保険 アリコ Moon of Samurai 2017年04月02日

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第49話 「マクギリス・ファリド」 

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ノブリスの配下「下っぱがオルガ・イツカを殺しちゃいました」
ノブリス「あっそう」
ラスタル「あっそう」


 かりにもダブル主人公の片割れが名もなき見張りの現場の判断で暗殺されてしまいました。その報告をうけた悪の二大巨頭のリアクションのなんと小さなことよ。まあ視聴者の大半がにたような反応だったと思うけど! ホントなんでオルガはここまでしょーもない死にざまをむかえねばならなんだのだ。変装したうえでコソコソかくれていれば生きのこる可能性は大だったのに。
 ああそれと前回のレビューでオルガ暗殺の下手人はマクギリスがあやしいと濡衣をきせてしまったことをここにおわびいたします。ごめんよマッキー。いまのきみがそんなにアタマまわるはずがないのに
 それはさておき鉄華団ではオルガの死を知って爆発寸前のメンバーをまえにして三日月は不慣れな演説でさとします。

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「オルガは死んだ、もういない。だけど俺の背中に、この胸に、ひとつになって生きつづける! 俺を誰だと思ってる!」
「シモンごっこやめーや」


 三日月がこの期におよんでウジウジグジグジするようなことがなかったのは俺好みの展開です。しかし三日月とオルガとのむすびつきを考えればもうちょっと感情とか人間的な弱さをさらけ出してもよかったのではないかとも思います。『天元突破グレンラガン』でカミナが死んだあとのシモンの三話かけての落ちこみモードはそりゃ湿っぽいし見ていてテンションがさがるけれどシモンにとってのカミナの重要性を考えればあきらかに必要な展開だったとわかるし何よりアレがあったからこそ第十一話でシモンが啖呵を切る場面が最高に熱いものになったのです。そういうストーリー上のメリハリがなかったせいでこのたびの三日月の演説はあんまり感情移入できません。脚本が悪いんや……ぜんぶ脚本が悪いせいなんや……
 そんなこんなでギャラルホルンは包囲中の鉄華団に総攻撃をしかけました。いっぽう宇宙ではマクギリスがあいかわらず謎の自信にみちた態度をくずしません。

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「ここまでよく私についてきてくれた。ラスタル・エリオンを討ちとり、ギャラルホルンを掌握したあかつきには、栄誉栄達は思いのままだぞ」
「はあ……」


 マクギリスの部下の返事が歯切れの悪いものだったのは、自分たちはマクギリスの革命の大義に心酔したからであってみずからの立身出世が目的ではないと言いたかったからなのだろうけれど、視聴者視点でのマクギリスのこれまでの無能で無策で無謀なふるまいのかずかずをかんがみれば
「絶体絶命の窮地にあるってことをまだ飲みこめていないのか、このアナルホルンは……」
とあきれているのではないかと勘ぐってしまいます。

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 ここでトド再登場。マクギリスの最後のたのみをキッチリこなして舞台から去りました。うーむ、カネとか地位とか自己保身とかの小物らしい慾につきうごかされて各陣営のすみっこでチョロチョロしたあげく殺される、と見せかけてしぶとくみっともなく生きのびる、という予想だったのに、想像以上のオイシイ役どころでした。よかったなトド。
 そしてマクギリス特攻。はい、特攻です。ただの特攻です。策もなく、援軍もなく、根回しもなく、ただバエルだけがたよりの特攻です。いまのマクギリスの脳細胞って第一期のころの七パーセントくらいしかないんじゃなかろか。

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 ハッシュ戦死。しかしコイツいったい何のために出てきたキャラなのでしょうか。なんでもはじめは三日月に対抗するキャラとして造形されたのがやがて三日月の舎弟になって成長する方向へとシフトしたそうです。それならそういうかたちでの活躍の場をあたえてやればよかったのに。三日月に追いつき追いこすどころか、三日月に持場をまかされて喜ぶていどの牙をぬかれた犬、そしてさすミカ要員で終ってしまいました。でも決してキライではなかったよ。さよならハッシュ。
 そして宇宙ではマクギリスとガエリオがモビルスーツで一騎討。

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ギャラルホルン士官「なにをやっている! ありったけのモビルスーツを……」
ラスタル「やめろ! この戦いをみとどけたい。結論がでるまで加勢は不要だ」
マクギリス「見ろ。純粋な力だけが輝きをはなつ舞台に、やつらは圧倒されている! おまえが力を見せることで、俺の正しさはさらに証明される!」


 ピエロだ……マクギリスは悲しいまでのピエロだ……(´;ω;`)
 マクギリスとガエリオとの戦いは執念と背負っているものの重さのちがいとで後者に分がありました。劣勢に追いこまれたときのマクギリスの「俺が……ガエリオに負ける!?」というセリフが内心ガエリオを見くだしていたことがわかるあたりなかなか人間くさくて好きです。

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 ふたりして格納庫につっこみ、マクギリスは瀕死の身体に鞭うって単身ラスタルを射殺しようとするものの、その行動を読んだガエリオによって致命傷を負わされました。ただしガエリオのほうもヴィダールマスクがなければ即死だった。
 で、マクギリスは実はガエリオにもカルタにも友情を感じていたけれど自分の信ずる道をふみはずしそうだったから見ないふりをしたとのことです。何をいまさら。マクギリスは言語道断の無能であるのにくわえて最期の最期で陳腐な悪役に堕してしまいました。しかしマクギリスの真意を知って許してしまいそうになるガエリオはマジ甘ちゃん。いい意味で。

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 フロイトによれば銃はチンコのメタファーである。そしてマクギリスとガエリオふたりの拳銃がふれあった。あとはわかるな? いやまあ監督としては『キン肉マン』のシルバーマンvsサイコマンのラストみたいな落涙必至のシーンにしたつもりなのだろうけれど見ているがわからすればマクギリスはすでにネタキャラ以外の何者でもないので感動することなど不可能です。



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