保険 アリコ Moon of Samurai 2017年04月09日

今週のジャンプ一コマレビュー 2017年18号 

・『ゆらぎ荘の幽奈さん』

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 連載一周年記念の巻頭カラーです。はじめのころはパワー不足かと思われたけれど、主人公コガラシのリトさんとは別ベクトルの男前っぷりと、ヘンな照れやためらいの一切をかなぐり捨ててのエロ乱舞により、前作『恋染紅葉』では回避できなかった短期打切りをまぬがれることができました。めでたい。ジャンプの表紙は『BORUTO』にもってゆかれたけれど

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 新ヒロインズの片割れ、気の強そうなツリ目のカラス妖怪にはむせかえるほどのくっ殺チョロイン臭に卒倒しそうだぜぇ!


・『約束のネバーランド』

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Q. 耳のうしろについた発信器をどうするの?
A. 耳ごと切り落します。
 おまえはカイジか。
 しかし自分の耳を切り落したというのにEカードのときのカイジみたいに読者をひきずりこむような迫力はなくてあっさり流されました。そのあたりが物足りないとはいえ、孤児院から脱出できるかどうかの瀬戸際だからスピーディにすませるのは決して悪手ではないし、なにより小さな女の子が必死になって自分の耳を切り落そうとするシーンを臨場感たっぷりに描かれるなど想像するだけでも痛々しくてたまらないからこれでよかったのでしょう。

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 これまでずっといつわりの笑顔をたやさなかったママがレイの自殺狂言にはじめて感情をあらわにしました。こういうふうに格上が出しぬかれて状況がひっくるかえるところを見るとまことにスカッとします。ほかの漫画で例をあげるなら『ダイの大冒険』でバランがハドラーの体内から黒のコアをひきぬいて爆発をおさえこむシーンです。

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 ここで大魔王バーンが作中はじめて冷汗を流しながら驚愕するシーンがスゲェ好き。ダイ大の名シーンというと有名なシーンばかりが取沙汰されるけれど、こういう一見地味なのもたまには話題にのぼるようになればいいのにと思うしだいです。


・『BORUTO』

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 TVアニメがはじまったのに連動して新展開に突入しました。もともと絵がうまいうえに脚本がわかれていて作画のみにひと月かけられるおかげでアクションシーンがまことに見ごたえがあります。動きもいいしスクリーントーンをつかっていないので見やすい。

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 あと連載初期は人形みたいだったキャラ絵もずいぶん活き活きとしたものになりました。そしてサラダのふとももがけしからん。いまのジャンプでは『鬼滅の刃』の禰豆子とともに双璧のふとももです。『ワールドトリガー』が連載されていたら千佳ちゃんをふくめてふともも三銃士です。


・『鬼滅の刃』

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 煉獄さんは夢のなかでも常在戦場、鬼の術中におちいりながらも自分を害しようとする娘の首根っこを片手でしめあげます。しかも相手が鬼でないことを認識して手加減するという器用ぶり。鬼殺隊の柱は伊達じゃない!

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 炭治郎に撫でられたがったり涙をポロポロこぼしたり怒って兄貴を燃やしたりと禰豆子あざとかわいいのう。


・『食戟のソーマ』

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 ポニーテールの林道先輩あざとかわいいのう。


・『ぼくたちは勉強ができない』

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 日に焼けていない肌の部分をチラ見せするうるかあざとかわいいのう。
 ところでこの漫画は掲載順が目に見えてよくなったし来週号はセンターカラーです。これもひとえにうるか投入が功を奏したのでしょう。『青春兵器ナンバーワン』のハチみたいなキャラです。


・『Dr.STONE』

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 杠、復活!
 ライオンの襲撃やら司の石化解除やらで水をさされつづけたのでうやむやのうちに先送りになるかと思っていた矢先での復活です。生き急いでいるんじゃないかってくらいにスピーディ。この漫画はなんでこう『U19』を反面教師にしたかのような長所の目白押しなのでしょうか。まさか稲垣先生が意識しているわけでもあるまいに。


・『U19』

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 民族改良計画とやらが十六年まえに発動した結果が良好だそうです。あのさ、一世代を三十年とすれば半世代しか経過しないのになんで遺伝子レベルが急上昇するんだよ。この漫画はこれにかぎらず時代設定が近未来のせいでいろいろと齟齬をきたしています。
 あとタバコメガネはきっと金玉メダリストの成長した姿であることがのちにかたられることでしょう。それまで連載がつづけばの話ですが。

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 アカいぜアカいぜアカくて死ぬぜ、連載が。
 主人公の名前が紅衛兵の童児とか、ラスボスの名前が四季大和とか、それらしい雰囲気はまえからプンプンにおっていたけれど、打切りがきまってネジが飛んだのか、作者の偏向思想がおもいきり前面にでてきました。これが白土三平先生みたいに親の代から左巻き(父親は小林多喜二の死に顔を描いたり特高に拷問を受けたりしたような筋金入り)でも漫画が文句のつけようのないほどに面白いというのならなんの問題もないところだけれど単純にクソつまらないときているのだから救えません。すべては面白いかつまらないか。
 てーかおじいちゃん、第二次大戦(キャラ的には大東亜戦争といいそうなものなのに)の復讐って、アンタまだ生れてないだろ。遺伝子改良結果をうんぬんするには時代がちかすぎ、第二次大戦の復讐をさけぶには時代がとおすぎる。この漫画を象徴するような中途ハンパっぷりです。

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 大人党の電波ゆんゆんの極秘会議の様子はガレキ本部のスパイによってまるっと盗聴されていました。マヌケにもほどがあるぞ大人党。てーかこの映像をYouTubeにでもアップすれば大人党は国際社会から総スカンをくらってイチコロじゃないでしょうか。作者の力量不足のせいで大人党の有能さと無能さとの振りはばが大きすぎて一貫性が皆無です。

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 新キャラの優子ちゃんかわいい。そしてこの子はまえの学校にいたときよりも幸せだとはっきり感じています。大人党政権のおかげで受益者になれたわけです。しかし悲しいかな、その幸せはいつわりのものだとヒロインに断定されるか、いまの環境を主人公に破壊されるかのどちらかの未来しかまちうけていません。そんな不幸に直撃されるまえに連載が打切られることを切に祈ります。

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 大人党が選定したところのヒロインの運命の人は見かけだけなら主人公なんぞよりもはるかに男前だし人柄もまっとうのようです。でも最終回ごろには谷先生みたいに唐突に悪人化するのでしょうなあ。悲しいけど作者、木村先生なのよね。


・『火ノ丸相撲』

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 前回は限界を超えて相撲をとった桐仁がこのたびは二秒弱で勝利をおさめました。これで勝負はふりだしにもどった、のはいいのだけれど掲載順が実質ドベとはどういうことじゃああ。シャッフルだな。シャッフルなんだな。しかしそれでも『U19』の下位というのはファンにとって恥辱のきわみです。こんなにくやしい気持はひさしぶりだ……!


・『磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜』

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 大人のイヤなところを見せつけられ、子どもが叛逆を決意し、その手段も手にいれたけれど、大人は子どもを愛するものだと知り、子どもはひとつ大人になる……『U19』が長くもない連載期間のすべてをついやしても描ききれそうにないことを十一ページで語りつくしてしまいました。悲しいものだ、おなじ題材で漫画を描いても漫画家によってはここまで差がつく。



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