保険 アリコ Moon of Samurai マクロスF

マクロスFRONTIER 第25話 「アナタノオト」 

「散れ! 銀河の、はちぇまれ!」

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 やっぱり兄妹なのでランカと似たようなことを言ってブレラがアルト機を撃墜しました。常識的に考えれば一パイロットの戦死が大局に影響するはずはないのですが、今回の最終決戦の最重要人物シェリルの思い人であるため、人類最後の希望の歌姫が戦意を喪失してしまいます。そしてバジュラ艦隊の旗艦が主砲をバトルフロンティアに向けて放とうとしたその時、颯爽と現われたのがマクロスクォーターとオズマたちS.M.S.の面々でした。

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 相変らず主役のようなタイミングで出て来たものです。あ、主役(公称)は何か知りませんが生きてました。とりあえず超人的直感とかセーフティーシャッターとかそんな感じで助かったっぽいと投げ遣り気味に説明しておきます。こんなふうに主人公補正が働いた時くらいにしかアルトが主人公であることを実感できないのは『マクロスFRONTIER』の宿痾の一つでした←過去形。最後まで改善されないままだったのが悲しい。ちなみに巨大ランカの正体はギャラクシーの戦艦でした。
 その後はグレイスと通じていたことやグラス前大統領暗殺の件が暴露されてレオンがめでたく失脚しました。思いっ切り小物っぽいリアクションに少し興醒めしたものの、その分カタルシスも大きかったので視聴者として採点するなら収支はプラス。官僚型の悪役のラストとしては教科書通りの惨めさでした。
 で、『マクロスFRONTIER』のラスボスは『マクロスプラス』のラスボスを投入してきました。ゴーストV-9、あのガルドが相討ちに持ち込んでようやく撃墜できた脅威の人工知能搭載型戦闘機X-9の量産機です(Xとは試作機に付けられる記号)。シャロン・アップル暴走事件によって永久凍結されたはずの無人戦闘機が人類の敵となって牙を剥く!

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 柿崎ぃぃぃぃ!
 やっぱり撃墜されたよ柿崎二世! というよりも撃墜されるためだけに登場したようなキャラだよ柿崎二世! アルトの部下はあと一人いたけどコイツのおかげで印象ゼロだよ柿崎二世!
 さてアルトはシェリルを激励し、イサムごっこの後に歌舞伎の極意らしき格言を語りつつ愛機VF-25Fに搭乗して戦線に復帰しました。S.M.S.造反組も加わり、ミシェルの穴はクランが埋めて新生スカル小隊が戦場を翔けます。BGMに流れるのはもちろんシェリルの歌です。熱いぜ熱いぜ熱くて死ぬぜ。

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「全機、征くぞ!
 突撃ラブハート!」


 しかしこの兄貴、ノリノリである。
熱気バサラのゲスト参戦はありそうでなかったけどやっぱりありませんでした。

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「ミシェル……私に、力を!」

 クランがマイクローン化してミシェル機を操縦し、ロングレンジでV-9を狙撃します。でもヒットした描写はなかったので愛の力にも限界はあるようでした。悲しいけど彼女、脇役なのよね。アルトは愛の力でランカの封印を破ったらしいのに。

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「シモン、ヨハネ、ペテロ。今、君たちのくびきを解き放つ。
 かつてマクロスシティを恐怖の底に陥れたその力を。ユダシステム、リリース!」


 をい。
X-9と同じシステム搭載しとるんかい。やってることはグレイスやギャラクシーと変わりません。ルカの実家L.A.I.は相当キナ臭い事業に手を染めているようです。劇場版の黒幕だって張れそうです。
 かくしてフロンティア側が優位に戦況を進める中、ついにグレイスがクイーンとのリンクに成功してバジュラの母星を手中に収め、全銀河規模のネットワークを構築しました。昨今では珍しいくらい判りやすいラスボスです。

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 彼女こそ研究者からチャンスを掴み、進化の階段を登り詰めた超時空生命体グレイスさんじゅうななさいです!
 ……思考への直接介入とかバジュラビームとかよりもむしろ一子相伝の暗殺拳の方が恐ろしそうな気がしますが全力でスルーします。人類が絶体絶命の危機に瀕したその時、ランカの歌がグレイスのネットワークを中和していきました。ついでにブレラも頭の飾りが破壊されたので割とお手軽な感じに洗脳解除。その後、ランカは精神フィールドらしき場所でV型感染症末期のシェリルにビンタを張って共に歌おうと叱咤します。そこへついでにアルトもやって来てハーレム作品の主人公に相応しい身勝手なことを言い出しました。

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「お前が、お前たちが、俺の翼だ!」

 宇宙の中心で二股宣言を叫んだスキモノ。
優柔不断ここに極まれり。ここでランカとシェリルが一致団結してアルトにクロスボンバーをかまさないのが不思議でしょうがありません。これが惚れた弱みか。
 さてランカの神妙不可思議パワーでシェリルのV型感染症ウィルスが脳から腹部に転移しました。実に簡単にシェリルの死亡フラグが消滅したものです。
 かくして戦いは最終局面を迎えました。戦場に流れるのはランカとシェリルの歌の連続メドレーリミックス。盛り上がると言えば盛り上がるものの、歌ごとのテンションの差が開きすぎているので歌の切り替えの際に違和感を覚えることが多くて正直バトルに乗り切れなかった自分がいます。名曲揃いではあったのですがね。

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「みんな、抱きしめて!
 銀河の、はちぇまれ!」


 キラッ☆
 可愛すぎて燃えが萌えに質量変化を起こしてしまうからせめてラストバトルでは自重しろランカ。

 ここからは初代マクロスのオマージュ演出が目立ちます。でもマクロス市民の首ちょんぱシーンは存在しないので安心して御覧下さい。

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「この戦場にいる全ての兵士に告げる。バジュラは我々の真の敵ではない。
 ギャラクシーだ。バジュラの女王を乗っ取ったグレイス・オコナーたちこそが、我らの真の敵だ!
 我が翼に誇りを持つ者よ、我と共に進め!」


 劇場版「愛・おぼえていますか」のブリタイ宣言を彷彿とさせるワイルダー艦長の演説でした。階級が上のはずのバトルフロンティア将校たちは何をしているんだ? あ、背景か。

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 これまた劇場版で輝がバルキリーで早瀬大尉に敬礼するシーンを思い出させます。

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 ここでまさかのダイダロスアタック! 劇場版では強襲揚陸艦と共に存在そのものが無かったことにされた幻の必殺技が二十五年の時を経て復活!(ゲームは除く)

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 ミシェルの愛銃をクランから託され、アルトはグレイス目指して突貫します。そこへブレラも合流してツープラトン攻撃、三人は進化とか愛とか言い出しましたがその辺はどうでもいいのでスルーして戦闘は人類側の勝利に終わりました。

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 アイモはバジュラが繁殖のために相手を求めて歌う恋の歌でした。「愛・おぼえていますか」がプロトカルチャーのラブソングだったのと同じ話です。ところでキャプ画像右上の左手に映っている人影はマオ・ノームでしょう。ランカの父親はどうして最後まで影が薄いままだったのか。なおラストでビルラー氏の目的がミンメイに再び出会うことだったというかなりどうでもいい真実が明らかになりました。
 そして、エピローグ。

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 かくしてマクロスフロンティアは新天地へと降り立ちました。人類の長きに渡った航海も終わりを迎えたのです。でも当然ながら先住生物であるバジュラとの共存の道を選ばざるを得ないので新参者として割と肩身の狭い思いをしそうです。

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「あの、シェリルさん。私、負けません!
 歌も、恋も!」

「受けて立つわ!」


 マクロスフロンティアとバジュラとの、そしてグレイスとの戦いは幕を閉じました。これからは女の戦いが幕を開けるのでありましたとさ、どっとはらい。

 総評……終わりよければ全て良し。
 王道オブザ王道のエンディングがこの作品の有り様を物語っています。衝撃を受けるような展開は皆無に近くてだいたい予想通りに進行していくものの、全体として非常にクオリティが高い作品でした。特に戦闘シーンは文句なし。主人公はヘタレでしたがヒロイン二人が正反対の性格でなおかつどちらも非常に魅力的なキャラだったのが素晴らしかった。割と脚本がグダグダだったり作画監督の個性が前面に出すぎてキャラの顔に統一感がなかったりしましたが、今となっては些末な欠点です。ミシェルの姉の一件とかグレイスの中の複数の声とか、いろいろ未消化な部分が残っているのは劇場版で解決するのでしょう、たぶん。



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マクロスFRONTIER 第24話 「ラスト・フロンティア」 

 柿崎ぃぃぃぃ!

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 コイツ前回の作戦中にシェリルのことでアルトをからかってた新米パイロットだよ! ヘルメットを被っていたからよく判らなかったけど、こんな顔と頭してたんだ。きっと最終決戦ではスクランブルが掛かったせいでステーキを食べ損ねてエースのミリアに撃墜されるのでしょう。こんなふうに。

 ───アタシの名前は柿崎速雄。心に傷を負ったパイロット。非モテキモメタボで恋愛体質の愛されボーイ♪
 アタシがつるんでる友達は隊長をやってるフォッカー少佐、世間にナイショでアイドルと付き合ってる一条輝。訳あって天才パイロットになってるマックス。
 友達がいてもやっぱり軍隊はタイクツ。今日も隊長とちょっとしたことで口喧嘩になった。
 男のコ同士だとこんなこともあるからストレスが溜まるよね☆ そんな時アタシは一人でゼントラーディを蹴散らすことにしている。
 がんばった自分へのご褒美ってやつ? 自分らしさの演出とも言うかな!
「来た来たぁ!」……。そんなことをつぶやきながらしつこい敵を軽くあしらう。
「マイクローン、ちょっと死んでくれない?」どいつもこいつも同じようなセリフしか言わない。
 ヌージャデル・ガーはカッコイイけどなんか悪役っぽくてキライだ。もっと等身大のバルキリーを見て欲しい。
「ウダナプロトカルチャー」……またか、とエースなアタシは思った。シカトするつもりだったけど、チラっと敵の姿を見た。
「……!!」
 ……チガウ……今までの敵とはなにかが決定的に違う。デカルチャーな感覚がアタシのカラダを駆け巡った……。「……(カッコイイ……!! ……これって運命……?)」
 敵はメルトランディだった。連れていかれてミサイルを喰らった。「キャーやめて!」撃墜された。
「ガッシ! ボカッ!」アタシは死んだ。ステーキ(笑)


 それでは正常通りマクロスFのレビューをお楽しみ下さい。

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 幼女はいいねぇ。幼女は心を潤してくれる。リリンの生み出した(ry
 というわけで幼女の歌に惹かれてバジュラの大群が時空を越えてやって来ました。このロリコンどもめっ!
 そして十一年前、第117調査船団は壊滅しました。きっかけがランカの歌にあることは否定できそうにありませんが、主な原因はグレイスにあるっぽいです。しかしそこら辺の事実関係を暈したまま現在のグレイスはランカの罪悪感を突いて洗脳するのでした。見事なまでの悪役っぷり。

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 S.M.S.造反組による説明的な、余りに説明的な語りによってこれまでの謎や疑問がそれなりに整理されました。西暦2040年に宇宙生物バジュラの存在が初めて確認され、2048年には第117調査船団がバジュラの捕獲に成功し、バジュラ研究がスタート。調査船団の団長がマオ・ノームで、研究チームにはランカの母親ランシェ・メイやグレイスが参加していました。ランシェはV型感染症キャリア第一号となり、それと気付かないままにランカを妊娠、出産したのです。ランカの力は胎児の時期に培われたものでした。
 ところでランカは現在十五歳つまり2044年生れなので、ランカの母親はバジュラの初捕獲(公式発表)の前にはすでにバジュラと接触を持っていたようです。
 さてグレイスの論文に従えば、フォールドクォーツをインプラントのコアとして使用すれば銀河レベルでの完全リアルタイムネットワークが構築できるそうな。

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「でもぉ、他人に思考が筒抜けなんてゴメンよ。うっかり、あらイイ男! なーんて考えられなくなっちゃう」

 オカマ操舵士がいいこと言った。
心の壁は他人の気持ちを解らなくさせますが、同時に個人の自我を守ってくれます。A.T.フィールドは人類社会に不可欠の存在なのです。押しつけの人類補完計画なんてブッ潰せ、がマクロスクォーター艦橋のクルーの総意となりました。ちなみに実際には完全な並列思考ではなく、グレイスの意思を強制的に通達するシステムになる予定です。ますます完璧な悪役っぷり。

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 コートの中にはバジュラが棲むの♪
 たよりのランカは目が死んでる♪
 顔芸に賭けた青春♪
 ランカ目が死んでる♪


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 カップルが二つ成立し、同時に死亡フラグ二つ立ちました。
 一つのカップルの方ですが、艦長がオペ子その一をファーストネームで呼びました。どうやらいつの間にか彼女の想いに気が付いていたようです。
 もう一つの方は成立というよりは絆の強化。「超時空ネットワークなんざ余計なお世話だ。だから行くんだ、俺たちは」とオズマ兄ちゃんは主人公そこのけの格好いいセリフを語ります。
 そうそう、主人公といってようやく思い出したのですが、ここまでアルトの出番は全く無し。主人公がいてもいなくてもストーリーが進行するというのはいかがなものでしょうか。

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 姓から想像された通り、シェリルはマオ・ノームの孫でした。シェリルが大事にしていたフォールドクォーツ製イヤリングは祖母から母親を介して伝えられたものでした。ランカと同じように第117調査船団の全滅で肉親の全てを喪ったのに、天涯孤独の身となってからの境遇に差がありすぎます。保護者がオズマかグレイスかで天地の開きが出来てしまいました。シェリルは運が悪かったとしか言い様がありません。

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「我々は、あの化け物によってさんざん苦汁を舐めさせられてきた。そしてフロンティア船団は、今や絶望的な状況にある。だが、ついにあの虫どもの母星を突き止めた。我々は何としても連中を殲滅し、生き延びねばならない。現在、敵母星は数万を超えるバジュラたちによって包囲網が敷かれている。本作戦の最大の目標は、バジュラの防衛網を突破、中枢である女王を倒し、同時にアイランド1を惑星に降下させ、あの星を我らの新たな故郷とすることだ。
 銀河の妖精シェリル・ノームの歌声が我らの勝利の導きとならんことを! 諸君の健闘を祈る!」


 思いっ切り自分たちの都合しか考えていない内容の演説でした。しかしこれが最も常識的な見解でしょう。事ここに至っては人類が殲滅されるかバジュラが駆逐されるかの二者択一しか残されていません。ラストはランカとシェリルの歌のおかげでハッピーエンドを迎える可能性もありますが、リアリストたるべき軍人としては最悪の中から最善を追求するのが仕事なのです。完璧な正解からは程遠いものの、有限の中で努力を怠らずに藻掻き続ける男らしくて個人的に高評価を付けたい所。

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 フロンティアの各人はそれぞれ覚悟を決めていました。巨大クランは巨大な乳を揺らしながら来るべきバジュラ戦に闘志を燃やします。ルカは未だ意識の戻らないナナセにキス。レオンは相変らず貫目の軽い悪役やってました。最後のビルラー氏は、どうやら過去に死んだ人(マオ・ノーム? それともランカの母親?)との再会を望んでレオンと組んでいた模様です。フォールドの波は因果律と時を超えるそうな。
 そして真打ちシェリル、とオマケ一名。

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 アルトが愛ゆえにランカを殺すと誓ったことをシェリルは知っています。その上でアルトに不意打ちにキスします。しかし「十倍返しだ。戻ったら十倍返しだ、覚えとけよ」とは死亡フラグを立てるのが恐いので言わないヘタレのアルト姫でした。
 その後、シェリルは気丈にもアルトにランカを救出するように命令し、フォールドクォーツのイヤリングを託しました。

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「憶えておきなさい。
 こんないい女、滅多にいないんだからね!」


 こんないい女、銀河に一人しかいないよ!

 強く優しく美しい。限りなく完璧超人に近いシェリルの欠点と言えば、男を見る目がないことくらいです。
 Bパートは戦闘戦闘また戦闘。今までのシーンの使い回しが多々見られたのがちと残念。スタッフの本気は最終回で発揮されると期待しておきましょう。見所は、あえて探すならレオンの顔芸でしょうか。

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 最終決戦は最初こそシェリルの歌声のおかげで人類側が優勢に戦いを進めるものの、グレイスがランカを使ってバジュラの防衛網を立て直したおかげで形勢は逆転しました。
 そしてサジタリウス1が被弾し、火球となって散りました。

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 撃墜されたのがアルトであることは百も承知ながら、あえて叫ばせてもらいます。さあさ皆さん御一緒に。
 柿崎ぃぃぃぃ!




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マクロスFRONTIER 第23話 「トゥルー・ビギン」 

 ランカ幼女バージョンがバジュラのホルマリン漬けを観察しているところからアバンが始まりました。一部の単語だけ色付き大文字になっている理由はお察し下さい。

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 アバンはランカの封印された記憶の回想シーンです。ランカたちの傍で口論している大人たちはランカの母とグレイスでした。子供の情操教育に甚だよろしくない行為をあえてやるとは年長者失格な二人です。ちなみにグレイスは昔も今と変わらず野心に燃える女性であり、ランカの母はこれまで断片的に登場した印象に違わずバジュラを思いやる心根を持った女性でした。コードギアスのマリアンヌみたいなイメージちゃぶ台返しが無くて良かった良かった。
 さて本編。フロンティアを護衛中のスカル小隊はバジュラが出て来ないので士気がゆるみ、新参隊員がアルトにシェリルと付き合っているのは本当かと浮わついた質問をしてきました。で、アルトの返しはというと。

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「バルキリー乗りのジンクスを知らないのか? 作戦中に女のことで人をからかうといきなり撃墜されるという……」

 柿崎ですね、わかります。
柿崎ぃぃぃぃ!

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 付き合っているどころかすでに新婚夫婦の域に到達しています。全ての独り身の男たちを枯死せしめんがごとき甘々ムードを放出しております、サー!

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「私だってその……女の子なんだし」

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「こういうの、ずっと夢だったの」

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「ん。
 ん!」

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「帰っちゃダメよ。
 ずっと側にいなさい」


 可愛いだろ。
 嘘みたいだろ。
 振られるんだぜ。これで。

 一方、ブレラのおかげでバジュラの本星に辿り着いたランカは人類と宇宙生命体との共生を目指して歌います。

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「戦争なんてくだらねぇぜ! 私の歌を聴け!」

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「やなこった」


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 というわけで見切り発車で出発したら終着点で熱烈な歓迎を受けましたとさ。ランカは信頼の絆で結ばれていたはずのアイ君に拉致されます。真相はというとバジュラがグレイスの存在を察知してランカを保護しようとしたものらしいのですが。

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 ブレラはランカの兄だった!
 や、誰の目にも明らかな秘密であってエクスクラメーションマークを付けるような衝撃的真実ではないのですが、かつてブレラがランカの兄だと予想してコメント欄「そんな見え見えの展開あるわけないじゃん。アンタ馬鹿ぁ?」と書き込まれた苦い記憶が蘇ったもので。

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 レオン曰く、バジュラは人類を抹殺しようとしていてランカはその尖兵だそうな。うそくせー、なんかうそくせー。と一応は疑ってかかるのが健全な思考力を持つ大人でしょう。しかしアルトは大人ではなかった。
 さてバジュラは腸内細菌の微弱なフォールト波を利用して情報伝達を行っていて、個々は脳を持たず一個のシナプスのような働きをしている生物でした。つまり固体ではなく群体で一つの意思を持っているのです。そしてグレイスはバジュラの能力とマクロスギャラクシーの技術力を掛け合わせようと十一年前から計画していました。
 グレイスの真の目的が全人類の思考と記憶を共有しようというものなら、コードギアスの皇帝と同じように部分的人類補完計画を企んでいることになります。で、アルトたちが陰謀を打ち砕くと。最近この手の展開が増えました。つらつら惟みるに、「全体の幸福よりも個性の尊重だよね!」という90年代的イデオロギーを当時の子供やオタたちが有形無形の形で受け取り、彼らが成長して現在のサブカル業界で中堅を占めるようになったからではないでしょうか。
 個人的には精神世界は手つかずのままで放置しておいて、物理的な移動手段としてのみバジュラの能力を利用する程度なら俗っぽくて共感もできます。星界シリーズのアーヴやナデシコの草壁中将みたいな。あるいは自己の意思を全人類に強制的に通達することで世界の支配者になろうと言うのなら思いっ切り悪のラスボスしていて逆に歓迎できるというものです。

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 自分をしっかり持っているヒロインは自分の意思で歌うと決めました。
 自分をまるで持っていない主人公はその時々に応じて周囲の望む人格を演じてきました。
 それなのに振るのはアルトで振られるのはシェリル。なっとくいかない、なっとくいかない、なっとくいかなーい!

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「ランカがバジュラの道具にされるなら、あいつの歌が俺たちを滅ぼそうとするのなら、俺は……ランカを殺す」
「アルト。それが、お前の愛か」
「うん。だってレオン大統領がランカは悪者だって言ってたし」
「お前は状況に流されすぎだ」




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マクロスF(フロンティア) 3中村悠一, 遠藤 綾, 中島 愛, 神谷浩史, 総監督:河森正治/監督:菊地康仁

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マクロスF(フロンティア) 4 マクロスF(フロンティア) 5 マクロスF(フロンティア) 2 マクロスF(フロンティア) 1 コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume03




マクロスFRONTIER 第22話 「ノーザン・クロス」 

 レオンがバジュラ騒動のドサクサで臨時大統領という肩書きを手に入れましたが、そこから臨時が外れて名実ともに大統領に就任しました。彼とグレイスは秘匿回線でランカとブレラがマクロスフロンティアから離れたことを語り合いましたが、二人ともそれほど狼狽していません。ランカたちの行動がある程度は予想の範囲内だったのか、あるいは切り札を別に隠し持っているためか、もしくはその両方なのでしょう。マクロスフロンティアの破局が三ヶ月後に迫っている中、レオンとグレイスの蜜月はついに終焉を迎えます。
 マクロスフロンティア、ひいては全人類の生存を揺るがす事態が裏方で静かに進行中。しかし一パイロットに過ぎないアルトは今日も今日とてバジュラ相手に戦っているだけでした。

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 新兵器のおかげもあって今のところはバジュラ相手に優位に戦いを進められています。そんな中、アルトは精神的にはガキのままだけど戦闘技術だけは成長しているので、新統合軍の新キャラも驚く活躍を見せます。主人公としての活躍というか責務はこれまでほとんど果たしていないのがアレですが。

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 ナナセはまだ意識不明のままです。しかし昏睡状態が長く続くようなら、普通は筋肉も脂肪も落ちて骨と皮だけになってしまうところなのに、ナナセの胸の豊かさは全く衰える様子がありません。よほどブドウ糖を大量に投与しているのか、あるいはナナセの身体は胸にしか栄養が行かないように出来上がっているのか。もっともナナセが常人のように痩せて、あの胸が八十のお婆ちゃんの垂れ乳みたいに萎んでいたらルカあたりは世界の全てに未練を無くして超高層ビルの屋上からコウモリ傘一つでダイブしかねないので、このままで良いのかも知れません。
 ちなみにランカは裏切り者扱いされているようです。状況証拠から考えれば当然の認識とは言えます。ナナセの描いた結構ファンタジー入ってるランカの絵は日の目を見ることがあるのか。

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「簡単な話さ。
 ナナセが目覚める前にカタをつけて、あいつを連れ戻せばいい」


 言うことだけは立派なアルト姫。でも彼の前向きな発言が行動に結実したときってありましたっけ? 拙者は覚えておらんでござる。

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 アルトのだらしなさに反比例するかのようにシェリルはしっかりしていました。意気消沈したフロンティア市民のためにチャリティーで歌っていたのです。ライブの最中にボビーがオズマとキャシーを発見。シェリルはこれまでプライドとプロ意識先行で歌っていたのが、絶望から立ち直った今ではかつての自分のように絶望している人々を励ますために歌うようになり、おかげで以前よりも多くの支持を受けるようになりました。
 そんなシェリルをサポートするのが、かつてランカを政府に奪われたエルモ社長でした。チャリティーなので金にはならないものの、ゼントラーディが初めて文化に触れた時の感動をまだ心に宿しているらしい彼は、歌は文化であり愛であると言って無償でシェリルと組んでいるのでした。
 しかし彼の幸福は三十秒で潰えた。

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 レオンのターン!
 新大統領の命令で社長は再び掌中の珠を奪われることになったのです。とことん不遇なオッサンだ。今夜はヤケ酒が決定。そして愚痴の聞き手はまたもや徳川一郎なのでしょう。それが運命と諦めて全てを甘受すべし。
 しかしこれで終わったと思ったら大間違いです。なに勘違いしてるんだ……まだレオンのバトルフェイズは終了してないZE!

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 自分が前大統領を暗殺したと知っているオズマたちを制するために先手を打ってビルラーに手を廻し、S.M.Sを解体して新統合軍に編入することを決定しました。加えてシェリルを呼び付け、バジュラ対策のために歌うように依頼します。V型感染症――バジュラの体液中の細菌のせいでシェリルの歌声に微弱なフォールド波が含まれていることが判明したのでした。ランカの歌の秘密は胎内のバジュラの卵(?)にあったようです。
 一方シェリルは自分が余命幾ばくもない身体であると宣告されたわけです。レオンとルカの前では気丈に振る舞っていたものの、アルトの顔を見た瞬間に気が緩んでその場に伏せてしまいます。そして二人はついに一線を越えた! ……ような描写がなされました。

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「えいっ、必殺チラリズム攻撃♪」

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「ハァハァ(;´Д`)ハァハァ」

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「アルト……私に勇気をちょうだい」

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「も、もう辛抱たまらーん!」
「いやーん♥」

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 ~事後~

「ふー、まずはこれで一人目ゲット。次はランカだな。傷心のクランという手もある」
「ねぇアルト。V型感染症は血液・体液感染型なの。だからさっきのでバッチリあなたに染ったわよね」
「先に言ってくれよ! というか道連れにすんな!」
「私がいなくなったらランカちゃんに走るつもりでしょ。だからお願い、一緒に死んで♪」
「ここでいきなりヤンデレ化ですかっ!?」


 かくして二人の置き土産として、先天的にフォールド波を発進する子供が産まれたのであった。同時刻、宇宙の彼方ではランカがバジュラとのハーフを出産。そして十五年後、数奇な運命を背負った二人の少年少女は邂逅し、宇宙の未来を変えていくのであった……。それだと思いっ切り二期フラグですがな。

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 演説好きの悪役は貫禄があるのが通例なのに、レオンの小物臭はまだまだ脱臭されません。失敗するに決まっているグレイス暗殺に貴重な手駒を使う当たり、彼の行く末が不安になります。それでも大衆の支持を得られている点を鑑みればレオンは有能な部類に入るのでしょう。
 ちなみにレオンの真の目的はマクロスフロンティアの元首のようなチンケな地位ではなく、銀河の支配者というスケールの大きなものでした。最近は小賢しい哲学を振りかざすラスボスが増えて食傷気味なので、ストレートな俗物の方が共感も出来るし好ましく感じもします。レオンはこれでいいのです。
 しかしレオンに対して不満や反感を持つ者がいることもまた事実です。

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「我々は現時刻を以て、兵隊から海賊へ鞍替えする!
 最初の獲物はこの艦だ! 行くぞ、野郎ども!」


 S.M.S、第三勢力化。全隊員のうち、艦長の意思に賛同する七割の人員を載せてマクロスクォーターは宇宙へと飛び立つ! 個人的にはレオンの野望を挫くよりも前にバジュラとの全面戦争に勝利することが重要だと思うから貴重な戦力を遊離させる判断にはちと承伏しかねるものがあるのですが、艦長のセリフがえらく格好良かったので赦免してつかわす(何様のつもりじゃ)

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 フロンティア居残り組。クランはミシェルの墓を守るために、ルカはナナセが目覚めた時に一番近い場所にいるために、そしてアルトはシェリルが歌うことを全力でサポートするために、艦長の呼びかけを断ったのでした。どいつもこいつも愛のために動いているところがナイスです。

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「皆が右を向いていると、つい左から見直したくなる性分でな」

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「気に食わんトップのために血を流すのは趣味じゃなくてな。
 俺の大事な女たちを守るには、これがベストのやり方なのさ!」


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「悪いが、俺は大人じゃなくて、男なんだよ!」


 このアニメはヒロインが格好いい。オッサンたちはもっと格好いい。情けないのは主人公だけです。特に状況と感情に流されるばかりで主体的な意思がどこにも見られないのが致命的。ここまで来ればきっと最終回まで改善されないままなのでしょう。

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 ランカとブレラが辿り着いた先は我々の地球に酷似している惑星でした。バジュラもまたゼントラーディ等と同様にプロトカルチャーの遺産だったとかいうオチですかな?



マクロスF(フロンティア) 3
マクロスF(フロンティア) 3中村悠一, 遠藤 綾, 中島 愛, 神谷浩史, 総監督:河森正治/監督:菊地康仁

バンダイビジュアル 2008-10-24
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マクロスFRONTIER 第21話 「蒼のエーテル」 

 レオン杉田(そろそろちゃんと三島と呼んでやれ)は前回の序盤で大統領を暗殺しようとして惨めな失敗に終わったもののラッキーが発動したおかげで結果的には成功に終わり、バトルフロンティア内の最高位の文官という立場を利用して臨時に大統領の権限を引き継ぐことが出来ました。

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「さあ、僕のターンだ」

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「覚悟しろよ、この蟲野郎!
 ドロー! モンスターカード!
 ドロー! モンスターカード!
 ドロー! モンスターカード!」

「もうやめて! とっくにバジュラのライフはゼロよ!」

 バジュラが本当に蟲野郎なのは一体どうしたものか。

 さてクランはゼントラン化し、重武装に身を包んでバジュラの群れを一匹残らず消し炭に変えようと奮戦します。ミシェルの犠牲を乗り越えたクランには鬼気迫るものがありました。

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 精神面だけじゃなくて単純に顔が。作監の個性が露出しすぎたせいで無惨なまでにオッサン化してしまったクランに合掌。
 ともあれクランの獅子奮迅の働きのおかげでバジュラの包囲網にほころびが生まれ、その隙を突いてアルトたちはアイランド3へと避難しました。しかしそれはルカの立案によるバジュラ殲滅作戦の布石だったのです。臨時大統領レオンのゴーサインが出てフォールド爆弾が使用されることになりました。

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「リトルガール。
 半径50kmの空間を切り取って食い尽くす、LAIが開発したフォールド爆弾です」


 フロンティアに居住する全ての日系人に対して喧嘩を売っているようなネーミングは何とかならんかったんでしょうか。
周知のように、広島に投下された原爆のコードネームはリトルボーイです。
 爆弾が極悪なら作戦も極悪。宇宙空間において半径50kmの球体などケシ粒の大きさでしかありません。なので船団にとって価値の低いアイランド3にバジュラを誘き寄せてもろともに消滅させてやろうという作戦です。ちなみにオトリはランカの歌です。ナナセの親友を危険な目に合わせる作戦を立案できるあたり、ルカもいい根性しています。胸の大きさの差が戦力の決定的差だと固く信じているのでしょう。冗談です。人間の生存を賭けた全面戦争だと理解して完全に腹をくくったルカはアルトやランカよりもずっと大人ということなのです。ナナセのおっぱいに発情しているだけの色欲ショタ坊は卒業しました。ほっぺの桃色ペイントが消えているのは伊達ではないのだよ。

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 ランカは選択肢が一つしかないので心が沈みながらもみんなのために歌うと言い、アルトには本当に言って欲しい言葉をかけてもらえず、半ば捨て鉢に開き直り、おかげで耳障りはいいけど無茶な慰めを言うブレラに心が傾きましたとさ。アルトの鈍さは犯罪的なのを通り越してガチで犯罪です。
 その後はランカアタックでバジュラを誘き寄せ、アイランド3をパージしてフォールド爆弾でバジュラ退治に成功しました。もちろんランカが巻き添えになっては話が終わってしまうのでフロンティアの切り札が失われてしまうのでアルトが救出しました。
 戦闘後はレオンの胡散臭さ炸裂スピーチが流れながら悲しみに堪える各キャラの姿が描かれました。

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 ナナセの意識はまだ戻らないものの、重傷の末に死亡という最悪のパターンは免れています。それなのにナナセの席に花が飾られているのはひどいイジメだ。(実はミシェルの席なのかも)
 一方クランはミシェルのコクピットに座り込み、ミシェルのヘルメットを抱きしめて静かに泣きます。ヘルメットの中にはゼントラン状態でも幼かったクランの写真が貼られていました。ミシェルにとってのクランとは常に幼女バージョンであることが察せられる一葉でした。
 フロンティア市民の士気を維持するため、そして自分の支持率をアップさせるためにレオンはランカに歌うように依頼します。

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「だが断る。
 このランカ・リーが最も好きな事のひとつは自分で強いと思ってるやつに『NO』と断ってやる事だ……」


 もちろんセリフは違いますが内容としては似たようなものなのでこのままでGO!
 大事な人を傷つけられ、奪われたルカ&クランはバジュラを根絶やしにする覚悟は完了していますが、ランカはそこまで決心が付いていません。歌手志望だった第一話からほとんど成長せずに平凡な十五歳の少女のままでここまで来てしまったせいで、フロンティアの命運が自分の双肩に掛かっているという状況が理解できずに感情的な振る舞いしか出来ないのです。最近ランカの人気が右肩下がりなのはその辺りに理由があるのかも。
 さてランカは午前三時にアルトを例の公園に呼び付けて不自然にハイテンションに深夜デートを楽しみます。

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 頬を染めながら表情をコロコロ変えるランカの可愛さには結構クるものがあります。しかし彼女の幸せそうな姿をフロンティア市民が目撃したら殴りたくなるんじゃないでしょうか。ある人は友達を、ある人は恋人を、ある人は親類を喪ったというのに、希望の歌姫は犠牲者の追悼式を自分勝手にボイコットした挙げ句に男と逢い引きかよ! という感情が腹の底に渦巻いていてもおかしくはありません。誰が悪いというわけでもないのに……いやグレイスは悪いか。それどころか諸悪の根元か。

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 アイくん脱皮。おかげでバジュラ(小)に成長してすっかり可愛くなくなりました。この四つ足のビグザムみたいな姿を最初に見ていたら、あるいはアイくん第一形態がこのミニサイズまんまだったら、ランカも一目で気味悪がってそばに近寄らせなくて、今ごろは面倒事に発展していなかったでしょうに。
 ランカはアルトに一緒に行こうと勧誘しますがいや、そのりくつはおかしい。ランカがバジュラに何らかのシンパシーを抱いているのは解るものの、その理由はさっぱり説明されていません。それ以前にアルトやランカの同胞は虫じゃなくて人でしょうに。故郷を捨てて虫の世界に行ってどうする。というかオズマ兄ちゃんのこと忘れてるのか? オトコがいれば兄は用済みなのか?
 というわけでツッコミどころ満載のランカの勧誘でした。まずは自分の気持ちを相手が理解できるように言葉を選んで説明しましょうね。コミュニケーションは大切です。

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「本当に……アルト君と行きたかった。
 ずっと、一緒にいたかったよ!
 アルト君。……さよなら。大好きでした!」


 ランカは自分の言いたい事だけ言って後先考えず残された人間の事も考えず意味不明な衝動の赴くままにブレラをアッシーにして去っていきました。ランカは涙を流すし感動的なBGMは流れるしで制作陣が視聴者に向かって泣け泣け叫んでいるのは解るのですが全く感動できませんでした。
 ランカの真意、あるいは監督の意図はもしかしたら『風の谷のナウシカ』みたいに人間と蟲、ひいては自然との共生を目指しているのかも知れません。しかしそれだとこれまでバジュラに大事な人たちを殺されてきたマクロスフロンティア市民は収まりがつかないでしょう。反論として、マクロスシリーズでは宇宙人と戦っても後には手を取り合って共に歩んできたではないかという意見もありますが、ゼントラーディみたいな知的生命体と違って今回は下等生物(主観)ですから。
 ランカが人とバジュラとの間の仲介者となれるかどうかが全てのカギとなりそうです。……ランカの精神面にモノスゲェ不安が残るのが頭の痛いところ。



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