ダーリン・イン・ザ・フランキス 第15話 「比翼の鳥」
なんというか、第六話の焼きなおしみたいな話の構造でした。
十三都市の目的地であり、このアニメのターニングポイントになるであろう場所グランクレバスに十三部隊一行はやってきました。このたびの作戦目標はそこの制圧で、すでにほかの部隊が戦闘中だけれど、圧倒的な数の叫竜にふせがれてにっちもさっちもゆかないのが現状です。そしてそこにはスタンピートモードのストレリチアと、量産型ストレリチアとおぼしきフランクス数機が戦列にくわわっていました。
なおグランクレバスの制圧は七賢人の悲願で、フリングホルニとやらの建造も順調だそうで、連中の期待がマスクごしからもつたわってきます。こいつらがウキウキしていると腹たつなあ。なおフリングホルニというのは北欧神話の太陽神バルドルの持船であり葬送の船でもあります。そしてバルドルを殺したのはヘズルという暗黒神の投げた宿木すなわちミストルティン。まえに『金枝篇』がでてきたこともあり、七賢人の真の目的は王殺しあるいは神殺しでしょうか。
さてゼロツーはいつものように先陣を切り、それとしらずにかつて共闘した二十六部隊のフランクスを救うことになります。
これはこれはなつかしの090さんでは……ってちょっとオイ。
ヒロ以外のゼロツーのパートナーみたいに肉体そのものが老けたわけではないけれど髪が灰色になっています。ダリフラ世界の子どもたちが大人になれないというのはやっぱり極端に寿命がみじかくて、ある程度まで成長したらあっというまに老化して死んでしまうのでしょうか。うーむ、このあとミツルあたりが自分の頭に白髪がどんどんふえていって恐慌をきたし、ココロにだきしめられてココロのおっぱい略してココロっぱいに顔をうずめ、命を次代につなげるための子づくりワッショイという展開がみえてきたぞう。
ストレリチアもどきの量産型はナインズ専用機、その名も九式。フランクス博士ももうちょっとネーミングをひねってやれよ。
いっぽう十三部隊にも出番がまわってきて、ヒロをのぞくみんなは笑って出撃します。このときの「ヒロ、僕のごはん食べないでよね」というフトシのセリフにスゲーなごみました。むかしはココロのことしか頭にないやつだったのに、ちゃんと他人の気づかいができるような成長を遂げていたのかと感慨しきり。
再攻撃の一番槍はナインズでした。これまでさんざんもったいぶってきただけあってフランクスの一機一機が好調時のストレリチアに匹敵するほどの戦闘力を発揮します。そして戦闘中コクピットのナインズの男連中には擬似的なツノがはえていました。たぶんゼロツーへの生体実験からえられた成果を注入投与されて生きのびた被験体がナインズなのでしょう。
ところでナインズの男どもはコクピットではケツをつきだすほうでした。道理でアイツらみんなホモくさかったわけだ(ぉ
このあとナインズほどハデではないものの十三部隊もそれなりに活躍し、いよいよ敵の真打ちが登場します。
その名は超レイマン級。第六話のグーテンベルク級がかわいくみえるほどの巨体の持主で、そのサイズは移動都市すらも凌駕し、090のふるさとである二十六都市はなすすべもなく崩潰させられました。
090と二十六部隊は七賢人のひとりの命令で超レイマン級の足止めのためにN2地雷をかかえて特攻自爆しました。再登場時が白髪で、母都市が目のまえで壊滅し、最期は身を挺しての時間かせぎと、悲惨のカタマリだった090。しかしこの世界全体から見れば無駄死にでも使い捨てでもなくそれなりに意味のある死にざまだっただけマシなのだろうと推測されます。ダリフラ世界マジでディストピア。
十三部隊の命を盾にしての活躍も完全な成功とはゆかず、超レイマン級が十三都市に頭突きをかまし、その口から無数の小型叫竜がはきだされてゆきます。
今回はひさしぶりの戦闘回なので、十三都市の表面が破壊されてコナゴナになったり、超レイマン級の口から叫竜がワラワラとでてきたりするシーンがこの上なく気合がはいっております。ともあれゼロツーは叫竜のむれを倒すべく、十三部隊は十三都市を救うべく都市内へと突入しました。
ゼロツーがナインズのもとへともどり、予備のフランクスがなくパートナーもいないいま、ヒロにできることは指をくわえてゼロツーの孤独な戦いを見つづけることだけ? そんなヘタレにロボットバトルアニメの主人公はつとまりません。練習機にのりこんで戦場をかけぬけゼロツーのもとへとむかいました。いやはや、ヒロがどんどんむこうみずで痛快な行動力を発揮するようになっています。そのきっかけはゼロツーとの再会と、そして恋ゆえか。あと練習機のコクピットにはケツの切身が鎮座していることはこのさい忘れておきましょう。
「いつからだろう、いろんなことを知りたいと思わなくなったのは。
あのときはただ外の世界が知りたかった。ガーデンの中から出てみたかった。
ずっと孤独だった。だれも横にいてくれない不安感、でもあのときの君をみたとき、世界と戦っている仲間がいることが、なによりもうれしかったんだ。
君じゃなきゃ……君が、君がいなければ、ダメなんだ!」
子どものころのヒロにとってはイチゴもミツルも横にいなかったわけか……世界に対する不信感をもつのがガーデンではヒロひとりだったからというのはわかるけれどホントにイチゴは悲惨だなぁ。完全にヒロの眼中にないもん。
で、その悲惨なイチゴはヒロをゼロツーにあわせまいとがんばるものの、聖人ゴローにさとされて我を折り、デルフィニウムのコクピットでヒロと意識がつながり、ヒロの頭のなかにはゼロツーのことしかなくて自分のわってはいる隙間などひとかけらもないことを思いしらされたのでした。コレいったい何度目の屍体蹴り?
で、フランクスを駆ってのキャットファイト。巨大ロボットが拳で相手をなぐるのはしばしば見るけれど平手打ちってのははじめてかもしれません。あとヘルメットがはずれて髪の部分がむきだしになったデルフィニウム、なんだか茹でダコ頭にのっけてるみたい。
叫竜のコアのなかから人型の金属塊がでてきたり、七賢人の判断で都市が自爆させられたりと、どんどん不穏な雰囲気になってゆくにもかかわらず、ここからはヒロとゼロツーのバカップルモードです(ぉ
ゼロツーは自分の血をなめることでヒロとの記憶を断片的ながらも維持してきました。その延長線上で絵本もページをやぶってはくってゆき、最後のページの最後のことば、かつてヒロが口にしたことば、ダーリンということばを心の奥底にきざみつけたのでした。
「こんなにも傷ついてまで、たったひとり、この世界にあらがっていたんだ」
「ダーリン……」
「やっとあえた!」
「み、みるな! ボクがこわくないの。ボクは、キミのことを利用したんだよ」
「そんなことはもう、いいんだ」
「だって、だってボクは! ダーリンのことエサだって!」
「俺だってバケモノだっていった! だから、いっしょだ!」
「そうだ、ボクはバケモノだ! だから!」
「そうじゃない! ちゃんと話すんだ。俺たちは考えなきゃいけない。きっと行くところはあるよ。これからはじめるんだ!
この世界はきっと俺たちが思うより、ずっとずっと大きい!
あのときはかなわなかったけど、今度こそ、ふたりで外の世界を見よう!
ゼロツー……」
「俺たちはふたりでひとりだ」
叫竜その一「あのーもういいかげんビーム撃っていい?」
叫竜その二「撃ったところで相手は無傷なんだろーけどさー」
叫竜その三「つーか俺たち、まるきりラブコメ漫画でヒロインにコナかけるチンピラの役まわりだよな」
叫竜一二三「もうどうにでもなれビーム」
で、どうにでもなれビームをくらったストレリチアは空中でいかにもトリガーって感じの光をはなって人型に変形しました。パーフェクトモードっぽくカラーリングがかわったけれど、赤だとなんかダサい。
そしてヒロとゼロツーはまわりのことなど気にもかけずにバカップルモード継続。
「ゼロツー!」
「ダーリン!」
「ゼロツー……」
「ダーリン。ダーリン! ダーリン! ダーリーン!
ダーリン、ボクはキミとであえてよかった。大好きだ!」
「あはっ、あははっ! ゼロツー! 俺もだよ! 君が大好きだ!」
愛の力は無限大です。すくなくともこのアニメでは。いまのヒロとゼロツーなら星いっこくらい破壊できるんじゃないかな。このあとストレリチアはザコ叫竜をなぎたおし、ナインズの協力もあってグランクレバスの制圧に成功します。そのあとはそのあとで恥ずかしいポエムをふたりして朗読。末永く爆発しろ! そしてもう離れるなよ。
Cパート。無敵状態のストレリチアは意外にも超レイマン級をうちもらし、コアの複合体がむきだしになっていました。このままだとあたり一帯がふきとぶのでナインズは撤退しようとするところ、ヒロとゼロツーは戦意旺盛でコアの破壊にむかおうとしたけれど、そこへグランクレバスから巨大な手がのびてきて超レイマン級をこともなげにおしつぶしました。謎が謎をよび、次回へつづく。
ひとことでいえばもの足りない、食い足りない感じでした。今回いちばん期待していたのがヒロとゼロツーの和解でありバカップルモードだったので、その点に関しては満足しています。覚醒ストレリチアがあっさり劣勢を挽回したのは、まあそういうアニメだということは第一話の時点でだいたい察していたので不満はありません。
残念だったのはヒロをのぞく十三部隊の面々、とくにイチゴが妙にものわかりがよすぎたところです。前回ゼロツーにあれだけのことをされたのにヒロがゼロツーにあいにゆくのを邪魔しなかったのは寛大すぎると思うし、イチゴのほうははじめのうちこそ初志貫徹しようとしたのに生き仏ゴローにいさめられてあっさりあきらめたのは拍子抜けしました。全世界の視聴者からの憎悪を一身にあつめるほどにイヤな女を演じたというのに、今回いきなりヒロへの執着心がうすれたようにみえるのは不自然なまでにものわかりがよすぎて、そこのところが不満です。
ともあれゼロツー、次回はヒロとイチャイチャするなといわないけれど、そのまえに十三部隊のみんなに頭をさげてあやまろうな。
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- [2018/04/23 01:29]
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今週のお笑い半島 20180415~20180421
日本、「韓国は最も重要な隣国」表現を削除 [04/16]
日本にとって韓国は三年まえに基本的な価値を共有しない国になり、このたび最も重要な隣国でもなくなりました。もうただの隣国ですね。三年まえの記事に
>これが十年くらいたったら
>「韓国は、隣国である」
>くらいにまでちぢまるんでしょうか。そうなったらめでたい話です。
と書いたのだけれど、思っていたよりずいぶんはやく実現しました。
「日本は心が狭くみみっちい」北朝鮮メディア [04/19]
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心が狭く……
サッ ミ _______ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄
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し―-J ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ u―u'
心が……
 ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ _____彡 サッ
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( つ | ( ⊂ )__||⊂ )
u―u'  ̄ ̄ ̄ ̄ (_(_⊃
釜山自治体長「国民感情には勝てない」…強制徴用労働者像の設置の可能性高まる [04/20]
>朴三碩(パク・サムソク)東区庁長は18日、釜山地域の日刊紙「国際新聞」との電話インタビューで「法が国民感情に勝つことはできない」とし「少女像のように設置を防ぐ手立てがない」と述べた。
これって韓国が法治国家でないと宣言しているわけですよね。そりゃ韓国との国際関係において適切なマネージが必要になるはずです。相手が法を無視するというのならそれ相応の対処をすべきです。
北朝鮮の核実験中止、韓国は歓迎 安倍首相は「しっかり注視」 [04/21]
>大統領府は声明で「北朝鮮の決断は世界が望んでいる朝鮮半島の非核化に向けた意義のある進展だ」とし、近く行われる南北首脳会談を成功させる上で「非常に良い環境」を作るだろうと述べた。
このニュースをはじめてきいたとき、北朝鮮の声明を真に受けるやつはただのアホだと思いました。
文大統領はアホです。
- [2018/04/22 01:13]
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信長の忍び 第54話 「磯野、発進!」
磯野ー、野球しようぜー!
するのは野球ではなく合戦です。磯野とは浅井家重臣磯野員昌で、この作品では先鋒をつとめる猛将のイメージからか若々しく描かれているけれど史実では五十手前でけっこートシ。なおこの磯野員昌は姉川の戦いで織田軍十三段の陣のうち十一段までつきくずしたという武功で有名だけれど、そのエピソードの初出は江戸時代中期の本なので眉唾ものといえばいえます。
だいたい巷間に知られる姉川の戦いのアウトラインはというと、数ではおとるが戦意横溢する浅井軍が織田軍にせめかかり、腰抜けの尾張兵のせいであわや敗北かと思われたところへ徳川軍が浅井軍の側面をつき形勢逆転、徳川軍がいなければ信長の命もあぶなかったという、とどのつまりは織田だけでなく浅井もまた徳川の引立て役という役まわりなのです。つーか「姉川の戦い」というよびかた自体がそもそも徳川がたのよびかたです。要するに姉川の戦いに関する少なくない要素が、戦国最後の勝利者である徳川家をことさらにもちあげるものであり、徳川軍の奮闘に関してはだいぶわりびいて読むべきでしょう。
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- [2018/04/20 23:49]
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トニカクカワイイ 第11話
第11話「男女の間にある様々な問題はこういうところから始まる」
綾と要の有栖川姉妹の過去はご多分にもれずシャレですませられないほどに不幸でした。ただでさえ昨今の銭湯は経営難だというのに爺さんが死んでからは下降の一途をたどるばかりで、おまけにふたりの父親がハヤテの両親の足もとくらいにはおよびそうなクズ、すなわち万死に値するレベルのクズで、家のカネをもって若い女と蒸発したために有栖川姉妹はいよいよ路頭に迷いそうになったのでした。
そんなドン底状態のふたりに手をさしのべたのがナサで、その優秀な頭脳を生れてはじめて有効活用して銭湯の経営を立てなおしたのでした。
綾がナサに惚れているのは、ゆるいラブコメ漫画のことだから特に理由はないのかと思っていたけど、そりゃ惚れますわな。しかし自分のあずかり知らぬところで旦那さまがほかの女に好意を寄せられていると勘づいてよろこぶ女はそうそういません。そして司もまたその例外ではありませんでした。
司の真意に気づかず、綾のかわいさを手ばなしでほめるナサでした。こ、この鈍感主人公!
自分の思いをナサがくみとってくれなくて司がむくれながら顔をむけたさきが教会からでてくる新婚カップルで、司はそのことに気づきもしていないけれどナサは過剰に反応し、そのことをぼかしながらたずねたら、司は綾のことで嫉妬していると指摘されたように勘違いして大いに赤面するのでした。司ははじめのころの超然とした態度がウソのようにどんどん年ごろの女の子らしくなってきています。
司は綾みたいにナサにかわいいと言われたいだけなのに、いろいろこじれにこじれたためにナサは司が結婚式をあげたいのだと思いこみ、ひさしぶりにあさっての方向へ無駄な行動力を発揮し、司をおきざりにして調べものにダッシュしました。
なんというか、おもしろかったころの『ハヤテのごとく!』の雰囲気にちかづいてまいりました。ラストシーンでは司の関係者もでてきたし、スロースタートとはいえこの漫画にもようやくブーストがかかった感じです。
- [2018/04/18 23:58]
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キン肉マン 第243話 五大城決戦、開幕!!の巻
冒頭でフェニックスとアリステラが安土城がどうのこうのと話したり、ハラボテが例によって宇宙超人委員会によるレフェリングをおこなうと宣言したりと、かんじんの試合がはじまらないのでやきもきしていたけれど、そのあとようやくゴングが鳴り、まずはマリポーサとヘイルマンが動きました。よかったよかった、今回もだれも戦わなかったらどうしようかと心配していましたよ。
「相手にとって不足はないようだ……それに、ディクシアのこともあるしな」
「いいだろう。あふれる知性で返り討ちにしてやろう」
フェニックスvsアリステラ。因縁の対決であり読者の期待度もいちばん高いであろうカードだからこそ、いまはおあずけ。ところで読者にはバレバレだったけどアリステラやっぱり弟思いのいいお兄ちゃんじゃないか!
そしてフェニックスよ、ホントにあふれる知性の持主はそんな言いかたはしないと思うぞ。いくら頭脳派をきどってもアホさがにじみでるのをさけられないのがゆでキャラのぬけたところでもありかわいげでもあります。
そんなこんなで五試合同時開始。うえにも書いたとおりまっさきにうごいたのはヘイルマンです。
マリポーサ、ヘイルマンのブリザードハンドを華麗にかわし、まずはドロップキック。ヘイルマンをリングのそとへふっとばしたあとコーナーポストの上からラ・ケブラーダをかまし、ブリザードラリアットの反撃をくらうもののロープの反動を利用して逆にフライングクロスチョップをおみまいします。
これこれ、こういうのを期待していたんですよ。特にマリポーサは邪悪の神の一億パワーに依存せずとも身体能力の高さだけで勝負ができるので、いかにもルチャリブレって感じの空中殺法の数々は非常にみごたえがあります。火事場のクソ力とかロンズデーライトパワーとかの超常能力もいいけれど、こういう自分の肉体ひとつをつかっての戦いもまたいい。
閑話休題。ヘイルマンは対ティーパックマン戦とおなじようにリングを凍りつかせようとしてマリポーサに沮止され、体当たりと廻転から右腕をきめられました。
序盤優勢で話がおわるところもまた対ティーパックマン戦とおなじなのでちと不安だけれど、マリポーサとティーパックマンではキャラの格が段違いだから、これがそのまま敗北フラグになることはないと思いたい。でもこのまま優勢に試合をはこんでトドメをさそうというとき、フィニッシュ・ホールドで例の偽物マッスル・リベンジャーをだしたらあのときみたいに霊気パワーの罰をくらうのかなあ。
ところであのときマリポーサに罰をくだしたのはフィニッシュ・ホールドの壁画のご先祖さまだとキン肉大王が解説していたので、マリポーサにダメだししたのはシルバーマンということになります。しかしマッスル・スパークのほうは子孫が発展させてゆくさまを見守ってきたというのにリベンジャーは即座にお仕置きするなんて、了見がせまいよ虐殺王! つーか三大奥義のはずなのにスパークとそのほかふたつとの格差がひどすぎる。
- [2018/04/17 19:56]
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