保険 アリコ Moon of Samurai 今週のジャンプ一コマレビュー

今週のジャンプ一コマレビュー 2018年45号 

・『ブラッククローバー』

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 ヽ | | | |/
 三 す 三    /\___/\
 三 ま 三  / / ,、 \ :: \
 三 ぬ 三.  | (●), 、(●)、 |    ヽ | | | |/
 /| | | |ヽ . |  | |ノ(、_, )ヽ| | :: |    三 す 三
        |  | |〃-==‐ヽ| | .::::|    三 ま 三
        \ | | `ニニ´. | |::/    三 ぬ 三
        /`ー‐–‐‐―´´\    /| | | |ヽ

 これまで妹につらくあたっていたのは本意ではなく妹を戦いの場から遠ざけようとしたためというアトヅケ設定真実があきらかにされたノゼルにすまぬニーサン白哉のおもかげを幻視せざるをえないッ! 妹がツンデレなら兄もツンデレかよ!
 しかしこれまで憎まれ役だったキャラが謝罪するのは死亡フラグ。さあノゼル兄が致命傷を負うのはいつのことだ!?

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 つぎのページでした。早い、フラグ回収早いよスレッガーさんノゼル兄!


・『火ノ丸相撲』

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 刃皇vs大典太の一戦。大典太は上背とリーチを活かして突き押しに徹し刃皇にまわしをとらせません。そんな大典太に親方のみならずライバルの火ノ丸もまた心のなかでエールをおくります。兄貴にも応援されているし、おでん愛されてるなあ。対戦相手の刃皇なんてネームドキャラで応援しているのはヘタすりゃ奥さんしかいないかもしれないのに。

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「私は突き押しだって上手いんだよぉ!!」

 大典太とのツッパリ合戦のさなかの刃皇の心のセリフ。いや事実なんだろうけど横綱にはちょっとふさわしくないくらいに子どもっぽい。でもそれが刃皇というキャラクターにはまことにふさわしい。
 なおこの一番は大典太が刃皇に大景勝の弟ではなく大典太光世というひとりの力士であることをみとめさせるくらいにはがんばったけれどいま一歩およばず櫓投げでやぶれました。

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 火ノ丸のつぎの相手は、愛のために戦うモンゴル人大関。幕内最高優勝二回の経験の持主です。いやそりゃ相撲は強いやつが必ず勝てる格闘技でないから大関が優勝してもなんのふしぎもないのだけれどあの刃皇に勝つってどれだけだよ。


・『鬼滅の刃』

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「……俺はお前たちとは違う」

 飛躍的に強くなるカギともいうべきアザについていろいろ語られたあと冨岡さんは例によってことばたらずの誤解をまねくようなことを言い捨てて柱たちのあつまる場をあとにしようとします。そんなだからみんなに嫌われるんですよ。俺は嫌われてない

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 鋼鐵塚さんじゅうななさい、きょうも元気に変態です。息が荒いのは亢奮しているわけではなく上弦の伍に負わされた傷がなおっていなくていまも痛むせいなのだけれどひょっとこのお面で顔がかくれているからセリフ以外にそういうことを察する要素はないしそもそも鋼鐵塚さんは変態がデフォルトであるべきなのでやっぱり変態でいいと思います。


・赤塚賞準入選AAA級ギャグ読切3連弾!!!

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 ジャンプ的に期待のギャグ漫画新人作家三人による三弾読切りです。
 トップバッターの『SMART DEBU』は主人公のキャラクターがよかった。優秀で余裕があって自分がデブであることになんの引け目もかんじていないけれど思春期らしく女関係では素でキモいというバランスのよさ。みっつの読切りのなかではこれが一番でした。
 次鋒の『プリンプリン吉田の華麗なる人生』は、『行け! 稲中卓球部』の田辺が極端にサワヤカになってウザいまでの自信をアピールしまくる感じでした。ちゃんとギャグ漫画していたので不快感はなし。
 トリをつとめる『マタギと学生』は、すいません。眼球が見ることに拒否反応をしめして読みとおせませんでした。


・『思春期ルネサンス! ダビデ君』

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 あいかわらず女の子はわりとかわいいこの漫画、このたびはモナリザが今どきの漫画らしい顔にかわりました。でもこの顔の手だと吉良吉影は勃起しないかも知れない。




今週のジャンプ一コマレビュー 2018年44号 

・『火ノ丸相撲』

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「角界一の堅物」だがムッツリスケベだ。
「口を開けば、相撲のことしか語らない」だがムッツリスケベだ。
「とんだムッツリ野郎だったみたいね」そのとおりだ。


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「最強のバカ」「世界最強のバカ」「パスポートをどうやって取得したかも分からないレベルのバカ」「この馬鹿」「世界一のバカ」さすがにちょっといいすぎだ。

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 栄大附属時代の久世の先輩のうちダニエルとリオンちゃんは大和国部屋入りしていました。ダニエル相撲取りらしい肉がついたなあ。
 しかしダチ高と全国決勝でぶつかったときの栄大附属のレギュラーメンバーはみんなプロか……幕下や三段目どまりなのはリアルっちゃリアルです。久世が史上最年少大関だったりチヒロの兄貴がすでに前頭だったりするのが異常なのです。国宝の名は伊達じゃない。

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 久世の友だちの狩谷は小兵ながらもがんばっていたけれどケガがなやまされて満足のゆく相撲がとれなくなり楽しくなくなってしまったので断腸の思いでリタイアしていました。当人はどうやらふっきれたようなのに久世のほうがひきずっていて、子どもがダダをこねるように不満をくすぶらせています。
 日本人最後の横綱大和国の息子として土俵にあがりながらまわりの期待に完璧にこたえることができず、鬱屈したものがたまっているのにくわえ、かたちはちがえど生れながらの困難にたちむかうという志をおなじくするものと見ていた狩谷はリタイアし、火ノ丸はそれまでの横綱相撲をやめたように思われて、久世の心はかぎなくダーク。高校時代の優等生然としたころとはちがってずいぶんウダウダなやんでいます。もしかしたら久世はいま生涯ではじめての壁らしい壁にぶつかっているのかもしれません。とりあえず久世は狩谷以外の友だちをつくったらいいんじゃないかな。できれば相撲に関係のない。
 そんなわけで土俵のうえで上の空の久世に対し、からあげ関は。

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 無道発動!
 久世のメンタルが最悪だったことにくわえてからあげ関の覚醒により、久世は火ノ丸が数珠丸に負けたときみたいになにもできずに寄切られました。これはもうただのからあげ関と軽んずるわけにはまいりません。いまのかれはまさにブラックからあげ関!
 ところでブラックからあげ関の
(どいつもこいつも……俺を……ナメるな!!)
という心の叫びは読者に対してもむけられている気がする……こないだの『キン肉マン』のパイレートマンを彷彿とさせるぜ。お前たちはこの期に及んでまだ我らオメガの民をナメている!

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「後ろから刺してやろうって面ですよ」

 なに? 後ろからあげ刺してやろう? からあげをあげる日々のつみかさねのはてにとうとう新作からあげを生みだしたか、からあげ関!
 ヨタはさておき優等生のおおい国宝世代のなかでは例外的にネタ要素が満載のからあげ関です。今回で無道まで発動しちゃったし。


・『鬼滅の刃』

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 日の光の下をあるく禰豆子にいつも異常の……おっと変換まちがい、いつも以上のテンションのあがりかたを見せる善逸です。でもさ善逸、結婚したら毎日寿司とうなぎ食べさせてあげるって、心底本気なのはみてわかるけど、おまえのばあい身の丈にあわない栄耀をさせようとしたら稼ぎがおいつかずに借金に手を出してかえってまわりに迷惑をかけそうで不安なんだよ。
 なお禰豆子が伊之助の名前をあげたのはひたすら名前をおしえこまされたからで、べつだん深い意味はありません。

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 炭治郎と同レベルで説明が下手な恋柱。ところでこのときのリアクションでいちばん大きかったのが蛇柱でした。そういえばまえに扉絵でふたりがいっしょにメシ食ってたし、いまのところ恋柱といちばんフラグが立っているのは蛇柱か。


・『ミストの怪剖録』

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 ことしの金未来杯のどんじりにひかえしは、世界観オカルトと外科手術とが融合したもので、この説明だけなら『保健室の死神』を思い出すところだけれど、あちらとくらべるとだいぶホラーよりでした。なおかんじんの中身はというと、何回かチャレンジしたけれどいつも流し読みになってしまうので、まあ肌にはあいませんでした。
 このたびの金未来杯のエントリー作品でひとつえらべといわれたら、俺は四番目の『Apollo』を推します。たいして好きな作品でもないし強烈な個性ってのも感じられなかったけれど、平均点的な意味で。


・『HUNTER×HUNTER』

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 バカ王子死亡。冨樫義博作品でバカ王子というと『レベルE』の主人公がまっさきに頭に思いうかぶところだけれどこのばあいはもちろん第八王子サレサレのほうです。見るからにバカ殿さまでまっさきに死にそうで、だからこそ逆に長生きするかもしれないと思わせるくらいにバカっぽかったのに、そのバカさかげんそのままに早死にしました。いっぽうカキンの王子のなかでは能力人格のバランスにおいていちばんの出来物のハルケンブルグは腹をくくって継承戦に本格参加。ようやく話がおおきくうごきはじめました。



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今週のジャンプ一コマレビュー 2018年43号 

・『呪術廻戦』

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 人気御礼とのことで巻頭カラーです。連載から半年ちょっと、周年をまたずしての巻頭カラーはひさしぶりではないでしょうか。新連載の元気がいいのはけっこうな話です。最近の展開は読んでてビビるほどにエゲツないけど。

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「もうついたのか!」「はやい!」「きた!先生きた!」「ナナミン先生きた!」「これで死亡フラグ立つる!」

 いやホントにナナミン先生てば師匠キャラで、適度な実力者で、五条先生がいるから極端な話いなくなっても問題がないという歩く死亡フラグだから、出てくるたびに夏油とか真人とかに殺されるんじゃないかとヒヤヒヤします。まえは真人をうまく出しぬいたけれど、今回もおなじようにうまくゆくかどうか。


・『HUNTER×HUNTER』

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 煙を吸い始めてからおよそ70時間で発生か……やはり好感度が高くない人間の感情を操作するには相応の時間が必要か……材料はそろった……発動準備!!
 捕食対象は第8王子の守護霊獣。操作系の誘導型で拡散式の念能力……!!
 念獣本体が吐き出す煙を周囲の人間が吸い込み続けるとその人間の頭上に念獣の分身が生まれる!! 煙の友好半径は約7mで効果は個人差があり第8王子に対する好感度が高い程分身が生まれるまでの時間が短くなる。
 第8王子の側近の様に好感度がMAXだと約8時間!! 警護兵の様にフラットだとおよそ70時間で分身が発生する!! 念獣の分身も煙を出し、その効果は半径約2m!! これは人間が一対一で対話をする時の交流領域の上限を満たしている。
 つまり第8王子の念獣は煙状のオーラによって好感度を操作し、最終的に国民全体の心を掌握せんとするもの!! 時間はかかるが……一度成功してしまえば支持率100%!!世界で最も強固な独裁国家が出来上がるだろう!!
 しかしそれは政敵が無策お人好しの阿呆ばかりだったらの話!! 出でよ!! “異邦人”!!

 長期休載があけての初回での一ページのモノローグだけでこの量です。

       ゞ゙/: : : :
        {_:_:
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莫  加   〈_  : :  : : . .      . : : :    . : : :
         ∠__  : : .   : : : : : : : : : : . . : : : : : : :
迦  減   /⌒ヽ、ミ、      : :       __ `
         そ_  ヽ、三ミ彡  i  / rェ=-‐'"三ニミヽ
!   し   / ̄_ニ==、`ヽツ ノ   {  {三彡''"    `
         k  {:::rュP:} ヾ、 Y´   ゝ-'¨´,.-≠ニ=、_
.    ろ   l `ー-、ニ゙_ノぅ ゝ_. . _,.ィ' ィ´ {::O:::::}  ヾ
          \`ー ---=イヽ/   l_r 、¨ヽ、_辷o彡-'"
ヽ      r‐─‐ヽ  : : : /  ll   /  i: : : : : . .  : : : :
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三三彡/ ∧ : :    /r=ニミニ二ヽ、      .: / }:::
三ニ〃/ /:::|`ヽ    'ヘ`ー──-=ィ}}      / /: j::/
三三{ { l l l : : ヽ  ヽ、 ̄ ̄`ー彡    //: : ://
三三k l l l: :l : : . \   二 ̄`ー'       /. :: :::// /



・『鬼滅の刃』

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 最高に「ハイ!」ってやつだアアアアアアハハハハハハハハハハーッ半天狗の死とひきかえに禰豆子が太陽の光をあびても死なないことを知って無惨さまは狂喜のあまり人間に化けていることもわすれて本性をあらわしてそばにいた人々をブチ殺しまくりました。ああ、貴重な大正メイドさんが……
 そしてついに無惨さまの過去がかたられました。平安時代にうまれ、二十歳までは生きられないと診断された無惨さまは、医者の治療をうけつづけても病状は悪化するいっぽうで……

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 つい殺っちゃったんだZE☆ 自分を救おうと苦心してくれる医者を相手にこのしうち。無惨さまは千年まえから、そして人間のころからクズでカスですくいようがないほどに器のちいさな男でした。ホント出てくるたびにジャンプのラスボス史上最高の小物っぷりを更新してくれるぜ無惨さまは!
 ところで医者の治療は実はうまくきいていて、無惨さまは強靱な体と配下の鬼をふやす力を手にいれたけれど、それとひきかえに人の血肉を欲し、かつ日光をあびれば死ぬというデメリットをしょいこんだのでした。無惨さまのために薬を調合したというけれどあの医師、石仮面でもつくったのかよ。イシだけに。

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 で、その医師の薬は未完成の段階で、無惨さまが究極生命体になるために必要な最後のパーツがエイジャの赤石……ゲフンゲフン! 青い彼岸花でした。でも禰豆子が太陽の光を克服したので無惨さまはもうどうでもよくなったようです。しかし青い彼岸花みたいな重要っぽい雰囲気のアイテムがこのままフェードアウトするとはとうてい思えないのでそのうちなんらかのキーパーツとして出てくるのでしょう。


・『ジモトがジャパン』

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「埼玉県って……ダサいですか……?」

 うん。
 あっゴメン、本音がでちゃった。

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 ケツだけ星人! コレのおかげでアメリカでの放映が禁止されたというケツだけ星人! ところで俺『クレヨンしんちゃん』の舞台がダサイタマであることをこの漫画ではじめて知りました。


・『火ノ丸相撲』

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 童子切vs三日月宗近はダイジェストですまされました。大相撲篇に移行してから火ノ丸以外の試合が尺をとって描かれたことがすくない印象があります。あと刀で斬りあうイメージ演出もカッコいいことは事実だけれど多用されると効果はうすれるし、ちゃんとした相撲の試合をみたい層にはゴマカシのように見えるのではないでしょうか。

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 久世がこのまえの火ノ丸に不満だったのは友だちの相撲をパクったからではなく小兵の相撲をとったからのようです。まえにも火ノ丸の取口について横綱相撲だろうかと疑念を口にしていたし、せっかく火ノ丸が闇をぬけたというのに今度は久世のほうが敗北フラグをつみたててスランプにおちいりそうな気配をみせています。


・『食戟のソーマ』

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 十傑チーム、海の家での一日の焼きそばの売上げ6,532,700円なり。単価が八百円の焼きそばじゃあ八千以上売らなきゃムリな数字だぞオイ。見物料一万円でアリスと田所ちゃんのストリップショーでも開催したんじゃねーのか? それなら売上額にもリアリティが出て来るのでちゃんと描いてください(ぉ


・『ぼくたちは勉強ができない』

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 成幸、女湯に侵攻! もちろんエロ目的で万難を排して突入したわけではなくて桐須先生が頭を打ってたおれたのを運びだすよう女湯のバーサマがたからたのまれたからしかたなく入ったものです。でもさすがにムチャな展開だよね。
 そういえばこういう流れで男主人公が女湯に立ちいるパターンは『ニセコイ』にもありました。ところで今では信じられないことに楽ははじめのころは男気のある良主人公という読者評価だったのです。成幸が楽みたいなクズに堕落したら激しくイヤだな……


・『アリスと太陽』

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 中学生のころのアリスかわいい。こっちでやらなかったから田中なんちゃらと同時二十週打切りがまぬかれなかったんだよ!(既定事項)



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今週のジャンプ一コマレビュー 2018年42号 

・『思春期ルネサンス! ダビデ君』

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 おれってよ~~っ、やっぱりカッコよくて……美しいよなあ――っ。ひかえ目に言ってもミケランジェロの彫刻のようによォ~~ッという見てくれの主人公。ただしあくまで見てくれだけ。ミケランジェロ作のダビデ像だけど中身はお察しください。
 まえに三ページの読切りで掲載されたのが連載に昇格したものです。といってもかつてダビデ像がでてくるギャグ読切りがあったなというくらいの記憶で、ストーリーについていえばぜんぜんおぼえていません。それでもダビデ像ということは忘れていないのだから絵とキャラにインパクトがあったことは事実です。
 で、その読切りの掲載号をしらべて読みかえしてみたら、ストーリーの大筋がまんま連載第一話のものでした。いいのかそれで。

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 ヒロインが意外にかわいい。


・『鬼滅の刃』

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 半天狗が絶命する瞬間、人間であったころの記憶が走馬灯のようにながれました。まえに半天狗の回想シーンでお奉行さまらしき人物から「貴様のした事は他の誰でもない、貴様が責任を取れ。この二枚舌の大嘘吐きめ」といわれて、そのお奉行さまが人情味ゼロの冷血漢ヅラだったからもしかしたら半天狗は濡衣を着せられてだれかのスケープゴートにされたという悲しい過去があったのかもしれないとそのときは考えたのだけれど、実際にはそのことばどおりに罰せられるべき半天狗の人生でした。
 目が見えないフリをして按摩のあいまに客から金を盗み、それが按摩仲間に知られると口封じに殺害。しかも盗みと殺しの常習犯で、それなのに自分が悪いのではない、この手が悪いと卑劣な言いのがれをし、ついに天罰覿面打首がきまったら無惨さまがよけいなことをして鬼の仲間入りをし、逆恨みから自分に処刑の判決をくだしたお奉行さまを殺すという、まあ情状酌量の余地ゼロの経歴です。
 しかし死の間際にありながら邪悪に屈しないお奉行さまがカッコいい。人情味ゼロの冷血漢ヅラなんていってゴメンなさい、正義を信じ職務に忠実なりっぱな人でした。
 そして半天狗はみごとお奉行さまがいったとおりに成敗されました。めでたしめでたし。

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「お、お、おはよう」

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 うわあああしゃべったああ!


・『銀魂』

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 おわりました。いや正確にはおわっていなくてジャンプGIGAに移籍するワケなのだけれどジャンプでの連載はこれにて終了です。失礼ながらやっとおわったかという気分が強い。連載数年であきて、それでも惰性で読んでいたところ、シリアスパートで死ぬ死ぬ詐欺が連発されてほとほとうんざりしました。おかげでキャラがどれだけピンチになろうと危機感をいだけず、ホントにキャラが死んでも狼少年的心理でながいこと信用できず、まぎれもな事実だとわかったときには感動なんてできない気分で、まあ作者の手のひらのうえでおどらされると思うと不愉快になって読むのをやめました。


・『呪術廻戦』

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 こいつ、邪悪だ……正真正銘の腐った邪悪の性根の持ち主! もうホント邪悪すぎてコメント不可。


・『APOLLO』

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 オレは「アポロ11号」なんだァ――――ッ(ちがいます)
 金未来杯第四弾。主人公の名前はタイトルとおなじアポロです。といって舞台は古代ローマでも宇宙船でもなく現代風で、ただし霊魂が科学的に解明されたために異形の変化をとげた世界です。アポロはそこでゴーストバスターをやっているという、そこだけ切りとったらよくあるバトル読切りだけれど、世界観がなかなか独特で魅力的でした。
 しかしこのアポロ、かつてブイブイいわせていた過去もちで、いつもエラそーでヨユーこいてバトルでも圧勝して、しょっぱなから年上の部下を首にしたりラストで依頼人の女の子に惚れられたりと、作者の愛をこれでもかといわんばかりにひとりじめしていました。このたびの読切りでは特にイヤミな感じではなかったけれど、もしこの漫画が連載に昇格して、しかもアポロのキャラクターがこのままだったら、作者がしっかりコントロールしないとうるさ型の読者の憎悪を一身にあびることうけおいです。


・『ぼくたちは勉強ができない』

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 そもさん! 桐須先生といえば何か?
 せっぱ! パンすじのうきあがったケツである。



・『火ノ丸相撲』

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 前回草薙が「ふざけるな……」とつぶやいたのは火ノ丸が久世の友だちの技をパクったからでした。パクられた当人はまんざら悪い気分ではなさそうなのでそんなキツイこということはないよ草薙。もっともあるいは草薙は火ノ丸が横綱相撲ではなく小兵の相撲をとったことに腹を立てているのかも知れません。

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 レイナとダチ高相撲部のみんなのささえがあって火ノ丸はようやく上をむくことができました。そして次の取組は冴ノ山と前頭筆頭の妙斧山。冴ノ山は関脇なので格下には負けられないところです。三日月宗近と童子切、草薙と大包平の勝負もみのがせません。え、大典太はどうかって? 相手が刃皇だからどう負けるかが見どころです(ぉ


・『ジモトがジャパン』

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 なんだこのへちゃむくれの浦飯幽助は……

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 と思っていたら『幽☆遊☆白書』の必殺技のパロディが堂々とでてきました。この漫画の主人公のデザインが幽助ににているのはたぶんわざとでしょう。
 さて巻末カラー新連載というジャンプ史上初かも知れない形式ではじまったこのギャグ漫画、ストーリーは転校してきた準主人公がキテレツな主人公にヘンに気にいられ、その主人公が妙ちくりんな武術の達人だった、と『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』を彷彿とさせるものでした。もちろんギャグ漫画なのでストーリーは些末事で、かんじんなのはギャグであり、そちらのほうは都道府県ネタとパロディがもりだくさんで、満足感がありました。ダビデ君よりはるかに密度がたかい。

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 自分の横顔で山形県のかたちを摸する主人公。むかしジャンプ放送局に栃木県が巨人の駒田徳広選手の横顔に見えるというネタがあったのを思い出しました。



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今週のジャンプ一コマレビュー 2018年41号 

・『約束のネバーランド』

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 ごらんのとおり人気投票結果発表です。トップスリーのうち一位がエマ、二位がノーマン、三位がレイとメイントリオが順序よくならんでおります。あまりにも順当すぎてつまらん!(理不尽)
 あとこうしてみるとやっぱり第一部の農園篇のキャラが強い。

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29位44票 我妻善逸「俺なんでここにいんだろ」
シスタークローネ「なんで違う作品のあんたがいるのよ」


 そりゃもちろん、ひとむかしまえにネットで量産された善逸とクローネのコラ画像のせいでしょう。ちなみに『鬼滅の刃』のほうの人気投票だとシスタークローネは59位4票をゲットしていました。……例のコラ画像がはやったのは一年以上もまえなのになんで善逸票こんなにあるんだよ!


・『ぼくたちは勉強ができない』

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 おお、エロいエロい。
 なお成幸の妄想画像なのでだいぶ増量しております。


・『食戟のソーマ』

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 えりなに迫る謎の影……その正体は一体……!? 次号、急展開!!

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 ポッと出のモブキャラでした。急展開になるかと思ったか? バカめ! 読者の予想を裏切ってやったわワハハハハ! なお読者の期待も裏切ったもよう。これほどひどい展開をみるのはひさしぶりです。原作者の附田先生てばマジでいっぱいいっぱいなんだろうな……
 この漫画は往年の勢いをうしなったとはいえまだまだ人気なのだから作者に休暇をあたえてリフレッシュさせ作品のクオリティをあげようという判断を編集部はちったあ考慮にいれたらいいのに。


・『恋は戦争』

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 金未来杯第三弾は『食戟のソーマ』っぽい絵柄でボンクラ男子どもが必死こいて女の子とお近づきになろうと奮励努力するギャグ漫画でした。しかしかんじんのギャグが個人的にぜんぜん笑えず、なまじ絵がこぎれいなせいで漫画自体がインパクト不足に感じられました。
 こういう絵でギャグ漫画をやりたかったら『監獄学園』みたいにキャラを徹底的にヨゴレさせてほしかった。


・『BE MADE』

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 こっちは金未来杯じゃないほうの読切りで、手塚賞準入選受賞作という鳴物入りでの掲載です。『進撃の巨人』の巨人を巨大な虫にとりかえた世界で、ワンピみたいなキャラがあれこれする感じだなと思いながら読んだあと作者紹介の欄をみたら、作者の好きな漫画みっつのうちふたつがワンピと『進撃の巨人』でした。スゲェわかりやすい。
 メインキャラは破天荒型のヒロインと、その護衛の男主人公。俺こういう系統のヒロインは好みのハズなのにこのたびはちーとも琴線にふれなかった、というかはっきりいって不愉快でした。というのはヒロインのおもなご活躍が巨大虫による脅威から民草をまもるために防壁を築くというもので、そういうのは大人の仕事なのに、王や貴族は自分らのことしか考えておらず、平民は平民で最初からすべてをあきらめ、ヒロインのハッパでようやく動きだす始末です。要するにヒロインと主人公意外の登場人物はクズかバカか無能かで、ヒロインさまがいらっしゃらなかったらみーんな破滅しちゃうよーという非常に不健康な世界観で、作品世界そのものがヒロインの踏台にされている感じで、はなはだ気分が悪い。
 しかし個人的に不愉快とはいえキャラは立っているしストーリーはメリハリがあるし、作者の独楽京助先生のポテンシャルは感じられました。すくなくとも今年のこれまでの金未来杯エントリー三作とこの漫画とをくらべて、もしこれらの作者たちがジャンプの連載を勝ちとって、そのうちだれがいちばんヒットを飛ばすか予想しろといわれたら、ためらいなくこの独楽先生に賭けます。
 ただ俺の趣味とは正反対の漫画だったということです。


・『火ノ丸相撲』

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 火ノ丸が鬼車を打てないのはケガのせいではなく、右腕はもう治っているのにショックのせいで打ちかたがわからなくなったせいでした。要はイップスです。拍子ぬけの展開といえばそういえるけれど、ひと安心したのもたしかです。火ノ丸の右腕がほんとうに使いものにならなかったら優勝なんて無理のひとことなのですから。
 で、鬼車をうちそこなって大般若においつめられた火ノ丸はなんか久世には不評っぽい技をくりだしたようです。しかし久世のセリフって大相撲篇にはいってからはネガティブなものばっかのような……史上最年少大関という肩書とは裏腹に描写的には不遇つづきの久世です。


・『総合以下略』

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 ぼくのかんがえたさいきょうのキャラ。それはいいのだけれど掲載順が実質ドベ二にまで転落して、新キャラの背景を一話分の半分以上をついやして語るとは、作者は大物というか危機感がないというか。


・『キミを侵略せよ!』

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 残念ながら最終回です。連載がはじまったころはあまりの薄味に絶句したものの、話がすすむにつれて全体にレベルアップしてゆき、キャラもストーリーもギャグも充実してきて、おまけに先週号では掲載順がまんなかくらいにまであがったので、今期は打切りを回避してゆくゆくは『青春兵器ナンバーワン』くらいには長続きできるかと期待したけれど、残念ながら最終回です。やっぱりスタートダッシュで多数の読者のハートをつかめなかったのが敗因でしょうか。
 稲岡先生おつかれさまでした。このたびのことを糧に成長してジャンプに帰還されることを期待します。



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