保険 アリコ Moon of Samurai うたわれるもの 偽りの仮面

うたわれるもの 偽りの仮面 第25話 「意志を継ぐもの」 

 『英雄伝説Ⅵ 空の軌跡』というパソコンゲームがあります。日本ファルコムの人気シリーズの正式続篇であり、かつ当時のファルコムは往年の名作のリメイクばかりを製作していたなかでの新作だったので発売されるまえからずいぶん期待していました。そしてその期待はプレイしてじゅうぶんに応えられたと思っていました。エンディングをむかえるまでは。
 いやもうエンディングが言語道断でした。思いきり気になるところでの突然のぶつ切れ。絶対につづきをプレイせねばすまぬようなものでした。ふざけんなふざけんなとふとんのうえでのたうちまわりましたよ、ええ。後篇のSCが発売されるまでの二年間は長かった。そしてその続篇でさえ作品世界のすべての謎はあきらかになりませんでした。つーか作中のボスのほとんどが敵組織の二流幹部どもで、たとえるなら『ジャイアントロボ』で十傑集がふたりくらいしかでてこずに主人公らと戦うのはオロシャのイワンみたいなのばかりというようなものです。プレイし終えておもしろかったといえばたしかにおもしろかったけれど、それ以上に不満がのこりました。そのさらなる続篇のthe 3rdは一時間くらいでやる気がなくなりました。さらに後日、コンシューマーで第一作のタイトルにFC(ファーストチャプター)と附せられていたのを見て赫怒しました。パソコンゲームのほうにも最初からつけとけと言いたかった。これらの結果、俺はPCエンジン時代からのファルコムファンだったのに、ファンをやめました。
 今回のアニメを見終えてから上述のことを思い出しました。こんな最終回はないだろうといいたい。ゲームのほうは半年後に続篇の発売が決定しているからいいようなものの、俺みたいに原作をプレイせずにアニメしか観ていない立場では不安がのこります。ちゃんと続篇はアニメ化されますよね。もしされないというのなら抗議の手紙をおくります。

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 オシュトルはやはり死んでいました。アクルトゥルカのさだめだそうで、その力をつかいすぎたために体が塩になったのです。前回ヴライとのバトルではよ本気だせよと無神経なことを言ってごめん。ホントごめん。

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 死にゆくオシュトルに後事を託されたハクはこのさきずっとオシュトルになりすますと決意しました。いやいくら顔を半分かくしてもクオンあたりにはバレバレじゃね? と思ったら双子巫女の不思議パワーで見た目を変化させていたのでした。声がひろしのままだったのは視聴者むけの演出であって作中世界ではちゃんとオシュトルのものとして聞えているはずです。
 ところでハクはアンジュを奉戴するにはオシュトルでなければならないといっていたけれど、コレ帝が生前にハクのことを臣民に「こいつワシの弟だから」と紹介して後継にするか、あるいはアンジュの後見にするかしておけばハクはオシュトルの演じなくてもよかったはずです。指導者は自分が死んだあとのことも考えておかなくてはなりません。

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 帝の思慮があさかったせいで被害をこうむったのはハクばかりではありません。オシュトルとのいれかわりのためにハクが死んだといつわられた仲間らの心中は察するにあまりあります。特にクオン。第一話からのつきあいであり、わかりやすい描写はなかったけれどハクに恋心を抱いていたであろうことを思うとあわれをとどめます。ところでいまのクオンのうつろな眼と、その秘められた力とを考えあわせると、第一期OPの不安定な神様とはクオンのことをさすのではないでしょうか。
 そして今作最後のしめはハクのエンナカムイの民衆への演説でした。

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(ハクは死んだ。このさき、わが道は修羅道。
 たとえすべてを失おうと、この歩みはとめられぬ。なぜならば、わが名は……)


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「わが名はオシュトル!
 右近衛大将オシュトルである!」


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 完!
 いや二期やってくれよ!?



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うたわれるもの 偽りの仮面 第24話 「覇者たるもの」 

 ヒロイン勢は川をくだってうまく帝都から逃げおおせました。身の安全が確保されて人はようやくよゆうができるもので、ルルティエはハクらの安否を気づかいます。

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「だいじょうぶだよルルティエ。どんなときでも、どんな危険な目にあっても、平気な顔してかえってくる。
 それがハクだもの」


 自分もハクのことが心配なのにルルティエをはげますためにしいて平静なふうをつくろうクオンが完全に正妻の貫禄です。あとルルティエが心配していたのはハクだけではないのにクオンの眼中にはハクしかないところも正妻らしい。恋は盲目視野狭窄。

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 オシュトルがまえに言ったとおりヴライにはヴライなりの意志がありました。アンジュの細腕にヤマトはささえられん、アンジュを奉ずるのは傀儡とするのとおなじこと、きたるべき乱世を平定できるのは力あるものだから自分があらたな帝となろう、というものです。
 うーん、君主が傀儡というのもわるくはないんだけどな。わるくいえば傀儡、よくいえば立憲君主制。君主は権力をもたないけれど無上の権威をたもち、国民からは心からの崇敬をあつめ、文人武人は派閥争いこそすれ玉座はのぞまないというのは国として安定感抜群です。
 もっともそれには条件があって、君主が国民から崇敬されるだけの裏打がある必要があります。具体的にいうと歴史とか伝統です。これは帝が何百年もヤマトを統治していたから問題ないでしょう。正直なところ立憲君主制に移行するために帝が国のありかたを変えていたらよかった。そのうえで帝がまえもってアンジュに譲位して上皇として新帝を善導するか、はやいうちにアンジュを政治にたずさわらせて八柱将以下文武百官に顔つなぎをさせるかしておくべきでした。いやホントに帝が崩御したのかはまだまだあやしいんですが。

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 ヴライはいろいろやりすぎとはいえ武人としては筋をとおす男で、オシュトルとの決闘にもおなじ条件で戦えるようはからいました。

「しかしそなた、これをどうやって手にいれた?」
「デコポンポが遊んでて手をすべらして二階の窓からおとしたのをちょろまかした」
「……なんというか、ショボいな(´・ω・`)」
「……ああ(´・ω・`)」


 などというやりとりはなかった。
 しかし今回、味方の頬の冷汗率がワートリのオサムなみに高い。

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 そんなこんなで前哨戦。いきなり全力をだして怪獣大決戦をやらないあたりがこのアニメのぬるいところであり、またイマイチまじめに見る気がおきないところです。

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 ヤクルトが見さかいなしに斬撃を飛び散らかして建物の残骸がオシュトルの足を直撃したのがひびいてヴライとの戦いでは劣勢を強いられます。そのことでネコネはオシュトルのもとへかけつけようとし、ハクに制止され足手まといだとはっきり言われます。気にするなネコネ、あれはヤクルトのせいだ。あとハク、ネコネをとめるためとはいえスキンシップをしまくってうらやましいぞコンチクショウ。

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 そしてふたりはやっとこさ本気を出しました。おかげでこれまでドラゴンボールの対ピッコロ戦みたいだったのがいきなりサイヤ人篇に移行したかのごときパワーインフレの感があります。てーかオシュトル、まわりの被害をかんがえろ。ウィツァルネミテアもどきになっても人の意識をたもてるならせめて帝都からはなれてヴライをひとけのないところへおびきよせろ。生粋のバトルジャンキー孫悟空だって切羽詰まっていなければ強敵と戦うときに無用の人死にをさけるため戦場をかえるというのに。

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 それはさておき双子巫女のケツがいい。

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 で、そのケツもとい双子巫女がヴライの力を封印しました。なるほど、いくら忠実とはいえ家来にあれだけの力をあたえていたのは保険があったからか。やるなジジイ兄貴。しかしまがいものとはいえウィツァルネミテアの力のみならず大封印まで手にいれたって、どれほどの頭脳の持主なんだ(あえて過去形はつかわず)。

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 しかしヴライもさるもの、大猿から人の姿にもどったベジータのように疲労困憊しながらも闘志をうしなわずにネコネにむかってマッチョの変態みたいな絵ヅラで鉄拳をふりおろします。それをうけとめたのはオシュトルではなくハクでした。そして燃やされました。なぜこれで死なない……兄貴の改造手術で人間以上の力を手にいれていたか。

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 ハクのつくった隙をついてオシュトルはネコネから刀をうけとってヴライの胸に突きたてました。細かいことをいえばオシュトルはヴライに対して一対一で戦わなかったことになります。しかしそれは卑怯でもなんでもありません。圧倒的な武でもってヤマトをみちびこうというのはヴライの勝手であり、オシュトルがそれにつきあわねばならぬ道理はありません。オシュトルにはオシュトルのオシュトルのやりかたがあります。そしてヴライという個人の力に対してオシュトルは人の和をもって勝利したのです。
 おお、われながらそれっぽくまとめられた。

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 戦いおわって夜があけて、ハクらはとりあえず安心できる場まで退避してひと息つきました。ところでハクがヴライの焔をあびて顔にススをつけるくらいですんだのはいいとして、服まで無事なのは納得がゆきません。ハクはどうせ野郎なんだから服をボロボロにしても視聴者サービスになるはずがないから作画に不必要な負担をかけさせまいとほったらかしにしたとスタッフが判断したというのか! なんという的確で冷静な判断力なんだ!!

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「まったく、もうこんなひどい目にあうのはこりごりだ。とっととエンナカムイに行って、しばらくはのんびりしようぜ」
「そうだな。何もない国だが、おだやかで、すごしやすいところだ。そなたも、きっと気に入ると思う。
 ながめのいい丘があってな、まだおさないネコネやキウルをつれて、よく遊びに行ったものだ」


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「そいつはたのしみだ。皇女さんもきっと、よろこぶぜ」
「ああ。みなで行こうか」
「……」
「そこにうまい食いもんと酒があれば、もういうことはないな」


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「ふ、あいかわらずだな、そなたは」

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「おい、ちゃんとつかまってろよオシュトル。おっこっちまうだろ。なあ。オシュトル?
 へへっ、なんとか言えよオシュトル。ちゃらけてる場合じゃねえだろ?
 なんだよ? おい、ちょ……オシュトル?」


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「おい、起きろよ……君島?」



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うたわれるもの 偽りの仮面 第23話 「脱出」 

 もはや一刻をあらそう事態だし最終回もせまっているのでハクらはさっさと虎口から脱してエンナカムイへむかうと思っていたのにそんなことはなかったぜ! まるまる一話かけて帝都をうろちょろしていただけだったぜ! 妙にペースがのんびりしていたしさ! 鉄血みたいに二期あるのかね?

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 三方を敵にかこまれ、のこる一方は水路でゆきどまりという窮地にヤクルトがここは俺にまかせろとお定まりのセリフをはきました。このアニメは総じてイージーモードだからどうせホントにかるがるとみんなたすかるんだろうなと思っていたらヤクルトの足止め攻撃のあおりをくらってオシュトルがのちのちにまでひびくケガを負ってしまいました。よけいなことを考えてごめんよオシュトル。べつに俺が思ったからケガしたわけでないにしても申訳ない。

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 クオンに父の血がイヤボーン発動して目のまえの敵兵を皆殺しにしたでござる。ライコウがアンジュの命を狙っているという新事実もブッ飛ぶこの衝撃……ところでコレ民間人もだいぶ殺しちゃってますね。帝が崩御してから物情騒然であるため庶民は帝都から疎開しているってのならいいのですけれど。

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 逃場をもとめて右往左往するハクらの眼にうつったのはデコポンポの屋敷で、いっそ燃やしちまおうかとハクもネコネもいうのに、常識人のオシュトルのゲンコツをくらって沙汰やみになりました。いいじゃないかオシュトル、どうせデコポンポの屋敷なんだし、警吏どもにはいい目くらましになるし、あとやっぱりどうせデコポンポなんだし。

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 アトゥイらのほうは父親が見て見ぬふりをしてくれたおかげで海路で脱出できたものの、ハクらのほうは下水道をつかいまでしたのに結局みつかってヴライと対面することになりました。
 しかし今回ホントに中身がうすいな。もっともそれはこのアニメ全般にいえることですが。カットすべきところを全部けずったら一クールですんだんじゃないでしょうか。




うたわれるもの 偽りの仮面 第22話 「救出」 

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 アバンではデコポンポがオシュトルから潔白のあかしとして受取ったはずのお面を私物化する気まんまんでさっそく顔面につけようとします。しかしデコポンポみたいにブサイクで脂ぎって肌も心も不潔な男はお面のほうで願いさげのようで、装着されることなく窓からとびでて何物かにひろわれました。靴や手甲の形から察するにネコババしたのはヴライのようです。例の力を複数もたせて脚本家はなにをさせるつもりなのやら。

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 で、Aパート。前回オシュトルを拷問してヴライの鉄拳制裁をくらったというのに、獄吏らはこりずにまたもやオシュトルに鞭をふるおうとします。職務熱心なのはいいとしても、もうちょっと別の方向にその熱意を活かせないものか。

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 そしてふたたびやってきたヴライにふたたびブン殴られて……とあきれながら見ていたらどうやらこれは前回のとおなじシーンだったようです。まぎらわしいというか何と言うか。

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 ヴライは意外にも脳味噌まで筋肉でできているわけではありませんでした。オシュトルが濡衣を着せられたのはアンジュに近づきすぎたのを邪推されたためだとそれなりに筋の通った推理を披瀝し、そのうえでなおオシュトル麾下の兵の暴発をふせぐためにオシュトルに冤罪によって死ねと言ってのけます。
 ヴライとしてはここでオシュトルが処刑されても姫殿下暗殺未遂事件の抜本的な解決にならないと知っていても、ヤマト擾乱の芽をつむことが重要なのでしょう。あとヴライはアンジュのことはどうでもよさそう。あれで死ぬなら死ねばいいってさえ思っていそうです。

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 ヴライはオシュトルが冤罪に死んでもいいとしても、ハクらにとってはとんでもない話です。オシュトルが逃亡したあとはキウルの故郷のエンナカムイにかくまうとして、牢破りの具体的な手はずをハクがととのえてゆきます。おお軍師キャラ。

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 こんなときに不謹慎かもしれんが兄のことを案じて涙ぐむネコネかわいい。

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 オシュトルをたすけだすためにどうやって皇宮へしのびこむかとハクが頭をなやませていたところへやってきたのがクオンの義理の母たちで、皇宮へしのびこむ地下水道の地図をくれました。かつては潜在的敵国で、いまでは完全な敵国の帝のすまいまで潜入できるルートを開拓しているなんて、きっとよからぬことをたくらんでいたんでしょうなあ。とはいえ賢明ではあります。できることはなんでもやっておいたほうがいい。

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 ヤマトの警備はすごいザル。帝の一粒種で時期最高権力者の寝所にも、その暗殺をくわだてた(うたがいのある)大逆人の牢獄にも、警備の者が二三人しか配置されていません。しかも雑魚ぞろい。帝の崩御によって宮中の外では騒然としているのに内側では平和ボケがつづいているようです。それだけ帝の存在が巨大だったというべきか。

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 ハクとネコネは上半身裸で獄吏にさいなまれたオシュトルの姿をまのあたりにします。うん、腐ルティエをつれてこなかったハクの判断はただしかった。もしこんなオシュトルのかっこうを目撃していたら腐ルティエはかならずや妄想ののち卒倒してハクらの足をひっぱることはなはだしかったことでしょう。

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 せっかくハクがたすけにきたのにオシュトルは逃げることなくこのまま処刑されるつもりだといいます。たとえアンジュ暗殺事件がうやむやになっても八柱将の主導権争いはやまず、そうなると苦しむのは民衆だから、力があり帝への忠誠心もあついヴライにヤマトの未来を托して自分は刑場の露と消えるとのことです。
 それくらいの覚悟があるのならヴライと手をくめばいいのに。ヴライ派をおったて、暗殺事件の首謀者を八柱将のだれかだときめつけ、それを口実に麾下の近衛兵をつかってクーデターを起せばいいのです。左近衛大将のミカヅチはオシュトルの莫逆の友だし、アクルトゥルカはオシュトルとミカヅチとヴライの三人しか帝都にいないのだから、ヴライ派の勝利は目に見えています。権力の空白期間にものを言うのは、ただ武力のみなのですから。そのあと三人でヤマトを運営してゆけばいいのです。その過程で血が流れるにしても、どうせ内乱になったばあいよりはすくなくてすむでしょう。
 オシュトル本人は処刑されても満足かも知れないけれど、ほんとうに祖国のゆくすえを案じるならこれくらいのことはやったらどうかと言いたい。自分の手と名声とをよごすのがそんなにイヤなのかと言いたい。つーか俺の本音はヤマトのことはほっといてどこか平穏な地でネコネとふたりでいっしょに暮せばいいんだよと言いたい。あんなにかわいい妹がいるんだからさ! あんなにかわいい妹がいるんだからさ!

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 わからずやで頑固者のオシュトルを翻意させるため、処刑の刻限がせまるなか、ハクは居残りをきめこみます。ネコネもそれにならい、ついにオシュトルはうごきました。ハクはしかたないからやっただけでオシュトルと運命をともにするつもりはなかったと言うけれど、さて本音はどうなのやら。
 つーかヒゲがないせいでオシュトルが不自然に童顔に見えます。

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 うそーんって感じのヴライさん。オシュトルがヤマトの国よりも自分の命を優先するとは露ほども考えていなかったのでしょう。人間味がありすぎて作画崩潰にすら見えます。

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 ハク一行はオシュトルのみならず、暗殺が心配だからとアンジュまでひっさらってゆきました。気持はわかるけど、こりゃもうエンナカムイみたいなヤマトの属国ではかくまいきれんでしょう。事ここに至ってはハクらの安住の地はトゥスクルしかありません。さあ戦争だ。



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うたわれるもの 偽りの仮面 第21話 「崩御」 

 ここへきて怒濤の展開になりつつあります。どこかのんきな合戦シーンとはちがって明確なゴールもわかりやすい悪役もさっぱりわからないままゆっくり破滅へところがりこむような雰囲気になってまいりました。今回はまだ破局にはいたらなかったものの嵐の前の静けさといった感じです。
 まるっきり想像していなかった展開で、かつ先がよめずに次回がまちどおしい。これまでの退屈な話がまるごとプロローグだったとしても許せそう。

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 帝が崩御したという超弩級の機密がもれたのかどうか、トゥスクル遠征軍は算をみだして敗走しました。ハクをはじめとした生きのこりが船ににげこんだのち、ムネチカは自らが壁となって追撃軍を食いとめます。例の力が一瞬だけ解放されたものの時間稼ぎにしかなりませんでした。
 殺された描写がなかったので当人はトゥスクルの捕虜になったのでしょう。一軍の将なのだから殺すよりも生かしておいて取引につかったほうがトクなのです。もっともムネチカがひきいてきたのは侵略軍なので差引勘定を度外視して血祭りにあげられるというケースも考えなければならないけれど前作プレイずみの身としてはトゥスクル軍の行儀のよさを知っているのでムネチカが悲惨なことにはならんと安心して見ていられます。

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 帝の崩御が正式に公表されました。ヤマトそのものというべき帝をうしなって、民衆はこのさきどうすべきか、まったくなすすべを知りません。そしてそれは娘のアンジュとておなじことでした。しかしこのまま姫殿下に悲しみに暮れられたままではヤマトは立ちゆきません。ライコウの提案とオシュトルの発破とでアンジュをあたらしい帝にいただいてヤマトを運営してゆくことになりました。
 ところでちょっと意外だったのがデコポンポの帝の崩御を恥も外聞もなく悲しむところです。全ステータスをマイナス方向にふりきったコヤツにもこういうところがあったのかという気分です。でもこれが実は大げさに悲しんでみせることで人気アップをはかろうというこざかしい計算だとしたらイヤだなあ。

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 さて新帝となるべきアンジュにさっそく災難がふりかかりました。それもほかならぬオシュトルの献じた茶のせいで人事不省におちいったのです。そりゃもちろんオシュトルがやったはずはないとして、真犯人はだれかというと、手がかりがすくなくてぜんぜん見当がつきません。あやしげなのはウォシスくらいのもので、しかし今のところはあやしげなだけです。

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 トゥスクルから帰って来たハクらを待っていたのは死んだように静まりかえるヤマトの町でした。でも活気がないだけならずいぶんマシでしょう。政情の不安定な国だと王が死ぬたびに警察権が失効するものです。たとえばチェーザレ・ボルジアとかの中世時代だとローマ教皇が崩じてからコンクラーベののちに新しい教皇がえらばれるまでのあいだローマは無法地帯になりました。なお文化人類学のいうところには、未開社会では王が死ねば何日間という期間をかぎって、どんなふるまいをしても罪にとわれないということなので、王の在世というコスモスのとぎれめのカオスという意味あいがあるのでしょう。それを考えるとヤマトの民衆はだいぶおとなしい。

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 アンジュ暗殺の容疑者として投獄中のオシュトルは身の潔白のあかしとして帝から下賜された面をデコポンポにてわたします。なぜよりによってデコポンポなんだ。
 さてアンジュにもられた毒は喉や内臓をただれさせ、心のはたらきをにぶらせるものとのことです。これだけきくと犯人のねらいはアンジュを傀儡にしてみずからが黒幕としてヤマトをのっとろうとたくらんでいるものと思われます。しかしホントのことはまだまだ藪の中。
 ところで八柱将はオシュトルがアンジュに毒をもったとはデコポンポ以外だれも信じていないようで、そのくせ真犯人の追及はあんまり興味がなさそうです。そもそもこいつら、現人神ともいうべき帝がいなくなったのにまるで動揺をみせません。崩御したものはしかたがないとして、忠誠の対象がいなくなったからには朝廷に義理立てする気はなく、あるいはおのれの才覚ひとつで帝にのし上がろうと野望を燃やすやつがいるのやもしれません。ライコウなんていかにもそういう雰囲気です。

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 オシュトルが投獄されたのは冤罪だといってオシュトルの部下らがあつまり、一触即発の様相を呈してきました。へたをすれば皇軍相撃つの事態になりかねません。そして当のオシュトルは獄吏に拷問をうけているところにヴライがやってきました。ところでヴライは獄吏を裏拳でぶちのめしたのだけれど、そいつは別に私意でやったのではなくて仕事でやったのだからもうちょっと容赦というものを……ヴライの辞書に容赦ということばはなさそうですね。
 そして八柱将の相違により、オシュトルの処刑がきまりました。



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