キン肉マン 第208話
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悪魔将軍がザ・マンをやぶり、完璧超人の不老不死を廃止させたことですべての決着はつき、みっつの陣営もわかれる段となりました。グロロウルルのリングから立ちさろうとする悪魔将軍にキン肉マンはこのたびの悪魔超人陣営の参戦のことで礼を言います。悪魔将軍はキン肉マンの成長をほめつつも釘を刺すことを忘れません。
悪魔は約束をやぶるって、アシュラマンもにたようなこと言っていました。さすが師弟。
ところでうえの悪魔将軍の顔を見ていると、結局ゴールドマンの素顔はあらわれなかったことに気づきます。しかし最終回まで読んだあとで考えればそれがただしいのでしょう。いまの彼は完璧超人始祖のゴールドマンではなく、悪魔超人の領袖の悪魔将軍なのですから。
その場を撤収する悪魔将軍とバッファローマン、サンシャインにつづく悪魔超人の死者たち。死んでないのに死んでるように描かれているやつが三人ほどいますが。こんな半透明のカッコで出てくるよりはこの場にちゃんとやってきたほうがよかったんじゃないですかね。ブラックホールがいるのだからワープもつかえることだし。これはもしかしたらゆで先生がブラックホール、ザ・ニンジャ、ジャンクマンの三人が生きていることを忘れているのではなかろうか……否定しきれないところがゆで先生の偉大なところです。
そしてラストはキン肉マンとネメシスが拳をあわせて完。
超人がその比類なき力を使うのは己のためにあらず。
必ず世のため人のためにその力を使うべし。
しかしその際決して忘れてはならぬことがひとつ、それは世のため人のため超人が力を振るい闘う相手もまた超人が救うべき「人」の中に含まれているということである。
ゆえに世を救い人を救うという行為の真理たるや闘うべき相手をまず救うことにあると心得るべし。
その心を称して私は「慈悲」と呼ぶ。これが我がキン肉王族の家訓とすることをここに残したい。
――キン肉星第56代大王キン肉タツノリの言葉より
最後の締めはキン肉マンの祖父でありネメシスの兄であるキン肉タツノリの遺訓でした。単行本を読みかえせばわかることだけれど今シリーズのはじまりもまたキン肉タツノリのことばです。あとラスボスであるザ・マン=ストロング・ザ・武道が第一話のラストですでにド派手に登場しています。そのことからもわかるように今シリーズは決していきあたりばったりではない、一貫した構成のもとに描かれたものでした。しかしだからといって筋書きにこだわるあまり漫画そのもののおもしろさがそこなわれていることはなく、それどころか『キン肉マン』全体を見ても白眉といってさしつかえないできばえでした。最終回をむかえて思い出されるのはホメるところばかり。
そして朗報。六月中旬より新シリーズが開始します。ひと月後がまちどおしい。
ロビンマスク「え? もしかして私つぎのシリーズがはじまるまで死んだまま?」
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- [2017/05/20 00:55]
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コメント
大丈夫さダディ、次シリーズの冒頭で何事もなく復活してるさ、ゆでだからね
あれ超人墓場のシステム崩壊してるよね?ロビンどうするんだ?
ケビンマスク「困るじゃないか」
そしてキン肉マン二世一話ですっかり胡坐をかいてしまってましたとさ
ロビンは神に復活、洗脳されて再バラクーダ化してウォーズと師弟対決するよ(願望)
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