保険 アリコ Moon of Samurai 2008年08月27日

コードギアス 反逆のルルーシュR2 第19話 「裏切り」 

 大量破壊兵器フレイヤが放たれ、トウキョウ租界に癒しきれない深い傷痕を刻みました。一次被害による一般市民の死者は一千万を超え、二次被害になれば死傷者は推定でも二千五百万人に達し、しかもインフラの崩壊により負傷者を救済することは不可能に近い。トウキョウ租界は壊滅したのです。
 さて、コトの元凶のニーナはさぞかし喜んでいることでしょう。ブラックリベリオン時にはゼロを殺すためにトウキョウ租界を灰燼に帰すことも厭わずに試作段階のフレイヤ弾頭を爆発させようとし、失敗した後はシュナイゼルの下で黙々と研究に励み、計算と実験を繰り返してようやく実戦での成功に漕ぎ着けたのです。肝腎のゼロを仕留めることは出来ませんでしたが、それでも科学の発展の大いなる一歩とかいって祝杯を挙げているのがマッドサイエンティストにしてヤンデレたるニーナに相応しい振る舞いといえます。
 それではカメラとマイクをアヴァロン艦橋のニーナに向けてレッツオンエア。

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「そんな……こんなことって……みんな、みんな!」

 ちょい待てやオナニーナ。
フレイヤの爆発に関する計算はアンタがやってたんだろ? 実験による破壊の規模だってその眼で確認しただろ? それで何故まるきり予想外の結果が出たようなリアクションするんだよ。イレブンだけ都合よく選別して殺しちゃうよ光線を放射する爆弾でも開発したつもりだったのか? うわぁ殺りたい。

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 オナニーナに続く顔芸第二弾。状況から判断すればナナリーが帰らぬ人となったのは明白なのに、最愛の妹が死んだとは絶対に認められないのでルルーシュは完全に周りが見えなくなり、演技も忘れて藤堂たちにナナリーを最優先で探すように命令します。で、殿ご乱心ということで忠臣三人が制止に入りました。

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(空気読めよ)
(空気読めよ)
(空気読めよ)


 カレン・ロロ・ジェレミアの判で押したようなうんざりした表情がナイスです。
 しかしそれでもまだまだルルーシュの暴走モードは解除されません。今まで築き上げてきたものを一時の感情で自分から壊しに掛かりました。

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「どうしてお前が持っているんだ! これはナナリーにあげるつもりだったんだよ、ナナリーに! お前なんかがナナリーの替わりになるものかこのニセモノめ!
 まだ気付かないのか、俺はお前が嫌いなんだよ。大嫌いなんだよ! 何度も殺そうとして、ただ殺し損ねただけだ!
 出て行け! 二度と俺の前に姿を見せるな! 出て行けぇ!」


 ボロ雑巾のように捨ててやる予定だったんだよ、とまでは白状しませんでしたがそれでも今まで押さえ込んできた本音を暴露。シャーリーの時はかろうじて演技できていたのに、ナナリーの場合だと自制が効かないルルでした。というわけでルルはガールフレンドよりも妹の方が大切と考える重度のシスコン野郎ということでファイナルアンサー。ま、前から分かり切っていた真実ではありますがね。
 さてシュナイゼルがここで好機到来と踏んだのか、それとも単純に偶然なのか、黒の騎士団を切り崩すために自ら斑鳩に乗り込んでゼロの正体をリークしに来ました。そこでゼロ抜きで非公式に会談が行われます。ブリタニア側から出席するのはシュナイゼルとカノンとコーネリア、対して黒の騎士団の面子は藤堂と千葉とディートハルトと内閣そうじ大臣。ディートハルトは情報を担当しているので玉城の真価を理解しているのでしょう、扇の代理と勝手に思い込んで強引に出張ってきた玉城に対してものすごく迷惑そうな顔をします。そこへシュナイゼルが玉城に助け船を出しました。

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「いや、ぜひ立ち会っていただきたいのですが(笑)。
 玉城真一郎(冷笑)。ゼロのもっとも古い同志(憫笑)であり、歴戦の勇士(嘲笑)と聞いています」


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「へっ、話せるじゃねーか!」

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「(笑)に気付けよ」


 というわけで或る場所では密室で腹芸が行われようとする一方、また或る場所では腹芸とは全く縁のない二人がお互いの無事を知って喜び合っていました。

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 アッシュフォード学園生徒会元会長ミレイと、現時点でまともに生徒会員している唯一の生徒リヴァル。裏表なしに生きている二人を見るとホッとします。話の本筋には裏表を使い分けているキャラばかりがひしめいているものなので。
 それはそれとして、黒の騎士団はシュナイゼルに苦もなく丸め込まれ、ゼロへの一年分の信頼が五分で崩壊しました。彼らの素晴らしき頭の悪さには感動すら覚えます。まず、ゼロの正体がブリタニアの皇子ルルーシュであると聞かされてあっさり信じます。これは客観的事実なので良しとします。次からが酷い。
 ゼロは絶対遵守の力ギアスを使って人を操っていた。でも自分たちではギアスに掛かっていることには気づけない。唯一の証人ヴィレッタはブリタニアの軍人で扇の恋人。この流れでブリタニア側がヴィレッタを美人局に使って黒の騎士団を騙そうとしていると考えられない扇たちは脳が腐っています。まだまだいくよぉ~♪
 続いてゼロがギアスを敵に対してだけ使っていたわけではないと話が進み、ゼロがユフィに日本人を虐殺させた件が俎上に載せられました。で、物証はというと、ゼロとスザクの会話を盗聴したもの。ここまで来て録音された音声がブリタニア側の捏造であると突っぱねない扇たちは頭が御粗末です。まだまだいくよぉ~♪
 その後ギアスに掛けられたと思しき人物のリストが黒の騎士団に手渡されます。草壁や片瀬少将以下のラインナップを見てゼロへの疑惑は確信へと変りました。ここで敵側から提示された情報を完全に鵜呑みにしてしまう扇たちは色んな意味で終わっています。まだまだ……もうやだ、こんな組織。
 扇はいいとしておきます。玉城は玉城なので仕方がありません。しかしせめて奇跡の藤堂くらいはゼロを信じる、というよりはシュナイゼルの話に乗ることによるメリットとデメリットを勘案した上で日本と黒の騎士団の行く末を冷静に見据えた判断を下して欲しかったですね。ゼロを裏切る裏切らないは別問題でいいんですよ、結局の所ゼロと黒の騎士団の関係はギブアンドテイクでお互いに利用し合っている仲なんですから。問題は藤堂が自分の考えを全く持ち合わせずにシュナイゼルの言い様に操られたことです。これじゃただの戦さ馬鹿で、しかも馬鹿の戦さ好きだ。
 というわけで黒の騎士団幹部連は陳珪・陳登親子の舌先三寸に騙される呂布よりも簡単にシュナイゼルに丸め込まれました。ちなみに彼らの中で一番ゼロに対して憤慨してペテン師呼ばわりしているのは扇です。第二話でクロヴィス率いるブリタニア軍に殺されそうだったところをゼロに救われたのは誰だったっけ? ゼロがいなければ弱小チームの無能リーダーとして遠からず消え去りそうだったのは誰だったっけ? ゼロを盲信していたら分不相応な地位にまで登り詰められたのは誰だっけ?
 そんな扇がゼロをブリタニア側に引き渡す条件といって吐いたセリフが振るっています。

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「日本を返せ。
 信じた仲間を裏切るんだ。せめて日本ぐらい取り返さなくては、俺は自分を許せない!」


   ↓既知外な人を見る目
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   ↓可哀相な人を見る目

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 コーネリアではないけど、扇たちは取り引きできる立場ではありません。その上で交換条件がエリアまるごと一つというのでは精神の有り様を疑ってしまいます。
 そもそも密談の席での口約束を破ることなど造作もありません。よしんばシュナイゼルが愚直に履行したとしても、黒の騎士団は今では世界を二分してブリタニアと戦争しているのです。この局面で日本人グループだけ祖国を解放したから一抜けた、で済まされると扇たちは本気で考えているのでしょうか。星刻が事の次第を聞いたら、大宦官たちを粛清したように扇たちを皆殺しにするところです。ゼロがいなければ本気で駄目だなコイツら。
 見ているこちらが鬱で死にたくなる無能集団の元にカレンが帰って来ました。もちろん真っ先に足を運んだのは御主人様のプライベートルームです。そこでカレンは記憶喪失中のC.C.と初めて顔を合わせます。C.C.は知らない人が来たので物陰に隠れ、ルルへの奉仕を続けようとします。

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「御主人様。ふ、服を脱いで下さい。私、頑張ってみますから」

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「はぁ!? 何やってたのよアンタたちは!? 私が捕まってる間に! って言うかC.C.、それってメイドプレイ? 忠犬プレイ? それは私のポジションでしょ! 仲間外れなんてひどいわよ! 正妻の地位は諦めたけど愛人の座までは引き払っていないんだから、イく時は三人一緒よ!」
「落ち着け」


 その後カレンはC.C.が記憶を失っていることをルルーシュから聞き、自分の知っているC.C.はもういないことを知ります。

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(C.C.がいない……ナナリーもいなくなって、じゃあルルーシュは)
「私が独り占め!? キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!!! 神様ありがとうございます!!」

「だから落ちつけと言うに」


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 黒の騎士団の幹部連はゼロを暗殺することに決めました。シュナイゼルに身柄を引き渡すんじゃなかったんだ。ルルーシュは部下の反乱がシュナイゼルの仕込みと知り、ナナリーが死んだこともあって全てを早々に諦めて自らの正体を衆目に明かしました。馬鹿丸出しで敵の言い様に踊らされる扇たちには愛想もこそも尽き果てましたが、未練タラタラな玉城の半泣き顔にはちょっとだけ和みました。

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 ルルーシュは観念して全ての責任が自分にあるように振る舞い、カレンに対してもコマ扱いしていたと語って遠ざけた後、「カレン……君は生きろ」と小声で本音を漏らすのでした。ルルはずるい。直接的間接的に謀略やら破壊活動やらを行ってきたのは事実だし、ある時期まではカレンたちのことを本当に駒としてしか見ていなかったのに、土壇場に来て同情させるような演出が入ったり他人を思いやる真情を明かしたりするから憎めなくなる。不良が捨て猫にミルクをやっている姿を目撃すると、そいつの本性が極悪太郎と知っていてもスゴイ善人のように錯覚してしまうのと同じ原理です。で、その真逆がスザク。普段は真面目な好青年で他人のためなら自分の死をも厭わない正義感なのに、ここぞというところでルルーシュの足を引っ張ったり視聴者のカンに触ったりするような言動を繰り返し、結果ウザク呼ばわりされてしまう。損な男です。

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 あわや番組打ち切りゼロ死亡というところで割って入ったのはロロでした。忠臣ジェレミアは何をしている。十年前のアリエスの離宮の時といい、前回のナナリーの件といい、今回のことといい、忠誠の対象が命の危険にさらされている時に限って場を離れているというのは何かの呪いでしょうか。ともあれロロは自分の命を削りながらギアスを連続使用してルルーシュを安全な場所まで避難させます。それはルルーシュのためであり、引いては自分のためであり、何より道具として使われるのではなく人間として生きていけた思い出を守るためでした。
 実に一途で純粋な想いで、ついでに感動的なBGMも流れたものだから不覚にも泣きそうになりました。シャーリーの件があるから手放しでロロに同情するつもりはないものの、ロロに殺されたシャーリー本人は今ごろ天国でロロのことを赦していそうな気がするので良しとしましょう。卜部のことはまた別問題。
 しかし卜部と言えば、その早すぎる死が今になってなおさら深く惜しまれます。ゼロの正体を知ってもその出自を疑うより先にその能力を認めることにし、ブラックリベリオン時までの信頼をさらに強め、ゼロに日本の未来を託した漢。彼が生きていれば今回のクーデターももう少し違った様相を呈していたことでしょう。
 ともあれロロは全ての力を使い果たし、兄ルルーシュに看取られながら息を引き取りました。

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「ロロ……どうして俺を助けた。俺は、お前を……」
「兄さんは、嘘つきだから」

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「え?」
「嘘、だよね。僕を殺そうとしたなんて、僕が、嫌い、だなんて」

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「――そうだ。すっかり見抜かれていたようだな。
 さすがは俺の弟だ」


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「そう、だよ。僕は、兄さんのことなら、何でも、分かるよ。
 あと第二次東京作戦のときに兄さんの命令に従う振りをして本当はナナリーを暗殺しようとしたんだけどこの際だから許してくれるよね」


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「誰が許すか! やっぱり俺はお前が大嫌いだ! 何度も殺そうとしたのも事実だ! というか今から殺す! 全殺す! ボロ雑巾のように捨て殺す!」

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「はっはっは、やっぱり兄さんは嘘つきだなぁ……ぐふっ!」
「ドラクエ調で死ぬなロロ! 俺のこの手で殺されるために生き返れ! 死ぬなら死ぬで絶望を抱えて惨めったらしく死んでいけぇぇ!」

 本編の感動がブチ壊しだよマイブラザー!




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