保険 アリコ Moon of Samurai 今週のジャンプ一コマレビュー

今週のジャンプ一コマレビュー 2018年21・22号 

・『ONE PIECE』

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 世界よ、これが妹萌えだ! との尾田先生のおたけびが聞えてきそうなほどにブリュレの妹力が尋常ではありません。傷つき倒れた兄をかいがいしく介抱し、兄の秘密を知りながらもだまっていて、兄の気持をみんな理解している。できの悪い妹キャラだと養殖のつくりものという印象がキツイのだけれどブリュレにそんな感じはいっさいありません。枝とかババアとかいう見てくれが気にならないくらいに完璧な妹です。

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 カタクリとブリュレのやりとりもいい。まっこう勝負で自分をうちまかしたルフィが逃げのびたときいてにやりとするカタクリと、ルフィに対してのみならずそんなカタクリにも不満なブリュレ。おたがい素の自分をすなおにさらけだしています。家族仲いいなあ。


・『Dr.STONE』

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 千空が雲母の層に足を一歩ふみいれて大穴に落ちそうになったところをマグマがつきとばそうとし、かえってマグマの足場がくずれました。千空は渾身の力でマグマをひきあげようとするものの貧弱なボウヤの悲しさで現状維持がせいいっぱい。クロムに千空をつきおとそうとしたと言われてマグマはあえて憎まれ口をたたきます。それはもちろん千空を巻添えにせず自分ひとりで落ちるつもりだったからでしょう。妹力MAXのババアといいツンデレのゴリマッチョといい、今週号のジャンプではギャップ萌えが流行のようです。
 ところでマグマはタングステン採掘のために洞窟へむかうさいゲンになにか耳打ちされたのだけれど「司がいなくなれば司帝国はキミのものだから今のところは千空ちゃんに協力したほうがいいよ~」とでもささやかれたのでしょうか。


・『鬼滅の刃』

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 玄弥の銃が分裂上弦二匹に致命傷をおわせた、ように見えるのはフリですね。わかります。炭治郎によれば日輪刀とおなじにおいがするそうなので銃身か弾丸、あるいはそのどちらもが猩猩緋の砂鉄や礦石でできているのでしょう。なみの鬼なら一撃でしとめられていたはずなのに、相手がわるかったな玄弥。

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 玄弥が上弦の槍につらぬかれて死んだ、ように見えるのもフリですね。わかります。これで玄弥が吸血鬼のハーフか、すくなくとも超人的な治癒力の持主であることがほぼ確定しました。きっと玄弥はこのさきめったなことでは死なないからといって『無限の住人』の万次さんみたいにことあるごとにズタボロにされるんだろうなあ。

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 炭治郎は分裂上弦・喜に左足をつかまれて空中高くつれさられ、おまけに超音波攻撃をまともにくらって地面に落ちました。しかし窮地はつづき、切りおとした鬼の足から頭がはえてふたたび超音波攻撃をしかけようとしてきます。鬼そのものはさすがに喜怒哀楽の四匹で打止めのようだけれど、そいつら一匹一匹からはまた傷口からプラナリアみたいに分身がうまれるのでしょう。「どうやって戦えばいいんだ!」と恋次みたいなことをさけびたくなるくらいの絶望的な戦力差。これが上弦の鬼との戦いです。


・『BUILD KING』

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 島袋光年先生、『トリコ』終了から一年余の沈黙をやぶり再始動! 『ちんぎり』? いえ、知らない子ですね……
 このたびの読切りのテーマはカラーの表紙にも書かれているとおりに“住”です。『トリコ』の“食”につづいてのことなので、さらにこのつぎの漫画は“衣”ですね。それ何年後の話だよ……それまでは『キルラキル』を観て待つことにいたします。

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 主人公の名はクギタウロス、略してクギ。最初のハデなアクションも馬鹿デカい釘をうつところでした。おまけに鬼太郎よろしく髪の毛をぬくと針みたいに硬くなり、それを飛道具にしたり釘にして家を建てたりします。トリコの必殺技も釘パンチだったし、しまぶーの釘へのこだわりはいったいどこからきているんだ。
 漫画のテーマが住なのでクギは当然ながら大工で、おもに動物の巣をつくっています。もちろんしまぶーの漫画の主人公なので超人的な戦闘能力の持主でもあり、そのふたつの要素があいまって戦闘中に家を建ててしまいます。『サムライうさぎ』……風雲七菜城……うっ、頭が……

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 おお、なつかしのフグ鯨。しかしクギの食いかたが豪快すぎる。

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 クギの相棒にして伝説の生ける建築ツーバイフォー。そのバトルモードはオモチャっぽく、微妙にダサく、それらを加味した上で非常にカッコいい。俺は子どものころ粘土細工が好きだったのだけれど、もしそのころにこの読切りを読んでいたら絶対にツーバイフォーの粘土細工を何度も何度もこしらえていたはずです。
 総評。キャラはみんな立っているし、建築とバトルという異次元の融合をみごとにはたして不自然のない世界観を確立しているし、話はこびもスムーズで一気呵成に読み通せるし、読んでいてゲップがでるほどにアイデアがもりだくさんだし、今週号のジャンプでまちがいなくベストの漫画でした。来週号から連載がはじまっても私は一向にかまわんッッ


・『呪術廻戦』

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 両面宿儺の技が呪術の名にふさわしい迫力とまがまがしさです。特級の呪いといっても『幽☆遊☆白書』のS級妖怪なみにピンからキリまで強さのはばがあるようで、あっさり勝利。そして虎杖が自分と入れかわるのに苦労していると気づくやいなや心臓をぬきだして虎杖の命を人質にとり、ダメ押しに宿儺の指をとりこんでパワーアップ。このあと伏黒を殺すつもりです。『NARUTO』の九尾や『ARMS』のジャバウォックとちがって、ぜんぜん主人公となれあおうとしません。


・『ブラッククローバー』

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 ユノ、あっさり復活。エルフの魂が転生しても肉体が記憶をとどめているという伏線はあったし、ライバルキャラが敵のいいようにあやつられるのは格落ちになるというメタ的な事情があるのもわかるけれど、特に主人公が努力したり活躍したりすることなく問題が解決したので、これまでの緊張感が肩すかし的にゆるんだ印象があります。


・『ジガ -ZIGA-』

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 この物語は、怪物がどうやって倒されようとするかという物語。宇宙へ旅立てばいいんじゃないかな? 太陽を克服した究極生命体だろうと、異伝確率二百五十億分の一の異能生存体だろうと、宇宙空間ではどうにもならないわけだから。いやジガがフリーザや魔人ブウみたいに宇宙空間でも生存可能だというのなら打つ手なしだけど。


・『火ノ丸相撲』

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 火ノ丸は西前頭三枚目に出世し、つぎの九月場所では大関や横綱ともぶつかる立場となりました。刃皇と対戦する最低条件はクリアされたわけです。ところで火ノ丸の背景に描かれた強豪のうち蜻蛉切だけうしろをむいて顔が見えないのは、火ノ丸がまだ根にもっているからですね。

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 火ノ丸はレイナのあぶなっかしい運転で母の墓前にあたらしい番付表をささげ、ついでに母方の祖父母の家によってそのままふたりで泊ることにしました。当然というべきか奥手というべきかヘタレというべきか、おなじへやに寝床を用意されたのに火ノ丸はレイナに指一本ふれずに眠ってしまいます。
 しかしそれよりもつぎの日に朝帰りのレイナをむかえるユーマの顔が目にうかぶようだ……



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今週のジャンプ一コマレビュー 2018年20号 

・『Dr.STONE』

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 一周年突破記念の表紙です。最初期の設定ではダブル主人公のハズだった体力バカと、ヒロインのハズだった女の子が見あたらないような……いや稲垣先生も大樹と杠のあつかいに頭をなやませてるんじゃないかな。千空のパートナー役にはすでにクロムがいるし、ヒロイン枠はコハクでうまっているし、あとたぶん大樹と杠が早々に舞台から退場したのは単純に不人気だったからだろうし。人気があったら司帝国のスパイとして出番があるはずなので。

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 レアメタルのタングステンを手にいれた! 箱根は鉱物資源の宝庫やでぇ。
 どういう経緯でこうなったのかというと、真空管のフィラメントが竹では強度がたりず、手づまりになったところで熱に強いタングステンがみつかったというのです。御都合主義といえばそのとおり。しかしこれまで千空らはトライアンドエラーをくりかえし、いよいよどうしようもなくなったところでひとかけらの希望がみつかったわけで、そもそも量がぜんぜんたりないのでこのあと採掘に出かける必要があります。そもそもいっさいの御都合主義を排したフィクションなんてありはしないし、あったところでクソつまらんことは確実です。


・『鬼滅の刃』

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 半天狗という名前のわりにぜんぜん天狗っぽくなかった上弦の肆が霞柱に首を斬られたら二匹の鬼に分裂しました。こんどは錫杖やらヤツデのうちわやらの小道具のおかげでちゃんと天狗っぽい。なお怒っているほうが積怒とよばれ、笑っているほうが可楽とよばれているので、喜怒哀楽であと二匹ふえそうです。
 ところで半天狗が初登場のシーンで割りきれぬ数字がおそろしいとかいっていたけど、それって割りきれなかったら分裂できないからってことですかね。

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 鬼殺隊入隊の最終試験のあとではあれほど刀にこだわっていたのに、いざ戦うとなるとためらいなく飛道具をつかう玄弥でした。ソードオフショットガンをかまえるさまがいかにもヴァンパイアハンターっぽい。


・『ぼくたちは勉強ができない』

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 英語のスピーキングの練習でテンパってハイテンションなボディランゲージをまじえつつルー大柴よりも日本語率の高い英語をかましてしまううるかかわいい。略してうるかわいい。

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 Languageをよりにもよって下着lingerieと聞きまちがえて先ほどとは別のベクトルでテンパるうるかかわいい。略してうるかわいい。
 ところで助兵衛のことをエッチというのは純粋な英語ではなく、変態(Hentai)の頭文字のHからきている和製英語なので、英語のスピーキングの練習でもちいるのは不適当なことばなのだけれど、成幸もうるかも混乱していて気がつかないのでした。


・『鈍球!』

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 卓球漫画の読切りです。二足歩行で人間そのものの生活をおくる動物がスポーツをするというのが独創的で、あと動物の特殊能力をプレイに活用していたのはよかった。しかし主人公ががんばり屋でうまく結果が出せずにピーコラ泣くというのはすでに食傷しているのでやめてほしかった。

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 この世界では火ノ丸は牛、ゴリはゴリ、烏野はカラスでテニプリは猫。まんまのもあり、イメージ依存のもあり。


・『ジガ -ZIGA-』

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 巨大生物ジガの正体は主人公でした。第一話を読みかえすと主人公とジガがいっしょにいるシーンがなかったので話に矛盾はないし、主人公が無意識にとはいえ街を破壊し住人を殺し、あまつさえヒロインや母親さえその手にかけたという重すぎる十字架を背負うというのは近年まれにみるヘヴィな展開であり、ほめるところがたくさんあるというのに、主人公が巨大な怪物に変身するという一点だけで『進撃の巨人』を聯想せざるを得ません。偉大なる先駆者は後輩にとって巨大な壁です。


・『火ノ丸相撲』

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 見合い。結婚を望む男女が第三者を介して面会する事。
 無駄に真面目な解説と、バックに雷光をせおってマジビックリする火ノ丸とのコラボレーションによるシリアスな笑いでした。

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 グダグダなラブコメ漫画の主人公みたいに場の雰囲気にながされることなく恋人のレイナをちゃんと親方に紹介する火ノ丸でした。あと初登場時の目つきも性格も悪かったころとは見違えるくらいにレイナかわいい。それとつぶらな瞳の親方もキモかわいい。

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 恋人として火ノ丸を幸せにするにはどうしたらいいかとたずねたら結婚とか子づくりとかのド直球のこたえがかえってきたでござるの巻。守るものができたら意志をつらぬくのをやめるだろうというのはひとつの見識です。しかしたとえばかの西行法師は出家するとき衣のすそにとりすがる愛児を縁側から蹴倒して家を捨てたというし、ほんとうに男がやりぬくときめたのなら家族だろうがなんだろうがとめられないばあいもあるわけで、さてレイナや火ノ丸Jr.は火ノ丸のストッパーになれるかどうか。


・『BOZEBEATS』

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「今度こそ見つけた…両親の仇!!」

 ご愛読ありがとうございました。平野先生の次回作にご期待下さい。
 そんな感じの最後のページだけ有名な打切り漫画のラストを彷彿とさせる終りかたでした。でもこっちは“次回作にご期待下さい”の文がないので、もしかして平野先生って一作きりでバイバイジャンプ? だとしたらひでぇよ編集部。
 さて総括にうつります。第一話の新人ばなれした絵のクオリティには度肝をぬかれたけれど、回をかさねるにつれてどんどん雑になり、ラストページの主人公の顔はだいぶヘンな感じです。この点について平野先生を責めるつもりはありません。週間連載は激務であり、第一話のクオリティを維持しつづけるのはどだい無茶な話なのです。そしてもしこの漫画に絵のほかにも売りがあったならあるいは十四話打切りという無惨な最期も回避できたかもしれないけれどそれについてはお察しください。
 ともあれ平野先生おつかれさまでした。次回作は作画専門でトライすることを期待します。……次回作あるよね編集部?



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今週のジャンプ一コマレビュー 2018年19号 

・『ブラッククローバー』

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 ただでさえエルフは一騎当千の強者ばかりなのに、くわえて五対一の多勢に無勢という圧倒的に不利な状況で、まるで勝ち筋が見えないのにアネゴレオンがちっともくじけないところが非常に男らしい。いや実際アネゴレオンはこの漫画の男どものだれよりも男らしい。
 しかしいくら戦意旺盛であっても絶望的な戦力差であることは否定できません。なのでここは少年漫画黄金の燃えシチュエーション、助っ人の登場ですよ。アネゴの弟のフエゴレオンさんが満を持しての復活ですよ。アネゴとフエゴでダブルヴァーミリオンだ! 役立たずのほうの弟はポイーで(ぉ


・『ゆらぎ荘の幽奈さん』

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 エロの呪いのかかったゲームがはじまり、ヒロイン衆がみんな水着とシャツとホットパンツに強制的に着がえさせられました。その露出度の高さと背景の澄みわたる青空のおかげでとても爽涼感のある見開きになっています。拡大コピーしてポスターにしてもいいくらい。カラーってすばらしい。
 なおエロの呪いというか祝福がかかっているのはこの漫画自体なのだけれどそれは今にはじまったことではありません。

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 ゲームの優勝賞品が惚れ薬だときき、それをだれにもわたすまいと闘志を燃やす幽奈でした。スタイルがいいので面積のせまい水着やホットパンツがにあっています。ぜんぜん幽霊らしくないのだけれどそれもまた今にはじまったことではありません。


・『鬼滅の刃』

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 よんでもないのにへやにあがりこまれてせんべい食われて、勝手に友だちと見なされて、下の名前で呼ばれるようになってと、すでに三割くらい長男時空に侵蝕されかけの不死川玄弥でした。初登場時の研ぎすぎたナイフみたいな雰囲気を必死こいて維持しようとしても炭治郎にはカエルのツラに小便なので、この里から出るころには玄弥もかまぼこ隊の一員になっている可能性が大です。
 ところで玄弥は温泉につかっていたときにぬけた歯がもうはえていました。あれが乳歯ってことはないだろうから、玄弥は人間を超越した再生能力の持主というわけで、あるいは『吸血殲鬼ヴェドゴニア』のモーラみたいに吸血鬼と人間の混血児ダンピールでしょうか。でも玄弥は兄貴と仲がわるそうだし、なにより男だしで、ぜんぜんうれしくないモーラだな!

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 じ、十傑集上弦の鬼が一度にふたりも!?
 鬼舞辻にその所在をつきとめられないよう細心の注意をはらっているはずなのにあっさり侵入をゆるしてしまいました。しかしこれはおそらく里の落度ではなく、実際これまで何百年にもわたってしっぽをつかまれてこなかったのだから、ここは上弦の鬼どもの調査能力をほめるべきでしょう。どっちもキモイし弱っちそうだけど。どっちもキモイし弱っちそうだけど!


・『いにしえの滅び紋』

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 『ぬらりひょんの孫』の作者、というか雪女と羽衣狐の生みの親として知られる椎橋寛先生の新作読切りです。前作『ILLEGAL RARE』で西洋モンスターを題材にして挑戦してダメだったのにこりたのか、ぬら孫回帰の現代妖怪ものです。正確には妖怪ではなく紋章が野生化して人に仇なすようになったもので、主人公とヒロインはそれを封印する立場にあります。
 全体的に連載のためのプロト読切りという印象で、世界設定の御披露目としては過不足のないものだったけれど、もう一声ほしいという感じでした。特に主人公もヒロインもいまいちキャラが弱いのが残念で、『ILLEGAL RARE』のアクセルのインパクトの強さもなければサッカーの読切りのヒロインのかわいさもなく、三条陸先生とコンビをくんだときの読切りの疑似おねショタカップルみたいな魅力もなし。椎橋先生はさすがにベテランなので、このまま連載できるだけのポテンシャルはあると思うけれど、実際に連載に昇格してもこのままだと短期打切りをまぬかれるのはむつかしいでしょう。
 しかし全体のおもしろさにつながらないとはいえ気にいったポイントもいくつかあって、たとえば主人公の一族が頭数は多いのに役立たずばかりで総じてヒロインに対して腰が低いというダメっぷりがいかにも没落した旧家らしくて妙にツボにはいりました。あとヒロインの式神が無駄にブサイクなところとか。

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 ところで爪をビンにためるのは『占い』のためですね。『絶好調!! だれもぼくを止めることはできない……』ユダヤ商人は『太陽の黒点』の動きで商売の好景気、不景気を見るらしいが吉良吉影は以下略。


・『ぼくたちは勉強ができない』

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 筒井先生! カサがこわれるくらいに強烈な風がふきあがったというのにどうして文乃のスカートがめくれあがらないんですか! 文乃のスカートは鋼鉄製かなんかだとでもいいたいんですか! 筒井先生はリアリティということばを広辞苑で三万回ひきやがれチクショオーッ!


・『火ノ丸相撲』

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 相撲の取口こそ王道そのものなのに力士としていくつもの顔をもつ刃皇に対して童子切は公開セクハラをかまして自分にとって有利な顔である憤懣の相をひきあてました。阿修羅面、怒り!

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 刃皇はアシュラマンであるだけでなくあしゅら男爵でもあったでござる。阿修羅面、怒りと冷血の融合!



アシュラマン(六騎士バージョン)
アシュラマン(六騎士バージョン)



今週のジャンプ一コマレビュー 2018年18号 

・『鬼滅の刃』

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 絡繰人形が柱の鍛錬にたえうるほどの強さであるうえに小鉄の指導方針が人の限界をまるきり無視したものでろくに飲めずなにも食えずまったく眠れず一週間ぶっつづけで修行したために炭治郎は三途の川をわたりかけました。おっそろしく川幅のせまい三途の川だな! ご親切に橋までかかってるし、あの世へゆくのにすごくラクそうです。とはいえ、この漫画の人の命の軽さをおもえば適切な描写といえなくもありません。

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 おもに小鉄に強いられた死地から一歩ふみだすことで炭治郎は一皮むけ、敵の先読みができるようになりました。そして絡繰人形に必殺の一撃をくわえられるまでに成長したものの、生来のやさしさゆえに壊れたときのことを心配します。そんな炭治郎に小鉄は自分がきっと直すから斬ってもいい、壊れてもいいと声をかけるのでした。
 いや今回の小鉄は霞柱をみかえすために炭治郎に強くなってもらいたいという立場のくせに炭治郎に無理無茶無謀の修行を強いるし、セリフも慇懃無礼な毒舌のせいで非常に不愉快で、ワニ先生としてはギャグ描写でオブラートにつつんでいるつもりなのだろうけれどそのオブラートは瞬時にやぶけて用をなしていないくらいに小鉄にトゲがありすぎて、あのとき霞柱に再起不能にされてりゃよかったんだと思うくらいにムカつくクソガキだったのだけれど、うえのセリフでそれまでの不満は帳消しに……帳消しに……
 ごめんムリ。あのとき霞柱に再起不能にされてりゃよかったんだ。


・『呪術廻戦』

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 ヒロインが呪いと戦うのは、田舎がイヤで東京に住みたかったから。ご大層な理由や無惨な過去を背負わせない作者の姿勢に好感がもてます。このあと主人公の虎杖が「理由が重けりゃ偉いわけでもねーか」とみとめるところもいい。虎杖が死と隣りあわせの日常に生きるようになったのは祖父の遺言のせいなのだけれど、そのことで悲惨ぶることもなく、逆にエバることもありません。この漫画のキャラの心のありようはみなタフで健全です。
 この漫画のこういうところはすごく好みなのに、残念ながら漫画としてのもりあがりが実に低調です。『鬼滅の刃』みたいにスロースタートで尻上りにおもしろくなっていってくれないかなあ。


・『ジガ-ZIGA-』

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 今季アニメのひとつに『重神機パンドーラ』というのがあって、マクロスやアクエリオンのサテライト制作によるロボットアニメということで期待していたのだけれど、これが第一話にして視聴打切りを決心させるほどの残念作でした(PVの時点でだいぶ爆死臭がただよってたけれど)。
 なにがダメなのかはいろいろあるけれど、そのひとつに絶望感があまり感じられないことがあげられます。生物と機械のハイブリッド生命体によって人類が絶滅の危機に瀕しているのに。というのも第一話で描かれた部分が敵との戦闘ばかりで一般人がどれだけ劣悪な環境で暮しているのかがわからず、主人公は幼女とのんびりイチャコラ共同生活し、敵との戦闘で撃墜されるのもモブばかりで、要するに感情移入しにくい。
 これが『進撃の巨人』の最序盤だと、巨人の危機こそささやかれるものの人類はおおむね平和を享受していたのを、突如としてウォールマリアの城門が破壊されて巨人どもが人類領域へなだれこみ、阿鼻叫喚の地獄が現出するとともにエレンの母親も巨人に容赦なく食い殺されました。人類世界というマクロな悲劇と、主人公を中心としたミクロな悲劇が直結しているから、読者は進撃世界の人類がどれだけピンチなのかもイヤというほどわかるし、エレンが巨人を駆逐してやるという情念にも共感できるのです。
 で、『ジガ-ZIGA-』です。ジガがあらわれたせいでヒロインだけでなく主人公の母親まで死んだという点では『重神機パンドーラ』よりも感情移入できるのだけれど、その死が事後報告という点では『進撃の巨人』よりもインパクトにかけます。
 天下の少年ジャンプでは女のひとが化物にムシャムシャ食われちゃうというのはやっぱダメなんですかね。


・『HUNTER×HUNTER』

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 うえの画像はジャンプ+でつの丸先生が短期集中連載した『ギャグマンガ家 人間ドックデスレース』の一部です。漫画の週間連載が激務だというのはよく耳にすることだけれど、ここまでツライものなんですね。『ブラッククローバー』の今週の絵が荒れていたのも田畠先生の体がボロボロだからだろうし、『ワールドトリガー』の葦原先生は体をこわして今もジャンプに帰ってこられません。
 それを思うと冨樫先生は『幽☆遊☆白書』のときにパンクしかけた過去の持主でもあるし、冨樫仕事しろと軽々しく言うのも気が引けるな……

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 前言撤回。冨樫仕事しろ。つーかはじめから十週連載のつもりなら風呂敷を広げるだけ広げて休載するようなマネはひかえてほしい。あの永野護先生も『ファイブスター物語』を五年間休みなしに連載をつづけているんですよ! 描くのは一か月に十ページちょっとだけど


・『火ノ丸相撲』

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 若くして大関の地位にのぼり、いつも笑顔をたやさず、ファンからの人気は絶大で、仲間からの信頼もあつい。童子切は非のうちどころがありません。もし火ノ丸世界の力士がみんな現実世界の角界にあらわれたら俺だって童子切をいちばんひいきにするはずです。草薙は作中でも語られたように修行僧みたいなところがあるし、火ノ丸は一部の好角家やファンからは熱狂的に支持されそうだけれど広汎な人気は獲得できなさそうなイメージがあります。
 しかしそれはそれとして、みんなの横綱(ピープルズチャンプ)って……英語はやめてよ刃皇関。

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「おい……さっきからてめぇ、この俺の何を探ってやがる……?」

 さっきからてめぇ、この俺のナニまさぐってやがる……? と見まちがえた読者はおおぜいいるはずです。


・『ROBOT×LASERBEAM』

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 一周年記念のセンターカラーです。それなのに恒例のキャラ人気投票はおこなわれませんでした。え? そんなに崖っぷちなのこの漫画?

【おまけ】

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 ジークフリードなんて、俗な名だ。だから僕は君のこと、キルヒ赤司と呼ぶことにする。
 というわけで『銀河英雄伝説』の新作アニメです。『黒子のバスケ』のアニメスタッフが制作したというのでネタにしてみました。
 ところで銀英伝のアニメの出来のほうはというと、前評判よりもずっとよかった。CGによる艦隊戦は流麗で見ごたえがあったし(逆に旧作はモッサリ感があった)帝国軍の圧倒的勝利とみせかけての最後のヒキもみごとだったし、声優陣は……こればっかりはくらべちゃダメですね。
 美少女動物園ならぬ美男子動物園になっていることはEDをみれば一目瞭然なのだけれど、旧作だって方向性がちがうだけで美男美女ぞろいだったのはおなじだし、そもそも田中芳樹作品が美形だらけなのは今にはじまったことではないから、そうそう目くじらを立てることではないと思います。
 だいたいこれで文句があるというのなら『封神演義』の新作はどうなるんですか! 『封神演義』の新作はどうなるんですか!



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今週のジャンプ一コマレビュー 2018年17号 

・『Dr.STONE』

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 千里の道も一歩から。携帯電話の開発に必要なコイルや電子機器の配線のため、手はじめに金の細線をつくる必要があり、製造自体はすぐにできるけれど原材料の金が貴重なのでテストとしてかわりに糖の糸をつくることにしました。わたあめはその副産物です。
 そしてわたあめは石神村の村人や司帝国の斥候に大好評を博しました。「あまい」ということばは「うまい」から転じたものという説があり、大むかしには甘味すなわち美味でした。『信長のシェフ』でも外交の具として活躍しましたし。
 しかし万能薬も嗜好品も開発でき、これから文明の利器が続々と生みだされるであろう石神村にくらべて司帝国の魅力のなさがハンパではありません。千空の件に関してはつんぼ桟敷におかれているであろう司帝国のパンピーにとっては現状生きてゆけるだけでもマシなのだろうけれど、司帝国に対していちばん効果的な攻撃は現代知識の生字引ともいうべき千空が石神村にいることを知らせることじゃないんですかね。


・『鬼滅の刃』

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 前回の描写で好感度が激減した霞柱は日の呼吸の使い手の子孫だそうです。ただし受けついでいるのは血と才能で、日の呼吸のほうは失伝したようです。
 しかし霞柱が強いことは否定しようがないけれど、剣をもって二ヶ月で柱という説明からすると剣の稽古をはじめたり鬼殺隊の剣士になったりしたのはそう古いことではなさそうで、実戦は経験不足かも知れません。そのせいでいざ上弦の鬼との死闘がはじまったら実力を発揮できない……なんて安易な展開はワニ先生はやらないか。

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 絡繰人形は霞柱に破壊されたけれど立たせてみたら再起動しました。これで炭治郎も修行ができる、のだけれど霞柱にさんざんコケにされて怒り心頭に発する小鉄は炭治郎に霞柱よりも強くなるようにと無茶ぶりするのでした。なんというか、いかにも鋼鐵塚さんの同郷人という感じです。


・『ぼくたちは勉強ができない』

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 桐須先生がメインの話だといつもパン筋つきでケツをつきだすところが描かれているような気がします。いいぞもっとやれ。なんなら毎回桐須先生メインでもいいぞ。


・『ノアズノーツ』

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 敵は人類最古の秘密結社、聖堂騎士団!
 世界最古の秘密結社といったらフツーはフリーメイソンの名があげられるところだし、聖堂騎士団はべつに秘密結社でもなんでもないのだけれど、それはフィクションなのだからツッコむほうが野暮というものです。それよりもなんか能力バトルがはじまりそうな雰囲気をかもしだしているほうが不安です。第一話を読んで期待したのはそっち方面じゃないのに。


・『ジガ-ZIGA-』

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 ド、ドミネーター……『シンゴジラ』といい『PSYCHO-PASS』といい、さては虚淵ファンだな原作者。次回あたりに主人公が異災連に参加し、そこで初顔合せする先輩隊員がほむほむのそっくりさんとかだったらどうしよう。
 それはさておき主人公の特殊能力がさっそく開花し、一般隊員では有効打をあたえられない怪獣を一撃のもとに破壊しました。もし『進撃の巨人』がジャンプで連載されていたらこの漫画みたいに第二話くらいではやくもエレンが巨人化してたのかなあ。


・『火ノ丸相撲』

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 か、からあげ関……あんなにパワーアップフラグをつみかさねたというのに花相撲では三日月宗近相手に土俵を割って敗北を喫しました。やったね刃皇、今夜はからあげパーティだ!

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 花相撲の結びの一番は刃皇対童子切。どちらも相撲エンジョイ勢で、そろそろ狂気に一歩ふみこみかけの火ノ丸や責任感にがんじがらめの草薙とはそのあたりがちがいます。
 ところで刃皇はかつて自分の後継者として童子切に目をつけ、おなじ部屋に入るようにさそったのに袖にされたわけだけれど、そのことを遺恨に思っていなさそうなのはけっこうなことです。童子切のかわりにからあげ関がやってきたので御満悦なのか……?



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