マクロスFRONTIER 第06話 「バイバイ・シェリル」

「妹さんを、私にください!」
「シェリルと散々フラグ立てておいて言えたセリフか!」
「や、あっちは愛人にする予定なんで」
「氏ね! 自分のポニーテール鼻の穴に突っ込んでおっ氏ね!」
もちろん大嘘の遣り取りですが、最初のセリフだけは間違っていません。言ったのがアルトじゃなくてインチキ臭さ大爆発のゼントラーディ人というだけで(大違いだよ)
彼、エルモ・クリダニクは弱小芸能プロダクションのマネージャーです。前回ショッピングモールでのランカの歌声に感銘を受けて彼女をスカウトにやって来たのでした。だったら水商売の呼び込みでもあるまいし、まずはターゲットやその親族に怪しまれないような服装を着ておけ。少なくとも俺がオズマだったら、こんな胡散臭い男に愛する妹を託したくはありません。
「妹を……よろしくお願いいたしますぅぅぅぅ!!」
でも理由があるので託しました。本音としては機銃一斉掃射で蜂の巣にして家から放り出して塩でも撒いておきたいところと推測されます。しかし何にせよランカは歌手への夢に一歩近づいたわけなのでひとまずはめでたい話です。夢の導き手がはなはだ頼りないのが玉に瑕ですが。
そんなこんなでナナセたちはランカを囲んで学園のテラスで乾杯し、ランカの夢を応援するとかファンクラブを結成するとかで盛り上がりました。しかし恋愛と友情は両立しないとの格言通り、ランカとしてはナナセたちはかなりどうでもよくて、隣のアルトのことばかり気にしていました。本人としてはスカウトされたことを一番にアルトに報告したかったのですが、アルトがシェリルにキスされたことが頭に引っ掛かって今まで言い出せなかったのでした。そして止せばいいのにアルトはゼントラのモールにいたことを白状します。
「えっと……買い物とか?」
「まあ、そんなとこだ」
「ひ……一人で?」
「ああ……」
(浮気への第一歩!?)
こういう小さな嘘が積もり積もって取り返しのつかない事態にまで進行して最終的にはNice boat.に行き着いてしまうのだよアルト姫。
大統領府からの緊急声明によってバジュラに関する情報と、移民船団マクロスギャラクシーが襲撃を受けたことが市民に知らされます。情報統制も度を過ぎれば流言飛語が蔓延して却って被害が大きくなるので、適切な時期に至っては正しい情報を開示する必要があるのです。それが全ての情報かどうかは別問題として。
かくして全市民には非常事態宣言が、S.M.S隊員には特例B項が発令されました。
“SMSが主契約を結ぶ政府が、戦争、もしくはそれに準ずる状態となった場合、命令拒否権及び期間終了までの脱退の自由を喪失する”
まさしく軍隊そのものです。移民船団という閉じられた空間に於いては軍属も民間もおしなべて運命共同体であり、生き残りを賭けて全ての人間が戦時体制に組み込まれるシステムになっていると考えるべきでしょう。アルトもミハエルも平和ボケすることなく現状を受け入れていたのはポイント高し。
なおオズマがランカを芸能プロダクションに託したのは、これが理由です。もちろん本人としては死ぬ気などサラサラ無いものの、万が一という場合を考えての保険を掛けたのでした。考えたくないことまで考えなければならないのが保護者の務めなのです。
艦長にケツ触られて悦んでいる痴女彼女は、名前をモニカ・ラングといいます。そこで唐突ですが彼女がどんな人物なのか、公式サイトからコピペしてみました。
>S.M.Sのオペレーター。
>索敵(レーダー手)等を主に担当。
>オペレーター三人組のチーフ。真面目な委員長タイプ。
>オペレーター三人組のチーフ。真面目な委員長タイプ。
>真面目な委員長タイプ。
嘘だっ!!
大統領府はシェリルをバジュラ対策の広報と督戦に利用したり、キャシーをS.M.Sに出向させたりと小細工が目立ちます。自分たちの指揮下に有能な人材や強力な組織がないから仕方がないとはいえ、姑息な遣り口だという印象は否めません。S.M.Sをヒーローにするための作劇上の要請なのでしょうが、創作作品に登場する政府が無能というパターンは正直なところ飽きが来ているし、それ以上に観ていて切なくなるものがあります。俺がトシ食った証拠です。正規軍のだらしなさを尻目に活躍する主人公たちに無邪気に喝采を贈れたあの頃が懐かしい。
アルトに自分の過去を語り、母親のペンダントを託すシェリル。
死んだ目でテレビを見続けるランカ。
柿崎カラーの自機に語りかけるルカ。
「お前らも聞け! いいか、誰一人死なせはしない。必ず生きて、フロンティアに帰って来るぞ!」とか言いだしちゃうオズマ兄ちゃん。
メインキャラ四人が死亡フラグを立てながら、アルトたちS.M.S隊員は移民船団マクロスギャラクシーを救うため、そしてバジュラを撃滅するためにフロンティアを後にするのでした。
前回に続いて今回も戦闘シーンが皆無でした。序盤に力を入れすぎたせいで息継ぎの話が必要なのでしょう。しかしラスト、シェリルの歌を被せながらマクロスクォーターが出航するシーンは、このまま打ち切り最終回といっても通用するくらい盛り上がる場面なので、是非ともその目でお確かめ下さい。
| マクロスF(フロンティア) 1 | |
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- [2008/05/09 23:03]
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