保険 アリコ Moon of Samurai 2006年05月

ハヤテのごとく! 第81話 

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 扉絵は猫のコスプレをした西沢さんでした。いやまあ、可愛いっちゃ可愛いんですよ。しかしやはり人にはそれぞれ演ずべきキャラクターというものがあるわけでして。ぶっちゃけ西沢さんに肉食動物のコスはありえねーだろ、と。彼女にはハムスターの着ぐるみこそが似合います。
 で、ネコミミモードのヒナギクに捕食されかけてくんずほぐれつの(ry
 失敬。どうやら耳の穴から妄想と願望がダダ漏れしたようです。あとタイトル「輪舞-revolution-」の元ネタは少女革命ウテナのOPテーマ。

 ヒナギク、なんとか女子高生を口説き倒して両親がいない深夜の自宅へお持ち帰りしようと努力します。文章だけを読んでいると「それなんてエロゲ?」的展開ですが特に他意はないので悪しからず。

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「ああ!! もぉ!! 可愛いわね!!」
 この漫画は読者の心の絶叫がキャラに代弁されてしまう場合が多いのでツッコミレビューが難しい。
 女子高生のお持ち帰りに成功し(だから他意はありませんって)、家路につく途中。

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 初登場時のように、小動物は見捨てておけないヒナギクでした。もっともヒナギクだとヒナ鳥や子猫はおろか下水道で成長したワニとかアフリカで死に掛けたトラとか(こっちはナギか)まで拾って御近所ムツゴロウ王国を樹立してしまいそうです。
 もっともヒナギクが子猫を拾ったのはこれが最初だそうです。ペットの世話はお手伝いさんに一任して捨てる必要のないブルジョワ住宅地なのでしょうか? もしくは猫好きが多くて子猫でも発見しようものならマッハで拾われる地域とか。

 子猫用のミルクを買いにハヤテが外に出ます。年頃の女の子が集まればすることは一つ、恋愛譚です。西沢さんがハヤテの好きなタイプを説明します。
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 ちょっと穿った分析をすれば、両親に捨てられたという暗い過去を背負うハヤテは心の奥で絶対的に信頼できる対象、いわゆる父性もしくは母性を求めていると解釈できます。そして無意識的に恋愛対象にその条件を要求しているわけです。惜しいことにヒナギクには母性の象徴とも言うべき胸が絶望的に欠け……ゲフンゲフン! おや、ボクハイッタイナニヲイッテイタノデショウカ?(ロボトミー手術済み)
 なお、作中でそのポジションに一番近いのはマリアさんで次点はヒナギク。そして真逆に位置しているのがナギです。ハヤテのナギへの保護欲が恋愛感情に発展するにはかなりの困難を伴うでしょう。がんばれナギ。

 今回はわりとシリアスなやり取りが続きます。

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 ハヤテの過去を知ったヒナギク。サンデーしか読んでいない読者には分かりませんが、ヒナギクもまた失踪した両親に八千万の借金を押し付けられた過去を持っています(ついでに雪路も)。

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 同じ過去を背負う者同士としてヒナギクの心に占めるハヤテの大きさはさらに膨らんでいくのか。それともハヤテへの想いは同類相憐れむ種類の感情に過ぎなかったと判断してしまうのか。ヒナギクの微妙な心の動きが想像されますが、やはりこの漫画の基本はコメ。ヒナギクが両手に抱いた子猫がスゴい勢いで漏らしたおかげでその場のシリアスな雰囲気はぶち壊し。ヒナギクの入浴シーンが拝めたから問題ありませんけど(しかも今回はハヤテの妄想にあらず)。
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 あとこの逆パターン、ハヤテがヒナギクに何かを感じ取っている可能性は……限りなくゼロに近いでしょう。作中にそんな描写がなかったし、ハヤテは内向的な性格ですから。自分のことに精一杯で、人の気持ちを忖度する余裕がないというか。

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 たぶんヒナギクは暗い過去に圧し潰されないようにも強くあろうと努力しているのでしょう(もともと前向きな性格だったと思いますし)。だとしたらヒナギクは恋愛に完全な父性を望んでいるのかもしれません。そして恋人への絶対的な依存を。ま、我々オタにとってはデレへの完全以降の完了としか認識できませんでしょうが。ええ、腐ってます

 終盤でヒナギクは西沢さんを、マリアさんはナギを応援すると誓います。しかしハヤテの好意はむしろ応援者の側に向けられているという罠。




涼宮ハルヒの憂鬱 第9話 

 キョンが電気屋にストーブを取りに行きました、まる。

 一行で終わったよ! たったこれだけの内容で三十分アニメを作成した京都アニメーションの手腕にいろんな意味で敬意を表します。もっともこれだとストーリーの背骨を紹介したに過ぎないし、注目すべき小ネタはかなり多いのでそこらへんも取り上げていきます。

 劇中はすでに文化祭その他のゴタゴタを処理し、そろそろ十二月が訪れるそうな。相変わらず時系列がメチャクチャだ。ある意味タランティーノ・リスペクト?
 話は逸れますが、しゃくれ君ことタランティーノはハリウッドを代表する末期オタクでしたな。映画オタクがそのまま映画監督になったような難儀なオッサンですが、さらにノンストップフルスロットルなことに日本のアニメや映画もしっかりカバー。
 カンヌ映画祭グランプリ受賞作『パルプフィクション』の撮影時、パリくんだりまでやって来てわざわざフランス語版『ジャングル大帝』のLDを購入し、英語版との細かな違いをえんえんと説明してブルース・ウィリスをドン引きさせたことは有名である。


 話をハルヒに戻します。どうということのないSOS団の日常。長門は読書、朝比奈さんはメイド服で編み物。キョンと古泉はカードゲームに興じています。そのトレーディングカードにはリナやガウリィやフィリスが描かれていました。角川スニーカーと富士見ファンタジアの間にどんな闇取引があったというのでしょうかっ!!(ねーよ)
 そんな平穏にほのぼのしつつも苦労性のキョンはやがてこの時間が近いうちに破られることを予想というか確信している最中にタイミングを見計らったかのごとくハルヒ登場。今回は珍しくキョンにとっても朗報と認められる情報を携えての来訪でした。第一話で映画のスポンサーになった電気屋が未使用の電気ストーブを提供しようとのこと。SOS団のカースト制度の最下層に位置するキョンはいつものように使いっパシリに。もしかしたらこれは支離滅裂電波型ツンデレに分類されるハルヒ(分類というか、ハルヒ一人だけ)の愛情表現なのか?
 コートを羽織って出かけようとするキョンに朝比奈さんは手ずからマフラーを巻いてくれます。
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 現実世界だったら確実にフラグ立ちまくり状態でしょう。それを見てハルヒは。

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「はーやーくっ! 行きなさいよっ!」
 教科書に載せたいくらいのツンを披露してくれました。
 お美事!
 お美事にございまする!


 鬼の居ぬ間の洗濯、ならぬキョンの居ぬ間の落花狼藉。ハルヒはDVDのジャケット作成のためと称して朝比奈さんを撮影しまくります。長門は止めないし古泉はイエスマンに徹するしでハルヒの悪ノリはさらにエスカレート、コスプレ衣装をとっかえひっかえした挙句プロモーションビデオまで撮ってしまいます。なお朝比奈さんの着替えシーンは絶妙のタイミングで長門のドタマに阻まれました。エヴァの第二話を思い出しましたよ。
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 ビデオ撮影のために部屋を移動し、文芸部部室に残ったのは長門一人。で、ず――――っと小説を読む映像が流され続けます。計測してみると実に三分二十秒! ナマで見ていたら確実にチャンネルを変えていましたね。手抜きと断定されそうな演出は危険ですから控えたほうがいいと思いますけど。
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 部室に帰ってきたキョンを出迎えたのも長門だけでした。電気ストーブの暖かさと坂道を往復した疲れでキョンは机に突っ伏して居眠りを始めます。そして目を覚ますと
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部室には固まったハルヒが。さりげなくカーディガンとか掛けててくれますし。キョンを待ってくれていたことについて
「しょうがないでしょ。アンタ寝てるし、部室にカギ掛けて帰らないとダメだし、それに!
 雨も降ってるし」

とそれなりに落ち着いた口調で理由を説明します。駄菓子菓子。傘を持ってきていないとぼやくキョンに。

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「一本あれば充分でしょ?」
 いやアナタ、五十秒前に雨が降っているから帰れないとか言ってたでしょ? (・∀・)ニヤニヤ
 なお、この日の降水確率は10%でした。残りの90%は、やはりハルヒがキョンとの相合傘をしたくて捻じ曲げたと解釈するのが自然でしょうね。

 それではこのあたりで総括と行きましょう。
 ツンデレ∩( ・ω・)∩ばんじゃーい




バカ漫画レビュー『DAWN』第73話 

 かの哲学者アリストテレスはこう言った。
「スピリッツにおけるどーんの位置は、日本アニメにとってのMUSASHI -GUN道-に相当する」
言ってたら面白かったんですけどね。


 はいどーも、中国共産党の夜明けのために民主党モドキの連中が日本の国益と安全を売り飛ばそうと画策する地球市民御用達漫画、どーんのレビューです。
 前回に引き続いての進歩党と中共首脳との会談中、進歩党党首の北脇が脱アメリカ、親中・親アジア外交を宣言します。
 だから賭けるのは自分の身代までで我慢してくれ。全ての個人資産を中国株に投資するつもりなら止めやしない。バブルが弾けて持ち株が暴落してアンタが破産したとしても他の日本人に迷惑はかからないのだから。
 そして北脇は中国の軍拡を抑止力だとフォローします。戦慄すべきことに核まで含めて! 大国同士の戦争は地球そのものを破滅に導いてしまうから、と言うのが北脇なりの理由。ま、核を使用しない限定戦争やハイテク技術によるRMA(軍事革命)の知識が欠落した前世紀的戦争観へのツッコミは控えておきましょう。核保有国同士の全面戦争は確かに地球全体の危機なのですから。
 しかしコヤツ、中国の軍事力の矛先はアメリカにしか向かっていないと壮絶に勘違いしているのでしょうか? チベット占領や中越戦争を例に挙げるまでもなく、アジア諸国を紅い旗が何度も軍靴で踏み躙って来た記憶は都合よくこぼれ落ちていますか? チベット人の眼前でうどん玉の如く大脳をこぼしていただきたい。
 つーか“アジア秩序の安定のため”とか称して中国が日本に核を持ち込もうとしたら進歩党はどうするつもりでしょうか? キューバ危機の再来なんですけど。
 あと、進歩党の脳内で非核三原則がどんな地位を占めているのか激しく気になる。十中八九「中国の核はきれいな核、アメリカの核は汚い核」くらいの認識でしょうが。

 中国の首相が自衛隊の戦力について指摘すると、北脇は日本が民主主義国家だからと前置きして「国家の主権は……国民にあるのですから――!!」と発言。せめて予算の大半が敷地の賃貸料や人件費に消えていくとか、恒常的に隊員の不足に悩まされているとか、弾薬その他の補給体制がまるで整っていないとか、そもそも自衛隊は国境を越えての軍事活動を想定していないとか、そんなふうに言えば少しは説得力もあったでしょうに。
 北脇のような連中は民主主義をアプリオリに最善最高の政体と信じて疑わないからタチが悪い。あくまで民主主義はこれまでの人類が経験してきた数多くの政体の一つであり、長所の裏返しに欠点を内包していることくらい理解しておけ。
 民主主義の欠点について詳述するのは止めておきますが、北脇に対してひとことだけ。
「民主主義は国民が望みさえすればどれだけ無謀で恥知らずな戦争も遂行できる政体である」
 イギリスは議会制民主主義国家でしたが、ご存知のようにインドを植民地化し、ビルマを侵略し、アヘン戦争を仕掛けました。アヘン戦争について
「これほど不正な、恥さらしな戦争はかって聞いたことがない」
と憤慨した下院議員のグラッドストーンは後に首相を務めますが、彼個人の力で戦争を止めることは出来ませんでした。
 あと、指摘するのも馬鹿馬鹿しいのことなのですが進歩党のお歴々が大嫌いなアメリカも民主主義国家ですよ。民主主義国家アメリカが遂行したイラク戦争、この辺についてどう整理をつけているのやら。石油利権と軍産複合体と新保守主義(ネオコン)の三位一体による民意を無視した寡頭支配が行われているとか妄言を垂れ流さないでくださいね。
 それと。中共の首脳に民主主義を云々するって、ギャグですか?

 進歩党と中共首脳との会談は矢作の妄言で締めくくられます。
「日本、朝鮮半島、東南アジアのいくつかの国々は、言ってみれば中国が父であり母。
 我々は中国文明のおかげで今日の存在があるのは事実……
 だが、その父や母が時代によって病に冒されたり、衰弱することもあるでしょう……
 そんな時、頑張っている子供たちがいて、父や母のために駆けつけ、家を支え、再び大きくしていこう……
 というのが今日だとは思いませんか?」

 思わねーよ。お前みたいに洗脳が完了しているわけじゃねーんだから。

 最後のページにこんなモノローグがありました。

  北京の夜空には、星が光っていた……
  あたかもこれからの日本と中国の関係を暗示するかのような、一つの大きな星が――


 北斗七星の隣で瞬いているヤツですね?



涼宮ハルヒの憂鬱 第8話 

 圭一というオッサンの左胸に突き立った果物ナイフを冒頭に始まります。説明マニアの古泉が例によって頼まれもしないのに密室殺人と言い出します。さまざまな情報の収集と提示、そしてその整理。まぎれもないミステリ的展開なのですが、最後のオチはと言うと。

 自作自演

 おのれらはねらーかっ!!

 トリックよりもよほど気になる動機について。それはハルヒに不満と退屈を覚えさせないためだった。原作小説は既読なので別に「な、なんだってー!!」な驚きはありませんでしたが、無茶なハナシだと再認識はしました(もっとも無茶こそがハルヒシリーズの核であり根幹なのでしょうが)。
 しかし……今さら逆転裁判ネタかよ。不覚にもワロタじゃねえか。
 とにかく『機関』の中の人も大変だ。無自覚な女王様を常に満足させるために人知れず活動し、しかも当の彼女からはお褒めの言葉一つ頂けない。というか、ハルヒに悟られてしまったら全ては破滅というハイリスク・ノーリターン。今回を見た限りでは彼らなりに楽しんでいたようですが、たまにはハルヒに愚痴の一つもこぼしたくなるのではないでしょうか。『機関』が一枚岩でないのも仕方がないかと。

 いつから事件の真相に気づいていたかと訊かれてのキョンの回答。
「実のところ、事件の最初からだ。こんな事件は起こり得ない。なぜなら、ハルヒが本気で殺人事件なんか望むはずがないからだ。あいつはそういうやつだ」
 結論。やっぱりこのシリーズの根っこはラブコメです。でもハルヒとキョンの恋愛が成就してしまえば最終回を迎えてしまうというアンビバレンツ。ある意味『からくりサーカス』の鳴海としろがね。


 おまけ。笑死もしくは憤死にご注意ください。
ttp://www.youtube.com/watch?v=6LTu5H5abgI



Wizardryのごとく! 第六話 

(むすー)
「またお嬢さまの機嫌が悪いみたいですね。制作期間に反比例するような機神飛翔の驚異的な短さが気に入らなかったんでしょうか?」
「それは作者です。ナギが不満たらたらな顔をしているのはお目当ての魔法が覚えられなかったからですよ」
「魔法が?」
「下の画面を御覧なさい」
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「馴染みのない単語ばかり並んでいますけど、これ魔法のリストでしたっけ」
「そうですよ。で、本当なら7レベルに到達した僧侶はレベル4の魔法が四つ使えるはずなんです」
「レベル4の魔法……?」
「あ、Wizardryでは習得できる魔法がレベルごとに分かれているんです。魔法使いと僧侶はどちらも奇数レベルに上がると新しい魔法が使えるようになるんです。ちなみに魔法レベルは最高で7です。つまり理論上では魔法使いと僧侶はレベル13になれば自分の職業の魔法が全部使用できるようになるわけです。なお、ある種のテーブルトークRPGや、そこから派生した古いRPGだとレベル13をマスターレベルと呼ぶことがあります。そのクラスを極めた達人ってことですね。ドラクエだとレベル40くらいでしょうか。
 補足するとMPもレベルごとに独立していて、例え高レベル魔法のMPが残っていても低レベル魔法を使用することは出来ないんです」
「それとお嬢さまの不機嫌にどんな因果関係があるんですか?」
「レベル4の僧侶魔法には毒を治療するlatumofisがあるんですけど、それを習得できなかったんです。地下二階では毒攻撃を仕掛けてくるモンスターが出現しますからね。この魔法を習得しない限り、私たちはまだ遠出が出来ないわけなんですよ」
「ははあ。でも、今までのようにマーフィー君を相手に修行すればそのうち覚えますよ」
「それが気に入らないから不愉快なのだ」
「お嬢さま」
「なんといってもマーフィーズゴーストとの戦闘は単調だ。友好的なヤツからいちいち立ち去るのも面倒だし、レベルアップに必要な経験値はノンストップに増加していく。正直、変化を求めたい時期だ」
「せっかちねー。今回のプレイはリセット技が使えないんだから、ちょっとくらい退屈でもしっかりレベルを上げておくのが肝要でしょ」
「ヒナギクは前衛だからそう言えるだろうさ。ルーチンワークとはいえ、ちゃんと戦っているという実感があるだろうからな。だが後衛の私の身にもなってみろ。することと言えば前衛の補助ばかりだ」
「それを言ったら、本当に何もすることのない私の立場はどうなるのかな……」
「まあまあお嬢さま、急いてはことを士孫瑞。あんまり焦りすぎると董卓の暗殺に失敗してしまいますよ」
「説明だけを聞くと納得してしまいそうだが実際には壮絶に間違えている慣用句はこの際どうでもいいが、ハヤテがそう言うのなら仕方がない。次のレベルまで稼ぐか」
「こうしてまた一つ、マーフィー氏の屍の山が築かれることになったのです……」
「なんて気が滅入るナレーションをするんですか」

「ふう、ふう……マーフィーの小部屋と城の馬小屋を往復すること数回。ようやくレベルが上がるだけの経験値を稼いだぞ」
「お疲れ様でしたお嬢さま。それではさっそくステータス画面を開いてみましょう!!」

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「うがー! なぜ肝心の魔法だけきれいにスルーするのだ!!」
「お嬢さまっ!! お怒りを……お怒りをお鎮めくださいっ!!」
「私は大魔神かっ!」
「うーん、性格だけを問題にするならワガママ魔神って呼ぶのは確かに妥当だと判断するけど、これだけのちびっこに大なんて修飾語を使用する点については抵抗を感じるわね」
「ツッコミどころのありすぎる感想を淡々と述べるなヒナギク!」
「あの……ごめんなさい、ナギ。私さえしっかりしていれば……」
「伊澄を責めているわけではない。私が問題視しているのはゲーム内部のランダムな割り振りについてだ!」
「なんだかメタな話題になりそうですが」
「ええいっ! こせこせした稼ぎなど元から私の性には合わなかったのだ! こうなれば突貫するのみ!」
「ちょ、ちょっとナギ落ち着きなさい」
「心配無用だマリア。私もそこまで頭に血は上っていない。今回は地下一階のイベントアイテムを揃えるだけで済ませておく」
「はあ。それなら今のレベルでも充分ですけど」
「イベントアイテムって、そんなものもあったんですか」
「うむ。ゲームのクリアに必須というわけではないが、それなりに手間は省けるシロモノだ。入手しておいて損はない。それに迷宮を歩き回っているうちに少しは経験値も稼げるだろうからな」





機神飛翔デモンベイン その2 

 昨日に引き続いての機神飛翔レビューです。前作の斬魔大聖のシナリオはニトロプラス史上でも屈指の長さを誇っています。少なくともこれから一週間はデモンベイン漬けの毎日だぜヒャッホウ! と充実した未来を幻視しながらロード。いや実際、掛け値なしに熱中して熱狂して熱闘しましたよ。そして今ここに送る第二回にして最終回、機神飛翔デモンベインレビュー!
 ……って最終回ー!?

 足掛け二日でクリアしてしまいました。いやはや、なんともまったく。斬魔大聖のノリでプレイしていたらあっけなくエンディングに到達。総プレイ時間が五時間に満たなかったという点についてはもはや滂沱の涙を流すしかありません。
 ゲームそのものについては十分に満足できる内容でした。シナリオはまさに鋼屋ジン節と称するしかありません。ひたすらに熱い展開がこれでもかと言わんばかりに押し寄せ、強大な敵たちの出現で止め処なくピンチに陥っていく主人公サイド。絶望すらも枯れ果てる状況でなお抗い、強引を通り越してデタラメとしか表現できない力技で劣勢を挽回して強敵を撃破、そして最後は当然の如くハッピーエンド! はっきり言って作中で九郎やアルも突っ込んでいたようにずいぶんと御都合主義ですが、それがまるで作品の評価を下げない(個人的な意見ですが)。そういう有無を言わせぬ圧倒的なパワーこそがデモンベインの魅力と人気の要因なのでしょう。
 ノリと勢いだけではなく、ギミックも効果的に機能していました。ラスボスがアナザーブラッドと見せかけて実際はナイアルラトホテップ。しかもデモンベイン・トゥーソードにも仕掛けを潜ませていたという展開には素直にさすがと感心しました(クトゥルー作品としてはむしろ正統な流れなのかも知れませんが)。
 そして脇を固める濃すぎる個性的なキャラクターたち。シュリュズベリィ先生やアズラッド目当てで機神飛翔を購入しても悪くはないでしょう。でもドクターウェストの出番はもう少し増やしてほしかった。

 ……で、総評と言えば“傑作には一歩とどかない良作”
 私にとって機神飛翔のアクションパートは“ものすごく豪華なヴェドゴニアのバトル”でした。障害物のせいで敵味方が確認しづらいとか当たり判定がどうのとか、細かい点に目を瞑ればアクション単体としては及第点だと採点しておきます。しかし機神飛翔というゲームの核がアドベンチャーパートである以上、戦闘が挿まれるごとに話のテンポが乱れる乱れる。ロード時間もやたら長かったことが拍車を掛けましたし。プレイヤーが操作することなくデモンベインたちが3DCGアニメの戦闘を繰り広げるか、いっそのこと全部とっぱらって文章だけで見せたほうがよほどマシだとさえ思ってしまいました。
 結局、ゲームを傍観する立場のアドベンチャーパートと、ゲームに介入する立場のアクションパートを融合させてしまったのが最大の失策でしょう。大十字九郎はプレイヤーが自己を投影できるような没個性な主人公ではないのですから。さらに言えば今回は選択肢がゼロですし。完全にアクションパートを主にしてアドベンチャーパートは刺身のツマ程度に抑えておくか、もしくは両者を分けて別々のゲームとして発売していたほうが良かったでしょう。

 とにかく短いけれども満足できる時間を過ごせたと締めくくっておきます。コストパフォーマンスはあまり高くはありませんが。



機神飛翔デモンベイン その1 

 さて、ようやく発売されました『機神飛翔デモンベイン』。たしか予定では去年の今頃には発売されていたはずなのですが、まあ良い作品を世に送り出すための開発期間ということにして目を瞑っておきましょう。実際、斬魔大聖のように忘れた頃に挿入されるヴォイスと序盤ですぐに息が切れるアニメしかない中途半端なデキは二度と御免です。いやニトロプラスさん、ウチに来て妹をファックしてもいいからフルボイス、アニメ・CG大幅追加の斬魔大聖デモンベイン完全版とか出してくれませんか? 残念ながら俺に妹はいませんが。

 まあ、願望は願望のままで留め置くとして。せっかくブログを始めたことなので、思いつくままにレビューを書き連ねていこうと思います。ネタバレ上等、未プレイの連中なんてシッタコッチャネーヨな内容になるでしょうからその辺は気をつけて、護身を完成させた渋川老のように常に回避を忘れずにご覧ください。

 スタートするといきなり流れる緑川光ヴォイス。そーいやこの人、デモンベインをスパロボに参戦させたがってたな心の底から同意します
 ゲームに戻ると、九郎とアルのシャウト。そして宇宙空間でのリベル・レギスとの対峙。前作のラストバトルの舞台です。で、ろくに操作方法も知らないまま戦闘に突入したのでとにかく攻撃攻撃攻撃。そのうち時間切れのような感じで戦闘は終わってしまいました。
 そしてOP。3DCGで描かれたデモンベインたち鬼械神たちが小気味よいくらい滑らかに動きます。少なくともアニメの五千倍くらいは。あと薔薇乙女新ヒロインの赤いおぱんつがえらく眩しい。

 ミスカトニック大学の図書館からラテン語版ネクロノミコンが強奪されるところから本編は幕を開けます。前作では名前と声しか出なかったアーミティッジ教授が登場。精気に満ちたジーサンだ。つーか櫃夢と書いてアーカムと読ませますか。櫃がアーク(英語)で、夢は音読みのムなのでしょうが、相変わらずのモノスゲェ当て字だ。

 血の煮凝りで出来たような人形を倒す九郎とアル。というかアルがかなり大人っぽくなっています。成長したのか、絵師さんのタッチが変わったのか、とにかくロリっぽさはかなり抑えられています。大きなお友達の断末魔の絶叫が聞こえてきそうだ。断っておくが俺じゃねぇぞ
 部屋に戻って風呂に入るアルと、当然のように追随する九郎ちょっと待て! 機神飛翔は全年齢対象だったはずだろ!? あまりにも自然な流れだったので思わずレーティングを確認してしまいましたよ。もっとも俺の記憶違いではなかったようで、九郎とアルの入浴シーンも健全なレベルに収まっていました。やれやれ、また斬魔大聖のときのように九郎のペットボトル大のキャノン砲を拝まされるのかと戦々恐々としてしまいましたよ。

 異空間らしき場所からアーカムシティに顕在化する銀髪の少年。彼については後述します。
 覇道の姫さんやライカさんも顔見せ。二人とも顔から少し幼さが取れた感じです。姫さんはなぜか胸が小さくなりましたが。ホントになぜ? ライカさんのほうは髪型がポニーテールに。似合っていると素直に思います。
 そんな前作のノーマルエンド(ハッピーエンド?)後らしきこの世界を、少しづつ怪異が侵食していきます。別の世界で殺されたはずの、この世界では存在そのものが否定されているはずのアンチクロス。彼らが姿を現してきます。
 さらに狂気とともに滅んだはずのリューガが教会に侵入。そこをさっきの銀髪少年がヒーローよろしく助けに来ます。というか強すぎ。生身でサンダルフォンを圧倒するなんて何者ですか。
 ウェスパシアヌスに苦戦する九郎を助太刀する老人(にしてはエネルギッシュすぎやしませんか?)シュリュズベリィ先生。そして彼の魔道書、セラエノ断章。惜しげもなく水色のおぱんつをご披露してくださる点については感謝の念しか思い浮かびません
 彼らはミスカトニック大学の秘密図書館を訪れ、隠秘学科の三博士と共同戦線を張ることに。つーかアーミティッジ教授、その顔でアスキーアートを使うのは止めれ。まあ九郎を真性の下衆野郎(ペドフィリア)呼ばわりする点については微塵も抗議するつもりはありませんが。

 怪異を探して日が暮れて、夜が訪れます。ついでにドクターウェストとエルザも。こいつらの馬鹿っぷりはちっとも変わっちゃいません。最高。
 で、九郎たちが仲良くケンカしている間に新ヒロインが登場します。正体不明の赤いデモンベインを召喚して。そこへ突っかかっていく破壊ロボですが、因果律の定めに従うが如く無様に敗北。自分の仕事をしっかり果たすキャラって貴重ですよね(誰に対して喋っている)。
 “鍵”を打ち込まれてアルは無力化させられ、九郎は突き落とされます。その窮地を救う銀髪の少年と、銀のデモンベイン
 このゲームのキモ、3Dロボットアクションバトルが始まります。
 今日はここまで。


 今回の副主人公、銀髪三つ編み少年の九朔について考察してみます。もっとも以下の文章は俺の創見ではなく、シナリオライター鋼屋ジン氏のページにアイデアノートのような感じで書かれていたものなので的中している可能性は高いと思います。
 というわけで要反転。

 ぶっちゃけ九朔は九郎とアルとの間に生まれた子供。つまり時代がかった口調と銀髪はアル譲りで燃える正義と二丁拳銃、あと目立たないけどアホ毛は九郎譲りというわけ。両親の顔も覚えない幼児期に覇道財閥に預けられた。マザコン入ってる。さらに、ロリコン気味でもある。九郎を知る大人の誰もが彼について嬉しそうに話すせいでコンプレックスを抱いている。つまりファザコン。ファザコンでマザコンとはある意味最強。まるでバキ。


 九郎にやたらつっかかるのはたぶんそのせい。アルに咎められると途端におとなしくなるのも。で、一緒に戦っていくうちに九郎のことをしぶしぶ認めていくという王道的展開になる、と思う。どうでもいいけどこいつのBGMはやたらとカッコいい。
 え、なんでそんな九朔がこちらの世界に来たのかですって? 平行世界を超えてきたとか時空転移を行ったとか、そんなところでしょう。理屈はどうとでもなります。ストーリーさえ面白ければ無問題! まだ序盤しかプレイしていませんが、期待しても裏切られる恐れは少ないでしょう。





機神咆吼デモンベイン 第二話 

 今週は25分遅れの放映。OPが追加されました。ムービーは第一話から流用しまくり。これが原因で第一話にOPが無かったのかと邪推してしまいます。CGアニメに気合が入りまくっているのが見所でしょう。
 タイトルは。Evil Shine。元ネタはPS2版デモンベインに新規追加されたヴォーカル曲の一つです。なおPC版にShineという曲があったので、それに対抗(?)したタイトルと思われます。
 ちなみにゲーム版での第二話のタイトルは“The Omen”。元ネタは一昔前にヒットしたホラー映画です。鋼屋ジン氏はかなりの映画マニアらしく、デモンベインのそこかしこに映画ネタが紛れ込んでいます。

 デモンベインと破壊ロボのガチンコバトル。涙が止まりません。アクビを連発しすぎて。
 とにもかくにも、アクションが少なすぎ。破壊ロボは砲弾とドリルを飛ばして終わりですし、デモンベインは静止状態から微妙に動いてくれるだけ。紙相撲の力士の代わりに超合金ロボットを使って土俵をトンテン叩いているのかと思いましたよ。コックピット内のパイロットたちのほうが動きが派手というのは、ロボットアニメとして致命傷でしょう。
 つーかアレだ。先行者レベル?

 アルがデモンベインに内蔵された攻撃方法を検索。原作どおりレムリア・インパクトかと思ったらアトランティス・ストライクでした。これまでの鬱憤を吹き飛ばしてくれるようなデタラメな動きを見せてくれるだろうと思っていたら。
 跳んで蹴るだけ。断鎖術式なんて大層な肩書きが泣いています。
 とりあえず、オペレーターの手を借りずに発動させたから単純な攻撃しかできなかったのだと自分に言い聞かせておきます。過剰な期待は厳禁でしょうが。
 ……あ、そういえばメタトロンもサンダルフォンも未登場だった

 戦闘終了後、覇道財閥に見つかることなくその場を退散した九郎とアル(もちろんデモンベインは置き去り)。よく逃げられたものだ。九郎はさらにアルからも逃走を図りますが、さすがにこちらは無理でした。教会でタダ飯を食っている横から出現。で、アルが教会の子供たちとじゃれていると金髪の少年が来訪。
 この作品のラスボス、マスターテリオンです。
 スライムを一匹倒したら、次の瞬間にゾーマが出向いて来たようなもの! 最弱キャラ扱いではドクターウェストが激昂しそうですがそちらはスルー。
 実のところ合理的な行動といえるでしょう。危険な芽は早めに摘んでおいたほうが楽なのです。一般的なRPGのように、主人公が成長するまで指をくわえて待ってくれる魔王のほうが親切すぎるのです。
 で、彼我の戦力差を考えれば当然ですがボロ負けたとえロトの装備で身を固めても、レベル1ではゲームクリアは不可能なのです。爆心地で無様に倒れるデモンベイン。そこで九郎はマスターテリオン打倒を誓います。九郎の恐れや躊躇いの描写がほとんどなかったせいで、やたら薄っぺらな印象を受けます。

 次回は三週間後。
 予告では三話目なのにエルザが登場。展開が早い。人気キャラは早めに出したほうがいいと判断したのでしょう。後半をじっくり見せるためかも知れませんが。
 最後に。タイトルは機神咆吼ですが、チラリズムの大盤振る舞いについては斬魔大聖に準拠しているようです。ブラボー
bravo



サンキュースパッツ 

「サンキュースパッツ」
thankyou


「サンキュースパッツ」
thankyou2


 さわやかな朝の挨拶が、澄みきった青空にこだまする。
 マリア様のお庭に集う生徒たちが、今日も天使のような無垢な笑顔で、背の高い門をくぐり抜けていく。
aozora


 汚れを知らない心身を包むのは、深い色の制服。
seihuku


 スカートのプリーツは乱さないように、白いセーラーカラーは翻らせないように、ためらいもなくスカートをめくり上げるのがここでのたしなみ。
hinasupa

segasupa


 もちろん、ブルマー夫人が提唱した紺色の体操服を穿いているといった、はしたない生徒など存在していようはずもない。
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ハヤテのごとく! 第80話 

 今回はセンターカラー。前回のヒキと同じように、二人の手と手が触れ合ったまま始まります。ハヤテの情緒は小学生並みなので(byヒナギク)反射的に振りほどいてしまいますけど。
 二人の弁解というか言い訳ですが、


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 お か ま い も せ ず!?
 ハヤテがそのまま手を握っていたならば、ヒナギクはいったいどんなおかまいをしてくれたと言うのでしょうかッッッ!(落ち着け)

 カラー表紙はヒナギクと西沢さんのツーショット。そのパジャマは色違いのお揃いで、二人の腕には運命の赤い糸ならぬリボンが巻きついています。
 白黒ページに戻ると、気まずい雰囲気が二人の間に漂っています。ハヤテはなんとか場を和ませようとします。


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 ハヤテよ、お前はナギと一晩を語り明かしたことがあるのか?

「あ、そうだ綾君。
 おフロ入る?」

「え?
 い、一緒に……ですか?」

 なんとも思っていないとか五巻で言っておきながらこの反応ですよ! ここしばらくのお泊りイベントは大きかったようです。
 もちろん最初は
「んなわけないでしょ?」
と否定するヒナギクですが……


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 オフェンシブ! オフェンシブすぎますよヒナギクさん!! それこそスペックの五分間無呼吸連打のごとく!
 しかもこれはツンではなくデレ! まさしくオフェンシブデレと呼ぶにふさわしい!
 オフェンシブデレ!!!
 わたし達オタはこの言葉に飽くなき憧憬を禁じ得ませんッッッ!
 実のところ、ただのオフェンシブデレならナギや西沢さんがいます。

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  オーフェンス、オーフェンス


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  オーフェンス、オーフェンス

 しかし彼女たちは最初からハヤテにデレ状態。そこへいくとヒナギクは白紙状態、それどころか変化球的ツンさえも披露してくれました。

 そんなヒナギクか初めてハヤテに示した純粋なデレ!
 これぞまさしくツンデレの原初の姿! 時間軸における状態遷移のツンデレ、すなわちツン→デレの黄金律!!
 我々はまさにツンデレ誕生の歴史的瞬間に立ち会っているのです!!(もういい、もういいから黙れ)
 しかしオフェンシブツンディフェンシブツンオフェンシブデレが出揃った以上はディフェンシブデレも必要とされる日は近いでしょう。
 『ハヤテ』だと……サキさん? いや違うか。彼女はalways love、常在ラブ場だ。

 さて、混乱の余り日本語が喋れなくなったハヤテ。それを見てちょっと冷静になったヒナギクはこんなことを聞いてきます。
「それじゃ……
 あの西沢さんって子と私とマリアさんの三人のうち、誰と一緒に入りたい?」



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 ハヤテの顔が日本人どころか人間をやめています
 しかしこうして並べてみると、みんな胸の厚みは似たようなものだ(爆)

 ヒナギクに軽薄だとツッコまれるハヤテ。全くの同感です。いったいお前はどこのエロゲの主人公かと小一時間(ry
 そんなヒナギクにハヤテは
「あの……
 僕に恋人なんていませんけど……」

 カミングアウト。しかしそう感じるのはヒナギクだけ。つまり誤解が解けただけなのですが、そのときのヒナギク。


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 この手のデフォルメ顔が可愛いですよね、この漫画。

 ヒナギクは脳内パニックに焦りまくります。
「あ!! そうだ綾君!! なんかアイス食べたくない?
 うん!! 食べたいよね!! なんかすごく暑いし、私!! 買ってきてあげる!!」

 劇中ではまだ二月です。だがそれがいい。

 アイスを買ってコンビニから出たところで西沢さんとばったり出くわします。
 なぜこんな時間に西沢さんがいるのか?


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 甘い、甘いな。そんなドジっ娘なところを見せて読者のハートを掴もうというのだろうが、そんな見え見えの作戦にひっかかる俺ではない!
 余裕の笑いがこみ上げてきますよガクガク。そうガクガク、って、え?
 笑ってるのヒザでしたー!! なんたる威力。

 ハヤテが加わって事態はさらにややこしくなります。いい感じに壊れながら逃げ出す西沢さんを捕まえたヒナギク曰く。

「うちに泊まっていかない?
 そうすれば……ややこしい誤解で、悶々とせずにすむから……」

 絶対に別の意味で悶々としてしまいます。ヒナギクも、西沢さんも、それにハヤテも。
 そしてなにより我々読者も


 今回のヒナギクのオフェンスに触発されてのおまけ。

「こんなに強くてモテモテな私と仲良しだなんて超ラッキーでしょ?」
「ラ……ラッキー……つーかあの……
 む……胸があたって……るんですか?

あててんのよ!! なんでそこが疑問形になるのよ!?」

 なぜギャグで締めるかな。



バカ漫画レビュー『DAWN』第72話 

 青年層をターゲットにした小学館の漫画雑誌に「ビッグコミックスピリッツ」があります。読者もそろそろ政治や経済について感心を抱きつつある年代なので、掲載されている漫画のラインナップもそれに対応しています。
 そんな中の一つにDAWNという社会派漫画があります。訓みは“どーん”。ワンピースの気の抜けた効果音みたいだ。序盤は金融篇だったらしいのですが(読んでない)、しばらく前から政治篇に突入したとのこと。原作者は倉科遼氏。ぶっちゃけ「夜王」の中の人。
 はいそこ、失笑しない。それさっき俺がやったから。
 とにかくその一事だけで俺の中ではステキ漫画確定。
「プハーッ!! 飲んだぜ!!」
とか
「この有権者陥落(おち)たっ!!」
とか
「それじゃあ“ありがと”コール、行くぞっ!」
「ありがと!」
「これからも!」
「矢作さんを!」
「よろしくね!」

とかやってくれる展開なんだろうなウフフフフと期待に胸を膨らませてページをめくる。
 まるっきり方向性の違うバカ漫画でした(いや、ある意味同じか?)。というか、一ページごとにツッコミどころのある漫画なんて『野望の王国』以来ですよ。

 今回の舞台は北京の迎賓施設、釣魚台。
 まずズラズラと中共の首脳が一コマごとに顔だけ登場。判で押したように右側からのアップのみ。もうちょっと変化つけましょうよ。
 続いて日本側、進歩党のお歴々。こっちは左側からのアップのみ。ギャグですか? なお進歩党は民主党がモデルだそうです(でも捏造メール問題は全力でスルー。したがって党首は据え置き)。
 最後に主人公の矢作、肩書きは“影の内閣”金融・財政相。つまりみんす側。この時点でどーんの底が見えた気がする私はダメダメなんでしょうか?
 あ、あと現実世界だと民主の前原前党首が訪中したとき
「前原代表の訪中は、日中関係にとって無益」
とか言われちゃってますけど。胡錦濤国家主席との会談に至ってはドタキャンされる始末ですし。

 実務会議。進歩党が招待されたのは冷え切った両国の関係を打開するためのこと。靖国問題で騒いでいるのはどこのどなたでしたっけ? 100パーセント日本の与党が悪いと思っていなければこんなことは言えませんよ。さて、進歩党の訪中には主人公・矢作の「提案書」が大きかったとのこと。また日本の国益を売り飛ばすつもりらしい。

 これからの地球のためとか環境破壊とかエネルギー問題とか言い出す矢作。こやつの脳ミソは三十年前から立ち腐れているようだ。アニメ版ナウシカを聖典にしていそうでキモいが、コミック版の結末やもののけ姫も観たほうがいいぞ。あ、あと矢作が挙げた問題で一番やっかいなのが目の前の国だということはスルーかい。そーかい。
 で、この点については地球規模で取り組む必要があるのに、世界は自国のことだけを考えて、石油をめぐって領土争いをしていると。まったくの同感です。他でもない中国サマが尖閣諸島の領土権を主張していますからね~。
 尖閣諸島問題についてちょっと説明。1969年から70年にかけて、国連が海洋調査を行いました。結果、推定1095億バレルという莫大な石油が埋蔵されていると報告されました(後の調査では下方修正されましたが)。ちなみにイラクの推定原油埋蔵量は1125億バレルです。で、翌年の中共の地図には尖閣諸島が領土に加えられていましたとさ。ちゃんちゃん。
 補足として、中共だけではなく台湾も尖閣諸島の領有権を主張しています。しかし台湾団結連盟(台連)の李登輝前総統のような人たちは、そんな主張の撤廃を呼びかけています(代わりに漁業権を獲得しろとは言っていますが)。もちろん中共にはそんな意見は存在しません。台湾は民主主義国家ですが、中共は自国民に言論の自由なんて認めていませんから。後、李登輝氏ですが、男塾の江田島塾長のコスプレをかました前歴があります。
 そうそう、中共では尖閣諸島を釣魚台と呼んでいます。偶然ですが今回のどーんの舞台と同じ名前です。きっと中共の首脳は
「この馬鹿、自分が立っている場所の名前に気づいてねぇー!!」
とか思っているのでしょう。さぞかし居心地が悪いでしょうね。

 そして京都議定書からのアメリカの脱退を批判。どこぞの国が途上国扱いなのをいいことになんの義務も負わず、温室効果ガスや二酸化炭素の有数の排出国になっているのは構わないんですか? そろそろいい加減にしたほうがいいと思いますよ。
 で、矢作の解釈によれば中国はアメリカのグローバリズムに乗らなかったそうです。中国のアメリカへのロビー活動についてこいつは……いちいちツッコムのもそろそろ疲れてきました。

 メタンハイドレード。この次世代エネルギーの生産・実用化技術を開発するためのファンドが“DAWNファンド”だということです。はー、さよけ(棒読み)。なお最大の出資者はアラブの国王や財閥。石油が枯渇した未来を想定しての先行投資らしい。しかし出資者の方々にとって眩暈がすることに矢作はこのプロジェクトに中国を参加させる始末。
 日米欧に較べて圧倒的に技術力が立ち遅れた中国を参加させる!? 正気ですか?
 世界は繋がっているから、とかなんとか矢作は書生論をぶちますがそれとこれとは話が別です。出資者からすれば最低の投資で最高の成果が欲しいもの。だとすれば中国などとは結ばずにアメリカやEUと提携させたがるはずです。最悪の場合、矢作のアジア重視のスタンスはDAWNファンドの崩壊を招きます。欧米に出資したほうがマシだと判断するはずですから。今まで欧米に石油を搾取され続けてきたからそんなはずはないとでも矢作は思っていそうですけど。
 さらに矢作の暴走は止まりません。
 中国の砂漠化を食い止めるための緑化プロジェクト。
 環境汚染を食い止めるためのプロジェクト。
 常に不足する水を供給する淡水化プロジェクト。
 これらの実現のためにアジア諸国の銀行による国際シンジケートローンを組成して行うつもりです!!
 もういい。もういいから中国の有害廃棄物で奇形化した魚食って死んでくれ。こんなの。
 えーと、アレですよね。中国の経済発展による環境破壊、その尻拭いをアジア諸国にやらせるわけですよね。中華思想によるアジア册封体制でも復活させるつもりか。言っとくけど、册封体制で経済的に損をしていたのは中華帝国のほうだぞ。
 あとアジア諸国の銀行とか言ってますけど、もし実現すれば(悪夢ですが)その負担は大部分が日本にしわ寄せされるでしょう。日本以外のアジアのほとんどが途上国で、経済力の規模が違いすぎますから。国民の金を外国に渡し、それを贖罪だと悦に浸るのがそんなに好きですか?
 この漫画のタイトル“DAWN”、どうやら映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』の略だったようです。
(ゾンビ映画の代表作。絶望的に救いのないラストが最高)

 おまけ:二文でわかるどーん。
「おれはアメリカべったりをやめるぞ! 大城(現在の首相、矢作の敵役)――っ!! おれは欧米を超越するッ!」
「さすが矢作! アジア重視なんておれたちにできない事を平然とやってのけるッ。そこにシビれる! あこがれるゥ!」


 おまけのおまけ。矢作を招待した中国首脳のコメント。
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Wizardryのごとく! 第五話 

「今日も今日とてマーフィー相手に経験値稼ぎを続けるぞ」
「あのー、お嬢さま。何度かマーフィー君と戦っていると、見慣れない敵が現れるんですけど」

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「ほら、得体の知れない緑のツララを顔から生やした人なんですよ。名前も違いますし。でも何ターンか経過するとマーフィー君に代わるんですよ。これは一体?」
「ああそれはWizardry特有のシステムの一つ、不確定状態というやつだ。
 例えて表現するなら……そうだな、ハヤテ。お前がジャングルのような視界の悪い場所を歩いていたとする。そこにいきなり何かが襲い掛かってきたとしたらどうなる?」

「驚きます」
「そういうことだ。正常な判断力を維持するには精神の均衡を必要とする。しかし人間は感情の生き物だ。不意を突かれてしまえば、まともに頭が働く保証はない。そんな場合は漠然とした認識で相手を捉えるしかない。大きいか小さいか、動物型か人間型か、どんな武器を持っているか。そういった断片的な知識を繋ぎ合わせて当たりをつけながら、正体のわからない敵と戦う。それがモンスターの不確定グラフィックと不確定名だ。しばらく戦っていれば敵の正体にも気づくがな。戦闘のスリルを増幅するシステムだ」
「なるほど」
「他のRPGでこのシステムを採用したゲームを私は知らない。あえて言うならドラクエの“あやしいかげ”だろうか。こちらはグラフィックこそ単一だが、他のモンスターが化けているという設定なのでステータスはそれぞれ違うからな」
「ちなみにマーフィーさんの不確定名はUnseen Entity、正体不明の存在って意味ですよ」
「いくらなんでもそれはそのまんまじゃないかな?」
「あの、それともう一つ疑問が」
「なんだ? いくら質問していいぞ」
「戦闘に入ったとき、ときどきこんな選択肢が提示されるんですよ。
 友好的ってどういう意味ですか?」


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「別にモンスターが私たちと友情をはぐくもうとしているわけではないから安心しろ。とりあえずはレトリックと思っておけばいい。ぶっちゃけ、向こうが戦闘を望んでいない状況を説明しているのだ」
「はあ。でもモンスターというのはバーサーカーのサーヴァントみたく狂化されて問答無用で襲い掛かってくるようなイメージがありますけど」
「敵には敵の事情があるのだろ。腹がくちていて捕食する必要を感じていないとか、彼我の戦力を分析してとても勝ち目はないと判断したとか。
 それはさておき。友好的なモンスターに対して私たちは二者択一を迫られる。戦うか、立ち去るかだ」

「うーん、向こうがためらっているのにこっちが仕掛けるというのは、なんだか気が咎めますよね」
「うん。ハヤテならそう言うと思った。それにハヤテが戦ったら色々と面倒が起こる」
「……面倒?」
「ハヤテ、自分のクラスを見ろ。職業を意味するFIGの左にGとあるだろう。これはgood、つまり善の略称だ」
「善って……六巻のカバー裏で偽善者とか罵られちゃったんですけど」
「気にするな。所詮、人であろうと(自称)神であろうと自分を通してしか他人を見られないものなのだ。ハヤテが善人で優しいことは私が誰よりも知っている。個人的には私にだけ優しくしてくれてもいいとは思うのだが……」
「なにかおっしゃいましたか?」
「う、いあ、え、お、いや。なんでもないぞ! と、とにかく! キャラには三つの性格――善と悪、そして中立――からどれかを選ぶ必要がある。そして善と悪のキャラクターは同じパーティーの仲間にはなれない」
「でも、人を善悪で分けるという考えはどうかと。やっぱり欧米人は日本人と頭の構造が違うんですかね。一神教の影響とか」
「あまり深く考える必要はない。善をハト派、悪をタカ派というくらいに認識しておけば問題はない」
「戦闘に対するスタンスの違い、というわけですか」
「さすがハヤテ、理解が早いな。その通り、善の性格のキャラは友好的なモンスターに対しては立ち去らなければならないのだ。その逆のケース、悪の性格だと戦う必要がある。そうしないとキャラの性格が逆転して善が悪、悪が善になってしまうのだ」
「反転衝動!?」
「七夜の血でも流れているのかハヤテは。というわけでハヤテ、友好的なモンスターが現れれば必ず戦闘を回避しろよ。悪のハヤテなど、私は絶対に見たくない」
(うう、お嬢さまの純真な瞳が痛い……)
(やっぱり第一話でハヤテ君がナギを誘拐しようとしたことは黙っておいたほうがよさそうですね)





Wizardryのごとく! 第四話 

「さて。いろいろあって私たちのレベルも少しは上がった」

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「え? でも僕たちは一回しか戦闘していないはずなのに……ということは!
 お嬢さまっ!!」

「!」
「!!」
「ぁ……! こ、こら! 急に抱きついてくるなんて、そんな……!
 い、いや、ダメだと言っているのではないぞ? むしろ大歓迎というかなんというか、ではなくて! 人前でこんな行為に及ぶのは……。はっ、もしやそれを計算に入れて!? ハムスターやヒナギクに、私とハヤテの仲を見せ付けることで妙な期待を抱かせないように……? そ、そうか。ハヤテがそういうつもりなら二人には可哀想だが私も覚悟を……」

「さ、三千院ちゃん! いったいなに自分勝手な希望的観測を述べているのかな!?」
「ちょっと綾君、いったいどういうつもりなのか説明してくれないかしら?」
「皆さん気をつけて!」
「……なんだと?」
「これはきっとキングクリムゾンによるスタンド攻撃です! お嬢さまは僕の後ろに! 近くにボスがいます!」
「こんなところにギャングがいるわけないじゃないですか」
「でもマリアさん、だったら僕たちのレベルはなぜ……」
「単に説明を省いただけです。RPGで経験地稼ぎの戦闘をいちいち説明していたらちっとも話が進まないでしょう」
「なんだ、そうだったんですか。あれお嬢さま、どうしたんですか。そんな天国から地獄に突き落とされたような顔をして」
「う、ううううううるさい! ハヤテの暗愚庸劣魯鈍昏怠!」
「あー、走って行っちゃった。ところでマリアさん、さっきお嬢さまが唱えていた阿呆陀羅経って何だったんですか?」
「お経じゃありませんよ。暗愚(アング)、庸劣(ヨウレツ)、魯鈍(ロドン)、昏怠(コンタイ)。聞きなれない単語ばかりですが、意味するところは一つです」
「なんですか?」
「ハヤテ君がバカだってことですよ」
「……僕、なにかお嬢さまの気に障ること言っちゃいました?」
「やっぱりハヤテ君は脳外科に行ったほうがいいと思います」
「こ、今回ばかりは三千院ちゃんに同情しちゃうかな」
「まったく犯罪的に鈍いんだから。まぁ鋭くなられても、それはそれで困るんだけど。ほらハヤテ君、さっさとナギを追いかけるわよ」

(ぶすー)
「あ、あのー。お嬢さま、そろそろ機嫌を直してはくれませんか……」
「(ぶすー)何を言っている。私は別に怒ってなどいない」
「いやでもほら、(ぶすー)って」
「(ぶすー)それはハヤテの錯覚だ。そんな気がするのはハヤテが私になにか心苦しいことがあるからではないのか? ま、まあ私には関係のないことだが、ハヤテが謝罪しようとするつもりなら止める気はないぞ、うん」
「いえ、ぜんぜん身に覚えがないんですけど」
「……!(張り詰めた糸が切れるような音)」
(いけませんねー、このままだとパーティー内の不和で全滅してしまいそうです)
「……ナギ? ハヤテさまに悪気はなかったんだからそろそろ許してあげたら」
「伊澄か。ふん、あの時の私の気持ちも知らないくせに!」
「ナギのほうこそ」
「……?」
「ナギのほうこそ、ハヤテさまがナギに抱きついたときの私の気持ちも知らないくせに……」
「……。
 どうやら甘えていたようだ。謝っておく」

「そうそう、素直が一番ですよ。それに、ぶすっとしてたらブスになっちゃいますから」
「な! マリア! 誰がブスになるものか!」
「わかってますって、だから笑ってなくちゃいけませんよ」
「……なんだかうまく丸め込まれたような気がする……」
「気のせいですって♪」

「とにかく、私たちは多少の遠出ができるくらいには強くなった。
 そろそろ効率のいい稼ぎを始めよう」

「はぐれメタル狩りとかですか?」
「コンセプトは似たようなものだ。まず地下一階の南東方面に足を運び、とある小部屋を調べる」

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「わっ、なんだか血塗れのおじさんがでてきましたよ!」
「あまり失礼なコメントは控えたほうがいいぞ。彼はマーフィーズゴースト、全国の初級冒険者にとってかけがえのない恩人なのだから。それを説明するために、まずは倒すぞ」
「倒すんですか!」

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「戦闘、けっこう長引きましたね」
「AC(アーマークラス、守備力のようなものだ)が優秀な上に最大HPも高く、おまけに一ターンごとにHPが回復してしまう相手だからな」
「経験値は……741!」
「地下一階の敵にしてはかなり高いだろう。しかも向こうは2しか私たちにダメージを与えられないし、逃げることもない。もっとも私たちも逃げられないがな。そしてなにより素晴らしいのが、いくら戦っても次の瞬間には復活していていることだ。いちいち迷宮を移動する必要はなく、一つの場所で経験値を稼げる。これは大きい。時間が大幅に短縮できるのだからな。とにかく、ある程度まで強くなったパーティーにとっては絶好のカモというわけだ」
「なるほど、だから恩人なんですね」
「でも、彼っていったい何者なのかしら? 死んでも必ず生き返る、もしくは死なないって……」
「元ネタなら有名だぞ。Wizardryのメインデザイナーの一人、ロバート・ウッドヘッド氏の大学時代の友人だ。冒険者に際限なく殺される幽霊に名前を使用されるあたり、二人の仲は悪かったのかもしれない。まあゲーム中の設定は永遠の謎だが」
「はっ! もしかしたら无なのかも知れませんよ」
「3×3 EYESも、なんだかんだ言って連載は終わりましたねー」
「途方もなく話が広がって最後のほうは収拾がつかなくなっていたのにな」
「あるいは究極の生命体!?」
「―マーフィーは―
 2度と街へは戻れなかった……。
 アンデッドと生物の中間の生命体となり
 永遠に迷宮の小部屋をさまようのだ。
 そして死にたいと思っても死ねないので
 そのうちマーフィーは考えるのをやめた」

「なるほど! そのノリならこんな感じもいいですね」
 ――貴様一体何人のマーフィーをその経験値のために倒した!?
 ――おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?
 なーんて」

「ジョジョネタ好きですね」





シグルイ 第34景「竹槍」 

 前髪を残した少年時代の藤木(筋肉はスゴいけど)が今回の表紙。ただし三本の竹槍に身体を貫通されて。しかも腸とかハミ出てますし。もっとも山口貴由氏の漫画だと臓物(ハラワタ)をブチ撒けるのは日常茶飯事です。なんて漫画だ。
 そんな王大人に死亡確認されそうな瀕死の重傷を負いながら、少年藤木は無表情。怖ーよ! 虎眼先生や牛股師範のようなハデな狂気に隠れて地味な藤木。しかし今までの挙措から判断するに、どうして根っこはしっかり狂っています。
 今回の過去話は主人公藤木の人気アップを狙った狂気乱舞のストーリーのようだ(漢字が違います)

 掛川のとあるヤクザ一家の用心棒、蛇(くちなわ)平四郎。なんかコイツ、四巻の檜垣陣五郎に似てるな。
 くちなわとは蛇の古称です。いろんな意味で盛大に間違った日本“ジパング”を舞台にした『天外魔境Ⅱ』の中ボス、くちなわ姫を思い出しました。そのデザインはまんまメドゥーサ。もっともその容姿はライダーとは真逆の方向性なので一ピコグラムの憐憫も抱かずに惨殺できます。
 ちなみにこのキャラ、伊勢・紀伊エリアのボスキャラ菊五郎(中の人は千葉繁御大)のお友達として紹介されますが、戦闘が終わると菊五郎はすで影も形も見当たりません。まるでエンキドゥに見捨てられたギルガメッシュ(酒場でも金ピカ英雄王でもなく武器コレクターの方)だ。ありゃ……菊五郎……おいてけぼりはなしだぜー!
 あと、菊五郎のお友達に突撃! 角太郎という中ボスがいます。見てくれは直立した牛。

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 注・イメージ画像です

 コイツはモー突撃! という特殊攻撃を仕掛けてきます。その内容は一騎打ちを強制(二合から五合)するというもの。こちらの守備力が低いと一発で死にます

totugeki

 注・だからイメージ画像ですってば

 えーと、脱線はこのくらいにしてシグルイに戻ります。
 平四郎をマッサージする按摩。彼は虎眼先生が伊良子に討たれたことをやたらうれしそうに説明します。盲人同士の仲間意識というやつでしょうか。たぶん伊良子は感じていないと思うけど。で、いろいろあって逆鱗に触れられた平四郎は激昂。
「うぬが如き下郎に藤木源之助の何がわかる!?」
 彼には右目がなかった。藤木に伊達にされちゃったんだろうな。

 さて話は過去に飛ぶ。
 たぶん十年くらい前の桜舞い散る四月、平四郎は虎眼流の門を叩いた。
「一手 指南つかまつりたく候(そうろう)」
 さよなら平四郎、君のことは忘れない。
 違った。伊達にされるだけだった。

 平四郎を応対する牛股師範(口裂け以前)の物腰は柔らかい。しかし腹の底では「こやつをいかに料理すれば虎眼流の名声を高められるか」とか考えているに違いありません。平四郎はそれに気づかないどころか、自分に虎眼流の看板を持っていかれることを恐れているのだと勘違い。
 満足げな笑顔がたまらなく馬鹿っぽい。

kanchigai


 平四郎の甘い予想は続く。
「いくらか金を握らされて帰ることになるだろうと」
 実際、江戸時代では道場破りに対してはたいてい草鞋銭を包んでお引取りを願ったそうです。売名に躍起となっている痩せ浪人に勝ったところで道場にはほとんどメリットはなく、万が一にも負けてしまえば剣名は地に落ちてしまう、というのが理由です。ハイリスク・ノーリターンではやっていられません。
 しかしここは江戸時代ではなくパラレルワールドのシグルイ世界。若き日の虎眼先生クラスでないと道場破りは務まりません。読者の予想通り、少年藤木と立ち会うことに。
「いざ参ら……」

 指二本弾き飛ばされたー!! なんて踏み込みと太刀行きの速さだ。
 技量の差を思い知らされ、降参する平四郎。しかしここは虎眼道場。
「耳か鼻か」
 伊達にされる部位を訊ねる藤木。ほくそ笑む門下生たち。思考停止する平四郎。
 藤木の木刀が平四郎の目元の肉を削ぐ。藤木に牛股師範の檄が飛ぶ。
「ぬるいぞ源之助。しかとえぐれ!」
 いやいやいやヤケドするくらい熱いです師範!!
 アツイゼアツイゼ アツクテシヌゼェー
 そんなツッコミは届かず、きっちり狙う源之助。視神経が木刀に絡みついて眼球が飛ばされました。
 見てくださいよそのときの兄弟子たちの喜びに満ちた表情を!

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 なんでアンタらそんなにいい笑顔なんだ。子供の情操教育には540度くらい間違った環境だよ虎眼道場。

 虎眼流の仕打ちを不服とした蛇は同様の恨みを持つ二名と共に復讐を誓った。
 止めておけ。返り討ち200パーセントだ。
 しかしやはりそんなツッコミは届かない。なお、復讐の決行は九月。具体的な方法は源之助の闇討ち。
 だから止めとけって。よーするにアレでしょ? もっとも年若の門下生を袋叩きにする仲間二人を集める、それだけのために五ヶ月かかったってことでしょ? 虎眼流に伊達にされた連中を焚きつけても、そのほとんどから拒絶されたんでしょ? そいつらは賢い。もしくは正常だ。ネズミにはネズミの生き方がある。一度ならず二度までも虎の尾を踏もうとするネズミは食い殺されるだけだ。

 土砂降りのなか、畦道を走る源之助。たぶん道場の使いを果たしているのだろう。その前に立ちふさがる三つの影。彼らは竹槍を構えていた。
「抜けるか? 虎眼流!
 太刀を抜けるか!?」

 源之助の背後の松に雷が落ち、音を立てて裂けた。
「抜かばたちまち雷神の生贄(にえ)ぞ」
 ものすごく威勢のいいヘタレだ。もとい、作戦と呼んでおこう。さすがにそれなりの知恵は絞ったらしい。しかし相手は藤木源之助、なんの躊躇いもなく抜刀する。
「ぬわっ」
「こ こやつ」

 やっぱりヘタレだ。
 そして雷は源之助ではなく平四郎の仲間二人に落ちた。
 もっとも金属が雷を引き寄せるというのはまったくの俗説です。もし落雷してしまった場合でも、電流の大部分が金属に流れるおかげでむしろ人体へのダメージは少なくて済むそうです。逆に危険なのが高い位置にあるもの。つまるところ、刀を抜いた少年ではなく竹槍を構えた成人のほうに雷が落ちたのは確率からいえば当然のことなのです。なお竹は電流を通さない絶縁体ですが(ARMSで知った)、落雷の危険性には関係ありません。
 しかし、当然ながら源之助にそんな知識はありません。常住死身に生きる士である以上、雷神に焼かれることなどすでに覚悟完了! ぶっちゃけ、藤木源之助のトチ狂いっぷりに変わりはないということ。
 そんな源之助の背後に平四郎は龍を見た。あと局部まるだしの少年ヌードも。

 回想シーンは終わり、時間軸は戻る。買出しから戻った岩本家の中間は平四郎に呼び止められる。あの後どうやって生き延びたのか激しく気になるんですが、ともかく。
「藤木源之助どのに伝えよ。
 貴殿の身は永江院の竜が守っておられる。
 ゆめ 腹など召されまするな。
 師の仇 討つ日は必ず訪れますると」

 カッコええ! かつて剣を交わした宿敵を心配する漢! 普通の漫画だったら主人公のライバルの資格充分です! 回想シーンでのヘタレっぷりが嘘のようです! たぶん藤木は彼のことなど忘れているでしょうが。
 その後、平四郎は去っていきます。はっきり言って賢明です。へんに未練を残して出演していたら確実にとばっちりを受けて殺されるでしょうから。さすがに三度目はないと知っているのでしょう。

 最後のページで三重は藤木を背後に三字を書いた。仇討願
 アオリの文句は「恐るべき復讐劇の第二幕があがる!!」
 平四郎レベルだとシグルイ世界では復讐劇のうちには入らなかったようです。

 江戸時代を舞台にした作品に頻出する仇討ちイベント。ちょっと解説してみます。

1.仇討ちとは親族を殺した相手に対して決闘を行うことです。現代的な感覚からすれば私闘・リンチなのですが江戸時代では法制化されていました。
2.藩庁から許可が下りると主君からの免状を受け取り、仇を捜し求めます。もし仇が脱藩していた場合、司法権を司る町奉行に届け出る必要があります。
3.基本的に許可されるのは血縁関係にあたる人間が殺された場合です。主従関係だとあまり行われなかったそうです。つまり忠臣蔵は例外のケース。
4.武家の当主が殺されたとき、嫡子が仇討ちを行わないと家督が継げないケースが多かったそうです。
5.仇討ちの連鎖は認められませんでした。

 まず1.について。古い時代、秩序の破壊者に対しては共同体が制裁を行いました。最高刑は『古事記』のスサノオのように追放刑まででした。貧しい時代では共同体から追放されることはそのまま死を意味したからです。
 さて、時代が下っていくらか豊かになると、東京がダメなら名古屋があるさ式に犯罪者たちが逃亡するようになります。このままだと追放への恐れによって維持されていた秩序は崩壊してしまいます。しかし近現代のような法治体制を布くには税収が足りず、物理的な強制力である警察機構を維持できません。そういう社会的要請によって“親族は復讐を果たす義務がある”という概念が生まれたのです。幕府はそれを追認したに過ぎません。
 2.のように仇討ちを許可制にしたのは支配機構である以上、秩序の手綱を握っておく必要があったからです。ほったらかしだとそれはそれで秩序が崩れてしまいますから。5.はそれを恐れたせいでしょう。
 それはさておき、シグルイ世界に戻ります。3.から判断するに、虎眼先生の娘である三重が血縁者として仇討ちを行い、藤木や牛股師範はその助太刀という形式を取りそうです。
 でも考えてみると江戸時代だと女性は家督が継げなかったのでは……? 嗣子がいない場合はパツイチで御家御取り潰しのはずなのですが。すでに藤木の岩本家婿入りは決まっていて、養嗣子としての資格を得ていたとか藩庁に届けるのでしょうか(実際、そういう裏道が江戸時代にはあったそうです)。もしそうだとすると4.は藤木が岩本家を継ぐのに絶好の証明となりそうです。
 しかし一つ問題が。岩本家の閉門と減封は虎眼先生が乱心したと藩が判断したからです。そんな場合、仇討ちの許可は下りないのでは……? 牛股師範とかなら私闘に躊躇いなんて覚えるはずもありませんが、この場合は意味がないのです。仮に伊良子の闇討ちに成功したとしても回復するのは虎眼流の剣名だけ。岩本家の再興には影響しないのです。それどころか“藩の決定を無視して私闘に及ぶこと、まことに不届き千万”とか言われて弁解の余地もなく断絶させられてしまいそうです。
 そんな折、一巻を読み返していると気になった点が。
 駿河城御前試合で藤木(あ、まだ岩本姓は名乗っていないや)を推挙した三枝伊豆守は、もちろん駿河藩の家老です。しかし虎眼先生は掛川藩の藩士。どうやら今回の仇討願がそのまま御前試合に繋がるわけではなく、それまでにまだまだ二転三転しそうです。
 この残酷復讐劇、簡単には終わりそうにありません。
 ひゃっほう。



Wizardryのごとく! 第三話 

「それではいよいよ迷宮に潜るぞ」

iriguchi


「へー、キャラクター視点の画面ですね」
「あくまで擬似ではあるが3Dだ。このダンジョンが私たちの冒険の舞台になる。
 それではまず右に方向転換して進もう」

「は~い」

tobira


「あ、お嬢さま。扉ですよ扉」
「うむ。Wizardryではエンカウント率が低めだが、その代わり扉の向こうでモンスターが待ち構えている確率はかなり高い。それを逆手にとっての稼ぎがセオリーだ」
「せっかくだから僕たちはこの赤い扉を選びましょう!」
「それ、原作でもやったネタだぞ」
「……ナギ? この扉は赤くないんだけど……」
「この場合、そこがポイントなのだ」
「はぁ」
(うう……白皇学院の旧校舎を思い出しちゃうわね。そこでハヤテ君に、だ、抱きついちゃったりして……)
「あれ? ヒナさんどうしたの? 顔が赤いんじゃないかな?」
「ふえっ!? あ、歩? これはその……」
「さすがヒナギクさん、頬が紅潮するくらいに気合を入れているんですね。僕も見習わなくちゃ」
「! そ、そうよ気合よ! 別に他意はないんだから勘違いしないでよね!? とくに綾君は!」
「もちろんわかってますって♪」
(ちっともわかってくれていないくせにー!!)

rogue


「敵が現れましたよ!」
「ROGUE――いわゆる盗賊だ。地下一階では強敵の部類に属する相手だ。もっともファミコン版だと難易度が抑えられているからレベル1でも十分に勝てる。
 パソコン版やリルガミンサーガだと最初のうちは逃げたほうが無難だがな」

「じゃ戦いましょう。FIGHT(戦う)のコマンドでいいんですか?」
「ああ。戦士は基本的に頭を使う必要はない。単純に殴ればいいだけだ。マリアとヒナギクもハヤテに続いてくれ。
 私はKATINO(カティノ)を使う」

「聞いたことのない単語ですけど、魔法ですか?」
「そうだ。敵1グループを睡眠に陥れる、ラリホーやスリープと同系列の補助魔法だ。
 KATINOは他のゲームと較べるとかなり効きやすく、しかも睡眠中の相手へのダメージは倍付けだ。実はラスボスのワードナにも低確率とはいえ通用する。
 ある意味Wizardryの最強呪文だったりする」

「ナギ、私はなにをすれば……?」
「伊澄は僧侶だったな。しばらくはPARRY(身を守る)を選んでくれ。レベルが上がってまともな補助魔法が使えるようになるまで、僧侶はすることがないから」
「待つよろし!!」
「なんだハムスター」
「盗賊って魔法は覚えないんでしょ!? しかも私は後衛だし、もしかしたらずっとやることがないんじゃ……」
「その通り。Wizardryにおいて、後衛の盗賊は戦闘時だとパーフェクトなお荷物だ。アイテムを使ったり魔法使いや僧侶が転職したりすれば少しは使えるが、今は関係ない」
「そんなー!!」

「ふー、勝ったわね」
「初陣で全滅せずに済んでよかったですね」
「あ、宝箱ですよ」

chest


「ある程度のスペースを持った小部屋――玄室を守っている魔物を倒すと宝箱が出現する。中身はゴールドに加え、何パーセントかの確率でアイテムが収められている。村正や手裏剣のようなレアアイテムの収集もWizardryの楽しみの一つだ」
「へー、それじゃさっそく開けて……」
「ストーップ! ここは私にまかせてくれないかなハヤテ君!」
「あ、西沢さん」
「ふっふっふ、危ない危ない。ハヤテ君、今キミはとても軽率な行動をとりましたね?」
「そ、そうなんだ(なんだかキャラが違うような……)」
「Wizardryだと宝箱にはまず確実に罠が仕掛けられているのよ。素人がうかつに手を出すと……どかーん! パーティー全体を危機に陥れるおそれさえあるのよ!」
「うわっ!」
「でも安心して。このときのために私はいるから。
 八つの職業の中で盗賊だけが、宝箱に仕掛けられた罠の調査と解除ができるのよ!」

「正確には忍者でも可能ですが、盗賊に較べれば技量はかなり落ちますからね」
(見ててねハヤテ君! 私がただのお荷物じゃないってことを!)
「さてそれでは宝箱は放っておいて帰ろうか」
「ズコー!!」
「あ、漫☆画太郎ズッコケ」
「ひ、ひどいんじゃないかな!? ハヤテ君に私の活躍を見せまいとするさもしい根性で邪魔をするのはいくらなんでも横暴じゃないかな!?」
「なにを言うハムスター! そんなつもりはほんの少ししかない!」
「ほんの少しはあるんですか」
「私はメリットとデメリットを計算した上で宝箱を諦めるのだ」
「ど、どういうことかな」
「はっきりいって、序盤の敵から入手できるアイテムなど二束三文の価値しかない。それに較べて宝箱の罠は、やはり序盤ということで大したことはないのだが、それでも駆け出しの冒険者にはかなりの脅威だ。つまり、この場合は宝箱を無視したほうが全体の損害は少ないわけだ。このゲームは金を稼いでもほとんど意味はないし。まあ序盤は経験値を手に入れることだけを考えていればいいのだ」
「いったい私はいつまでお荷物のままなのー!?」

inn


「城へ帰還した。宿屋に泊まるぞ」
「わー、いろんな種類がありますねー」
「馬小屋以外には用がないがな。
 このゲームだと、どの宿泊施設を利用してもMPは完全回復する。だから料金がタダの馬小屋に泊まって僧侶の魔法でHPを回復させればなんの問題もないんだよ。
 もし金が溜まっても、やはり馬小屋以外は勧められない」

「どうしてですか?」
「老けるからだ。Wizardryには年齢の概念がある。画面にあるように、簡易寝台だとHPを1回復させるごとに一週間が経過する。つまり、体力が50減ったキャラを宿屋で回復させればそれだけで一つ歳を食ってしまうわけだ。正直、馬小屋を除いた宿泊施設の存在意義は限りなくゼロに近い」
「うわあ……」
「あとこのゲームでは、経験値を満たした後に宿屋に泊まって始めてレベルが上がる。とにかくこまめに馬小屋に泊まること、これがWizardryの基本だな」





機神咆吼デモンベイン 第一話 

 デモンベイン。三年前の斬魔大聖の発売からずっとチェックしてきた作品です。今回アニメ化されるということでレビューを始めてみるつもりです。最近ほとんどアニメを見ないんだけど、俺。

 ゲームと同じように、アルとマスターテリオンとの戦闘から物語は幕を開ける。しかし戦闘時間は十五秒。もうちょっと持ち堪えろよ最強の魔道書ー!

 しがない貧乏探偵、大十字九郎はキャッチホンで金にならない子供の依頼や大家からの家賃の催促を聞き流す。しかし電話のような電気製品を所有しているとは、アニメの九郎はブルジョワだ……(ブルジョワの意味を激しく履き違えています)。そんな中で掛かってくる覇道財閥からの依頼。ゲームだと総帥水から九郎のアパートに足を運ぶのですが、大都市の実質的な支配者としてはアニメのほうが現実的か。
 そしてタイトルの表示。I AM PROVIDENCE
 ゲームの第一話と同名のタイトル。元ネタはクトゥルー神話の生みの親、H.P.ラヴクラフトの墓碑銘から。
 直訳すれば「私はプロヴィデンスだ」(直訳にも程があるだろー!)
 ちなみにプロヴィデンスとはラヴクラフトの故郷であり、その人生の大半を過ごした土地でもある。過剰な修飾を避けて彼の愛郷心を表現した文章と言えるだろう。

 覇道の姫さんによる魔道書入手の依頼、最初は渋るが報酬に釣られて引き受ける九郎。このへんのやりとりは原作と同じですが、教会に夕食をたかりに行った九郎は依頼料をライカさんに強奪されてしまいます。アニメ版のライカさんは守銭奴!?
 考察するに、深夜枠とはいえさすがに原作の放送禁止用語オンパレードな妄想癖を炸裂させられないライカさんに付与された新しい属性……そんなところでしょうか。

 そしてその後、我々の眼にとんでもない映像が飛び込んできたのです!!
 九郎が! あの九郎が! エンゲル係数の世界記録に(本人の意思とは関わりなく)挑戦し続けている大十字九郎が! 自家用車を所有していたのです!!
 この点についてどう思いますか?
「テメェ今の今まで黙って観ていたけど自動車はいくらなんでもやりすぎだろ3Cなんて俺みたいな身分からすれば望んだだけで天罰モノの神器だぞ草薙の剣だぞヤマタノオロチを退治してやっと手に入るレベルだぞ並行世界だからって大概にしとけよニールス・ボーアにケンカ売ってんのかオイいや違うなお前がケンカ売ってんのは俺だ俺なんだなよしわかった今から次元の壁を踏破してそっちに行くから吐いたツバ飲まんとけよクキャアー!!」
 以上、ゲーム版の大十字九郎さんからの中継でした。

 執事(ハヤテにあらず)ウィンフィールドの説明によれば、こちらの世界の九郎はまだ隠秘学科に席を置いているとのこと。つまり図書館でのトラウマ、ウィルバー・ウェイトリーとの遭遇は無いということでしょう。
 全十二話のアニメという制約があるとはいえ、九郎の個性の深みが無くなりそうです。

 アルになぜ避けなかったのかと詰られ、下敷きになりながら抗弁する九郎。
「空から人間が降ってくるような事態を想定できるヤツは……」


 あーチミチミ、嘘はいかんな嘘は。輝くエメラルドおぱんつに全神経を集中させていたせいだろ?

 チラリズムはいいねえ。リリンが生んだ文化の極みだよ。

 ヒナギクとか。
hina


foreigners


 ナギとか(これはチラというよりモロか)。
nagi


foreigners


 西沢さんとか。
ayumu


foreigners


 伊良子清玄とか。
irako


a-foreignees



master

 うおわぁあ!?


muska

 目がぁ、目がぁあ!!


 えーと、なんの話してたんでしたっけ? あ、そうそうデモベのレビューだ。これ以降はだいたいゲームのシナリオを踏襲。九郎がアルやデモンベインとの巡り合いを予知するとか、ナイアさんに無貌の神がダブるとか、細かい伏線は挿入されていますが。このへんは原作が先にあると便利ですね。

 ドクターウェストの破壊ロボから逃げながら、デモンベインを感知するアル。原作だと偶然に地下通路に落ちて発見するんですが、この後のストーリーを知っている身としてはアニメの展開に軍配を上げますね。やはり三位一体である九郎とアルとデモンベインは、それくらいの結びつきがなければ。

 クレジットが表示されつつ起動するデモンベイン。キャラたちのテンポが急によくなったと思ったら次回へ続くのか……。ともあれ、時間を忘れていたということは作品の出来がそれなりだったということで。



皇国の守護者 第23話 

 バルクホルンの背中から始まる今回。付近で戦闘が行われているのに銃声も鯨波も聞こえない。疑念を抱く彼に語りかけるアンリ・ロボフ軍曹。
 全幅の信頼をおく軍曹とともに、バルクホルンは自分が撃破すべき敵――新城直衛が率いる部隊について理解する。その士気は高く、しかも勢いを得ていることを。対する自分の騎兵中隊は半数が落伍し、百騎を数えるばかり。そのような状況でなお彼は抜刀突撃を決意する。
 騎兵たるの条件は勇気と果断さ。バルクホルンはまさしく騎兵だった。

 新城もまた窮地に立たされていた。バルクホルンは知る由もなかったが、新城が率いていた兵たちの大半は寄せ集めの敗残兵――しかも予備兵に過ぎなかったのだ。そしてなにより、彼らは銃兵(正確に言えば剣虎兵だが)だった。
 およそ銃兵・砲兵・騎兵はジャンケンのような三すくみの関係にある。すなわち銃兵は砲兵に強く、砲兵は騎兵に強く、そして騎兵は銃兵に強い。総員は九十三名、数の優位はない。そして単純な意味での撤退もまた不可能。相手との距離は近すぎ、なにより速さで二本足が四本足に敵うべくもない。
 そして新城もまた決意する。破滅を回避するたった一つの地獄への進撃を。関ケ原における島津軍のように。
「僕らは撤退する。敵騎兵の中央を突き破りその後方へ。
 どうだ? 孫の代まで語りぐさ。
 まるで諸将時代の軍記物語だ」

 そして激突。二人の指揮官、彼らの運命はいかに。


 最後に。このレビューを書くに当たって原作小説を再読し、愕然とした。
 数えて六ページ分しか話が進んでねェー!!



Wizardryのごとく! 第二話 

「それではゲームを再開しようか」
「はい、お嬢さま」
「よろしい、ハヤテ。
 さて、私たちが今いる場所はギルガメッシュの酒場と呼ばれる施設だ」


gilgamesh


「その個人資産は三千院家の総資産に匹敵しようかという金ピカ英雄王ですか?」
「ぜんぜんちがーう。共通しているのは名前だけだ。
 ゲームを始めると、キャラクターはここで待機している。ADD(仲間に入れる)を選ぶことでパーティーを編成するのだ」

「ぶっちゃけ、ルイーダの酒場ですか」
「……一般的な日本のゲーマーにしてみればそんな認識なのだろう。
 だがなぁ!」

「うわっ! びっくりしたー」
「ドラクエⅢの発売は1988年! Wizardryから遅れること七年だ!
 よく聞けハヤテ! ドラクエⅢをシリーズの最高傑作と推す声は多い。そしてその評価はシステム面――ルイーダの酒場、キャラクターメイキング、パーティー編成の自由度、そして転職システムなどに負うところが大きい。
 しかし私が列挙した要素の全ては、断言するがWizardryからのパクリなのだ!! いや、私見からすればWizardryのほうがよほど洗練されている!」
 あえて言おう、劣化コピーであると!」

「なぜギレン総統?」
「さらに言えば、初代ドラゴンクエストの戦闘シーンからしてWizardryからのパクリであることはあまりにも有名だ! それなのにWizardryの人気も知名度もドラクエにはとうてい及ばない! なぜだ!
 現在の成果は過去を踏み台にして成り立っていることを直視しない衆愚め!」

「お前みてーなウルトラ原理主義者がウザいからだろ」
「あ、ワタル君もいたんですか」
「おー借金執事。オレはこの酒場のマスターをやってるよ」
「中学生が飲食店を経営するという設定はどうかと思いますが」
「それを言ったらビデオ屋の店主も似たよーなもんだろ」
「それはさておき、ワタル。さっきの言葉は聞き捨てならんな。訂正してもらおうか」
「お断りだね。サービス業に従事している立場から言わせてもらうが、お前の主張はユーザーにとってはありがた迷惑なんだよ」
「なんだと!? 私はただ知名度の低い傑作のすばらしさについて懇切丁寧に語り聞かせているだけだぞ!」
「それがありがた迷惑っていうんだよ。
 いいか。世の中、お前みてーに金とヒマを持て余してるヤツばかりじゃねーんだ。ほとんどの人間が少ない小遣いと限られた時間をやりくりして、なんとか満足を得ようとしてるんだよ。それにはやっぱりメジャーな作品に流れたほうが効率はいいんだよ。ハズレを引く確率は低いし、最大公約数的な面白さは保証されているからな」

「む……。だが、ドラクエがWizardryのパクリによって成り立っていることは否定できまい! そういったゲーム史の変遷を知り、理解を深めることで始めて楽しみを極めることができるのだ!」
「深い理解なんて必要ねーよ。ゲームってのはユーザーが楽しめりゃ、それでいーんだ。ディープな知識を得るために消費される金と時間は馬鹿にならねーからな。費用対効果を度外視するのは止めろ。
 それとドラクエはパクリじゃなくてリスペクトだ。自分の好きなゲームを盲目的に礼賛してメジャー作品を一段低く見るのはマニアの悪い性癖だぞ」

「ふん、さすがは客商売。大衆に阿諛追従するのはお手の物だな!」
「……ナギ、そろそろ決着をつけたくてな」
「……」
「お互い、手は知り尽くしている。
 おそらく勝負は、一撃で」

「充分!」
「ふん。思えば貴様とも長い付き合いだったな」
「ワタル。どうやら今日は本気らしいな」
「問答無用。決着を……つける!」
「今度は衝撃のアルベルトと戴宋のアニキですか?
 さすがに許婚同士、仲がいいですね~」

「やっぱりハヤテ君は眼科か脳外科に行ったほうがいいと思いますよ」
「あ、マリアさん」
「ほらほら、ナギも遊んでいないでちゃっちゃとパーティーを組んじゃいましょう。いいかげん容量のムダ遣いですから」
「む……マリアがそう言うのなら。
 さらばだワタル、また会おう」

「やっぱりジャイアントロボのネタで締めるんですね」

bottakuru


「ところ変わって、ここはボルタック商店だ。RPGでいうところの武器屋兼防具屋兼道具屋だな」
「……ボッタクル?」
「その通り」
「違わないんですか今度は!」
「ここはそーゆー経営方針なんだ」
「はー。だったらきっと店長はお金が大好きな人なんでしょうね」
「呼んだかい?」
「ヒムロさん……。納得の人選だー!!」
「そうだろうとも。君も知っての通り、僕はお金が大好きだからね」
「あまり胸を張って言えるようなことじゃないと思いますけど」
「物事の受け止め方は人それぞれさ」
「ほらハヤテ、私のゴールドを貸してやる。できるだけいい装備を買え」
「え? ゴールドを貸すって、パーティーで共有してるんじゃないんですか?」
「Wizardryだとキャラがそれぞれ金を持っているシステムなんだ」
「でも、異世界でまでお嬢さまに迷惑を掛けるわけには……」
「私は別に迷惑と感じてはいないぞ。それにハヤテは私に借金していてこそ私のハヤテだ」
「僕のアイデンティティーっていったい……?」
「ついでに言えば、このゲームだとパーティーの前列の三人(前衛という)しか物理攻撃は食らわないんだ。その代償に、後列の三人(こちらは後衛)は物理攻撃ができないんだけどな。前衛の仕事は白兵戦、後衛の仕事は呪文によるサポートだ。
 ようするに、後衛は装備がゼロでも問題はないんだよ」

「そんなわけで前衛は後衛から所持金を分捕って装備を揃えるのがWizardryの基本的なプレイなんです」
「あのーマリアさん、ちょっといいですか? 借りるのと分捕るのとではずいぶんな違いがあると思いますけど」
「ちなみにこのシステムを利用した資金稼ぎの方法があります」
(聞いてない……)
「まず“あ”とか“A”とか“0”とかみたいな適当な名前のダミーキャラを登録して、ギルガメッシュの酒場でパーティーに加えてから所持金を徴収するんですよ。そのあとは瞬速でダミーキャラを抹消。この手順を繰り返すことで、モンスターと戦闘せずにノーリスクで資金を増やせるんです」
「そういうのは極悪プレイって呼ばれるやり方ですよ!」
「誰でもやってることですって。もっとも今回は作者の自分ルールで禁止されちゃってますけど。残念ですねー」
(黒い……マリアさんが黒い! ついでに言えばセリフの文字も黒い! 異世界に召喚された後遺症? それともやっぱりこっちが素ですか? 素なんですか?)





Wizardryのごとく! 第一話 

 ハヤテが目を覚ますと、そこは見覚えのない部屋だった。
「知らない天井だ」
 とりあえずボケてみた。
(けど変だな。確かに三千院家のお屋敷は広いけど、執事の務めで全部の部屋をチェックしたはずなのに……)
「ん? おお、気づいたかハヤテ!」
「お嬢さま! ここは一体……?」
「そうか、ハヤテはまだ知らされていなかったか。ここはWizardryと呼ばれている所だ」
「はー、なんだか異国情緒あふれる名前ですね。こんな部屋もあったんですか」
「部屋じゃない。そうだな、口で説明するより早いだろう。ハヤテ、自分を調べてみろ」
「自分を調べる? なんだかアバウトな御指示ですね……って、え?」

hayate_01

「な、なんですかこの画面は!?」
「これがこの世界で綾ハヤテを構成する全要素だ。VITALITY(生命力)が最高値の18か……。らしいというか、なんというか」
「この世界……?」
「私たちが住んでいる日本――いや、地球とか宇宙とかいったレベルの認識で捉えるのは不正確だな。世界と呼ばれる概念そのものが異なる“どこか”――異世界としか表現しようのない場所がここなのだ。私たちはそこへ召喚された」
「異世界への召喚……! 一体なぜそんな怪現象が僕たちの身に!?」
「ぶっちゃけ、作者の都合だろ」
「ネタもないのにブログなんて始めるから……」

 ほっとけ。
「けど、それだとまずこの世界についての情報収集から始めるべきでしょうね」
「ああ。しかし……寝起きにこんな非現実的な話をされてよく信じられるな」
「え? だって、お嬢さまが僕に嘘なんてつくわけないじゃないですか」
「ハヤテ……!(ずきゅーん)」
「なーにご主人様を盲目的に信頼する子犬のような純粋な瞳にハートの中心を撃ち抜かれてるのよ」
「ふおおぅ!?」
「あ、ヒナギクさんもこの世界に召ばれていたんですか」
「おかげさまでね。とりあえず目が覚めたばかりでこの世界について右も左もわからない哀れな綾君に解説をしてあげようかと思うんだけど、ありがた迷惑だったかしら?」
「えーと……言葉のトゲが刺さって心が痛いんですが、またなにか気に触ることとかしちゃいました?」
「自分の胸に訊いてみなさい。まったく人の気も知らないで……」
(人の木? うーん、この~木なんの木気になる木~とかかな)
(明らかに見当違いのことを考えているわね、ハヤテ君のこの表情は……)
(なぜ黙って見つめあっているのだこの二人は!)
「ん~、あーもー! こんなの私のキャラじゃないわよ! 説明に移るわよ、説明!」
「は、はい!」
「まずこの世界は、さっきナギが言ったようにWizardryと呼ばれているわ。今から四半世紀以上も昔に発売されたレトロゲーム、コンピュータRPGの古典ね。世界観は中世ヨーロッパに酷似しているけど、魔法やモンスターが現実に登場するところが違うわね。平たく言えば『ロード・オブ・ザ・リング』に『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』を混ぜこぜにしたような世界かしら」
「アカデミー賞で史上最多の十一部門を制覇した前者はともかく、イギリス人らしいねじくれたユーモアセンスが炸裂したナンセンス・ザ・ナンセンス映画である後者はいくらなんでもマイナーすぎるのでは……?」
「そのあたりは私も同感なんだけど、Wizardryの元ネタの一つとして避けては通れないタイトルだから。
 ちなみに私たちの任務はワードナって名前のラスボスを倒して、彼が強奪したって設定の魔除けを奪い返すことよ。ワードナは街外れの地下迷宮の最深部にいるから、そこの探索と踏破も必要ね」

「つまるところ、この小説(?)はクロスオーバー物ですか。でも、やっぱり突拍子がないというかなんというか……」
「あんまり気にしてもしょうがないですよ。あえて名前は伏せておきますが、某あててんのよ漫画も学園場バトル物から何の脈絡もなくいきなり異世界ファンタジー物に変貌しましたからねー」
「マリアさんまで! この調子だと他の人もいるんですか?」
「あ、あの……! ハヤテ君、私もいるよ!」

ayumu_01

「……あの、どちらの齧歯類さんでしょうか?」
「――って、ええ!? 私の名前、ハムスター!?
 しかも職業はTHIって、盗賊!? なんでこんなステータスなのかな!?」

「どろぼうハムスターとしてはこの上なくふさわしいステータスだと思うぞ」
「ま、まあ名前はともかくとして職業のほうは別にいいんじゃない? このゲームだとパーティーの構成員は六人で、戦士が三人と盗賊・魔法使い・僧侶がそれぞれ一人ってのが基本的なメンバーだから。歩がいないと私たち全員が困るわけだし」
「ハヤテ君はFIG、戦士ですね。私とナギとヒナギクさんは、と……」

maria_01

nagi_01

hina_01

「MAGは魔法使いですから、あとは僧侶が必要ですね」
「あと一人ですか」
「……」
「うわおぅ、びっくりしたー! 伊澄さん、いつからそこにいらっしゃったんですか!」
「さっきからずっと……」
「こーゆー形式だと、喋らないのといないのとは同義だから気をつけたほうがいいぞ」

isumi_01

「PRIは僧侶……これでパーティーは揃いましたね」
「ああよかった。でも、僧侶だったらシスター・フォルテシア(偽名)とかのほうがハマり役じゃないですか?」
「えーと、シスターはカント寺院でアルバイトすることにしたようです」
「カント寺院?」
「寄付金という美称で高額の治療費をふんだくる、宗教の皮をかぶった強欲病院のことです。ちなみに治療費がビタ一文でも欠けていると、信者になった覚えもないのに“背教者め! 出て行け!”という実に心温まる言葉を掛けてくださいます」
(これ以上の適役が見つからないくらいにハマってるー!!)
「私たちがカント寺院を利用するように、毎日お祈りを神様に捧げるつもりだそうです」
「死んでもお世話になりたくありませんね」
「え? この世界だと、死んだらお世話になりますよ」
「……はい?」
「古いRPGだと珍しくはないんですけど、キャラのHPがゼロになると戦闘不能とかじゃなくてきちんと死にます。蘇生魔法はありますが、失敗すると灰になっちゃいます」
「で、でも、救済措置は残されているんでしょう?」
「灰ならまだ」
「まだ?」
「ここからがWizardryのWizardryたる所以なんですが、私たちが普通“死ぬ”という状況もまたこの世界ではあり得るんです。ロスト――直訳して“失われた”という状況になると、どうがんばってもそのキャラは生き返りません。埋葬するしか方法はないんです。そしてそのロストに繋がる道の一つが、灰からの蘇生の失敗なんです。さすがは洋ゲー、ゲームバランスがシビアですねー」
「すごい世界なんですね」
「すごい世界なんですよ」



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ハヤテのごとく! 第79話 

title


「やきもちとか焼かれたてジャぱん」
 は? 元ネタは何かって? 今あなたが手にしている雑誌のうちで読むのはハヤテだけですか?
 あなたは俺ですか?


 ママさん。

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 ゲゲェーッ!? 変わりすぎだよ!?
 あなたはアレですか? 鄭の夏姫ですか? 春秋時代を代表する幼女妖女ですか? 老ヒテ復タ少(わか)クナルコト三タビですか? そんでもってハヤテを毒牙にかけちゃいますか?
 それならいいけど(を


hayate_79_16


 立った! クララフラグが立った!



ブログ始めました 

 タイトルのまんまですが、ブログを始めました。
 もともと兄貴が
「おれはブログをはじめるぞ! ジョジョ――ッ!!」
とナイフを突き出さんばかりの勢いだったので、その切っ先をかわすためというか手伝いのために先行開店してみることにしました。気分はジョースター卿?




少年ジャンプ ワールドトリガー 斉木楠雄のψ難 ハヤテのごとく! 銀の匙
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