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キン肉マン 第270話 希望のクソ力!!の巻 

 マッスル・スパーク!

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 長かった戦いよ、さらば!

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 というわけで拍子抜けするくらいアッサリとパイレートマンがとどめをさされました。なにせこのたびの戦いは足かけ十一話、ゆうに単行本一巻分をこえる分量だったので、なおさらキン肉マンの逆転劇のページのすくなさがひきたちます。
 つーか今シリーズは全体的にひとつひとつの試合が長い。三四割くらいけずったら密度が濃くなってちょうどよいイメージです。試合そのものには故障を申したてる気がおきないから何年かたってから単行本で読みかえしたらいまの不満を感じずに楽しめるのかも知れませんが。
 閑話休題。この試合なんの役にもたたなかったミートくんが讃辞とともにリングにとびあがるもののキン肉マンの視線はさっきマットにしずめたばかりのパイレートマンからはなれません。そのパイレートマンはキン肉マンのマッスル・スパークに完全にカブトをぬぎました。

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「ディクシアもこの技を受けてお前に負けたのだったな……なるほど……お前に希望を託す気になったわけだ」

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「希望……あのオメガマンが……」

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 ななななななんと、オメガマンが消滅するとき、その手袋がキン肉マンに何かを托するようなかたちでのこったのは、フェニックスに予言書を燃やされて亡骸を無に帰せられることへの恨みからではなく、オメガの民を救う希望だと信じたからだったのか! なんというすばらしきアトヅケ設定伏線であることよ! あとこのときはキン肉マンの火事場のクソ力が封印されていたことを思い出してはいけないのだろう。
 それはさておきパイレートマンはバッファローマンとおなじく巨漢のわりに頭もきれるようで、キン肉マンの火事場のクソ力を分析した結果をかたりはじめました、いわく、クソ力にはみっつの段階があるとのこと。
 最初のクソ力は敵をたおすため、いいかえれば自分のために出した力。これはパイレートマンの八千万パワーのまえにはたいして効果はなく、むしろ相手の戦意をたきつける結果にしかなりませんでした。
 そして第二のクソ力、それは仲間のために出した力。とはいえオメガの民だって同胞の命を救うために地球くんだりまでやってきたわけで、実際にパイレートマンはキン肉マンのフライングパンチをふせいでのけました。
 そしてキン肉マンが最後に出した、第三の火事場のクソ力。

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 それはオメガの民のため、敵のために出した力でした。それは発想も力もパイレートマンの常識をこえるものであり、そしてオメガの民の限界をさししめすものでもあったのです。

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「パイレートマンよ、私が聞きたいのはただひとつ。
 私がお前をなんとか倒したこの力……オメガの星を救う切り札となりそうか?」

「ああ、間違いない。
 我々がこの地球にやってきたのは、やはり間違いじゃなかった!」


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「なら良かった」

 終りよければすべてよしということばが頭にうかぶキン肉マンのセリフです。パイレートマンが「やはり間違いじゃなかった」とほざいたのに対して「なに調子のいいことぬかしとんじゃ海賊ヤロウが」とツッコむ気もほんのすこし薄れるほどに男前。
 ところでパイレートマンを一撃で轟沈した第三のクソ力は戦う相手を救うための力であり、オメガの民がこの力を完全に使いこなすためには、先祖代々の宿敵ザ・マンを赦し、神殺しの悲願を断念する必要があることがこのたび判明しました。
 このことは今シリーズの落しどころのひとつになるでしょう。



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キン肉マン 第269話 奇蹟の真骨頂!!の巻 

 パイレートマンとのパワー勝負で敗北を喫してリングからからほうりなげられたキン肉マンはそれでも断崖にしがみつき、それに激昂したパイレートマンはキン肉マンが岩をつかむ手を執拗に攻撃します。

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 フツーに空を飛んで。コイツにはマグネット・パワー必要ねーな! つーかキン肉マンも空飛べよ! と百万の読者からツッコまれることを覚悟のうえでなおテンポ重視のためにガバガバ展開を強行するゆでイズムにはいっそ爽快感すらおぼえます。作者が言いわけをはさまない漫画はすばらしい。
 そしてとうとう空を飛ばないまま眼下の海へ落下したかと思われたキン肉マンはこんどはパイレートマンの足首をつかみ、パイレートマンは業を煮やしてキン肉マンの首を足でとらえたまま上昇、そしてリングへ急降下して必殺技をおみまいしました。

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        _ ―- ‐- 、
       (r/ -─二:.:.:ヽ   勝ったな
       7''´ ̄ヽ-─<:.:.',                  __
.      〈t<  く=r‐、\:く       _ ...-::‐::¬::::: ̄:::::::::::::::::::::::::::::::
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                ああ・・・       ',: . .|: : 〉  /:::::::/


 勝つのはもちろんキン肉マンのほうです。すでに披露ずみの必殺技をふたたび出す敵キャラには敗北の二文字あるのみ。

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「私はこのまま負けはしない。負けて……たまるか……」
「まだ言うか――っ!」
「ぐぅ……」
「これはマズイ! キン肉マンの身体が腹部から裂けはじめている―――っ!」
「だ……だってこのままじゃ……誰も救えない。宇宙の平和も……お前たちに倒され散っていった友たちも……そして……
 お前たちオメガの星も、未来も……哀しみも……!」

「!?」
「何も……救えない!」


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 セントエルモスファイヤーが完璧にきまったうえでキン肉マンは無意識のうちに再発動し、両足のクラッチをといてからのマッスル・スパークの予備動作にはいりました。さきほとまでの劣勢とは雲泥の差です。意識的にくりだす火事場のクソ力と、無意識的なばあいとは格段のちがいがあるのでしょう。神をも超える力をはいえ、まだまだ不安定なようです。







トニカクカワイイ 第42話 

 第42話「バカのこの手が光ってうなる。お前を倒せと輝き叫ぶ!」

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 ナサが二作目はやったことのある、もう五作目のゲーム、ストレートファイト5。いうまでもなくストリートファイターシリーズのパロディです。二作目はやったことがあるって、コレ年代的にみて絶対に畑先生四十三歳の実体験でしょ。作中ではナサに父親のスーファミでやったと言わせたけど。
 それはさておき、司がナサの奥さんにふさわしいかどうかの試金石として綾さんはゲームをもちだしました。そして最新式の挌闘ゲームでは圧勝したけれどドリキャスのバーチャロンをもちだされて経験ゼロのために敗北をかさねます。

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 でも妹の要ちゃんいわく綾さんは天才とのことで圧倒的な経験不足にもかかわらず司を驚愕させるほどの急成長をみせました。まあそれはいいのだけれどふだんはアホの子で実は天才属性というと前作ハヤテの日比野文を思い出してなんだかなあという気分になります。あの漫画で指折りのハリセンでしばきたいキャラだったからなあ。







今週のジャンプ一コマレビュー 2019年01号 

・『チェンソーマン』

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 新年度連続新連載トップバッターのタイトルは……チェンソー? チェーンソーじゃなくて? と疑問に思ってしらべてみたらチェンソーのほうが本則のようです。ひとつりこうになりました。
 さてこのたびの新連載の作者は過激でインパクトのある展開で話題となった『ファイアパンチ』の藤本タツキ先生です。実をいうと俺あの漫画はあまり好きではなく、露骨なエログロ描写がたんに読者の目をひくためだけの志のひくいものにみえて、しかも根幹のストーリー展開が支離滅裂なものだったから、はやいうちに読まなくなりました。
 で、新連載のほうはどうかというと、予想と期待をはるかにうわまわるできばえでした。週刊少年雑誌掲載なので過激描写はまえよりはひかえめでアレでかよとかいわない)、しかしそれがちゃんと作品世界にマッチしていて、キャラクターもくだくだしい設定などいっさいナシにセリフと行動だけで読ませてくれて、各所で絶賛された『ファイアパンチ』第一話よりもこっちのほうが好みです。エログロが嫌いってわけではなく、それがストーリーやキャラクターにふさわしいかどうかが重要なのです。


・『鬼滅の刃』

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 産屋敷は一族から鬼舞辻無惨を出してしまったために代々短命の呪いをかけられ、無惨をたおす努力をすれば断絶はしないと助言され、いままで一族はつづいてきたけれど三十歳までは生きられないさだめにあるとお館さまはかたります。
 いやコレこのあと無惨もいうように理窟でおせば筋のとおっていない話なんですよね。しかしそれが事実とされ、読者も納得できる気持にさせられるのがいかにも伝奇作品って感じでベネ(よし)
 あえて因果関係をもちだすなら、無惨が二十歳になるまえに死ぬといわれた病気に実は無惨ひとりだけでなく産屋敷の当主も罹患していて、それが一族の痼疾になってしまったのを無惨の呪いだと勘違いしているだけ、という解釈も可能です。しかしそれがあたっているかまちがっているかは作品的にどうでもいいことです。

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 不滅を夢見る無惨。しかし鬼殺隊が無惨を打倒するという思いを千年まえからいままでつなげ、まさに不滅の思いとなっているのに対し、無惨が死ねば鬼も滅ぶ。これまで何も生みだすことのなかった無惨と鬼の千年は一切合切が無駄になる。


・『呪術廻戦』

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 志々雄真実が夷腕坊を遠隔操作していたでござる(ぉ
 メカ丸の中の人がどうみても志々雄なのはわざとでしょう。芥見先生はまえにインタビューで「影響を受けた方は漫画家さんだと数えきれない」と答えていますし。そもそも志々雄ににているのは外見だけで、生いたちも性格も戦いかたもまるでちがうから、見かけだけを拉しきたってパクリだと指弾するよりはネタや話題にとどめるほうが楽しいはずです。

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 パンダ:ゴリラモード
 パンダはパンダじゃない!!
 こんな見え見えのエサにつられるやつは芥見先生にやすやすと手玉にとられています。というわけで俺もまた芥見先生の手のひらのうえ。


・『ドラコニル』

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 まえに卓球漫画『フルドライブ』を描いて短期打切りをくらった小野玄暉先生の新作読切りです。このたびの題材はスポーツではなくファンタジーバトルもので、主人公は前作よりは考えていることがわかるし感情移入もできるし、いろいろ設定をねっていて連載昇格もみこしていそうだけれど、はっきりいって読んでいて目がすべります。新連載の『チェンソーマン』が読んでいて目がはなせないのとは対蹠的。センスの差ですかね。


・『ブラッククローバー』

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 敵の使用する夢魔法はイメージを実体化するもので、これだけきくと無敵のインチキ魔法だけれど、うみだしたものを操作することはできません。そこでサリーは夢世界からの出口を連呼して相手にイメージさせるという作戦に出ました。いちど頭に思いうかべたものを意識して消すのはむつかしいことを逆手にとった、非常にスマートな解決方法です。


・『火ノ丸相撲』

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 火ノ丸大好きっ子の草薙、ようやくの激突で大発奮。
 草薙には子どもの部分がずいぶんのこっていて、それがこれまでは悪い方向にはたらいてイジイジしていたけれど、さすがは国宝であり史上最年少大関で、土俵でのぶつかりあいとなるとこれまでのモヤモヤを全部ふきとばしました。主人公vs第一部のラスボス、因縁の闘いの結果やいかに。


・『食戟のソーマ』

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 チェンソーがメイン武器の新連載がはじまったと思ったら実質ドベのソーマにもチェーンソーがでてきたでござる。そしてみごとなサンライズ立ち。



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ワールドトリガー 第171話 「ヒュース⑤」 

 マイクチェックの時間だオラァ!

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 と某コラばりにゾエさんがヒュースのエスクードを蹴破って影浦を掩護しにやってきました。しかし数字の上では二対二でも影浦は戦闘能力をほぼ喪失しているので実質的には一対二で、結局は飛んで火に入る夏の虫みたいなかたちで墜されることに。

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 ヒュースのエスクードで四方に壁をつくられ、隙がうまれたところへ遊真の高機動に翻弄され、背後にまわられて首チョンパ、ゾエさんあえなくベイルアウト。点が取れる銃手といっても本領は中距離攻撃なので攻撃手に一対一で寄られたらこうなります。たぶん二宮が相手でも接近戦なら遊真のほうに分があるはず。近づくまでが至難なんだけどさ!

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 影浦はヒュースの攻撃から逃げまわり、ゾエさんの最後っ屁メテオラであけた穴にころがりおちたところでトリオン漏出過多でベイルアウト。しかし点がはいったのは影浦にいちばんの深傷をおわせた鈴鳴第一でした。影浦はふだんここまで逃げにこだわるタイプではないとのことで、おそらく打倒玉狛第二に闘志を燃やすユズルを見て、玉狛にだけは点をやりたくないと考えたゆえの行動なのでしょう。口はわるいけどいい兄貴分していますカゲ。

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 影浦隊のふたりをしとめたところでヒュースはエスクードを解除し、遊真とふたりで鈴鳴第一のふたりと交戦します。しかし鈴鳴が射撃は来馬隊長、ガードは村上先輩ときっちり役割分担しているのに対し、玉狛は遊真が接近戦の得意な攻撃手であるため、中距離戦では遊真が遊兵になってしまっており、トリオン量にすぐれるとはいえヒュースひとりではなかなか押しきれません。
 そこできいてくるのが弾道変化のバイパー……うん、ヒュースの中距離トリガーはバイパーでした。まっすぐ飛ぶだけだからアステロイドだと勘違いしてましたよ! 作中の事情を知らないキャラみたいに! 第161話ではクローニンにバイパーをセットしてもらってた描写もあったのに!

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 この試合、バイパーはつかわないとヒュースはオサムに宣言しました。もちろん相手をナメてのことではなく、なにか考えがあってのことで、それがなんなのかはいまのところ不明です。
 俺の見るところでは影浦隊との点差を気にしてのことではないかということです。玉狛第二の当面の目標である遠征参加にはランク戦でB級二位にまで昇格することが絶対条件で、現二位の影浦隊とのポイント差は四。いまのところ玉狛が二ポイント入手し、影浦隊はゼロだけれど、もしヒュースらが交戦中の来馬隊長と村上先輩のどちらも倒せたところで影浦隊とのポイント差はゼロ。しかも影浦隊のユズルはフリーだから、もしこいつが一ポイントでも手にいれたら玉狛は三位どまりです。そして鈴鳴第一と二対二で戦う以上、遊真もヒュースもベイルアウトせずに完勝するのはむつかしいし、東隊は無傷だから生存点の二ポイントをゲットするのも無理筋です。オサムは戦力としてはアテにならないし(ぉ
 要するにここで手の内をさらして鈴鳴第一を全滅させてもB級二位に昇格できるかどうかはおぼつかないわけで、それよりは切札をとっておいてつぎの試合にすべてを賭けるというのがヒュースの考えではないでしょうか。

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 フリーとはいえモール内にいるうえに影浦もゾエさんも墜されたいま、ユズルにできることは敵にみつかるまえにワンショットワンキルで一ポイントをゲットすることのみ。それも床抜きスナイプなので成功はおぼつかないところです。
 そんなユズルをねらう東隊の攻撃手ふたり。こいつらピンではマスター未満だけれど連携したらもとA級の二宮隊のメンバーふたりを相手にして互角以上にわたりあえるわけで、次回のユズルのベイルアウトは不可避です。しかしユズルがねらうのは玉狛第二と鈴鳴第一だから、もしユズルの最後っ屁がきまったら玉狛はだいぶ不利になります。はずしちまえユズル。



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