保険 アリコ Moon of Samurai 2006年09月

今週の極東情勢 20060924~20060930 

 26日、安部新内閣が発足しました。閣僚の顔ぶれはこの通り。外相に留任が決定した麻生さんは初っ端の会見留年発言「アジア……朝日新聞のことだから“中国”という前提だと思いますけど……」全開で飛ばしてくれました。当の朝日はやっぱり必死。あと伊吹文科相の「美しい日本語が話せず書けないのに、外国語をやっても駄目だ」と小学校英語の必修化の必要性を否定した発言には全面的に同意します。



 今週のお笑い半島


   盧武鉉大統領「衛星打ち上げで地球征服した気分」
 イルボンの侵略は汚い侵略、ウリナラの征服はきれいな征服。


   日本軍'慰安婦' 強制動員
 漢字が読めないって悲惨ですね。


   「北が6カ国協議復帰すれば39-74兆ウォン支援」
>日朝国交正常化時の補償金を活用
>日朝国交正常化時の補償金を活用
>日朝国交正常化時の補償金を活用


 今週は高出力の電波が多いのですが、極めつけはコレ。

   大韓帝国皇室を復活、皇族会が皇位継承式を開催

 もはやコメントのしようがないので2ちゃんねるのコピペを貼っておきます。

神は、まず天と地を作った。
海と山を作った。
そして日本と言う国を作った。
日本には世界一勤勉な人々と、世界一美しい風景と、世界一おいしい食べ物と、世界一過ごしやすい気候を作った。
天使が言った。
「神様、これではあまりに日本が恵まれすぎています!」
神は答えた。
「心配するな、隣に韓国を作った。」





ハヤテのごとく! 第97話 

 天国にいちばん近い生徒会長室の中の第97話「MIND EDUCATION」
 今回のサブタイトルの元ネタはラジオドラマ版『新機動戦記ガンダムW』の同名の主題歌から。放映当時、部活では製作者の目論見通り女子の間で大人気でしたが、学年が二つ上の男の先輩はEDでのリリーナ様のガン飛ばしが気に入らぬという理由で、一話で観るのを止めてしまっていました。ちなみに俺は同じ時間帯の『赤ずきんチャチャ』を観るのに忙しかったクチです(地方なので放映時間がズレてたんです)。
 今回の扉絵はヒナギク。メインキャラ三人組のうち、ハヤテとマリアさんは二週連続で扉絵を飾ったというのにナギだけ一度きり。これはきっとグレイ軍産複合体レジデントオブサンの陰謀です。MMR出動だ!!

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 さて本編。前回のラストから90分ほど遡った時間からスタートします。ヒナギクはこの時点ですでに一時間ハヤテに待たされている計算になります。
「10分前行動って学校で習わなかったの?
 9時に約束したら8時50分には来るのが常識でしょ!?
 ねぇ!! 聞いてる!?」

 まことに御尤もな意見です。我らのビッグファイアのために生徒会長様に待ちぼうけを食わせるハヤテは普通に天罰が当たるべきだと思います。

 さてヒナギクは何の罪もない時計に八つ当たりするほど怒り心頭に発していたのですが、さらに一時間が経過して。

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 ちょっとさびしくなってきたヒナギクに狂おしく萌え。三千院邸で一人はじめてのおるすばんをすることになったナギすら凌ぐ破壊力です。B:ぺったんこ W:ほそい H:うすいのスリーサイズは伊達じゃない! はいそこ、黄色い救急車を呼ばないように。ありゃ都市伝説です。
 俺の脳の調子はさておくとして、いつもは強気のヒナギクも夜ということでテンションが下がります。

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 ヒナギクを嫌うことができる人間なんてチベットの秘境アマゾンの密林を探したって見つからないと思います。しかしヒナギクのネガティブな思考は止まらず、好かれるような事をした覚え女の子らしい可愛いところを見せた事もないから嫌われても当然かな、というところまで進んでしまいます。後者はともかく前者はオバケが苦手だとかカレーとハンバーグが好物だとか猫好きだとか指折り数えられるんですけど。もっともヒナギクは気づいていませんしモノローグにも突っ込まれてしまいます。可愛さよりも格好よさの方が表に出る女性はある意味不幸かも。
 そしてヒナギクは「言ってくれれば――助けに行きますよ」というハヤテを思い出しながら
「なによ。初めて会ったとき、あんな事言ってたくせに……
 結局ほったらかしじゃない……」

気を抜くとうっかり昇天してしまいそうなほどに可愛い拗ねっぷりを披露してくれます。“天国にいちばん近い生徒会室”のキャッチコピーは誇大広告ではありません。JAROも文句のつけようがないでしょう。

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 ヒナギクはこれほどまでに読者の理性を破壊していったい何の利があるというのでしょうかッ!?
 そしてハヤテに起こされた時、すでに十一時半を回っていました。そしてフラッシュ挿入。作画ミスでもなければ人形師ぜぺっどの呪いが再発したわけでもなく、ヒナギクの一閃でした。

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 掌底ではなく指で真剣白刃取りを決めるハヤテの筋力はどうなっているんでしょうか。
 さて少なくとも丸子彦兵衛のレベルには達していそうなハヤテを前にヒナギクは
「まぁ要するに宮本武蔵気分ってわけよね?
 わざと遅れて敵の油断を誘うっていう……」

黄金聖戦士も周回後れにさせられそうなスピードでデレ(?)からツンへと早変わり。そんなヒナギクにハヤテは絶妙のタイミングで火に油を注ぎます。

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 SATSUGAIせよ! SATSUGAIせよ!
 所変わって、迷子の迷子の子猫ちゃん状態から解放された伊澄は自宅の縁側でお茶していました。その隣では秋葉のロード・ブリティッシュがお相伴に預かっています。たぶん彼が犬のお巡りさん役だったのでしょう。チラリズムに至上の価値を見出す彼にとって、伊澄は難攻不落の砦とも言うべき和服を着ているのに……。きっと障害は大きければ大きいほど燃えるというジャンプ漫画の主人公のような精神の持ち主なのでしょう。だ……だめだこいつ……早くなんとかしないと……
 さておき神父は伊澄にどうして武器持参で決闘するように書いたのかを訊きます。

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 外見は赤くなっていますが内面はわりとピンク色のようです。
 さてハヤテとヒナギクが本気で戦うとすれば獲物の差でヒナギクが優勢に立つと伊澄は言います。ヒナギクに預けた(というよりも自分から所有物になった)木刀・正宗は持つ者の潜在能力を極限まで引き上げる宝具。その代償として感情も高ぶりやすくなるのですが、ヒナギクなら完璧にコントロールできると伊澄は結論付けています。
 しかし。完全無欠の生徒会長様のように見えてもヒナギクはまだ十六歳。気になる男の子の前では心の動きを押さえ切れはしないのです。
 さてピンチのハヤテの心理描写として女子供にウケそうなデザインのヨーダが登場、“合言葉はBee……”ツインビーネタをかましますが二ページで倒されてしまいます。ちなみに最後のセリフは“胸の大きさが戦力の決定的な差である事を教えてやるのじゃ”……。
 えーと、俺、先々週のレビューで似たような表現を使ってました。こういう領域で精神の波長が合うから『ハヤテのごとく!』はネット上を中心に人気があるのだと教えられた気分です。
 とにかくヒナギクです。彼女は木刀・正宗を振り回しているうちにどんどん感情の歯止めが効かなくなっていきます。
「だいたい誕生日の約束をしたのは綾君じゃない!!
 ここ数日私が……どんな想いでいたかも知らないで!!
 色々あったからって……なんで……私との約束は……」


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 ――って……え?

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 天は無情だ!!

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 天は三次元に士月を生みながら、なぜ桂ヒナギクを二次元に生んだのだ!!(今わの際の美周っぽく)

 そしてラストではナギがハルヒの時系列ネタをかまして幕を閉じます。
 おあずけ感が前回よりも250%増しだよコンチクショー!






バカ漫画レビュー『斬』九太刀「月島救出戦」 

 先週、赤井は体育館裏から校門まで牛尾を引き摺るのに夜まで掛かってしまいました。その辺の説明として俺は前回、『斬』の世界は時空間が歪んでいると結論付けたのですが。

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 金蔵の手下その三こと壊原を見かけた途端、牛尾を背負ってダッシュで逃げ出す赤井君。どうやら俺はまだまだすぎたんを甘く見ていたようです。
 さて壊原は討条の命令で斬たちに月島さんを救けに行かせないと宣言します。おおもとをたどれば金蔵の命令なのですが壊原はそう言いません。彼の個人的な忠誠心は金蔵ではなく討条に向けられているのでしょう。アホなトップではなく実力のある幹部を慕う部下。ベタですが王道でもあります。
 そしてどれだけ贔屓目に見ても30000フィートくらい王道から足を踏み外している主人公は
(くっ……
 この人は昼間会った変な頭の手下……
 もしかしたら月島さんをさらった人って……)

自分の頭もたいがい変なのを棚に上げています。というか公然猥褻カットのアップグレードバージョンの金蔵など、トグロ巻きやらクワガタやら竜の刺青を彫ったホルマジオやらがいる世界ではそれほど珍妙でもないのではと思ってしまいます。

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 さておき貫木君は絵に描いたようなツンデレなので、ここは自分に任せて斬に先に進むように促します。さすがはこの世界の常識人代表! セオリー通りの行動を執ってくれます! アオリ文も貫木君を応援してますよ!
“最強の友が立ち上がる!! その姿、眼に焼き付けろ!!”

 いや、その、なんだ。最強も何も、斬には友達が貫木君一人しかいないんですけど。ついでにその姿を眼に焼き付けている間に月島さんが斬殺されていたらどうするんですか。どう考えても貫木君の友情を踏みにじる行為でしかありません。
 さすがは『斬』、本編以外でも笑いを取ろうとするその姿勢は斬新すぎてケツが二つに割れそうです。
 ちょっとした問答の末、斬は一人で月島さんを救出することを決めます。

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 貫木が作戦と勘違いしたほどの鈍足とは思えないスピードです。冒頭の赤井ダッシュと併せて考えると、今週に限ってキャラの全員にピオリムが掛けられているようです。なお壊原は斬が脇を通り過ぎてから「待ぁてぇい!!」とハンマーをブン回します。少なくとも壊原には頭の回転にボミオスが掛けられているようです。
 そして貫木は足止めのために瞬間移動。

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 貫木のスピードがスゴいのか壊原の脳ミソの小ささがスゴいのか、判別し難いものがあります。しかしとにかくすぎたんがいろんな意味でスゴいことだけは判明しました。
 さて所変わって斬と貫木が救けようとしている月島さんですが、前回と状況がまったく変わらない上に真剣勝負も始まっていません。というか月島さんと金蔵の二ページ、まるまる省略しても一向に問題はありません。

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 なぜかスモールライトを自分に使って斬は疾走。そして急に立ち止まり、今さら地下室への道程を知らないことに気づきます。『斬』はいったいどこまで『斬』なのでしょうか。そこを折りよく通りがかった生徒に訊ねようとしたのですが、それは金蔵の手下その二こと刺々森鋭次でした。こんな時間帯に学校に残っているのだから、だいたい想像はつくと思うんですがね。

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 貫木と同じように残像拳が使える斬もスゴいですが、通り過ぎた人間の足を引っ掛けられる刺々森はもっとスゴいです。そしてなによりすぎたんが(ry
 そして場面は貫木と壊原の勝負に移ります。まずは忍者のドロップキック。

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 続けて空中でのオラオララッシュ。

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 そしてカウンター・オブ・おおきづち。

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 たまには忍者らしい技を使えとか腰の小太刀は飾りかとか遠巻きに手裏剣を投げるのが一番楽だろとか地面に足をつけていない攻撃が効くわけないだろとか右手に構えたハンマーをどうやったら右に振るえるんだよとかそもそも真剣を使う勝負で肉体の耐久力が優れたキャラに存在意義なんてないだろとかえーとそろそろ俺の方がギブアップ宣言してしまいそうです。あ、貫木は生垣にまで吹っ飛ばされたのに「こいつは面白くなってきたじゃねぇか!」とほぼノーダメージでしたがこれくらいはいつものことですからわざわざツッコミはしませんでした。
 そしてまたもカメラは移動。斬と刺々森の真剣勝負にスポットライトが当てられます。

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 わーざんのこうげきをすででとめるなんてすごーい(聞く者すべてを不愉快にさせる棒読み)
 この後、刺々森はカウンターを喰らわせようとしますが斬は力任せにふっ飛ばします。ちなみにその時の斬はなぜか空中に浮かんでいます。斬は残像拳だけでなく舞空術の使い手でもありました。それなんて天津飯? まー斬が確実に勝っているのは髪の量だけですけど。
 あ、刺々森が左手で防御できたのは篭手のおかげでした。

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 その篭手がミスリル製なのかヒヒイロカネで出来ているのか知りませんが、斬撃によるエネルギーは変わらないはずなんですけど。中世の鎖帷子は厚手の服や綿入れを着込むことで衝撃を和らげました。現代の防弾チョッキも内側にパットを装着することがあります。もし刺々森の篭手が衝撃エネルギーを全て吸収してくれるとしたら、それはもはやマジックアイテムです。
 ま、『斬』はもともとファンタジー漫画ですけどね。




シグルイ 第38景「敵討」 

「若先生」
「若先生」
「ご武運を」
「ご武運を」

 仇討ちの当日、岩本家を出発した藤木たち三人に門弟たちが激励を送ります。みんな白目で。いつの間にか棚ボタ式で虎眼流の跡目に納まった藤木を白眼視しているという演出か?(絶対違う) なお彼らに答えたのは三重の微笑だけです。藤木の無愛想は今に始まったことではありませんが、如才ない牛股師範のノーリアクションは少し意外。さすがに緊張しているのでしょうか。
 仇討場に至るまでの道程は一町手前から見物人が集まっていました。その中には藤木の兄もいて声を掛けるのですが弟は完全にシカト。貧農の三男・源之助はとっくに死んでおり、命の恩人の仇を討つために歩を進めている藤木源之助は士の家に生まれた者なのです。
 兄は兄で江戸時代の人間ですから、たぶんそういう事情は先刻承知なのでしょう。そもそも貧農の自分が声を掛けても藤木の立場は悪くなるだけです。しかしかつて源之助が両親に逆さ吊りにされるのを止められなかった慙愧の念が全てを忘れさせ、弟を心配する思いが口を衝いて出たのです。とか妄想してみるテスト
 藤木たちの仇、伊良子清玄はすでに仇討場に到着していました。その傍にはいくと賎機家の用人が控えています。伊良子はいくに藤木が鎖帷子を着込んでいないかを訊き、大小しか帯びていないことを確認すると微笑を浮かべます。盲目のため、無明逆流れの一撃で確実に仕留める必要があるのでしょう。二太刀目以降を繰り出さなくてはならなくなった場合、四巻の富田勢源のように至近距離で滅多打ちにするしか方法はありませんが、たぶん伊良子に小太刀の心得はないでしょうし。
 さて仇討場を遠巻きに眺める群集にとって、藤木と伊良子の殺し合いはただの刺激的なイベントにすぎません。娯楽の少なかった当時、人死には最高の見世物だったのでしょう。
 別に日本に限った話ではありません。ソースは忘れましたが、たしか60年代頃に日本の文学者が渡仏中、公開処刑を目の当たりにしたことがあるそうです。現地の友人たちとカフェで歓談していると死刑執行を知らせる鐘が鳴り、「さあ時間だ、見物に行こう」とパリジャンたちはにこやかに笑いながら席を立ったそうです。
 さて竹矢来の内側の見物人たちの顔ぶれは、伊良子の後見人とも言うべき賎機検校、第35景で藤木をボロクソに貶していた目付の柳沢頼母、同じく第35景で藤木を賞賛した家老の孕石備前守。そしてその背後に控えるのは、孕石の三男坊・雪千代。

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 どことなく『覚悟のススメ』の覇岡を思い出させる顔立ちです。ついでに言えば、妙にホモ臭い。そういや覇岡の前身とも言うべき『平成武装正義団』の右手番長もホモだったな。この漫画とか『サイバー桃太郎』は山口貴由の狂気が作品に昇華しきれていないので、読んでいると眩暈がします。
 さて十三歳で三人の下女を孕ませたという逸話の持ち主にふさわしく、雪千代君が注目するのは藤木でも伊良子でもなく三重でした。「たわけっ、どこを見ておる」と父親に至極もっともな叱責を喰らいます。孕石にとって武士の典型のような藤木を見せるため、わざわざ尾張から呼び戻したそうです。雪千代のエロエロ大魔神っぷりは親にとって頭痛の種なのでしょう。
 掛川藩の役人が口上を述べていきます。藤木が討人で伊良子が仇人。今回の決闘で遺恨は決着し、重敵(またがたき)は禁止。だったら牛股師範はどうやって死ぬんだ?
 とにかく藤木と伊良子は大刀を抜き放ちます。二人を観察する雪千代が父親に訊ねます。
「親父殿。藤木源之助の相手、あれは盲目にござるか」
「左様」
「左様って……」


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 右頬に流れる一筋の汗がポイント高し。素で答える孕石と呆然とする雪千代君のギャップが爆笑を誘います。なにこの漫才親子。
 そもそも『シグルイ』のキャラは全員が天然、それもどいつもこいつも極北に到達している天然っぷりです。貴重なツッコミ要員として雪千代君には頑張っていただきたいところです。ま、仇討ちに失敗した三重にちょっかいを出して隻腕の藤木に惨殺されるのが関の山でしょうが。“無用だ。彼奴の赤い脣、剣術には無用だ!”とか言われて。
 それはさておき、藤木は下段封じに前回の訓練通りに左手を小刀に添えます。それに対し、伊良子はなんと上段の構え。

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 まさしく意外。藤木が無明逆流れの対策を講ずることを見越したものでしょうか。ちなみに小説版では清玄は豆粒でさえ正面四尺以内に入った瞬間、真っ二つに割ることができるそうです。伊良子は今回、剣速を捨てて藤木の訓練を無に帰せしめたのです。いわば無明逆流れ破り破り。

 今回は『シグルイ』には珍しく流血沙汰がありませんでした。いわば嵐の前の静けさ。
 もし縮めんと欲すればまずは伸ばすべし
 もし弱めんと欲すればまずは強めるべし
 もし奪わんと欲すればまずは与えるべし
 而してもし開かんと欲すればまずは蓋をすべし!







今週の極東情勢 20060917~20060923 

 たいした波乱もなく、下馬評通り安倍さんが自民党の総裁に就任しました。得票数は意外と伸びず、目標の70%を割り込んだ66%でした。小泉さんの後任としての舵取りの難しさから短期政権に終わるとでも見做されているのでしょうか。菅さん田中さんの批判、というよりも揚げ足取りや誹謗中傷に屈せず、美しい日本を造るために戦っていっていただきたいです。「国歌斉唱の義務ない」などという噴飯ものの判決をくだすような地裁が存在することで、諸外国の笑いものにならないためにも。「人間として国旗国歌に敬意を表するというのは法律以前の問題だ」という小泉さんの発言、ごもっとも。あ、朝日は例によって日の丸や君が代を軍国主義の精神的支柱とレッテル張り。彼らはこういう記事を素面で書いているのでしょうか、それとも酔っ払って書いているのでしょうか。
 さて総裁選の前日に遡りますが、19日に日本とアメリカは北朝鮮金融制裁を決定しましたオーストラリアも歩調を合わせてくれるようです中国と韓国はやっぱり反対しましたが、耳を傾ける必要もないでしょう。安倍さんの歴史認識に対しても中国韓国は当然のように難癖を付けてきていますし。



 今週のお笑い半島


   WBC4位以上も公益勤務要員に
 国威発揚のためにスポーツ選手を兵役免除で釣る。手放しで賞賛されるような行為ではないでしょうか、2002年WCの疑惑の四強入りに比べれば健全なやり方でしょう。


   韓国政府が17年間にわたり間違った日を臨時政府樹立日として盛大に祝っていたことが判明
 そもそも上海の臨時政府とやらの有効性が疑わしい以上、樹立日がずれていたところでたいした問題ではないのでは?


   俺たちが広島と長崎にリトルボーイを落としたから
 駄目だこいつ……早くなんとかしないと……(もはや手遅れです)




ジャイアントロボ ~地球の燃え尽きる日~ 第1話 

「まず一番手は影となり!!」――影丸――
「姿はあれど音は無し!!」――無明幻妖斉――
「静かなれども振り向かば!!」――静かなる中条――
「十重二十重に舞い上がる!!」――ディック牧――
「菊の花びら!!」――大塚署長――
「浮世の湖面に映り散る!!」――韓信元帥――
「望みとあらば目にもの見せよう!!」――神行太保戴宗――
「我ら命の大あばれ!!」――あばれ天童――
「九紋の龍が天を貫く!!」――九紋龍史進――

 九大天王揃い踏み!!


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 鼻血が出尽くしました
 いやあ、とうとう始まってしまいました。チャンピオンREDのコミック版『ジャイアントロボ』。サブタイトルは“誕生編1・帰ってきた少年”です。豹子頭の林冲がいなかったことにされているのは何の陰謀でしょうか。OVAでは性転換させられかけたこともありましたが、まさか九大天王の地位さえ転換させられるとは……。あばれ天童も“大”が省略されてしまいました。
 さて漫画版、最初のページからして飛ばしまくってくれます。主人公の草間大作の夢の中、ジャイアントロボと一緒に『マーズ』のガイアーが登場します。

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 このロボット、おそらく横山光輝漫画で最強です。何せ『マーズ』の主人公がその気になれば地球を破壊できるのですから。
「戦争の女神(マーズ)
 戦争の女神(マーズ)
 戦争の女神(マーズ)!!
 よかろうあばずれめ。我らの神罰の味かみしめるが良い」

 すいませんアンデルセン神父、マーズは男神のはずなのですが。

 本編のレビューに移ります。草間大作が目を覚ますと、そこはジャンボジェット機の中でした。隣席のメガネ親父に一服盛られそうになりますがCAのドジでそれと知らずに危機回避。なお、CAの正体はミニスカ和服の銀鈴でした。OVA版から引き続いてコスプレの好きな女性だ。獲物はグロック17から伸縮自在の十手に変更。
 大作の隣の男は始末され、そのせいで大作は空港の一室で職質を受けます。ここで大作の年齢が10歳であることが判明します。どうやら「地球が静止する日」の二年前が舞台のようです。こちらの年表に従えば、漫画版では白昼の残月が十傑集に入るエピソードとかが描かれそうです。
 さて大作の身柄は国際警察連合に所属する黒服の三人組に引き渡されます。国際警察機構の前身でしょうか。時期的に大作の父親の草間博士はBF団に所属しているので、大作にとってはまだ敵対関係にあります。なお職質をしていた警官によれば国際警察連合のアラブ支部から報告を受けたとのこと。オイル・ダラーとしての顔を持ち、草間親子とも親交のある幻惑のセルバンテスと何らかの繋がりがありそうです。
 三人組は大作をリムジンに押し込んでハイウェイを疾走。国際警察連合の目的は息子の大作を使って草間博士の所在を突き止めることらしいです。黒服の説明によれば草間博士は十年前、世界を破滅させかけたとのこと。時間的に見てバシュタールの惨劇とは別口でしょう。
 黒服たちには大作の殺害許可も出ており、隣に座った男は指先を突き出してきます。なんか電気が出ているんですが。人間発電機・戴宋の弟子か!?
 そんな大作の窮地に現れたのは!


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 十傑集!! 幻惑のセルバンテス!!
 鼻血が出尽くしているので耳血が噴出しました。怪しさ大爆発の風体が最高です。
あ、三人組は当然のように手も足も出ず、大作を奪われます。幻惑のセルバンテスはマントから巨大怪鳥を出して飛行。銀鈴が到着したときはすでに手遅れでした。彼女は「お兄ちゃんに報告しなくちゃ!!」とその場を立ち去ります。そのお兄ちゃんとやらが幻夜=エマニュエル・フォン・フォーグラーだとしたらOVAとの繋がりは滅茶苦茶になってしまうんですが……。
 ちょっと考察。
①“お兄ちゃん”が幻夜とは別の誰か。
②銀鈴と見えた女性が実は別キャラ。
「ストーリーの整合性? 考えたこともねェ範馬勇次郎ばりの雄渾すぎる宣言をかます作者。
 なんか③の可能性が一番高そうなんですが。


 お空でやたらと大作にフレンドリーな幻惑のセルバンテス。OVA第五巻での「残念だよ大作君。私は君がとても好きだったのに」というセリフもまんざら嘘ではなかったようです。
 さて幻惑のセルバンテスは漫画版世界の説明を始めてくれます。BF団は世界征服を企む悪の秘密結社。しかし十年前、草間博士によって“地球が燃え尽きた日”に壊滅的な被害を受けた。作戦の立案者は韓信元帥。うおおおお! 司馬懿仲達はまだか!!
 ……いかんいかん、このままだと血涙まで枯れ果てそうです。BF団は雪山に身を潜めるほどに疲弊した状態にありましたが、そこに救いの手が差し伸べられました。それはなんと、BF団を絶体絶命の窮地に陥れた張本人、草間博士その人でした。

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 絶対に学者じゃないですよこの面構え。およそ考えられる限りの修羅場を潜り抜けた歴戦の戦士にしか見えません。
 それはともかく、草間博士は形勢を逆転させる一計、世界をBF団の物とすることができる「GR計画」をBF団に手渡します。OVAで孔明が高笑いを響かせながらカウントダウンが始まったと言っていたアレですな。
 なお幻惑のセルバンテスは「GR計画」を草間博士の復讐と位置付けます。おそらく“地球が燃え尽きた日”に奥さんが死に、その原因に国際警察連合が関わっていたのでしょう。
 ところで大作はこれまでの四年間、フォーグラーの所で暮らしていたようです。えーと、やっぱり細部についてのツッコミは控えたほうが楽しめそうです。
 そして突然、ミサイルが襲って来ますが幻惑のセルバンテスは素手で軌道を変えてしまいます。そして完成前のGR-2とGR-3を破壊していた巨大ロボットを生身で完全破壊。実は十傑集の一員として当然の働きだったりします。
 そして九大天王・人間爆弾こと静かなる中条が登場します。足からジェット噴射で空を飛び、常にパイプを手放さず、呉先生とのカラミがホモ臭かった漢。色物みたいな説明だし実際に色物ですが、熱い熱い熱いオヤジキャラでもあるのです。
 その雄姿、刮目して見よ!

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 って、今回の中条長官は思いっきり悪役だよ!

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 完全無欠の悪役ヅラだよ!
 そして中条長官の背後から残りの九大天王が登場。そう、漫画版はOVAとは敵味方が逆転した構図だったのです。

 メディアの媒体は違えども、完璧なジャイアントロボでした。来月からも期待を裏切られる恐れはないでしょう。万歳。

  




皇国の守護者 第27話 

 新城は降伏の印である青旗を猪口に用意させる。激戦の果てにバルクホルンは新城の勇武と信条に触れ、敬意を抱く。それは新城も同様であった。
「新城大尉。わたしは貴官のごとき敵手と見えられたことを身に余る光栄とする」
「僕も同意見だ。〈帝国〉騎士大尉フォン・バルクホルン。
 貴官のおかげで僕の大隊は降伏せざるを得なくなったのだから」

 そして新城は投降する。帝国兵は青旗を無視して射殺しようにもバルクホルンが捕虜として随伴しているために手出しはできない。周囲から憎悪と殺意を受けながら新城はその場の帝国軍の最高指揮官、カミンスキィ大佐の前に進む。新城は大協約に基づいた降伏を望み、カミンスキィはそれを受諾する。型どおりのやりとりが終わったあと、新城はカミンスキィの自分への敵意を知る。華やかな武勲とはかけ離れた世界で生き、その延長で現在の地位を得たカミンスキィにとって、新城やバルクホルンのように純粋な武人と映る男は憎悪の対象であった。その端整な顔を喜悦に歪ませながら、カミンスキィは皇国軍の全兵力が昨日のうちに北領を脱出していたことを告げる。
「つまり、この二日間に貴官がおこなった勇戦はまったく無益なものだったのだ」

 




ハヤテのごとく! 第96話 

 世界の法則は彼女が作る。そんな第96話「天上天下唯我独占」
 今回のサブタイトルの元ネタは人類史上最も高慢チキな赤ん坊のセリフ「天上天下唯我独尊」から……ではなくてたぶんハルヒシリーズ第8弾『涼宮ハルヒの憤慨』のカバーに書かれた紹介文からの引用でしょう。あと赤川次郎にも同名の短編がありますがそちらはおそらく関係ないと思われます。

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 ヒナ母、相変わらず登場するたびに若返っています。そろそろヒナギクの姉と言っても通用しそうです。そういうわけで次回の出番では虎鉄君あたりにマリアさんの妹と勘違いされることになるでしょう。
 ちなみになぜかエプロン姿。ヒナ母はマリアさんみたいなネタキャラではないので他の私服がないわけではありません。ヒナギクの誕生日会の手伝いをしていたのか、それとも家庭的な熟女を演出することで男子生徒を悩殺するつもりだったのか。今回ヒナ父は海外にいることが判明したので若いエキスを吸い取り放題と勇んでやって来たのでしょう。もちろん本命はハヤテ。ゴートゥー親娘どんぶり!
 ……すいません、どなたか腕のいい脳外科医精神科医をご存知ありませんか?
 さておきヒナ母からハヤテの話題が出たのでヒナギクは手紙のことを思い出します。ヒナギクはハヤテの真意がつかめないのですが、どちらにせよ呼び出されているわけですしもやもやした気持ちのまま答えを保留するような性格でもないので時計塔の生徒会室で待つことにします。

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 生徒会三人娘ではありませんが、女にしておくのがもったいない凛々しさです。そんなこと言って、何かの拍子でホントにヒナギクが男になったら首吊りますが。
 所変わって虎鉄君の潜伏場所ではナギがダメ出しをしていました。
「違う!! 何度言ったらわかるのだ!!
 私がコーヒーと言ったらカフェラテを持ってくるのだ!!
 お前はブラックが飲めない主人に、衆目の前でたっぷりのミルクとお砂糖を入れるという屈辱を与えようというのか!!」

 ギャグ的なセリフの中にナギのワガママで弱みを見せたがらずに背伸びをしている性格がよく表れています。この漫画、こういう細かいところはかなり巧い。神は細部に宿る。
 そんなわけで虎鉄君はこの漫画の執事の中ではかなり無能のようです。ハヤテを引き合いに出されてナギにボロクソに貶される虎鉄君は逆ギレ。

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 シャナの口調を男が真似てもキモいだけなのに、その辺の機微をまったく気にしていない虎鉄君は正真正銘筋金入りの喪男です。ま、女性キャラが使っても萌えようにも萌えられっこないケースはありますがね。

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 さて『ハヤテのごとく!』を代表する丸出ダメ太郎であることが証明されつつある虎鉄君、ナギを誘拐した理由を本人に語り出します。
「お前に言ってもわからないだろうが……
 モテない私が、精一杯の勇気を出してあいつに告白したんだ……
 一目ぼれだったんだ……本当に……
 本当にかわいい女の子だと思って……
 私は本気だった……!! 本気だったのに……!!
 なのにあいつは本当は男で……私の気持ちを裏切ったんだ……
 だから私はあいつをつかまえてギタギタに……」

 えーと虎鉄君、君は確か先週では「私は……あいつのことが好きだ……」って現在形で言ってたでしょ? でも今回は過去形。虎鉄君、時制の一致がなっていません。付け加えればハヤテへの復讐方法は先々週だと「そこでキサマの正体を衆目にさらしてくれるわ――!!」とか宣言してたのに今回ではリンチに変更。混乱していろいろといっぱいいっぱいなのだと好意的に解釈しておきましょう。
 そんな虎鉄君をナギは姿形にこだわって心がどこにもないと叱責。さすがにハヤテのおムコさんになると決めたお嬢さまは心構えが違います。虎鉄君は目が覚めたのか、ちょうど到着したハヤテに求婚。ついにジェンダーの壁を踏破することを宣言しました。

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 『バーコードファイター』の阿鳥改レベルで人としての大切な部分を気前よく捨てています。ま、本人にしてみれば残った部分こそが大事なのでしょうから部外者が口を挟む筋合いはないんでしょうけど。

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 あ、もちろんナギは二人の結婚を認めません。ホッキョクグマも一撃で屠れそうなキックで虎鉄君をノックアウトしました。彼女には巨凶・範馬の血でも流れているんでしょうか。だとするとナギの母親は結婚式の翌日に未亡人になってしまいますが。

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 こんなセリフ、一生に一度でいいから言ってみたいものです。それ以上に言われてみたいものです。
 いきなり不機嫌大魔神に変貌を遂げたナギはヒナギクの誕生日会にも顔を出さずに帰宅することに。ヒナ人形の呪いがそのままだとハヤテが言うと、ぜぺっどはナギに「お前も私のハヤテに何かちょっかいを出す気かぁぁ――!?」とモノスゴイ形相で詰め寄られ、狼狽の末に消滅。めでたくハヤテの呪いは解けて執事服に戻りましたとさ。
 ……えーと、そのー。今の俺の気持ちをホル=ホースに代弁してもらいましょう。

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 ヒナギクの誕生日会にヒナ人形の呪い、ヒナギクとの決闘にナギの誘拐。この複雑に絡み合ったイベントをヒナ祭りの一日でどう捌くのか、その手腕にかなり期待していたのですが。結局、解決方法はといえばロリっ娘による力技。無理を通して道理を引っ込めさせました。なんというか、ラストで収拾がつかなくなってなし崩しに登場人物が(主に作者の都合で)皆殺しにされたミステリを読んだ気分です。
 ま、愚痴はこの辺で切り上げましょう。マリアさんと一緒に三千院邸に戻ったナギはさっさと寝ることにします。ちなみに今週のマリアさんの出番は2コマだけでした。さすがメインヒロイン。納得の貫禄です。せっかくの専門分野なのにまるで活躍の場が与えられず、迷子キャラで終始していた伊澄とは大違いです。
 トラブルの連続だった三月三日。ハヤテはパジャマに着替えてベッドに倒れこみます。時計の針はすでに十一時半を指しています。さっさと寝てしまおうと決めますが、ヒナギクとの約束を思い出して跳ね起きます。自分の都合で呼び出しておきながら忘れてんなよハヤテ!
 とにかくハヤテは時計塔のエレベータを使って最上階の生徒会室を訪れます。ハヤテの心中ではまだ十一時半。三千院邸から白皇までの距離をどう解決したのやら。神出鬼没のスキルをフルに活用したんでしょうか? しかも見たところハヤテは手ぶら。手作りクッキーはどうした。なんか今週は褒めようのないツッコミ所が多いです。
 しかしそれでも約束から三時間半遲れ。今時の普通の女の子だったらとっくに帰っています。しかしヒナギクは普通の女の子ではありません。ソファに寄りかかってうたた寝しながら待っていてくれました。

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 ハヤテの幸せ者!!

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 俺と代われ!!

 二次元キャラへの久しぶりの殺意は押し殺すことにして、次回はどんな展開になるのでしょうか。思いつくままに列挙してみます。
①ヒナギクは自分の心に素直になり、ハヤテに告白。一ピコ秒の逡巡もなくOKされ、ヒナギクの涙交じりの笑顔で締め。ご愛読ありがとうございました。
②ヒナギクは自分の心に素直になり、ハヤテと決闘。ハヤテは一日の疲労が取れていないのでヒナギクの打ち込みをかわし切れず、パトラッシュの引く橇に乗ることに。ご愛読ありがとうございました。
③ぜぺっどはナギの剣幕を恐れて一時撤退しただけだった。三月三日が終わるまで身を隠すことに成功し、ハヤテは女装趣味の主人公へと変貌を遂げた。第一部完。第二部『ハーマイオニーのごとく!』の再開は未定です。

 全部最終回にしてどうする。
 さておき、来週の舞台は三月三日で時計塔の最上階。部屋の主のヒナギクもちゃんといます。ヒナ人形の呪いを解くお膳立ては整っているわけです。②と③を複合して、何やかやあった末にハヤテがヒナギクに勝利するというのが本命でしょう。まだ迷子の伊澄も出番があるかも知れません。






ツェペリ魂 

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バカ漫画レビュー『斬』八太刀「月島の行方」 

 2006年42号のジャンプは漫画史上における一つのメルクマールになりました。『こちら葛飾区亀有公園前派出所』がついに連載三十周年を迎えたのです。『こち亀』の現状についてはいくらか言いたいこともありますが、今回ばかりは素直にめでたいと祝っておきましょう。週刊漫画の連載を三十年間欠かさず続けるのはほとんど超人的な偉業であり、空前にしてたぶん絶後の大記録なのですから。
 そんなわけで今週はジャンプを挙げてのこち亀祭り。全作品が編集部からの圧力に屈して何らかの形で両さんを登場させています。注目すべきはもちろん『斬』。きっと『銀魂』のように作品として見事に昇華してくれていることでしょう!

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 小学生の落書きみたいな角刈りの中年警官は無視。両さんはどこでしょう。
 ……。
 ……?
 ……!!


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 ……えーと、その、あれだ! すぎたんは友達思いなんですよ!
 きっとすぎたんの小学校のクラスメイト(もちろん七歳児の幼女)が『こち亀』の大ファンなんです。思うに両さんと星逃田と特殊刑事が大好きで、何度も何度も模写しているんです。おそらく今回ジャンプ作家が競合して自分の連載に両さんを登場させると聞いて彼女はすぎたんに自分に両さんを描かせてくれるように頼んだんです。たぶんすぎたんも彼女の画力が足りないのは解っていたのですが友情のために自分の作品の質を落とすことを決めたのです。……だんだん副詞に自信がなくなってきているように思うのは気のせいです。たぶん。
 なにせすぎたんは小学生の頃から『こち亀』が大好きで、お年玉で頑張って買い集めまくっていたほどです。日本語がちょっとおかしいのはいつものこと文章を崩してしまうほどに『こち亀』への情熱が溢れているからなのです。それではすぎたんの実力、『超こち亀』で描かれた両さんをご覧ください!

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 「斬の現代」って一体なんなんですか。
 も、もうフォローすることすらままならない……



 この辺で通常のレビューに戻ります。
“たとえ武士(おとこ)でも、いや武士(おとこ)なら好きな女は攻め落とせ!! 必勝法は待ち伏せ!!”
 いや別に俺が犯罪教唆しているわけではなくて今週の『斬』のアオリ文です。武士(おとこ)武士(おとこ)と連呼しておきながら待ち伏せするとはどういう了見なんでしょう。第三話で斬たちのクラスの女子が貫木を将来は絶対に辻斬りになるとか言っていましたが、このままでは先に斬が辻斬りデビューしてしまいそうです。まあ確かに辻斬りは、来週の大河ドラマで切腹させられる殺生関白(摂政関白のもじり)こと豊臣秀次も夜な夜なたしなんだと言われているセレブなスポーツ(おい!)ですが、天下の少年ジャンプが煽っちゃダメでしょう。
 それはさておき、本編に移ります。斬と貫木は校門前で月島さんを待ち伏せ、その場でバッサリ……もとい告白するつもりのようです。そこで斬の暴走モードについての話題に移行。
「雰囲気が変わったと思ったら剣の腕は変わらないものの身体能力がかなり上昇しやがって。
 ……かと思いきや、またすぐに元に戻りやがった。
 ありゃ一体どうなってんだ?」

「わからないんだ……。
 何故か体が意志とは無関係にいう事がきかなくなったと思ったら、意識はあるんだけど体が勝手に動いちゃって。
 何でこんな事が起きてるのか、いつからこうなっちゃったのか全然わからないんだ……」

 うまく言語化できない。でもやっぱりこれがすぎたん節。
 斬は自分が普通ではないとダウナー気分に陥りますが、貫木の「お前だけに許された一撃必殺技みてぇなもんじゃねぇか!」といろいろとアレな感じのする褒め言葉を聞いて斬はあっさり気をよくします。

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 すぎたんは読者を腰砕けにさせる擬音を書かせたら天下一です。
 所変わって体育館裏。月島さんが先週のラブレターで呼び出されたのです。前回のレビューで俺は
>これが牛尾君からの果たし状だったらすぎたんは神。
とオチをつけておきましたが、差出人の正体は。

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 牛尾君でした。って的中しとりまんがな!!
 しかしまるで嬉しくないのはなぜでしょう。

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 シィィザ――ァァァッ
 は、おいておいて月島さんと牛尾の真剣勝負の開始。

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 瞠目すべきは月島さんの掛け声です。まさかセクシーコマンドーを使いこなせる女性がいたとはお釈迦様でもご存知でなかったでしょう。しかし牛尾の流血シーンや斬の一撃必殺技モードであっさり身体が動かなくなった月島さんは一体どこへ行ってしまったのやら。
 月島さんは右手で刀を握っているはずなのに、次のコマでは地面に右手をつきます。そしてさらに次のコマではやっぱり右手で刀を……。すぎたんに右と左の区別がつくのは一体いつの日なのでしょう。
 さておき月島さんは肩で息をしますが牛尾は涼しい顔です。技量によるものなのか、それとも単純な体力差なのか。このままではピンチです。そんな月島さんを救ったのは。

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 例の悪役三人組でした。牛尾は一度も勝利することなくヤムっチャったようです。舎弟の赤井はプーアルの一億万分の一も可愛くありませんけど。まったく救いようのないコンビです。
 さて月島さんは三人組とは面識がありません。そこで腰を抜かした赤井が彼らについて説明してくれます。
「た、たしか金蔵の部下で、右から
 二年の刺刺森鋭次に
 三年の討条戒と
    壊原大五
 だどぉ~~っ」
 「た、たしか」
とか言っている割には箇条書き風味にフルネームを教えてくれます。というか何のつもりでわざわざ学年まで付け加えるんでしょうか。なにより「右から」って。「右から」って! 敵キャラを解説するだけで笑いが取れる漫画は『斬』だけです。
 倒れた牛尾を引っ張って赤井が退場し、なぜか体育館裏の面積が三倍くらいに広くなりましたが『斬』の世界では時空間が歪んでいるのでモーマンタイです。月島さんは自分を助けてくれた三人組に
「あ、あんたたちは何!?
 一体、何のつもりで真剣勝負の邪魔をしたのよ!」

と文句を言います。横槍を入れるのは自分の専売特許! と自負しているのでしょうか。いいえ、違います。おおきづち改め壊原が牛尾を不意打ちしたとき、どう考えても悪役三人組の姿は月島さんの視界に入っていたはずです。悪役三人組の全員がヤードラット星人だったら話は別ですが。要するに月島さんは自分にとって不利な形勢を覆してもらうためにあえて真剣勝負の邪魔を黙認、その上で文句を言うことによって腹黒&不条理という二つの萌え属性を手に入れようとしたのです。なんて策士!
 割烹着の悪魔を目指す月島さんですが、三人組に連行されます。この上さらに捕われのヒロインにまでなるとは恐るべし。あ、刺刺森と一勝負ありましたが特にツッコミ所がなかったので省略します。
 そして夜。いや夜になったんです。それまで斬と貫木はずっと月島さんを待っていました。そんな斬が手に持っている本のタイトルは『剣術完全マニュアル』。昨日学校に持って来ていた『剣術・基本編』はどうした!? 斬は天才だから一日でマスターしたとか抜かさんでくださいよ。
 しかしこれで斬が言葉通りの意味で月島さんを待ち伏せしていることがはっきりしました。辻斬り街道一直線。どうせなら辻斬りブルマちゃんに斬られたいです、俺。

   ↓辻斬りブルマちゃん風雲相討学園フラット
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 さておき斬は牛尾を引っ張る赤井を目撃。体育館裏から校門にたどり着くまでに夜になってしまいましたが『斬』の世界では時空間が(ry
 そして舞台はまた変わり、月島さんと三人組が前回で僕ちんキノコ改め金蔵が学生をボコっていた部屋に移っていました。いつものように窮地に陥ると途端にヘタレる月島さんでしたが、金蔵と真剣勝負すると知って安心します。

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「な――んだ。ハダカにされてへろへろとかぱふぱふとかきょいきょいとかいんぐりもんぐりとかされるかとおもっちゃった!!」
 きょいきょいってなんだよブルマと最初『ドラゴンボール』を読んだときに突っ込んでしまったのは公然の秘密です。
 金蔵は前回見せた身体能力に奢ることなく、“まず勝ちて然る後に戦いを求め”る孫子の兵法を実行。月島さんに“がっかりの剣”を持たせて勝負を始めます。しかしまさかこのタイミングで『魔法陣グルグル』ネタをかましてくれるとは……さすがすぎたん、斬新すぎて目が潰れそうです。あ、あと“がっかりの剣”は貫木にとってはとっぱじめから最高速度の一撃がくりだせる最強の武器だったりします。

 さて赤井は斬と貫木に月島さんがピンチだと伝えます。貫木はまたもやツンデレ的な言い訳をして斬と一緒に救出に行くことを決意しますが、その矢先に漢氣を喰らいます。放出したのは壊原。来週は貫木vs壊原、スピードvsパワーの取り組みになりそうです。
 普通の漫画だったらかなり期待が持てる展開なのですが。
「なあ。『斬』で一番ひどい“がっかりの回”はいつだと思う?」
「そいつは難しい問題だ。今週のジャンプで一番がっかりしたと思ったら、次週ではさらにがっかりするからな」





今週の極東情勢 20060910~20060916 

 小泉さんがアニメ化決定健康が危ぶまれている北の将軍様も出演するそうです。
 北朝鮮への金融面での制裁は今月の十九日にも実施されそうな勢いです。加えて日本は北朝鮮を監視するためのスパイ衛星の打ち上げに成功。台湾の陳総統も国連加盟申請を正式に表明し、極東の軍事バランスは大幅な変化を余儀なくされつつあります。
 さて開票まで一週間を切った総裁選挙。谷垣さんと加藤さん、ついでになぜか社民党まで歴史問題を引き合いにして安倍さんを批判していますが大局には影響しないでしょう。そんな中国もフィンランド政府に頭を下げてまで日中友好をアピール。必死こいて政冷経冷を回避したいのでしょう。経済成長の負の遺産、食料汚染問題がまたぞろクローズアップされています。



 今週のお笑い半島


   韓国海軍 横須賀港で「赤恥」 海自から逃げる様に早急に帰国
 アメリカのイージス艦だと平和市民団体が抗議デモを起こすくせに今回の韓国軍艦は民団のメンバーが民族衣装でお出迎え。おまけに戦闘旗を掲げるという無礼千万な行為をやってくれました。その結果がコレ。韓国は期待に背かずきっちりとオチをつけてくれます。


   小泉首相訪米時と大違い=米韓の溝「日本海並み」
 東海でも韓国海でもないので謝罪と賠償を要求されるかも。




ポパイ・ザ・セイラー(水兵) 

 缶詰に入ったホウレン草を食べてパワーアップ、敵役のブルートを殴り飛ばして恋人のオリーブを救出するアメリカンコミック・ヒーロー、ポパイ。彼は戦前生まれなので最近の子供が知っているかどうかは不明ですが、昔はよく再放送されていました。野菜嫌いのチビっ子たちにホウレン草を食べさせるため、ママさんたちに重宝されたものです。ちなみにこのアニメに登場した犬モドキの生物、ジープはアメリカが第二次世界大戦中に開発した四輪駆動車の名前に採用された、という説があったりします。

 さてタイトルにもあるようにポパイはセイラー、つまり水兵です。Sailorには他に船員という意味もあるしポパイも作品によってはそちらの場合もありますが、とにかく水兵として登場したときもあるわけです。そんなわけで自由と正義と星条旗のため、彼は悪辣なるファシズムと戦った過去があります。敵の名前はミスター・ジャップ
 まったく無条件降伏モノのネーミングセンスです。『ピンクダークの少年』が出版されないはずです。「アメリカ人はセンスがダサイからな。ぼくの作品は理解できないんでしょうね……」岸辺露伴にボロクソにけなされるのも全く当然と言えるでしょう。
 なお作品名は『You’re a sap,Mr.Jap』。“間抜けなジャップ”では内容がパツイチで想像できてしまいます。

 アニメはポパイが哨戒艇(?)の舳先に陣取って海上を双眼鏡で監視する場面から始まります。「You’re a sap,sap,sap,Mr.Jap」と、パイプをくゆらせているわりにはいやに器用に歌い、やがてミスター・ジャップの漁船を発見します。
 本邦初公開! 初のはずがねーだろというツッコミは聞こえない! これが卑劣なる全体主義者、ミスター・ジャップの姿だ!!

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 はいそこ、支那服を着た支那人にしか見えねーよなどともっともすぎる感想を漏らさないように。WASPにはイエローモンキーの区別なんてつかないのです。……いかん、まるでギャグになっていない。
 さておき接舷したポパイはミスタージャップ……いちいち腹が立つのでJと呼ぶことにします。Jに和平条約を締結するように薦められます。ポパイは良識あるアメリカ人なのでもちろん平和は望むところです。や、笑うところじゃなくて。
 とにかく条約に署名しようとポパイはJに尻を向け、ハンマーで殴られて靴にダイナマイトを仕込まれて下駄で踏みつけられて贈呈された花束のロブスターに鼻を挟まれかけます。真珠湾攻撃に絡めた騙まし討ちとすぐに解ります。「アメリカは真珠湾攻撃を事前に察知していた」という見解は「ブッシュは911テロを事前に察知していた」というトンデモ陰謀論の十倍程度の可能性しかありませんが、少なくとも「リメンバー・パールハーバー」をスローガンに日本の宣戦布告の遅れを最大限に利用したのは事実のようです。
 そんなこんなでポパイはようやくJの正体を理解し、ロブスター入りの花束を突き返します。

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 冗談のような吊り目。ニダー<`Д´r >にしか見えません。まさしくアーモンド・アイ。アンクル・サムには日本と大陸と半島の区別なんてつかないのです。いやこれやったか。
 Jはラッパを吹き、なぜか大陸風のドラが打ち鳴らされます。漁船は海上に浮かぶ氷山の一角であり、その正体は敵国の戦艦だったのです。ポパイは命からがら脱出し、海中でホウレン草を食べてパワーアップ。八面六臂の活躍でJの集団を追い詰めていきます。ここらへんのアクションシーンは普通に面白いです。
 ポパイは甲板の敵を一掃し、柱に寄りかかると途端に戦艦が崩壊。ポパイが手に取ったのは“MADE IN JAPAN”と書かれた板切れ。

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 今では想像もつかないことですが、高度経済成長時代あたりまで日本製品といえば“安かろう悪かろう”という出来でした。ちょっと前の韓国や現在の中国と同じように、安い労働力による薄利多売方式で稼いでいたからです。しかし今やメイドインジャパンは高品質の代名詞。逆にかつては世界を支えていたアメリカの製造業はガタガタ。ポパイが六十年後にタイムスリップしたらどんな顔をすることやら。
 それはそれとして、最後に戦艦に残ったJはガソリンと爆竹を飲み込みますが、やっぱり質が悪いので自決に失敗。ポパイはJの口の中に火のついたマッチを放り込み、自分の船で逃亡します。充分に距離をとってから覗いた双眼鏡のレンズに、真っ二つに折れて沈む戦艦と日章旗が映ってTHE END

 あ、こちらもYouTubeでアップされているので紹介。英語が解らなくてもそれなりに楽しめます。




ハヤテのごとく! 第95話 

 熱唱の第95話は「残酷な大馬鹿野郎のテーゼ」祭りばやしに笛、太鼓、です。
 今回のサブタイトルの元ネタは説明不要といっていいくらい有名なアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のOP「残酷な天使のテーゼ」です。しかし考えてみれば本放送からすでに十年以上が経過しているんですよね。あの頃のサブカル業界は活気があった。単にバブル風味に暴走していただけという声も聞こえそうですが。90年代の複雑系なら色々と評論しやすかったからでしょうか。
 さて今回の扉絵は浴衣姿のマリアさん。

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 尺の長さの関係でカットしましたが実に似合っています。特に腰のラインが絶妙。出るべきところが出ていない典型的な日本人女性の体型のおかげでしょう。なお浴衣なのにカチューシャを取っていないのはメイド服以外の衣装を着るのに慣れていないからと思われます。しかし二話連続の扉絵。油断しているとうっかり忘れてしまいそうなマリアさんのメインヒロインという地位を思い出させてくれます。二話連続の扉絵ならハヤテもやってるわけですが。
 と思っていたら本編の最初のコマで
(マリアです。大変です。
 ナギがまたさらわれてしまいました。
 さすがメインヒロイン。納得の貫禄です)

自分でメインヒロインの座から転げ落ちるような独白をしてくれます。自分からネタキャラ化宣言することによって他のヒロインと差別化を図ろうという魂胆なのでしょう。やはり得体の知れない家庭菜園を営む腹黒メイドはこれくらいの策士でなければいけません。追いつき追い越せ、まじかるアンバー!
 それはさておき、種ネタをかます穀潰しSPどもを尻目に、マリアさんは誘拐されたナギと携帯電話で連絡を取ります。シリアスに染まりきらないのがハヤテクオリティ。さてナギはハヤテを誘き出すためのエサ。ナギは事情を知らないので虎鉄がハヤテを呼び出してどうするつもりなのか訊ねます。ハヤテの女装趣味(ただし勘違い)を白皇の生徒たちに暴露するのだ、とわりかしダメダメな復讐方法を白状するのでしょう。

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 ってちょっと虎鉄君! アンタ前回「そこでキサマの正体を衆目にさらしてくれるわ――!!」って宣言していたじゃん! しばらく時間が経って冷静に考え直し、性別に関係なく綾ハヤテに恋をしたのだという気持ちを自覚したのでしょうか。だとしたらどうしようもなくダメダメな結論に達しています。
 さてナギは
「キサマの愛は侵略行為。
 その言葉、宣戦布告と判断する。
 当方に迎撃の用意あり」

とばかりにSWATに虎鉄君を射殺させるようにマリアさんに指示を下します。まあ三千院家の力を以ってすれば合衆国警察を動かすことも容易でしょうが、彼らが太平洋を横断しているうちにハヤテの貞操が奪われかねないのでSATで手を打っておきましょうよ。
 しかしナギは13歳の身ですでに同人世界にドップリ漬かっている腐女子でありながら、BLには目覚めていないようです。生徒会三人娘とは大違いだ。
 さて捕われのお姫様を救出する白馬の王子様のポジションにあるハヤテは、虎鉄君から逃れるために崖の下に転落していました。

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 本人が捕われのお姫様にジョブチェンジしたほうがよっぽどハマる姿になって。もしくは狼の群れの餌食になるウサギさん。衣装のデザインはでじことラ・ビ・アン・ローズあたりを参考にしているのでしょうか。しかしサンデーの編集部やアシスタントには畑先生を止めようとする人はいないのでしょうか。このまま前人未到の地にたどり着きそう、というか少年誌の限界を突破してしまいそうです。

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 自分のミニスカ姿に羞恥を覚えるハヤテ、ちょっと形容の言葉が見つからないくらいにヤヴァいです。そんなハヤテにハァハァして呪いを掛けた張本人、人形師のぜぺっどが姿を現します。その身体は何の変哲もない男雛。女装趣味はどうした。もしかして彼は女装した可愛い男の子が好きなだけであって、自分が女装するのは代償行為に過ぎなかったのでしょうか。どうもよく解りません。
 あとぜぺっどの元ネタはおそらくピノッキオを造った人形師のゼペット爺さんなのでしょう。が、『ピノッキオ』の初版は1883年。とっくに日の本六十余州は御一新されている時代です。たぶん偽名か何かなのでしょう。
 そんなぜぺっどにハヤテはカカト落としを決めます。この漫画のキャラクターは揃いも揃って『GS美神』の横島の父親並の精神力の持ち主のようです。気軽に霊を素手で攻撃しすぎ。あ、それとぜぺっどさん、スカートの中が確認できたでしょうからどうなっているのか教えてください。

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 サプライズパーティーにきょとんとするヒナギク萌え
 最初にヒナギクに誕生日プレゼントを渡したのは実姉の桂先生。

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 これはきっと誤字ではなく、桂家に伝わる一子相伝の秘拳・肩たたき拳の免許皆伝状なのでしょう。肉体の秘孔に衝撃を与えることによって肉体の内部を活性化させる一撃必殺(殺してどうする)の拳法! ライバルは暗黒マリア拳。たぶん。
 人類を益するために、その歴史は努力と研鑽の連続。マッサージの秘孔を研究しては「ん!? まちがったかな……」と相手を爆砕。無数の木人形(デク)、もとい尊い犠牲を積み重ねてきたのです。伝承者の断末魔は当然「うわらば」
 ちなみに桂先生が免許皆伝状をヒナギクに渡したのは、結婚できる可能性が絶望的に低いので後継者が育てられないと考えたからです。この後、桂先生は伝承者の地位をリュウケンに譲ったコウリュウのように洞窟の奥で仏像を彫る毎日を送ることになります。
 全部ウソです。
 レビューに戻ります。急に大規模なパーティーを開いて大丈夫なのかと心配するヒナギクに花菱嬢は
「問題ない。政治家の娘だ。パーティーは得意」
と答えます。どうやら花菱嬢の口癖は「問題ない。政治家の娘だ。○○は得意」に決定したようです。生徒会三人娘の勢力関係における瀬川嬢の圧倒的な優勢を覆すため、キャラ作りに懸命なのでしょう。ミナミハルオは何をやっているのか知りませんが。
 さて花菱嬢はヒナギクとハヤテの関係をひそかに問題視。ヒナギクも93話の手紙を、ハヤテが遠回しに二人きりになりたがっているものではないかと考え直します。

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 最近ヒナギクの赤面が多くなってきました。その破壊力は一向に衰えませんが。
 そして三人娘は主賓のヒナギクに一曲歌わせることに。
 所変わってガケ下のハヤテ。携帯電話でナギがさらわれたことを知ります。というかどこに隠していたんでしょうか。ぜぺっどの呪いで衣装は一新されたはずなのに……。
 ……。
 ここで『こち亀』の海パン刑事を思い出した人は手を挙げなさい。はーい。
 なおマリアさんはハヤテとナギに内緒で発信機を取り付けていることが判明。そんなことだから腹黒いとか闇のフィクサーとか暗黒マリア拳の正統伝承者とか言われるんですよ。(最後のはお前だけじゃ)
 発信機の取り付け場所ですが、服だと脱いでしまうと無効になるので身体に埋め込んでいるのでしょう。ハヤテたちが眠っている間に。そして二人の寝顔を写真に収めて小遣い稼ぎをしているものと推測されます。そんなことだから腹黒いとか(ry
 そんなマリアさんの説明によれば、ナギの元にたどり着くには祭りのド真ん中を突っ切るのが最短距離だそうです。回り道したほうがいいのではと人形師はささやきますが、ハヤテは自分のことばかり考えていたせいでナギが誘拐されたと悔やみます。これは天罰、羞恥心を押し殺して一刻も早くナギを救出するとちっとも男らしくない格好で男らしく決心します。

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 さてヒナギクは種死のラクスのコスプレをしてくれます。というかさせられます。はーありがたやありがたや。思わず両手を合わせて拝んでしまうほどに素晴らしい艶姿です。
 なおむしろミーア・キャンベルじゃねぇのという指摘は却下します。この場合に限っては胸の大きさが戦力の決定的な差なのです。キラきゅんも彼女をラクスとは認めていません。
 とにかくヒナギクはサブタイトル通り「残酷な○使のテーゼ」を歌うことに。ちなみに歌詞はJASRACに金を落とさないためか、全部適当。そしてヒナギクの歌声に合わせるかのようにハヤテはヒナ祭り祭りの中央を突っ切ります。なにやら漫画よりもアニメとかで使用されそうな演出です。『ハヤテのごとく!』がアニメ化されたらこのシーンではオリジナル曲が歌われるんでしょうか。
 あとハヤテのアグレッシブすぎるアングルですが。

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 天野恵斗さんの記事で指摘されたようにぱ ん つ は い て な い可能性が高いです。






マリアさんのおしおき 

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バカ漫画レビュー『斬』七太刀「嵐の前の静けさ」 

 ジャンプでの掲載順位がそろそろあるべき位置に落ち着きつつある『斬』のレビューの開始です。え? 本当ならもっと下のはず? やだなぁ、厳密にやったら連載そのものが打ち切られる本誌からハミ出て別冊で出版しなくちゃならないでしょ。

 四話に渡る茶番劇、もとい激闘の末に斬と貫木は友達になりました。左脚を負傷した斬も左が全身やられちまった貫木も元気に登校しています。

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 貫木が座っているのは「完全にイカレてるわ」完全にイカレてるヒロインに言われてしまった木下君の席です。彼は失踪して学校にも来なくなったので、第三話の斬と貫木のようなトラブルは起こらないでしょう。しかし木下君の“こ、こいつならもしかして……”という謎の期待は、やっぱり伏線倒れに終わるんでしょうか。
 昼食に貫木を誘おうかどうかと斬は悩んでいましたが、四時間目が終わった瞬間に貫木は目を覚まして「おっしゃ! メシ喰いに行こうぜ斬!」とオーバーアクション。普通にいい友達しています。
 久しぶりに登場した月島さんはそんな二人を見て、やっぱり斬はすごいと再認識(というか買いかぶり)します。そして教科書に挟まれたラブレターらしき手紙に気づくのですが、その辺は置いておきます。斬は一足先に屋上へ向かいます。

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 見ての通り、時速四キロくらいの普通の歩みですが。

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 短距離走で全力疾走して正面衝突したとしてもここまで弾かれはしないでしょう。しかもここは曲がり角。すぎたん、作用反作用の法則は中学で習うはずですよ? 今さら言うのもなんですが、やっぱり『斬』世界では物理法則そのものが捻じ曲がっているようです。きっとアイザック・ニュートンでも解明は不可能でしょう。可能性があるのは……ゆでたまご先生くらいか?
 さて斬とぶつかったチビは陣笠みたいな髪形学ランに蝶ネクタイというロックなファッション。中身も期待に背かず梅澤先生の漫画に登場する不良そのものです。カルシウムが慢性的に不足しているらしく、いきなり逆上。プンスカプンスカという擬音はギャグとしか思えませんが、さておき他力本願に三人の取り巻きを呼びます。

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 急にキャラが四人も増えたので、すぎたんの脳の処理速度が追いつくか心配です。
 それはそれとして、キャラの名前がわからないとレビューに不便なので渾名を付けておきます。向かって右からタバコピアスおおきづち僕ちんキノコ白鞘
 あ、それとこの一コマ前ですが。

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 僕ちんキノコの左側に窓があります。
 すぎたんの頭脳は右と左の区別もつかない餃子レベルのシロモノだったようです。すいません、拭っても拭っても涙が溢れてきて止まりません。
 えーと、気を取り直してレビュー再開。気が大きくなった僕ちんキノコは
「死にたくねぇだろチビ!
 さっさと土下座して僕のクツをナメやがれ!!」

と無茶苦茶を言います。陳腐すぎてかえって斬新な言い草です。
 さすがの斬も抗議しますが、僕ちんキノコは
「あだとコラァ!(“あんだと”の誤植?)
 僕ちんに意見なんて1万年早ぇんだよぉ!」

と斬を蹴り飛ばします。

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 斬、飛び過ぎ。
 これだけ好き勝手やらかしてまだ腹の虫が収まらないのか、僕ちんキノコは白鞘に命令します。あ、ここで白鞘の姓が討条と判明。

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 すいません、すでに真剣勝負を通り越して斬り捨て御免の領域に到達しています。しかし斬も刀を帯びているから形式的には武士のはず。無双高校には土佐藩の上士と郷士のような階級差別でも存在しているのでしょうか? 竜馬が逝く!
 さて討条は居合いで斬に斬り付けます。斬は研無刀で防御するのですが、抜刀が速すぎます。居合いは納刀の状態でいかに速く抜刀するかを突き詰めた技術であり、先人たちの努力と研鑽の果てに成立した武術です。それをド素人があっさり防ぐ? バトル漫画で才能が技術を凌駕してどうするんですか。しかも救いようがないのは、この程度の主人公補正はこの漫画では日常茶飯事という事実。すぎたんはいったい何を考えているのでしょうか。
 あ、討条の攻撃を凌いだ斬は例によって後ろに吹っ飛びます。

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 僕ちんキノコのキックと飛距離が同じ。つまり雑魚ってことですね、と納得しようとしたら斬が“並の手練じゃない!!!”とちょっとヘンな日本語で戦慄します。並以下ってことか? それとも僕ちんキノコの実力が達人クラスってこと? まさしく謎が謎を呼ぶ展開です。まさか斬がミステリ漫画だったとは!! 読めなかった、このリハクの目をもってしても!!
 えーと、それはそれとして。“このままじゃ殺される!!”と斬は萎縮します。どーせまた都合よく暴走するんだろ一ミクロンも気を揉むことなく読み進めると、手裏剣が討条を襲います。斬のピンチを貫木が救ったわけなのですが。

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 手裏剣を投げた先に斬がいるだろ!! もし討条が避けていたら、斬は初めての友達によってSATSUGAIされていたかも知れないわけです。未遂だったのがまことに残念。
 それとも貫木は前回の真剣勝負をいまだに根に持っていて、これ幸いと斬を亡き者にしようとしていたのでしょうか。これは尋常の漫画ではない。読めぬ……展開が全く……

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 またもや窓の位置関係が逆転しています。ついでにタバコピアスとおおきづち、親衛隊のくせに何の役にも立っていません。考えてみれば曲がり角の向こうの気配を察知していれば(それくらいジャンプのバトル漫画のキャラだったら朝飯前)、斬と僕ちんキノコが衝突することもなかったわけです。獲物を振り回すしか能のない奴らがデカイ顔でのさばっているとは……いかにも『斬』らしい話ですね!
 さておき貫木は僕ちんキノコを脅して討条に刀を納めさせます。斬と貫木が去ってから僕ちんキノコは捨て台詞を吐き、それを斬馬刀を背負った謎の少年が陰で聞いています。いったいどうしたことでしょう。ここだけ見ると『斬』が普通の漫画っぽいです。
 屋上に到着した斬と貫木は「フ~喰った喰った」の一言で昼食を済ませます。が、弁当箱もパンの袋も見当たりません。というか、これまで斬も貫木も手ぶらでした。彼らはいったい何を食ったというのか……ハッ! 謎は全て解けた!
 二人はアニメ版『SHUFFLE!』のヤンデレ楓の空鍋料理を振舞われたのだ!!
 ホラー漫画に転向するつもりですかすぎたん!?

 そんな作者の陰謀は露知らず、斬はさっきの件で貫木に礼を言います。すると貫木は
「俺は助けた覚えはないぞ。
 ただ俺は腹が減って死にそうだったから邪魔なモノをとっぱらっただけだ。
 ……
 約束しただろ?
 一緒にメシ喰おうぜってな……」

先週に引き続いてツンデレ全開。寝付きがいいのでそのまま昼寝。授業中も鼻提灯を膨らませていましたし、おそらく貫木君は一日の三分の二は眠っています。ということはつまり、貫木君はポストなゆなゆを狙っているということです。時代はツンデレだおー。
 斬は貫木に付き合って昼寝しますが、うっかり放課後まで寝過ごしてしまいます。起こしてくれたのはバーサクヒロイン月島さん。

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 第二話のレビューでも触れましたが、本当にフラグが立っていました。しかし恋する乙女と化した月島さんにかつてのバーサクヒロインとしての面影はありません。このままでは彼女の魅力は97%減、ツンデレ貫木に敗北することは必至です。競うな! 持ち味を活かせッッ! と範馬勇次郎ばりのアドバイスを叫んでしまいます。その声が届いたのかどうか、

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 照れ隠しにライバルの貫木を蹴飛ばします。持ち味……イカしやがったなァ~
 さて月島さんはまだ学校に用があるからと屋上を去ります。貫木は斬が月島さんに気があることを悟り、告白させようと教室に引っ張っていきます。なんかモノスゴイ巻き展開なんですが。
 かつてコミックバンチで原哲夫先生は“「週刊少年ジャンプ」で新人が連載を始めた場合、アンケート結果から打ち切りになるかどうか判断されるのは、3週目くらいなんです。”とコメントしました。たぶんすぎたんが今回の原稿を描き上げたときにはすでに3週目に突入していたことでしょう。その辺の影響があるのかどうか。
 所変わって廃部室棟では僕ちんキノコが見知らぬ学生をリンチしていました。無法地帯どころの騒ぎではありません。まさしく既知外に刃物。そんな僕ちんキノコは無双高校の強者をシメて回っているようです。漫画内では描写されていませんでしたが、たぶん手も足も出せないような状態にしておいてボコっているのでしょう。そんなヒキョーモンの次のターゲットは月島さん。ちょっと形勢が不利になると途端に身体が動かなくなり、できることは不意打ちだけの自称剣道五段の女の子が強者なんですか? 僕ちんキノコの脚力を以てすれば実力で勝てそうです。
 今回の最後のコマでは、教室に戻った月島さんがラブレターらしき手紙を持って擬音がゴゴゴゴゴ。僕ちんキノコの陰謀とは知らずに斬を差出人と勘違いして窮地に陥る、というのが来週の展開でしょう。
 これが牛尾君からの果たし状だったらすぎたんは神。




今週の極東情勢 20060903~20060909 

 何よりもまず親王殿下のご誕生、慶賀の至りです。四十一年ぶりの男子皇族、初めての男子皇孫殿下にはお健やかに育っていただきたいです。米CNN英BBCでもトップニュース扱い。英国のエリザベス女王タイ政府ベルギー王室も祝電を送り、スペインやオランダの関心も高いようです。あの中国も祝意を示しましたが、韓国だけは「祝意を送らない」といつも通り。東方儀礼の国(ただし自己申告)は伊達ではない。読売のアジア七カ国世論調査でも再確認されたように、韓国との付き合い方はもっと慎重になるべきでしょう。
 さて国内のメディアですが、例によって朝日は敬語の使い方がなっていません。しかもオチは皇族費の増額。本社を大陸に移して永劫に帰って来ないでください。
 それと絶対に特番を組まないことで知られていたテレ東でさえ特番が組まれたのですが、一般人にまぎれて高橋名人にインタビュー。ご本人もブログで触れています。動画はこちら
 テレ東伝説は終わっていなかった。



 今週のお笑い韓国


   韓国映画「グエムル」
 せっかく韓国初のオリジナル怪獣映画だったはずなのに、蓋を空けてみればいつものようにウリジナル。いいかげん韓国の視聴者も怒ります。なお日本でも公開されましたが大コケ。朝鮮日報はいつものように“日本のせいニダ!”。アンタらみたいな自浄作用のないメディアの責任の方がよほど大きいと思うんですが。


   アユミ、「学校でダイヤルQ2利用して30万円」
 トリビアの泉でも紹介された「田代ちゃんと亡命しろ」の歌手のカミングアウト。
 呆れ果てて何も言えません。




ハヤテのごとく! 第94話 

 1つの格言が人生に意味を与える事もある、かもの第94話「ユニオンテオーペの長老曰く“愛と憎しみは同じもの”」
 今回のサブタイトルの元ネタは少年ジャンプ往年の名作『CITY HUNTER』です。この頃はまだ劇画調の漫画が多かった。あ、ユニオンテオーペの長老とは主人公の義理の父親です。『BANANA FISH』とシンクロニシティを起こしたような麻薬“エンジェルダスト”を主要な登場人物のほとんどに投与するという、ハヤテの両親とは別ベクトルのダメ人間です。
 しかし畑先生は相変わらず御自分がどの少年誌に連載しているのか理解できていないようです。

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 『ギャラクシーエンジェル』のノーマッドと思しきぬいぐるみが射的で倒されます。撃ったのは咲夜。「何やらせても天才やねん」と自賛しますが、客観的に判断してもたぶん事実でしょう。本来ならワタルを差し置いて白皇に飛び級で入学できるほどの成績ですし、見るからに運動神経とか良さそうですし。唯一の難点は、主要キャラがフル登場するはずのカラーで作者に忘れられてしまうほどの影の薄さでしょう。もっとも最近は出番が多いのでその欠点も克服しつつあるようです。それはそれでネタキャラとしての印象が弱くなるようなまことに以て慶賀の至りです。
 ちなみにノーマッドの隣のぬいぐるみは89話に登場した地獄から来た暗殺者マッフィー。この瞬間だけセブンセンシズに目覚めたハヤテがマリアさんにプレゼントしましたが、咲夜は無視。なんとなく『ハヤテのごとく!』におけるマリアさんの立ち位置を暗喩している気がします。

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 いや貴女が楽しんでいるのはヒナ祭り祭りであって白皇の学園生活ではないんですが。
 一緒に通えなくなった原因のワタルは罪悪感から綿菓子や金魚すくいをおごることに。普通なら特にマリアさんならワタルにプレッシャーを掛けて奢らせるように仕向けた腹黒女なのですが、無邪気に喜ぶ咲夜にそんなつもりはないようです。他人に着せた恩はすぐに忘れる性格なのかも知れません。だったら普通にいいキャラです。女子校でモテモテというのも頷けます。

 所変わって主人公(男)は虎鉄君に女の子と勘違いされたまま。このままでは女装して夜な夜な学校に来る変態至極正当な判定が下される勘違いされてしまうので何とか誤魔化すことを決意します。
 そんなわけでさっさと立ち去ろうとしますが、虎鉄君はハヤテを呼び止めて踊りに誘います。

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 虎鉄君は本気でダメっぽいです。それとハヤテ、一人称が僕なのはマズくないか?
 しかし虎鉄君、「さ……誘いたくても誘う勇気のない“漢”たちはいったいどんな夢を見れば……!!」と先週では喪男全開爆走中だったヘタレと同一人物だとはとても思えません。虎鉄君は運命の相手を逃すまいと必死なのでしょう。
 運命って、大抵は主観的な思い込みに過ぎないんですよね。(゚∀゚)アヒャ!
 しかしそんな声が届くはずもなく、ついに虎鉄君はハヤテに告白。

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 サンデー最萌えキャラとして確固たる地位を築きつつあるようにしか見えません。
 虎鉄君に押し捲られるハヤテ、やっぱり女の子のように困り果てて視線を逸らすと、その先には瀬川嬢がいました。

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 腐女子は薔薇の花がお好き。なのでもちろん止めません。
 あ、虎鉄君のご主人様は予想通り瀬川嬢でした。そして彼女はハヤテが男だとあっさり暴露。女顔とネコミミメイド服のせいでどうにも信じられない虎鉄君に瀬川嬢は
「だったら確かめてみればいいじゃないv」
業火にガソリンをブチ撒ける助言
を与えます。
 この後、虎鉄君は信じられない行動を!

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 はい、畑先生はいつものように彼岸と此岸のデッドラインで超絶ビートのラップを踊っています。3巻で乳首券を使い切ってしまったのか、桜色の蕾は視認できず。

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 しかしここで虎鉄君が少年時代の悟空のようにパンパンやってたらきっと一瞬の躊躇もなく一抹の後悔もなく一片の容赦もなく神認定されていたことでしょうに、まったく惜しいことをしました。(そうか?)
 それはさておき、ブラを着けていないということは人形師の呪いも下着にまでは及ばなかったようです。しょせん彼の女装願望は上っ面だけの貧弱なシロモノだったようです。そんなわけでスカートの下は男物の下着なのでしょう。『らんま1/2』の女らんまみたいに。
 しかし、もしヒナギクが同じようなシチュエーションに遭遇していたらどんな事態になっていたことでしょうか。クイーン・オブ・ひんぬーの称号を奉られた(誰にだよ)彼女の断崖絶壁第二次性徴期の実在そのものを疑わせるに充分ですから、ブラを着けていようがいまいが胸だけで男女の区別を判断するのは限りなく不可能に近いでしょうし。あ、断っておきますが俺はヒナギク派です。

 とにかく久能帯刀にならずに済んだ虎鉄君ですが、
「裏切ったな……
 お前もまた……今までの女みたいに……私を裏切ったな……」
「お前みたいな奴がいるから……
 戦争がなくならないんだ――!!」

やっぱり喪男らしくシンジとカミーユのセリフを借りてハヤテに襲い掛かります。や、ヘンな意味じゃなくて。
 そんなハヤテのピンチは露知らず、ナギとマリアさんはヒナ祭り祭りを楽しもうとします。

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 パツイチでガーゴイルを思い出せるサンデー読者の割合ってどれくらいのものなのでしょうか? というかテキ屋、本気で商売する気があるんでしょうか。
 そんなこんなでナギはヒナギクと接触、三十万の腕時計をプレゼントします。

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 素直に喜ぶヒナギクに普通に萌え。これで相手がハヤテだったら簡単にはいかないでしょう。そういやハヤテ、ヒナギクへのプレゼントはどうした?
 さてヒナギクと別れたナギは逆上した虎鉄君に攫われます。出番が少ないとはいえさすがはメインヒロイン、捕らわれのお姫様役はけっこう数をこなしています。これがマリアさんだと自力で解決してしまうからお話にならない。というか、今回メインのはずのヒナギクがどんどん脇に追いやられているのは何かの陰謀ですか?
 しかし三千院家の令嬢を誘拐したのでは、確実に瀬川家の責任問題になると思います。






北斗のコリアン 

“核戦争が終結して暴力がすべてを支配する世界となった大地で、北斗神拳伝承者ケンシロウが暴徒を相手に拳をふるう。リンやバットを引き連れ、北斗神拳と表裏をなす南斗聖拳の使い手で、関東平野を支配するKINGことシン、牙一族、アミバ、カサンドラ獄長ウイグルらを倒していく。その中で、北斗神拳を共に修行した長兄ラオウや次兄トキ、それぞれの宿星を持つ南斗六聖拳の伝承者達が登場し、ケンシロウと激闘を繰り広げていく。”

 えーと、面倒くさいのでWikipediaからあらすじをコピペしまいました。
 タイトルですが別に韓流パチモン実写映画ではありません。『北斗の拳』に登場するコリアンについての話です。
 彼の名前はキム。『北斗の拳』の舞台は日本なのでたぶんキムくんは在日なのでしょう。韓国系なのか北朝鮮系なのかまでは語られていません。まあハート様みたいに国籍うんぬん以前にホモサピエンスに分類するのも憚られるような方も登場していらっしゃいますから瑣末な問題なのでしょう。それはそれとして、彼はラオウの回想シーンに登場します。というかそこでしか登場しません。
 雪の振る遠い過去、道場から突き飛ばされたのが初お目見え。

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 意外と普通の顔です。目も釣りあがっていないしエラも張っていません。
 さてキムくん、実は北斗神拳伝承者の候補生だったのです!!
 しかし考えてみればラオウもトキもケンシロウも大陸からボートピープル風味に流れてきた不法(?)入国者です。北斗神拳伝承者の門戸は民族に関係なく開かれているようです。はいそこ、一子相伝の暗殺拳じゃなかったのかよとか突っ込まないように。当時のジャンプ漫画ではよくあることです。
 しかし残念ながらキムくんは伝承者としての才能が欠けていたようです。

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 ちなみにヒゲ親父リュウケンの本名は霞羅門といってバリバリの日本人です。キムくんの内心では
“アイゴー! 民族差別ニダ! 謝罪と賠償を要求するニダ!!”
とハラワタが煮えくり返っているように思えてなりません。しかし本来、伝承者争いに敗れた人間は拳を潰され、記憶を奪われるのが宿命です。どう考えてもリュウケンの温情主義は度を超えています。リュウケンの措置は、おそらく民団あたりにクレームを付けられるのを嫌がったものと推測されます。

 さておきキムくんは下山します。その途中、稽古で受けた傷のせいで倒れ伏してしまいます。そこを通りがかったのがケンシロウ。無表情ではありますがキムくんに手を貸し、バッグを差し出します。
 キムくんはそんなケンシロウに逆ギレ

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    ( ゚д゚)ポカーン

  ついうっかりこんなのとかこんなのとかこんなのとか思い出してしまいました。なお少年ケンシロウはまだクレイジー・キリングマシーンと化していないので頬をはたかれたにも関わらす「お元気で」と声をかけます。

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 なんでキムくんはこんなにおミソなんでしょうか。
 『北斗の拳』の原作者、武論尊(=史村翔)氏が自衛隊上がりのアメリカ嫌いであることはつとに知られていますが、この度コリアン嫌いでもあったことが判明しました。しかしまあ『ライジング・サン』の主人公の父親にホワイトハウスへ神風特攻を決めさせたのはさすがにやりすぎでしょう。911テロの報に接して「その手があったか!」と膝を打った小林よしのりに較べりゃまだマシだという声が聞こえてきそうですけど今回は無視。
 あ、キムくんの名誉のために付け加えておくと、別れはわりとさわやかだったりします。

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 それより前にひとこと謝れよと心で悪態を吐いているようにしか見えない少年ケンシロウ。
 なお破門された後のキムくんの消息は不明です。一説にはアミバ様に北斗神拳を伝えたとの噂も流れています。
 しかし考えてみれば北斗四兄弟の中で日本人の可能性があるのは“北斗神拳の汚点”ジャギ様だけなんですよね。

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 激しく嫌だ。




バカ漫画レビュー『斬』六太刀「勝ち? 負け?」 

 ――前回、絶体絶命のピンチを迎えた斬。彼はどうやって貫木の攻撃に対処するのでしょうか。
 ――本日はアシスタントとして生まれついてのギャンブラー、ダービーさんにお越しいただきました。

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「一応の礼儀として、お招きいただき光栄だと言っておこう。なに、感情がこもっていない? ふむ、それでは君の魂をコインにして私のコレクションに加えてあげよう。感激したまえ、本来なら私とギャンブルをして負けた者だけに与えられる栄誉なのだから」
 ――全身全霊を賭けて御免被ります。
「やれやれ、人の好意を無にするヤツだ。まあいい」


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 ――はいはい。
 ――さて頭上の貫木に一向に気づかない斬。そんな彼の左頬に偶然ハチが止まります。


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「そのハチがいったいどうしたの言うのだね? ……ハッ! も、もしや……いや、いくらすぎたんでもまさかそこまでは……」

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 ――そのまさかです。ハチを追い払うために斬は研無刀を持った右手を振り上げたんですよ。

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 ――いやはや、偶然ってすごいですね。『旋風の橘』のスパイラル破りを兆倍凌ぐ馬鹿馬鹿しさですよ。しかしなぜ斬は普通に左手を使わなかったんでしょうか。ダービーさん、その辺の解説をお願いします。
 ――……あのー、ダービーさん、もしもーし?


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 ――あー。これはダメですねー。あまりの超展開に立ったまま気絶してしまいました。
 ――仕方がありません。ここはダービーさんの弟さん、テレンス氏に代打を頼みましょう。

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「お招きいただき光栄の極みにございます。感謝の気持ちを込めて貴方の魂を人形に込めて私のコレクションに加えて差し上げましょう。いえいえ礼には及びませんよ、私のコレクションに加えられるのは……」
 ――兄弟揃って同じコト言わんでよろしい。
「どうにも無粋な方ですね。まあいいでしょう、手早く始めなさい」
 ――了解。
 ――斬を仕留め損ねた貫木は、刀が激突した衝撃で再び宙に舞い上がります。
「ちょっと待ちたまえ。刀が激突した衝撃で? 宙に舞い上がる?
 すぎたんは日本刀をスプリングマンか何かと勘違いしているのではないかね?」

 ――いいじゃないですか。どっちも金属ですし。
「……どうやら貴方は少し疲れているようだ」
 ――とんでもない。俺はこの上なくハイテンションですよ。そうでなければこんな漫画のレビューはやっていられませんって。
 ――さて斬が追い払ったはずのハチですが、怒り心頭に発して斬を追尾します。


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 ――そして斬はうっかり蹴つまづいて着地する寸前の貫木を攻撃。

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 ――やれやれ。あなたの兄貴ならこの程度の展開なんなく見破っていたでしょうね。
 ――というか、超展開というのは次のコマを指すんですよ。


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 ――うーん、上段の斬撃を防御したのになぜ貫木は上空に素っ飛んで行ったんでしょうか。テレンスさん、その辺の解説をお願いします。
 ――……あのー、テレンスさん、もしもーし?


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 ――あー。これはダメですねー。あまりの超展開に座ったまま気絶してしまいました。
 ――さあダービー兄弟が仲良く再起不能にされてしまったので今回のレビューはこれでお開き。また来週にお会いしましょう!
 ……というわけにはいかないんでしょうね。畜生。


 さて。ここで一つ、『斬』のキャラクターたちの強さを不等号で表現してみましょう。

  ハチ>>>主人公>>>ライバル

 もう立っているのもままならないほどに斬新です。
 とりあえず斬は木刀一本でスズメバチの群れを全滅させられるように『風魔の小次郎』を三万遍読め。そして読み終わるまでジャンプの誌面に帰って来るな。
 あ、斬に屋上から飛ばされた貫木ですが、とっさの判断で鉤爪を引っ掛けて墜落は免れました。しかし振り子の原理で身体が壁に叩きつけられてしまいます。

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 左が全身
 すいません貫木君、貴方の日本語は複雑すぎて俺には理解できません。
 あと貫木は「こいつは武士(おとこ)と武士(おとこ)の真剣勝負。負けたからにはケジメをつけてぇんだ」と斬に自分を殺すように指図します。いや武士(おとこ)って、アンタ忍じゃなかったのかよ。それに、そんなに死にたきゃ自分で手を離せ。ここで斬が手を出したら100%過剰防衛です。大負けに負けて自殺幇助。
 もちろんどちらも御免なので斬は貫木を引き上げます。

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 左が全身やられちまうよりもダメージが大きそうなんですけど、いいんでしょうか?
 とにかく貫木は助けてもらったわけなんですが、
「な……何のつもりだ。
 何で引きあげやがった!!
 あのままカギヅメを放しゃ済んだ話だろうが!!
 さあ早く!
 とっとと煮るなり焼くなり好きにしやがれってんだ!」

と逆ギレ。とうとう貫木君もすぎたんワールドの住人になってしまいました。正常な精神構造をしていた貫木君、さようなら。君のことは忘れないよ。五分くらい。
 後は色々あって貫木が不細工です代を襲っていた誤解が解けます。不細工です代(仮)にしておこうかと思いましたが、まあ問題ないでしょう。斬は正真正銘のラッキーマンですから。
 そして初めての友達になれたかも知れないと涙を流す斬に、貫木は根負けします。
「あぁもうわかった!!
 俺はお前に負けたんだ! 勝ったお前がそういうなら従うまでだ!!
 お、お前がそんなに友達が欲しいってんなら、とととと友達にでも何でもなってやらぁ!!」

「えっ……」
「く、くそっ。
 か……かか勘違いするなよ!
 勝ったお前が友達が欲しいっつうから武士(おとこ)のプライド曲げてでも、と……ととと友達になるっつったんだからな!」

 貫木君はツンデレでした。
すぎたん、玄人だけではなく腐女子まで取り込もうという魂胆ですか?

 そんなこんなで貫木はヤムチャ化決定。新しいライバルキャラが登場するまで連載が続けばの話ですけど。




疾風のごとく! 

 『ハヤテのごとく!』の主人公、綾ハヤテは両親がどうしようもないダメ人間なので幼いころから様々なアルバイトを経験しています。そしてこの度、陸上自衛隊でもバイトしていたことが判明しました。

koukidousya_hayate

 陸上自衛隊が装備する兵員輸送用自動車「高機動車」、通称「疾風(はやて)」です。ちなみに画像はWikipediaから。
 疾風くんは四輪駆動であり、市販車の技術も応用しているので機動性や走破性に優れています。重迫牽引車として扱われているとおり、120mm迫撃砲を牽引して操砲員を全員乗せることが出来ます。
 残念ながら陸自では疾風とはほとんど呼ばれず、コーキ(高機)と略されているようです。皆さんはちゃんと疾風くんと呼んであげましょう。

 はいどうも、お後がよろしいようで。




今週の極東情勢 20060827~20060902 

 ようやく安倍さんが総裁選挙への立候補を正式に表明しました。まあ言いたいことは先週に言っているので特にコメントは無し。インドとの連携強化路線に難癖をつける河野さんはどうかと思いますが。やっぱり紅の傭兵さんにとってインドは偉大なる中国サマに楯突く無礼な国に過ぎないのでしょうか。

 沖縄戦の渡嘉敷島での集団自決事件ですが、帝国軍による自決の強制を否定する証言が現れました。昭和時代にはすでに女子青年団長の宮平初枝さんや援護申請の担当をしていた宮村幸延さんが虚偽の申請であったと告白していますし、作家の曽野綾子さんも十四年前に『ある神話の背景』で指摘しています。今回、初めて琉球政府の当局者が証言したことで強制説は完全に崩壊することでしょう。
 なお今になって真実を告白するのは「赤松隊長や玉井村長に安らかに眠ってもらうためには、私が言わなきゃいけない」からだと照屋昇雄氏は語りました。赤松嘉次元大尉の魂がやすらかならんことを切に願います。直接、手を下さない虐殺という壮絶に理解できない主張を展開する方もいますが。



   今週のお笑い韓国


   スクープフィクション 特集 九段の母証言
 その気になれば人は際限なく下劣になれるということを身を以て証明してくれた記事です。さすがは韓国発の「市民」ニュースサイト、この記事とかこの記事とか、ついうっかりどーんのノリでレビューしてしまおうかと悩んでしまうほどの突き抜けぶりです。


   ブッシュの牧場招待は事実ではない
 なんでこの方はこんなに小学生でもやらないような自爆が好きなんでしょう。


   変化の契機に、と韓国外相が安倍氏に期待感
 はい、いつものように自分の都合だけで日本に期待を押し付けています。どうせすぐに落胆、そしてファビョンに変わるでしょうに。
 そういえば半月ほど前にも東条元首相のお孫さんの眼前でファビョってくれました。映像はこちら
 ちなみに俺が初めて火病の存在を知ったのは司馬遼太郎の最後の長編小説『韃靼疾風録』だったりします。




少年ジャンプ ワールドトリガー 斉木楠雄のψ難 ハヤテのごとく! 銀の匙
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