊は総出でオサムを狩りに集結中とのことで、とてもじゃないけどオサムのいうとおりにことが推移するとは思えません。成算ゼロでいっているわけでもないのだろうけれど、どうするつもりだオサム。
 そしてラストは鈴鳴第一の別役プランじゃないほうの隠し球がでてきました。

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 ああっ、村上先輩の孤月の刃が鋼鐵塚さんが見たらカンシャクをおこしそうなくらいまっ黒にっ! これもしかしてオプション装備で鉛弾の効果が附与されている? でもそれだと鉛弾仕様の銃の弾速がおちるように村上先輩の太刀行きの速さがにぶらないかな。







トニカクカワイイ 第38話 

 第38話「家路」

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 まえにナサがすんでいたところの大家さんから連絡があって、アパートを新築するので家賃四万八千円すえおきであたらしいへやを貸せるからどうかときいてきました。アパートが建つのは一か月半くらいのちのことで、もともと建替えの準備をしていたから工期がみじかいそうな。かつては神父の霊が出没するような事故物件だったからなあ。
 で、その新しいアパートのモデルルームを紹介されたので足をはこんでみたら。

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 夫婦して疑いのまなざしをむけざるをえないようなシロモノでした。これで家賃四万八千円すえおき。あきらかに大家さんが住所をまちがえています。
 なおこのビルみたいな建物の名前はYUKARI HOUSE。かつて前作のナギの母の紫子が幼女のころにムラサキノヤカタをつぶしてタワーマンションを建てるといっていたので、おそらくこの建物はムラサキノヤカタの跡地にたてられたのでしょう。いまのナギにそんな金があるとも思えないので資金を出したのは帝でしょうか。
 それはさておきふたりはせっかくだからと見学してゆくことにし、司はセレブ夫婦ごっこだとノリノリで突入、内廊下やら玄関やらそとのながめやらにいちいち反応します。そして司はバスルームを発見し、ちょっと入ってみることにしました。

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 服を着たまま。そりゃ湯がはってないから裸になる必要はないとはいえ、もうちょっとなんというか、サービス精神を発揮してもよかったんじゃないか……?

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(次に引っ越すとなったら……いよいよそれはお風呂付き……
 そうなればついに……一緒にお風呂タイム!!)


 衝撃の未来予想図にナサの背景に稲妻が走る……!
 しかしもしホントにナサと司のお風呂タイムが描かれたところで、かんじんなところは不自然に濃い湯気や逆光にじゃまされ、単行本では湯気や光がカットされるけれどバスタオルを体にまいているんだろうなチクショウチクショウもひとつおまけにチクショウ。

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「あ……あの……新しい家に引っ越したらさ……」
「ん?」
「一つのベッドに……一緒に寝ない?」


 直球、とみせかけてホントにいっしょに寝るだけでたぶん夫婦のいとなみはやりません。やったとしても掲載誌はよいこのサンデーなので描かれません。残念至極なので一か月ばかりスピリッツに移籍して『トニカクカワイイSAGA』やってくれないかなホント。



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今週のジャンプ一コマレビュー 2018年49号 

・『鬼滅の刃』

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不死川弟「そんな……俺……鬼を喰ってまで……戦ってきたんだぜ……」
不死川兄「なにそれこわい」
不死川弟「えっ」
不死川兄「えっ」


 風柱がビビったというのは冗談であるにしろおどろいたのは事実で、しかしそれを知ったあとのリアクションはいきなり目つき。それもこれもすべては弟を殺しあいの場から遠ざけようとする兄心ゆえ……というのがお約束だしそう思いたくもあるけれど、そういう兄弟愛を発露してくれるとはとうてい信じられないくらいに風柱の玄弥への風当たりは強烈です。真相やいかに。

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 風柱以上になにを考えているのかわからない、というか存在そのものが得体の知れない岩柱の修行場では伊之助そのほかの隊員が滝に打たれていました。ひとむかしまえまでは定番の修業だったのにいまではギャグシーンにもちいられる印象がつよいのは、あまりにも古典的で手垢がつきすぎていることと、効率厨的発想が蔓延するようになった結果こんなことやってても強くなるわけねーだろというツッコミが可能になったからでしょうか。


・『思春期ルネサンス! ダビデ君』

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 この漫画のモナリザについてはまえにこの顔の手だと吉良吉影は勃起しないかも知れないと書きました。しかしこの乳の手ならば吉良吉影も勃起することでしょう。

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 モナリザの乳のおおきさ以上におどろきだったのが、ゴリアテの金魚のフンとしか見えなかったラフミが貧乳の女の子だったという衝撃の事実です。そういう前提で見返してみるとなかなかかわいい。
 つーかこの漫画、美術作品そのままの絵柄でギャグをやるという『磯部磯兵衛物語』の二番煎じみたいな感じだったのに、だんだん女の子をメインにすえた作風へと方向転換している印象があります。読切り時代から女の子はかわいいという評価だったのでそういう読者の声を反映したのでしょうか。だとしたらおおいに結構なことです。人気を得るためならなんでもやろうという貪欲な姿勢は歓迎されるべきだし、そもそもジャンプのヒット作はすくなくない数が初期からの路線変更をへているわけですし。


・『火ノ丸相撲』

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(安定を願う事が悪いのではない……ただそれがお前の家族の願いではなかった……そして何より。
 私が退屈だったよ)


 家族をみずから枷にして危険な戦いをさけてきた金鎧山がここにきて全盛期の強さをとりもどし、心技体のうち技でもって火ノ丸を圧倒します。その金鎧山の戦いぶりをみたときの刃皇の感想がコレです。ホントに自分本位のオッサンだな刃皇!

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「どうして……どうしてそれを俺の前でやってくれなかったんだい!!」

 隙のない強さの金鎧山をどうやって攻略するか、頭ではなく体で考えた結果、火ノ丸はほんのひととき、横綱になるという心と体のさけびから横綱土俵入りの攻めの型、不知火型をとりました。それを見て駿海師匠は会心の笑みをもらし、草薙は冷汗をながし、金鎧山は対抗意識を燃やすなか、刃皇の感想がコレです。マジでホントに自分本位のオッサンだな刃皇!


・『ジモトがジャパン』

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 『思春期ルネサンス! ダビデ君』の女の子たちは正統派のかわいさなのに、こっちのヒロインの秋田小町は出番のあるたびにどんどん残念美人と化していっています。どうしてこうなった。



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ワールドトリガー 第166話 「玉狛第2㉑」 

 長期休載あけの初回が作戦会議に終始したと思ったら再開二話目もまた作戦会議だったでござる。

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 オサムは開口一番ワイヤー陣を今回はつかわないと宣言しました。MAPがワイヤーをはるのに適していないこと、敵チームの狙撃手の遠距離攻撃がこわいこと、相手チームはワイヤー陣にのってこないだろうこと、のみっつが理由です。最後のは玉狛第二がA級昇格と遠征部隊入りをめざしているのが周知の事実であり、大量得点獲得をねらっていると知れている以上、わざわざオサムの蜘蛛の巣にはまりにゆくよりも持久戦や撤退戦をえらぶほうがいいからです。そうなったら玉狛第二はワイヤー陣をすてて攻めにゆくしかなくなるわけですから。
 自分らがまわりにどう見られているのかをきちんと把握し、その情報から相手がどう対処するのかを見越したうえで作戦をたてる。実にクレバーです。でもこれくらいのことはワートリの戦術担当ならあたりまえのようにやってのけるのであってオサムが特段すぐれていると賞讃されるわけでないのがこの漫画のおそろしいところです。オサムがこの漫画の登場キャラから評価されているのは戦術そのものよりも、何があっても前進することをやめない根性でしょうか。
 そもそもワイヤー陣はボーダーでもトップクラスの実力をほこる遊真やトリオンモンスターの千佳ちゃんとくらべたらザコといってもさしつかえのない弱さのオサムがようやく手にいれた効果的な戦法であり今回のランク戦で勝ち目がうすくなるからといっても封印せずに固執したとしてもふしぎではないくらいです。でもオサムは封印しました。これは大規模侵攻のときに千佳ちゃんのトリオンをつかって強力な攻撃力がつかえるようになった結果、自分のやるべき仕事をわすれて千佳ちゃんを危険にさらしたことや、コソ練でちょっと強くなったからといって自分ひとりで戦うことにこだわったせいで結局なにもできずに東さんの壁ぬきスナイプのえじきになったことが教訓になっているのでしょう。
 オサムはとりまる先輩に馬鹿じゃないとはいわれたけれど天才にはほどとおいし、おなじ失敗を二度くりかえさないほどさといわけでもありません。しかし自分のスペックの低さを知悉し、しかも絶望せず、三歩すすんで二歩さがるというぐあいの成長をつづけてきた結果いまのオサムがあるのです。そのオサムの対極ともいうべきキャラが前々回のランク戦でぶつかった香取隊のリーダー香取で、こちらは天才肌でろくな練習もせずにぶっつけ本番で結果をだせるけれど地道なつみかさねができず壁にぶつかったらすぐあきらめるタイプです。そりゃ香取はオサムをウザがるはずです。
 それはさておき、よくいえば得意戦法、わるくいえばハメ殺し技がつかえない玉狛第二がどう戦うかというと、このたびは正攻法でゆくことにしました。

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 ヒュースが加入したことで遊真とのダブルエースが実現し、このふたりに点をとってもらってオサムと千佳ちゃんはそれぞれ中距離と遠距離から支援するというやりかたです。正攻法というのはオールマイティーでどんな相手にも対応できる反面、たしかな実力に裏打ちされている必要があるわけで、やはりヒュースの加入はデカイ。もっとも最初からまっとうに戦うつもりではなく、ヒュースが剣士だという周囲の先入観を利用してバイパーによる奇襲攻撃をしかける予定です。

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「人数が多い部隊と戦うときにすることは?」
「「オペレーターの処理能力に圧力をかける」情報を増やして「忙しく」させて、相手の連携に混乱と隙を作ります」


 玉狛第二のアドバンテージはもうひとつ、単純に頭数が多い。三人のチームと四人のチームとでは実力の差が段違いのはずです。それなのにボーダーのチームに三人構成が多いのは、人数が多いとオペレーターの負担が大きいから。四人構成のチームはオペレーターが有能だからだそうです。
 しかしこれまでの描写をみるかぎりオペレーターの処理能力にそこまで差があるかはいささか疑問です。なんでかっていうとボーダーのオペレーターはみんな有能にみえて、三人構成のチームにひとりふえてもけっこううまくやれるんじゃないかって子ばかりの気がするからです。

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 鈴鳴第一の作戦の立案者は本物の悪こと別役太一でした。来馬さんいわく太一じゃなきゃ思いつかない作戦とのことなのでおそらくピーキーで突拍子もないものなのでしょう。

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 前回のレビューで狙撃手が射手かオールラウンダーに転向して近接戦をメインにやるのかと書いたけれど、それは影浦隊のムッツリスケベがやるようです。これくらいのことはマップを見たら思いつくわけで、それでは別役の作戦とやらはいったいどんなものなのか、正直見当もつきません。







キン肉マン 第265話 海賊男からの試練!!の巻 

 キン肉マンはパイレートマンのマグネット・パワーを警戒して相手の手に連続攻撃をしかけます。しかしパイレートマンはこの試合でこれ以上マグネット・パワーを使うつもりはないと宣言しました。自分のマグネット・パワーは実戦でつかえるレベルのものではないし、そもそもこの試合の目的はキン肉マンの火事場のクソ力の真価をみきわめることだからです。

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「お前の持つその力は本当に吾輩の8000万パワーより価値あるものなのか、もっと言えば……地球の民の“人の力”はオメガのそれより本当に優れたものなのか?
 その答えを知る上で小手先の手品もどきの力など邪魔にしかならーん!」


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「お前に立ちはだかるのは、あくまで吾輩の……
 この地力だ―――っ!」


 巨漢がパワー全開で攻撃をしかけるのは実に見ごたえがあります。
 しかし実際のところ六鎗客の目的は正義超人に勝利することではなく母星を救うことであり、そのために必要な力のひとつである火事場のクソ力は自分らの実力を超えるものでなくてはならず、かれらとしては全身全霊をもって戦ったすえにやぶれることこそが願いであり、すなわち六鎗客は捨石になるつもりで地球にやってきたといえるのです。勝利よりも敗北をのぞみ、しかし絶対に手はぬけない敵が相手なのだから、これは好勝負確定です。
 さてここからはキン肉マンのターンです。

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「これぞ我が伝家の宝刀、五所蹂躙絡み。またの名を……
 キン肉バスタ―――ッ!!」


 で、出たーっ! キン肉マンの代名詞にしていまではもはや出したら返されるのがお約束の技、キン肉バスターだーっ! いやホントにキン肉バスターがまともにきまって相手を撃沈したのってどれくらいむかしのことなのかちょっと思いだせないくらいです。悪魔将軍との試合のときにはすでに過去の遺物よばわりされ、テリーマンにもキン肉バスターにはいくたの返し技があるといわれちゃったからなあ。
 で、大半の読者が予想したとおりにこのたびもまたキン肉バスターはやぶれました。

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「ムマハハハ。その必殺技も、オメガの叡智を持ってすれば!
 パラシュートアンカ――ッ!」


 パラシュートごときをオメガの叡智といっていいのか海賊男。

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 パイレートマンはバッファローマンよろしくキン肉マンとの体勢をひっくりかえしてのバスター返しを披露しました。でもこのバイキングバスター、キン肉マンの体のどこもきめていないからあんまりダメージがなさそうです。キン肉マンの右肩くらい?
 ヘタすりゃパイレートマンのケツの痛みのほうがデカいのではないかしらん。



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トニカクカワイイ 第37話 

 第37話「このトンカツを作ったやつは誰だー! と言って雄山が怒鳴り込んで来ない」

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 おお、エロいエロい。
 話自体はあいかわらずのイチャコラ回で、ナサが奥さんの手料理のトンカツを食ったり夫婦してもらいもののメロンを食ったりする話でした。食事がメインなので締めは当然のように奥さんのあーん。妙にエロく見えるのは口を大きくあけて舌がよく見えるからでしょうか。
 しかしこれはきっと結果的にナサのナニをくわえさせる予行演習になるんだろうなー。その実行の日までにナサのナニが腐ってもげないかなー。



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今週のジャンプ一コマレビュー 2018年48号 

・『鬼滅の刃』

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 意外! それは髪の毛ベタ惚れッ!
 恋柱と文通している蛇柱は炭治郎が恋柱のもとで訓練をうけたと知って嫉妬の炎をかくそうともしません。恋柱といちばんフラグが立っているのは蛇柱だとまえに書いたけれどここまで露骨だとはまさに意外のひとことです。
 ところで炭治郎にとって柱稽古は天国と地獄で、最初に顔をだした音柱はかつて肩をならべて上弦の鬼と戦ったこともあり非常にフレンドリーでした。つぎの霞柱と三番目の恋柱はどちらも好感度MAX。しかしそこからさきの蛇柱と風柱はともに稽古自体はまじめにつけるものの炭治郎へは必要以上にキツくあたるのでした。

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 もっとも蛇柱のもとでの訓練で炭治郎よりももっと悲惨だったのはほかの隊士らで、蛇柱のおメガネにかなうほどの強さをみせられなかったせいで自由をうばわれ、しかもその場で蛇柱と炭治郎が木刀をふりまわす稽古をはじめたのです。
 これはひどい。なにがひどいって、柱稽古は鬼殺隊の隊士らのレベルアップのためにおこなわれているのに、これでは身動きのとれない隊士らが強くなることに一ミリも寄与していないからです。ほぼ100%蛇柱の趣味でしかありません。鬼殺隊は柱に自由裁量権をあたえすぎです。
 結局のところ鬼殺隊が千年かけても鬼舞辻無惨をたおせなかったのは、無惨がジャンプラスボス史上最強の腰抜けだからというだけでなく、鬼殺隊が隊士を効率的に強くするシステムを構築できなかったのも大きいと思われます。今週号のジャンプで連載が再開した『ワールドトリガー』のボーダーとくらべると、いや鬼殺隊とボーダーとでは事情がずいぶんことなるというのはわかっているけれど、それでもやっぱり戦闘組織の優劣において雲泥の差があります。
 特にひどいのが最終選別で、何年もかけて育てた隊士候補生を死地にほうりこみ、二十人中五人が生きのこれば優秀だというムチャクチャな生還率で、おまけにそれがホントに意味のあることなのかといわれたらだいぶあやしいもので、それは最終選別で命をおとした錆兎や、本来的な合格はしなかったのに柱になるまで強くなった冨岡さんが証明しています。
 冨岡さんは水柱とみとめられたとき、自分の殻にこもるのではなく
「最終選別はクソだ」
とハッキリ公言していたらよかったのに。
 いやホント最終選別だけは即刻廃止するべきであり、最低でもやりかたを見なおす必要があります。


・『ブラッククローバー』

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 光魔法カッコいいポーズ!
 実際にはつぎのページでヴァニラ・アイスのスタンド攻撃をくらったかのごとくにえぐりとられたのでどういう効果の魔法なのかは不明です。見たところただのピカピカ光るハリボテっぽい。クソの役にもたたなさそうなところがいかにもクローバー王国の王様っぽくてベネ(良し)


・『火ノ丸相撲』

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 ユーマ、不浄負け~。不浄負けでユーマの負け~。
 この漫画がアニメ化するときいて、はじめはすなおに喜びました。それが深夜枠だと判明したりキャラデザが期待どおりとはゆかなかったり低予算アニメっぽかったりと微妙な情報ばかりが目について正直レビューしても批判的なことしか書けないかもしれないと不安になったので敬遠することにしたのだけれどこのたびの作画ミスばっかりはさすがにスルーできませんでした。原作ファンなめてるだろコレ。

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 家族のために長く相撲をつづけようと横綱になるリスクをさけ、その代償として引き癖がついてしまった金鎧山は、火ノ丸の会心の当りに押しまくられて一気に土俵際にまでおいつめられるものの、ここ一番でささえになったのもやはり家族であり、張手とぶちかましで一挙に形勢をひっくりかえしました。
 よかった、剣心が青紫にやったように火ノ丸が「おまえは家族のために横綱にならないんじゃない、横綱になれないのを家族のせいにしているんだ」とかいうセッキョーをかますんじゃないかと心配だったけれどそんなことにはならなくてよかったよかった。





ワールドトリガー 第165話 「三雲 修⑯」 

 葦原先生、復帰おめでとうございます。
 五年まえに首を故障され、だましだましで連載をつづけていたものの、二年まえにとうとうダウンして長期休載にはいられたのが、このたびジャンプに復帰されました。ファンとしては連載が再会することをずっとまつつもりだったけれど、正直なかばあきらめ気分だったし、実際にこの目で第165話を読むまでは半信半疑だったので、葦原先生の復帰は盆と正月がいっぺんに来たよりもめでたい。
 しかし残念ながら本復とまではゆかないようで、今週号のジャンプから五号連続掲載したあと月刊誌のジャンプスクエアに移籍することがジャンプの公式サイトで発表されました。葦原先生ご自愛ください。
 さてこの漫画のスクエア移籍について、俺としてはレビューをつづけるつもりでいるものの、スクエア自体には興味がないし、あとこの漫画のレビューはときおりアホみたいに長くなることがあって、ジャンプレビューとはべつに書いたらどうですかとコメント欄に書かれることがしばしばなので、これを機に『ワールドトリガー』のレビューをジャンプレビューとは独立した記事にすることにしました。
 まえおきはこのへんにしてレビューゆきます。

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 冒頭は玉狛支部、B級ランク戦をひかえた三雲隊と、かれらをとりまく面々です。ホントに連載再開したんだな……なんというか感無量です。

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 オサムは正体不明の不安におそわれてずっと冷汗。そうそう、このオサムの不安顔で長期休載にはいったんだよな。

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「……メガネくん、おれからひとつアドバイスだ。
 揺れるな」


 未来が見えるわりには具体性にとぼしい助言をあたえる迅でした。もちろんわざとだろうし、これがベストのアドバイスだと判断したからでしょう。オサムの不安の正体が、こと細かに解説したところで改善できないたぐいの問題点をかかえているからでしょうか。

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 ランク戦の開始とともに初登場のオペレーターの女の子がでてくる。いかにもワートリって感じです。このオペ子はA級8位の片桐隊のオペレーターとあり、片桐隊といえば玉狛のゆりさんや草壁隊とこのあいだまでスカウトの旅に出ていた部隊です。ランク戦の最中や試合後にそのへんのことがかたられるのでしょう。
 ところで草壁隊といえば緑川のいる部隊だけれど、リーダーの草壁早紀というのがオペレーターという異色のチームです。どんな人なんだ草壁早紀。

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 そして作戦会議。これまたいかにもワートリって感じ。
 今回のランク戦のステージは大きな通りと大きな建物が特徴的な市街地で、大通りに出れば狙撃手のいいマトになるけれど、建物のなかで戦えば近距離に強いタイプが有利なマップです。そういうわけで狙撃手対策のため屋内戦がメインになりがちとのこと。このマップをえらんだのは鈴鳴第一で、新陣形で戦うつもりのようです。狙撃手の別役が射手かオールラウンダーに転向して近接戦をメインにやるってのかな。

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 オサムは試合開始直前になっても不安をぬぐいきれず、ヒュースにケツをたたかれて作戦の説明にうつったけれど、冷汗モードなのはそのままです。しっかりしろヒーロー。







キン肉マン 第264話 ふたつの宿願!!の巻 

 いまや瀕死の状況にあるオメガの星を再生するにはふたつの力が必要だそうです。そのひとつがマグネット・パワー。それならさっきパイレートマンが使ってみせたではないかとキン肉マンは疑問を呈します。対するパイレートマンは、自分が見せたものは太古の研究記録から復元したまねごとの力だと告白します。そしてマグネット・パワー最新の研究成果を手にするために六鎗客はサグラダ・ファミリアに侵攻しようとしたのです。
 オメガの星を再生させるために必要な力のうちマグネット・パワーは星の力であり、もうひとつの力はそこに住む人の力が必要だとパイレートマンはいいます。

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 しかしオメガ再生研究の講義を担当する超人のみてくれがものごっついうさんくさい。こんなやつのいうことをすなおに信じるなんて、オメガの民は人を見かけで判断しないりっぱな連中なんだな……

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 オメガの星で特殊な進化をとげ、ご先祖さまとはくらべものにならない超人強度を身につけたオメガの民は、人の力が必要ときいてむしろ安堵したのに、いざ実践となると星の崩潰をとどめるにはあまりにも無力でした。いやパイレートマンにルナイト、いくら力自慢だからって地割れを腕力でしめようとすんなよ。そもそも人の力って、ことばどおりの物理でいいのか……?
 ともあれオメガの民は何千万もの超人強度をもちながらも第二の母星は滅びの道をまっしぐら、いっぽう地球は百万パワーていどの超人しかいないのにマンモスマン忘れないでよ繁栄を謳歌して、両者のちがいはいったい何なのかと長年かけて調査した結果、火事場のクソ力が原因なのではないかという結論に達し、その力を得るためにも六鎗客は地球へやって来たのでした。

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「なんでそれを先に言わんのだ――っ! 自分たちの星を救うだなんて、そんなことのために闘っているのなら……
 そもそも闘う必要なんてない! 私はいくらでもお前たちに協力してやる!
 火事場のクソ力が欲しいだと? それならいくらでも身につけ持っていけ――っ!」


 オメガの民の事情をきいてまっさきに相手のことを考えられるキン肉マンはやはりまごうことなきヒーローです。
 しかしパイレートマンはキン肉マンのさしだした手をつかむことをよしとしませんでした。オメガの民の当面の目標が星を救うことはまちがいありません。しかしもしかれらがマグネット・パワーと火事場のクソ力を手にいれたばあい、かならず果さねばならぬ悲願があり、それはキン肉マンらにとってとうてい納得できる話ではなく、だからこそパイレートマンはキン肉マンの厚意をあえて拒絶したのでした。

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「我らの悲願……それはお前たちが先の大戦で殺りそこねたどころか、あまつさえ生かすことにしたあの男、我らを宇宙の果てに追いやった張本人……
 超人閻魔ことザ・マンの首を取ること!!」


 やめとけムリだと本心から忠告しようとしたけれど、いまこの時点でいどむならともかく、マグネット・パワーと火事場のクソ力を手にいれたなら話はべつです。前者の力は超人パワーを生成できるし、後者にいたってはまさしく神をも超える可能性を秘めていると邪悪の神々や悪魔将軍に認知されるほどの強大な力だから、ほんとうにこのふたつの力を自家薬籠中のものにできたならザ・マンに勝つことも夢ではありません。
 このあとパイレートマンはさらに自分らオメガの民を、ひいては超人という種そのものをもてあそんだ神々を打倒すると宣言し、そのために神の対極にいるサタンと手を組んだのだとかたりました。そんな復讐にいまさらなんの意味があるかとキン肉マンは考えなおすよう説得するもののパイレートマンの意志はゆらぎません。
 こういうのは一族の歴史のちがいもあるし個人の性格もものをいうのでしょう。キン肉マンなんて目のまえのパイレートマンについさっき惨殺されたカナディアンマンの仇を討とうとするどころかカナディの存在そのものを忘れていそうだし(をい)

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「お前たちは間違っている。昔の話は知らない。だが、今のザ・マンはお前たちの思っているような人物ではもはやない。
 話せばわかる人物だ。話せば……」

「話すつもりはない。それがオメガの悲願の重みだ」
「わかった、どうしても話し合いで納得してもらえんのなら……
 闘おう……わかり合うために。私が先の闘いでそのザ・マンに約束したのは……そういうことだ」

「うむ。わかってもらえて嬉しい」


 パイレートマンによる神殺し宣言にキン肉マンは気圧されるものの、そこでふみとどまり、相手の主張はまちがっているとはっきり言って闘う決意をあらたにしました。相手に過剰に同情して戦意喪失するような展開にならず、キン肉マンがカッコよくて実にいい。パイレートマンもまたキン肉マンの闘志を全身で受けとめる覚悟を見せてまことにいさぎよい。
 さてこのあとふたりはロックアップからキン肉マンが火事場のクソ力で相手をおしこみにかかるもののパイレートマンもまたさるものでキン肉マンを豪快にふりまわします。
 さあつぎの更新はいつのことだ。このヒキで来週おやすみってのはよしてくれよ……

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※ 次回の更新予定は2018年10月5日(月)です。

 ゲゲェーッ! 時間がまきもどってやがる――っ! これもマグネット・パワーの力の一端だというのか――っ!?(ただの誤記です)



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少年ジャンプ ワールドトリガー 斉木楠雄のψ難 ハヤテのごとく! 銀の匙
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