保険 アリコ Moon of Samurai 2016年03月

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 2016年03月 

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第25話 「鉄華団」 

 えっ。

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 えっ。

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 えっ。

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 えっ。

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 ラフタやシノはおろかアジーまで無事でした。もとブルワーズ組や昭弘のとなりのやつも、ユージンも、なんとかってチビも生きていました。つーか前回とあわせて市街地突入作戦で死んだ鉄華団メンバーはモブばかりでした。これほど露骨なえこひいきを見るのはひさしぶりです。これまでさんざん悲壮感をだして死亡フラグをつんできたのはいったいなんだったのでしょうか。今回でなにもかもが茶番になった感じです。

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 クランク二尉のカタキをまえにして奮闘するアインくん。でもどうせ勝てないんだろうなと思いながら見ていたし、実際に勝てませんでした。ああ不幸。

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 アインも不幸だけれどガエリオはもっと不幸です。自分も麻呂女もマクギリスに利用されていたことを当人の口からつげられて絶叫しながら立ちむかうものの次期ラスボスキャラには歯がたちません。なんというか、ジョナサンがディオの本性を見ぬけずに親友と信じていたらこうもなってしまっただろうというような悲惨さです。

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 ハゲ田カミーユ氏が遅刻中の蒔苗のフォローに骨をおり、反対派の議員からヤジられるところへようやく蒔苗が選挙会場へ到着し、ハゲはほっと肩をなでおろしました。よかったねハゲ。

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 おまえの妹はさんざんかわいがってやるよドゥヘヘみたいなことをいわれて絶望のドン底につきおとされてガエリオはマクギリスに殺されました。なぜガエリオがこんな目にあわねばならんのですか。これまで怒りのなかで生きてきたとかマクギリスは言っていたけれど別にそれガエリオには関係ないでしょうが。憎悪の対象がギャラルホルン全体だからセブンスターズの御曹司のガエリオや麻呂女も同罪だってんですかね。

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 アーヴラウの代表指名選挙の所信表明演説の場を蒔苗にゆずられたクーデリアはこの世界のゆがみがどうたらこうたらと一席ぶちました。これがまたびっくりするくらい心にひびいてきません。クーデリアの演説内容がものすごく抽象的なきれいごとであるのにくわえ、ギャラルホルンのしょうもなさがそれに拍車をかけています。
 これまでギャラルホルンといえば鉄華団に喧嘩を売って負けるだけのアホ集団という印象ばかりで、名前のあるキャラといえばほんのひとにぎり。ファリド家の総帥はギャラルホルンのトップらしいけれど、かれの政治的ビジョンはまったく語られずじまいでした。セブンスターズの当主の面々なんて顔はおろか名前も出てきません。つまるところギャラルホルンは無能な悪者という役どころで、そんなのの桎梏にあえいでいる世界もまたアホのあつまりという感じです。そして有能なのはほとんどが味方サイドのキャラばかり。要するに鉄血世界は陳腐なんです。
 アニメがはじまったころは雰囲気だけでじゅうぶんだったし、世界観は妄想で補完したからよかったけれど、半年かけて世界構造の説明をここまで抛棄されては、もはや辯護する気力はわきません。

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 ヒロイン(誤植ではない)オルガのさけびで三日月がイヤボーンしてアインのグレイズの両腕を斬りとばしたうえでコクピットを串刺しにして勝ちました。アインかわいそう。
 そして蒔苗がアーヴラウの代表にえらばれたので戦闘はおわりました。そしてエピローグへ。

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 火星とアーヴラウとの資源交渉はうまくゆきました。フケ田ギニアス氏は失脚しました。火星の悪党ジジイふたりはなんか悪だくみしていました。トドはうまいことやりました。

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 で、マクギリスは幼女をなぐさめるどさくさに相手のケツをさわりやがりました。ここで実は生きのびていたガエリオがあらわれてマクギリスをブン殴り、マクギリスがほうほうのていで屋敷から逃げだしたところをこれまた生きのびていたグレイズアインが登場してぷちりと踏みつぶしていたら今年度最高にスカッとする場面になっていただろうけれど、それはまあムリな註文でしょうね。マクギリスが制裁をうけるのは二期になるまで待つ必要がありましょう。

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 鉄華団はアーヴラウの軍事顧問におさまりました。これでもうムチャな作戦に肉弾特攻することはなくなるのでしょう。でもガエリオとアインが悲惨すぎて鉄華団の成功を心からよろこぶことができません。三日月はバルバトスの限界以上の駆動のツケがまわって右目がみえにくくなり右手がうごきにくくなったのだけれどアインの体はそんなもんじゃなかったからな!
 主人公サイドは絶対に敵とおなじくらい不幸にならなければならないとはいいません。しかしはっきりした描写も説得力もなしに(敵がアホばかりだからというのはなしですよ)敵ばかりが負けて不幸な目にあって、味方はなぜかとんとん拍子にことがはこぶというのでは、どうしても主人公補正ということばが頭にちらつきます。
 総評。このアニメは俺にとって第三話あたりが期待値のピークで、それがゆるやかに下降線をたどり、いくたびかの茶番をへて残念きわまる第一期最終回をむかえ、きらいではないけれどだいぶ無関心にちかい作品になりさがりました。第二期は九月にはじまるらしいけれどレビューどうしようかなあ。
 そして最後に。

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 クーデリアと、ついでにアトラになぐさめられる三日月うらやましいぞコンチクショウ。



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今週のお笑い半島 20160320~20160326 

   「最も重要な隣国」→「戦略的利益を共有する最も重要な隣国」~日本外務省ホームページ、韓国の紹介文を変更 [03/20]

 外務省の紹介文は妥当です。東アジアから盲腸みたいにのびた半島のすみに韓国があり、その目と鼻の先に日本がある以上、両国が軍事的に良好な関係を築くことが大陸勢力からの安全保障につながるのです。しかし逆にいえば日韓関係は安全保障に関してのみのつきあいでいいのであって、ほかのことはできるだけ距離をおいたほうがいいと思います。


   安保法制、比など59カ国支持 積極的平和主義に理解 [03/21]

>29日に施行される安全保障関連法に対し首脳会談や外相会談などを通して計59カ国が支持を表明していることが20日、分かった。支持国は欧米やアジアだけでなく中東、アフリカにも広がり、安倍晋三首相の積極的平和主義に基づく取り組みは多くの国で理解を得ている。
>一方、隣国の中韓は慎重な姿勢だ。

 日本の安保法制に支那がいやがるのはわかります。その覇権主義の大きな障碍になるのですから。しかし韓国が牽制するのはアホとしかいいようがありません。うえの記事に関しても書いたとおりに日韓が軍事的に良好な関係を築くことが大陸勢力からの安全保障につながるというのに、日本憎しのあまり冷静な判断力を失っています。


   民族抹殺のため日帝が打ち込んだという呪いの鉄杭の真実~測量用三角点である可能性が高い [03/22]

 二十一世紀も十数年をすぎてようやく気づいたんかい。


   韓流ブームに乗ったKフード、世界の舌を魅了する [03/23]

 こちらの記事によれば韓国料理の世界進出は失敗で、韓国人が外国で料理店をひらくばあい日本料理をあつかうとあります。おなじ中央日報の記事だけれど、どちらがただしいんですかね。ホルホルしたいのかアイゴーアイゴーさけびたいのか、まずは社内で統一してから書いてください。


   日本人の劣等意識~日本には哲学がなく、正義・原則ではなく物理的力が基準になる/シン・サンヒョン教授 [03/25]

>東京大学を卒業して会社員として留学した彼の返事は「ご存知の通り、日本には哲学がありません。私たちが習う哲学は中国哲学、韓国哲学、インド哲学などで、日本にはいくらか宗教家がいるだけです」であった。
 韓国哲学……? 支那由来の朱子学以外にそんなものがあるのか……?
 ウソをつくときはもうちょっとリアリティのあることを言いましょう。


   北「朴大統領が謝罪しなければ軍事行動に」 [03/26]

 どうぞどうぞ。




うたわれるもの 偽りの仮面 第24話 「覇者たるもの」 

 ヒロイン勢は川をくだってうまく帝都から逃げおおせました。身の安全が確保されて人はようやくよゆうができるもので、ルルティエはハクらの安否を気づかいます。

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「だいじょうぶだよルルティエ。どんなときでも、どんな危険な目にあっても、平気な顔してかえってくる。
 それがハクだもの」


 自分もハクのことが心配なのにルルティエをはげますためにしいて平静なふうをつくろうクオンが完全に正妻の貫禄です。あとルルティエが心配していたのはハクだけではないのにクオンの眼中にはハクしかないところも正妻らしい。恋は盲目視野狭窄。

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 オシュトルがまえに言ったとおりヴライにはヴライなりの意志がありました。アンジュの細腕にヤマトはささえられん、アンジュを奉ずるのは傀儡とするのとおなじこと、きたるべき乱世を平定できるのは力あるものだから自分があらたな帝となろう、というものです。
 うーん、君主が傀儡というのもわるくはないんだけどな。わるくいえば傀儡、よくいえば立憲君主制。君主は権力をもたないけれど無上の権威をたもち、国民からは心からの崇敬をあつめ、文人武人は派閥争いこそすれ玉座はのぞまないというのは国として安定感抜群です。
 もっともそれには条件があって、君主が国民から崇敬されるだけの裏打がある必要があります。具体的にいうと歴史とか伝統です。これは帝が何百年もヤマトを統治していたから問題ないでしょう。正直なところ立憲君主制に移行するために帝が国のありかたを変えていたらよかった。そのうえで帝がまえもってアンジュに譲位して上皇として新帝を善導するか、はやいうちにアンジュを政治にたずさわらせて八柱将以下文武百官に顔つなぎをさせるかしておくべきでした。いやホントに帝が崩御したのかはまだまだあやしいんですが。

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 ヴライはいろいろやりすぎとはいえ武人としては筋をとおす男で、オシュトルとの決闘にもおなじ条件で戦えるようはからいました。

「しかしそなた、これをどうやって手にいれた?」
「デコポンポが遊んでて手をすべらして二階の窓からおとしたのをちょろまかした」
「……なんというか、ショボいな(´・ω・`)」
「……ああ(´・ω・`)」


 などというやりとりはなかった。
 しかし今回、味方の頬の冷汗率がワートリのオサムなみに高い。

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 そんなこんなで前哨戦。いきなり全力をだして怪獣大決戦をやらないあたりがこのアニメのぬるいところであり、またイマイチまじめに見る気がおきないところです。

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 ヤクルトが見さかいなしに斬撃を飛び散らかして建物の残骸がオシュトルの足を直撃したのがひびいてヴライとの戦いでは劣勢を強いられます。そのことでネコネはオシュトルのもとへかけつけようとし、ハクに制止され足手まといだとはっきり言われます。気にするなネコネ、あれはヤクルトのせいだ。あとハク、ネコネをとめるためとはいえスキンシップをしまくってうらやましいぞコンチクショウ。

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 そしてふたりはやっとこさ本気を出しました。おかげでこれまでドラゴンボールの対ピッコロ戦みたいだったのがいきなりサイヤ人篇に移行したかのごときパワーインフレの感があります。てーかオシュトル、まわりの被害をかんがえろ。ウィツァルネミテアもどきになっても人の意識をたもてるならせめて帝都からはなれてヴライをひとけのないところへおびきよせろ。生粋のバトルジャンキー孫悟空だって切羽詰まっていなければ強敵と戦うときに無用の人死にをさけるため戦場をかえるというのに。

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 それはさておき双子巫女のケツがいい。

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 で、そのケツもとい双子巫女がヴライの力を封印しました。なるほど、いくら忠実とはいえ家来にあれだけの力をあたえていたのは保険があったからか。やるなジジイ兄貴。しかしまがいものとはいえウィツァルネミテアの力のみならず大封印まで手にいれたって、どれほどの頭脳の持主なんだ(あえて過去形はつかわず)。

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 しかしヴライもさるもの、大猿から人の姿にもどったベジータのように疲労困憊しながらも闘志をうしなわずにネコネにむかってマッチョの変態みたいな絵ヅラで鉄拳をふりおろします。それをうけとめたのはオシュトルではなくハクでした。そして燃やされました。なぜこれで死なない……兄貴の改造手術で人間以上の力を手にいれていたか。

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 ハクのつくった隙をついてオシュトルはネコネから刀をうけとってヴライの胸に突きたてました。細かいことをいえばオシュトルはヴライに対して一対一で戦わなかったことになります。しかしそれは卑怯でもなんでもありません。圧倒的な武でもってヤマトをみちびこうというのはヴライの勝手であり、オシュトルがそれにつきあわねばならぬ道理はありません。オシュトルにはオシュトルのオシュトルのやりかたがあります。そしてヴライという個人の力に対してオシュトルは人の和をもって勝利したのです。
 おお、われながらそれっぽくまとめられた。

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 戦いおわって夜があけて、ハクらはとりあえず安心できる場まで退避してひと息つきました。ところでハクがヴライの焔をあびて顔にススをつけるくらいですんだのはいいとして、服まで無事なのは納得がゆきません。ハクはどうせ野郎なんだから服をボロボロにしても視聴者サービスになるはずがないから作画に不必要な負担をかけさせまいとほったらかしにしたとスタッフが判断したというのか! なんという的確で冷静な判断力なんだ!!

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「まったく、もうこんなひどい目にあうのはこりごりだ。とっととエンナカムイに行って、しばらくはのんびりしようぜ」
「そうだな。何もない国だが、おだやかで、すごしやすいところだ。そなたも、きっと気に入ると思う。
 ながめのいい丘があってな、まだおさないネコネやキウルをつれて、よく遊びに行ったものだ」


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「そいつはたのしみだ。皇女さんもきっと、よろこぶぜ」
「ああ。みなで行こうか」
「……」
「そこにうまい食いもんと酒があれば、もういうことはないな」


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「ふ、あいかわらずだな、そなたは」

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「おい、ちゃんとつかまってろよオシュトル。おっこっちまうだろ。なあ。オシュトル?
 へへっ、なんとか言えよオシュトル。ちゃらけてる場合じゃねえだろ?
 なんだよ? おい、ちょ……オシュトル?」


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「おい、起きろよ……君島?」



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ハヤテのごとく! 第523話 

 ちゃんとすれば「お嬢さま」ぽく見えるんです。第523話「星を継ぐ者」

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 一週をおいてのハヤテ再開です。『アド アストラ ペル アスペラ』通称ペラペラは中身がペラペラなのでレビューを打切りました。もっともハヤテのほうも中身はたいていペラペラなんですけどね! 今回の見どころといえばヒスイがようやく顔を出したことくらいです。まあ話がちょっとだけすすんだのは評価すべきでしょうが。前回はほめるところがいくつもあったのに。




機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第24話 「未来の報酬」 

 第一クール最終回まであと二話というところでキャラの在庫処分セールがはじまりました。やってることはOOとたいしてかわらないのだけれど、鉄血のほうははじめのうちから壊滅エンドをにおわせる演出をしてきたので、それほどバタバタした感じはありません。でもできるならもうちょっと早いうちから処理しておいてほしかった。これまでに重要な味方キャラで死んだのってフミタンとビスケットくらいのものですから。タカキやライド、あと昭弘の両隣のお神酒徳利なんかは特に重要でもなさそうだからここまで生きのびさせなくてもよかったんじゃね?(ひでぇ

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 一話ぶん見のがしたんじゃないかと疑わしくなるほど唐突に鉄華団メンバーがボロボロの状態から話がはじまりました。蒔苗をアーヴラウの代表指名選挙の場へつれてゆくために鉄華団は選挙会場の町へ突入をはかり、それを沮止するギャラルホルンとの三日にわたる戦闘のために負傷者が続出しているのでした。
 でもまあこんなもんですよね。ただでさえ戦いは防禦側が有利であるうえに、鉄華団のほとんど唯一のアドバンテージの阿頼耶識は機体のせいで威力を発揮できず、一騎当千のモビルスーツ部隊は町中への侵入を禁止されているために突入部隊の護衛くらいしか出る幕がありません。おかげでギャラルホルンは貧弱な敵がどこからどう来るのかを知悉しつつ対処すればいいという、まことに楽な防衛をすればいいのでした。メリビットさんは鉄華団の正気を失ったかのような戦いぶりにギャラルホルンは恐怖をおぼえただろうと言ったけれどあんまりそういう感じはありません。

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 そして鉄華団のジャケットを着たクーデリアかわいい。ところでこのジャケットのもとの持主はきっと三日月なのでしょうコンチクショウ。

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 さてモビルスーツ隊もまたがんばっていました。しかし敵もようやく大脳新皮質が人並の量にふえたのか、陣形をくずされたと知るとすぐさま退却しました。アジーいわく、乱戦になったら不利だと学習したとのことです。麻呂女は死ぬまで、文字どおり死ぬまで学習しなかったけどな! 正直これまでの敵はいくらなんでも無能すぎました。
 ともあれ敵が撤退してくれたおかげでモビルスーツ隊はひと息つけ、モビルワーカー隊はどうやっても敵の防衛線を突破できないのでしきりなおしにいったんしりぞきました。

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 前回調達したばかりのモビルワーカーが整備のオッサンのいうとおりだいぶへりました。へったぶんはみんな鉄のカンオケになったのでしょう。
 兵器も限界、人も限界、タイムリミットも限界。限界づくしのなかオルガはすべてをかけて乾坤一擲のバクチに出るときめました。しかし自分が命令すれば鉄華団のメンバーはおおぜい死ぬ。その葛藤がオルガに三日月へ通信させました。ケツをたたいてもらいたかったんでしょう。ホモ的な意味でなくて。ホモ的な意味でなくて!

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 みんなオルガに賭けている、だからオルガも鉄華団のみんなに賭けてみろと三日月はオルガに言いました。しかしそのときの三日月がなんか腹に一物かかえていそうなツラなものだから悪魔のささやきに聞えてしようなねーぜッ! だとしてもオルガは賭けるしかないんだけどなッ!

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 蒔苗派の議員のハゲ田カミーユ氏は蒔苗が選挙の場にあらわれないのを自派の議員が不安がっているのを涼しい顔でなだめています。でも内心では脂汗をダラダラながしているんですぜ。もちろんこれくらいの腹藝ができないと議員はつとまりません。
 いっぽうフケ田ギニアス氏もまたよゆうのよっちゃんで、打てる手はすべて打ったというのがその自信の源です。でもあとつぎの変態マスクが暗躍しているのはごぞんじないのでしょう。

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 オルガの作戦は鉄華団のメンバーに犠牲を強いるものでした。みんな一丸となって囮としてギャラルホルンをひきつけ、その隙に蒔苗を議事堂までつれてゆこうというやりかたです。もちろん常識人のメリビットさんは反対するものの、鉄華団のメンバーはだれひとりとしてオルガに異をとなえず、あきらかにまちがった方向に皆がつきすすんでいるのにどうすることもできない自分にメリビットさんは涙しました。
 なおメリビットさんは負傷者をつれて戦場から離脱するようです。こいつらが聖戦の系譜の第二世代にあたるのかな……名まえつきの奴がいないからそれはあんまりなさそうか。

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 蒔苗に同行するクーデリアのひさしぶりのよそゆき姿がかわいい。人手が足りないからと運転手をつとめるアトラもかわいい。

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 オルガらモビルワーカー隊の突入と同時に三日月らモビルスーツ隊も攻勢に転じました。ワタシ攻めるがわ、アナタ守るがわ、と思いこんで優雅にティータイムをすごすギャラルホルンの部隊は完全に混乱におちいります。つーか敵パイロットが乗りこんでいない隙に巨大ロボ兵器の数をへらすって、『ファイブスター物語』で凸助がスキーン隊の陣地にしかけたのとおやじやりくちじゃねーか! すげぇよミカは、あいかわらず悪役街道まっしぐらだぜ!
 なおモビルワーカー隊は命を玉に突撃をくりかえすものの散らないはずの軼の華が散りゆくばかりでなかなか目的を達せられないところへユージンがブルワーズ組をひきつれて掩護にやってきたおかげでオルガらは市街地に突入できました。

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 怒れるアイン、暴虐なる活躍! 登場してから三分たらずでアジー、ラフタ、シノという強者どもをほふってのけました。なおアジーは手斧で、ラフタはドリルキックで、シノはパイルバンカーでと、倒しかたがそれぞれちがいます。ギミックが豊富だと見ていて楽しい。

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 怒れるアインはイカれてるアインだった! ここはきわめて政治的な戦場になっているのにギャラルホルンの立場が悪くなるのもかえりみずアインはモビルスーツで町中に侵入したためにまわりの都市機能が完全にマヒしました。しかもクランク二尉の命令でクーデリアを捕獲しなければならないと言っておいて、その舌の根もかわかないうちにクーデリアをブッ殺そうとする始末です。もはや目もあてられません。ガンダムお約束の強化人間みたいに精神が不安定になっています。いくら最近まで研究が進められていたとはいえ阿頼耶識を成人に施術するのはムリがあったのか。
 しかしこうしてみると手術の後遺症をぬきにしても結局アインはクランク二尉の死を口実にして破壊活動しているとしか思えません。このあたりは仇敵である鉄華団とおなじです。にたもの同士が憎しみあいながらともに破滅へころがりおちてゆくか。

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 さてアインの兇刃にかけられようとしたヒロイン三名(かぞえまちがいにあらず)の窮地をすくったのは毎度のごとく死亡フラグクラッシャーの三日月でした。あんまりタイミングがいいのと、それまでだいぶはなれたところで戦っていたのとのせいで、えらい唐突な感じです。もうワープのレベルでした。ビスケットが死んだときも思ったけれど、このアニメのバトルはずいぶん杜撰です。
 そしてガエリオと相対するのはもはや正体をいつわるのをやめたマクギリスでした。ガエリオはてっきりこれまでの敵とおなじように三日月にやられるものだとばかり思いこんでいたので意外な感じがしたけれどこうして見てみればはなはだ自然な流れです。やはりガルマさまはシャアのために死なねば!(ぉ

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 ところでアジーら三人が死んだといったけれど、シノは整備のオッサンの通信で真赤な目を開く描写があったので、虫の息とはいえまだ死んではいなさそうです。そもそもシノはキタローとの意味ありげな関係をはっきりさせるまでは生きている必要があるわけでして。しかしそれを考えるとラフタも昭弘とのフラグを消化するまでの餘命はあたえられていそうです。してみれば確実に死んだといえるのはアジーだけか。フィクションの登場人物の生き死にはフラグの有無がものをいいます。



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今週のお笑い半島 20160313~20160319 

   ワシントンの桜は済州島王桜 ~米ワシントンで迎える『桜エンディング』 [03/14]

 そろそろ桜の季節だと思っていたら案の定こいつらがいつものことをさわぎたてはじめました。せっかくの花見の酒も苦くなります。ほんとうに、人の嫌がることをすすんでやる人々です。


   北朝鮮、「マンハッタンを水爆で消し去る」 [03/14]

 ああそりゃよござんしたね。しかしときおり思うのだけれど、そんなことばかり言っていて自分がむなしくなりませんか?


   大韓民国には英雄が生きる(1) [03/16]
   大韓民国には英雄が生きる(2) [03/16]

>危機を迎えるごとに現れる立派な韓国人がいるため、わが国は本当に暮らしてみる価値のあるところだ。
 韓国が暮してみる価値のあるところですか。もしそれがほんとうなら在日韓国人などひとりもいないはずなのに。ああ、この記事の言っていることがほんとうならどれほどよかったことか。


   動機は「劣等感」 靖国攻撃で「歴史に名を残す」 [03/16]

 男子芳を百世に流すこと能はずんば、また當に臭を萬年に遺すべし。その意気やよし。でもそういうことは自分の国でやってください。


   北朝鮮、今度は白書で朴大統領に暴言…「独裁者」「低能児」人身攻撃 [03/17]

 この発言に対し、韓国最高裁は北朝鮮最高指導者金正男氏に対して懲役十八年の判決を下した。そのうちわけは、三年が国家元首侮辱罪、十五年が国家機密漏洩罪である。




今週のジャンプ一コマレビュー 2016年16号 

・『ブラッククローバー』

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 アスタの反魔法の大剣で捕虜ふたりの記憶保護魔法が解除され、かれらの口から裏切者の魔法騎士団団長の名前がつげられようとしたところで次回へつづく。見開きの引きはなかなかよかったしテンポもはやい。アスタは能力はさておきキャラ自体はそれほど出しゃばらなかったし、フエさん以外の魔法騎士団団長のそろい踏みでもそれぞれのキャラがちゃんと立っていました。あたりはずれの大きい当作ですが、今回はあたりの部類にいれても苦情はでないのではないでしょうか。


・『ワールドトリガー』

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 A級二位の隊長さんは迅のサイドエフェクトをずいぶん買っています。ポジションがトラッパーなので、敵がどう動くかが大ざっぱにでもわかれば罠をはるのに非常な手助けになるだろうから、その線で評価が高いのでしょう。でもそんなにほめられるとかえって迅の退場フラグがつみあがる気がするので、ちょっとひかえてほしい。

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 ランク戦で千佳ちゃんをにやけヅラで追いかけまわした変態野郎が敵の新トリガーの被害者をつかって大喜びで遊んでおります。笑顔を見るたびに胸がむかついてしようがありません。この悪感情をうまく言いあらわす四字熟語がたしかあったはずです。なんといったっけ。……そうだ同族嫌悪だ!

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 ボーダー相手にいいとこなしで完敗したガロプラ隊は、それでも任務を続行するようです。ムリなものはムリだとはっきりアフトクラトルに言えたらどれだけ楽なことか。しかしそうもゆかないのが属国のつらいところです。
 とはいえガトリン隊長はいったいこのさきどうするつもりなのでしょう。遠征艇のトリオンはへっただろうし、ロドクルーンからの援軍のトリオン兵もけっこう失っているはずです。一方ボーダーはガロプラの情報をずいぶん得たことでしょう。これでどういう作戦をたてたらアフトクラトルを納得させられる成果をあげられるというのか。
 もう戦闘では勝ちめがないから、外交交渉にきりかえるつもりかもしれません。まえに拉致した三門市の人を返還するとか、ガロプラ独自のトリガーの情報をわたすとかの条件とひきかえに、ボーダーにはしばらくおとなしくしていただく、という感じです。そんな権限がガトリン隊長にあるのかどうかは存じませんが。

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 柿崎隊長はもと嵐山隊のメンバーでした。いまでもとっきーに慕われていることから、いい先輩であったことがうかがえます。それがなぜ嵐山隊と袂をわかったかというに、おそらく嵐山隊がボーダーの顔、アイドル部隊として脚光をあびはじめたころ、柿崎さんはその地味地味オーラを根付さんにうとまれ、陰湿かつ露骨ないやがらせののちに嵐山隊をあとにせざるをえなかったのであろうという過去に陽太郎のおやつを賭けるぜ!
 それはさておきBBFに柿崎隊はB級中位にはめずらしいオールラウンダー二名を擁するチームだとあるのは、古巣の影響でしょうね。嵐山隊はオールラウンダー三名、狙撃手一名という構成です。


・『暗殺教室』

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 THE END
 松井先生おつかれさまでした。つぎはネウロみたいな漫画を描いてください。


・『火ノ丸相撲』

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 メガネ監督が役立たずであることが公式認定されました。それもしかたがないでしょう。こいつが輝いていたのって、チームメイトのために八方に足をはこんで頭をさげてまわったところまでで、そのあとはおおむね驚き役を演じていましたから。
 しかしそのかわりにメガネが六人目の選手になるようです。そのきっかけになったのが蛍というのがいい。ところで蛍がメガネに対して丁寧語をつかうのをやめたけれど、そういやこいつらタメ年なんですよね。蛍が年下の中学生にみえるからメガネに対して腰がひくいのも当然だと思っていました。


・『BLEACH』

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 なん……だと……?
 みんな死なないために死ぬほど準備する……? 浦原はいったいどこの別次元の話をしているんだ……?



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葦原 大介
集英社 2016-03-04

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うたわれるもの 偽りの仮面 第23話 「脱出」 

 もはや一刻をあらそう事態だし最終回もせまっているのでハクらはさっさと虎口から脱してエンナカムイへむかうと思っていたのにそんなことはなかったぜ! まるまる一話かけて帝都をうろちょろしていただけだったぜ! 妙にペースがのんびりしていたしさ! 鉄血みたいに二期あるのかね?

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 三方を敵にかこまれ、のこる一方は水路でゆきどまりという窮地にヤクルトがここは俺にまかせろとお定まりのセリフをはきました。このアニメは総じてイージーモードだからどうせホントにかるがるとみんなたすかるんだろうなと思っていたらヤクルトの足止め攻撃のあおりをくらってオシュトルがのちのちにまでひびくケガを負ってしまいました。よけいなことを考えてごめんよオシュトル。べつに俺が思ったからケガしたわけでないにしても申訳ない。

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 クオンに父の血がイヤボーン発動して目のまえの敵兵を皆殺しにしたでござる。ライコウがアンジュの命を狙っているという新事実もブッ飛ぶこの衝撃……ところでコレ民間人もだいぶ殺しちゃってますね。帝が崩御してから物情騒然であるため庶民は帝都から疎開しているってのならいいのですけれど。

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 逃場をもとめて右往左往するハクらの眼にうつったのはデコポンポの屋敷で、いっそ燃やしちまおうかとハクもネコネもいうのに、常識人のオシュトルのゲンコツをくらって沙汰やみになりました。いいじゃないかオシュトル、どうせデコポンポの屋敷なんだし、警吏どもにはいい目くらましになるし、あとやっぱりどうせデコポンポなんだし。

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 アトゥイらのほうは父親が見て見ぬふりをしてくれたおかげで海路で脱出できたものの、ハクらのほうは下水道をつかいまでしたのに結局みつかってヴライと対面することになりました。
 しかし今回ホントに中身がうすいな。もっともそれはこのアニメ全般にいえることですが。カットすべきところを全部けずったら一クールですんだんじゃないでしょうか。




今週のジャンプ一コマレビュー 2016年15号 

・『左門くんはサモナー』

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 第二十四話、約半年の連載での巻頭カラーです。同期の『ものの歩』とともに、最近のジャンプではめずらしく、安定感のある新連載となりました。平均的な掲載順は『ものの歩』のほうが上なのがふしぎでしょうがないですが。

・ピシガシグッグッ

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 巻頭カラーだというのに、いやだからこそなのか、いつも以上にパロディギャグにあふれています。ピシガシグッグッなんてマニアックなジョジョネタをよろこぶクソッたれなんぞ俺をふくめて何人いることやら。

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・その事実はショックだった

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“この事実はカス虫にとってはショックだった”

 なんで横山三国志のこんなネタまでひろってくるかなあ。いいぞもっとやれ。

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・なんとか三銃士

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 ネットでは改変コラが氾濫し、ジェネレータまで開発された『美味しんぼ』の有名ネタです。

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・『ブラッククローバー』

「ご苦労だったねアスタくん。
 とても下民とは思えない活躍だったよ」


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 あまりにも自然な、呼吸するようなDISに感心せざるを得ない……! でもコレ当人はアスタをわるく言うつもりは毛頭ないのでしょう。クローバー王国の民度があまりに低いために、他意がないのにどうしても相手をおとしめることばづかいになってしまうのです。業の深い国ですなあ。


・『食戟のソーマ』

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 黒木場の勝ちのようです。えー。
 それはまあこれまでの描写をみるに刺青ピアスの先輩はこれでもかといわんばかりに敗北フラグを積みあげてきたから妥当な結果なのだろうけれど、だからこそここは意外性を追求して黒木場の負けにしてほしかった。


・『火ノ丸相撲』

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 マスクをかぶった変質者が三人あらわれた!
 コマンド?


  たたかう    じゅもん
  にげる  > けいさつにつうほうする

 あまりにも常識的な、しかしスポーツ漫画だとななめ上の選択である金沢北高校相撲部の決断に喝采を送らざるを得ないッ! ギャグ漫画でもないかぎりフツーやりません。しかし相手校も警察も穏便にすましてくれてよかったねダチ高。

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 チヒロの口車にのせられて警察沙汰になったとはいえ、手ぶらで帰るのも無駄足なので小関部長は遊びのつもりでいいから一番とってくれないかとたのんだら、手痛いしっぺ返しをくらいました。その言いぐさはあきらかにダチ高を見くだしたもので、その点ではカチンとくるけれど、れっきとした実績に裏うちされた自信によるものではあり、べつに礼儀を失したものでもないので、大典太のときほど腹がたつことはありません。あと道場やぶりをしかけたダチ高にそもそもの非があるわけですし。


・『ワールドトリガー』

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 今回はレギンデッツの回想からはじまりました。アフトクラトルに祖国が蹂躙されるという苦い記憶です。そこでレギンデッツは弱さと幼さのためにハイレインに見のがされたのだけれど、このことがトラウマになって今では宗主国のアフトクラトルへの敵意と、自分への劣等感がはぐくまれたのでしょう。レギーの劣等感は仲間から軽んじられているからではないようです。そういや遠征艇での雰囲気も悪くなかったもんな。
 ところで回想シーンのレギンデッツの年恰好から判断するに、ガロプラがアフトクラトルの属国になったのって、思ったよりも最近のことなんですね。レギー以外のガロプラ人にアフトクラトルへの敵愾心が見られなかったので、両国の主従関係が当然と思えるような歴史があるものだと思いこんでいました。今回しょっぱなでガロプラ兵がおおぜい横たわり、あるいはトリオンキューブにされていたのに、なぜそんなに冷静でいられるのか。アフトクラトルは時代の神を手にいれるのを第一目的にガロプラへ侵攻したけれど、めぼしい候補者がいなかったのでガロプラをこのまま支配するよりは従属させたほうが得策と判断し、そのおりに捕虜の返還に応じたからガロプラ人に恨みがさほど残らなかったとか、そういう経緯があったものと勝手に考えることにしました。
 ところでアフトクラトルのガロプラ侵攻メンバーに今はラッド状態のエネドラさんが参加しているのに、単行本第十四巻ではエネドラッドはガロプラのことをよくは知らない、外回りは雑魚の役目だと言っていました。もしかしたらトリガー角の脳への侵蝕は記憶障害をももたらすのではないでしょうか。だとしたらエネドラッドの情報源としての信頼性はゆらがざるをえません。当人がほんとうだと信じていても、事実はちがうというケースがでてくるのですから。

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 子供を人質にしろと指図したら子供を刺しやがったでござる。ヒュース容赦せん!!

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 おまえなんか連れてってやるもんか! バーカバーカ!
 ことの元凶は自分なのに、ヒュースが陽太郎を殺したと見るとアフトクラトルはやっぱりクソ野郎だと、けっこう理不尽なレギーです。しかしその過去をおもえばわからんでもないし、また陽太郎の死に動揺していたことにレギーの根の善良さが垣間見えるので、その理不尽さがかえって人間くさく思えます。
 ところで俺はレギーがヒュースに負けたら、レギンデッツくんミソッカスの記録とでも題してこれまでのレギーのカッコ悪いシーンを切りとってひとつの記事をこしらえようと思っていたけれど、今回のことでレギーに同情心がわいたので、やる気がうせました。
 なお陽太郎はもちろん無事です。

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 ヒュースに刺されたと見えたのはふたりの芝居でした。アイコンタクトひとつでこんな藝当をやってのけるなんて、陽太郎はヒュースにどれだけしこんだんだ。

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 ヒュース、アフトクラトルの新トリガーを発動して四ページでレギーに勝利! トータルパラメーター96は伊達ではありません(BBF情報。ちなみにレギンデッツは50)。こんなのを迅は黒トリガーぬきの単独でよくおさえきれたものです。まあスペックがそのまま結果にむすびつくわけではありませんが。たとえばトータル32のオサムが二百戦で152敗した唯我のスペックは26です。指揮とか特殊戦術とか、一対一の戦いでは無意味なパラメーターもあるのです。

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 ガロプラはたのみにならないのでヒュースはいつぞやの賭けに勝ったのをもちだし、自分を祖国へつれてゆくように言いました。これでヒュースが三雲隊にはいるのか……でも本部は本部でネイバーのボーダー入りに難色をしめしそうだし、だいたいヒュースだって故障を申したてないとはかぎりません。だって三雲隊は遠征部隊にえらばれるにはまだまだ未熟ですから。

    〃〃∩  _, ,_
     ⊂⌒( `Д´) < ヤダヤダ!
       `ヽ_つ ⊂ノ
              ジタバタ
         _, ,_
     〃〃(`Д´ ∩ < こんな弱い部隊ヤダヤダヤダ
        ⊂   (
          ヽ∩ つ  ジタバタ

    〃〃∩  _, ,_
     ⊂⌒( つД´) < せめてタマコマ第一じゃなきゃヤダー
       `ヽ_ ノ ⊂ノ
              ジタバタ
       ∩
     ⊂⌒(  _, ,_) < おいしいごはんもホスィ…
       `ヽ_つ ⊂ノ
              ヒック...ヒック...
       ∩
     ⊂⌒(  _, ,_)
       `ヽ_つ ⊂ノ  zzz…




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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第23話 「最後の嘘」 

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 セブンスターズ第一席のひとり娘という最も高貴な生れでありながら人格はあさっての方向へ舵をきり、能力はお粗末至極であるためにまわりから腫物あつかいされてきた麻呂女が、このところ失態つづきなのにやっぱり親の七光でひきつづき鉄華団追撃の任をさずけられました。もっともそれにはマクギリスの口ききがあったわけですが。
 で、その麻呂女は子どものころから自分が顔のよさを認めた相手には高潔かつフェアにふるまう女でした。それはいい。それはいいんだけれど、それだけで許されるのは子どものときまでです。大人になっても誇り高さに能力がおいつかないと、ただの口だけ番長です。

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「きみも、はじめて出あったときから変らない。セブンスターズの第一席、イシュー家の美しき誇り高きひとり娘」(化粧も髪形も残念きわまりないけれど)
「カルタ。きみは私にとって、手のとどかない、あこがれのような存在だった」(手にとるつもりは始めからないけどな)
「きみは、憐れみでも情けでもなく、私を平等にあつかってくれた。私の目にうつるきみは、いつでも高潔だった。きみに屈辱はにあわない」(だから死に場所をさがしてやったよ)
「そのためにも、私にできることがあればさせてほしいんだ。カルタ」(それがきみの冥土の土産だ)


 これまでさんざんマクギリスの腹黒描写を見せられてきたせいで、歯の浮くようなことをならべられても、かえってその内心の声のほうがよく聞えてきます。しかし麻呂女は気づかない。恋は盲目。
 それはさておき鉄華団は蒔苗のじじいをつれて北アメリカを鉄道で移動中。そこで蒔苗はシンパとの話の最中に鉄華団の子どもから聞いた弔合戦ということばについてなかなかうがったことを言いました。

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「人はな、言いわけがほしいものなのだ。あの子らがのぞんでいるのは、ただの破壊よ」

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 しかしそれよりも俺はクーデリアが前回はふとももを出していたのに今回はストッキングをはいているのがゆるせねえ! 北国なんて大っキライだ!

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 この先モビルスーツをつかえない事態にそなえてオルガは二十台ものモビルワーカーを調達しました。しかし阿頼耶識を搭載していないので鉄華団にはつかいづらいシロモノとのことです。このアニメの放送は三月二十七日までなので、次回と次々回とでこれが大量の鉄のカンオケになるんですね、わかります。
 オルガとステープルトンさんとのあいだの意識のズレがいい。

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 オルガの、というよりも鉄華団全体とステープルトンさんとのあいだの意識のズレ、つづく。ビスケットの死でおかしくなっているというステープルトンさんのことばに、オルガは自覚しているのでまったく動じません。せめて小さな子どもらはまきこむなと言うと、その当事者らにウザがられる始末です。まあ実際タカキやライドにしてみればよそものの小さな親切大きなお世話でしかないわけでして。
 ステープルトンさんの言いぶんはただしい、ステープルトンさんの立場では。そしてまたタカキらの言いぶんもただしい、タカキらの立場では。万人にとってただしい選択なんてありはしないのです。
 そしてカメラはギャラルホルンにうつり、アインの意識がもどったとの吉報をガエリオがうけとりました。

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「ガエリオ特務三佐!」
「アイン! いまの声は、おまえなのか?」
「はい!」


 うわぁ……わざわざモビルスーツのなかにいれた状態でガエリオがよばれたってことは、モビルスーツのなかにいないとアインは生きてゆけないってことではありませんか。きついなあ。実をいうとガエリオがアインを化物にしたくないといって復活をためらっていたのを見て「どうせ阿頼耶識とか人造臓器をいくつかうめこむくらいのもんだろ、くだらんことになやんでないでさっさとアインをすくってやれよ」と思っていたのだけれど、そんなレベルではありませんでした。ガエリオが葛藤したのも当然です。ごめんよガエリオ。

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 ゲゲェーッ! 両腕と腰から下とがなくなっとる! キツイってレベルじゃねーよもう! それなのにアインはこれでクランク二尉の仇討ができるとか、心から尊敬できる人に人生でふたりも出会えたとか無邪気によろこんでいるのが哀れをさそいます。これもうひとりではメシも食えずシモの世話もできんでしょう。『天外魔境Ⅱ』のデューク・ペペを思い出しました。
 デューク・ペペというのはポジションだけならRPGによくある中ボスキャラで、主人公パーティとの初顔合せでは妻のマダム・バーバラというのとひと組になって戦ってやぶれます。で、妻を殺された恨みで主人公をつけねらい、憎さ余ってかわいさ百倍、主人公への愛を公言するようなヤンデレキャラへと変貌し、かつ主人公パーティに勝つために自分の体を戦闘機械に改造するという、クセモノぞろいの当ゲームのキャラのなかでもひときわ異彩をはなつ強烈なオッサンです。そう、オッサンです。主人公への愛を公言するけれどアインやOOの乙女座の人とはちがって若くも二枚目でもなくて小汚いチビのオッサンです。

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「彼がのぞんだことだ。おまえは上官として、彼ののぞむ最高の選択をあたえることができたんだ。あとは、雪辱をはらすための最高の舞台へと彼をいざなってやるだけ」

 い、いかん……麻呂女のときはどうでもよかったのに、今度はマクギリスの顔を本気でブン殴りたくなった……知ったふうな口をきくなと言いたい。

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(ガエリオ……カルタ……きみたちはよき友だった。そのことばに嘘はない。
 きみたちこそが、ギャラルホルンを変える)


 過去形でかたってんじゃねーよペド! ガエリオを犠牲にする気まんまんじゃねーか! あ、麻呂女は好きにしていいよ。

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 そのどうでもいい麻呂女が部下ふたりをひきつれて鉄華団のゆくてをとおせんぼしました。そうです、三機だけでです。この期におよんでなお安いプライドを優先して作戦の成功性をないがしろにしやがりました。ホントもう死んでいいよ。俺はクーたんのコート姿を見てささくれた心をいやすから麻呂女はもう死んでいいよ。

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 麻呂女の馬鹿さ加減はとどまるところを知りません。自分らの戦力が不利であることもかえりみずにアホ丸出しで生身をさらして鉄華団にモビルスーツ三機どうしの決闘を申しこみ、あれやこれやの条件を言いおわらないうちにいつものように三日月の情無用の先制攻撃をうけて部下のひとりをむざむざ殺させてしまい、雪原に血の花を咲かせました。せっかくギャラルホルンはパイロットが姿をさらしているのだからモビルスーツでつっこむよりも遠距離からの射撃のほうが効率はよさそうだけれど三日月は白兵戦主義なのでこれもやむなしというべきでしょう。
 しかしホントに麻呂女がひどい。生身の敵をモビルスーツで全力攻撃したので今回ばかりは仲間の何人かをドン引きさせた三日月の容赦のなさも麻呂女の頭のわるさのおかげでずいぶんマイルドなものに見えました。いくら当人が誇り高くて正正堂堂であっても、そのせいで部下を危険にさらし、かつ命をおとさせたのでは本末転倒です。実力の裏づけのないプライドなぞ、ただの虚栄心にすぎません。高潔で部下に慕われるけれど作戦は失敗つづきで部下を殺してばかりの上官と、卑怯ド外道ハレンチ野郎で部下から殺したいほど憎まれていても戦上手で部下を戦死させない上官とでは、どう考えても後者のほうがのぞましい。

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 バルバトスかっこいい! クーデリアかわいい! おいオルガその位置ちょっと俺によこせ。
 というわけで麻呂女は三日月のバルバトスに一方的にボコられ、その命も風前のともし火となりました。

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「たす……けて……」
「ダメだ!!
 だったらこのまっぷたつのビスケットくっつけてくれよ」


        lヽ ノ l        l l l ヽ   ヽ
  )'ーーノ(  | |  | 、      / l| l ハヽ   |ー‐''"l
 / ビ  | | |/| ハ  / / ,/ /|ノ /l / l l l|  l  ビ ヽ
 l   ・  i´ | ヽ、| |r|| | //--‐'"   `'メ、_lノ| /  ・  /
 |  ス   l  トー-トヽ| |ノ  麻 呂 女 /// |  ス |
 |  ・   |/     | l ||、 ''"""  j ""''/ | |ヽl  ・ |
 |  ケット       | l | ヽ,   ―   / | | l  ケット
 |   !!  |     / | | |   ` ー-‐ ' ´|| ,ノ|  ||  !! |
ノー‐---、,|    / │l、l         |レ' ,ノノ ノハ、_ノヽ
 /        / ノ⌒ヾ、  ヽ    ノハ,      |
,/      ,イーf'´ /´  \ | ,/´ |ヽl      |
     /-ト、| ┼―- 、_ヽメr' , -=l''"ハ    |  l
   ,/   | ヽ  \  _,ノーf' ´  ノノ  ヽ   | |
、_    _ ‐''l  `ー‐―''" ⌒'ー--‐'´`ヽ、_   _,ノ ノ
   ̄ ̄   |           /       ̄


 「D・V・D!!」ネタなんてもう知らない人のほうが多いんでしょうね。なにせ元ネタは十三年まえのエロ漫画です。なお麻呂女の名誉のために言っておくと、たすけてと言ったのは三日月に命乞いしたのではなくマクギリスにたすけをもとめたのです。

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 しかしたすけにやってきたのは意中のマクギリスではなくガエリオのキマリスでした。四本足のケンタウロス形状が雪のうえをすべるように飛んでなかなかカッコイイ。
 なお麻呂女は救助のかいもなく死んだけれど、それよりもガエリオのほうがかわいそうに見えました。感情移入の差です。



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今週のお笑い半島 20160306~20160312 

   日本で人気のアイドルグループのメンバーが飲酒運転で事故、逃走して警察に捕まる [03/07]

 だれ?
 ほんとうに日本で人気だったらもっと大々的にとりあげられていたでしょう。無名でよかったね。


   なぜ祖国の言葉や文化を学んではいけないのか [03/09]

>「私たちと日本の高校生の何が違うんですか」
 国籍がちがいます。


   「グーグルは謝罪せよ」=韓国人棋士の2連敗受け、韓国の弁護士が主張―韓国メディア [03/11]

 これはさすがにこの辯護士が特別なのであって、当の棋士や平均的な韓国人はGoogleに謝罪要求などはのぞんでいないでしょう。しかしこういうときに注目されるのは往々にして当事者でもサイレントマジョリティでもなく声のでかいアホなのです。これもいびつな愛国心教育の結果のひとつだと思って韓国人はあきらめてください。


   米韓上陸訓練に「先制攻撃」=北朝鮮軍が威嚇 [03/12]

         _人人人人人人人人人人人人人人人_
        >   そうなんだ、すごいね!      <
       ´ ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
            __、、=--、、         __
           /    ・ ゙!       /・   `ヽ
           | ・   __,ノ       (_    ・ |
           ヽ、 (三,、,         _)    /
            /ー-=-i'’       (____,,,.ノ
            |__,,/          |__ゝ
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うたわれるもの 偽りの仮面 第22話 「救出」 

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 アバンではデコポンポがオシュトルから潔白のあかしとして受取ったはずのお面を私物化する気まんまんでさっそく顔面につけようとします。しかしデコポンポみたいにブサイクで脂ぎって肌も心も不潔な男はお面のほうで願いさげのようで、装着されることなく窓からとびでて何物かにひろわれました。靴や手甲の形から察するにネコババしたのはヴライのようです。例の力を複数もたせて脚本家はなにをさせるつもりなのやら。

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 で、Aパート。前回オシュトルを拷問してヴライの鉄拳制裁をくらったというのに、獄吏らはこりずにまたもやオシュトルに鞭をふるおうとします。職務熱心なのはいいとしても、もうちょっと別の方向にその熱意を活かせないものか。

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 そしてふたたびやってきたヴライにふたたびブン殴られて……とあきれながら見ていたらどうやらこれは前回のとおなじシーンだったようです。まぎらわしいというか何と言うか。

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 ヴライは意外にも脳味噌まで筋肉でできているわけではありませんでした。オシュトルが濡衣を着せられたのはアンジュに近づきすぎたのを邪推されたためだとそれなりに筋の通った推理を披瀝し、そのうえでなおオシュトル麾下の兵の暴発をふせぐためにオシュトルに冤罪によって死ねと言ってのけます。
 ヴライとしてはここでオシュトルが処刑されても姫殿下暗殺未遂事件の抜本的な解決にならないと知っていても、ヤマト擾乱の芽をつむことが重要なのでしょう。あとヴライはアンジュのことはどうでもよさそう。あれで死ぬなら死ねばいいってさえ思っていそうです。

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 ヴライはオシュトルが冤罪に死んでもいいとしても、ハクらにとってはとんでもない話です。オシュトルが逃亡したあとはキウルの故郷のエンナカムイにかくまうとして、牢破りの具体的な手はずをハクがととのえてゆきます。おお軍師キャラ。

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 こんなときに不謹慎かもしれんが兄のことを案じて涙ぐむネコネかわいい。

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 オシュトルをたすけだすためにどうやって皇宮へしのびこむかとハクが頭をなやませていたところへやってきたのがクオンの義理の母たちで、皇宮へしのびこむ地下水道の地図をくれました。かつては潜在的敵国で、いまでは完全な敵国の帝のすまいまで潜入できるルートを開拓しているなんて、きっとよからぬことをたくらんでいたんでしょうなあ。とはいえ賢明ではあります。できることはなんでもやっておいたほうがいい。

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 ヤマトの警備はすごいザル。帝の一粒種で時期最高権力者の寝所にも、その暗殺をくわだてた(うたがいのある)大逆人の牢獄にも、警備の者が二三人しか配置されていません。しかも雑魚ぞろい。帝の崩御によって宮中の外では騒然としているのに内側では平和ボケがつづいているようです。それだけ帝の存在が巨大だったというべきか。

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 ハクとネコネは上半身裸で獄吏にさいなまれたオシュトルの姿をまのあたりにします。うん、腐ルティエをつれてこなかったハクの判断はただしかった。もしこんなオシュトルのかっこうを目撃していたら腐ルティエはかならずや妄想ののち卒倒してハクらの足をひっぱることはなはだしかったことでしょう。

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 せっかくハクがたすけにきたのにオシュトルは逃げることなくこのまま処刑されるつもりだといいます。たとえアンジュ暗殺事件がうやむやになっても八柱将の主導権争いはやまず、そうなると苦しむのは民衆だから、力があり帝への忠誠心もあついヴライにヤマトの未来を托して自分は刑場の露と消えるとのことです。
 それくらいの覚悟があるのならヴライと手をくめばいいのに。ヴライ派をおったて、暗殺事件の首謀者を八柱将のだれかだときめつけ、それを口実に麾下の近衛兵をつかってクーデターを起せばいいのです。左近衛大将のミカヅチはオシュトルの莫逆の友だし、アクルトゥルカはオシュトルとミカヅチとヴライの三人しか帝都にいないのだから、ヴライ派の勝利は目に見えています。権力の空白期間にものを言うのは、ただ武力のみなのですから。そのあと三人でヤマトを運営してゆけばいいのです。その過程で血が流れるにしても、どうせ内乱になったばあいよりはすくなくてすむでしょう。
 オシュトル本人は処刑されても満足かも知れないけれど、ほんとうに祖国のゆくすえを案じるならこれくらいのことはやったらどうかと言いたい。自分の手と名声とをよごすのがそんなにイヤなのかと言いたい。つーか俺の本音はヤマトのことはほっといてどこか平穏な地でネコネとふたりでいっしょに暮せばいいんだよと言いたい。あんなにかわいい妹がいるんだからさ! あんなにかわいい妹がいるんだからさ!

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 わからずやで頑固者のオシュトルを翻意させるため、処刑の刻限がせまるなか、ハクは居残りをきめこみます。ネコネもそれにならい、ついにオシュトルはうごきました。ハクはしかたないからやっただけでオシュトルと運命をともにするつもりはなかったと言うけれど、さて本音はどうなのやら。
 つーかヒゲがないせいでオシュトルが不自然に童顔に見えます。

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 うそーんって感じのヴライさん。オシュトルがヤマトの国よりも自分の命を優先するとは露ほども考えていなかったのでしょう。人間味がありすぎて作画崩潰にすら見えます。

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 ハク一行はオシュトルのみならず、暗殺が心配だからとアンジュまでひっさらってゆきました。気持はわかるけど、こりゃもうエンナカムイみたいなヤマトの属国ではかくまいきれんでしょう。事ここに至ってはハクらの安住の地はトゥスクルしかありません。さあ戦争だ。



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ハヤテのごとく! 第522話 

 連載足かけ11年。これからもこの「なまイキ娘」をよろしく。な第522話「理想と現実はちがうけどできるだけ理想に近付きたい」

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 『侵略!イカ娘』がナギのいうとおり最終回をむかえました。連載期間は九年におよび、二度のアニメ化をはたすという、チャンピオンでは近年まれに見るヒット作です。投稿作の評価が「絵はプロレベル。話はまんがをバカにしているとしか思えません。」だったのがよくもここまでのしあがったものです。
 そして話は長期連載の最終章にうつりました。

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 最終章に突入したのに気がつくと数年たっちゃう?…… 『BLEACH』のことか……『BLEACH』のことか――――――――っ!!!!! つーか畑先生は半分くらい自虐ギャグになるだろうと思って描いていらっしゃるでしょ。かんべんしてください。

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 ダメ人間ナギ、ハルさんにルカのことをもちだされて漫画をかくことを決意する。それでもあんまりぐずらずにはじめるし、実体験をあまり活かせそうにないと判断すると話を一から描きなおしたり無駄な要素ははぶいたりと、ナギはナギなりに成長しているのでした。
 さて描きなおしのまえの設定は主人公が宇宙から来た未来の超能力プログラマー。

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 もちろん美少女。ってなぜ主人公がヒナギクなのに描きなおした! これでじゅうぶんじゃねーか! ストーリーがアレでもきっと奨励賞くらいはもらえるよ! 「主人公のキャラ造形はプロレベル。話はまんがをバカにしているとしか思えません。」とか評価されてさ!

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 ボスケテ……!?
 ボスケテ……
 ボスケテ……
 ボスタスケテ
 ボス助けて……!
 ボス急いで来て早く僕らを助けて……!
 ボス、決して走らず急いで歩いてきて、そして早く僕らを助けて……か!!

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 で、描きなおしの漫画のネームはナギ本人とハヤテとをモデルにしたものでした。そしてラストはナギがハヤテとの将来について確信しているとおりのハッピーエンドです。それを経験にもとづく物語だといわれて困惑をかくせません。
 いいんじゃないでしょうかこれ。ハヤテとナギとのあいだの爆弾に火がつくとして、それがちゃんとナギのキャラクターに合致したものになっています。ナギはハヤテに好かれていると信じているから無邪気にネームを見せるのも不自然ではありません。重箱のすみをつついても隙のない展開です。
 このあとナギはあれこれあってハヤテの真意を知り、絶望して自暴自棄になって負の感情を爆発させて王族の庭城への道をひらき、すべては収束へとむかうのでしょう。そうなれば俺が期待することはただひとつ、最終章がおわるまでに数年を要しないことだけです。



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今週のジャンプ一コマレビュー 2016年14号 

・『もういくつ寝ると最終回教室』

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 マスコミどもが不快だったのと、E組制度の創設者のくせに結局イイモノの仲間入りをして終るらしい理事長がさらに不快だったのとをのぞけば、きれいな卒業式にまとまっていました。殺せんせーが死んでから三話もあるのでこれまでの茶番劇をひっくりかえすどんでん返しをやってくれるんじゃないかと心の片隅で期待していたのだけれど松井先生のことなのでそんなことはありませんでした。まさかここまで松井先生の評価が下がることになろうとは、ネウロのころからは信じられません。


・『左門くんはサモナー』

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 外見はそっくり、内面は正反対に変身する悪魔にとってかわられたために左門の地位が魚類にまで転落しました。しかたないよね、クズの国からクズをひろめに来たようなキャラだからね!
 ところでこのシェイプシフタ、ほかのジャンプ漫画に出張してクズキャラどもと入れかわってくれませんかね。とりあえず『ニセコイ』に最低三匹。


・『食戟のソーマ』

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 避け(鮭)られないよぉ~~!!!

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 避け(鮭)られないよぉ~~!!!
 ほー、いいじゃないか。こういうのでいいんだよ、こういうので。料理漫画のリアクションは全身をつかって馬鹿っぽくやるのがいい。それをこざかしくもリアル思考ぶって表情の変化だけですまそうとすると顔面のしまりがなくなって汚物のような下劣なツラが描かれることになります。でなければわざとらしいリアクションなんてやらないほうがマシです。飯を食ったときの反応は味皇様か、しからずんばゴローちゃんかがのぞましい。
 ところで連太郎先輩と黒木場との勝負の判定は次回にもちこされました。これは前者の勝利ですね。前者の料理は十傑第四席をパンツ一丁にひんむいたのに対し、後者のは田所ちゃんを下着姿にするのにとどまったのですから。
 冗談はさておき、黒木場が負けたほうがおいしいとは思います。これまでの描写を見るかぎり、料理漫画のセオリーすべてが黒木場の勝利をしめしているので。この漫画、タクミが美作くんに負けたり、ソーマの黒星がけっこう多かったりと、勝ち負けについては読者の意表をつくことが多いのが長所のひとつです。
 最後になったけれど左門のサーモンとのシンクロニシティは編集のしわざなのでしょうか。だとしたらいい仕事しています。


・『鬼滅の刃』

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「鈍い。弱い。未熟。そんなものは男ではない」

 お面のしたは女の顔なんですね、わかります。


・『火ノ丸相撲』

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 ああこのデクノボウ生きてたんだ。あれだけの大口をたたいて惨敗したので穴があったら入りたい気分だろうからあのまま土俵に穴をほって埋れてしまってよかったのに。それでもさっさといなくなってくれるのは僥倖です。駿海師匠がひきとめたときはレイナとおなじこと言いたくなりましたよ。

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 大典太は強くなるなら何でもすると言っておいて、駿海師匠になりふりかまわず弟子入りをたのむようなことはなく去ってゆきました。意地があんだよ、男の子には! でもこれまでの無礼をわびることはなかったので好感度はまだマイナスです。そんなやつに兄の大関と百番相撲をとるようアドバイスした駿海師匠はホントに男前。

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「柴木山部屋から始まり、元横綱の指導に……しまいにゃ現役横綱じゃ……
 恵まれ過ぎていて恐くなる。そろそろバチでも当たるんじゃねぇかってな……」


 これまで気になっていたことを当の火ノ丸本人が言ってくれました。実際のところ非常識なまでに豪勢かつ過保護な指導環境です。こういうのを自覚しているか、人にいわれてはじめて気がつくか、作者自身が知らんぷりするか、そのいずれかで主人公への好感度がだいぶ変ってきます。そしてそういうけなげな子どもの力になってやりたいと思う大人。努力と善意の幸福な好循環。見ていてまことに気分がいい。

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 チヒロが小関部長の度胸づけと偵察とをかねると称してマスクをかぶって大典太のガッコの相撲部になぐりこみをかけました。全国大会開催中だというのにこんなことをしたらヘタをすれば出場取消しもありえます。チヒロはもと不良のユーマよりもはるかにトラブルメーカーだってことをちょっと自覚したほうがいい。
 ところでチヒロらにつきあっていっしょにマスクをかぶる千鶴子ちゃん、意外とノリがいいね。


・『ワールドトリガー』

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 小南先輩にぶった斬られたガロプラの隊長は、それでも大砲でボーダーの遠征艇をねらったものの、村上先輩のシールドにはばまれてイタチの最後っ屁は不発に終りました。どいつもこいつも油断しないなあ。

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 ガロプラの敗残兵はベイルアウトで姿をけしました。緊急避難の手段があればこそ敵地への突入も可能になったのです。しかし自分が技術開発したベイルアウトを真似されても動じないきぬたんカッコイイ。
 ところでガロプラのベイルアウトのエフェクトはボーダーのものとはちがって近界民の門に酷似しているので、ボーダーのベイルアウトをそのままコピーしたものではなさそうです。おそらくアフトクラトルからベイルアウトのことを知らされて、「そいつはべんりだ、うちもマネしよう」という発想で既存の技術であるワープ機能をいじったものを搭載したものと思われます。

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 ヒュースとガロプラのレギンデッツとが鉢合せしたところへ陽太郎がやってきました。その目的はヒュースをひきとめることではなく、ヒュースのトリガーを返すためでした。ヒュースが三雲隊にはいってくれたらうれしいけれど、ヒュースが祖国に帰りたいのなら帰らせてやりたいというのが陽太郎の本心です。なんてできた五歳児なんだ。
 人情ぬきでいうなら陽太郎のやったことは言語道断の所行です。敵の捕虜が脱走するのを見のがすだけではなく武器までかえしてやるのはあきらかな利敵行為であって処罰の対象になるにきまっています。迅のサイドエフェクトという保険があるから事態がさほど悪化しないとわかっているのでいいようなものの、とてもほめられたものではありません。それでも責める気になれないのは、陽太郎の器の大きさもさることながら、子供のやることなので採点があまくなるためです。やっぱり子どもってトクですね。ヘボなフィクションほど悪目立ちするはずです。

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 レギンデッツがみそっかす丸出しのことをやらかしました。ボーダーに完敗していいとこなしで帰るのをアフトクラトルのせいだと今さらながらに責任転嫁し、ヒュースに裏切者の疑いをかけ、身の潔白をあかしだてるために陽太郎を人質にしろと言いだします。レギンデッツはボーダーに監視されていることを確認してのこのセリフなので、その魂胆はヒュースの陽太郎拉致の現場をボーダーに見せつけさせてアフトクラトルに恨みをむけさせようというものでしょう。しかしヒュースがおミソの言いなりになるかといえばだいぶあやしい。
 小南先輩なみにだまされやすいとはいえヒュースはアホではありません。三門市におきざりにされた以上、ハイレインの腹のうちはよめているはずです。だとすればハイレインがガロプラに手をまわしたことを察していても不自然ではありません。もっともそれは可能性といえば可能性に過ぎないし、望郷の念ゆえにそのことは今まで考えないことにしていたけれど、属国のガロプラの一兵卒にこれだけ大きな口をたたかれると、悪い想像があたっていそうだと判断することでしょう。
 次回ヒュースはレギンデッツの要求をかわしつつ、いろいろカマをかけて真相をさぐりだそうとするんじゃないんでしょうか。


・『トリコ』

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 スタージュンさまとトリコとは双子の兄弟だった! すごく……今さらです……
 これが美食會との抗争中にあきらかになっていたなら特大級の衝撃だったことでしょう。もちろん俺もびっくりしたはずです。しかし今やもう宇宙レベルでの戦いに移行しているのに、ここでこんな真相を知らされても、どんな反応をすればいいのか困ります。しまぶーも漫画力がおとろえたなあ……この漫画も中盤くらいまでは今の『火ノ丸相撲』や『ワールドトリガー』くらいに好きな漫画だったのに、残念きわまりない。



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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第22話 「まだ還れない」 

 鉄華団のブレーキ役が死んで、アクセルばかりが踏まれるようになりました。アクセルをオルガに踏むようにせまったのは三日月です。ふたりの関係はもともといびつなものだと見ていたけれど、実際には想像をはるかに超えるレベルのいびつさでした。これまでの視聴でおおむね察していた鉄華団全滅エンドがますます現実味をおびてまいりました。いやはやひどいひどい、いいぞいいぞ。

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 麻呂女が生きのびて部下にかかえられて戦場から離脱していました。部下が生きのこっていたのはいいとして、三日月のバルバトスに組みふせられた麻呂女がよくあそこから脱出できたものです。さすがの三日月もビスケットの死に茫然自失になって不覚をとったのでしょうか。
 で、ビスケットが死んだのを知って鉄華団の面々やクーデリアらがわれを忘れて雨にうたれるにまかせます。それにしてもいっしょにずぶ濡れになる爺さん意外とつきあいがいいね。
 そしてアバンがおわってAパートでビスケットの死を鉄華団が悼んだあと、カメラはマッキーにうつりました。

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「それにしてもまだ生きていたとは、カルタもしぶといな。
 ここらで死んでいれば、これ以上生き恥をさらさずにすんだものを」


 ひでぇセリフです。主人公の三日月もたいがいひどいけれど、そのライバルのマクギリスがまた輪をかけてひどいことを言っております。どれだけ生き恥をさらそうと、生きているならいいじゃないか。死んで花実が咲くものか。

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 で、その麻呂女は麾下のフネに助けられたというのに、艦長に礼をいうどころか自分の不手際をやつあたりして鉄華団を追撃するよう命令します。ブリッジの乗組員がドン引きするのも無理はありません。あげくのはてに統制局からの帰還命令は無視しろと無茶を言います。そのくせ命令のでどころが自分の後見人だと知るとすごすごひきさがるというみっともなさ。弱者に強く強者に弱いという、貴種としては最低の女です。こりゃマッキーのいうとおりに鉄華団との戦いで命をおとしていたら死花を咲かせるだけマシだったことでしょう。こやつが生きていても周囲はおろか当人でさえ幸福になるビジョンが想像できません。

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 ガエリオのアインLOVEがますます嵩じております。それでも阿頼耶識システムの施術にふみきれないところへ、マクギリスの口から阿頼耶識の真相がかたられました。いわく、三百年まえの厄祭戦をおわらせるために超国家的組織が編成され、かれらは阿頼耶識システムと七十二機のガンダムフレームとをつくりあげ、みごと戦争をおわらせたのがいまのギャラルホルンの前身だそうです。こういうのはセリフで説明するだけではなく一話分くらいつかってドラマで見せてほしかった。
 ところでガエリオは、いわばアイデンティティの根幹をゆすぶられるような話をきかされたのに、まるで動じるところがありませんでした。案外タフな精神の持主なのか、脚本がヘボというだけなのか。

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「おそらく、こちらの内部に情報提供者がいるのだろう。腐敗もここに極まれりさ」
「下劣な。アインの忠誠心をすこしは見ならうがいい」


 ガリガリ君ーっ! となりとなりーっ! これはやはりガルマ様みたいにはかられちゃうんだろうなあ。
 さてマクギリスとガエリオのむかったさきは阿頼耶識の研究施設でした。枯れた技術かと思ったら研究が続行されていたんですね。第二話でクーデリアが阿頼耶識のことを成長期の子供にしか定着しない特殊なナノマシンを使用するシステムだと説明的すぎる説明をしていたのでアインに施術しようとしても大人だから無理なんじゃなかろうかという疑問がこれではれました。最新技術で大人でも阿頼耶識を搭載できるようになっているのでしょう。

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「わかるだろう、ガエリオ。これはアインのためでもあり、俺たちのためでもある。
 示すんだ、身を捨てて地球を守ったギャラルホルンの原点を。おまえと阿頼耶識をまとったアインとで。あの宇宙ネズミどもを駆逐し、われわれこそが組織をただしくみちびけるのだとわからせてやれ」


 うさんくさいなあ。マッキーみたいな腹に一物ある暗躍タイプのキャラがだれかのまえで熱辯をふるうとうさんくささが倍加するなあ。マッキーがギャラルホルンの頂点に立とうというのは嘘偽りでないにしても、そのとなりにガエリオがいるところが想像できません。こりゃひとり勝ちをねらっている男ですぜ。聖戦の系譜のアルヴィスみたいに。しかしそうだとすると第一期のラストは鉄華団がバーハラの悲劇に見まわれるのか……

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 Bパートでも鉄華団はしずんだままです。外様のステープルトンさんもいまではだいぶ鉄華団に肩入れして、どうすればいいのかとオッサンにたずねました。やさしくしてやればいいんじゃないのかね、フレイがキラにしてやったように(ぉ

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 他方クーデリアはフミタンの死ですでに覚悟完了したので内心はどうあれ毅然とした態度をくずしません。そしてジジイにこれからのことについて、北アメリカのテイワズ所有の鉄道での移動を提案し、かつジジイのシンパへのロビー活動を依頼しました。かつてのポンコツ姫だったのがウソのような辣腕です。クーデリアの成長をよろこぶいっぽうで、もうあのポンコツぶりは期待できないのかと思うと、残念だったりもったいなかったりします。

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 ラフタやアジーも腹のくくりぐあいはクーデリアにおさおさ劣りません。名瀬にひろわれなかったらどうなっていたかわからない仲間を何人も知るような苛酷な環境にそだったためにシビアな世界観をもつようになったのです。一方ステープルトンさんは犯罪組織とはいえ圏外圏最大の企業テイワズの経理としてはたらいていた過去の持主なので、日のあたる場所で生きてきた人なのでしょう。なかなかわりきれないし、オルガのこともずっと気にかけます。これが一般人というものです。

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 ステープルトンさんにオルガのことを今はなるべくそっとしておくようにと言われて何だよこのオバサン俺たちのことをろくに知りもしないのに俺とオルガとのあいだに割って入るなよと言わんばかりのひややかな目つきがイカす。
 さーてここから三日月のスーパー鬼畜タイムがはじまるよー!

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「オルガ。つぎは俺どうすればいい」
「……かんべんしてくれよミカ。俺は……」
「だめだよオルガ。俺はまだとまれない」
「待ってろよ」
「教えてくれオルガ」
「待てって言ってるだろうが!」
「……ここが俺たちの場所なの? そこにつくまで俺はとまらない。とまれない。きめたんだ。あの日に。きまったんだ」


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「ねえ。何人殺せばいい。あと何人殺せばそこへつける。教えてくれオルガ。オルガ・イツカ。
 つれていってくれるんだろう。俺はつぎ、どうすればいいんだ」


 いやはや、なんべん聞いてもひどいセリフです。「あと何人殺せばいい」ってのはWのヒイロもにたようなことを言ったけれど、あちらは世界平和のためにみずからの手をよごす苦悩のはてにしぼりだされたのに対し、三日月のばあいは自分ののぞみをかなえることしか頭にありません。エゴイストにもほどがあります。ビスケットの死にうちひしがれるオルガに発破をかける意味あいもあるのだろうけれどメインはやっぱり自分のことのはずです。それでも三日月のことがキライにならない、どころかかなり好もしく思えるのは、ぜんぜんウジウジしないからでしょう。精神的にブレがなく、鋼の意志で初志貫徹するキャラは敵味方の区別なく痛快です。

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 ミカよりはまだ人間味がのこっている(つーか三日月とくらべたらみんなメンタルが弱いことになる)オルガが逆上というか、売り言葉に買い言葉みたいなかたちで奮起し、鉄華団を邪魔する奴は全部ぶっつぶす方針になりました。ああ、これでまたひとつ鉄華団全滅フラグが立つことに……
 ところでアトラが三日月に距離を感じる顔でした。よくもわるくも平凡人には三日月のとなりにいるのは困難なのでしょう。とすればヒロインの座はやはりクーデリアが射とめるのか。どんどん女傑になりつつあるので。



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今週のお笑い半島 20160228~20160305 

   沈没船セウォル号 フェンスで囲む作業へ=世界初の試み [02/28]

 世界初といえば聞えはいいけれど、要はアホらしくてどこもやらなかっただけでしょう。これだけ月日がたてば遺体はとっくに流出したはずです。あるいは魚のエサか。そもそも高さ三メートルのフェンスでかこんで意味があるのでしょうか。これはただ事故をダシにして金もうけをしようとたくらんでいるだけとしか思えません。


   韓日中のリニアモーターカーの技術競争が熱い [02/29]

 支那についてはよく存じません。しかし韓国のは運行わずか八分で急停止し、開通二十日でまたもやトラブルを起したことは知っています。このばあい熱いのは韓国人の日本への妬みの視線なんじゃないんですかね。


   日韓合意から2か月、早くも新たな慰安婦像設置の動き [03/01]

>「日本が嫌がる平和の少女像を、必ずや釜山に我々の力で建てましょう」(市民団体側)
( ´∀`)< 人の嫌がる事を進んでやります
<丶`∀´>< 人の嫌がる事を進んでやります


   「ナイキは韓国を愚弄するのか」・・・3.1節に戦犯旗を連想させる靴を発売 [03/03]

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 いわれてみればそう受取れないこともないというくらいのものです。韓国人の妄想力にはときおり感心させられます。しかしそう考えてみるとこの靴を穿くということは旭日旗を足蹴にするわけであって気分のいいものではありません。


   日本テレビ「日本、5月伊勢志摩G7首脳会議に朴大統領招待を調整」 [03/03]

菅官房長官「そんなことは言っていない」
 日本テレビもずいぶん韓国化がすすんだようです。



うたわれるもの 偽りの仮面 第21話 「崩御」 

 ここへきて怒濤の展開になりつつあります。どこかのんきな合戦シーンとはちがって明確なゴールもわかりやすい悪役もさっぱりわからないままゆっくり破滅へところがりこむような雰囲気になってまいりました。今回はまだ破局にはいたらなかったものの嵐の前の静けさといった感じです。
 まるっきり想像していなかった展開で、かつ先がよめずに次回がまちどおしい。これまでの退屈な話がまるごとプロローグだったとしても許せそう。

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 帝が崩御したという超弩級の機密がもれたのかどうか、トゥスクル遠征軍は算をみだして敗走しました。ハクをはじめとした生きのこりが船ににげこんだのち、ムネチカは自らが壁となって追撃軍を食いとめます。例の力が一瞬だけ解放されたものの時間稼ぎにしかなりませんでした。
 殺された描写がなかったので当人はトゥスクルの捕虜になったのでしょう。一軍の将なのだから殺すよりも生かしておいて取引につかったほうがトクなのです。もっともムネチカがひきいてきたのは侵略軍なので差引勘定を度外視して血祭りにあげられるというケースも考えなければならないけれど前作プレイずみの身としてはトゥスクル軍の行儀のよさを知っているのでムネチカが悲惨なことにはならんと安心して見ていられます。

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 帝の崩御が正式に公表されました。ヤマトそのものというべき帝をうしなって、民衆はこのさきどうすべきか、まったくなすすべを知りません。そしてそれは娘のアンジュとておなじことでした。しかしこのまま姫殿下に悲しみに暮れられたままではヤマトは立ちゆきません。ライコウの提案とオシュトルの発破とでアンジュをあたらしい帝にいただいてヤマトを運営してゆくことになりました。
 ところでちょっと意外だったのがデコポンポの帝の崩御を恥も外聞もなく悲しむところです。全ステータスをマイナス方向にふりきったコヤツにもこういうところがあったのかという気分です。でもこれが実は大げさに悲しんでみせることで人気アップをはかろうというこざかしい計算だとしたらイヤだなあ。

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 さて新帝となるべきアンジュにさっそく災難がふりかかりました。それもほかならぬオシュトルの献じた茶のせいで人事不省におちいったのです。そりゃもちろんオシュトルがやったはずはないとして、真犯人はだれかというと、手がかりがすくなくてぜんぜん見当がつきません。あやしげなのはウォシスくらいのもので、しかし今のところはあやしげなだけです。

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 トゥスクルから帰って来たハクらを待っていたのは死んだように静まりかえるヤマトの町でした。でも活気がないだけならずいぶんマシでしょう。政情の不安定な国だと王が死ぬたびに警察権が失効するものです。たとえばチェーザレ・ボルジアとかの中世時代だとローマ教皇が崩じてからコンクラーベののちに新しい教皇がえらばれるまでのあいだローマは無法地帯になりました。なお文化人類学のいうところには、未開社会では王が死ねば何日間という期間をかぎって、どんなふるまいをしても罪にとわれないということなので、王の在世というコスモスのとぎれめのカオスという意味あいがあるのでしょう。それを考えるとヤマトの民衆はだいぶおとなしい。

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 アンジュ暗殺の容疑者として投獄中のオシュトルは身の潔白のあかしとして帝から下賜された面をデコポンポにてわたします。なぜよりによってデコポンポなんだ。
 さてアンジュにもられた毒は喉や内臓をただれさせ、心のはたらきをにぶらせるものとのことです。これだけきくと犯人のねらいはアンジュを傀儡にしてみずからが黒幕としてヤマトをのっとろうとたくらんでいるものと思われます。しかしホントのことはまだまだ藪の中。
 ところで八柱将はオシュトルがアンジュに毒をもったとはデコポンポ以外だれも信じていないようで、そのくせ真犯人の追及はあんまり興味がなさそうです。そもそもこいつら、現人神ともいうべき帝がいなくなったのにまるで動揺をみせません。崩御したものはしかたがないとして、忠誠の対象がいなくなったからには朝廷に義理立てする気はなく、あるいはおのれの才覚ひとつで帝にのし上がろうと野望を燃やすやつがいるのやもしれません。ライコウなんていかにもそういう雰囲気です。

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 オシュトルが投獄されたのは冤罪だといってオシュトルの部下らがあつまり、一触即発の様相を呈してきました。へたをすれば皇軍相撃つの事態になりかねません。そして当のオシュトルは獄吏に拷問をうけているところにヴライがやってきました。ところでヴライは獄吏を裏拳でぶちのめしたのだけれど、そいつは別に私意でやったのではなくて仕事でやったのだからもうちょっと容赦というものを……ヴライの辞書に容赦ということばはなさそうですね。
 そして八柱将の相違により、オシュトルの処刑がきまりました。



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ハヤテのごとく! 第521話 

 夢のような日々もいつか覚める時が――第521話「長い旅の終わり」

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 今回の扉絵は『不思議の国のアリス』です。アリス役に扮するのはもちろんヒナギクだぜイェッフー! しかし扉絵の完璧なまでのすばらしさとはうらはらに話の中身そのものは修学旅行レベル5が終りましたと、ただそれだけでした。
 ヒナギクにかわいいかわいいコスプレをさせて批判の矛先をかわそうという魂胆でしょう。そんなことで俺の舌鋒がゆるむとおもったら大正解だぜ!

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 日本へ帰るということで当然のことながら飛行機にのることになり、いつものように完璧超人ヒナギクの実はわりかし多い弱点がネタにされました。いじめかっこわるい。
 そしてすったもんだのすえに乗りこみました。

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 うえのコマ、仔細に見ると不自然です。ヒナギクのにしては胸がふくらんでいるし、妙に腹もはっています。そして体調もわるそう……いやもしかしてこれは……ひーふーみー。
 ……そうか、あの日の子か!(錯乱)



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今週のジャンプ一コマレビュー 2016年13号 

・『ONE PIECE』

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ルフィ←――実は大革命家の息子
ビビ←―――実はお姫さま
エース←――実は海賊王の息子
サンジ←――実は大物の息子
モモの助←―実は大大名の息子


 味方キャラが高貴の出だというのは別にかまいません。貴種流離譚は物語の普遍的なモチーフのひとつだし個人的にも好きです。しかしながら錦えもんがルフィや読者にウソをついていたのはどうかと思います。当人の事情としては妥当なやりかただとしても、だまされたという感じは否めません。つけくわえればワンピみたいに長くて長くてクソ長い漫画でこういうダマシをやられると、このさきキャラがなにをいおうとホントかウソかを疑ってかかるクセがつき、結果としてさめた目で読むようになります。俺なんかただでさえ身をいれて読んでいないのに、今回の件でますますワンピがどうでもいい漫画になりました。
 彼の正体は実は! ってのは何べんもやるもんじゃありませんね。


・『最終回まであとひと月教室』

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 渚きゅんが身動きのできない殺せんせーの急所にナイフをつきたて、殺せんせーは光の粒子になって消えました。
 ほんとーかーほんとーに殺せんせー死んだんかー。松井先生への信頼感がすでに地べたを這いずり回る現状では何をやられても気持よく感動することなど不可能です。それどころか、わあ暗殺ってこんなキレイゴトなんだあすごいなあとイヤミの一つも飛ばしたくなります。
 しかしこれであと三回あるんですよね。もう来週号が最終回でもいいくらいなのに。ラストスパートへのペース配分をまちがえたとはさすがに考えにくい。
 次回以降の話として、E組の生徒が高校へ進学したあと、この一年間でつちかった腐れ根性ゆえに新しい環境になじめず、かつて幸せだったE組の校舎へあつまり、いまは亡き殺せんせーを教祖としてあがめたてまつるカルト宗教をおったて、自分ら以外のすべてを悪者だとしてあさま山荘事件よろしく校舎にたてこもり、テロリストとして排除されるような結末だったらゲラゲラ笑えるんですけどね。でもE組の校舎にあつまるってのはありそうです。同窓会とかのかたちで。


・『ブラッククローバー』

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「何だテメー変な前髪しやがって」

 言ってくれた! ブラクロ読者の九割がたが気になっているであろうツッコミどころを言ってくれた!


・『左門くんはサモナー』

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 敗北を認めるんじゃあない! 花京院!
 この漫画って流し読みではうっかり読みとばしてしまいそうなこまかいところによく小ネタをしこんでいます。この漫画の見どころはてっしーのかわいさだけじゃないぜ! ほかの要素も五パーセントくらいはあるんだ!


・『鬼滅の刃』

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 シリアスバトルホラー漫画の最初の吸血鬼が朝日をあびて燃えつきるシーンです。ショボいというか何というか……でもじっくり見ているとシュールギャグないしシリアスな笑いが内包されていなくもないような気がするので『彼岸島』のノリへとシフトしたらいいんじゃないでしょうか。このままだと雰囲気だけの漫画だった『改造人間ロギィ』とおなじくらいのスピードでつきぬける気がします。

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・『斉木楠雄のψ難』

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「何だテメー変な前髪しやがって」

 ブラクロとの奇妙なるシンクロニシティ……!


・『火ノ丸相撲』

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 掲載順がえらい落ちました。ふしぎに思ってジャンプのバックナンバーを読みかえしてみたら八週まえはちょうど大典太光世との試合で百千夜叉墜が通用しなかったあたりでした。せっかく習得した主人公の必殺技が使いものにならず、時期ライバルに見くだされるってのはたしかに読んでいてつらい。そしてそのつらさは先週号くらいまでつづきます。だからこそ今回火ノ丸が大典太をねじふせたのがまことにスカッとしたわけですが。
 さて今回のセリフは火ノ丸のモノローグ「ワシはあの――廻しを取られぬ国宝三日月宗近から――廻しを奪った男じゃ!!!」が熱い。かつての強敵への高い評価は敵味方のセリフにかかわらずカッコいいものです。

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 百千夜叉墜の弱点、それは三点投げの三点目、捨身の足がけでした。来ると分っていればよけることはたやすい。大典太もそれをねらいすましてすかそうとして、火ノ丸のフェイントにひっかかって体勢をくずされ、そこをつかれて百千夜叉墜で土をつけられました。この流れで『はじめの一歩』の対沢村戦のデンプシーロール破り破りを思いだした人は手を上げて。はーい。

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「さあ、お会計お願いします。師匠!」

 火ノ丸のこのふてぶてしいツラがまえとセリフがサイコー。百円で三十分で人数分の料理を用意しろという難題に対しての火ノ丸の答がこちらです。つまり用意すればいいわけで、馬鹿正直に買うなり作るなりしなくてもよかったのです。なお駿海師匠のかつての弟子はそれぞれ別の方法でクリアしました。難題の答がいくとおりもあったのが「百千夜叉墜に至る道も一つじゃない」というモノローグと相通じていて、これもまたよし。
 しかし出前の天丼をもってきたのが天丼屋の天右衛門って、そこまでテキトーなネーミングでいいのかよ川田先生――ッ!


・『ワールドトリガー』

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 まえのレビューで書いたとおりに太刀川さんが敵ボスごと小南先輩にまっぷたつにされました。みごと的中、といいたいけれど実際は下手な鉄砲も数うちゃあたるを地でゆきます。毎回テキトーぶっこいては大ハズレをくりかえしているので、今回まぐれあたりしたところで自慢にはなりません。
 しかし小南先輩のポーズはカッコイイのに、あえて斬られたふたりを強調する描きかたなのは、これが葦原先生の作風なのでしょう。だから評価は高いのに大衆ウケしにくい。

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 ジャージ姿の高校生がたくさんの犬を夜の公園に散歩させていたら不審者に見つかってさあ大変。ウソです。


・『BLEACH』

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 『火ノ丸相撲』の意外な低位置に対し、こちらは意外性ゼロ、安定性マックスのドベ二でした。これがホントの鰤位置!
 おあとがよろしいようで。



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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第21話 「還るべき場所へ」 

 サブタイトルにあるようにビスケットが還るべき場所へかえりました。人として生れたならば誰もが還るべき場所、すなわちあの世へ。前回オルガと仲たがいしたし、今回は今回で露骨なまでに死亡フラグが積まれていたので、ここまでくると逆に三日月や昭弘みたいにビスケットもまたフラグブレイカーとして覚醒するんじゃないかと頭の片すみで思ったけれど、死にました。

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 アバンからして容赦なくビスケットの双子の妹をだしてきて死亡フラグに余念がありません。この子らはビスケットが死んだらどうやって生きてゆくのでしょう。今のところは祖母がいるし農場もあるので今日明日の問題ではないとしてもまかりまちがえば身を売ることになりかねません。男が戦死するのは作風上しかたがないとしても女の子供が不幸になるのは嫌だな。

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 やってきましたお飾り部隊。隊長がコメディリリーフだから大丈夫だろうと油断していたのに上述のとおりビスケットがこのあと死にます。
 それはさておきギャラルホルンにかぎつけられてクーデリアの身柄をひきわたしても鉄華団の安全は保証されないからオルガとビスケットとの不和はひとまず棚上げで一丸となって対処することになりました。それなのにキタローは気弱な性格からみんなの士気をさげるようなことばかり言います。しかし鉄華団の面々はアホなくらいに前向きなのであんまり気にしませんでしたとさ。実際この状況で先行き不安なことを心配しても何にもならないから景気のいいことばかりを考えるほうがマシです。

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 クーデリアは宇宙のマスクギリスに連絡して島から脱出するための船をよこすようたのみました。これでマスクギリスが首をタテにふらなかったら鉄華団はどうするつもりだったのか。ところでトド、けっこうなれなれしい。ちょっと待遇がよくなるとすぐつけあがるタチだなコヤツ。
 つーかそもそもマスクはトドをそばにおいて何をしたいのやら。『ジーザス』で三崎かおるが火野を部下にしたのよりもさらに活用法が見いだせません。

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 ウホッ! いい肉づき……
 俺ノンケだからよくわからないけれど三日月やガチムチみたいなのよりはビスケットの体つきのほうがホモの目には性的にうつるんじゃないでしょうか。
 ともあれ交戦開始。

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 ギャラルホルンの艦長さんはかつて火星で戦死した人の兄貴だそうです。そんなのいたんだ。ギャラルホルンの戦死者で俺がおぼえているのって、クランク二尉とそのセコい上官くらいです。このアニメのやられ役って印象の弱いモブが多い気がします。
 さてギャラルホルン艦隊のミサイルは鉄華団のモビルスーツにぜんぜんあたらず、逆に昭弘の砲弾はすぐに当るようになりました。そしてその一発でギャラルホルンの艦の乗員は退艦を余儀なくされます。一発くらえばアウトという薄っぺらな装甲はいまの軍艦とかわりありません。だったらなぜ敵の攻撃が当るところまで近づいた……ギャラルホルンの連中はやっぱりアホばかりか。
 さて麻呂女の部隊は空からやってきました。

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「われら地球外縁軌道統制統合艦隊!」

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「面壁九年! 堅牢堅固ウボァー!」

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昭弘「撃って、いいんだよな」
三日月「あたりまえじゃん」


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 麻呂女の本隊は三日月とシノとが圧倒し、海辺での戦いもハーレム軍団昭弘とタービンズ出向組が優勢で、敵モビルワーカー隊はオルガが某中二病童帝を髣髴とさせる崩落作戦で海にしずめてゆきます。敵さんがことごとくアホの役たたずであることに落涙を禁じえません。あ、でもグシオンリベイクの四本腕ギミックはよかった。

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 オルガとビスケットとを乗せたモビルワーカーが三日月らの戦場に近づいてシノに注意をうながしました。シノがうっかり自分らでしかけた落し穴にひっかかりかけていたのです。また落し穴か……ますますルルーシュっぽい。
 でもオルガ、ちょっと前線にですぎじゃありませんかね。モビルワーカーなんだから砲弾一発くらったら人間の丸焼き二丁あがりです。でもオルガのことだからさすがに何か考えがあってのことでしょう。

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オルガ『ミカ、船はおさえた。あとはそいつらだけだ』
麻呂女「この声……あれは、あいつが賊の頭目か!」
ビスケット(だめだ……このままじゃ……!)


 何の考えもなかったー!?(ガビーン)

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 ビスケットはせめてオルガだけは助けようとふりはらい、麻呂女のモビルスーツの剣に斬りはらわれました。三日月は足止めの敵をふりはらい、麻呂女の機体をねじふせるものの、時すでに遅し。

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「おい、ビスケット! 返事をしろ! ビスケット! ビスケット!」

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「聞えないよ……オルガ……
 行かないと……まだ、こんなところで……俺は……死ねない……!
 全部おわったら、火星に帰って……クッキーと……クラッカーを……学校にいれて……また、みんな……いっしょに……
 だから死ねない……死にたく……ない……!
 俺にはまだ……オルガと……約束が……」


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「ビスケット!」

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「オル……ガ……
 俺たちで、鉄華団を……」


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「ビスケット……?」

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「撃って、いいんだよな」
「駄目にきまってんじゃん。こっちは雑魚モブ、あっちは主人公チームの名前つきキャラだぞ。おれたちは主人公機にはじきとばされただけでもう動いちゃいけないんだよ」
「えー」




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