保険 アリコ Moon of Samurai 2006年06月

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 2006年06月 

機神咆吼デモンベイン 第5話 

 ことあるごとに画面から目を背けてしまった前回や前々回とは違い、今回は括目して見よ的な出来栄えでした。

 満月の下の鬼械神サイクラノーシュ、そして遙か下方の怪しげな地下神殿の暗がりから舞台は始まります。デザインはマヤ文明のティカル遺跡のピラミッドに激似。その頂上で見知らぬ金髪ねーちゃんが魚介類に食われます。や、言葉通りの意味で。メソアメリカ文化の遺跡での出来事らしく生贄にされたらしい。
 ブラックアウト後に表示されたサブタイトルは原作と同じ「THE SHADOW OVER INNSMOUTH」。出典はH.P.ラヴクラフトの著作「インスマスを覆う影(THE SHDOW OVER INNSMOUTH)」でしょう。こちらもデモンベインと同様に港町インスマウスの怪事件を主軸に据えた短編です。なお斬魔大聖だと「THE SHDOW OVER INSMOUTH」と、Nが一つ抜けていました。PS2版では訂正されていましたから、深い意味はなく、ただの誤植だったのでしょう。

 デモンベイン世界のインスマウスは国内でも有数のリゾート地なので水着乱舞。
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 そりゃ九郎の鼻の下も伸びるってモンですよ。勃起したロボ?
 ドクターウェストの出番が思いっきり端折られていたのは残念でしたが。あとアル、すでにダンセイニ召喚済み。
 しかしそれはそれとして、覇道家の依頼で調査に訪れたというのに九郎はまるで仕事しようとしない。そんな姿勢だから本業が探偵だったことを忘れられるんだよ。姫さんにヘッポコホームズ呼ばわりされるのも仕方がない。あ、そういやアニメだと姫さんの酒乱による落花狼藉は省略されてたな。

 宴会場でもテンションは下がりません。ゲームよりもサービスが効いています。
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 右下のは別の意味でのサービスカットですが。これはこれで似合っていますが、PS2版みたくもっと突き抜けた絵でよかったのでは?

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 お約束の混浴イベント。ベッタベタすぎるぜハラショー。だがそれがいい。
 今までのアルの所有者たち(アズラッドとか)は、あくまでも術者と魔道書というドライな関係を築いていました。しかし九郎だけは単なる武器・道具としてアルを扱ったりはしません。原作だと戦友という言葉に思い当たってアルは無邪気に喜ぶのですが、アニメだと段階を一つ素っ飛ばしてなにやらいい雰囲気に。そして予定調和のごとく姫さん+ライカさんの乱入。ゲームの姫さんルートでの女の戦いも勃発しそうです。
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 今回は本気で作画のレベルが高い。
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 翌日、本来の目的である怪事件の調査を始めます。九郎と違ってちゃんと仕事をしていた執事さんの調査によれば、沖合いの孤島が怪しいそうです。そこで蒸気船で航海に乗り出すのですが、姫さんは二日酔いだしライカさんは着いてくるしで緊張感が無さ過ぎます。銀河鉄道999の車掌さんのコスプレをした敵が船を爆破させますが、ノリはほとんどギャグです。シリアスへの移行が死ぬほどヘボ。ちょっと褒めたと思ったらすぐこれだ。

 一行と離れ離れになり、アルと二人きりになった九郎は冒頭の遺跡に入ります。そこで赤紫の霧を吸った九郎は心の底に封印されていたペドフィリア魂を解き放ちます。

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 アルを押し倒し/唇を奪い/胸を揉みしだき/脚を触り倒します。
 さすが深夜枠。ここまでやりますか。仕舞いには水着越しでは飽き足らず、生乳へと指を這わせます。
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 アルはアルで、キスされた時点で目を瞑ってしまいます。受け入れ態勢万全カモンベイビーマイダーリン状態だったのですが、さすがに身体をまさぐられると我に返って九郎の股間を蹴り上げます。使い物にならなくなったらアルも困るのでは? これを教訓に九郎は愚地独歩に弟子入りしてコツカケを伝授されます。嘘です。
 しかし今週のハヤテといい、貧乳に触るのが流行っているのか? いいぞもっとやれ。

 その後、縛られていた姫さんたちを九郎と執事さんが救出します。バルザイの偃月刀の投擲一発で深きものどもは九郎たちに尻込みします。例によって動きが少なく退屈ですが、作画は崩壊していないのでデッドラインはギリギリ踏みとどまっています。そして今回の事件の黒幕にしてアンチクロスの一員が登場します。鬱陶しいセリフ廻しを好む、見るからにエセ紳士な男の名前はウェスパシ、アヌス。
 え? 途中で区切るな? だって名前が長くて息継ぎが必要だし、なんかホモ臭いし。もー(前略)アヌスでいーじゃん。
 さて(前略)アヌスはオッドアイのロリ魔道書、ルルイエ異本に命じて水神ダゴンを召喚させます。九郎とアルはデモンベインを操縦して戦いますが形勢は不利。アクションは……とりあえずこれまでと較べたら少しはマシなレベルでしょう。
 そこにエンネアが手助けしてアルの断片、クトゥグアとイタクァの力を取り戻します。話のテンポが駆け足なのであんまり有り難味が感じられない。いっそのこと、ページの回収はバッサリ省略したほうが良かったのでは。
 さておき、デモンベインは右手から炎の魔力を、左手から氷の魔力を開放。極大消滅呪文メドローアでダゴンを粉砕します。

 アーカムシティへの帰りの船にて。私服姿のアルに狂おしく萌え。
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「昨日は悪かった……。変な霧にやられて、お前に……」
「言うなっ! 妾はもう忘れたっ!」
「でもさ、こういう事はハッキリさせとかないとな……。
 お前も……一応、女の子だし……」


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 アルは女の子扱いされて思わず顔を綻ばせますが、表情を引き締めて
「……そ、そうか……。よし! ならば、謝罪の言葉を聞いてやろう」
とあくまで傲岸不遜。しかし頬は紅潮したままです。ツンデレ万歳。
 九郎はそんなアルの乙女心に気づかず、
「悪かった……。あれは事故だ。俺がしたくてしたわけじゃない。させてくれると言ってもしない。する気もない! 全くない!
 これっぽっちもない!!

爽やかな笑顔で自爆。アルの魔力を喰らって海に放り出されます。これぞ王道。

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 バトルシーンの動きの少なさに目を瞑れば、原作ファンも充分に満足できるレベルでした。ぜひ以後も今回のレベルを維持・発展させていってほしいものです。

  




ハヤテのごとく! 第85話 

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 人生で必要な事はすべて釣りから学んだ。
 第85話「昔、魚は釣りバカ大将みたいに釣るのが普通だと思ってました」

 タイトルや表紙からも判るように釣りの話でした。なおサブタイトルの元ネタは以前にベストセラーになった『人生で必要なことはすべて幼稚園の砂場で学んだ』と、邦画を代表するタイトル『釣りバカ日誌』『裸の大将』でしょう。

 試験前ということで早く帰宅できたナギですが、屋敷に着くなり退屈がります。
 そんな彼女にハヤテは提案します。
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 三千院ナギの憂鬱? いやバックステージでも

そして、内容的には特に何もないというか
正直なことを言えば
前編をやった後、後編をやらないというアニメを見たせいで
「そうか……いきなり八月くらいの話をやるのもありか……」
とか考えている自分がいたりします。
今はやる勇気はありませんが、
一話完結なら季節ネタもありかと思ったり。
まぁ、とか言いつつやる勇気はないとは思いますけど……


と述べておられますし。もっともアニメは来週で最終回ですが。マイガッ!

 劇中の会話から類推すると、来週は試験に向けてのお勉強会イベントでしょうか。で、ハヤテは生徒会三人娘のオモチャにされると。でもそれだとせっかくの再来週の巻頭カラーが期末テストになってしまうから可能性は低いか。実際のところ、カラーはひな祭りのヒナ祭りイベントこそヒナギクファンの願いですし。

 次回に向けての伏線を張り終えたナギは退屈しのぎに釣り漫画を読み始めます。そのタイトルは『釣り大好き一・二平』……。主人公が秋田県に住民登録されている『釣りキチ三平』ですね。さすがにキチは今のご時世ではマズいようです。
 で、二巻のカバーにもあったように漫画の影響を受けやすいナギは。
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 釣り場は三千院湖。三千院邸の敷地内にある直径2kmほどの湖です。広いとはいえ魚が釣れるのかと訝るハヤテですが、マリアさんの説明によれば“独自の生態系を作り出し、あたかも小宇宙のようになっている湖”だそうです。なにやら得体の知れない進化を遂げたUMAでも棲息していそうだ
 あと釣れた魚で夕飯のメニューが決められるそうですが。
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 会話を交わさずに意思が疎通できています。伊達に魔女はやっていません。これぞまさしく!

   ↓隠れて陰口を叩いた新兵を捜して
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「答えなし?
 魔法使いのババアか!」


 ……ニュータイプでも野球漫画のバッテリーでもなく真っ先にハートマン先任軍曹を連想してしまう俺はシェルショック(戦争神経症)で後方の病院に移送されますか。そうですか。あと魔法使いのババアとはいったい誰を指しているのかは永遠の謎です。
 もちろん『ハヤテのごとく!』にもっとも適切な軍曹トークといえば、以下のセリフにトドメを刺すわけですが。

   ↓トイレを掃除する新兵に向かって
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「ピッカピカに磨き上げろ。
 聖母マリアでもウンコしたくなるようにな」

 あと聖母マリアとはいったい誰を指しているのかも永遠の謎です。

 さて。この辺で止めておかないと、ほほえみデブの恋人シャーリーンに被鋼徹鋼弾(フルメタル・ジャケット)で脳天をブチ抜かれてしまいそうなのでハヤテレビューに戻ります。

 ナギの提案によって初心者には難度の高いフライフィッシングが始まり、メインキャラクター三人による華麗な三重奏が奏でられます。
「ピシッ」
「パシッ」
「スポッ」
「ピシッ」
「パシッ」
「スポッ」

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 特にナギの失敗が絶妙なアクセントを添えています。しかしなぜかナギはすぐに飽きてしまいました。本当になぜでしょう。(極悪)
 ハヤテはナギが怪我をしないように、サオが飛んでいかないボートでの釣りを薦めます。ナギはナギでハヤテと二人きりになれるチャンスだからと素直に従います。
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 この時の二人の胸中は。
(し……しかしハヤテの奴、ボートで二人きりになったとたんくっついてくるとは……。意外と大胆な奴だな……)
(ボートでサオなんか振ったら間違いなく落ちちゃうからしっかり支えないとなー。
 しかしお嬢さま、ちっこいな~。子猫抱いてるみたいだ……)

 見事なまでに擦れ違っています。もっともこれが『ハヤテのごとく!』の基本ですし、この関係が崩れてしまったら最終回へと一直線です。もはや当初の予定のように第8話くらいで簡単に誤解が解けるような状況ではありません。あと子猫で思い出しましたが、シラヌイはどこへ行ったんでしょうか?
 それはともかく、気持ちの乖離は別として二人はそれなりに釣りを楽しんでいました。そこに現れたのは悪い魔女湖のヌシ。幅だけでボートの全長くらいはある立派なUMAでした。サオを引っ張られて湖に引きずり込まれそうにナギを支えようとしてハヤテは。
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 このラッキースケベ! もっともナギは洗濯板なのであんまりラッキーでもないか。

   ↓元祖ラッキースケベ
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 はっ! これはもしや第一話から登場した金髪少女が戦死し、主人公は活発な赤毛少女に乗り換えるという伏線なのか!?(違うて)

   ↓金髪少女から赤毛少女へ
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 さておきハヤテは
「んあっ!!
 バッバカ!! そ!! そんなに強くしたら……!!」

と、大きなお友達が耳にしようものなら頓死まちがいなしのナギの喘ぎ声を聞いても手を放しません。まったくコンビニで立ち読みしなくて良かった。いい歳こいた男が雑誌を抱えて身もだえする様は見られたものじゃないですからね。
 結局、釣り糸が切れて魚は逃げていきました。
「ふーよかったですねーお嬢さま……糸が切れて……。
 でも無理しちゃだめですよ。お嬢さまちっちゃいんだから……」

 ハヤテは自分がどこを触っていたのか気づいていなかったようです。まさしく驚異のフラット。仰向けになれば雄大な地平線が拝めそうです。
 もっともナギは別の意味に取り違えて
「うるさい!!
 ヒナギクだってこんなもんだ!!」

ヒナギクに唯一対抗できる部位であることを強調します。それはつまり、二人ともちっちゃいというよりも絶無の域に到達していると理解してよろしいので(ry
 それを考えるとハヤテはナギに何と言われようとも手を放すべきではなかった。ナギがヒナギクにたった一つでも勝利できるように、その両手でナギの胸を育ててこそ一流の執事にふさわしい行動だったのです!
 ……なんだか突発的に工業廃液でも一気飲みしたくなりました。

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 マリアさんは大物を釣り上げていました。というか、吊り上げていました。一人寂しく満足げに缶ジュースで乾杯。そんな枯れっぷりを惜しげもなく披露してしまうから七巻の帯でさえ年齢をネタにされてしまうんですよ。
 あと、そのサングラスは『釣りキチ三平』の魚紳さんのコスプレですか? 単なる偏光グラスかも知れませんけど。

 最後のコマ。
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 メイドさんに不可能はないそうですが、メイドとしてマリアさんよりも人気が高いサキさんは可能なことのほうが少ないのは何かの陰謀ですか?

  




涼宮ハルヒの憂鬱 第13話 

 今回はついにストーリーの本筋に移行しました。クライマックスまであと一歩。

 女子と肩を並べて下校する、という夢が叶ったキョンですが、相手がハルヒなので喜びを感じるような余裕はありません。

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 キョンとハルヒは朝倉涼子のマンションを訪れます。朝倉はもはや日本どころか地球上に存在しないのですが、ハルヒはそんなことを知らないしキョンも教えるわけにはいきません。おかげでハルヒとキョンのテンションは正反対。ま、いつものことといえばいつものことですが。ハルヒは持ち前の行動力と傍若無人な振舞いでオートロックを攻略します。

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「なんとぉ!」
 えーと、シーブック?
「抵抗するなよ、いっちゃえよ……そらみろ!」
 さてマンションに不法侵入できたはいいものの、朝倉の部屋のカギは開けられませんでした。するとハルヒは目標を変えてマンションの管理人から朝倉について訊ねます。キョンも驚くくらいの常識的な口の利き方でしたが、そのぶん閉鎖空間での神人の破壊っぷりはひどくなりそうだ。管理人のじいさんが知っている限りの情報は引き出せたのですが、肝心の転居先については不明なままなでした。あと管理人のキョンへの忠告、
「その娘さんは今にきっと美人になるで、取り逃がすんでないよ」
は人生経験から導き出された審美眼なのでしょう。基本的に同感ですが、それまで宇宙が持つかどうか。

 不満が残るハルヒにキョンは
「俺、もう帰っていいか?」
と空気の読めないことを言い出します。そんなキョンにハルヒは、宇宙人や未来人や超能力者のような尋常ではない存在をこれほどまでに捜し求める理由について語り出します。

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 彼女は小学六年生のときにナイターを観戦に行ったのですが、球場から出てくる観客の数に圧倒されます。しかもその群集もまた、日本の人口から数えれば二千分の一に過ぎなかったのです。自分が特別な存在ではなく、彼女のクラスもまた日本ではありふれたものだということを自覚したのです。
 たいていの人間はそこで折り合いをつけ、世界に合わせて自分を変えていくものです。しかしハルヒにはそれが我慢ならなかった。本来なら世界としては何の支障も無く運営されていくはずだったのですが、幸か不幸かハルヒには自分ではなく世界の方を改変してしまう力を秘めていました。
 そして三年前。ハルヒは“待ってるだけの女じゃないことを世間に訴え”、そして全てが始まりました。しかしハルヒ本人はそれと知らず、砂嵐のような精神状態で中学生活の三年間を送ることになったのです。

 第10話で長門と朝比奈さんがそれぞれ宇宙人と未来人であることが客観的に証明されましたが、今回は古泉の番でした。彼は超能力者だと自らを評しましたが、限定された状況でしか発揮できないとはいえ確かにキョンは古泉の超能力を目の当たりにしました。まあ根性の悪い見方をすれば、上記の三人が普通人ではないというのはあくまでキョン(=視聴者視点)の認識に過ぎないわけであって、純粋に客観的に証明されたわけではないんですよね。その辺を活用して大どんでん返しをやらかしたら……まあ原作小説はともかくアニメには関係の無い話題ですね。
 第4話にも古泉の口から語られた閉鎖空間と、そこで暴れる謎の巨人「神人」。
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 なんだか巨神兵とダイダラボッチのハーフみたいです。
 なお閉鎖空間は夜と区別が付きませんし、「神人」も一見した限りではずいぶんのっぺりして現実感がありません。もっともそれは手抜きではなく、ハルヒの不安定な精神状態という非日常を表現しているのだと好意的に解釈できます。実際のところちゃんと動いていますし、なにより京アニが今まで積み重ねてきた実績がそう思わせてくれます。作り手と受け取り側の関係は決して一方通行ではないのです。デモンベインもこれくらい信頼させてほしい。

 あと古泉バトルモード。
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 ノベルだと古泉の体そのものが変化して球形になるのかと思っていましたが、アニメだと球状のバリアーを張り巡らせるようです。
 それにしてもキョンは古泉には冷淡だ。まあ美男子と仲良くできるほど寛容な精神を持ち合わせた男は少数派ということでしょう。

 あとEDのテロップですが。
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 ハルヒの名前は彼女の精神状態を象徴するかのように単独表記。SOS団のメンバーからも外れています。
 こういう芸の細かさが京アニの縁の下を支えているのでしょう。朝比奈さんの出番がゼロでEDでも無視されていたのは関係ないでしょうが。

  




シグルイ 第35景「討人」 

 今回めでたく岩本家の閉門は解けました。それを機会に下男の茂助さんはさっさと片付けてしまいたいものがあったのですが、三重は承知しません。
「これはお父上の無念そのもの」
とこの漫画の主要人物らしく狂気がかった目の先にあったものは。
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 せせせ聖骸布!? や、カレンじゃなくて。
 さすがは虎眼先生。イエス=キリストと同じく死してなおその姿を布に転写するとは! 神の御子のそれと違って、見る者に恐怖しか呼び起こさないのが実に虎眼先生らしい。

 さて前回に三重がしたためていた仇討願を受け取った掛川藩の目付は、三重ではなく藤木源之助を召喚しました。彼は藩庁として仇討願書は受領できないと藤木に告げます。彼の説明によれば、仇討とは当主が討たれて家督が立ち行かないときに限って認められるものだそうです。「仇討ってそういう決まりだったっけ?」という疑念が頭をよぎりますが、次のセリフでそんな思いは吹っ飛んでしまいます。
「しかるに岩本家は藤木源之助……其方を跡目にする旨、すでに虎眼より届けられておる!」


(゚Д゚)    

( Д )  ゚  ゚

( Д )    ......._。......_。 コロコロコロ…



 なんか前々回で藤木を助けたり狂気のキの字も無い笑顔を浮かべたり、虎眼先生がどんどん“いいひと”になっていっています。虎眼先生善人化計画進行中!? なんかこれまたイエス=キリストと同様に死後の神格化がすごいことに。そのうち全人類の原罪を背負ってユダ=伊良子清玄に斬られたのだとか言う珍解釈が生まれそうな勢いですよ。それはとにかく、藤木や牛股師範がいささかどうかと思われるほどに虎眼先生を慕っていたのも、理由がなかったわけじゃなかったんですね。
 虎眼先生の厚恩を心でどう受け止めているのか、藤木の表情には出ません。しかし彼はあくまで仇討願を受理してくれるように頭を下げます。しかし掛川藩の老臣たちは認めるどころか、身分も低く無口な藤木を叱責するばかり。
「そもそも其方が腑甲斐無き故かかる仕儀に相成ったのだ」
「虎眼が討たれし日、其方は何処におった?」
「虎眼の亡骸を前に、士にあるまじき狼狽を見せたるは其方ではないか」
「虎眼が其方を拾わなければ、其方は今も粟本村の松の木に逆さ吊りになっておるのだぞ」
「あはれは虎眼よ。あれほど技量を持ちながら、弟子には恵まれなかったとはのう」

 藤木は黙ったままで言い返しません。山口貴由作品の主人公は全員マゾだから藤木源之助はまずもって他人の責任よりも自分の失敗を考える人間だからです。
 しかし虎眼先生が伊良子に斬られたおかげで時期武芸師範役に昇進できそうな侍が失言してしまいます。
「当道者に討たれた岩本様が、果たして家中一の使い手であったかどうか……」
 知れたものではございません、とでも続けるつもりだったのでしょうが、それから先の言葉は永遠に彼の口から漏れることはありませんでした。敬愛する師を侮辱するものは誰であろうと悪即斬虎眼流にとっては悪なのです。丁重に扱って伊達にして帰したりもしません。

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「なっ!?
 座ったままの姿勢!
 膝だけであんな跳躍を!
 何者!?」

と初代ジョジョのように叫んでしまいそうな藤木の一回転です。もちろんツェペリ男爵のように複雑骨折を治療してくれるわけではなく、まるで舟木道場の兵馬数馬のように額を三寸斬り込んで即死させます。
 さっきまで侮っていた藤木の恐るべき技量を前に、老臣たちは顔を青ざめさせます。いや、殿中でござろう。目撃者もいることだし、問答無用でお家断絶では?
 しかし報告を聞いた藩の家老は
「虎眼流、錆びてはおらぬようだな……」
と一言で済ませてしまいました。ちなみにこの家老、右目が傷を負っていて隻眼です。これまた虎眼流に伊達にされたのかと最初は考えましたが、仔細に見返すと右目の傷は金創でした。さすがの虎眼流も、真剣で試合うような危険は冒さないでしょうし。たぶん関ヶ原か大阪の陣あたりで受けた向こう傷でしょう。もしかしたら、戦国の気風を身に纏った家老だからこそ咎めなかったのかも知れません。士は士を知る。
 ちなみにどうでもいいことですが、藤木を罵倒していた閣僚の一人。

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 興津三十に激似です。

 藤木たちの仇である伊良子清玄は濡れ場に突入。なんでも伊良子の瞳は娘たちを虜にもしたし不安にもさせたが、双眸を失った伊良子は抵抗し難い悩ましい引力を発生させているそうです。どっちにしろ美形は得だということで。けっ。
 伊良子の湯浴みを手伝う内儀は貞淑で知られていましたが、それでも彼を前に一切を忘れていました。しかし伊良子の脳裏にあるのは藤木の姿だけ。虎眼先生を前にして走馬灯のように駆け巡った思い出には、かつて関係した女性ばかりが浮かんできたというのに。ずいぶんとストイックになってしまいました。
 伊良子は必死に藤木を過小評価しますが、却って彼の印象は鮮明になっていくばかりです。べ、別にアンタのことなんか何とも思ってないんだからね! そんな伊良子がふいに思い出したのが、海辺で褌一つで巻貝を手にする藤木でした。その瞬間、伊良子は藤木を斬らねばならぬと決心します。わけが判りませんが、劇中では語られなかった何かの因縁なのでしょう。
 ちなみにこのとき、伊良子は右手を跳ね上げて内儀を一刀両断にします。敵であろうと味方であろうと間合いに入ったもの全てを斬る魔人へと変貌を遂げた!? かと思ったら、単に内儀の幻想で実際は気絶しただけでした。伊良子の常識人ぶりというか、小物ぶりはデフォルトで変更は効かないようです。

 




バカ漫画レビュー『DAWN』第77話 

 はいどーも、今週の「もふ」の休載のせいで電波が中和しきれない漫画、どーんのレビューです。

「あなたはもう、金融マンの域を超えてるわ……
 世界の経済……ううん、政治をも動かすことができる、わずかの人間の一人となったわ」

 前々回にアメリカ政府のスパイとして矢作に接近することになったキャサリン・マクガイバーの矢作評です。というか、この漫画では敵味方を問わず矢作は完璧超人として扱われています。そんなにワンサイドゲームが面白いですか? 原作者が私生活で何かイヤなことでもあって漫画でストレス発散しているのではないかと邪推してしまうんですけど。
 で、矢作に来日した理由を訊かれると、キャサリンは一転して眉間にシワを寄せながら「……あなたへの復讐!」と下から睨みつけます。おいおい、さっきアンタがさんざん矢作を持ち上げていたのは一体なんだったんだよ? しかもその次のページでは「……復讐というのは……嘘よ……」と髪を掻き揚げます。
 支離滅裂。ヤヴァいクスリでもキメて大脳がうまく働いていないのではないかと心配してしまうほどに論理に一貫性がありません。アメリカ人のくせにディスカッションの仕方も知らんのか? それとも相手を煙に巻く交渉術のつもりなのか?
 とにかくキャサリンはまたもや一転して矢作について尊敬とか偉大とか礼賛を始めます。で、ようやく“ネオ・シルクロード・プロジェクト”や次世代エネルギーとシベリアの開発、国際協調融資に話題が及びます。キャサリンは矢作との個人的なコネクションでアメリカの銀行も参加させてくれるように頼みますが、矢作は「ビジネスに私情は入れるな!」とにべもなく拒絶します。正論ですけどね、アンタが今までビジネスに私情を入れまくっていたのはスルーですか? それともそんな事実は初めから無かったとか? さすがは特定アジア礼賛主義者、自分の都合による歴史改竄はお手の物というわけですね。
 そして本題、新世紀銀行が他行と競争せずに主幹事になれたのはなぜかとキャサリンは訊ねます。それを訊いて矢作は彼女がアメリカ政府に依頼されて来日したことを看破するのですが、その証拠は“次世代エネルギーやシベリア開発については公開していないが、アメリカならCIAを使ってその情報を入手しているだろうから”。えーと、キャサリンの無能っぷりに涙が出ます。つーかアメリカ政府も、こんな馬鹿女じゃなくてCIA使って調べろよ。
 そして逆ギレ。アメリカは激怒しているとかなんとか、ホラー漫画ばりの表情で好き勝手なことを言い募ります。で、柳に風と矢作に流されて自分から交渉を決裂させてしまいます。
 種死のカガリをベテランのネゴシエイターと勘違いしてしまうほどのキャサリンの馬鹿さ加減も然ることながら、こんな女を派遣したアメリカの高官たちはもっと救いようがない。こんな連中が敵キャラだったら、そりゃ矢作も完璧超人してられますよ。
 あとキャサリン、アメリカの意を受けて来日したはずなのになぜか“欧米の力を借りずにアジアだけで……そんな巨大なプロジェクトを実現させることができると本気で思ってるの!?”とか“世界の政治・経済のイニシアティブはこれからも欧米が取り続けるのよ!!”とか、明らかに交渉とは関係のないアジテーションをかまします。キャサリンが去った後の矢作も“世界がいつまでも欧米の都合のいいように動かせる時代が続くとは、思わんほうがいい……”とか心で突っ込んでますし。こいつらは現在のアメリカとEUの仲の悪さを知らんのか? 世界をシロとキイロの二元論でしか理解できない時点で作者は人種差別主義者なんですけど。現実を無視して白人を悪く言いさえすればイイモノの側に立てると勘違いしていませんか?

 感情に流されて一方的に交渉を打ち切ったキャサリンは、アメリカの銀行関係者とともに北京でプロジェクトの参加と国際協調融資の主幹事変更に向けて動き出しました。その切り札はアタッシュケースに詰められたドルの札束。下卑た微笑を浮かべながら「どうか、コレをお納めください。お土産でございます」とカビの生えたような言い回しで差し出します。今どき時代劇だって袖の下を渡すときは、もう少しマシなやり方でしょうよ。ともあれ、安直過ぎるアメリカのライバル悪党化現象です。
 北京から連絡を受け取った矢作は“中国は賄賂の国……それは事実ではあった……だが人も歴史も前進するということを奴らは知らない……”とか考えます。中国の賄賂漬け体制は健全化されるどころか、こちらこちらからも判るように年々悪化しているのが現状なんですけど。

 




Wizardryのごとく! 第十話 

「地下四階はWizardryにおける最初の試練といっていいだろう。というのも、ある区画に中ボスとも言うべき固定モンスターが配置されているからだ」
「地下一階のマーフィー君みたいにですか?」
「あんなサービスキャラではない。修行が足りないパーティーなら一瞬で壊滅させられてしまうほどの実力を秘めている。が、彼らを倒さなければ、とてもゲームのクリアはおぼつかない」
「地下五階への進路を妨害しているんですか? それとも今までとは違って、本当に必要なアイテムを隠し持っているとか」
「ある意味では両方だな。地下四階には二基のエレベーターが設置されているのだが、一方は地下一階から降りてくるためのものだ。もう一方が地下九階、最深階の直前の階までの直通エレベーターだ。で、そのエレベーターを使用するにはあるアイテムが必要なのだが、それを入手するにはさっき言った固定モンスターを突破する必要があるのだ。ぶっちゃけ、このゲームでの唯一のイベントだな。ストーリーなど有って無いようなものだし」
「ポジションとしてはシャンパーニの塔のカンダタではなく、バハラタ東の洞窟のほうの彼といったところですね」
「おうごんのかんむりとかゆめみるルビーとか、必ずしもクリアに必要じゃないイベントアイテムが多かったわね」
「また古い話を……」
「とにかく今回だけは避けては通れぬ戦いなのだ。というわけで突貫するぞ」
「……」
「だから秦の始皇帝や隋の煬帝を見る哀れな庶民のような目は止めろ」
「だって僕たち、今回でやっと地下四階に降りたばかりですよ。前みたいに経験値稼ぎの描写を省略したわけでもないんですし」
「しかしKEY OF GOLDを入手するまでに必要以上の戦闘を重ねてきただろ? 安心しろ、勝算は充分にある。実際のところ、今回の敵を撃破する最大のカギは魔法使いのレベル5魔法だが、それはすでに習得済みだ」
「確かに……あの魔法さえ使えれば、戦闘はずっと楽になりますね」
「とまあ、マリアの承諾も得たわけだ。征くぞ諸君!」
「ってナギ! 私は別に賛成したわけじゃ……!」
「ほら、もう戦闘に突入してしまったぞ。マーフィーズゴーストと同じように絶対に逃げられないのだから、もう覚悟を決めるしかない」
「もー!」

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「ぱっと見では不確定モンスターですね」
「しかし登場するのは固定されているからあまり意味は無いな。ちなみに奴らの正体は、上からLEVEL7FIGHTER、LEVEL7MAGE、HIGH PRIEST、HIGH NINJAだ。ハヤテとマリア、それにヒナギクはHIGH NINJAの相手をしてくれ」
「忍者……?」
「ああ。気を抜いたら一発で首を刎ねられるぞ」
「そんなことされたら死んじゃうじゃないですか!」
「その通り。このゲームではクリティカルヒットという特殊攻撃がある。痛恨の一撃のような生易しいものではなく、まさしく一撃でキャラクターが絶命してしまう恐るべき秘義だ。忍者はみなその特殊攻撃を会得している」
「アメリカ人の間違った日本認識が炸裂しているわね」
「このゲームの魔法戦士は侍ですし」
「それはさておき、脅威には違いない。すみやかな対処が必要だ。前衛三人の攻撃を集中させても1ターンで倒せはしないだろうが」
「ナギ。私はどうしたらいいの……?」
「伊澄はHIGH PRIEST二人にMONTINOを頼む。マホトーンやサイレスと同じ沈黙魔法だが、これが非常に役に立つ。KATINOと並んでWizardryの最重要魔法の一つだな。魔法の使えない僧侶など、ただの木偶に過ぎん」
「でも、それだと向こうの戦士や魔法使いたちの攻撃が熾烈なものになりますよ」
「そのために私がいる。今回のカギは魔法だと戦う前に言っていただろう」
「はい」
「それが今から私が唱えるMAKANITOだ。この全体攻撃魔法はレベル8以下のモンスターを100パーセントの確率で塵と化すことができる。さらにファミコン版では呪文無効化能力を無視してしまえるから巨人族に非常に効果的なのだが、それはまあ先の話だ。敵の戦士と魔法使いはどちらもレベル7だから、この魔法を使えば確実に息の根を止められる。伊澄の魔法はさすがにランダムだが、僧侶二人に効けば相手は実質HIGH NINJA一人に絞られる」
「それはよくわかったけど、私はどうしたら……?」
「ハムスターは部屋の隅でひまわりの種でもかじっていろ」
「やっぱりー!!」

「か、勝った……」
「忍者がずいぶんしぶとかったわね。まあ、クリティカルヒットが出なかったから助かったけど」
「犠牲者は一人もいないよ」
「ふふん、それ見ろ。私のいった通りじゃないか」
「まあ、結果としては良かったんですけどね。ナギ、私のHPを確認してみてください」

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「ぶっ!」
「残りHPが1なんて、狙ったとしてもそうそうできるものじゃないわよ」
「よく見たらお嬢さまや伊澄さんもギリギリ一ケタですし」
「薄氷の勝利だったんだ」
「背筋が寒くなってきた……。伊澄、回復を頼む」
「ええ。でも、完全に元通りというにはMPが足りないけど」
「応急処置でいいんだ。この先は戦闘を交えるつもりはないからな。……よし、目的のアイテムを入手しに行くぞ」

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「リボンですか」
「ああ。本当の名前はブルーリボンだが、これさえ持っていればこの階の南方に備え付けられたエレベーターを使用することができる。なぜリボンなのかは訊くなよ。私も知らないんだから」
「では帰りましょうか」





皇国の守護者 独立捜索剣虎兵第11大隊 

 大隊長の戦死に伴い、新城直衛が率いることになった第11大隊について。モデルは大日本帝国陸軍戦車第11連隊であろう。

 1945年8月18日午前2時ごろ、占守島の北端に設置された監視哨から「竹田浜に敵上陸開始。兵力数千人」との報告がもたらされた。それはソ連軍第101狙撃師団による強襲上陸であった。
 当時の日本はすでにポツダム宣言を受諾していた。第91師団の隷下にあった第11連隊もまた武装解除に備えて戦車砲や弾薬の信管を取り外す作業にかかっていた。
 彼らは知る由もなかったが、終戦の翌日にソ連書記長スターリンは米大統領トルーマンに対して釧路市と留萌市を結ぶ線から北の地域をソ連が占領することを主張していた。半年前に締結されたヤルタ協定はソ連の南樺太・千島列島の領有を認める内容であったが、スターリンはさらに北海道の北半分を要求したのである。それはオホーツク海をソ連の内海とし、宗谷海峡を押さえて太平洋の入り口を確保するのが目的であった。
 午前2時30分、戦車第11連隊長池田末男大佐は第91師団長堤中将より攻撃命令を受領した。第11連隊はただちに非常召集をかけ、午前3時20分までに終結した戦車約40両を以って連隊長車を先頭に急進した。午前6時20分ごろ、四嶺山南麓の台地に進出し、すでに山を越えていたソ連軍1個中隊を突破して山頂に至ることを決意した。
 午前6時50分、「連隊はこれより敵中に突撃せんとす。祖国の弥栄を祈る」と師団・旅団の両司令部に決別通信を打電、敵を撃破して午前7時30分ごろには山頂に到達した。午前7時50分、池田連隊長は攻撃前進を命じた。
 濃霧の中、歩兵を随伴しない第11連隊は対物ライフルや対戦車砲に悩まされながらも戦い続けた。擱座した戦車の乗員は肉弾戦に突入した。
 連隊の被害は池田大佐以下96名が戦死し、戦場に投入された戦車の約半数の21両が撃破された。しかし第四中隊長の伊藤大尉が連隊の指揮を執って戦闘を続行した。そして彼らの活躍によってソ連軍の戦線は縮小を余儀なくされ、敵軍は100以上の戦死体を遺棄して退却を始めた。
 その後も各地で戦闘が行われたがやがて停戦交渉が成立し、8月21日の午後に堤中将とソ連軍司令官グネチコ少将が会同して降伏文書の正式調印が行われた。占守島における最終的な損害は日本軍の約600人に対してソ連軍は約3000人であった(諸説あり。ソ連の発表によれば日本軍1018名、ソ連軍1567名)。ソ連の機関紙イズヴェスチャは
「占守島の戦いは、満州、朝鮮における戦闘よりはるかに損害は甚大であった。8月19日はソ連の悲しみの日である」
と述べた。スターリンは他の連合国が介入する前に北海道を占領する計画であったが、第一歩の占守島で予想外に手間取ったために北海道を諦めざるを得なくなった。第11連隊を始めとする日本軍将兵の活躍によってソ連軍の北海道侵攻は阻止されたのである。
 なおスターリンは初め捕虜のソ連領移送は行わないと発表していたが、北海道占領を断念した翌日には日本軍捕虜50万人のシベリア移送の極秘命令を出している。むろんその中には占守島守備隊の全将兵も含まれていた。その最後の兵が日本の土を踏んだのは昭和三十一年であった。
 これは余談だが、第11連隊の通称は士魂部隊といった(十と一とを併せて士とした)。四嶺山の戦闘では歌いながら戦い続けた。実は第11連隊は『皇国の守護者』だけではなく『ガンパレード:マーチ』にも影響を与えていたのである。

  




機神咆吼デモンベイン 第四話 

「敵は最強ブラックロッジ!」
「だが我々二人が命を懸けて挑めば死中に活あり!」
「おおさ、悪漢どもに目にもの見せてくれるわ!」


 サブタイトルは“THE INVADERS”。元ネタはヘンリィ・カットナーの小説「侵入者 The Invaders」です。青心社のクトゥルー短編集の八巻に収録されています。「オーメン」「われはロボット」は回避したのに今回はゲーム版のタイトルをそのまま使用しています。クトゥルー物に版権はないのか!?
 デモンベインの格納庫で自己中な物言いをするアルを姫さんが平手打ち。

「な、殴ったね! 親父(アブドゥル=アルハザード)にもぶたれたことないのに!」
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「殴って何故悪いかっ! 貴様はいい! そしてわめいていれば、気分も晴れるのだからなぁ!」
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 それはさておき。
 暴言を吐きまくるアルではなく戦いに巻き込まれた九郎がなぜビンタをもらうのか、ゲームだと不条理を感じていたので。珍しく納得のできる変更でした。もっとも後半で姫さんがピンチに陥ったとき、血達磨になりながらも謝ったのはやっぱり九郎でしたけど。アルがノーアクションなのは変更が生かされていないし、詰めが甘い。
 さて格納庫と市街地を結ぶ地下鉄で、ウィンフィールドは九郎たちに自分の主人の過去を説明します。ブラックロッジに対抗していた覇道財閥への報復行為によって、彼女の両親は殺されていたと。素直にテロって表現しろよ。報復行為って言ったら、ブラックロッジがアメリカみたいだ。
 そのせいで姫さんの肉親は祖父の覇道鋼造の一人きりになってしまい、その彼が遺した形見がデモンベインだったのです。
 そんな九郎たちの不在を見透かしたかのように、覇道邸が襲撃を受けます。
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「ブ、ブラックロッジが!」
「一度に二人も!」

 ジャイアントロボはともかくとして。衝撃のアルベルトティベリウス、思いのほか背丈があります。カリグラよりも図体がデカいんじゃないだろうか。
 姫さんの救出に急ぐ九郎とアルの前にコ・エンシャクティトゥスが立ちはだかります。
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 悲しいほどに劣悪な作画で。特に日本刀がひどい。日本の魂が汚された気分です。涙がとめどなく溢れてしまいますが、音だけになるので却って良かったりして。
 そんなミスターブシドーに挑戦するのはウィンフィールド。本来、執事である彼こそ主人を救出に行き、彼よりも姫さんと繋がりの薄い九郎とアルがティトゥスと戦うべきでは? おいしい所を持って行くのが主人公の特権とはいえ。
 で、間一髪のところで九郎は間に合って姫さんを開放します。
「この変態野郎がっ! いまどき触手プレイなんて流行んねえんだよっ!」
 まあ江戸時代からありますし、触手プレイ。貴様のいる場所は、葛飾北斎はすでに200年前に通過しているっ!

 バトルの内容についてコメントしようとすれば、どう足掻いても悪口にしかならないので割愛しておきます。ティベリウスの中の人の演技は文句の付けようがないほどに素晴らしかったんですけど。
 それと姫さんの露出度が意外と低かった。
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 ↓本来あるべき正しい姿
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 それとネタ画像も。
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 牙突!? いやいやテニプリの演武テニスか。マスターテリオンに下克上やらかす伏線ですか?

 あとスタッフは本気でメタトロンを登場させないつもりらしい。エンディングにリューガを出しているくせに。
 ともあれ若者! 今回のデモンベインは目を閉じて耳だけで楽しむのがモアベターな選択と言えよう!

  



皇国の守護者 第24話 

「第11大隊、前へ」

 手持ちの兵とほぼ同数の騎兵を前にして、新城は方陣を組みもせずに銃兵の突撃を敢行する。瞬間、バルクホルンは相手の意図を測りかねるが、それを勇気で捻じ伏せる。
 両軍が衝突せんとするまさにそのとき、新城は剣牙虎に咆哮を上げさせる。馬はその巨躯に似合わず臆病な生物である。肉食獣の脅威を浴びた帝国軍馬はあるいは怯え、あるいは棒立ちになり、あるいは騎兵を振り落とした。
 その混乱に乗じて新城は敵の脇を駆け抜けようとする。目的地は前方の森。遮蔽物を利用すれば騎兵の突撃は封じられ、射撃の勝負になれば銃兵に分がある。懸案事項は相手の指揮官である。もし有能であれば全力を以って阻止しようとするだろう。
 そしてバルクホルンは有能な指揮官だった。収拾の付かない兵を切り離し、わずか三十騎を率いて第11大隊の逃走経路を遮断しようとする。その意図を悟り、新城は千早一頭を引き連れて捨て石になることを決める。“戦友の命を救う目的以外の戦闘を禁ずる”という、かつて自分が下した命令に従って。そして新城に反感を抱いていた漆原もまた、その命令に従って新城の命を救おうとする。
 人と猫と馬の激戦の中、両雄の対峙。バルクホルンは宣言する。

「終わらせてやる。
 貴様の戦争をここで終わらせてやる」




 前回に増して話の展開が遅い。というわけで『皇国の守護者』に仕込まれた小ネタについて説明していく。

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 新城が発砲しているのは皇国軍騎銃・蓬羽五九年式前装騎兵銃である。蓬羽の音はHowaなので、おそらく豊和工業株式会社をもじっているのであろう。
 1907年、豊田佐吉によってトヨタ自動車の前身である豊田式織機株式会社が創業される。後に昭和重工株式会社が設立され、五年後に合併。社名から一字づつ採って豊和重工業株式会社と改称した。
 同社は工作機械や特殊車両のほか、自動小銃や迫撃砲のような自衛隊の装備も製造している。陸上自衛隊の正式装備の64式自動小銃89式自動小銃は豊和工業の手によるものである。

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 こちらは皇国軍施条銃・存坂六四年式施条銃/先行量産型。存坂は十中八九、有坂を参考にしているのであろう。
 有坂成章。初の国産小銃として名高い村田銃の開発者・村田経芳と並び称される銃砲開発者である。周防岩国藩の砲術家の子として生まれ、陸軍に入る。明治三十年に三十年式歩兵銃の開発に成功し、本邦最初の陸軍正式小銃として採用された(村田銃は正式ではない)。また翌年には三十一年式速射砲を誕生させ、「有坂砲」の通称で日露戦争を戦い抜いた。特に三十年式歩兵銃は世界に先駆けて6.5ミリ弾の使用に成功するなど、世界の最先端の位置にあった。その高性能のために、海外の旧日本軍火気のコレクターは明治三十年以降の日本製の小銃をひっくるめてアリサカ・ライフルと総称しているほどである。
 また有坂本人の功績として、沿岸警備用に配備された二十八サンチ榴弾砲を二〇三高地の攻略に投入すべきだと具申したことが挙げられる。
 有坂成章の活躍についてはこちらこちらを参照されたし。

 「日露戦争は三十年式歩兵銃と有坂砲によって勝利した」という極論さえあるが、それだけの賛辞を奉られるほどに高い性能を誇っていたことは論を待たない。存坂六四年式施条銃を手にした新城は、帝国から祖国を守り通すことができるだろうか。



  



ハヤテのごとく! 第84話 

 下手をすればハヤテやヒナギクよりも、下手をしなくてもマリアさんよりも年下に見えてしまう天然メガネっ娘メイドのサキさんが表紙を飾りました。サブタイトルは「130センチのダンディーと僕の地球を守って! ダーリン」です。あいかわらず長い……。なお、元ネタは『ぼくの地球を守って』と『育ってダーリン!!』でしょう。
 前者は転生モノのSF少女漫画。何年か前に文庫本を立ち読みで読破しましたが、性格の悪そうな少年が登場人物をネチネチと口でいたぶっていたことしか印象に残っていません。あ、あとホモがいた。
 後者は畑先生の師匠、久米田康治氏のラブコメ漫画です。はいそこ、水と油だとか板垣恵介と『バキSAGA』だとか連想しないように。まあ黒歴史は誰にでもあるということですよ。川原正敏氏の『パラダイス学園』のように。
 俺には判らなかったんですが、“130センチのダンディー”にも元ネタはあるんでしょうか? 『右曲がりのダンディー』は130パーセント違うでしょうけど。ちなみにナギの身長は138センチ。ワタルをチビ呼ばわりするのもむべなるかな。

 偽シスター・フォルテシア、ソニア・シャフルナーズがVideoタチバナの入り口で逡巡していました。劇中の時間内では三週間ぶり、現実世界では二十週間ぶりの再登場です。実にゆったりとした展開です。だがそれがいい。
 彼女が入店をためらっていたのは、以前に一目惚れしたワタルが13歳だから。
 ソニアのフラグが立ったって、覚えてたんですか畑先生。ずっとソニアが登場しないものだから、てっきり設定倒れになったものとばかり思い込んでしまっていました。
「さすがにマズいし犯罪だしそもそもシスターだし!!」
と悩んでいますが、あまり気にしなくてもいいのでは。以前にサンデーに連載されていた『いでじゅう!』には小学五年生と18歳のカップルがいましたし、同じく現在サンデーで連載している鈴木央先生の出世作『ライジング・インパクト』の主人公カップルはひと周り(10歳と22歳!)離れていたことだし。
 彼女はとにかく会ってみることを決断します。
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「逆に考えるんだ。
“あげちゃってもいいさ”
と考えるんだ」

ジョースター卿を思い出す逆転の発想ですが、こんなふうに自分に言い聞かせている時点ですでに陥落していることは明白です。ヒナギクみたいに。
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 そこで無関心を装ったりワタルを子供扱いしたりしましたが、ワタルの殺人スマイル(ただし年上限定)にヤられて自分の想いを再確認します。自己申告によれば金と睡眠を除けばパーフェクトな彼女ですが、恋愛に関しても完璧とはいえないようで主導権を取られっぱなしです。いっそ告白しようかと思ったとき、サキさんのサキさんたる所以のドジが発動します。
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 サキさんは清純派なのでチラリズムは必要ないようです。

 ↓チラリズムが必要な人
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 ソニアはサキさんがワタルにとってどんな存在なのかを問い詰めます。

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 ハヤテに。
 さすがは恋する乙女、ワタル本人には訊けなかったようです。片手ネックハンギングツリーを喰らったハヤテはご愁傷様。久しぶりに不幸属性が発揮されたようです。今回は出番も少なかったし(それを言ったら一コマも登場しなかったナギやマリアさんはどうなる)
 で、ソニアの質問にハヤテは「ワタル君の大事な人っていうか……」と、実にタイムリーに誤解を招く答え方をしてくれます。
 ソニアが泣き出しそうになるところ、第1~2話でナギをさらおうとした誘拐犯兄弟が脱獄して今度はワタルをさらおうとします。しがないビデオ屋の少年主人を誘拐しようとする理由は「メイドさんがいるから!!」さん付けなのがポイント高し。「さんを付けろよ、デコ野郎!」と金田に怒られることもないでしょう。
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 ポイント高すぎてサキさんのほうを誘拐してしまいましたが。
 その現場を目撃したソニア。
「神のおぼしめしでしょうか?
 神が私のためにジャマ者を排除してくれたという……」

 あなたはミルドラースでも信仰しているんですかシスター? 聖書の中身はイブールの本ですかシスター?
 ハヤテはデフォルトの自転車で追跡しますが、こんな切迫した状況でソニアはワタルに訊ねます。
「あのメイドさんのこと……好き?」
「彼女のために……命をかけられる?」

 そして交換条件を提示します。
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 なにこの超展開。ワタルが茫然自失になるのも当然です……と思ったら

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 さらに上を行かれました。目隠しプレイでチューをしたナギといい、最近の13歳は進んでいます。

 ハヤテが現場に到着したとき、すでに事件は解決していました。犯人の車は大破炎上、犯人たちはポリバケツに詰められて。いや、時速80キロ以上の車に追いつくハヤテの自転車よりも先って、どんなスピードですか。

 そんなこんなでソニアはVideoタチバナ常連になりました。ハシラの文によれば毎日DVDを借りに来るようです。そんなソニアとワタルを見てサキさんは。
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 ここにまた新しい三角関係が形成されました。しかしソニアが伊澄のことを知ったらどう思うんでしょうか。サキさんと対立させて漁夫の利を得るような策略を練りそうですが。






涼宮ハルヒの憂鬱 第12話 

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 「なぜ第一話?」と一瞬ビデオ録画が失敗したかと思わせる冒頭ですが、音質の違いから映画として上映されていることが判ります。
 今回は文化祭。SOS団による自主制作映画『朝比奈ミクルの大冒険』の編集を徹夜作業で終えたキョンは、友人二人と連れ立って学園を回りました。キョンのクラスの出し物は校内アンケートなので好き勝手に移動できたのですが、他のSOS団のメンバーはそれぞれのクラスで勤めを果たしていました。
 長門のクラスは占い。
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 未来予測と区別が付いていなさそうだ。秒単位で未来を告げられるのは怖すぎる……。

 古泉のクラスは劇。
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 ちなみに演目は「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」です。シェイクスピアの四大悲劇の一つ『ハムレット』で主人公のニセ手紙の策略にかかってあえなく処刑(しかも肝心のシーンすらなく、「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」の一言で済まされてしまいます)された脇役二人に視点を移した映画です。

 朝比奈さんのクラスはコスプレ喫茶。
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 ウェイトレスだと料理をひっくり返してしまいそうだから、という理由でモギリ役に任命されています。その判断は正しい。

 肝心のハルヒは怪我人の代役としてバニーガールでバンドのヴォーカルを務めます。
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 何気に長門も出演しています。先週、キーボードのタッチを習得するために五日を必要としたことには目を瞑っておきましょう。
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 なお、今回のMVPは。
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 乳揺れの偉い人。
 ではなくて。



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 DMC(デトロイト・メタル・シティ)と資本主義の豚。

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体育館が濡れてるぞー」
「クラウザーさん、なんてテクニシャンなんだ~~」
「体育館のヤツ、イキやがったな」
「やはりクラウザーさんが体育館をはらませてENOZが出来たってのは本当だったのか……」
「しかし体育館があんなに感じるなんて……完全に女の顔になってたな


  




バカ漫画レビュー『DAWN』第76話 

 はいどーも、「最新単行本第七集大絶賛発売中!!」というアオリ文を真面目に受け取る読者が日本に何人いるのか激しく気になる漫画、どーんのレビューです。

 今回は民自党の驚き役を担当する三人から始まります。大城首相は「中国と進歩党の接近に対してアメリカはなぜ自分に指示して来ないのだ!」と叫んでいます。一国の元首なんだから自発的に行動しろよ。どうせ親米ポチでアメリカ様のお達しがなければ箸の上げ下ろしもままならない大城=小泉首相(もちろん漫画内の設定)を表現したものなのでしょうが、いくらなんでも陳腐化しすぎです。ラスボスとしては貫目が足りなさ過ぎます。
  “いわばアメリカ政府が送り込んできた”金融大臣が、アメリカが大城政権を見限ろうとしていると説明すると大城は
「自衛隊のイラク派兵もした!
 外資が入りやすいように規制緩和……構造改革もした!
 郵政民営化も果たした!
 なのになぜ……なぜ、私を見限るというのだ!?」

うわーい親米ポチの面目躍如なヘタレっぷりだーをかまします。
 さてアメリカが大城政権を見限る要因として先ほどのタレ目の丸顔大臣は、イラク派兵の出費や貿易赤字の累積によって深刻な財政難に瀕していると説明します。
 ちょっと待て。第72話で矢作が
「アメリカがイラクを民主主義の名のもとに攻撃、制圧したのは、ただ……
 ただ、埋蔵量世界3位というイラクの石油利権を強奪するため!!

って言ってるじゃないか! なんでそれが赤字になるんだ!?
 確かに現実世界ではイラク戦争の戦費はイラクで獲得した石油利権のざっと五倍ですよ。でもそれは現実世界であってどーん世界じゃないんです。もし現実とリンクさせようとするなら、最低でも「イラク戦争は必ずしも石油だけが原因で開戦されたわけではない」というフォローが必要です。しかし当然のようにそのへんはスルー。作品として破綻しているんですけど。ま、先述した矢作の発言がアメリカ憎しの一念で吐き散らかされた妄言に過ぎなかったとすれば矛盾はないんですけど。というか、それ以外に考えられない。
 で、肝心のアメリカが大城政権を見限る理由。それは!
「私の靖国参拝問題で……中国との関係は最悪な状態に陥っている……
 ……それか……アメリカが私を見限る理由は……?」

 とりあえず靖国問題が中共の外交カードに過ぎないというのは一億万歩譲って脇に置いておきましょう。どーん世界ではそういうことだと堪忍袋の緒をアラミド繊維でギチギチに縛りながら目をつぶりましょう。しかし、だったら……。
 だったら止めろよ! というかアメリカが止めさせろよ! イラク派兵も構造改革もなにもかも全部アメリカ様の指示通りに動いてたんだろ!? それがなぜ靖国に関してだけ大城の独断で動いていてアメリカはノータッチなんだよ!? しかも大城との五年以上の友好関係を切り捨ててまで接近する相手が進歩党!? 山師に率いられて脱アメリカを標榜する万年野党と組んでどうするんだよ!?
 アホしかいないのかこの漫画は…………ッ!(いません)

 あと米大統領との関係のあまりのモロさに愕然とする大城にメガネっ子(用法違う)は
「全ては国益……。
 その“公”の前では“個”の関係などは……」

と、この漫画を読み始めて初めてマトモな発言をしてくれました。アメリカの大城切捨て策が国益に繋がるとはどうやっても考えられませんけど。






Wizardryのごとく! 第九話 

「前回の失敗に懲りて、もう一つレベルを上げたぞ。残りのイベントアイテムを回収する」

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「わっ、一瞬で済んじゃいましたね」
「我々の実力からすれば当然の結果だ。とにかくこれでKEY OF GOLDが手に入った」
「金の鍵ですか。これでペルポイの町に入れますね!」
「ザハンの町がある小島を発見するのは苦労したわね……って、ドラクエⅡじゃないわよ」
「なんで20年近く前に発売されたレトロゲームのボケとノリツッコミができるんですか、あなたたち16歳コンビは」
「まったくだ。リアルタイムにプレイしていたマリアじゃあるまいし」
「私だって生まれてません!」
「マリアの自己申告についてはさておき」
「いかにも私がサバを読んでいるような表現はやめてください!」
「じゃあ年齢詐称」
「なお悪くなってどうするんですか!!」
「話が進まないねー」
「そもそも四半世紀前のゲーム世界にいる私たちの立場はどうなるんでしょうか……?」
「三千院家の女主従は放置する方向でいきましょう。ハヤテ君、このゲームの場合だと別にカギは絶対に必要ってわけじゃないの。これは以前にナギも言ってたことだけど」
「そのうちアバカムを覚えるからですか?」
「ドラクエから離れなさいって。ファミコン版Wizardryのシナリオ1だと、ダンジョンの距離をショートカットできるのがカギの役割なのよ」
「家庭用ゲーム機に移植されることで難易度が下げられたってわけですか?」
「イベントアイテムとしての存在意義が与えられたのよ。ていうか、オリジナルだとただのコレクターアイテムに過ぎなくてなんの特殊効果もなかったの」
「……元々はなんのために設定されたんでしょうか?」
「さあ? アメリカ人のやることはよく判らないから」
「それはさておき。KEY OF GOLDのおかげでエレベータまで近道ができるようになった」
「これで次は三階の制覇ですね、お嬢さま」
「いや。三階は無視して四階まで降りる」

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「また無茶をなさるつもりですか?」
「暴君を見るような目はやめろ。三階の構造は単純な上に、十字路の交差点には回転床が設置されているから自分たちの位置を見失いやすいんだ。さらに落とし穴も多く仕掛けられているからモンスターとの戦闘以外で全滅する危険性も高い。おまけにイベントアイテムすら置かれていないときている。高レベルのパーティーが暇潰しに訪れるくらいなんだよ、このゲームの三階は」
「何のためにそんな階があるんですか?」
「知らん。アメリカ人のやることは理解不能な場合が多い」





涼宮ハルヒの憂鬱 第5話 

「私は宇宙人」
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「私、実は未来人なんです」
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「僕は超能力者だったんですよ」
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 とまあ、ハルヒが待望していた人材が実は三人もSOS団に在籍することになりました。もっともそうとは知らないハルヒは当の本人たちを目の前にして
「SOS団の活動内容! それは!
 宇宙人や未来人や超能力者を探し出して一緒に遊ぶことよ!」

と宣言します。
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「あのさ、涼宮。お前『しあわせの青い鳥』って話知ってるか?」
というキョンの突っ込み、ごもっとも。

 なおハルヒの正体は何なのかというと、宇宙人と未来人と超能力者の解釈を信頼して総合的に判断すると、無意識的に世界そのものを書き換える創造神のような異能の持ち主であるらしい。そして長門たち三人は、そんな万能の力を持つに等しいハルヒを監視するために派遣されたエージェントだったのです。もっとも古泉に言わせれば、ハルヒが望んだからこそ三人がやって来たというふうに、因果が逆転するわけですが。そして肝心なのが、ハルヒはその力を自覚していないという点です。ある意味ペガーナ神話に酷似しています。
「まだこの世がはじまらない前の、深い深い霧のなかで"宿命"と"偶然"とが賽をふって勝負をきめたことがあった」
という冒頭で始まるこのモダンクラシックは、アイルランドの作家ロード・ダンセイニによって生み出されました。世界は全能神のうたかたの夢に過ぎず、彼が目覚めたときに終末が訪れるというのが大まかな世界観です。ラヴクラフトのクトゥルー神話に大きな影響を与えたことでも知られています。つまりデモンベインの系統樹を遡ればその根源の一つとしてペガーナに到達するのです。
 『涼宮ハルヒの憂鬱』をペガーナ神話に当てはめてみると、マアナ=ユウド=スウシャイは当然ハルヒでしょう。鼓手スカアルは、切り札ジョン=スミスを持つキョンと世界を修復する古泉を併せたあたりでしょうか。

 今回で気になったシーンとか。
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 エヴァ風……? まあハルヒの世界観はセカイ系でもありますけど。
 この画像群は長門の自己紹介の場面です。小説とは違って、視覚に大きく訴える媒体であるアニメはこういうメリハリの利いた演出を施す必要があるのです。スタッフも大変だ。あと、この時の長門のセリフだけだと彼女の妄想に付き合わされているだけだという印象もなくはない。
 も一つ長門。
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 図書館で本を読んでいた長門ですが貸し出しの手続きができず、キョンに手伝ってもらいます。この時のキョンへの感情が第四巻『涼宮ハルヒの消失』に繋がるんですよね。

 そして炸裂するハルヒのツンデレ!
 休日にSOS団を班分けしてアヤシゲなナニカを探すことになったのですが、キョンはハルヒではなく朝比奈さんとペアを組むことになりました。そのときのハルヒの表情。
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「キョン。判ってる!? デートじゃないのよ! 真面目にやるのよ、いい!?」
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「マジ、デートじゃないのよ! 遊んでたら殺すわよ!? フン!」
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 その後、午後から再び班分けし直したのですが、今度もハルヒはキョンと一緒になれませんでした。
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 ハルヒの能力もキョンについてだけは影響が及ばないケースが多い。無意識的に遠慮でもしているんでしょうか。
 しかしこうして見ると、ハルヒはツンデレというよりもツツツンツンツンツツンデレくらいではないでしょうか。

  




機神咆吼デモンベイン 第三話 

 機神飛翔デモンベインのエンディングとその攻略について書いてから半月、アニメの第二話から数えると実に三週間。ようやくデモベ分が補給できました。

 全体的に作画がヘンでした。特に目に付いたのが姫さん。顔とかスタイルとか、ずっと違和感を覚えたままでした。
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 いや、注目するところは白と水色のしまぱんじゃなくて。

 第3話のサブタイトルは“Reanimator”。元ネタはH.P.ラヴクラフトの短編“死体蘇生者ハーバート・ウェスト”です。このハーバート君こそ我らがマッドサイエンティスト・ドクターウェストのモデルです。なおゲーム版だと“I,ROBOT”。SF小説の大家、アイザック・アシモフの傑作短編“われはロボット”が元ネタです。しばらく前に映画化されたのでご存知の方も多いでしょう。いわゆるロボット三原則はこの作品が初出です。エルザには当然のように未搭載ですが。
 その辺から想像できるように、ドクターウェストの研究室から始まります。で、タイトルが表示されるとすぐに九郎の緊縛プレイに移ります。アトラック=ナチャとの戦闘なのですが、三十秒でケリがつきました。短っ。おまけに九郎も蜘蛛も顔が怖すぎましたし。ちびアルの可愛さが健在だったのが唯一の救いでしょう。
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 デモンベインのパイロットとして九郎が雇われたことやページモンスター(アルの断章)の回収について覇道邸で説明されますが、どうにも不親切すぎです。
 余談ですが『phantom』の脇役の稲田さんも登場しました(一番左のメイドさん)。

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 なぜ日本刀を引っ提げているのか? ……絵師さんの趣味なんだろうな。あの人、ヴェドゴニアのリァノーンにも太刀を佩かせていたし。

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 ニトクリスの鏡に至っては回想シーンで処理する始末です。この場合アリスンを登場させる必要があったのでしょうか? ゲームをプレイしていない視聴者にとっては今後の伏線かと誤解させてしまうでしょう。原作そのままも説明不足だとかえって害悪になります。
 アルのページを探している最中にドクターウェストと遭遇し、エルザと初顔合わせ。

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 アニメのスタッフ、おぱんつについてだけは気前がいいです。万歳。
 しかし原作でのやりとりは省略されていました。畜生。
 ちなみにこんなの。
 外見からでは、普通の人間とまったく区別がつかないんだが……。
「大十字九郎――お前を倒すロボ」
「うわあああ! すっっっっげぇ人造人間っぽい!」
 語尾が。


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 アトラック=ナチャによるバルザイの偃月刀の捕獲、Dig Me No Grave(我、埋葬にあたわず)の発射、戦場に芽生える恋(ただし一方通行)、九郎の白刃取りと駆け足ですが原作通り進行します。そしてデモンベインとそのバッタモン、デモンペイン(カラーリングは金ピカなのに顔だけ破壊ロボ)とのバトルに移行するのですが。デモンベイン、真偽どちらも腰細すぎ。見栄えというのも考慮に入れてください。

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 アニメだとドクターウェスト・エルザ組にかなり苦戦し、レムリア・インパクトの発動が承認されます。一見シャイニングフィンガーとヘル・アンド・ヘブンを足してゴルディオンハンマーで割ったような必殺技ですが、実際の元ネタは『覚悟のススメ』の「螺旋」だそうです。グロさ200%、食らった相手の臓物が口から螺旋状にせり上がって吐き出されるという必殺技です。ちなみにこの漫画には昇華もあります。なお『覚悟のススメ』の作者は『シグルイ』の中の人です。

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syouka


 なおレムリアとは、イギリスの動物学者フィリップ・L・スクレーターによって提唱された幻の大陸です。西はマダガスカル島から東はインドネシアにまで生息しているレムール(キツネザルの総称)の分布を説明するには、その生息地が連結している必要がありました。というわけでインド洋のド真ん中にデッチ上げられたのがレムリア、つまり“キツネザルの大陸”だったのです。つまるところ、レムリアとは大陸移動説が誕生・発展する以前に産み落とされたヒルコであり、そのまま忘れ去られるはずだったのです。
 しかしドイツの動物学者エルンスト・H・ヘッケルに人類発祥の地であると大ボラを吹かれたり、神智学の創設者ブラヴァツキー夫人(エレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツカヤ)にインド洋から太平洋へと移動させられたり、人智学の創始者ルドルフ・シュタイナーに人類が両性具有から男女に別れて輪廻転生が開始した宇宙進化期に位置付けられたりと、どんどん特定の人々に大受けするような方向に突っ走っていきました。デモベのその延長線上にあるわけです。俺は大好きですけど。
 あと疑問なのですが、レムールとは正確に言えばマダガスカルにしか生息していないサルであり、東南アジアに生息しているロリス下目まで含めると一段階上の源猿亜目になってしまうんですよ。スクレーター時代の分類方法とは違うんでしょうか。

 アニメだとレムリア・インパクトが披露されるタイミングが原作と違いますが、はっきり言って改悪以外の何物でもありません。たぶん窮地に陥ったデモンベインに初めて発動を承認することで視聴者にレムリア・インパクトを強く印象付けようとしたのでしょう。でも俺としては破壊ロボとの最初の戦闘で使用し、デモンベインの圧倒的なパワーを見せ付ける場面をカットしてまで変更する必要はないと考えます。そして、その強いデモンベインがマスターテリオンに手も足も出せずに敗北することで、最終的な勝利への期待と不安が増幅されるのですが。
 で、俺が改悪だというのは、ここで超必殺技を使ってしまうとアルの断章の存在意義が著しく低下してしまうからです。前回でラスボスに惨敗を喫し、次は勝たなければならないわけなのですが、それを成功させるには(視聴者が納得できるだけの)理由が必要です。で、そのギミックの一つがページの回収によるデモンベインの強化なのです。原作だとアトラック=ナチャやニトクリスの鏡を効果的に使用して勝利し、九郎たちが成長していることをアピールする展開だったのですが、アニメだとご覧の通りです。実はデモンベインにはパイロットにも教えていない必殺技を隠していました、という悪い意味でのデウス・エクス・マキナ(御都合主義)です。そう言えば成長のファクターの一つ、九郎の特訓シーンも省略されていましたし。
 ページモンスターとの戦闘の苦労はなんだったんですか? いや、そもそも意味があるんですか? 九郎たちの総合的な能力はほとんど上がっていないんじゃないですか? それならそれでマスターテリオンにボロ負けする場面くらい少しはヒネったらどうですか?
 極言すればアニメスタッフは山場と谷場をわざわざ平坦にしてしまい、作品のメリハリを自分から消してしまったようなものです。キャラやロボがあまり動かないのは百歩譲って仕方がないとしておくにしても、構成やアイデアで勝負すべきところを劣化させてどうするんですか。

 今回もダメ出しが多かった。これだから原作厨は度し難い(自分のことだろ)。悪口ばかり並べるのもなんですので、エンディングの映像が追加されたことを褒めておきましょう。
 やりましたね。すごいですね。これでようやく普通のアニメですね。……をや?

 さて来週はアンチクロスが覇道邸を襲撃する回です。どこまで変態マッドピエロのグロさ加減が再現できるかが最大の注目ポイントでしょう。

 最後に。今日はアルの中の人、神田理江さんの誕生日でした。めでたい。

  




ハヤテのごとく! 第83話 

 今回のサブタイトルは「プロジェクト伊澄~挑戦者たち~ 今夜はスカートにかけた女たちの物語です」。元ネタはかつてPTAが子供に見せたいTV番組の筆頭だったプロジェクトXです(ちなみに一番見せたくないのは三年連続でロンドンハーツ)。有名すぎるので、わざわざ断る必要もないでしょうけど。
 今回はタイトルどおり、伊澄メインの話でした。
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「代々妖怪退治を生業とする一族の末裔であり、歴代最強の力を持つ少女である」
 なんだか『GS美神』に登場した六道冥子を髣髴とさせる設定です。ベクトルが違うとは言え、同じぽんこつキャラですし。

 前回、三千院家で飼われることが決まったシラヌイの話でナギとワタル、そして伊澄は盛り上がります。そこで我々は信じられない言葉を耳にした!!
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 ナギだけではなくワタルや伊澄もタマを猫だと認識しているようで。上流階級の方々はやはりちょっと違います。もっともワタルはびんぼっちゃま予備軍ですが。
 伊澄も子猫の可愛さを聞いてトリップします。
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 うっかりナポレオンの踏み台こと派遣議員のバラス様を貼ってまで「誰!?」と呟いてしまうほど伊澄には似つかわしくない想像でした。
 それはさておき、伊澄は授業が終わったら帰宅して着替えてからナギの家に子猫を見に行くことにしました。ちなみに制服を着ない理由は。
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 やっぱり伊澄はこんなふうに恥ずかしがるのがふさわしいアクションだと言えるでしょう。下着を穿かない和服のほうがよっぽど恥ずかしいだろうと考えるのは我々凡俗の発想なのですから。なお、穿いたら穿いたで下着のラインがくっきりと浮かんでしまうから羞恥心は五割増しです。
 あと、伊澄の反応に対してナギとハヤテは
「ようするに制服が気に入らねぇって事だよ」
「ルール無用の残ぎゃくファイターなんですね」
とキン肉マンネタで返してくれました。

 で、学校がはねると伊澄は予定通り三千院家を訪れたのですが、彼女の内なる力を感じ取ったシラヌイに拒絶されてしまいます。落ち込んだ伊澄は習字で心を落ち着けようとしますが、結局このままではいけないと一念発起して咲夜に相談します。

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 しかしなぜ咲夜? ナギには頼りにならないおねーちゃん扱いされているのに。伊澄のような年代だと、年上というのは大きいのでしょうか。
 あとどうでもいいことですけど、個人的な感想として本格派らしく墨汁ではなくて高級な松煙墨あたりから磨って欲しかった。
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 それはさておき龍騎ネタ
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 先週の最終ページのハシラに「賢くなくては、生きてはいけない」とありましたが、それも同じネタでしょうか。

 咲夜は大阪出身の強み、じゃりん子チエの再放送ネタをかましてくれます。や、いくらなんでもローカルかつマニアックすぎです。サンデー読者の九割は置いてきぼりでしょう。いつものことと言えばいつものことですけど。
 で、伊澄は昨夜に騙された挙句、志々雄真実のコスプレをする破目に。次のコマでは九頭龍閃を絶技開眼してしまいます。しかしさっきのキン肉マンもそうですが、サンデーに掲載されている漫画がここまでジャンプネタを多用してもいいんでしょうか? 師匠のように他誌に移籍したりしないことを祈ります。
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 さらに昨夜の口車に乗せられ、サブタイにもあったように伊澄は初めてスカートを穿くことになります。
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 四段ぶち抜きの艶姿は各地から撃沈の声が上がりそうです。スカートの短さに照れる様子からして超弩級戦艦大和の主砲46センチ砲弾の破壊力を誇りますが、さらにこの格好でハヤテに会うのを恥ずかしがる姿はもはや宇宙戦艦ヤマトの波動砲レベルです。

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 このナチュラルボーン女ったらしが!! 絢爛舞踏は呼吸するように幻獣を殺すというが、綾ハヤテは呼吸するように女を殺す。別の意味で。
 あと、今回の反応を見ると伊澄はハヤテ争奪戦からまだ離脱していないようです。セリフもアクションもついでに出番も少ないから彼女の真意はうまく掴めませんが。

  



涼宮ハルヒの憂鬱 第11話 

 それなんてスペオペ? という疑問から始まる今回のハルヒは、先週の予告どおりガンダムでした。もっともGガンよりは宇宙世紀に近かったんですけど。全体にパロディ満載の回でした。

「全艦、戦闘配置!」
「アイアイ、マム」
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 フルメタ? ちなみに「アイアイ、マム」とは米軍での女性の上官に対する返答です。男性の場合はたぶん誰でも一度は耳にしたことがある「アイアイ、サー」

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 OPが終わると恒例のSOS団のアジトにカメラが移ります。
 朝比奈さんが淹れてくれるお茶の銘柄は雁音(かりがね)。玉露の茎ばかりを集めた茎葉のことです。そーいえばSOS団の活動費ってどうやって捻出してるんだ? そんな疑問もどこ吹く風。SOS団に珍しく、本当に珍しく来客が訪れます。実態はむしろ道場破りでしたが。彼らは第三話でハルヒに煮え湯を飲まされた被害者(……だよなあ)のコンピュータ研究会の面々でした。彼らは自作のゲームを差し出してSOS団に勝負を挑みます。
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 ヤマトか。何もかも、みな懐かしい……。
 コンピ研はこの勝負で賭けを持ちかけます。SOS団が勝ったらコンピ研が団員の数だけパソコンを提供し、負けたら以前に強奪したパソコンを返却すること。なおハルヒがオプションとして長門を進呈することを決定しました。ずいぶんとSOS団に分のいい条件です。その強気の理由は後でわかるのですが。

 一週間の練習期間、リーダーのハルヒは突撃を命令してはCPUに惨敗を喫してばかりでした。ハルヒらしいといえばらしいが、まるでクレーシーの戦いでイングランドの長弓兵に突撃を敢行してはハリネズミにされたフランス騎士のようだ。
 宇宙空間のはずなのになぜか二次元で戦闘が行われたり、一個艦隊が一万五千隻などという超オーバースペックな編成を採っていたりすることからこのゲームの元ネタは銀河英雄伝説でしょう。田中芳樹も架空戦記だけ書いていればいいのに、なにを好き好んでどーんに匹敵する電波な社会評論を発信したがるのでしょうか。

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 長門はさりげなくやる気を見せています。しかし最初は光学式マウスを持ち上げてグルグル回すほどの初心者でした。
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 長門のレベルでは原始的すぎて帰って扱いが難しいのでしょう。キーボードのタッチも最初は右手の人差し指だけで操作していたのですが、少しづつ慣れていきます。

 決戦当日。ハルヒが東郷平八郎よろしく演説をかまします。
「本日、天気晴朗なれども波高し。皇国の興廃、この一戦にあり」
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 元ネタは日本海海戦の報告文から。正確には「敵艦見ユトノ警報ニ接シ、聯合艦隊ハ直ニ出撃、之ヲ撃滅セントス。本日、天気晴朗ナレドモ浪高シ」と、連合艦隊の旗艦・三笠に掲げたZ旗信号「皇国の興廃、此の一戦に在り。各員一層奮励努力せよ」から。なお起草者は「智謀湧くがごとし」と称えられた作戦主任参謀・秋山真之中佐(当時)です。『坂の上の雲』の主人公の一人として有名。
 もっともSOS団宇宙軍はとてもバルチック艦隊を撃滅できそうにない戦いぶりでした。劣勢の中、ハルヒが採った作戦とは!
「じゃあ、ガン(ピー)ム発進させなさい!」
「いきまーす」
「無理!」
 連邦の白い奴! モザイク処理を施しても一目で分かります。
gun-p-m


 キョンが敗北を覚悟した瞬間、長門の活躍によって形勢は一気に逆転します。つーか長門の技術は種キラを超えています。
 コンピ研が戦局を有利に進めていたのはSOS団の技量が足りなかったばかりではなく、向こうが索敵モードをOFF、つまり相手が丸見えで戦っていたせいでした。部長もデスラー総統のコスプレまでして強気になれるわけだ。ちなみに原作だとさらにワープまで使っています。
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「堕ちろカトンボ!」
katonbo


「コ、コンピュータ研に栄光あれー!!」
garumataisamodoki


 もー、なにがなんだか。
 とにかく先週に引き続いて長門が大活躍でした。長門強化月間?

 次回予告。
「予告なんて下らないわ。あたしの歌を聞けぇ!」
「ボ、ボンバー!!」
 マクロス7……。パロディに始まり、パロディに終わった回でした。



  



バカ漫画レビュー『DAWN』第75話 

 はいどーも、原作者の本分が発揮されて濡れ場が挿入されたけどそいつらの頭のデキがいつもどおりアレなのでちっともハァハァできない漫画、どーんのレビューです。

 回想シーンでアメリカの国務長官と財務長官がネオ・シルクロード・プロジェクトやら国際協調融資(シンジケート・ローン)やら主幹事がどうのやらと不自然に説明的な会話を交わします。や、それ先週やったでしょ。新世紀銀行が主幹事だという点を除けば先々週もさらにその前の週も。一秒でページ稼ぎと看破されるようなヘボい回想シーンは止めた方がいいですよ。
 なお国務長官は新世紀銀行が主幹事に選ばれた理由として、中国が賄賂天国だから何らかの媚薬を嗅がせたのだと推測します。いやー、まさかこの漫画で中国サマの真実が掲載されるとは思っても見ませんでしたよ。
 それはさておき、その媚薬を調べるためにキャサリン・マクガイバーという女性の名前が外交ブレーンの口から飛び出します。金融編の登場人物で矢作と因縁があるらしいが読んでないから(゚⊿゚)シラネ
 で、彼女は“ネオ・シルクロード・プロジェクト”の主幹事をアメリカの銀行に変更させるためのチームリーダーに推薦されます。国務長官と財務長官は例によってバカ口開けてその女を矢作に接近させることを承認します。彼らはこれで矢作から情報が得られると思っています。どーん世界のアメリカはまともな情報機関も設置していないのか!?

 場面は替わって日本の高層ビルの最上階フランス料理店。矢作と差し向かいで食っている女性・松本奈緒はアジア通信経済部記者だそうです。この招待は、彼女が矢作のスポークスマンとして今まで多大な貢献をしてくれたからだそうです。あのー、そーゆーのをマスコミとの黒い癒着とかいうんじゃないんですか? 女は女で「……私は……ジャーナリストとして、当然のことをしてきただけです」とかぬかす始末ですし。個人的に親しい男を全面的に支持した偏向報道が当然かよ。
「マスコミは意図的に偏向報道する事は許されない。しかしこれは事実をそのままに伝えてるだけだからな」
とか大真面目に確信していそうだ。この漫画でメインを張るキャラクターにまともな神経を期待するのは空しい行為なのでしょうか。なのでしょうね。
 話はネオ・シルクロード・プロジェクトに移ります。パイプラインで輸送される石油は韓国どころか北朝鮮にまで供給されるそうな。ま、諦めてましたけどね。これについては矢作の口から絶望的なまでの希望的感想が述べられます。
「そうすれば、今はギクシャクしてる両国との関係も……少しはよくなるだろう」
 なりません。両国の反日教育が国策によるものということがまだ理解できんのかこのアフォは。さらに救いようがないことに、女の方も賛同してしまいます。
「なります。なりますとも!」
 二度言った。つーかなぜ何の根拠もなしにそんなに力強い断言が出来るんだ?
 北朝鮮といえば打てば響くように返ってくるのが拉致問題です。アジア共同体だの朝鮮半島の南北問題を云々している場合ではないだのとお天気なことを吹聴していた矢作も、知らぬ顔の半兵衛はきめこめなかったようです。今回はさすがに取り上げられていました。たったの四コマだけだけどな!! 北の将軍様が欲しがっている石油を分けてやると仮定した後の矢作のセリフがふるっています。
「拉致被害者……返してくれるかな?」
 このバカ、石油を外交カードに使う気がまったくねぇー!! 日本による五十万トンのコメ支援とか、核開発を放棄する見返りにアメリカが重油の供給を四年間延長した結果がどうなったのか、完全に頭から消えているらしい。矢作の辞書に学習という文字はない!! つーか、なぜ矢作は中国や北朝鮮のような独裁国家にここまでココロヤサシクなれるんだ?
 松本は松本で「期待……したいですよね……ほんとうに……」などと他力本願かつ無責任な相槌を打ちます。本当に経済部の記者か? 結論。この女の脳は、どーんの登場人物として過不足が無い程度には腐っている。ま、矢作にはふさわしいパープリン女ということで。
 ついでに言えばこの間アメリカを訪問した拉致被害者のご家族は、たぶん脱アメリカを標榜する進歩党なんぞにはこれっぽっちも期待しないでしょうがね。もっともその訪米は現実世界の話であって、どーん世界では華麗にスルーされている可能性のほうが高いんですけど。

 矢作がネオ・シルクロード・プロジェクトのような計画を発案したのは、世界中を放浪して各国の政財界の要人と会えるだけ会い、その結果として生まれたものだそうです。世界中ということはアジアに限定したとしても、中共による軍事統一に恐れを抱く台湾や、中越戦争を経験したヴェトナムや、中国を最大の脅威と捉えるインドも当然のことながら訪問したわけですよね。そのあげくにネオ・シルクロード・プロジェクトのような中国のメリットが一番大きい計画を立ち上げる矢作は、やっぱり確信犯です。

 食事を終えて、二人がなんかいい雰囲気になって締め。
 来週、矢作と松本の逢引が週刊誌にスッパ抜かれて失脚するに三ペリカ。







涼宮ハルヒの憂鬱 第4話 

 今回の朝比奈さんはナース服でお茶を淹れてくれます。って、アニメではまだハルヒが買い与えていなかったはずだと思ったら。

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 いきなり古泉がSOS団に顔を連ねていました。

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 長門もすでに眼鏡を外していますし。
 時間軸は一季節をキングクリムゾンのスタンド攻撃でふっ飛ばし、すでに九月です。「実はこの間に俺は世界がこむら返りを起こしたような事件に巻き込まれたりしたのだが……」とキョンが独白し、ハルヒが草野球大会のチラシを掲げて部室に入ってきます。
 あ、なるほど。シリーズ第三巻、短編集の『涼宮ハルヒの退屈』からか、と合点がいきました。そういえば今回のタイトルも同名でしたし。
 おそらく原作を読んでいない視聴者の置いてきぼり感はすさまじいでしょう。どんなソロバンを弾いてこんなシャッフルを行ったのやら。ノベルを買わせるための深慮遠謀か?

 さっそくSOS団は野球の練習を始めます。野球部が使用していたグラウンドと道具一式を徴発して。ハルヒがやたら堂に入った千本ノックを始めます。キョンは素人まるだしの醜態を晒しますが、古泉は美形の特権を発動して難なくゴロを拾います。
 長門は自分にぶつかる打球だけ確実にキャッチします。やる気があるのかないのかよくわからん。

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 朝比奈さんは……まあ、やっぱり朝比奈さんだった。

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 基本的に面倒臭がり屋のキョンは長門に試合当日の天候を雨にするように頼みます。長門の正体をフライングで明かすような展開はいいのか……? まあ、前回で長門が宇宙人であることは判明しているのでセーフといえばセーフなんでしょうけど。ちなみにキョンの提案は未来の生態系に影響を及ぼすという理由でお流れになります。

 試合当日、ハルヒは打順と守備位置をくじ引きで決めます。
「民主的な方法でしょ? 古代ギリシャじゃ、くじ引きで政治家選んでたのよ」
 妙に博識だなハルヒ。が、ちょっと違うぞ。くじ引きで政治家を選んだのは古代ギリシャのポリス(都市国家)の中でもアテナイだけだったし、その方法を採った理由も民主制を尊重するからというよりは、くじのランダム性を神の意思と受け取ったからなのだが。ま、重箱のスミを突っ付くようなツッコミだが。

 プレイボール! ……したはいいものの、やる気と実力を兼備しているのはハルヒだけ。当然のように点差は開く一方です。
 朝比奈さん、握り方が逆なのは狙っているのか?

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 で、困ったときの長門頼みということで勝利しました。なんか江川達也がジャンプに連載していた『まじかる☆タルるーとくん』に似たような展開があったな。

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 個人的に今回で一番の萌えポイント。
 ハルヒはチアガール姿に着替えた朝比奈さんをポニーテールにしようとしますが。

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 キョンの視線に気づいて。

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 不貞腐れながら断念します。

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 一連のハルヒの心の動きに萌えられるのは原作既読者の特権です。
(*゜∀゜)=3ムハー



Wizardryのごとく! 第八話 

「さて。敵モンスターは倒したけど、やっぱり毒は消えてくれないわね」
「おおおおお落ち着け落ち着けば落ち着くとき落ち着いて落ち着こう!」
「ナギこそ落ち着きなさいって。別に即効性ってわけでもないんでしょ?」
「それはそうですけど、遅効性ではありますがあなどれません。一ブロック進むごとに確実に体力を蝕んでいきますから。解毒アイテムも魔法もない現状では脇目も振らずに城へ帰還するしかありませんね」
「マリアさんの言うとおりです。皆さん、早く帰りましょう」
「HPが減ってきたら回復します。対症療法であって根本的な解決にはなりませんけど……」
「あ、あの。ヒナさん、後衛に下がりませんか? 戦闘に入ったらダメージが蓄積されちゃうんだし」
「歩の気持はうれしいけどね、気持ちだけ受け取っておくわ。あなたは何も装備してないでしょ? 戦闘力が低下するわけじゃないんだから、壁の役目くらいは務められるわよ」

「幸い僕たちはワンダリング・モンスターに遭遇することなく最短距離をたどりました。一歩一歩減っていくヒナギクさんのHPは、その都度伊澄さんが回復していきました。しかし……」
「伊澄! 回復魔法は本当にもう使えないのか!」
「……駄目。回復魔法が使えるレベルのMPは全部ゼロ……」

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「この通路をまっすぐ進めば城への階段ですが、そこまでに要する歩数は八歩です。それなのに……」
「なのに私のHPは5、か」
「すまないヒナギク……! 私があのとき先走ったばかりに!」
「気にしてないわよ。今さら蒸し返しても状況が良くなるわけでもなし」
「ヒナさん……」
「……そうね。歩には申し訳ないけど、ちょっとだけワガママを言わせてもらおうかしら」
「ワガママ?」
「うん。ね、綾君……ううん、ハヤテ君。私は、あなたのことが……!」
「ふんふん。ヒナは綾君のことが、何?」
「って、お姉ちゃん! どうやってここに?」

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「あ、このゲームは複数のパーティーで冒険が出来るの。システム面での操作から言えば、ヒナたちのパーティーの冒険をいったん中断して、酒場に残ったメンバーで新しくパーティーを組んでここまでやって来たの。パーティーといっても私一人だけどね」
「そう、そうなの。でもおかげで助かったわ」
「なんで?」
「なんで、って……毒消しのアイテムとか魔法とかのために来てくれたんじゃないの?」
「毒消しのポーションって私の所持金じゃ買えないもの。それに職業は戦士だし」
「じゃあ一体どういうつもりでここまで来たのよ!? ゲーム世界に来てまで役に立たないんだから……」
「……いや。桂先生のおかげでなんとかなりそうだぞ」
「どうやってですか、お嬢さま」
「まず桂先生がヒナギクを除いた私たち五人とパーティーを編成する。そして城に帰還して伊澄のMPを回復させ、再度ダンジョンに潜ってヒナギクを回収し、回復魔法を使えば城まで持つ」
「なるほど! あ、でも一人で残されたヒナギクさんは危険じゃないでしょうか」
「心配はない。Wizardryではプレイヤーがパーティーを操作しない限り、モンスターがキャラクターを襲うことはないのだ。システムの盲点をついた技だからリアル志向とはいかないが、背に腹は代えられん」
「それもそうですね。で、締めくくりにヒナギクさんをカント寺院に連れて行って解毒してもらうわけですか」
「いや、その必要はない。城に帰還すれば勝手に毒は消えるんだ」
「……なぜ?」
「仕様だからだ、と言ってしまっては実も蓋もないか。納得できるような解釈としては、そうだな。――麻痺や石化なら城の住民にも被害は及ばないが、毒だと空気感染の恐れがある。そのため探索から戻った冒険者たちには警備兵から厳重なチェックを受け、もし毒を受けていれば公費によって解毒してもらえる。もちろん冒険者の健康のためというよりは病原体の侵入を防ぐためではあるが。――こんなところはどうだろうか」
「優れたシャーロッキアンとは、一連のホームズ物の矛盾点を指摘する者ではなく、その矛盾点を合理的に説明できる者のことである。そんな格言がありましたね」
「マニアとしての楽しみですね」
「……」
「あ、ヒナギクさん! 良かったですね、なんとかなりそうですよ。ところでさっきは何を言いかけてたんですか?」
「! べ、別に綾君のことなんか関係ないわよ!!」
「???」





涼宮ハルヒの憂鬱 第3話 

 ハルヒの電波っぷりが余すところなく堪能できる至高の一品です。どうも高みに至ったあげくガケから転落している場面も多々ありますが。

「コンピュータも欲しいところね」
ということでハルヒたちSOS団はコンピュータ研究会に奇襲を掛けます。ハルヒがパソコンをせしめた方法は。

1.コンピュータ研究会の部長に朝比奈さんの胸を揉ませる。(どうでもいいけどバックのメガネ君が公然猥褻カットだ)
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2.その決定的瞬間をハルヒがカメラに収める。
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3.写真をバラ撒かれたくなかったら新型のパソコン一式を譲渡しろと脅迫する。
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 えーと、普通に不愉快なんですけど。どう贔屓目に見ても犯罪です。
 刺激を求めて積極的に行動するというのは見ていて楽しいんですけど、モノには限度があるでしょう。自分のワガママを通すために他人に迷惑を掛けるというのはいかがなものでしょうか。
 それと部長にはもっと毅然と対応して欲しかった。こんなふうに。

「パ……パソコンを譲れば……
 パソコンを差し出せば……
 ほ……ほんとに……僕の「写真」……は……バラ撒かないのか?」

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「……
 ニタァ──ッ」

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「ええ~
 約束するわよ~~~~~~っ
 こっちの「写真」と引き換えのギブアンドテイクよ
 よこしなさいよ……早くよこしなさい!」

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「 だ が 断 る 」
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「ナニッ!!」
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「このコンピュータ研究会部長(本名シラネ)の最も好きな事のひとつは
 自分を中心に世界が回ってると思ってるやつに「NO」と断ってやる事だ……」

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 次にハルヒはネット通販でバニーガールの衣装を二着購入(こっちはハルヒの自腹)し、朝比奈さんと二人でビラ配りを始めます。当然のように半分も配り終えないうちに教師たちに制止されますけど。
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 最後に長門が自分の正体をカミングアウト。
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 情報統合思念体によって造られた、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース。平たく言えば宇宙人。それが自分の正体、と長門は自称します。
 それが真実なのか、それともハルヒの電波を受信しただけなのかは次回以降に持ち越されます。



萌え方程式 

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長門萌え 

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ハヤテのごとく! 第82話 

 ヒナギク家でのお泊りイベント終了。いきなりレビューの意欲が七割くらい殺がれてしまいましたが頑張れ俺。再びヒナギクがメインを張る、その日まで!

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 別離の悲しさに胸が張り裂けそうなヒナギクです。残念ながらその感情はハヤテじゃなくて子猫に向けられていますが。西沢さんのこともあるし、ヒナギクのラブコメイベントはヒナ祭りまでお預けでしょう。

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 ヒナ母もハナ出しながら涙ぐんでいますが、こっちは猫アレルギーのせいです。……元ネタはなゆなゆ? そういえば秋子さん、一児の母とはとても思えないくらい若かったな。
 コミックス既読の読者からすれば常識ですが、ヒナギクの誕生日は三月三日。『こち亀』の両さんと同じ日というのは何かの陰謀でしょうか。

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 素敵なプレゼント……。こんなの? ヒナ母とかが妄想していそうだ。
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 それと。西 沢 さ ん は ど こ に 消 え た ! ?
 ま、バックステージで説明されてはいるんですけどね。やっぱり作中でちゃんとフォローしておいてほしかった。ネット環境が整っていない西沢さんファンの怒号と悲鳴が聞こえてきそうだし。


 そんなこんなでハヤテは三千院家に戻ります。インターフォンが鳴らされるとナギは飛んでいってお出迎えしますが、子猫を見て。
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 たたたたた種割れ!? ナギは三千院家の技術力を結集して産み出されたコーディネイターだったのか!? その割には運動神経はゼロだし発育は悪いし料理はヘボだしetc……。ま、殺人衝動の赴くままにジェノサイドモードを発動させまくるテロリストに較べれば兆倍マシとしておきましょうか。いつかナギがハヤテを寝取ってヒナギクの関節をキメながら
「やめてよね。本気でケンカしたらヒナギクが私にかなうはずないだろ!」
とか言い出さないことを切に願います。


 例によって子猫の可愛さに脳をガキュンとやられたナギは飼うことを決めます。この漫画に犬派はいないのか!?
 ナギは子猫に白野威(シラヌイ)と命名します。まるまる『大神』からのパクリ。黒猫に白い狼の名前をつけるナギのセンスに脱帽です。
 ハヤテはマリアさんの反対を心配しますがナギは意に介しません。
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 魔女……マリアさんのネタキャラ化は留まるところを知りません。せめてミニスカ美少女戦士にしとけばいいのに。それなら黒猫を飼ってますから。

 ミニスカ美少女戦士
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 本家とその黒猫(こっちはメスですけど)
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 ナギは自分でシラヌイにミルクを与えます。この辺はタマが小さかったころに経験済み。そのころの苦労をナギは回想します。
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 えーと、それは畑先生ご自身のオタ遍歴と受け取ってよろしいのでしょうか? 
 さておきナギはシラヌイをハヤテに任せてお風呂に入ることにします。そこで思い出し赤面という伝家の宝刀を抜いてくれました。
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 ナギが部屋から出て行くタイミングを見計らって、入れ違いにタマが襲撃をかけます。ナギの一番から転落したケダモノの復讐! ま、ナギの一番は第一話からずっとハヤテなんですけど。タマの目的はナギの漫画のネームを引き裂いてシラヌイのせいにすること。それをハヤテが阻止している最中に。
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 ホントにシラヌイがビリビリに破いてしまいました。しかも絶妙のタイミングでナギが戻ってきます。カラスの行水かと思いきや、服が替わってなかったのでまだ風呂には入っていない模様。入浴シーンは来週に持ち越し(されるのか?)。
 ナギはタマの犯行と勘違いして檻に閉じ込めます。因果応報かと思ったらシラヌイは。
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 思いっきり夜神月でした。
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 せっかく三大殺人鬼キラのうち二人のネタを使ったのだから(偶然?)、吉良吉影も出しておけば完璧だったのに。いや、猫(草)を飼ってるからある意味セーフか?
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   ↑猫(草)




涼宮ハルヒの憂鬱 第10話 

 今回はOPカット。調子が悪いのか机に突っ伏すハルヒにキョンが訊ねます。
「昨日はどうして来なかったんだよ。反省会をするんじゃなかったのか?」
 反省会……? すいません、五週間も前の話なんでストーリーがすっかり頭から飛んでいます。
 超の字が小さいのもハルヒのテンションダウンを表現したものでしょうか。
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「放課後、誰もいなくなった一年五組の教室に来て」
 こう書かれたノートの切れ端をキョンは下駄箱で発見します。前世紀ならラブコメ街道まっしぐらな展開ですがそうは問屋が下ろしません。長門、朝比奈さん、ハルヒ、古泉と有力そうな候補を挙げては自分で打ち消していきます。悪友どものイタズラのほうが可能性は高そうだと思っていると――。
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 またハルヒが無茶をおっ始めようとしていました。朝比奈さんのコスプレ写真をSOS団のトップページに貼り付けようとしていたのです。
 さすがハルヒ、まさに傍若無人。文字通り傍ラニ人無キガ若キふるまいです。しかし人は人でもキョンだけは特別だったようで、彼にこんこんと説得されるとしぶしぶ同意します。ハルヒは臍を曲げて部室から出て行ってしまいますが、鉢合わせした朝比奈さんと。
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 このときハルヒがどんな表情を浮かべていたのか、視聴者には想像するしかありません。

 下駄箱のメッセージに従ってキョンは教室を訪れます。そこで待っていたのは意外にもまるでキョンとは接点がないと思われていた朝倉涼子でした。彼女はあまり要領の得ない質問をキョンにぶつけていきます。そんななかでの一節。
「上の方にいる人は頭が固くてついて行けないの。でも、現場はそうもしてられない。手をこまねいていたらどんどん良くないことになりそうだから。だったらもう現場の独断で強硬に変革を進めちゃってもいいわよね」
 どうも昭和初期の関東軍や皇道派の青年将校の主張を連想してしまいます。「戦争は会議室で起きてるんじゃない! 現場で起きてるんだ!」とか叫びだしかねない勢いだ。
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 なにがなにやらわけがわからないキョンを尻目に、朝倉涼子は「あなたを殺して涼宮ハルヒの出方を見る」千鶴さんよろしく襲い掛かってきます。……『』が発売されて十年が経過するんだよな。ちなみにその理由は、ハルヒに大きな情報爆発を起こさせるため超人に愛される凡人というのも大変だ。

 朝倉の構成した結界らしき空間に取り込まれ、絶体絶命のキョン。その窮地をこの作品の万能選手、長門が助けに来てくれます。まるっきり王子様に救出されるお姫様なポジションのキョンですが、最近だとこういうパターンが多くなったような気がします。
 さて朝比奈みくるの悩殺写真館ならぬ長門有希の刺殺劇場が開幕してしまいます。ギャース!!
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 長門、血を流しすぎです。もっともこの赤い液体には赤血球とかじゃなくてナノマシンとかが蠢いていそうですけど。長門の身体構造ってどんな設定なんでしょうか? 本人はインターフェースと呼んでいますが。とりあえず確実に痛覚は無さそう
 圧倒的に不利な状況にあると思われた長門ですが、情報連結の解除によって勝利を収めます。セリフだけで逆転を演じてしまいました。長門vs朝倉のバトルはクオリティがべらぼうに高かっただけに、戦闘の展開を小説そのままにしてしまったのは不満が残ります。
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 眼鏡の再構成を忘れて呆然とする長門萌え。

 あと、特盛りな朝比奈さんがキョンにアドバイスを伝えに未来からやって来ます。
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 彼は然し、女のふっくらとした重みのある乳房を柔らかく握って見て、云いようのない快感を感じた。それは何か値うちのあるものに触れている感じだった。軽くゆすると、気持のいい重さが掌に感ぜられる。それをなんと云い表していいか分からなかった。
「豊年だ! 豊年だ!」
 そう云いながら、彼は幾度となくそれを揺振った。何か知れなかった。が、兎に角それは彼の空虚を満たして呉れる、何かしら唯一の貴重な物、その象徴として彼には感ぜられるのであった。


 小説の神様までネタにするなよ俺。

    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 豊年だ!豊年だ!
  (  ⊂彡
   |   | 
   し ⌒J


 ↑時任謙作志賀直哉

 あと次回予告。
「それでは皆さんお待ちかね、涼宮ハルヒ。レディー……」
「ゴーッ!!」

 Gガンかよ!?



バカ漫画レビュー『DAWN』第74話 

 はいどーも、今週のスピリッツで『もふ』の「そうやって朝貢外交をいつまで続けるおつもりですかッ……」のセリフを一番の爆笑ポイントにしてくれやがったネタ漫画、どーんのレビューです。

 先々週・先週と二話に及んだ会談の成果が発表されました。その報道に接して「まるで日中首脳会談の発表のようではないかっ!」と驚いたのは日本国首相で民自党(もーちょっとヒネれよ)党首・大城信一郎です。モデルはまんま小泉さんですが無能度&低能度は増量10000%。それこそ肖像権の侵害で裁判に持ち込めば全面勝訴できそうな勢いで。もちろんこんな漫画、読んじゃいないだろうけど。ついでに官房副長官と金融大臣も同席していますがその役立たずっぷりは大城と五十歩百歩です。なおこの三人、驚く叫ぶ憤るかしかしません。つーか口閉じろ。内面のどうしようもなさを外面で補強するな
 報道は続きます。
「中国・日本・東アジアへの石油の安定供給のため……
 アラブ・ロシアの石油を海上輸送ではなく、中国国内から日本までパイプラインを建設して行うと発表!」

 費用対効果を考えろアフォ! 陸上パイプラインの敷設は海底パイプラインのそれよりも建設コストが高いんだよ! つーか日本経済の生命線である石油の海上輸送を一朝一夕で変更しようとするな! 予想される海運業者の失業問題について考えたことはあるのか!?

 これについては矢作がキモい微笑を浮かべながら説明します。
 パイプラインによる東アジアの連結を“現代のシルクロード”と呼ぶこと。それぞれの拠点で緑化プロジェクト・淡水化プロジェクト・環境改善プロジェクトを推進すること。ま、このへんの朝貢外交は先々週で聞きましたけどね。その現代版シルクロードの管理・運営・利益配分にどれだけ日本は発言権があるのやら。

 まあそのへんは七兆歩ほど譲るとして。日本や東アジアの石油輸送を中国に敷設されたパイプラインに頼るということは、つまるところアジア諸国の命運を中国に握られるということです。今まで以上の無理難題を押し付けられたとしても、石油を止めると通達されれば唯々諾々と要求を受け入れるしかありません。これこそアジアの本来あるべき姿、華夷秩序によって成立するアジア册封体制の復活!!
 とりあえず矢作はバンソーコーの傷が化膿して死ね。戦前、アメリカによる対日貿易の制限、石油輸出の全面禁止を食らってジリ貧に陥った日本が太平洋戦争に突入したことくらい知らんのか。
 あと、これだけ中国に朝貢しておいて日本への見返りについての説明が一言半句もないというのはもはや狂気の域に達しています

 国家プロジェクトの主導を民間の企業が行えるのかどうかという考察は置いといて。
 官房副長官が物凄く焦りながら「中国とのこんな劇的な友好協力を見せつけられたら……国民の支持は確実に進歩党に流れます!」とか言い出します。
 確実に進歩党から離れる、の間違いじゃなくて? と思ったら現政権下では約70%が対アジア政策に不満を抱き、外交の失策こそ将来の最大の不安だそうで。約70%という統計の方法やソースが知りたいところです。あとどーんでは少子高齢化や年金問題のような国内問題はそんなに重要視されてないんですか?

 場面は移ってワシントンDC。こっちは主要閣僚が揃い踏み……なのですが、こいつらのダメさ加減も民自党の連中とあまり変わらないような。違うところと言えばたまに口を閉じるくらい。この漫画の最大の悪役(のハズ)なのにレベルが低すぎます
 さてCIAの調査によれば、矢作は資源の宝庫シベリアを開発するプロジェクトも中国に提案したようです。それを聞いてアホの子みたく驚く閣僚たち。
 そりゃ驚くわ。つい十数年前まで世界の一極だった国の資源が、日本の野党のブレーン(しかも選挙すら受けていない民間人)の計画だと日中の手で開発されることになるってんだから。矢作よ、ついに日本の国益を献上するだけでは飽き足らず第三国の資源にまで手をつける気か!? ロシアとの交渉は一ページも無しか!?
「そんなことが実現したら、世界経済の中心は日・中を核とするアジアに移行するぞ!」
「我々が一番恐れていたのは、日本と中国の接近だ!!」
「矢作が提案したプロジェクトが次々実現されたなら……まちがいなくアメリカの覇権は脅かされます!」
 なんでアンタら、そこまで自国を過小評価したがるんだ? どーん世界のアメリカは国力が現実の三割くらいしかないんじゃなかろか
 そんな連中の親玉、大統領のセリフ。
「(大城は)アメリカとうまくいってさえいれば、中国・韓国・アジアともうまくいく……と、強気一点張りの外交を続け、周辺国からの反発を買ってしまった……」
 中国・韓国・アジアとか周辺国とかじゃなくて、素直に特定アジアと表現しとけ。あとアジアの親日国家とか無視するな。
 結局、アメリカは大城政権を切り捨てて進歩党に乗り換え、ネオ・シルクロード・プロジェクトへのアメリカの銀行の参入と主幹事をアメリカの銀行に変えさせることが決まります。
 ありがとうアメリカ! がんばれアメリカ! あなたこそ日本の真の友好国だ! 半世紀を越える安保体制は無駄ではなかった! 矢作どもが画策する売国行為を阻止してくれ! アメリカ万歳ー!!
 あのー、つかぬことをお訊ねしますが。漫画、脱アメリカが最終目的じゃなかったんですか?

 日本に帰国した訪中団は、国民から大きな拍手をもって迎えられたそうです。国民じゃなくて市民の間違いでしょう。頭に“プロ”がつく方の。
 その翌日に行われた世論調査では進歩党の支持率が42%を叩き出し、民自党に拮抗するほどに大きく伸びたとのこと。一日で集計結果を出したあたり、その数字は恐ろしく信頼度が低いんですけど。どーせ矢作&進歩党にとって都合のいいことは全部真実なんだろーな(なげやりにこぼすのがポイント)。
 今回のどーんは大城vs矢作・進歩党・中共・アジア・アメリカのような図式が描けます。死力を尽くして強大な敵を倒してこそカタルシスは得られるものなんですよ。

 来週のどーんの予想。
 アメリカの高官が進歩党のメンツに接触し、靴を舐めんばかりの勢いでシンジケートローンへの参入を希望します。そこへ現れた矢作、ほとんど交渉の余地もないほどに却下。
「我々アジアは五百年、あなたがた欧米に食い荒らされてきた。しかしそれも今日までのこと! 情緒型社会であるアジアの絆に楔を打つことは不可能だ! 今こそアジアは一つに戻り、欧米に対抗する!」
「な、なんという強固な信念! そして打算なき情熱! 我が国(アメリカ)に尻尾を振って利権を貪るしか能がなかった大城とはまさに正反対だ……!」
 書いてて気分が悪くなりました。



○○の方がフケてるぞ 

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お待ちなさい!! 

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涼宮ハルヒの憂鬱 第2話 

 アニメ版ハルヒの第2話。時系列的には事実上の第1話に相当します。というか1クールのアニメで作中の時間が一番離れているのが第2話と第9話ってのはどう評価すべきなのか。京都アニメーションが意図的に編集しているのは明白なのですが、どんな効果を狙っているのかよくわからん

 モノトーン調の映像にキョンの独白が被さります。原作小説とまるきり同じ展開で、下手すりゃひたすらに単調な場面になってしまうところですが、演出や見せ方が上手なのであまり退屈は覚えません。
 高校の入学式を経て新しいクラスでのお定まりの自己紹介。ソツなくこなしたキョンの後ろで聞こえたのは――
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「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、わたしのところに来なさい。以上」

 『涼宮ハルヒの憂鬱』というライトノベルを説明するときに結構な確率で引用されるセリフ、ヒロインの涼宮ハルヒの自己紹介です。ある意味この作品を象徴する宣言といえるでしょう。そのあまりの内容に思わず振り返った先には、腕を組んでふんぞり返ったハルヒの姿が。
 ちなみにここでモノトーンの映像に初めて彩色が施されます。過去/空想から現在/現実へと転換を強いることで涼宮ハルヒが強烈な個性の持ち主であることを印象付ける、かなり巧い演出といえるでしょう。
 そしてOP。とにかく動きが滑らか。すぐにキャラやシーンが切り替わりますが、総じてクオリティは高いと評価できるでしょう。

 前半はハルヒがどんな電波奇矯な少女であるか、手を替え品を替えして描写されていきます。

 かつて付き合った男をことごとく袖にしたとか。
sodenisuru


 曜日によって髪形が変わるとか。
kamigatahenkou


 クラスの男子の目前で着替えを始めたりとか。
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 北校ではいまだにブルマー制度が温存されているとか(関係ねーよ)
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 ハルヒにとって面白いと思えるような出来事がまるで起こらないので無言でおかんむり。とにかくハルヒの表情はひたすら仏頂面なのですが。

hakken

 面白いことがなければ自分で作ればいい、と(キョンにとってはハタ迷惑なことに)思い立ちます。はしたないから女の子が唾を吐き飛ばすのは止めましょう。ちなみにこの時は授業中です。

meganenagato

 彼女は文芸部の唯一の部員、長門有希。冷静無口少女。いわゆる綾波系、もしくはルリルリ属性。メインヒロインのハルヒよりも人気は高いです。
 ハルヒはひとまず文芸部の部室を間借りして活動するつもりです。彌(ひさし)を借りて母屋をブン取る気マンマンです。

 ハルヒが任意同行という名の拉致を敢行してきたのは朝比奈みくる。これでも上級生。『それ散る』のこだま先輩のようなポジションです。つまり……
 ロリで。
roriasahina


 巨乳。
kyonyuuasahina


 彼女を引き込んだ理由は「萌え」が必要だから。
 ハルヒの脳ミソに手を突っ込めば奈良漬の一本くらい発掘できそうな発酵ぶりです。平均的オタと同レベルくらいには。

 そして命名されたこの集団の名前はSOS団。
sosdan


 たしかにキョンや朝比奈さんは日に何回かSOSを発信していそうだ

 考えてみればタイトル通り涼宮ハルヒが憂鬱だったのはこの一話だけだったのでは? 憂鬱と表現できるほどアンニュイな様子ではありませんでしたけど。




Wizardryのごとく! 第七話 

「さて。そろそろイベントアイテムが置かれている場所に到達する頃ね」
「いやあ、修行のおかげでザコ戦が楽になりましたね。特にお嬢さまの攻撃魔法――」
「MAHALITOという。敵一グループに4~24のダメージを与えられる。この魔法を習得した瞬間、パーティーの戦闘力は50%(当社比)アップするといっても過言ではない!」
「ドラクエのギラみたいなポジションですね。でも効果に随分とバラつきがあるのはなぜなんでしょうか」
「あ、それって実は六面体のサイコロを四回振って出た数値なんですよ。最初期のコンピュータRPGはテーブルトークRPGの影響を大きく受けていますから、ダメージ計算や敵のHPにサイコロ何回って感じの数字がよく出てくるんです」
「とにかく、よほど運が悪くない限りオークやコボルド程度のザコ敵を討ち漏らすことはないだろう。地下一階のモンスターは複数のグループで襲ってくることはないから、事実上MPが底を突くまでパーティーに危険はないと言える」

heyaniha

「あっ、どうやら目的地みたいですよ。なになに、ヘヤには、ツノとながいキバをもった……」
「あーハヤテ、その文章については気にしなくてもいいぞ」
「え? でもいかにも思わせぶりで後の謎解きの手がかりになりそうな印象なんですけど……」
「そんなことは全然、ちっとも、これっぽっちもない。どうしても存在意義を見出したいのなら、製作者の自己満足のポエムとでも理解しておいて充分だ」
「ポエムですか……」

hayatehakeywo

「KEY……これで僕も鍵っ子に!」
「断っておくがKanonもAirもCLANNADも関係ないぞ。それこそゾウリムシの繊毛一本たりとも共通点はないからな」
「ハヤテ君、アイテム欄を見てみなさい」

hukakutei

「クエスチョンマークがついていますね」
「不確定アイテム、つまりまだ鑑定されていないアイテムってことです。最近のゲームだと不思議のダンジョンシリーズで採用されているシステムですね」
「じゃあインパスの巻物とかもあるんですか?」
「そんな便利なものはWizardryには登場しません。というか、迷宮で入手できる巻物だって不確定アイテムなんです」
「それじゃあどうやってアイテムの正体を見極めるんですか?」
「そのへんはストーリーが進めば説明する機会もあるでしょう」
「もう一つの鍵が置かれている場所に来たぞ」

atamaganekode

「やっぱりこれもポエムですか?」
「そうだ。しかしまるで歯ごたえがないな。よし、このまま余勢を駆って下の階層に降りるぞ」
「でもまだ解毒魔法を覚えていないんじゃ……」
「なんの。毒攻撃を受けなければそもそも何の問題もない。私たちの実力からすれば二階だって楽勝なのだ。みんな、私について来い!」
「後衛が先頭になってどうするんですか。まったく、すぐ調子に乗るんだから」

noborukaidan

「ほらマリア、もう二階に降りてしまったし。あまり不機嫌な顔をしたままだと小ジワが増えるぞ。ただでさえ成人式を迎えたサキさんよりも老けているように見られているのに、さらに進行してしまえばクリスマス女と間違われてしまうぞ」
「誰のせいだと思っているんですか!!」
「ま、まあまあ。お二人ともそのへんで……」

chiisaidaiza

「イベントだよ。“なんビャクマンもやつらをころしたぞ!”……やつらってなに?」
「いちいち気にしていても仕方がないと言っているだろう。む、モンスターだぞ!」

dokuwouketa

「あいったぁ」
「……」
「……」
「……毒攻撃を受けてしまいましたね」
「……毒攻撃を受けてしまったな」
「なんだかいきなり最悪の事態に陥ってしまったようですけど、どうしましょう」





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